元スレ苗木「どきどき修学旅行?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
705 = 676 :
そう考えるのも無理はない。これで警戒するなっていう方が無理だ。
でも、ただここに立っているだけでは始まらない。
だから、ボクはみんなの前に一歩踏み出す。
苗木「よし、行こうよ、みんな」
みんなポカンと拍子抜けしたような表情でボクを見ている。
え……何かおかしい事言ったかな……。
江ノ島「ぶふっ、ぎゃははははははははは!!! 苗木あんた緊張感無さ過ぎ!!!」
苗木「えっ、そ、そうだった?」
大和田「ったく、言うならせめて『行くぜ!』くらいは言えねえのかよ。いや、そもそもオメーが言う時点で何かちげーな」
朝日奈「た、確かに自分が一番疑われてるのにああ言えるのはある意味凄いかも……」
舞園「もう、みんな何なんですか!! 苗木君は自分がクロじゃないって分かっているからこそ、こんなにも緊張感がないんですよ!!」
セレス「そうですわ。これは言わば強者の余裕、といった所でしょうか」
や、やっぱり二人にも緊張感がないって思われてるんだボク……。
706 = 677 :
ほ
707 = 677 :
気になるがもうむりだ・・・
708 :
前スレでもう終盤とか言ってたのにいつ終わるの?
710 = 684 :
苗木「ここに裁判に必要な何かがある。俺には分かるんだ。行くぜ!」
711 :
あと1スレと半分くらいいきそうだな
712 = 676 :
十神「苗木の緊張感が無いのは今に始まった事ではないだろう」
大神「ふっ、だがセレスの言う通り、それは大物である事の証明とも言えるかもしれん」
腐川「な、何が大物よ……白夜様と比べればミジンコレベルよ……」
不二咲「で、でも僕も苗木君は凄いと思うよぉ……逆の立場だったら僕はきっとこんなに平然としていられないよ……」
山田「ふむふむ、確かに自分が苗木誠殿の立場だったらと思うとゾッとしますな。あ、顔に関しては喜んで替わりたい所ですが」
戦刃「そうだよ、苗木君はとても強い人なんだよ! だから私達も頑張ろう!」
葉隠「へっ、どーせ開き直ってるだけなんだべ」
桑田「はぁ…………けどまぁ話だけは聞いてやるよ。俺らの命もかかってんだからな」
次にボクは霧切さんの方を向く。
そこには期待通り、凛とした表情で真っ直ぐ見つめ返してくる彼女が居た。
霧切「……先導を切るなんて苗木君のくせに生意気ね」
苗木「うっ……じゃ、じゃあいいよ、霧切さんが先で……」
霧切「嫌よ、罠があったら大変じゃない」
苗木「…………」ズーン
714 :
かわいそs……いや、可哀想じゃないなこの苗木は
715 = 676 :
霧切「ほら、先頭は頼んだわよ。男子でしょ」
苗木「分かったってば。それじゃ……」
足を踏み出すと、どうやらスピードなどは全て一般的なエスカレーターと同じらしく、少し安心する。
それでも、石像の口の中に進んでいくのは激しく気が進まないんだけど。
それから少しして、ボク達は今度は四角いエレベーター空間の中に居た。
こうしていると、自分達があのモノクマの石像の中に居る事を忘れてしまいそうになる。
こんな技術を持っているくせに、エレベーター自体の性能は高くはなく、細かい震動と音が辺りに響いている。
苗木「……どこまで潜るんだろこれ」
腐川「何よ、逃げられないからって不安になってるわけ?」
舞園「ですから苗木君はクロではないと言ってます!!」
霧切「静かにして。それは裁判所に着いてからする話よ」
……だけど、いざみんな静かになると何だか落ち着かない。
ボクは仕方なく慣れない服を整えたり、江ノ島さんにグシャグシャにされた髪が元に戻らないだろうかと無駄な努力をしてみる。
718 = 676 :
十神「おい苗木。少しはじっとしていろ、目障りだ」イライラ
江ノ島「あはは、なになに、もしかしてその髪どうにかしようとしちゃってる? ムリムリ、あたしが絶望的にグシャグシャにしたんだから!」ニヤニヤ
