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元スレ店長「いらっしゃいませ~、何でも売るよ~、どんなものでもな!」
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>>52
たぶん正常
たぶん正常
第五話「サービス期間につき」
~ 店 ~
ギィィ……
店長「いらっしゃいませ~、何でも売るよ~、どんなものでもな!」
美女「ねえ、この店って何でも売ってくれるの?」
店長「ああ、できるかぎり何でも売るよ」
美女「じゃあ……アナタを売ってくれない?」
店長「…………」
店長「あいよ~!」
助手「!」ガーン
~ 店 ~
ギィィ……
店長「いらっしゃいませ~、何でも売るよ~、どんなものでもな!」
美女「ねえ、この店って何でも売ってくれるの?」
店長「ああ、できるかぎり何でも売るよ」
美女「じゃあ……アナタを売ってくれない?」
店長「…………」
店長「あいよ~!」
助手「!」ガーン
店長「ただし」
美女「?」
店長「今はサービス期間中なんで、セットでコイツもついてくる」
店長「それでもよかったら、俺を売るよ」
美女「…………」チラッ
助手「…………」ジロ…
美女「ふふっ、やめとくわ」
美女「この可愛い助手さんには、かないそうもないものね」
美女「面白い看板を見つけて、中に入ったらなかなかいい男だったから」
美女「ちょっとからかってみただけ」
美女「じゃあね」スッ…
美女「?」
店長「今はサービス期間中なんで、セットでコイツもついてくる」
店長「それでもよかったら、俺を売るよ」
美女「…………」チラッ
助手「…………」ジロ…
美女「ふふっ、やめとくわ」
美女「この可愛い助手さんには、かないそうもないものね」
美女「面白い看板を見つけて、中に入ったらなかなかいい男だったから」
美女「ちょっとからかってみただけ」
美女「じゃあね」スッ…
助手「店長ぉ~! アタシ、信じてたッスよぉ~!」グスッ
助手「店長はアタシを置いてったりしないって~!」
店長「バカだな、俺がお前を置いていくわけないだろ?」
助手「うおぉぉん、店長は最高ッス!」
助手「そうだ! そろそろお昼ご飯作ってくるッス!」タタタッ
店長「おう」
店長「…………」
店長(ぶっちゃけさっきの女、あんまり好みじゃなかったしな)
店長(それにこれで、当分の間メシが豪華になるってもんだ)ニヤッ
<おわり>
助手「店長はアタシを置いてったりしないって~!」
店長「バカだな、俺がお前を置いていくわけないだろ?」
助手「うおぉぉん、店長は最高ッス!」
助手「そうだ! そろそろお昼ご飯作ってくるッス!」タタタッ
店長「おう」
店長「…………」
店長(ぶっちゃけさっきの女、あんまり好みじゃなかったしな)
店長(それにこれで、当分の間メシが豪華になるってもんだ)ニヤッ
<おわり>
第六話「等身大の思い出」
~ 店 ~
ギィィ……
学生「あの……」
学生「この店は何でも売ってくれるそうですね?」
店長「ああ、できる限り何でも売るよ」
助手「売るッスよ!」
学生「では……思い出を売ってくれませんか?」
学生「ボクは今、大学生なんですが……」
学生「ボクの空っぽな人生を……少しでも実りある豊かなものにしたいのです」
店長「あいよ~!」
~ 店 ~
ギィィ……
学生「あの……」
学生「この店は何でも売ってくれるそうですね?」
店長「ああ、できる限り何でも売るよ」
助手「売るッスよ!」
学生「では……思い出を売ってくれませんか?」
学生「ボクは今、大学生なんですが……」
学生「ボクの空っぽな人生を……少しでも実りある豊かなものにしたいのです」
店長「あいよ~!」
店長「一口に思い出といっても色々あるんだが……」
店長「金メダル取ったとか、ノーベル賞受賞したとか、ホスト王になったとか」
学生「そんな大げさなものじゃなくていいです。みじめになるのもイヤですから」
店長「なら、こんなのはどうだ? 助手、スタンバイ」
助手「はいッス!」
