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    元スレ苗木「僕の好きな人?」 舞園「ええ、教えてください」

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    101 :

    これは面白い

    102 = 21 :

    モノクマ「……」

    スッ

    苗木(……消えた?)

    ピンポンパンポーン

    「校則が追加されました」

    「7.生徒内で殺人が起きた場合は、その一定時間後に、生徒全員参加が義務付けられる学級裁判が行われます。」

    「8.学級裁判で正しいクロを指摘した場合は、クロだけが処刑されます。」

    「9.学級裁判で正しいクロを指摘できなかった場合は、クロだけが卒業となり、残りの生徒は全員処刑です。」

    「では、朝礼はこれにて終了です」

    「今日も明るく元気に学園生活を楽しみましょう」

    苗木「なっ……」

    舞園「そんな……全員……」

    103 = 21 :

    苗木(その場にいるみんなが耳を疑った)

    苗木(顔面を青くする人、冷や汗をかくにとどまる人、様々だったけど……)

    苗木(誰もがこの学級裁判という存在に恐れを感じたのは明らかだった)

    苗木(もちろん……恐れを感じたうえで、それでも挑む人はいるかもしれないけど……)

    苗木(学級裁判の存在が殺人に歯止めをかけるのは明らかだ)





    苗木(しかし、本当の驚きはまだこれからだった……)

    105 = 21 :

    「あーテステス」

    「言い忘れてました」

    「ボクもクマの子ですから、イラっと来ることはあるのです」

    「あ、といっても苗木クンとかをどうこうとは思わないよ」

    「生徒の成長を喜べないようでは、教育者としては失格ですからね」

    「反抗的な行動、ロックでたいへんすばらしいと思います」

    「けど、一見、従順なふりをして……ボクとの秘密の話をばらす人は最低ですね」

    「裏切り者は可愛い女の子(笑)でも許されないんです」

    「シャッター、イベント、絶望……ぺらぺらと喋っちゃって……」

    「許しませんよ! 大神さくらさん!!」

    「内 通 者 の 大 神 さ く ら さ ん !」

    「聞こえてますか~? 至急、職員室に……」

    「来れるなら来てください」

    「モノクマでした」

    106 :

    107 = 21 :

    苗木「……え?」

    苗木(場の空気が凍りついた)

    苗木(みんなが視線だけを大神さんに向けている)

    苗木(いや、たまたま大神さんの真横にいた葉隠クンだけは尻餅をついて命乞いしてるけど……)

    苗木(その行動の理由はみんな共通している)

    苗木(疑惑と恐怖……)

    109 = 21 :

    大神「……」

    朝日奈「さくらちゃん……嘘だよね?

    大神「すまぬ……朝日奈」

    朝日奈「さくらちゃん!?」

    バッと何人かが大神さんから距離を取った。

    朝日奈「み、みんなひどいよ……さくらちゃんはまだ何も……」

    大神「いいのだ……朝日奈……」

    大神「全て事実だ……」

    大神「殺し合いが膠着化したとき、その膠着を解くことを求められていた」

    朝日奈「なんでそんな……」

    大神「身内の者たちの命を握られている

    十神「ハッ……それは今もだな」

    110 = 21 :

    大神「否定はせぬ」

    大神「だが、信じてはもらえないかもしれぬが、今回のモノクマの一連の行動……」

    大神「それを見て、我は奴と袂を分かつつもりであった。奴は信頼できる相手ではない」

    十神「そんなこと、最初から分かっているだろう?」

    十神「なぁ、苗木?」

    苗木「……うん、けど……」

    十神「その上で、奴の話に乗るか乗らないか……ただそれだけだ」

    十神「乗ったやつが責任を負う……当たり前の話だ」

    111 :

    さくらちゃん天使すぎ

    112 = 21 :

    苗木「それでも……」

    十神「誰でもこの状況なら仕方ないとでも言うか?」

    十神「馬鹿が……。こいつの持っている情報全てがあれば、今回の一件もスムーズに解決できたかもしれない」

    十神「今、この瞬間でさえ、こいつは黒幕の不利になる情報を何も言わない」

    十神「それは、身内の命と引き換えに、俺たち全員を売る可能性が残されているということだ」

    朝日奈「……そんな言い方」

    十神「存在している以上、この可能性は無視できるものではない」

    十神「しかも、俺たちの中で最も戦闘能力の高いのはこいつだ」

    十神「爆弾なんかと一緒にいられるか」

    朝日奈「……こいつ!」

    苗木「朝日奈さん! 落ち着いて!」



    舞園「……みなさん、待ってください」

    114 = 90 :

    これは完結して欲しい

    115 = 21 :

    舞園「みなさん全員の話を聞いてみてはどうでしょうか?」

    十神「……何故だ?」

    舞園「十神君は知らないかもしれませんが、私たちほんのわずかな時間とはいえ朝食会などで友好を深めました」

    舞園「大神さんを許すか、許さないかは、まず私たちが考えるべきです

    苗木(ぼくにしか分からないけど……)

    苗木(舞園さんの足はわずかに震えていた)

    苗木(きっと自信がないのだ)

    苗木(みんなの話を聞いたところで……大神さんを非難する流れは変わらないかもしれないからだ)

    十神「なるほど……」

    苗木(十神君が笑っている?)