苗木「ねぇ誰か寝癖直しとか持ってないかな……」
戦刃「あ、確かスーパーに置いてあったよ!」
桑田「つかこれ終わったらどうせすぐ寝るんだから、直す意味ねえだろ。今何時だと思ってんだ」
山田「苗木誠殿の場合は永眠する可能性もありますがな」
セレス「黙れ豚、テメーを屠殺して永眠させんぞコラァァ!!!」
葉隠「そしたら代わりにセレスっちがクロ確定だべ」
舞園「あれ、でも相手が豚なら殺人にはならないんじゃないですか?」ニコ
大和田「アイドルってのは笑顔ですげー事言うんだなオイ」
不二咲「や、やめようよ殺すとかさ……」ブルブル
朝日奈「そうだよ……聞いてるだけで気が滅入るもん……」ガックリ
大神「安心しろ、我が居る限り同じ空間でそんな事はさせん」
腐川「どどどどうでもいいけど、血は出すんじゃないわよ……」
霧切「……まったく、苗木君のせいで落ち着いて頭を整理する事もできないわ。これが狙いなのかしら」
719 :
718みたいな掛け合いがうまいな
720 = 676 :
苗木「えっ、ボクのせい!? それは……その、ごめん……」
エレベーターは更に深く潜る。
もしかして止まることがないんじゃないか。そんな嫌な予感が頭をよぎった時。
チーンという軽い音と共に、エレベーターが停止した。
そして扉が開かれると、その先には…………。
苗木「……これが」
モノクマ「はい、学級裁判場へようこそー!!!」
何やら厳かな空気が漂う場所だった。
周りにはたくさんの見物席が階段状に並んでいるけど、誰も座っていない。
そして部屋の中央には円形に並べられた、16個の席があった。
721 = 676 :
モノクマ「それではみなさん、さっそく自分の名前が書かれた席へどうぞ!」
ここで逆らうわけにはいかない。
考えてみればボク達はモノクマによって生かされている状態でしかないんだ。
みんなはぞろぞろと自分の席へとついた。
こうして向かい合うとみんなの表情がよく分かる。
ある人は怯え、ある人は堂々と構え、ある人は敵意を向けてくる。
言葉には出さなくても、感情を直接ぶつけられている感覚だ。
そして、始まる。
それぞれの思惑と策略、希望と絶望が交差する。
命がけの…………学級裁判が。
722 :
さるよけ
725 = 676 :
コトダマ
『モノクマファイル』
被害者は石丸清多夏。外傷は喉の刺し傷のみ、体内から薬物反応あり。
『苗木、舞園の証言』
停電前、二人は事務室に居たが潜んでいた何者かに舞園が襲われた。
苗木は彼女を抱きかかえる事で助けようとするが間に合わず、彼女はスタンガンで気絶させられてしまう。
その後、停電が発生し、苗木もすぐに為す術無く同じように気絶させられてしまった。
相手は暗闇の中でも正確に苗木を襲ってきたことから、現場に残されていた暗視スコープを持っていたと思われる。
白い布を被っていたらしく、顔と体型はハッキリしない。
『死体の様子』
刺された首からの出血はまったく乾いていなく、ほとんど時間が経っていない様子。
傷口は苗木が握りしめていたナイフとも合う。
全身をロープで縛られ身動きの取れない状態で、口にはガムテープが貼られている。
『鍵のつまみに付いたテープ』
トイレはつまみを捻って鍵をかけるタイプだが、そこにテープが付着していた。
『床に敷かれた布』
トイレには白い布が敷かれていた。モノミによると、元々そこにあったものではないらしい。
布の下にもまだ乾いていない血液が大量に広がっていた。
『乾いた血痕』
床と石丸の口元に、乾いた血痕が残っていた。
726 = 722 :
つまみが分からん
727 :
ふむ
728 :
テープは薄いから隙間に通る
ある程度の引っ張りに耐える
729 = 676 :
『暗視スコープ』
トイレに残されていたもの。暗闇の中でも良く見える。
『エアコンのタイマー』
大広間と事務室のエアコンのタイマーは同じ時間に設定されていた。