『平凡な両親のもとに生まれる』
『地元の幼稚園に入園』
『年長組での学芸会では、桃太郎のキジを演じる』
『地元の小学校に入学』
『大人しいが、素直で優しい子供に成長』
『カードゲームにハマり、お年玉を使いこんで怒られた』
店長「金メダル取ったとか、ノーベル賞受賞したとか、ホスト王になったとか」
学生「そんな大げさなものじゃなくていいです。みじめになるのもイヤですから」
店長「なら、こんなのはどうだ? 助手、スタンバイ」
助手「はいッス!」
『平凡な両親のもとに生まれる』
『地元の幼稚園に入園』
『年長組での学芸会では、桃太郎のキジを演じる』
『地元の小学校に入学』
『大人しいが、素直で優しい子供に成長』
『カードゲームにハマり、お年玉を使いこんで怒られた』
『中学は学区の関係で、多くの友だちと別れてしまった』
『しかしながら、好きな漫画の影響で陸上部に入部』
『目立った成績は残せなかったが、三年間頑張った』
『地元の高校に入学』
『はじめて彼女ができたが、付き合い始めるとまったく性格が合わず、すぐ別れた』
『部活は運動部ではなく文学部に入ったが、実質雑談部だった』
『成績はまずまず、高校二年の中ごろから予備校に通い始め』
『どうにか第二志望の大学に合格』
助手「──ざっと、こんなとこッス!」
学生「すごくしっくりきました!」
学生「こういうのでいいんです! これでお願いします!」
『しかしながら、好きな漫画の影響で陸上部に入部』
『目立った成績は残せなかったが、三年間頑張った』
『地元の高校に入学』
『はじめて彼女ができたが、付き合い始めるとまったく性格が合わず、すぐ別れた』
『部活は運動部ではなく文学部に入ったが、実質雑談部だった』
『成績はまずまず、高校二年の中ごろから予備校に通い始め』
『どうにか第二志望の大学に合格』
助手「──ざっと、こんなとこッス!」
学生「すごくしっくりきました!」
学生「こういうのでいいんです! これでお願いします!」
店長「どうだ? ちゃんとアンタの思い出になったか?」
学生「ええ……なんだか生まれ変わったようだ!」
学生「ところで、お値段は──」
店長「アンタは初めてじゃないし、サービスでタダにしとくよ」
学生「?」
学生「ま、いいや。ありがとうございます!」スタスタ…
店長「…………」
助手「…………」
学生「ええ……なんだか生まれ変わったようだ!」
学生「ところで、お値段は──」
店長「アンタは初めてじゃないし、サービスでタダにしとくよ」
学生「?」
学生「ま、いいや。ありがとうございます!」スタスタ…
店長「…………」
助手「…………」
店長「まぁ……さっきの思い出は、彼自身のものなんだがな」
店長「“こんな平凡な思い出はまっぴらだからなくしたい”」
店長「“大学に入ったのをきっかけに、一から生まれ変わりたい”とかいうから」
店長「社会生活に最低限必要な思い出以外、全部消し去ってやったばかりだってのに」
助手「思い出ってのは、そう簡単に捨てられるもんじゃないんスよ」
助手「アタシも洋服屋でもらったマネキンを、捨てられないッスから」
店長「いや、あれいい加減捨てろよ!」
店長「夜中に見ると小便チビるほど怖いんだよ、あれ!」
助手「いやッス!」
<おわり>
店長「“こんな平凡な思い出はまっぴらだからなくしたい”」
店長「“大学に入ったのをきっかけに、一から生まれ変わりたい”とかいうから」
店長「社会生活に最低限必要な思い出以外、全部消し去ってやったばかりだってのに」
助手「思い出ってのは、そう簡単に捨てられるもんじゃないんスよ」
助手「アタシも洋服屋でもらったマネキンを、捨てられないッスから」
店長「いや、あれいい加減捨てろよ!」
店長「夜中に見ると小便チビるほど怖いんだよ、あれ!」
助手「いやッス!」
<おわり>
面白い④
ところで爺さんに思い出を売る話って何の漫画だったっけ?
ほとんどの思い出売って返してもらえなくなるような話
嘘喰いではない
ところで爺さんに思い出を売る話って何の漫画だったっけ?
