私的良スレ書庫
不明な単語は2ch用語を / 要望・削除依頼は掲示板へ。不適切な画像報告もこちらへどうぞ。 / 管理情報はtwitterでログインするとレス評価できます。 登録ユーザには一部の画像が表示されますので、問題のある画像や記述を含むレスに「禁」ボタンを押してください。
VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。
元スレ悪魔「ふぇぇ…死んじゃいますよぉっ」
SS スレッド一覧へ / SS とは? / 携帯版 / dat(gz)で取得 / トップメニューみんなの評価 : ○
レスフィルター : (試験中)
悪魔「何度だって来ますよ? 悪魔ですから!」
子供「じゃあ…今日こそ持っていくのか?」
悪魔「違いまーす!」
子供「じゃあ寝ていい?」
悪魔「だ、ダメです! とにかく今日もおしゃべりしましょう!」
子供「…わかったよ」
悪魔「今日はどんなこと話しましょうかねーうへへー」
子供「…今度はおまえの話を聞きたい」
悪魔「うへ? わ、私ですか?」
子供「そうだよ」
悪魔「……私の話を聞いても楽しくありませんよ?」
子供「楽しいか楽しくないかはオレが決めるから」
子供「じゃあ…今日こそ持っていくのか?」
悪魔「違いまーす!」
子供「じゃあ寝ていい?」
悪魔「だ、ダメです! とにかく今日もおしゃべりしましょう!」
子供「…わかったよ」
悪魔「今日はどんなこと話しましょうかねーうへへー」
子供「…今度はおまえの話を聞きたい」
悪魔「うへ? わ、私ですか?」
子供「そうだよ」
悪魔「……私の話を聞いても楽しくありませんよ?」
子供「楽しいか楽しくないかはオレが決めるから」
悪魔「……。そうですか、ではちょっと昔話でもしましょうか」
子供「悪魔だからすごい昔がありそうだな」
悪魔「勿論です! 何十年、何百年、何千年と生きてますからね!」
子供「ホントにー?」
悪魔「ホントですホント。じゃあそうですね、とある人間の話でもしましょうか」
子供「人間の?」
悪魔「はい。そう簡単には忘れられないでしょうね、あの人間のことは」
悪魔「──人間という生き物は元より〝生き方〟を不必要なほどまでに考える性質です」
悪魔「どれが正しいか、正しくないか、不正解を恐れ謙遜し、そして学習する」
悪魔「常に百点満点の道を進もうとする。それが人間です」
子供「まぁそんなんじゃないの。間違いなんて、したくないし」
子供「悪魔だからすごい昔がありそうだな」
悪魔「勿論です! 何十年、何百年、何千年と生きてますからね!」
子供「ホントにー?」
悪魔「ホントですホント。じゃあそうですね、とある人間の話でもしましょうか」
子供「人間の?」
悪魔「はい。そう簡単には忘れられないでしょうね、あの人間のことは」
悪魔「──人間という生き物は元より〝生き方〟を不必要なほどまでに考える性質です」
悪魔「どれが正しいか、正しくないか、不正解を恐れ謙遜し、そして学習する」
悪魔「常に百点満点の道を進もうとする。それが人間です」
子供「まぁそんなんじゃないの。間違いなんて、したくないし」
悪魔「そうですよね。だけど、その人間は違いました」
悪魔「最初から正しいか正しくないか、考えてないんです」
悪魔「今行動すればどれだけ苦労を背負い込むのか」
悪魔「その発言は果たして己の命を脅かす原因になるのか」
悪魔「何が正しくて。何が間違っていて。そんな思考を働かせる瞬間もなく」
悪魔「──ただそれが〝自分がやりたいこと〟だと信じきれば良いんだと」
悪魔「そう言い切った人間が居たんです。過去に、昔に、出会いました」
悪魔「口だけではなんだって言えます。けれど、その人間は違う」
悪魔「確かに持っていたんです。他の人間とは違う、その〝チカラ〟を」
悪魔「最初から正しいか正しくないか、考えてないんです」
