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    元スレ苗木「どきどき修学旅行?」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
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    505 = 497 :

    511 :

    この苗木はなんなんだべ

    512 :

    >>511
    ナエギマコトダ

    513 :

    >>512
    それは違うよぉ(ネットリ

    515 :

    苗木はクロなのか犯人補助のノイズなのか・・・

    516 :

    つまらん

    517 = 490 :

    お前のほうがつまらん

    518 :

    いやお前のほうがつまらん

    519 :

    つまらんことで言い争ってんじゃねーよ

    520 :

    はいはいワシのせいワシのせい

    523 = 446 :

    524 = 447 :

    朝日奈「ちょ、ちょっと苗木!」

    苗木「ボクは予知能力者じゃないよ。未来の事なんて分からない。今回のクロだって修学旅行前までは石丸クンを殺すなんて夢にも思っていなかったはずだよ」

    桑田「それは……そうだろうけどよぉ……!!」

    霧切「いいわ。確かに苗木君の言っている事も間違いではない。それに今は起きてしまったこの事件に集中するべきよ」

    朝日奈「霧切ちゃん……」


    そうだ、そうだよ霧切さん!

    絶望なんかに負けちゃダメだ、どんなに辛いことがあってもキミは前を向いていないと!


    霧切「それと葉隠君と桑田君、あなた達には聞きたいことがあるわ」

    葉隠「お、なんだべなんだべ?」

    桑田「ま、まさか俺達のどっちかを疑ってるわけじゃねえだろうな……」

    霧切「そういうわけではないわ。あなた達ってパーティー中に倉庫へ行ったわよね? そこでアイロンを見なかったかしら?」

    桑田「おー、見た見た。なぜか三つも置いてあったな」

    葉隠「そうそう、電気もったいねーから俺がコンセント抜いちまったべ」


    霧切「…………なんですって?」

    526 = 447 :

    葉隠「えっ……ま、まずかったんか……?」

    桑田「あー、そういや葉隠が見つけて『こんな無駄遣い許せねえべ!』ってコンセント引っこ抜いてたな」

    葉隠「そ、そうだべ! 電気代だってバカにならないんだぞ!!」

    霧切「…………」

    葉隠「……え、本気で怒ってる? 悪かったって!!」

    霧切「……いえ、そういうわけではないわ。ありがとう」

    葉隠「???」


    霧切さんのあの様子、何かに気付いたみたいだね!

    他のみんなも彼女までとは言わないから、少しは前へ進もうとする姿勢を見せてくれればいいんだけど……。



    『ゲテモノジュース』
    『ミステリーサークル騒動』
    『葉隠、桑田の証言』

    528 = 447 :

     
    【廊下】


    その後、ボク達は大広間から廊下に出る。

    霧切さんが話しかけたのはモノミだ。


    霧切「あなたに聞きたい事があるわ」

    モノミ「はい、もちろんいいでちゅよ! 生徒の質問に答えるのが先生でちゅから!」

    苗木「じゃあキミの正体は?」

    モノミ「あちしはモノミ……じゃなくてウサミでちゅ! あなた達の先生でちゅ!」


    なるほど、それで通すんだね。

    まぁ、今はモノミの正体はどうでもいいかな。


    霧切「あなたは今回見張りの役をしていたわね? つまり、ここでの皆の動きはあなたが一番良く知っている」

    モノミ「……あ、あちしはみなさんを疑うような真似はしたくないのでちゅが…………」

    霧切「えぇ、私もそうよ。だから、みんなの無実を証明する為に調べているの」

    モノミ「みなさんの無実……」

    529 = 484 :

    完全に手動で落としてるじゃないですかーやだー!

    532 = 447 :

    霧切「その為にはあなたの協力が必要よ。今回の事件、あなたの証言が最も重要な意味を持つはずだから」

    モノミ「…………分かりまちた。みなさんが石丸君を殺すなんてありえないと証明してみせまちゅ!!」


    あはは、なるほど。確かにそういう形の希望もあるかもね。

    みんなを信じたまま死んでいく。それはそれでいい事なのかもしれない。

    まぁ、ボクは納得出来ないけどね。


    苗木「えーと、まずモノミはボク達が掃除している時は、旧館入り口前で見張りをしていたよね?」

    モノミ「はいでちゅ。パーティーの飾り付けで他のみなさんを驚かせたいと頼まれまちたから」

    霧切「それは掃除当番の人達全員で決めたのかしら?」

    苗木「うん、そうだよ。まぁ、桑田クンとか腐川さんは乗り気じゃなかったけどね」ハハ

    霧切「……そう。それで掃除が終わってからは旧館入り口と大広間の前で見張りをしていたのよね?」

    モノミ「はい。あちしは何体か出てくる事ができまちゅから。モノクマ対策でちたよね」

    霧切「掃除が終わった後、当番の人達は私達を呼びに来たわよね。その時あなたはどうしていたの?」

    モノミ「えーと、まず掃除が終わったらあちしは二体目を大広間の前に出しまちた。その後みなさんが出て行ったので、そのままじーっとしていまちたよ」

    苗木「飾り付けが終わった部屋をモノクマに壊されたら嫌だったからね」

    533 = 447 :

