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元スレ女「君はボクの何になってくれるんだい?」
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妹「お兄ちゃん、どこ行くの?」
男「げっ」
見つかってしまった。
妹「ちょっと、何その反応!」
男「いや、別になんでもない」
妹「……それで、どこ行くの?」
男「別に、どこも」
妹「じゃあなんで靴を履いてるの?」
男「出かけるから」
妹「何もなくないじゃん!」
男「げっ」
見つかってしまった。
妹「ちょっと、何その反応!」
男「いや、別になんでもない」
妹「……それで、どこ行くの?」
男「別に、どこも」
妹「じゃあなんで靴を履いてるの?」
男「出かけるから」
妹「何もなくないじゃん!」
男「いや、出かけるって言ってもアレだぞ。別にどこかに行くとかじゃなくてな」
妹「……散歩ってこと?」
男「そーゆーこと」
妹「お兄ちゃんって時々行くよね」
最近は行ってなかったけど、と付け加えた。
男「外の風に当たりたいんだよ」
妹「ほんとーは誰かと会ってるんじゃないの?」
口の端を釣り上げている。
妹「……散歩ってこと?」
男「そーゆーこと」
妹「お兄ちゃんって時々行くよね」
最近は行ってなかったけど、と付け加えた。
男「外の風に当たりたいんだよ」
妹「ほんとーは誰かと会ってるんじゃないの?」
口の端を釣り上げている。
男「会ってないよ。一人で歩いてんだ」
妹「怪しいなぁー!」
むふふ、と含み笑い。
何が怪しいというのだ。
男「誰かと歩きたいならお前のこと誘うよ」
俺は妹となら永遠に話せる自信があるぞ。
妹「ふーん」
反応薄っ!!
妹「怪しいなぁー!」
むふふ、と含み笑い。
何が怪しいというのだ。
男「誰かと歩きたいならお前のこと誘うよ」
俺は妹となら永遠に話せる自信があるぞ。
妹「ふーん」
反応薄っ!!
妹「じゃあ一緒に行ってあげようか?」
男「今日はいいや」
妹「ぶーぶー!」
頬を膨らませて怒る妹。
男「また今度な」
妹「こんな夜遅くに出て、危ないことしないでね」
男「危ないことって?」
妹「例えば……ひ、非行に走るとか!」
そんなこと心配してるのか。
本当にプリティーなシスターだ。
男「今日はいいや」
妹「ぶーぶー!」
頬を膨らませて怒る妹。
男「また今度な」
妹「こんな夜遅くに出て、危ないことしないでね」
男「危ないことって?」
妹「例えば……ひ、非行に走るとか!」
そんなこと心配してるのか。
本当にプリティーなシスターだ。
男「まあ、いつものルートだから安心しろ」
妹「お兄ちゃんのいつものルートなんか知らないよ」
そりゃそうか。
一緒に行ったこと、あんまり無いし。
男「まあ、大丈夫ってことだ」
妹「むーっ」
男「なんだ? まだ何かあるのか?」
妹「何もないよーだ!」
ベーッと、舌を出される。
何かにつけて、可愛いやつだ。
妹「お兄ちゃんのいつものルートなんか知らないよ」
そりゃそうか。
一緒に行ったこと、あんまり無いし。
男「まあ、大丈夫ってことだ」
妹「むーっ」
男「なんだ? まだ何かあるのか?」
妹「何もないよーだ!」
ベーッと、舌を出される。
何かにつけて、可愛いやつだ。
男「じゃあいってくる」
妹「さ、先にお風呂入って寝てるからね! 寂しくて泣いても知らないから!」
男「それは悲しいな」
お出迎えしてくれないと俺は死ぬ。
妹「本当?」
首を傾げている。
男「とか言いつつ待っててくれると俺は信じてるぜ」
妹「待つわけないじゃん!」
極めつけはプイッと、そっぽを向かれた。
妹「さ、先にお風呂入って寝てるからね! 寂しくて泣いても知らないから!」
男「それは悲しいな」
お出迎えしてくれないと俺は死ぬ。
妹「本当?」
首を傾げている。
男「とか言いつつ待っててくれると俺は信じてるぜ」
妹「待つわけないじゃん!」
極めつけはプイッと、そっぽを向かれた。