ほとんどの思い出売って返してもらえなくなるような話
嘘喰いではない
第七話「喧嘩の売り方」
不良「クソが! ──あ~、イライラしやがる!」
不良「どうすりゃこのムシャクシャを解消できんだ!?」
不良「ん?」
不良「こんなところに店があったのか……なんだこれ?」
不良「“何でも売ります、どんなものでも売ってます”……?」
不良「ふ~ん、おもしれぇ……」ニヤッ
不良「クソが! ──あ~、イライラしやがる!」
不良「どうすりゃこのムシャクシャを解消できんだ!?」
不良「ん?」
不良「こんなところに店があったのか……なんだこれ?」
不良「“何でも売ります、どんなものでも売ってます”……?」
不良「ふ~ん、おもしれぇ……」ニヤッ
~ 店 ~
バンッ!
不良「おう!」
不良「この店は何でも売ってくれるんだってなァ!?」ズイッ
店長「ああ、できる限り何でも売るよ」
助手(うわぁ~……怖そうな人ッス)ビクビク…
不良「だったらよぉ……」
不良「俺に喧嘩売ってくれよ、なァ!」
店長「あいよ~!」
バンッ!
不良「おう!」
不良「この店は何でも売ってくれるんだってなァ!?」ズイッ
店長「ああ、できる限り何でも売るよ」
助手(うわぁ~……怖そうな人ッス)ビクビク…
不良「だったらよぉ……」
不良「俺に喧嘩売ってくれよ、なァ!」
店長「あいよ~!」
助手(喧嘩を売ってくれって……)
助手(店長はぶっちゃけ弱いッス! どうするつもりッスか!?)
店長「…………」コホン
店長「“上等”だよ!?」クネッ
店長「あんまり“チョーシ”こいてっと、“ヤキ”入れちまうぞ?」クネクネッ
店長「“オモテ”に出ろや、コラ?」クルリッ
店長「あぁ~~~~~ん!?」クネッ
不良「…………」
不良「……ぷっ」
助手(店長はぶっちゃけ弱いッス! どうするつもりッスか!?)
店長「…………」コホン
店長「“上等”だよ!?」クネッ
店長「あんまり“チョーシ”こいてっと、“ヤキ”入れちまうぞ?」クネクネッ
店長「“オモテ”に出ろや、コラ?」クルリッ
店長「あぁ~~~~~ん!?」クネッ
不良「…………」
不良「……ぷっ」
不良「ギャハハハハハッ!」
不良「アッハッハッハッハッハ……!」
不良「いやぁ~、いったいいつの時代のヤンキーのつもりだよ、アンタ」
不良「しかも、顔も全然怖くねえし!」
不良「久々に思いきり笑ったら、なんかスッキリしちまった」
不良「ムシャクシャしてて、誰かと喧嘩したかったんだが、もういいや」
不良「サンキューな!」
店長「人生棒に振りたくなかったら、よほどのことじゃなきゃ喧嘩なんかすんなよ!」
不良「わーってるよ! 当分は思い出し笑いしちまいそうだ! ほれ代金!」チャリン
店長(100円かよ)
不良「アッハッハッハッハッハ……!」
不良「いやぁ~、いったいいつの時代のヤンキーのつもりだよ、アンタ」
不良「しかも、顔も全然怖くねえし!」
不良「久々に思いきり笑ったら、なんかスッキリしちまった」
不良「ムシャクシャしてて、誰かと喧嘩したかったんだが、もういいや」
不良「サンキューな!」
店長「人生棒に振りたくなかったら、よほどのことじゃなきゃ喧嘩なんかすんなよ!」
不良「わーってるよ! 当分は思い出し笑いしちまいそうだ! ほれ代金!」チャリン
店長(100円かよ)
助手「いやぁ~、危機一髪だったッスね」
助手「まさか喧嘩を売れ、なんてお客がいるとは」
助手「ところで、なんだったんスか? あの全く迫力のない喧嘩の売り方は」
店長「わざとに決まってんだろ。俺だって殴られたくはないからな」
助手「へぇ~……。じゃあ店長、ホントは喧嘩の売り方上手いんスか?」
店長「当たり前だろ? 俺は挑発の名人だ。試しにお前にやってやろうか?」
助手「もちろんいいッスよ! アタシ、絶対怒らないッスから!」
店長「…………」
店長「ブス」
バキィッ!
<おわり>
助手「まさか喧嘩を売れ、なんてお客がいるとは」
助手「ところで、なんだったんスか? あの全く迫力のない喧嘩の売り方は」
店長「わざとに決まってんだろ。俺だって殴られたくはないからな」
助手「へぇ~……。じゃあ店長、ホントは喧嘩の売り方上手いんスか?」
店長「当たり前だろ? 俺は挑発の名人だ。試しにお前にやってやろうか?」
助手「もちろんいいッスよ! アタシ、絶対怒らないッスから!」
店長「…………」
店長「ブス」
バキィッ!