悪魔「今行動すればどれだけ苦労を背負い込むのか」
悪魔「その発言は果たして己の命を脅かす原因になるのか」
悪魔「何が正しくて。何が間違っていて。そんな思考を働かせる瞬間もなく」
悪魔「──ただそれが〝自分がやりたいこと〟だと信じきれば良いんだと」
悪魔「そう言い切った人間が居たんです。過去に、昔に、出会いました」
悪魔「口だけではなんだって言えます。けれど、その人間は違う」
悪魔「確かに持っていたんです。他の人間とは違う、その〝チカラ〟を」
子供「…なんかただのカッコつけじゃないの、それ」
悪魔「ふふ、ですよね。一見ではただのバカですし、それに恥ずかしいやつです」
悪魔「ただ、それでも」
悪魔「あの人間は──大きく、そして多大に」
悪魔「私という一つの悪魔を変化させました」
子供「…なんだよ、昔の自分は違うっていいたいのか?」
悪魔「それはもう。色々と、凄かったですよ」にこ
子供「…?」
悪魔「例えそれが間違っていた過去だったとしても───」
悪魔「──私は生きようと、願いました」
子供「……」
悪魔「生きる希望は持つべきです。何があろうと、絶対に」
悪魔「ふふ、ですよね。一見ではただのバカですし、それに恥ずかしいやつです」
悪魔「ただ、それでも」
悪魔「あの人間は──大きく、そして多大に」
悪魔「私という一つの悪魔を変化させました」
子供「…なんだよ、昔の自分は違うっていいたいのか?」
悪魔「それはもう。色々と、凄かったですよ」にこ
子供「…?」
悪魔「例えそれが間違っていた過去だったとしても───」
悪魔「──私は生きようと、願いました」
子供「……」
悪魔「生きる希望は持つべきです。何があろうと、絶対に」
子供「……」
悪魔「なんて、悪魔が入れ知恵しちゃいました。元来、悪魔のささやきには注意せよ! なんて言われてますけれども~」
子供「いいよ別に。変わんねーから」
悪魔「…そうですか?」
子供「うん。おまえがどんな過去なのかは知らないけど、それでも生きようって思ってても」
子供「オレはそうは思えない。オレは絶対に、絶対に…」
子供「死ななくちゃいけないんだよ。惨めに、残念に…とかさ」
悪魔「……」
~~~
悪魔「…ただまいです」
天使「お疲れ様。どうだった?」
悪魔「いえ、普段通りでした。私も普通に会話しただけなので」
悪魔「なんて、悪魔が入れ知恵しちゃいました。元来、悪魔のささやきには注意せよ! なんて言われてますけれども~」
子供「いいよ別に。変わんねーから」
悪魔「…そうですか?」
子供「うん。おまえがどんな過去なのかは知らないけど、それでも生きようって思ってても」
子供「オレはそうは思えない。オレは絶対に、絶対に…」
子供「死ななくちゃいけないんだよ。惨めに、残念に…とかさ」
悪魔「……」
~~~
悪魔「…ただまいです」
天使「お疲れ様。どうだった?」
悪魔「いえ、普段通りでした。私も普通に会話しただけなので」
天使「そう。でも疲れたでしょ、生命もらってもいいわよ」
悪魔「…えへへ、実はちょっと疲れてるんです。少しだけもらってもいいですか」
天使「ん、珍しい。また断られると思った」すっ
悪魔「こうみえても悪魔ですからね。いつだって、その本質は変わらないですよぉ」ぴと
ヂリッ!
天使「ッ!」
悪魔「はわわっ!? ちょ、ごめんなさいっ!?」
天使「い、今っ…ちょっとぉ!? 吸い過ぎじゃない!? めちゃくちゃ持って行かれたわよ!?」
悪魔「すっすみませんっ! すみません! 久しぶりだったので加減がっ…あうぅうううっ」
天使「うぐぐ、頭痛い…ほんっと馬鹿! なにやってんのよっ…!」
悪魔「ずびばべーんっ!」
悪魔「…えへへ、実はちょっと疲れてるんです。少しだけもらってもいいですか」
天使「ん、珍しい。また断られると思った」すっ
悪魔「こうみえても悪魔ですからね。いつだって、その本質は変わらないですよぉ」ぴと
ヂリッ!