    霧切「掃除中、掃除当番の人以外は旧館に入って来なかった、それでいいの?」

    モノミ「はい、その為の見張りでちゅから!」

    霧切「掃除当番の人達で旧館の出入りはあったのよね?」

    苗木「そりゃスーパーで買い出しとかあったからね」

    霧切「その買い出しは全員で?」

    苗木「ううん、基本的に二人で」

    霧切「それじゃあ、一度に全員で外に出た時は……」

    モノミ「一度、葉隠君に連れられてみなさんが出てきた事がありまちたよ! あ、でも石丸君がいませんでちたね……」

    霧切「……その時だけという事ね」

    苗木「あれ、でもボク達が霧切さん達をパーティーに呼びに行く時も、石丸君以外の全員が旧館から出て行ったよね?」

    霧切「その時はもうモノミが大広間の前で見張りをしていたのよ」

    苗木「……えっと、そこに意味があるの?」

    霧切「えぇ……大きな意味がね」

    535 = 447 :

    霧切「掃除中、モノミは旧館の外で見張りをしていた、そうよね?」

    モノミ「はいでちゅ」

    苗木「それがどうかしたの?」

    霧切「本当に旧館の中に誰も居なくなった時というのは、その葉隠君のミステリーサークル騒動の時だけという事よ」

    苗木「え、でもその時も石丸君は大広間のソファーに居たままだったよ?」

    霧切「…………」


    霧切さんは無言で考え込む。おそらく彼女の頭の中では、ボクなんかでは想像もつかないほど様々な事が巡っているのだろう。


    霧切「モノミ、私達が旧館にやって来てからの事を聞かせて。
        まず、大広間以外……外に出て行った人やトイレに行った人、事務室、厨房、倉庫に行った人は居なかった?」

    モノミ「え、えっと……外に行った人は何人かいまちたよ。苗木君、朝日奈さん、江ノ島さんでちゅかね。
        朝日奈さんと江ノ島さんは元々トイレに行くつもりだったみたいでちゅけど、石丸君が使っていたので外へ行ったみたいでちゅ」

    霧切「苗木君はどうして外に?」

    苗木「ちょっと夜風に当たりたかっただけだよ」

    霧切「……そう」

    539 = 447 :

    モノミ「あと、トイレに行った人もその三人だけでちゅね。石丸君がいまちたので、誰も中には入りませんでちたけど」

    霧切「石丸君は一度も出てこなかった、そういう事ね?」

    モノミ「あ、いえ、停電中に一度トイレの扉が開きまちたので、その時に出てきたみたいでちゅよ」

    苗木「よくトイレの扉って分かったね」

    モノミ「あちしは耳がいいんでちゅよ。どこの扉が開いたかというのは聞き分ける事ができまちゅ」エッヘン

    霧切「そう……それで事務室はどう?」

    モノミ「停電前に苗木君と舞園さんが入りまちたね。二人が大広間から出てきて、トイレの前の角を曲がった後に事務室の扉が開く音がしまちたから。
         あとは停電中に二回扉が開いた音がしまちた。一回目は苗木君と舞園さん、二回目は戦刃さんだと思うのでちゅが……」

    苗木「ちょっと待って、それはありえないよ。ボクも舞園さんも襲われて気絶させられちゃったんだからさ!」

    モノミ「うーん……でも確かに音は……」

    霧切「……他の部屋はどうかしら?」

    モノミ「厨房は朝日奈さんと大神さんが何度か入っていまちたよ。停電後に苗木君を探すときも、その二人が厨房を担当してまちた。
        倉庫は葉隠君と桑田君の二人、後は苗木君を探しに行った不二咲君と大和田君が入りまちたね」

    霧切「…………モノミ、あなたが最後に石丸君を見た時、彼はどんな様子だった?」

    モノミ「えーと……あれは掃除中でちゅね。みんなの分のジュースを持って旧館の中に入る時でちゅ。あちしにも一本くれたのでちゅよー」ニコニコ


    モノミ「……そんな、良い子でちたのに」ウルウル

    540 :

    もう大体犯人の予想ついた

    541 = 447 :

    霧切「……つまり、その時から石丸君は一度も旧館から出ていない」

    苗木「となると、やっぱりトイレなんじゃないかな」

    霧切「そう……ね。モノミ、次は停電中の事を詳しく教えてもらえるかしら?」

    モノミ「停電中はあちしも全く見えませんでちたから、耳で聞いた事しか教えられないのですが……」

    霧切「十分よ。まず、停電中のあなたの言葉を確認したいわ」

    モノミ「あちしの言葉……でちゅか?」

    霧切「えぇ、あなたは確かあの時……」


    『みなさん大丈夫でちゅかー!!』

    『あれ、苗木君? 舞園さん? ブレーカーはその部屋でちゅよ!』

    『……あれ、石丸クンでちゅか? 体調は大丈夫なんでちゅか?』


    霧切「こう言っていたわね?」

    苗木「よ、よく覚えているね……」

    モノミ「はい、そうでちゅが、それが……」

    霧切「これってつまり、最初に事務室の扉が開いて、その後にトイレの扉が開いたという事なのよね?」

    542 :