<おわり>
第八話「ミサイルは飛んでいく」
~ 店 ~
ギィィ……
店長「いらっしゃいませ~、何でも売るよ~、どんなものでもな!」
眼帯「何でも、といったね……?」
店長「ああ、できる限り何でも売るよ」
眼帯「だったら……核ミサイルを売ってもらおうか」
店長「あいよ~!」
~ 店 ~
ギィィ……
店長「いらっしゃいませ~、何でも売るよ~、どんなものでもな!」
眼帯「何でも、といったね……?」
店長「ああ、できる限り何でも売るよ」
眼帯「だったら……核ミサイルを売ってもらおうか」
店長「あいよ~!」
店長「ほれ、超小型核ミサイルと発射ボタンだ」
店長「これを好きなところに備えつけて、ここに撃ちたい場所をインプットして」
店長「このボタンをポチっと押せば、発射できる」
店長「けっこう重いから、この台車で持ち帰ってくれ」
眼帯「まさか、本当に売っているとはな……」ニヤッ
眼帯「ありがとう……」ガラガラ…
~
助手「いやぁ~、ウチの店って核兵器まで扱ってたんスね!」
店長「当たり前だ。どんなものでも売ってるってキャッチフレーズなんだからな」
助手「でも、あんなもん売って大丈夫ッスか?」
店長「もう売っちまったし、あの客が悪用しないことを願おう」
助手「悪用以外に使えるんスか、あれ……」
店長「これを好きなところに備えつけて、ここに撃ちたい場所をインプットして」
店長「このボタンをポチっと押せば、発射できる」
店長「けっこう重いから、この台車で持ち帰ってくれ」
眼帯「まさか、本当に売っているとはな……」ニヤッ
眼帯「ありがとう……」ガラガラ…
~
助手「いやぁ~、ウチの店って核兵器まで扱ってたんスね!」
店長「当たり前だ。どんなものでも売ってるってキャッチフレーズなんだからな」
助手「でも、あんなもん売って大丈夫ッスか?」
店長「もう売っちまったし、あの客が悪用しないことを願おう」
助手「悪用以外に使えるんスか、あれ……」
~ 廃屋 ~
眼帯「ふふふ……これが核ミサイルか」
眼帯(都市一つ軽くふっ飛ばせる威力だっていってたな)
眼帯(恨みのある奴が住んでる地方にぶっ放すのもいいし)
眼帯(ベタに国会議事堂みたいな重要施設をやってしまうのも面白いかもしれない)
眼帯(いや、いっそ私に撃って壮絶な自爆をするのもドラマチックでいい)
眼帯(どうせ、この世に未練などないのだ)
眼帯(まぁいい、これをどう使うかはじっくり考えることにしよう)
眼帯「ふふふふふ……」
眼帯「ふふふ……これが核ミサイルか」
眼帯(都市一つ軽くふっ飛ばせる威力だっていってたな)
眼帯(恨みのある奴が住んでる地方にぶっ放すのもいいし)
眼帯(ベタに国会議事堂みたいな重要施設をやってしまうのも面白いかもしれない)
眼帯(いや、いっそ私に撃って壮絶な自爆をするのもドラマチックでいい)
眼帯(どうせ、この世に未練などないのだ)
眼帯(まぁいい、これをどう使うかはじっくり考えることにしよう)
眼帯「ふふふふふ……」
眼帯(さて、そろそろ発射する場所を決めるか)
眼帯「む、核ミサイルにホコリがついているではないか。いかんいかん」
眼帯「どれ、手入れをするか。フキンで拭くとしよう」キュッキュッ
眼帯「…………」キュッキュッ
眼帯「…………」キュッキュッ