事件当時はタイマーが起動してから少ししてブレーカーが落ちたが、その後の実験では起動した瞬間に落ちた。
『三つのアイロン』
倉庫ではアイロンが三つコンセントに繋がっていた。
『消えたテーブルクロス』
事務室にあった丸テーブルに敷かれていたテーブルクロスが停電後には無くなっていた。
このテーブルクロスは防水性が高く、大量の水分も弾く。予備は二枚あり、どちらも倉庫に残っていた。
『台車の金具に挟まった髪の毛』
事務室にあった台車の金具に髪の毛が挟まっていた。髪質から石丸のものと思われる。
普通に手で押していたらありえない、低い位置の金具なのだが……。
『肉のドリップ』
厨房にて苗木と朝日奈で料理を作っている時に、苗木が肉のドリップをたくさん出してしまった。
いわゆる旨味成分であり、これが出てしまうと味が落ちる。その後苗木が処分した。
『ゲテモノジュース』
石丸が葉隠から受け取ったジュース。葉隠以外の掃除当番全員と共に大広間で休憩している時に口にした。
しかしそのマズさ故か、直後に取り落としてこぼしてしまう。そして気分が悪くなったようで、そのままソファーの上で休む事になる。
『ミステリーサークル騒動』
旧館の掃除中に、葉隠がミステリーサークルを見つけたと言って、旧館の裏手に石丸以外の掃除当番を呼び出した。
石丸はそのまま大広間のソファーに寝かしておき、苗木もトイレに行ってから向かったので他のみんなよりも遅れて行った。
朝日奈や桑田が最後に石丸を見たと思われるのはこの時らしい。
731 = 698 :
補習
732 = 676 :
『葉隠、桑田の証言』
パーティー中に葉隠と桑田の二人は、倉庫へ何か遊べるものがないか探しに行った。
その時、三つのアイロンがコンセントに繋がっている事に気付いた葉隠は、電気がもったいないと全て引き抜いた。
『モノミの証言』
モノミは旧館の掃除中は外の入り口前、掃除が終わった後は外の入り口前と大広間の扉の前を二体で見張りをしていた。
耳が良いので、旧館の中に居ればどこの扉が開いたのか聞き取る事ができる。十神だけは一度も旧館に入ることがなかった。
最後に石丸を見たのは、葉隠から受け取ったジュースを持って旧館に入って行く時。
停電中の各部屋の扉の開閉については、事務室→トイレ→大広間→事務室の順番。
最後の事務室の扉以外は全て開いてすぐ閉まった。最後の事務室だけは開いたままで閉まる音はしなかった。
『白い粉』
とある人物のコテージのゴミ箱に透明な袋が捨てられており、中に白い粉が少量残っていた。
『商売文句を書いた紙』
とある人物の商売関係のもの。
『脅迫状』
石丸に出された脅迫状。ワープロで打ったと思われる綺麗な字で書かれている。
“今夜、殺人を起こす。超高校級の風紀委員ならば止めてみせろ。もしこれを他の者に話せば、無差別に殺す事になるだろう”
『何かの紙袋の切れ端』
苗木の部屋のベッドの下に落ちていた何かの紙袋の切れ端。本人は何の物か覚えていないらしい。
『モノクマの証言』
モノクマは手書きを推進していて、ワープロ関係のものを島に置いていない。
今行ける範囲で毒を手に入れる事はできない。他の薬同士を調合しても、毒にはならないように調整されている。
733 = 676 :
寝るべ。このスレに収まんのかな
734 :
おやすみん
735 :
次からSS速報に行くことをお勧めする
740 :
ほほほほほほほお
741 :
>『商売文句を書いた紙』
>とある人物の商売関係のもの。
枕園さん商売である可能性が微レ存?
742 = 704 :
>>741
葉隠じゃね?
743 = 738 :
>>741
『彼の商売』って書いてあるやん
744 :
ほ
745 :
ほ
747 = 745 :
ほ
748 :
>>741
枕じゃねえよ
750 :
ち
みんなの評価 : ★★★
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