天使「ッ!」
悪魔「はわわっ!? ちょ、ごめんなさいっ!?」
天使「い、今っ…ちょっとぉ!? 吸い過ぎじゃない!? めちゃくちゃ持って行かれたわよ!?」
悪魔「すっすみませんっ! すみません! 久しぶりだったので加減がっ…あうぅうううっ」
天使「うぐぐ、頭痛い…ほんっと馬鹿! なにやってんのよっ…!」
悪魔「ずびばべーんっ!」
天使「っもう、明日が最後なのよっ? こんなヘマしたら天罰が冗談じゃなくてくだるんだからねっ!?」
悪魔「はいぃ~っ」
天使「はぁ~。もういいわ、あたしもつかれたから帰るから…明日もよろしくね」
悪魔「は、はいっ。よろしくお願いしますっ!」
天使「…頼んだわよ、本当に」
悪魔「はい…!」
~~~
悪魔「ではではー!」ふりふり
天使「またね」
悪魔「はいっ」
とててーっ
天使「………」
天使「──はい、了解です。引き続き〝警戒態勢〟をとり続けてます」
悪魔「はいぃ~っ」
天使「はぁ~。もういいわ、あたしもつかれたから帰るから…明日もよろしくね」
悪魔「は、はいっ。よろしくお願いしますっ!」
天使「…頼んだわよ、本当に」
悪魔「はい…!」
~~~
悪魔「ではではー!」ふりふり
天使「またね」
悪魔「はいっ」
とててーっ
天使「………」
天使「──はい、了解です。引き続き〝警戒態勢〟をとり続けてます」
天使「はい、はい──わかりました」
天使「ふぅ…」
天使「世の中、どうなるか分からないものよね」
天使「……白い髪の悪魔、か」
~~~
悪魔「こん、にち、ば!」
子供「意味がわからないぞ」
悪魔「てへへーいつも間違えるのでもう、新しいの考えようかなって」
子供「あっそ」
悪魔「あれ? なにを見てるんですか?」
子供「…アルバム」
悪魔「ほぇ~いいですねぇ、悪魔は写真には映らないので。羨ましいです~」
子供「……」
天使「ふぅ…」
天使「世の中、どうなるか分からないものよね」
天使「……白い髪の悪魔、か」
~~~
悪魔「こん、にち、ば!」
子供「意味がわからないぞ」
悪魔「てへへーいつも間違えるのでもう、新しいの考えようかなって」
子供「あっそ」
悪魔「あれ? なにを見てるんですか?」
子供「…アルバム」
悪魔「ほぇ~いいですねぇ、悪魔は写真には映らないので。羨ましいです~」
子供「……」
悪魔「…あれ? でもこれって…」
子供「…そう、オレは写ってない」
子供「オレの父親と母親が、オレを生む前のアルバム──今日貸してもらったんだ」
悪魔「そう、なんですか」
子供「…あの人はオレと写真なんて、取りたがらないし」
悪魔「……」
子供「本当は視界に入れるのも嫌なんじゃないかな。きっと」
悪魔「そんなこと…」
子供「いや、いいんだよ。オレは別にかなしいわけじゃないし」
子供「だけどさ、こうやってオレが写ってない──家族写真みたいなの見るとさ」
子供「オレも、なんつぅうか、オレもさ。おまえと一緒で…」
子供「…まるで悪魔みたいだな」
子供「…そう、オレは写ってない」
子供「オレの父親と母親が、オレを生む前のアルバム──今日貸してもらったんだ」
悪魔「そう、なんですか」
子供「…あの人はオレと写真なんて、取りたがらないし」
悪魔「……」
子供「本当は視界に入れるのも嫌なんじゃないかな。きっと」
悪魔「そんなこと…」
子供「いや、いいんだよ。オレは別にかなしいわけじゃないし」
子供「だけどさ、こうやってオレが写ってない──家族写真みたいなの見るとさ」
子供「オレも、なんつぅうか、オレもさ。おまえと一緒で…」
子供「…まるで悪魔みたいだな」
悪魔「……」
子供「てか最初からもう…オレは人間じゃなくって、悪魔で生まれてくればよかったんだ」
子供「そうすればおまえみたいに…色々と吹っ切れて、生きる希望も見つけられたんじゃねーのかなって」
子供「ま、忘れてくれ。オレは別に生きたいわけじゃないから」
悪魔「……」
子供「それで、今日はどうするんだ? またおしゃべりか?」
悪魔「…いえ、違います」
悪魔「──今日は魂を貰いに来ました」
子供「っ……そうか」
悪魔「……」
子供「やっと、やっと来たわけか…そっか…なるほどな」パタン
子供「てか最初からもう…オレは人間じゃなくって、悪魔で生まれてくればよかったんだ」
子供「そうすればおまえみたいに…色々と吹っ切れて、生きる希望も見つけられたんじゃねーのかなって」
子供「ま、忘れてくれ。オレは別に生きたいわけじゃないから」
悪魔「……」
子供「それで、今日はどうするんだ? またおしゃべりか?」
悪魔「…いえ、違います」
悪魔「──今日は魂を貰いに来ました」
子供「っ……そうか」
悪魔「……」
子供「やっと、やっと来たわけか…そっか…なるほどな」パタン
子供「何時来るかって思ってたけど。そうなんだ、今日がその日なんだな…」
悪魔「ええ、そうですよ」
子供「…」
悪魔「怖い、ですか?」
子供「…え? あ、うん。そうでもない、かもな」
子供「だって待ち望んでたことなんだぞ? こわいわけ、ないじゃんか」
