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元スレ芳佳「十一人の怒れる魔女」
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坂本「シミュレーション?」
シャーリー「この会議室を基地に置き換えて、当日起こったことを出来るだけ忠実に再現するんだ。」
坂本「なるほど、ハルトマンの当日の足取りをつかめられれば…!」
リーネ「なにか意味があるんですか?」
シャーリー「ああ、そうすれば今まで見えてこなかったものが見えてくるはずだ。」
⑦
芳佳「私がハルトマンさん役ですか?」
シャーリー「ああ、とりあえず起きるところから始めてくれ。」
芳佳「は、はい…。えっと…、『ふぁああ~よく寝たー。…げげっ!もうこんな時間じゃんか!』」
バルク「宮藤、ハルトマンはそんなしゃべり方はしない。それに、いくら寝坊しても驚きやしない。」
シャーリー「細かいなぁ…。」
坂本「忠実に再現した方がいい。」
芳佳「私がハルトマンさん役ですか?」
シャーリー「ああ、とりあえず起きるところから始めてくれ。」
芳佳「は、はい…。えっと…、『ふぁああ~よく寝たー。…げげっ!もうこんな時間じゃんか!』」
バルク「宮藤、ハルトマンはそんなしゃべり方はしない。それに、いくら寝坊しても驚きやしない。」
シャーリー「細かいなぁ…。」
坂本「忠実に再現した方がいい。」
芳佳「えぇっと…。『ふああ~よく寝た~。もう11時かぁ~。早くご飯食べないとなぁ~。』」
シャーリー「…」
ペリーヌ「…」
バルク「まあそんなもんだろう。」
シャーリー「よし、じゃあ宮藤、そのままキッチンへ向かえ。」
ミーナ「もちろん、行ったという体でね。」
芳佳「はっ、はい!『はやくご飯食べて訓練に参加しないとな~。でも食欲ないからちょっとしか食べられないや。』」
エイラ「なんで議会でこんな小芝居やってるんダ。」
ペリーヌ「馬鹿馬鹿しいっ。」
坂本「ペリーヌ、口を慎め。」
ペリーヌ「は、はいっ! 少佐っ!」
シャーリー「宮藤、お前だったら体調が悪くて食欲が無く、そして用意されていた料理が冷め切っていた場合、どうする?」
芳佳「えっと…そもそも手を付けないと思います!」
シャーリー「なるほどな。」
バルク「でも、ハルトマンのことだ。『だったら倉庫に残ってるじゃがいもを食べてしまえ』とでも思ったに違いない。」
芳佳「バルクホルンさん!」
シャーリー「落ち着け宮藤。とにかく、バルクホルンの言うとおり食糧倉庫へ向かえ。」
芳佳「はい…。『じゃがいもが食べたいなぁ~。そうだ!自分で料理すればいいんだ。』」
シャーリー「でもキッチンから食糧倉庫までどれだけ離れている?」
芳佳「…結構離れています。じゃがいも14個を運ぶとすれば、相当体力を使います。」
シャーリー「だよな。どれほど体調が悪かったかはさておき、健康体にとってもきつい距離と重さだ。」
バルク「し、しかしリベリアン!」
シャーリー「ハルトマンは更に自分で料理して食べた。もしくは、それを自分の部屋まで運んだというから不思議だよなあ。」
バルク「…。」
ミーナ「シャーリーさん、宮藤さん、続けて。」
シャーリー「で、宮藤。その後ハルトマンはどういう行動をとったと思う?」
芳佳「えっと……。あ、思い出しました! そういえば私達が晩御飯を作る時、残していた料理は全て無くなっていました!」
シャーリー「なるほど。つまり、ハルトマンが仕方なくその冷め切った残飯を平らげた。」
芳佳「わたしもそう思います。」
ペリーヌ「でも、その時点でまだ12時を回ったあたりじゃなくて? ハルトマン中尉が訓練に参加したのは14時ですわよ?」
シャーリー「それがわからないんだよなあ…。一体この約2時間のあいだ、ハルトマンは一体何をしていたのか…」
ペリーヌ「ですからその空白の2時間が、じゃがいもに費やした時間ということじゃなくて?」
芳佳「…………。」
シャーリー「…………。」
ペリーヌ「はい、もうこんなくだらない議会は終わりにしましょう。」