    一章で終わりかな

    543 = 460 :

    まあそうじゃなきゃ苗木持っていけないしな

    544 = 447 :

    モノミ「はい、その通りでちゅ。そしてその次に大広間の扉が開いて、すぐ後にまた事務室の扉が開きまちた。
        そこで電気がついて、戦刃さんが真っ青な顔で再び大広間の中へ入っていきまちた」

    苗木「停電中の大広間の扉と二回目の事務室はやっぱり戦刃さんだよね」

    霧切「……扉の開け閉めの間隔も教えてもらえるかしら」

    モノミ「えっ? んーと、最初の事務室の扉は開いてすぐ閉まりまちた。次のトイレと大広間もそうでちゅ。でも二回目の事務室は開けっ放しでちたね」

    苗木「そりゃ、扉を開けたら舞園さんが倒れていたんだからね。閉めなくても不思議じゃないよ」

    霧切「そうね。私達が戦刃さんについて行って事務室へ向かった時も扉は開いたままだったわ。でも……」

    苗木「あれ、何かおかしい? もしかして戦刃さんを疑ってるの?」

    霧切「…………いえ、何でもないわ。次に聞きたいのは十神君よ」

    モノミ「十神君……でちゅか?」

    霧切「えぇ、彼はこの旧館には入ったのかしら?」

    モノミ「いえ、彼は一度もここには入っていまちぇん……彼もみんなの輪に加わる事ができればいいんでちゅが……」ショボン

    苗木「十神クンとは一度外に涼みに行った時に会ったけど、彼は彼なりの希望があるんだよ」

    霧切「…………」

    545 = 447 :

    苗木「えっと、整理すると……停電になったら事務室→トイレ→大広間→事務室っていう順番に扉が開いたんだよね?」

    モノミ「はい、その通りでちゅ!」

    霧切「…………」

    モノミ「き、霧切さん、どうしまちた……? とても顔色が悪いのでちゅよ……?」オロオロ

    霧切「……ごめんなさい、何でもないわ。ありがとうモノミ、あなたのお陰でかなり進展したわ」

    苗木「本当!? すごい、さすが霧切さんだ!!」ニコニコ

    モノミ「も、もちろんみなさんは無実なんでちゅよね……?」

    霧切「…………」

    モノミ「き、霧切さん……?」


    モノミは恐る恐る尋ねているけど、霧切さんは答える事ができない。

    それはほとんど彼女の考えを言っているようなもので。

    モノミは信じられないような表情で、ただ立ち尽くすしかなかった。


    ……あは、はははははは。


    『モノミの証言』

    547 = 447 :

     
    次に霧切さんは不二咲クンと大和田クンに話を聞いていた。


    「ん、倉庫だぁ? あー、そうだな、確かに俺と不二咲で苗木を探しに行ったぜ」

    霧切「その時、アイロンを見かけなかった?」

    不二咲「う、うん……見たけどぉ……」

    「そういや何であんな所にアイロンなんてあったんだかな」

    霧切「あなた達はそれに触った?」

    不二咲「ううん……あの時は苗木君を探すのに必死だったからぁ……」

    「んで、いざ見つかったと思ったら人殺してたってんだからな。ったく、やってらんねえぜ」

    苗木「あ、あはは……ごめんね……でも、違うんだよ……」

    不二咲「ぼ、僕も苗木君がそんな事するはずないと思いたいけどぉ……」

    霧切「とにかく、あなた達はアイロンには触れていないっていう事ね?」

    「だから言ってんだろ。あの時はアイロンどころじゃなかったってよ」

    548 :

    むうう…学級裁判で大どんでん返しを期待したいものだが

    549 = 447 :

     

    【大広間】


    その後、ボクは霧切さんにある事を頼まれた。

    それは大広間と事務室、二つのエアコンのタイマーをこれから少し後にセットしろというものだった。

    何をしたいのかと聞いても、彼女は“実験”としか言わなかった。


    霧切「苗木君、ちゃんとやってくれたかしら?」

    苗木「う、うん……後ちょっとで作動すると思うけど…………あれ、霧切さん倉庫に行ってたの? 頭にホコリ乗っかってるよ?」

    霧切「え、そう?」

    苗木「ちょっと待って、取ってあげるから」スッ


    そう言って彼女の髪に手を伸ばすと、


    霧切「……いいわ、自分で取れる」サッサッ

    苗木「そ、そっか……」


    舞園「ふふふ、何もったいないことしてるんですか」ヌッ


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