眼帯「おお、ピカピカになったぞ!」
眼帯「ふふふ……なんだか核ミサイルが愛おしくなってきてしまったぞ」
眼帯「せっかくキレイにしたし、発射するのはもう少し後にしよう」
眼帯「む、核ミサイルにホコリがついているではないか。いかんいかん」
眼帯「どれ、手入れをするか。フキンで拭くとしよう」キュッキュッ
眼帯「…………」キュッキュッ
眼帯「…………」キュッキュッ
眼帯「おお、ピカピカになったぞ!」
眼帯「ふふふ……なんだか核ミサイルが愛おしくなってきてしまったぞ」
眼帯「せっかくキレイにしたし、発射するのはもう少し後にしよう」
眼帯「核ミサイルと添い寝をしてみるか」
眼帯「…………」ギュッ…
眼帯(こうやって核ミサイルを抱き枕みたいにすると)
眼帯(金属がひんやりして、気持ちいいな……)
眼帯「ふふふふふ……」ギュッ…
~
眼帯「核ミサイルに、リボンをつけてお洒落をさせよう」
眼帯「おおっ、可愛いぞ!」
眼帯「核ミサイルとて、爆発さえしなければ誰にも迷惑をかけないのだ!」
眼帯「さて、今度はこの高級タオルで優しく掃除してやるからな!」
眼帯「ふふふふふ……」キュッキュッ…
眼帯「…………」ギュッ…
眼帯(こうやって核ミサイルを抱き枕みたいにすると)
眼帯(金属がひんやりして、気持ちいいな……)
眼帯「ふふふふふ……」ギュッ…
~
眼帯「核ミサイルに、リボンをつけてお洒落をさせよう」
眼帯「おおっ、可愛いぞ!」
眼帯「核ミサイルとて、爆発さえしなければ誰にも迷惑をかけないのだ!」
眼帯「さて、今度はこの高級タオルで優しく掃除してやるからな!」
眼帯「ふふふふふ……」キュッキュッ…
眼帯「ああっ! 核ミサイル! ──いや、お前と呼ばせてくれ!」
眼帯「私がお前が大好きだ! 一生離さないぞ! 絶対発射なんかするもんか!」ギュッ…
眼帯「生まれてから不幸の連続で、仕事先の事故で片目を失い」
眼帯「しかもクビになり、こんな廃屋でみじめに暮らすしかなくなった私だが──」
眼帯「お前のおかげで生きる気力が湧いた!」
眼帯「お前だけは私を裏切らない!」
眼帯「好きだ! 大好きだ!」ギュウッ…
眼帯「核ミサイル、私はお前を愛してるッ!」
眼帯「私がお前が大好きだ! 一生離さないぞ! 絶対発射なんかするもんか!」ギュッ…
眼帯「生まれてから不幸の連続で、仕事先の事故で片目を失い」
眼帯「しかもクビになり、こんな廃屋でみじめに暮らすしかなくなった私だが──」
眼帯「お前のおかげで生きる気力が湧いた!」
眼帯「お前だけは私を裏切らない!」
眼帯「好きだ! 大好きだ!」ギュウッ…
眼帯「核ミサイル、私はお前を愛してるッ!」
しかし、ある日──
シュゴゴゴゴゴ……!
眼帯「!?」
眼帯(なんで発射態勢に入ってるんだ!?)
眼帯「おいお前、どこへ行くんだ!? 私はスイッチを押してないぞ!」
シュボォッ……!
眼帯「あああああ~~~~~~~~~~っ!?」
眼帯「お前まで私を見捨てるのか! 裏切るのか!」
眼帯「お前までぇ~~~~~!」
眼帯「あああっ……」ガクッ…
シュゴゴゴゴゴ……!
眼帯「!?」
眼帯(なんで発射態勢に入ってるんだ!?)
眼帯「おいお前、どこへ行くんだ!? 私はスイッチを押してないぞ!」
シュボォッ……!
