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元スレ苗木「霧切さんと仲良くなろう」
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【玄関ホール】
霧切「……私の顔に何かついてるかしら? 自己紹介はもう終わったじゃない」
苗木「えっ、あ、うん。ごめん」
目の前には銀髪のクールな女の子。名前は霧切響子さんっていうらしい。
どんな才能があるかは不明。とにかく分かったことは――――。
ボクが彼女に一目惚れしてしまった事くらいだ。
霧切「だから、いつまで見ているの?」ジト
苗木「うっ、い、いや……その、綺麗な髪だなぁって……」
霧切「そう、ありがとう」
苗木「…………」
霧切「…………」
どこまでもクールな人だなぁ。
霧切「……私の顔に何かついてるかしら? 自己紹介はもう終わったじゃない」
苗木「えっ、あ、うん。ごめん」
目の前には銀髪のクールな女の子。名前は霧切響子さんっていうらしい。
どんな才能があるかは不明。とにかく分かったことは――――。
ボクが彼女に一目惚れしてしまった事くらいだ。
霧切「だから、いつまで見ているの?」ジト
苗木「うっ、い、いや……その、綺麗な髪だなぁって……」
霧切「そう、ありがとう」
苗木「…………」
霧切「…………」
どこまでもクールな人だなぁ。
【苗木の部屋】
苗木「…………はぁ」
重い溜息が溢れる。
あの後体育館で聞いたコロシアイ学園生活とかいうふざけたもの。
そして学園長を名乗るモノクマ。
苗木「……いつまでも部屋に居てもしかたないか」
ガチャ
廊下に出たボクの目に写ったのは、
苗木「霧切さん」ドキッ
霧切「……なに?」
苗木「え、いや、特に用があるわけでも……」
霧切「そう。じゃあね」
苗木「あ、待って!」
霧切「なに?」ジト
その明らかに迷惑そうな目に少し押される。
でも、ここで負けたらダメだ。
この状況だからこそ、お互いの事はよく知っておく必要があるはずだ。
…………他の理由も多分にあるわけだけど。
苗木「えーと、少し話さない? 食堂でお茶でも飲みながらさ」
霧切「…………」
苗木「……ダメ?」
霧切「はぁ……いいわ。私もちょうど休憩しようと思っていたところだったから」
霧切「なに?」ジト
その明らかに迷惑そうな目に少し押される。
でも、ここで負けたらダメだ。
この状況だからこそ、お互いの事はよく知っておく必要があるはずだ。
…………他の理由も多分にあるわけだけど。
苗木「えーと、少し話さない? 食堂でお茶でも飲みながらさ」
霧切「…………」
苗木「……ダメ?」
霧切「はぁ……いいわ。私もちょうど休憩しようと思っていたところだったから」
>>8
オレも
オレも
>>9
少し黙ってような
少し黙ってような
【食堂】
苗木「休憩って言ってたけど、何かしてたの?」
霧切「この学園を調べていたのよ。あなたも、一生ここで過ごすつもりではないでしょ?」
苗木「も、もちろんだよ!」
霧切「調べられそうな事は少しでも調べる。その努力は怠るべきではないわ」
やっぱりこの人は凄いなぁ。
こんな状況でも冷静に動いている。
苗木「それで、何か分かった?」
霧切「最初にみんなで調べた事以上はそれほど……でも、音が聞こえたわね」
苗木「音?」
霧切「えぇ、あれは外から…………おそらく銃声」
苗木「銃声!?」
霧切「もしかしてもう既に外に私達を助けに来ている人達がいるのかもしれないわね」
苗木「そんな……でも……!」
霧切「えぇ、私達はまだ閉じ込められたまま、つまり助けに来てくれた人達は……」
苗木「…………」
頭の中に凄惨な光景が浮かんでくる。
苗木「……で、でも、よく銃声だって分かったね」
霧切「そうね……もしかしたら、私はその音を聞いたことがあるのかもしれない」
苗木「かもしれない?」
霧切「……もう行くわ。くれぐれも気を付けてね、苗木君」
何に、とは聞けなかった。
苗木「そんな……でも……!」
霧切「えぇ、私達はまだ閉じ込められたまま、つまり助けに来てくれた人達は……」
苗木「…………」
頭の中に凄惨な光景が浮かんでくる。
苗木「……で、でも、よく銃声だって分かったね」
霧切「そうね……もしかしたら、私はその音を聞いたことがあるのかもしれない」
苗木「かもしれない?」
霧切「……もう行くわ。くれぐれも気を付けてね、苗木君」
何に、とは聞けなかった。
【次の日】
苗木「霧切さん、こんにちは!」
霧切「苗木君……また会ったわね」
苗木「うん。今時間空いてるかな?」
霧切「何か用?」
苗木「体育館でバスケでもしない? たまには体動かした方がいいって朝日奈さんがさ!」ニコ
霧切「バスケって…………いいわ、体が鈍って困るのは事実だし」
よし、意外とすんなり乗ってくれたぞ!