悪魔「……」
子供「やっと死ねるんだ…それが、望んでたことなんだし」
子供「だから…だから…」
悪魔「……こんなこと、悪魔の私が言うのもなんですが」
悪魔「──辛い時は、辛いと言っていいんですよ」
悪魔「ええ、そうですよ」
子供「…」
悪魔「怖い、ですか?」
子供「…え? あ、うん。そうでもない、かもな」
子供「だって待ち望んでたことなんだぞ? こわいわけ、ないじゃんか」
悪魔「……」
子供「やっと死ねるんだ…それが、望んでたことなんだし」
子供「だから…だから…」
悪魔「……こんなこと、悪魔の私が言うのもなんですが」
悪魔「──辛い時は、辛いと言っていいんですよ」
子供「…つらくなんか、ねーよ」
悪魔「泣いたっていいんです」
子供「なき、泣きたくなんかねえよ…っ…どの面下げて、泣けるんだ…!」
悪魔「泣いてもいいじゃあないですか。辛いんですから、泣きたいんですから」
悪魔「どれだけ重い過去を持ったとしても、後悔しかない自分を持ってたとしても」
悪魔「──泣いてもいいんです。非難されようが、自分が可愛いと思ってもいいんです」
悪魔「だって、自分のことを許せるのは。自分しかできないことなんですよ、それは」
悪魔「他人から軽蔑されようが、一生恨み辛みを吐き出されるようが」
悪魔「納得できるのは、自分だけなんです。自分で答えを見出すしか、出来ないんです」
悪魔「それが生きてるって、ことなんですよ」
子供「……──」
子供「──なんだよ、いいんだよ、言うなそよそんなこと…優しくするな、やめてくれ…」
悪魔「泣いたっていいんです」
子供「なき、泣きたくなんかねえよ…っ…どの面下げて、泣けるんだ…!」
悪魔「泣いてもいいじゃあないですか。辛いんですから、泣きたいんですから」
悪魔「どれだけ重い過去を持ったとしても、後悔しかない自分を持ってたとしても」
悪魔「──泣いてもいいんです。非難されようが、自分が可愛いと思ってもいいんです」
悪魔「だって、自分のことを許せるのは。自分しかできないことなんですよ、それは」
悪魔「他人から軽蔑されようが、一生恨み辛みを吐き出されるようが」
悪魔「納得できるのは、自分だけなんです。自分で答えを見出すしか、出来ないんです」
悪魔「それが生きてるって、ことなんですよ」
子供「……──」
子供「──なんだよ、いいんだよ、言うなそよそんなこと…優しくするな、やめてくれ…」
子供「オレはいっぱいっぱい…人を殺したんだ、自分に取り込んで…生きながらえようとしたんだっ…」
子供「わかってたのに…自分がやってることが…お、おとうさんがっ…やってることが…」
子供「やっちゃいけないことだって…なにもかも間違ってるって…!」
子供「だけどっ! それでもっ…生きたかったんだ、死にたくなかったんだよ!」
子供「自分は正しいって思えなくても! 間違ってるって、死んで当然だってわかってて!」
子供「でも! それでもっ…オレは、オレは…!」
子供「──なにも、しなかった……!」
悪魔「……」
子供「だからっ…はやく、ころしてくれ…っ」
悪魔「……なら」
悪魔「なら、今からでもやりなおしましょう」ポゥ…
子供「わかってたのに…自分がやってることが…お、おとうさんがっ…やってることが…」
子供「やっちゃいけないことだって…なにもかも間違ってるって…!」
子供「だけどっ! それでもっ…生きたかったんだ、死にたくなかったんだよ!」
子供「自分は正しいって思えなくても! 間違ってるって、死んで当然だってわかってて!」
子供「でも! それでもっ…オレは、オレは…!」
子供「──なにも、しなかった……!」
悪魔「……」
子供「だからっ…はやく、ころしてくれ…っ」
悪魔「……なら」
悪魔「なら、今からでもやりなおしましょう」ポゥ…
子供「……っ…?」
悪魔「後悔、乗り越えましょう。苦難、立ち向かいましょう」
キラキラキラ…
悪魔「生きるんです。己を罪を抱え込んで、全てを投げ出して死ぬよりも」
悪魔「──更なる闇に、身を投じるんです」
子供「なにいって…」
悪魔「私は悪魔です。ですから、このような言い方しか出来ません」
悪魔「死を乗り越えるんです。踏み台にするんです、全てを足場にして、前へと進むんですよ」
悪魔「正しいか正しくないか。そんなの知りません、自分で決めればいいんです!」
ギギギギギギギギギ!!!
悪魔「──喧嘩を売ってやりましょうよ、全てに」
悪魔「後悔、乗り越えましょう。苦難、立ち向かいましょう」
キラキラキラ…
悪魔「生きるんです。己を罪を抱え込んで、全てを投げ出して死ぬよりも」
悪魔「──更なる闇に、身を投じるんです」
子供「なにいって…」
悪魔「私は悪魔です。ですから、このような言い方しか出来ません」
悪魔「死を乗り越えるんです。踏み台にするんです、全てを足場にして、前へと進むんですよ」
悪魔「正しいか正しくないか。そんなの知りません、自分で決めればいいんです!」
ギギギギギギギギギ!!!
