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    元スレモバP「……アパートが全焼してさ、全財産が灰になったんだ」

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    みんなの評価 : ★★
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    102 :

    スタスタ

    P「……ふぅ」

    P(今日の仕事はちょっときつかったなぁ……スケジュールが朝から晩までギッシリだった)

    P(もう後は風呂に入って寝よう。ご飯は明日の朝食べればいいや)

    P(よし、明日の予定を今のうちに確認……)


    <ウーウー


    P「ん?」ピタ

    P(消防車?……それになんか騒がしいな。こんな時間なのに)

    P(火事でもあったのかな・・・…)

    P(俺の家じゃないよなー、なんて)



    Pの家「ぐあああ」ゴォォォォォ



    P「 」

    104 = 102 :

    翌日 ―事務所―


    スタスタ

    ちひろ「ふんふ~♪」

    ちひろ「ふんふふ……っと」ピタッ

    ゴソッ

    ガチャッ

    ちひろ「……あれ?」

    ちひろ(鍵が……開いてる?)

    ちひろ(プロデューサーさん、先に来てるのかな)

    キィィ……

    ちひろ「おはようございまーす」

    シーン……

    ちひろ「……?」

    ちひろ(おかしいなぁ……もしかして閉め忘れ?)

    105 :

    しえー

    106 = 102 :

    スタスタ

    ちひろ「よいしょ……あれ」

    ちひろ(プロデューサーさんのカバンがちゃんと置いてある。やっぱり来てたんだ)

    ちひろ(でもどこに……)

    <zzz

    ちひろ「?」

    ちひろ(今……確かに寝息が)スタスタ

    ちひろ(プロデューサーさんの机の下……?)チラッ


    P「くぅ……くぅ……」


    ちひろ「……」

    ちひろ(ダンボール敷いて寝てる……)


    P「むにゃむにゃ」


    ちひろ(どうしたんだろう……)

    107 = 3 :

    あと何回Pの家は燃えるんだ…

    108 = 102 :

    P「むふ……んぇ?」パチ

    ちひろ「あ、起こしちゃいましたか?」

    ムクリ

    P「……んー……?」ポリポリ

    ちひろ「おはようございますプロデューサーさん」

    P「おはようございます……あれ。ここは」

    ちひろ「事務所ですよ」

    P「……」

    P「……」

    P「……あぁぁぁぁぁ……!!!!」ガクゥッ

    ちひろ「!!?ど、どうしたんですかプロデューサーさん!!?」

    P「あ、い、いえっ!なんでもないんです!!おはようございますちひろさん!!」

    ちひろ「お、おはようございます……なんで事務所で寝てらしたんですか?残業からそのままですか?」

    P「そ、そうなんですよー。仕事が全然片付かなくってー」

    ちひろ「もう、駄目ですよ。体壊さないで下さいね」

    109 = 102 :

    P「あはは、大丈夫ですよ!体強いのだけが取り得ですしね!」

    ちひろ「そんな事ばかり言って、もう」

    P・ちひろ「「あはははは」」


    P(言えないっ!!!!)

    P(家が燃えて全財産失って、路頭に迷ったなんて……)

    P(言えないっッ!!!!!!)


    P「あはは、あははは」グスングスン

    ちひろ(泣くほど笑う事かなぁ)


    P(とりあえず保険やら次の給料やらで身の回りがちゃんと整うのが一週間てところか)

    P(それまで、なんとかなんとか凌いでやっていかないと……)


    ちひろ「お茶淹れましょうか?」

    P「いただきます!!!!!!!!!!」

    ちひろ「わぁびっくりしました」ビクゥ

    111 = 102 :

    ―一週間後―


    ガチャッ


    P「おはよーございまーす!!」


    未央「おっはよー!」

    「おはよ、プロデューサー」

    卯月「おはようございます!」

    P「うん!三人とも早いな!偉い偉い!」

    「そりゃ収録あるし、そうでしょ」

    P「そうだったな!あはは!」

    未央「なんだかテンション高いね?」

    P「そんな事ないぞー!」

    卯月「元気な事はいい事ですよねー」

    P(一週間のホームレス生活……長かった)

    P(でもそれも今日で終わりだ!ビバ給料日!)

    113 = 102 :

    P「まーしゅまーろーほっぺー」

    ちひろ「おはようございます。なんだかご機嫌ですね?」

    P「おはようございます!いやー、そんな事ないですよー」

    ちひろ「ふふ、そうですか?」

    P「はい!」

    ガタッ

    P「よいしょっと……さて、仕事仕事」

    P「今日は、○月○日…………」

    P「…………!!?」

    ガタッ

    P「ちっ、ちひろさんっ!!!!」

    ちひろ「はい?」

    P「……きゅ、給料日……って」

    ちひろ「ああ、給料日ですか?来週の……水曜ですっけ?楽しみですね」

    P「 」

    114 = 102 :

    ガタン

    ちひろ「プロデューサーさん!?」ガタッ

    P「……っ!!!」

    P(間違えてた……!!)