霧切「モノクマ、ジャージとかないのかしら?」
モノクマ「へいへい、特別に出してあげるよ」
苗木「…………」
霧切「なに? もしかしてスカートのままを期待してた?」ジト
苗木「そ、そんな事ないって!」アセアセ
【体育館】
ダンダン……!!
霧切「苗木君、いくら何でも手応え無さ過ぎよ」
苗木「そ、そんな……事言っても……!」ゼイゼイ
とりあえず1on1をしてみるけど、全然勝てない。
予想外だ、霧切さんがこんなに運動神経がいいなんて。
苗木「霧切さんは……もしかして運動する人なの……?」
霧切「さぁ……別にこのくらいは普通だと思うけど。そもそも苗木君相手だと身長差もあるから……」
苗木「…………」ズーン
霧切「少し休憩する?」
苗木「う、うん……」
霧切「はい、お水」スッ
苗木「ありがとう……ん?」
霧切「なに?」
苗木「あ、いや、何でもない……」ゴクゴク
これってさっきまで霧切さんが飲んでたものだよね。
つまり、これって…………。
霧切「まさか間接キスとか気にしているのかしら?」
苗木「ぶっ!!! ごほっ、ごほっ!!!」
霧切「……苗木君、そんなものを気にするのは小学生までよ」ハァ
苗木「え、そ、そういうものなの!?」
霧切「そうよ」
……いやいや。
女子高生はそういうの気にすると思うけど……。
苗木「ありがとう……ん?」
霧切「なに?」
苗木「あ、いや、何でもない……」ゴクゴク
これってさっきまで霧切さんが飲んでたものだよね。
つまり、これって…………。
霧切「まさか間接キスとか気にしているのかしら?」
苗木「ぶっ!!! ごほっ、ごほっ!!!」
霧切「……苗木君、そんなものを気にするのは小学生までよ」ハァ
苗木「え、そ、そういうものなの!?」
霧切「そうよ」
……いやいや。
女子高生はそういうの気にすると思うけど……。
霧切「その分だと、もしかして苗木君は舞園さんが使っていたスプーンとかをコッソリ舐めていたりするのかしら」
苗木「し、しないって!! ていうか何で舞園さん!?」
霧切「あなたと一番親しい異性だからよ」
苗木「あー、舞園さんは中学が同じで……」
……あれ?
もしかして霧切さん、ボクが他の女の子と仲良くしてるのを気にしてる?
それってまさか…………。
苗木「ね、ねぇ、霧切さん。どうしてボクと舞園さんが親しいって分かったの?」
霧切「ずっと見ていれば分かるわよ」
苗木「ず、ずっと見てた!? ど、どうして!?」ドキドキ
霧切「どうしてって………当たり前じゃない」
え、展開早くない?
ボクまだ全然アプローチも出来てたつもりないんだけど……!
苗木「し、しないって!! ていうか何で舞園さん!?」
霧切「あなたと一番親しい異性だからよ」
苗木「あー、舞園さんは中学が同じで……」
……あれ?
もしかして霧切さん、ボクが他の女の子と仲良くしてるのを気にしてる?
それってまさか…………。
苗木「ね、ねぇ、霧切さん。どうしてボクと舞園さんが親しいって分かったの?」
霧切「ずっと見ていれば分かるわよ」
苗木「ず、ずっと見てた!? ど、どうして!?」ドキドキ
霧切「どうしてって………当たり前じゃない」
え、展開早くない?
ボクまだ全然アプローチも出来てたつもりないんだけど……!
>>14
なんだこいつ^^;
なんだこいつ^^;
霧切「こういう状況で人間観察は基本よ」ドヤァァァ
…………え?