結構時間を取られたが、やっと家を出る。
久しぶりに、夜に散歩するな。
だからといって、懐かしいとかそういう気持ちはない。
男「ブラっと行くだけだもんな」
別に、深く何かをするという感情はない。
だが、ルートはいつも同じ。
数年経っても、それは同じだ。
久しぶりに、夜に散歩するな。
だからといって、懐かしいとかそういう気持ちはない。
男「ブラっと行くだけだもんな」
別に、深く何かをするという感情はない。
だが、ルートはいつも同じ。
数年経っても、それは同じだ。
数年前のわずかな記憶をたどってみると。
街灯が増えていたりしたなとか。
『犬の糞は持ち帰ってください』などのポスターとか。
案外地味な変化がある。
まあ、だからなんだと言われたらそれまでだ。
「おや」
男「ん」
目の前に現れたのは、
女「やあ、運命だね」
ヤツだった。
街灯が増えていたりしたなとか。
『犬の糞は持ち帰ってください』などのポスターとか。
案外地味な変化がある。
まあ、だからなんだと言われたらそれまでだ。
「おや」
男「ん」
目の前に現れたのは、
女「やあ、運命だね」
ヤツだった。
男「こういう時は偶然とか奇遇とか言うんじゃないのか?」
女「うん、それもいいかもしれないね」
ヤツの隣には、小さな犬がいた。
あれ、コイツ犬飼ってたか?
男「お前、それ」
女「ああ、この子は近所の人の犬なんだ。留守番中の散歩を頼まれていてね」
そう言って、犬を軽く撫でた。
なるほどな。
だから電話に出なかったのか。
女「うん、それもいいかもしれないね」
ヤツの隣には、小さな犬がいた。
あれ、コイツ犬飼ってたか?
男「お前、それ」
女「ああ、この子は近所の人の犬なんだ。留守番中の散歩を頼まれていてね」
そう言って、犬を軽く撫でた。
なるほどな。
だから電話に出なかったのか。
男「携帯電話、ちゃんと携帯しとけよな」
女「え?」
キョトンとした声を上げて、ヤツは俺を見た。
女「もしかして、ボクに電話をかけたとか?」
男「まあ、そんなところだ」
女「うーん、惜しいことをしたなぁ」
けれど。
こいつが携帯を携帯していることって、あんまし無いんだよな。
なんで買ったのか、わからないくらいだ。
女「え?」
キョトンとした声を上げて、ヤツは俺を見た。
女「もしかして、ボクに電話をかけたとか?」
男「まあ、そんなところだ」
女「うーん、惜しいことをしたなぁ」
けれど。
こいつが携帯を携帯していることって、あんまし無いんだよな。
なんで買ったのか、わからないくらいだ。
女「おや」
犬が急に踏ん張り始めて。
女「ふふっ、ウンチだね」
すかさずスコップで糞をすくって、袋に入れた。
女「こんな道端でできるなんて、犬は羨ましいね」
男「何を言ってんだ」
女「夜のテンションは人をおかしくするよ」
お前はいつも通常運転だろ、それで。
犬が急に踏ん張り始めて。
女「ふふっ、ウンチだね」
すかさずスコップで糞をすくって、袋に入れた。
女「こんな道端でできるなんて、犬は羨ましいね」
男「何を言ってんだ」
女「夜のテンションは人をおかしくするよ」
お前はいつも通常運転だろ、それで。
女「こんな時間に出会ってしまったんだ。青姦でも洒落込むかい?」
男「遠慮しておく」
女「遠慮は無用さ。この子も一緒にね」
お前、正気か。
女「あはは、目が怖いよ」
お前がそうさせたんだろ。
獣姦とか、洒落にならん。
男「遠慮しておく」
女「遠慮は無用さ。この子も一緒にね」
お前、正気か。
女「あはは、目が怖いよ」
お前がそうさせたんだろ。
獣姦とか、洒落にならん。
女「それじゃあ」
そう言って、俺の横を通り過ぎて、
女「また、明日」
と、にこやかに言った。
男「おう」
軽く手を振っているヤツを見届け、俺はまたゆっくりと歩き始めた。
そう言って、俺の横を通り過ぎて、
女「また、明日」
と、にこやかに言った。
男「おう」
軽く手を振っているヤツを見届け、俺はまたゆっくりと歩き始めた。
男「おっ」
そういえば、この散歩のルートには、