    P(一週間、保険や給料日……間違えてた……!!!)ガクガク

    「なに、どうしたの?」

    未央「どったのプロデューサー」

    P(え、て事は、もう一週間野ざらし?)

    P(財布の中にあったお金だけでなんとかやって来たけど)

    P(丁度この日に無くなるように調整したから本当に無一文だ)

    卯月「だ、大丈夫ですか?プロデューサーさん……」

    P「ふぅっ?あ、なに?」

    ちひろ「なんだか脂汗凄いですけど……」

    P「え?いやいや、そうでもないですよ」

    P「はい。大丈夫ですよ。大したもんすよ」

    115 = 102 :

    「でもどう見ても様子が」

    P「あ、こんな時間だ。あの、子ども組をちょっとロケに送って行かなきゃなんで」

    ちひろ「プ、プロデューサーさん!」

    P「それじゃ……」スタスタ

    ちひろ「……」

    未央「うーん、なんだか後姿が煤けてるね」

    卯月「何かあったのかな……」

    「ケンカでもしたんですか?」

    ちひろ「まさか。ちょっと給料日の話をしただけよ」

    「給料日の?」

    未央「まさか今日が給料日だと思っててショック受けちゃったとか?」

    卯月「それだけであんなにショック受けるかなぁ」

    スタスタ

    奈緒「なぁ、Pさんどうしたんだ?」

    加蓮「凄い顔色でトボトボ歩いてたけど」

    118 = 102 :

    ……

    加蓮「へえ……そんな事が」

    奈緒「なんだろうな……でも最近Pさん、ずっと様子がおかしかったよな?」

    ちひろ「おかしかった?」

    「ああ、確かに。ちょっと変だったかも」

    未央「変と言えば最近プロデューサー、事務所のシャワー室を使ってたよ。頻繁に」

    卯月「言われてみればそうだね……前まで使ったとこなんて見たこと無かった」

    ちひろ「ああ、そういえば社長が連日泊り込みで仕事してたからきつく注意したって言ってた気が……」

    加蓮「……まさか、家に帰りたくないのかなぁ。それでお金が入用だったとか」

    奈緒「でもPさん一人暮らしだろ?家に帰りたくないとかそんな」

    未央「彼女と同棲してたりとか」

    「本田」

    未央「ごめんなさい」

    ちひろ「あとでそれとなく聞いてみようかしら」

    122 = 102 :

    ―夕方―

    ガチャッ

    「ただいま戻りました」

    「あー!凛ちゃん達だ!」

    仁奈「おかえりなさいです!」

    未央「おうおうただいまチビっ子どもー」ナデナデ

    卯月「ちひろさん、プロデューサーさんは戻りました?」

    ちひろ「この子達を事務所まで送った後別の仕事に行っちゃったみたい」

    奈緒「何も聞く暇もなかったよ」

    「そっか……」

    加蓮「まぁ、帰ってきたらそれとなく聞こうよ」

    「ねーねー」

    「ん?どうしたの?」

    「だれかDVDの見かた教えてー」

    卯月「DVD?ここで見たいの?」

    124 = 102 :

    仁奈「はい!教えてやがってください!」

    未央「いいよー!何のDVDなの?」

    「一週間前のブリキュア!」

    仁奈「薫ちゃんに頼まれて持ってきやがりました!」

    卯月「ふふ、そっか。じゃあ貸してみてね」カチャッ

    薫・仁奈「わーい」

    奈緒「子ども達は無邪気だねぇ」

    加蓮「ブリキュアまだやってるんだ」

    「……プロデューサー大丈夫かなぁ」

    ガチャッ

    まゆ「皆さん、お久しぶりですぅ」

    「あ、まゆだ」

    ちひろ「おかえりなさいまゆちゃん。一ヶ月の海外ロケお疲れ様です」

    まゆ「うふふ、皆さんもお変わりないみたいで」

    125 = 35 :

    あかん奴が帰ってきてしまった

    126 = 59 :

    まゆと凛が揃ったら…地獄を見るでぇ…(ゴクリ)

    127 = 102 :