苗木「に、人間観察?」
霧切「えぇ、常に周りの人達に注意を向けて僅かな変化も見逃さないようにしているの」
苗木「……ソ、ソウナンダ」
霧切「例えば、腐川さんは十神君の事が気になっているみたいだし、不二咲さんは女子が苦手みたい」
苗木「本当!? すごい、そんな事分かっちゃうんだ!」
霧切「このくらいは少し見ていればすぐ分かるわ」
え、いや、待てよ。
という事は、もしかして…………。
苗木「ね、ねぇ、霧切さん。それはつまりボクの事も大体分かっている……とか?」
霧切「当たり前よ。そうね、あなたは…………」
苗木「あ、ちょっと待って!」アセアセ
この>>1前
石丸が死ぬSS書いてた人じゃね
石丸が死ぬSS書いてた人じゃね
霧切「舞園さんが好き。そうでしょう?」ドヤァァァ
苗木「…………いや違うけど」
霧切「ふふ、恥ずかしがらなくてもいいわ。彼女には言わないでおいてあげるから」
苗木「……あー、うん。もういいやそれで」
なんか、微妙な所で抜けているみたいだ。
まぁ、ここで知られるっての恥ずかしかったし、これで良かったのかな……?
【次の日 体育館】
モノクマ「はい、モノクマファイル! オマエラ、頑張って捜査しろよ!」
苗木「おいふざけるなよ! 捜査も何もお前が舞園さんを殺したんだろ!! それに、江ノ島さんだって!!」
モノクマ「ん、あー、お姉……ごほん、江ノ島さんを殺したのは確かにボクだけど、舞園さんは違うってば」
苗木「そんなもの信じられるはずがないだろ!!!」
セレス「……おや、これは面白いですわね」
セレスさんのその言葉に、みんなの視線が彼女に集中した。
セレス「ふふ、このモノクマファイルを見てください。事件現場は苗木君の個室、となっていますわ」
一斉にみんなの視線がボクに移った。
その目は明らかにボクを疑っていた。
苗木「ボ、ボクが殺したって思ってるの……?」
十神「何かおかしいか?」
苗木「ちっ、違うんだよ!! ボクは昨日の夜、舞園さんと部屋を交換していたんだ!!!」
腐川「そんなもの誰が信じるっていうのよ……」
桑田「なんだ、苗木で決まりじゃねえか!」
苗木「違う!! 違うんだ!!」
そんなボクの言葉には耳を傾けずに、みんなはそれぞれ歩き去ってしまう。
霧切「ただ喚いているだけでは事態は好転しないわ」
苗木「霧切さん……キミも……ボクを疑ってるの?」
霧切「えぇ、もちろん」
苗木「そう……だよね。どう見ても一番怪しいのはボクだ」
霧切「ただ、私はあなただけを疑っているわけではないわ。自分以外全員を怪しいと思ってる」
苗木「えっ?」
霧切「無実を証明したければその努力をするべきよ。殺された彼女の為にも、ね」
苗木「霧切さん…………うん、分かった」
そうだ、いつまでもこうしているわけにはいかない。
霧切さんは、それを気付かせてくれた。
これも少しはボクの事を思ってくれたから、なのかな。
【裁判後 苗木の部屋】
舞園さんが殺された学級裁判を切り抜けて、部屋に戻ってきた。
その真実はとても苦しいものだった。今でも心の底から信じる事ができない。
でも、そんな時に霧切さんが訪ねてきてくれた。
舞園さんは最後の瞬間、ボクの事を思ってダイイングメッセージを残したんだ……と。
霧切「そういえば、なぜ私が舞園さんの話をするって分かったの?」
苗木「エスパーだから」
霧切「えっ……」
苗木「冗談、ただの勘だよ」
霧切「……そう」
霧切さんのその表情は、少しだけ悲しそうなものだった。
苗木「霧切さんの方も、どうしてわざわざ来てくれたの?」
霧切「……あなたは有能な人だから」
苗木「有能? ボクが?」
霧切「えぇ、自分が犯人にされかかっているのに、あれだけ前向きでいられる人は中々いないわ」
苗木「それは……霧切さんが声をかけてくれたお陰だよ」
霧切「それにしても、よ。この極限化で、その精神力は凄いと思う」
苗木「……あ、ありがとう」
なんだか霧切さんにここまで褒められるのは照れる。
霧切「それに、あなたは敵を見誤らない」
苗木「うん。そんなのは簡単だよ。悪いのはどう考えてもモノクマなんだから」
霧切「……あなたは有能な人だから」
苗木「有能? ボクが?」
霧切「えぇ、自分が犯人にされかかっているのに、あれだけ前向きでいられる人は中々いないわ」
苗木「それは……霧切さんが声をかけてくれたお陰だよ」
霧切「それにしても、よ。この極限化で、その精神力は凄いと思う」
苗木「……あ、ありがとう」
なんだか霧切さんにここまで褒められるのは照れる。
霧切「それに、あなたは敵を見誤らない」
苗木「うん。そんなのは簡単だよ。悪いのはどう考えてもモノクマなんだから」
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