公園があったな。
男「たまには行ってみるのも面白いかもな」
でも、もし怖い人いたらどうしよう。
……とりあえず、確認してから中に入ろう。
まったく、臆病者である。
そういえば、この散歩のルートには、
公園があったな。
男「たまには行ってみるのも面白いかもな」
でも、もし怖い人いたらどうしよう。
……とりあえず、確認してから中に入ろう。
まったく、臆病者である。
男「……」
公園を覗いてみたけれど。
暗くて全く見えない。
男「怖っ……」
幽霊とかは信じないタチだが。
不審者を怖がってしまう。
男「……大丈夫っぽいな」
公園を覗いてみたけれど。
暗くて全く見えない。
男「怖っ……」
幽霊とかは信じないタチだが。
不審者を怖がってしまう。
男「……大丈夫っぽいな」
まあ、こんなに暗いんだし。
人がいるなんてこと、無さそうだな。
俺は中に入っていった。
この公園は、結構馴染みの場所だ。
男「……懐かしいな」
初めてアイツに会った場所だ。
それに――。
男「うおっ」
急に、携帯が鳴り出した。
人がいるなんてこと、無さそうだな。
俺は中に入っていった。
この公園は、結構馴染みの場所だ。
男「……懐かしいな」
初めてアイツに会った場所だ。
それに――。
男「うおっ」
急に、携帯が鳴り出した。
男「も、もしもし?」
その電話は、クラスメイトの男子だった。
こんな夜遅くに、連絡網が回ってきたようだ。
『明日転校生が来る』、という内容だった。
だからって、別にしなくてもいいだろうに。
先生、本気で忘れてたんだな……。
男「やれやれ」
そんな声を出して、俺は携帯をしまった。
そして――。
「……あの」
と。
か細い声が、聞こえた。
その電話は、クラスメイトの男子だった。
こんな夜遅くに、連絡網が回ってきたようだ。
『明日転校生が来る』、という内容だった。
だからって、別にしなくてもいいだろうに。
先生、本気で忘れてたんだな……。
男「やれやれ」
そんな声を出して、俺は携帯をしまった。
そして――。
「……あの」
と。
か細い声が、聞こえた。
男「えっ」
誰かいたのか。
「……男、くん?」
俺の名を、知っている。
男「そ、そうですけど……」
「……やっぱり!」
だ、誰だ……?
誰かいたのか。
「……男、くん?」
俺の名を、知っている。
男「そ、そうですけど……」
「……やっぱり!」
だ、誰だ……?
男「あの、どなた、ですか」
「もう、忘れちゃった?」
ピカっと、ライトが点く。
携帯のライトだ。
「私だよ、私」
男「……?」
俺と同い年くらいの女の子。
しかし、見覚えはある。
男「も、もしかして……」
「……」
男「幼馴染か……?」
「もう、忘れちゃった?」
ピカっと、ライトが点く。
携帯のライトだ。
「私だよ、私」
男「……?」
俺と同い年くらいの女の子。
しかし、見覚えはある。
男「も、もしかして……」
「……」
男「幼馴染か……?」
幼馴染(以下、幼)「えへへ、久しぶり」
男「お前……なんで?」
幼「うーん、戻ってきた感じかな」
こいつは俺の幼馴染だ。
小学校の頃、こいつとよく遊んだ。
それも、ほぼ毎日。
幼「こんなところで会えるなんて、ビックリしちゃった」
男「お前……なんで?」
幼「うーん、戻ってきた感じかな」
こいつは俺の幼馴染だ。
小学校の頃、こいつとよく遊んだ。
それも、ほぼ毎日。
幼「こんなところで会えるなんて、ビックリしちゃった」
男「俺の方がビックリだ」
幼「ここって、よく一緒に遊んだもんね」
そうなんだよな。
幼「私、着いたら絶対最初にここに行こーって思ってたの」
男「さっき着いたのか?」
幼「うん」
と、歯を出さずに微笑む幼馴染。
幼「ここって、よく一緒に遊んだもんね」
そうなんだよな。
幼「私、着いたら絶対最初にここに行こーって思ってたの」
男「さっき着いたのか?」
幼「うん」
と、歯を出さずに微笑む幼馴染。
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