悪魔「──喧嘩を売ってやりましょうよ、全てに」
子供「おまえ……なんだ、その光…」
悪魔「希望は常に手に握られてます。なにかに隠れていても、きっとすぐそばにある」
悪魔「触れてください。貴方が望む未来が、そこにきっとあるはずですから」
キィイイイイイイン!
子供「…なにいってるんだ、オレはおまえに魂を…」
悪魔「…それは、私のやることじゃあないです」
メキィ! ミシミシミシ!!
悪魔「──あちらさんの仕事ですよ」
バッッコォオオオオオオオオン!!
「──きっとなにか仕出かすと思ってたわ」
悪魔「希望は常に手に握られてます。なにかに隠れていても、きっとすぐそばにある」
悪魔「触れてください。貴方が望む未来が、そこにきっとあるはずですから」
キィイイイイイイン!
子供「…なにいってるんだ、オレはおまえに魂を…」
悪魔「…それは、私のやることじゃあないです」
メキィ! ミシミシミシ!!
悪魔「──あちらさんの仕事ですよ」
バッッコォオオオオオオオオン!!
「──きっとなにか仕出かすと思ってたわ」
>>128
面白く無いなら見なければいいだろ
面白く無いなら見なければいいだろ
悪魔「…そうだったんですか、ごめんなさいです」
「いいのよ別に。だけど、本当にやったら許さないだけ」
悪魔「……」
天使「一体全体、なにをするつもりなのかしら?」
悪魔「人助けですよ。素敵じゃあないですか」
天使「……」
悪魔「なんですか?」
天使「…それが本性ってワケ?」
悪魔「あはは。待ってくださいよ、天使さん。もしかしてずっと勘違いしてたんですか?」
悪魔「──私、悪魔ですよ?」
天使「ッ!」ヒュン!
ズガァアアアン!!
「いいのよ別に。だけど、本当にやったら許さないだけ」
悪魔「……」
天使「一体全体、なにをするつもりなのかしら?」
悪魔「人助けですよ。素敵じゃあないですか」
天使「……」
悪魔「なんですか?」
天使「…それが本性ってワケ?」
悪魔「あはは。待ってくださいよ、天使さん。もしかしてずっと勘違いしてたんですか?」
悪魔「──私、悪魔ですよ?」
天使「ッ!」ヒュン!
ズガァアアアン!!
天使「ッ…好き勝手やってくれるわね…!」
悪魔「乗り込んできたのはそっちじゃあないですか」
天使「この猫かぶりがッ」くんっ
悪魔「悪魔ですからね」ギン!
子供「っ…!? っ…!?」
悪魔「…すみません、なんとか切り抜けますので待っててくださいッ」
子供「あ、あれ誰だよ!? てかめっちゃ部屋が壊れてるけど!?」
悪魔「天使ですね。いわゆる、魂の先導者。貴方を殺そうとしている存在ですよ」
子供「えっ…?」
悪魔「まぁ、それは…私も一緒だったんですがっ!」
ギュン!
天使「っ! 待ちなさい!」
悪魔「乗り込んできたのはそっちじゃあないですか」
天使「この猫かぶりがッ」くんっ
悪魔「悪魔ですからね」ギン!
子供「っ…!? っ…!?」
悪魔「…すみません、なんとか切り抜けますので待っててくださいッ」
子供「あ、あれ誰だよ!? てかめっちゃ部屋が壊れてるけど!?」
悪魔「天使ですね。いわゆる、魂の先導者。貴方を殺そうとしている存在ですよ」
子供「えっ…?」
悪魔「まぁ、それは…私も一緒だったんですがっ!」
ギュン!
天使「っ! 待ちなさい!」
子供「うわぁああああ!? そ、空! 飛んで!?」
悪魔「久しぶりですぅ~羽を生やして飛ぶのもー」
子供「お、おまっ! 一体何者だよ!? なにしてんの!?」
悪魔「えへへーなにしてるって、そんなのわかりきってるじゃあないですか」
悪魔「神に喧嘩を売ってる最中ですよ?」
子供「へ?」
ヒュンヒュン!
悪魔「きゃあ!? あ、あぶぶ!?」
天使「まちなさーい! もう手加減しないんだから! こうなったら本気よ! 馬鹿!」
悪魔「い、今のはちょっとひどくないですか!? 消し炭レベルでしたよ!?」
天使「あったりまえでしょ! ほんっと馬鹿! アンタなにやってんのかわかってるワケ!?」
天使「神が怒る前に子供を離しなさい! はやく! まだあたしの減棒で許されるはずだから!!」
悪魔「久しぶりですぅ~羽を生やして飛ぶのもー」
子供「お、おまっ! 一体何者だよ!? なにしてんの!?」
悪魔「えへへーなにしてるって、そんなのわかりきってるじゃあないですか」
悪魔「神に喧嘩を売ってる最中ですよ?」
子供「へ?」
ヒュンヒュン!