眼帯「あああああ~~~~~~~~~~っ!?」
眼帯「お前まで私を見捨てるのか! 裏切るのか!」
眼帯「お前までぇ~~~~~!」
眼帯「あああっ……」ガクッ…
ラジオ『臨時ニュースです』
ラジオ『各国の宇宙研究機関が全く感知できていなかった巨大隕石が』
ラジオ『あわや日本に激突、というところで』
ラジオ『地上から飛び出した謎の飛行物体によって爆破されました』
ラジオ『なお、この爆発による放射能汚染などの影響はない模様です』
ラジオ『これはおそらく、隕石に含まれる物質によるものと──』
眼帯「…………」
眼帯「もしかして……」
眼帯「お前は私を、守ってくれたのか……?」
眼帯(なら、この守られた命……無駄には、できない……な……)
ラジオ『各国の宇宙研究機関が全く感知できていなかった巨大隕石が』
ラジオ『あわや日本に激突、というところで』
ラジオ『地上から飛び出した謎の飛行物体によって爆破されました』
ラジオ『なお、この爆発による放射能汚染などの影響はない模様です』
ラジオ『これはおそらく、隕石に含まれる物質によるものと──』
眼帯「…………」
眼帯「もしかして……」
眼帯「お前は私を、守ってくれたのか……?」
眼帯(なら、この守られた命……無駄には、できない……な……)
~ 店 ~
助手「店長、ニュース見たッスか?」
店長「ああ、見た」
店長「あの客がスイッチ押したら、俺にも分かる仕組みになってるから」
店長「スイッチは押されちゃいないだろう」
助手「つまり、核ミサイルが勝手に飛び出したってことスか?」
店長「そういうことになるな」
店長「大切にすれば物にも心が宿る、なんていうが」
店長「核ミサイルも、それは例外じゃなかったってことか……」
<おわり>
助手「店長、ニュース見たッスか?」
店長「ああ、見た」
店長「あの客がスイッチ押したら、俺にも分かる仕組みになってるから」
店長「スイッチは押されちゃいないだろう」
助手「つまり、核ミサイルが勝手に飛び出したってことスか?」
店長「そういうことになるな」
店長「大切にすれば物にも心が宿る、なんていうが」
店長「核ミサイルも、それは例外じゃなかったってことか……」
<おわり>
第九話「あの輝く星を君に」
男「君は本当に美しいよ!」
女「あなたは本当にかっこいいわ!」
男「そうだ、君になんでも買ってあげよう!」
女「キャ~嬉しい~!」
男「あの夜空に輝く星を、一つ買ってあげよう」キラッ
女「キャ~ロマンチック~!」
ハハハハハ……! キャーキャー……!
男「君は本当に美しいよ!」
女「あなたは本当にかっこいいわ!」
男「そうだ、君になんでも買ってあげよう!」
女「キャ~嬉しい~!」
男「あの夜空に輝く星を、一つ買ってあげよう」キラッ
女「キャ~ロマンチック~!」
ハハハハハ……! キャーキャー……!
>>1
全何話まで予定してるかだけ教えて
全何話まで予定してるかだけ教えて
~ 店 ~
ギィィ……
男&女「アロ~ハ~」
店長「いらっしゃいませ~、何でも売るよ~、どんなものでもな!」
男「なんでも売ってくれるのかぁい?」
女「なんでも売ってくれるのかしらぁ?」
店長「ああ、できる限り何でも売るよ」
助手(なんだかすごいテンションのカップルッスね……)
男「なら、星を一つ売ってくれないかい? ぜひ彼女にプレゼントしたいんだ」キラッ
女「キャー、ステキ~!」キャッキャッ
店長「あいよ~!」
ギィィ……
男&女「アロ~ハ~」
店長「いらっしゃいませ~、何でも売るよ~、どんなものでもな!」
男「なんでも売ってくれるのかぁい?」
女「なんでも売ってくれるのかしらぁ?」
店長「ああ、できる限り何でも売るよ」
助手(なんだかすごいテンションのカップルッスね……)
男「なら、星を一つ売ってくれないかい? ぜひ彼女にプレゼントしたいんだ」キラッ
女「キャー、ステキ~!」キャッキャッ
店長「あいよ~!」
>>72
おそらくY氏の隣人
おそらくY氏の隣人
店長「まもなく迎えが来ると思うから、ちょっと待っててくれ」
男「迎え?」
ギィィ……
宇宙人「お待たせいたしまシタ」グジュ…
宇宙人「我らの星をお買い上げいただき、ありがとうございマス」グジュルジュル…
宇宙人「ぜひご招待したいので、さっそく宇宙船へドウゾ」ニュルニュル…
男「え? え? え? 触手が伸びてきたぞ?」
女「キャ~、なにこれぇ~!?」
助手「さ、宇宙の旅を楽しんできて下さいッス!」
男「迎え?」
ギィィ……
宇宙人「お待たせいたしまシタ」グジュ…
宇宙人「我らの星をお買い上げいただき、ありがとうございマス」グジュルジュル…
宇宙人「ぜひご招待したいので、さっそく宇宙船へドウゾ」ニュルニュル…
男「え? え? え? 触手が伸びてきたぞ?」
女「キャ~、なにこれぇ~!?」
助手「さ、宇宙の旅を楽しんできて下さいッス!」
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