シャーリー「まだだ! まだルッキーニが帰ってきていない!」
ペリーヌ「どうせ同じですわよ。あの子はどうせ早く議会を終わらせたいがために賛成に1票入れるに決まってますわ。」
芳佳「でも…!」
ペリーヌ「なんですの?」
芳佳「…。」
ペリーヌ「…。」
サーニャ「…………目撃証言は?」
ペリーヌ「!!!」
シャーリー「……なるほど! そういえばハルトマンを12時過ぎに廊下で見た奴がいたはずだ!」
芳佳「たしかお腹に手を当てて苦しそうにしていたんですよね!」
シャーリー「最初は満腹で苦しいと思っていた。次に、朝から体調が悪く足取りが重いんだと思った。」
芳佳「でもそれも違ったんです!」
シャーリー「ああ、間違いない。ハルトマンは弱った体で冷め切った残飯を食べた。ということは…。」
芳佳「お腹を下してしまったんです!」
シャーリー「お腹ピーピーの状態で歩いていたんだ。宮藤!」
芳佳「はい! 『お腹痛いよ~。トイレトイレ~。』」
エイラ「どうも緊張感がないナ、宮藤の言い方は。」
シャーリー「ペリーヌ、目撃者役を頼む。」
ペリーヌ「わたくしが!?」
坂本「頼むペリーヌ。」
ペリーヌ「坂本少佐が言うのなら…。」
芳佳「『ううっ~漏れる~』」
シャーリー「はい、ここで男とすれ違う!」
芳佳「『うう~。』」
ペリーヌ「……。『おや、あれは確か501JFWのエーリカ・ハルトマン中尉。』」
芳佳「『うう~。うぅぅ…。』」
ペリーヌ「『……。』」
シャーリー「はい!宮藤部屋に入る!」
芳佳「『うう~…。がちゃ。ばたん。…うう~。』」
シャーリー「はい!OK!」
坂本「なるほど…。見えてきたぞ。ハルトマンはずっと自室のトイレに篭っていたのか!」
ペリーヌ「今のシーンわたくしは本当に必要でして!?」
芳佳「その結果、訓練参加が大幅に遅れた。よってハルトマンさんは犯人じゃありません!」
ミーナ「でも、ハルトマン中尉が犯人じゃないとすれば、一体誰がこんなことを…。」
シャーリー「結局そこなんだよなあ…。」
バルク「………そうだ、もっと先のことをシミュレーションしてみたらどうだろう。」
シャーリー「バルクホルン!?」
バルク「いや、あくまでわたしの意見だが、真相はもっと先の事のような気がする…。」
芳佳「バルクホルンさん!」
バルク「リベリアン。次は訓練終了からやってみよう。」
シャーリー「…よしきた! ペリーヌ! お前がハルトマン役を頼む!」
ペリーヌ「私の扱いがいい加減になってませんこと!?」
坂本「ペリーヌ、もう少しで真実にたどり着けそうなんだ。」
ペリーヌ「…仕方ありませんわね…。」
⑧
シャーリー「じゃあ訓練終了から、スタート!」
芳佳「『ああ~疲れたなあ~』」
リーネ「『今日の飛行訓練は特に体力使ったよ~。』」
ペリーヌ「『………。』」
芳佳「『なんかハルトマンさん、今日訓練中ずっと元気なかったね。』」
リーネ「『そうだね。芳佳ちゃん、空いてるうちにお風呂はいろうよ。晩ご飯早く作らないとね。』」
芳佳「『うん!』」
バルク「『まったく! たるんでいる証拠だ! ハルトマン、今日は部屋でゆっくり休んで、明日から気合入れて訓練に参加しろ!いいな!』」
ペリーヌ「『はぃ……。』」
バルク「おい、そこは『うるさいなあトゥルーデは。』だろ。覚えてないのか。」
ペリーヌ「そんな無茶ですわ…。」
バルク「真面目にやれ!」
ペリーヌ「ひい…っ。『うるさいなあトゥルーデは。』」
バルク「もっと感情を込められんのか。」
シャーリー「まてバルクホルン。演技力に関しては今はどうでもいい。」
バルク「すまないリベリアン。えっと…『うるさいとは何だ! 明日朝になったらきっちり説教してやる! それまで部屋で反省しとけ!』だったな。」
ペリーヌ「『わかりましたわ…。』…じゃなくて、『わかったよトゥルーデぇ~』」
バルク「………貴様ッ、ハルトマンを馬鹿にしているのか…!」
ペリーヌ「わ、私なりのハルトマン中尉を演じた結果ですわ!」
シャーリー「まあまあ…いいじゃないか、おちつけバルクホルン。」