悪魔「きゃあ!? あ、あぶぶ!?」
天使「まちなさーい! もう手加減しないんだから! こうなったら本気よ! 馬鹿!」
悪魔「い、今のはちょっとひどくないですか!? 消し炭レベルでしたよ!?」
天使「あったりまえでしょ! ほんっと馬鹿! アンタなにやってんのかわかってるワケ!?」
天使「神が怒る前に子供を離しなさい! はやく! まだあたしの減棒で許されるはずだから!!」
悪魔「じゃあガンガン減らしてあげますぅー!」ギューン!
天使「あ、コラぁ!?」
子供「…おまえら仲いいの? 悪いの?」
悪魔「どっちでしょうね~」
悪魔「だって悪魔と天使ですよ? そんなの、わかりきってることじゃあないですか」
~~~
悪魔「…このへんでしょうか」ばさっ…ばさっ…
子供「うぐっ」
悪魔「ふぅ。疲れました、やっぱり飛ぶのは昔から慣れません…」
子供「…えっと、それで、どうすんのこれ?」
悪魔「え? そ、そうですね。とりあえず…」
子供「とりあえず?」
悪魔「私の話でもしましょうか」
天使「あ、コラぁ!?」
子供「…おまえら仲いいの? 悪いの?」
悪魔「どっちでしょうね~」
悪魔「だって悪魔と天使ですよ? そんなの、わかりきってることじゃあないですか」
~~~
悪魔「…このへんでしょうか」ばさっ…ばさっ…
子供「うぐっ」
悪魔「ふぅ。疲れました、やっぱり飛ぶのは昔から慣れません…」
子供「…えっと、それで、どうすんのこれ?」
悪魔「え? そ、そうですね。とりあえず…」
子供「とりあえず?」
悪魔「私の話でもしましょうか」
子供「…なんで?」
悪魔「知りたくありません? なんで、貴方のこと助けたのかって」
子供「……」
悪魔「哀れみじゃあないですよ。悪魔にそんなのはありませんから」
悪魔「私にあるのはただひとつ、それは単純に──生きる希望」
悪魔「悪魔として、そして貴方が人間として。そこに契約が発生します」
子供「契約…?」
悪魔「よく聞きませんか? 悪魔と契約、みたい感じですぅ」
子供「…お、お伽話とかなら」
悪魔「それで結構ですよ。私はその契約がしたいんです」
悪魔「実に悪魔的じゃあありませんか? えへへ」
悪魔「知りたくありません? なんで、貴方のこと助けたのかって」
子供「……」
悪魔「哀れみじゃあないですよ。悪魔にそんなのはありませんから」
悪魔「私にあるのはただひとつ、それは単純に──生きる希望」
悪魔「悪魔として、そして貴方が人間として。そこに契約が発生します」
子供「契約…?」
悪魔「よく聞きませんか? 悪魔と契約、みたい感じですぅ」
子供「…お、お伽話とかなら」
悪魔「それで結構ですよ。私はその契約がしたいんです」
悪魔「実に悪魔的じゃあありませんか? えへへ」
子供「…つまりは、なんだ。オレに生きる希望をくれる、契約? がしたい?」
悪魔「そのとーりです。よかったです、伝わってくれて」
子供「その、なんでいきなり?」
悪魔「いきなりじゃあないですよ。ずっとずっと考えてました」
悪魔「貴方の病気のこと聞いてから、ずっとです」
子供「…なんで」
悪魔「答えてあげたいのですが…どうやら切り抜けないとダメなようですね」
キィイイイイイ!!
悪魔「人気のないところまで来ました。ここでなら──」
悪魔「──本来のチカラの十分の一ぐらい、発揮できるんじゃあないでしょうか」
悪魔「そのとーりです。よかったです、伝わってくれて」
子供「その、なんでいきなり?」
悪魔「いきなりじゃあないですよ。ずっとずっと考えてました」
悪魔「貴方の病気のこと聞いてから、ずっとです」
子供「…なんで」
悪魔「答えてあげたいのですが…どうやら切り抜けないとダメなようですね」
キィイイイイイ!!
悪魔「人気のないところまで来ました。ここでなら──」
悪魔「──本来のチカラの十分の一ぐらい、発揮できるんじゃあないでしょうか」
天使「何処にいった…早いわね、くそ」
天使「居た…!」
天使「」
天使「居た…!」
天使「」
天使「何処にいった…早いわね、くそ」
キィイイイイイ!!
天使「居た…!」
天使「もう逃さないわよ───なっ…!?」
ドックン…ドックン…
天使「なに、これ…」
天使(あの場所から──多くの生命エネルギーが──奪われていく)
天使「植物からも…関係ない、全ての生命から奪って、」
天使「くっ!」キュン!