    まゆ「海外じゃPさんに会えないから気が狂いそうでした……うふふ」

    ちひろ「あれ?プロデューサーさんが空港まで迎えに行ったんじゃ?」

    まゆ「はい、でもすぐに次の仕事に行っちゃいました」

    未央「ねえねえ、なんだかプロデューサー変じゃなかった?」

    まゆ「ああ、確かに変でしたねぇ……何かあったのかしら……」

    未央「もしかしたら彼女g」

    「殺されたいの?(まゆに)」

    未央「すみません」


    「あれー?これ録画できてないよー?ニュースしか移ってない」

    卯月「ホントだねぇ」

    仁奈「あわわわ……薫ちゃん、ご、ごめんなさい……」アワワ

    「ううん!気にしないでー!」


    まゆ「何かあったんですかぁ?まゆのいない間に」

    ちひろ「それがちょっとわからなくて」

    129 = 102 :

    <昨夜、○○町で起こった火事は――……


    奈緒「あ、一週間前の火事のニュースだ」

    未央「放火だったっけ?物騒ですな」

    加蓮「住人が出した小火じゃなかったっけ?まぁどうでもいっか」

    まゆ「○○町ってここから割と近い町でs――……」ピタ

    「今度レンタルが出たら一緒にみよーよ!」

    仁奈「かたじけねーです薫ちゃん……」

    卯月「二人は仲が良くて偉いねー」

    <アパートが2棟全焼し――……

    奈緒「ん?どした?まゆ」

    加蓮「なんかフリーズしちゃってるけど」


    まゆ「Pさんの家が……全焼……?」


    一同「「「えっ」」」

    130 :

    なんでわかるんですかね…

    131 = 35 :

    ばれた!逃げろプロデューサー!

    132 :

    そらもうアレよ

    133 = 33 :

    アカン

    134 :

    さすがままゆや

    135 = 102 :

    未央「え、この、映ってる燃えてるアパートって……え?」

    奈緒「ちょ、ちょっと待て、これPさんの家なのか?」

    「なんでまゆが知ってるの。ねえなんでまゆが知ってるの」

    加蓮「でも、え、嘘」

    まゆ「間違いないです……これはPさんの家ですねぇ……」

    卯月「え、ええええ?でも、じゃあ」

    未央「プロデューサーの様子がおかしかったのって……」

    「なんでまゆが知ってるの。ねえ」


    ガチャッ


    一同「「「!!!」」」


    P「ただいま帰りましたー」

    136 = 105 :

    カオスwww

    137 = 35 :

    凛さんが一番壊れてますねぇ

    138 = 59 :

    さてままゆが先に動くか凛が先か意表をついて本田(笑)か

    139 :

    しぶりーん!

    140 = 102 :

    P「次は……と」

    ダダダダダ

    P「え?」


    一同「「「プロデューサー!!!!!」」」


    P「わぁぁっ!!?」ビクゥッ

    「ねえ、プロデューサー!」

    P「なになに!?なにさ!!」

    未央「プロデューサーの家、燃えちゃったの!?」

    P「え?……は、はいっ!!!?」ドキッ!!

    卯月「今、一週間前のニュースで流れててっ」

    奈緒「そしたらまゆがPさんの家だって!」

    加蓮「本当なの!!?」

    「なんでまゆが知ってるの!家、場所!」

    P「お前ら一旦落ち着け!!!!」

    141 = 35 :

    これには思わずまゆも苦笑い

    142 :

    凛…

    143 = 6 :

    凛さん必死ですね

    144 :

    盛り上がってきた

    145 = 102 :

    ……

    P「あー……完璧にばれちゃったのか」

    ちひろ「本当にプロデューサーさんの家だったんですか……」

    「なんで言わないの?馬鹿なの?」

    P「いや、さして言うほどの事でも」

    奈緒「そんなわけあるかよ!!大事じゃんか!!」

    加蓮「で、プロデューサー?」

    P「ん?」

    卯月「今はちゃんと生活できてるんですか?」

    P「ん?んんー、それは、もう、バッチリよ」

    まゆ「どこですか?」

    P「え」

    まゆ「どこで暮らしてるんですかぁ?……具体的に」

    P「いや、そりゃお前……あれよ、かぐわしい場所よ」

    未央「何言ってんだコイツ」

    146 = 139 :

    このしぶりんは残念だったかー

    147 = 105 :

    おい本田

    148 = 142 :

    公園生活に自信ニキ

    149 = 102 :

    P「と、とりあえず!ちゃんと生活できてますから!大丈夫だって!」

    ちひろ「本当ですか……?」ジトー

    P「う……」

    一同「「「……」」」ジトォ

    「せんせー」

    P「な、なんだ?薫」

    「嘘は駄目だよ?」

    仁奈「本当の事、言いやがって下さい……プロデューサー」

    P「う!!」

    薫・仁奈「「じーっ」キラキラキラキラ

    P「……~~っ!!」

    ダッ

    「あ!ちょっとプロデューサー!」

    P「俺、次の仕事行ってきまーす!!!」タッタッタ

    加蓮「子供の純粋な眼差し攻撃に耐えられなくなったみたいだね」


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