    十神「愚民どもの馴れ合いの果てを見てやろう」

    十神「舞園……ここは茶の間でない。凡人の書いたつまらぬ脚本は通用しないぞ」

    苗木(そう言って、十神クンは離れたテーブルに歩いていき、そこに座った)

    苗木(ここから先は聞くだけのつもりだ)

    116 :

    これ残姉は何て言えば良いか分からんだろうなあ……

    117 = 21 :

    「「「「「…………」」」」」」

    苗木(みんなが考え込んだ)

    苗木(だけど、このままじゃだめだ……)

    苗木(考えれば考えるほど、大神さんが内通者だったという事実にも目を向けないといけない)

    苗木(そして、大神さんを信じられる人だと判断できるエピソードは限りなく0だ)

    苗木(過ごした時間が少なすぎる)

    舞園(苗木君……)

    苗木(舞園さん……)

    苗木(舞園さんがわずかにこちらに視線を向けた)

    苗木(その視線はボクにやってほしいというものに感じた)

    苗木(先ほど、十神クンに論破されて、何も言い返せなかったボクを舞園さんはまだ信頼してくれるのか?)

    舞園「……はい」

    苗木(小声だけど、ボクには届いた……それなら期待に応えないと)

    苗木「ボクが今回、学級裁判に気付いたのは大神さんのおかげなんだ」

    118 = 90 :

    枕さんが嫁すぎる

    119 = 21 :

    苗木(ボクは大神さんのおかげで今回学級裁判に気づけたことを話した)

    苗木(黒幕との話をしてくれたからこそ分かったということ)

    苗木(実質的に、あそこで黒幕と縁を切ったとも言えること)

    苗木(ヒントにすぎないかもしれないけど、本当に黒幕に屈していたのなら、それすら出さないだろうということ)

    苗木(そんなことを話した)

    苗木(そして、そんな話をしながら、次にバトンを回すべき相手を必死に考えた)

    苗木(特に動揺もなく冷静に話を聞いている霧切さんやセレスさんか?)

    苗木(動揺しているが、どちらともいえない顔をしている大勢の人たちの中から選ぶか?)

    苗木(それとも、あえて嫌悪感や恐怖が前面に出ている葉隠クンや腐川さんに先に回すか?)

    122 = 21 :

    苗木(いや、霧切さんやセレスさんはダメだ)

    苗木(きっと場をコントロールしてくれるだろうし、この場を上手く収めてくれるかもしれない)

    苗木(今までのやり取りから、頭の回転がはやいことも冷静さが常人離れしていることも分かる)

    苗木(……それは分かる)

    苗木(けど、それは、きっと大神さんに対しての恐怖心を持った人が表向き何も言えなくなるだけだ)

    苗木(きっと、葉隠クンや腐川さん……それにまだ顔には出していないけど、内心で恐怖を感じている人たちは……)

    苗木(心から納得しない)

    苗木(……じゃあ、葉隠クンや腐川さんに回すのも、結局は同じだ)

    苗木(きっと、ボク自身がそれを論破したくなるだろう)

    苗木(無理やりに……)

    苗木(理屈じゃだめなんだ理屈じゃ……)

    123 :

    おっぱい

    124 = 21 :

    苗木「……ということだったんだ。だから、大神さんはそもそも黒幕に逆らわなければ……)

    葉隠「つっても、けっこう昨日、一昨日ですげー仲良くなってるべ! 苗木っちたちは!」

    腐川「そうよ……! 水泳バカと同じで身内よ身内!」

    苗木(石丸クン、江ノ島さん、大和田クン、桑田クン、不二咲さん、山田クン……)

    苗木(おそらく中立の6人……)

    苗木(一番、感性が中庸で、どこか極端にずれていない人……)

    苗木(交流がまだ少ない……)

    苗木(けど、思い出せ……、結局最後は勘になるとしても……)

    苗木(その勘のよりどころとなる記憶を……)

    苗木「そうかもしれない……。けど、ボクから話せるのは以上だよ……」

    苗木(……決まった)