天使「──アンタァ! 何やってんのよッ!」
悪魔「奪ってます、全開を出すために、あたなを退けるために」
キィイイイイイ!!
天使「居た…!」
天使「もう逃さないわよ───なっ…!?」
ドックン…ドックン…
天使「なに、これ…」
天使(あの場所から──多くの生命エネルギーが──奪われていく)
天使「植物からも…関係ない、全ての生命から奪って、」
天使「くっ!」キュン!
天使「──アンタァ! 何やってんのよッ!」
悪魔「奪ってます、全開を出すために、あたなを退けるために」
天使「なんてこと、よくもそんなチカラを持ってるものね…!」
悪魔「えへへ。だって、天使さんからほんの少し貰いましたし」
悪魔「それを使って起動させれば、あとは、押し出すだけ───」
悪魔「───過去の私になれる」
天使「っ……白い!」
天使「…白い悪魔…!」
悪魔「…あはは、懐かしいですねぇその呼び名」
天使「……」
悪魔「知ってたんですね。私が、その白い悪魔だってことを」
天使「…当たり前じゃない、過去最凶最悪の悪魔と呼ばれて恐れられた──」
天使「──大食らいの白い悪魔」
悪魔「…あはは。恥ずかしい名前ですね、鳥肌がたっちゃいますよ」
悪魔「えへへ。だって、天使さんからほんの少し貰いましたし」
悪魔「それを使って起動させれば、あとは、押し出すだけ───」
悪魔「───過去の私になれる」
天使「っ……白い!」
天使「…白い悪魔…!」
悪魔「…あはは、懐かしいですねぇその呼び名」
天使「……」
悪魔「知ってたんですね。私が、その白い悪魔だってことを」
天使「…当たり前じゃない、過去最凶最悪の悪魔と呼ばれて恐れられた──」
天使「──大食らいの白い悪魔」
悪魔「…あはは。恥ずかしい名前ですね、鳥肌がたっちゃいますよ」
天使「…本来なら夜でしか出歩けない悪魔が、日中関係なく動き回れるほどに」
天使「強大なチカラをもった悪魔。それが──あんたよね」
悪魔「その通りです。今は夜にしか出歩けませんが」
悪魔「昔は人間みたいな生活をしてたんですよ? 朝に起きて、夜にねる」
悪魔「なかなかそのクセが抜けなくて、あはは、たまに挨拶を間違っちゃいますけども」
天使「…アンタ」
悪魔「天使さん。お願いです、見逃してください」
天使「…だめよ、やめなさい」
悪魔「じゃなかったら、天使さんも消しちゃいます」
天使「……」
悪魔「私はですね。この人間を生かしたいのです、まだまだ人生を全うして欲しいんです」
天使「強大なチカラをもった悪魔。それが──あんたよね」
悪魔「その通りです。今は夜にしか出歩けませんが」
悪魔「昔は人間みたいな生活をしてたんですよ? 朝に起きて、夜にねる」
悪魔「なかなかそのクセが抜けなくて、あはは、たまに挨拶を間違っちゃいますけども」
天使「…アンタ」
悪魔「天使さん。お願いです、見逃してください」
天使「…だめよ、やめなさい」
悪魔「じゃなかったら、天使さんも消しちゃいます」
天使「……」
悪魔「私はですね。この人間を生かしたいのです、まだまだ人生を全うして欲しいんです」
天使「っ…どうしてそんなこと言うのよ!? アンタは、悪魔なんでしょ!?」
悪魔「そうですよ。だから契約するんです」
天使「そんな太古の昔に廃れた話をもってくるなっ!」
悪魔「酷いです! 悪魔はいつだっって本気なんですよ!」
天使「ただの馬鹿じゃない! もう、もうやめなさい!」
悪魔「ダメです」
天使「ぐっ…」
悪魔「私はですね。きっと、これも後悔はしてないんです」
悪魔「この瞬間、なにが正しいなんて。わかりません、間違ってるかもしれません。けど…」
悪魔「…それが正しいって思うのなら、私は突き進みます」
悪魔「それが私が信じた生きる希望です」
悪魔「そうですよ。だから契約するんです」
天使「そんな太古の昔に廃れた話をもってくるなっ!」
悪魔「酷いです! 悪魔はいつだっって本気なんですよ!」
天使「ただの馬鹿じゃない! もう、もうやめなさい!」
悪魔「ダメです」
天使「ぐっ…」
悪魔「私はですね。きっと、これも後悔はしてないんです」
悪魔「この瞬間、なにが正しいなんて。わかりません、間違ってるかもしれません。けど…」
悪魔「…それが正しいって思うのなら、私は突き進みます」
悪魔「それが私が信じた生きる希望です」
天使「っ…あの白い悪魔がここまで落ちぶれたのは、あの人間のせいなのねッ」