ミーナ「私と美緒は確か、この会議室で1時間ほど今後の訓練内容と基地の食料問題について話し合ったわよね。」
坂本「ああ。『ミーナ、ちょっと今後の訓練について話し合いたいんだが、今時間大丈夫か?』」
ミーナ「『ええ、もちろん。あと最近食料難で、満足に配給が来ないって連絡があったわ。それについても少しいいかしら?』」
坂本「『構わない。』…そんな感じだった。そして20時頃に食料倉庫をのぞくと…。ってわけだ。」
エイラ「わたしとサーニャは確か、わたしの部屋で他愛もない話をしていたナ。」
サーニャ「30分ほど話して、その後お風呂に入ったわ。ルッキーニちゃんとシャーリーさんとペリーヌさんがお風呂にいたはずよ。」
シャーリー「それはあたしも覚えてる。…確か、18時半から19時までの間だったよな。」
芳佳「その時私はすでにお風呂を上がっていて、リーネちゃんと晩ご飯を作ってました!」
リーネ「さっきも言いましたけど、その時は食糧倉庫は開けていません。」
坂本「なるほど、3人はお風呂までの間、何をしていた?」
シャーリー「あたしとルッキーニはすぐには基地には戻らず、少しだけ海で遊んでいた。ルッキーニはその日も元気が有り余っていたよ。あたしはヘトヘトだったけど…。」
ペリーヌ「わたくしは部屋でホットティーを飲んで一服していましたわ。」
シャーリー「…本当かぁ?」
ペリーヌ「本当ですわ!!!」
坂本「そういえば『わたくしと一緒にお茶でもいかがですか少佐?』とか言ってきたな。」
ペリーヌ「ええ! それに対して少佐は『いや、ちょっとミーナと話したいことがあってな。今日はちょっと…』っておっしゃったはずですわ。」
坂本「よく覚えてるなペリーヌ。」
シャーリー(もうすこし………もう少しでなにか見えてきそうだんだ…!)
芳佳「21時になって、『晩ご飯の用意できましたー!』てわたしが叫びました。」
リーネ「そしたら、ハルトマンさん以外はほぼ同時に食堂にやって来ました。」
シャーリー「なるほど。ハルトマンは少し遅かったな確か。ペリーヌ、頼む。」
ペリーヌ「またですの…?」
シャーリー「はい、ここはハルトマンの部屋! ドン!」
ペリーヌ「ひい…。『ああ~ちょっと無理し過ぎたかな~。』」
シャーリー「で、ハルトマンならどういうルートで食堂に行く?」
ペリーヌ「そんなのわたくしに問われても…。」
バルク「…そうだな…。ただでさえハルトマンは面倒くさがり屋なんだ。おそらく、少しでも短いルートを使って食堂に向かうだろう。」
シャーリー「なるほど。ほら、ペリーヌ!」
ペリーヌ「えっと…『この階段を下れば食堂へ近道できるぞー。たったった。そしてこの部屋を抜ければ…。』」
シャーリー「……。」
ペリーヌ「『みんなー、おまたせー。ちょっと遅れちゃったーてへへ。』」
バルク「『てへへ』なんて言っていなかった。あと、『みんなー』と『おまたせー』が逆だ。」
ペリーヌ「いちいち覚えてるわけないでしょう!」
リーネ「…ちょっと待って下さい! 今はハルトマンさんが通ったルートは、食糧倉庫からかなり離れています!」
シャーリー「そうなんだよな…今のところ、誰も食糧倉庫には入っていない。というか、近づいてすらいない。」
ペリーヌ「結局、私は何のために恥ずかしい思いを…!」
坂本「ペリーヌ、嫌な役をさせてすまない。」
ペリーヌ「少佐…//」
・
・
・
シャーリー「誰かが嘘を付いている…てことはないよな?」
芳佳「そんな…!」
シャーリー「いや、例えばの話だが、誰も見ていないところでの行動は、少し事実と変えて喋っても誰も気が付かないんだよな。」
リーネ「私、嘘なんかついてません!」
エイラ「わ、私もだ! なあサーニャ。実際の行動とそっくりそのままだったよナ!」
サーニャ「ええ、エイラは嘘なんかついてないわ。」
ミーナ「ちょ、ちょっと皆。落ち着いて。」
シャーリー「ごめん皆。ちょっと言い過ぎた。」
>>99
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