    苗木「だから、あとはみんながどう思うかだよ……」




    苗木「例えば、桑田クンはどう思う?」

    125 :

    言われてみると、この面子である意味1番内面が平凡な気がするな

    126 = 26 :

    桑田親友ポジ説

    127 = 125 :

    水晶玉で168kmの精確投球でモノクマを撃退できると言う78期生の中でも上位に位置する戦闘力。
    軽い性格でぶち壊しである。

    128 = 21 :

    桑田「ちょ、え、オレ?」

    苗木(江ノ島さんにしようと……ほんの口に出す直前までは思っていた)

    苗木(けど、口から出たのは桑田クンだった)

    苗木(ほんのわずかな違和感がボクの言葉を変えた)

    苗木(江ノ島さんは高校級のギャルにして一般的でとても話しやすい)

    苗木(他の仲間の変な行動にツッコミを入れている姿なども覚えている)

    苗木(けど、食堂での記憶を辿りに、答えを出そうとしたら、江ノ島さんが候補から急に外れた)

    苗木(頭の中で急に見えなくなったんだ……)

    江ノ島「……」

    苗木(迷っているかのように、視線をさまよわせている)

    苗木(その姿はボクの目には好ましく映っているはずなのに……)

    129 = 69 :

    131 = 21 :

    桑田「ちょ、苗木? 苗木さーん? この難しい状況でオレなん?」

    苗木(ごめん……桑田クン。気を取られてた……)

    苗木「桑田クンが一番率直に言ってくれるからだよ!」

    苗木(……たぶん)

    舞園「………………え?」

    苗木(舞園さん……反応が遅すぎるよ……)

    苗木(あと、あんまり聞きたくなかったよ、その驚きの声は)

    舞園(苗木君には考えがある……のかな?)

    苗木(今までで一番不安そうな視線を向けてきてる……)

    苗木(ボクだって、根拠はないから不安だよ!)

    舞園「…………ッ!」

    舞園(ごめんなさい! 信じます! 応援!)

    苗木(なんか分からないけど、目つきが変わった! ありがとう!)

    苗木「あと、大神さんとの仲も極端に良いとか悪いとかないし、なんだかんだでムードメーカーだからかな」

    桑田「ムードメーカー? そっか、へへ、見てるやつは見てるってこったな」

    132 = 26 :

    桑田かわいい

    133 :

    まだやっていたとは
    支援

    134 = 21 :

    桑田「うっすーーそうだな。大神だろう? なんつーかさ、大神ってこわくねぇ?」

    苗木(うぐ……(汗))

    舞園(苗木くーん(泣))

    朝日奈「はぁ……(怒)」

    大神「……」

    桑田「いや、ぶっちゃけ、中身はワカンネェけど……見た目の時点で損してるっていうかー。
    オレも昔、髪型のせいで、真面目に見られて、女の子が寄ってくる数減っちまったわけよ。
    あと、なんつーか、まじめなマルコメ君を好きな奴がオレに会って、会わなかった方がいいとか言ってくるんだな、これが」

    「……チッ。ナンパやろーが」

    石丸「大和田君、駄目だぞ! 人の話を聞くときに舌打ちなど!」

    「うっせ、あとでしめんぞ、コラァ」

    石丸「しめる? 何を閉めるかは分からないが、あとでいくらでも付き合おう!」

    「上等だ。コラァ」

    苗木(だんだん、場がよくわかんなくなってきたぞ……)

    桑田「だからよー。大神もさ、とりあえず見た目と中身ってけっこう違うんじゃね? ってオレ、思うわ」

    135 = 32 :

    ええぞええぞ

    136 = 21 :

    桑田「へへ、オレ、いいこと言ったんじゃね?」

    舞園「えぇっと、大神さんを怖いと思うのは……まず容姿に関して色眼鏡で見てるからってこと……ですよね?」

    桑田「まぁ、たぶんそんな感じーーさっすが、舞園ちゃん♪」

    舞園「あはは……」

    葉隠「ちょっと待つべ、桑田っちも買収されてるべ! 俺の占いは3割当たる!」

    腐川「そうよ、アイドルなんて男に色目使ってるんでしょう……?」

    舞園「そんなことしてません!」

    山田「しかし、大神さくら殿の容姿に関しては桑田怜恩の言に一理ありますぞ」

    苗木「山田クン?」

    苗木(さっきまで、中立だけど大神さんを怖がっていた方なのに……)

    山田「ギャップ萌え」

    苗木(…………)

    山田「そう! ギャップ萌えですぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

    137 = 121 :

    希望は前に進むんだ

    138 = 21 :

    山田「セーラー服を着た鬼のような体躯の女格闘家……」

    山田「不器用ゆえに他者との関わりにおいて筋肉という鎧を着続け、普通の少女のような恋愛もできない」

    山田「だけど、その中には女神のような清純な魂を持った白髪ロングの美少女がいるんですな!」

    山田「ちょっと弱音を吐いたりすることも慣れておらず、普通の少女のような私服も持っていない」

    山田「しかし……ついに、そんな彼女の内面を見てくれる……」

    桑田「うっせぇ、ブーデー! エンドレスなファンタジー世界から帰ってこいや」

    山田「はっ……失敬。とにかく、外が怖いから中も怖いとは限らないんですぞ。むしろ、二次元では逆の方が圧倒的に多い!」

    桑田「まぁ、二次元はよくワカンネェけど……。逆のこともよくあるんじゃね?」

    大神「フッ……」

    苗木(あれ、大神さん? 今少し笑った?)

    139 :

    おいついた

    140 = 69 :

    しえんしえん

    141 = 21 :

    桑田「てかよ、見た目でこえぇって言ったら、まず大和田っしょ」

    「アァ?」

    桑田「むしろ、見た目で威嚇するのが仕事じゃん? そのプロから見て、大神はどうなわけ?」

    「女にコエーとか思うはずねぇだろ!?」

    「大神が暴れたら、オレがステゴロで勝負してやるって

    葉隠「せめて、鉄パイプを使った方がいいべ!」

    「んなもんいるかボケッ! なんならハンデで3発先に殴らせてやるよ!」

    大神「クッ……」

    葉隠「今、オーガが笑ったべ! 怖いべ ぶち切れてるべ」

    石丸「何を言うんだ、葉隠君! どう見ても友好の笑顔じゃないか!」

    石丸「なお、僕は大神君が人を殺さないと約束するなら、それを信じる。約束しよう!」

    大神「無論だ……。約束しよう。しかし……」

    苗木(大神さんがすごいうれしそうだ)

    142 = 21 :

    大神「こんな扱いをされたのははじめてかもしれぬ。ほとんど初対面の我をほとんど恐れず、ここまで言い募るとは」

    大神「殺し合い学園生活などでなければ、良き青春をともに送れただろう……」

    不二咲「これからやればいいんだよぉ……みんなでここを出て、本当の希望ヶ峰学園に行こう!」

    苗木(ここまでオドオドしていただけの不二咲さんが……!)

    不二咲「私も大神さんが悪い人だとは思えないよぉ」

    不二咲「だって、黒幕のことをばらすなんて、勇気がないと無理だもん」

    不二咲「それができる大神さんは強い人なんだよ……」

    不二咲「今だってぇ、いろんな悪口や批判を受けても、黙って静かに聞いてるしぃ……」

    144 :

    紫煙

    145 = 21 :

    葉隠「なんかだんだんと、オーガがいい奴に思えてきたべ」

    腐川「何よ! 主体性がないわね!」

    苗木(大神さんをほとんどの人が怖がらなくなり始めた……)

    苗木(不満を表にしているのは、腐川さんくらい)

    苗木(きっと、彼女は不満を出すのをやめないだろうから、表には見えないけど……ってのは起こらなさそう)

    十神「茶番だ」

    苗木(今、不機嫌そうに帰った十神クンもほぼ腐川さんと同様だ)

    苗木(十神クンが単独行動を好むのは、大神さんとは関係がないから置いておこう)

    苗木(霧切さんとセレスさんは基本的に無関心……いちおう話は聞いているが、これ以上は、もうどうなっても構わないという感じ)

    苗木(これも以前と変わらない)

    苗木(変わったのは……)

    舞園「苗木君……」

    苗木(ボクの視点の先を見て、舞園さんが小声で心配そうな声をあげた)

    146 = 26 :

    いいよ

    147 = 21 :

    視点→視線
    でした

    148 = 21 :

    江ノ島「……」

    苗木(ばつの悪そうな顔をしている)

    苗木(大神さんが怖いわけでも、大神さんに嫌悪感があるようでもない)

    苗木(ただ、どうするべきか悩んでいる……)

    苗木(そんな感じだ)

    苗木「舞園さんは、どう思う?」

    舞園「……様子がおかしいですね」

    苗木「やっぱりそう思う?」

    舞園「……はい」

    苗木「話しかけようか」

    舞園「そう……ですね」

    苗木(ボクたちは大神さんの周りに起きてる喧噪から離れるようにして、江ノ島さんのもとに向かった)

    舞園「江ノ島さん?」

    149 = 51 :

    あはははははっ、どんどん希望が大きくなっていく!いいね、最ッ高だよ!!

    150 :

    つ 消化弾


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