悪魔「おや。知ってたんですか、有名ですねあの人間も」
天使「あったりまえじゃない! あの神に堂々と馬鹿みたいに喧嘩をうった阿呆よっ!?」
悪魔「…かっこいいじゃあないですか」
天使「うるさいッ! だけど、あの人間は神に敗れた!」
悪魔「……」
天使「アンタがあの人間から何を聞いて、何を信じたかは知らないわよ!」
天使「だけどそれは負けるのよっ! 信じちゃいけない、アンタはもっと気高く生きなさいよっ!」
天使「こんな惨めでっ…ばかみたいなことっ…なんで、どうして…!」
悪魔「……」
悪魔「突き進むしか無いのです。後ろは振り向いては、いけません」
悪魔「おや。知ってたんですか、有名ですねあの人間も」
天使「あったりまえじゃない! あの神に堂々と馬鹿みたいに喧嘩をうった阿呆よっ!?」
悪魔「…かっこいいじゃあないですか」
天使「うるさいッ! だけど、あの人間は神に敗れた!」
悪魔「……」
天使「アンタがあの人間から何を聞いて、何を信じたかは知らないわよ!」
天使「だけどそれは負けるのよっ! 信じちゃいけない、アンタはもっと気高く生きなさいよっ!」
天使「こんな惨めでっ…ばかみたいなことっ…なんで、どうして…!」
悪魔「……」
悪魔「突き進むしか無いのです。後ろは振り向いては、いけません」
悪魔「全て過去として抱え込む必要があります。だから、未来を見ることしか出来ないのですよ」
悪魔「えへへ。だから、ごめんなさい」
天使「っ…!」
悪魔「大食らいの白い悪魔。そのほんのちょっぴりだけ、見せちゃいますね」
リン!
天使「…え」
天使「うそでしょ…へ? 空…割れて?」
悪魔「よいしょっとぉおおお!!!」
天使「きゃあああああああああああ!!?」
悪魔「えへへ。だから、ごめんなさい」
天使「っ…!」
悪魔「大食らいの白い悪魔。そのほんのちょっぴりだけ、見せちゃいますね」
リン!
天使「…え」
天使「うそでしょ…へ? 空…割れて?」
悪魔「よいしょっとぉおおお!!!」
天使「きゃあああああああああああ!!?」
~~~~
悪魔「まぁ、こんなもんですかね」
子供「…今、空が紫色に染まったんだけど」
悪魔「あ、見てました…っ? うゆゆ、あんまりカッコ悪いところ見せたくなかったんですけどぉ…」
子供「な、何がかっこ悪かったんだ?」
悪魔「本来なら月ぐらい割る勢いだったんですが…ダメですね、年は取りたくないもんですぅ」
子供「……」
悪魔「はてさて。それでどうしますか? 生きます?」
子供「か、軽いぞ…」
悪魔「えへへ」
子供「…生きるって、そんな単純じゃないだろ」
悪魔「決めればいいんですよ。自分で決めれば、それだけでそれが答えなんですから!」
悪魔「まぁ、こんなもんですかね」
子供「…今、空が紫色に染まったんだけど」
悪魔「あ、見てました…っ? うゆゆ、あんまりカッコ悪いところ見せたくなかったんですけどぉ…」
子供「な、何がかっこ悪かったんだ?」
悪魔「本来なら月ぐらい割る勢いだったんですが…ダメですね、年は取りたくないもんですぅ」
子供「……」
悪魔「はてさて。それでどうしますか? 生きます?」
子供「か、軽いぞ…」
悪魔「えへへ」
子供「…生きるって、そんな単純じゃないだろ」
悪魔「決めればいいんですよ。自分で決めれば、それだけでそれが答えなんですから!」
類似してるかもしれないスレッド
- 佐天「あたし、死んじゃったんだ…」 (933) - [60%] - 2010/4/4 13:45 ★★★×8
- 幼女「ふぇぇ…産卵しちゃうよぉぉ…」 (177) - [55%] - 2011/11/12 1:15 ☆
- 悪人「ぐへへ……犯罪しまくってやるぜ」 (147) - [54%] - 2013/8/19 17:30 ★
- マミ「ひとりぼっちじゃなかったのね」 (152) - [53%] - 2011/5/17 16:45 ☆
- 響「どうしてもむしゃくしゃする」 (118) - [52%] - 2013/3/28 20:15 ☆
- 少女「いつもここで会いますよね?」 (366) - [52%] - 2011/9/1 2:00 ★★★
- クド「リキの様子がおかしいのですっ」 (256) - [51%] - 2013/3/9 3:45 ☆
- 京子「ちなつちゃんと手をつなぎたい」 (162) - [51%] - 2012/1/26 18:00 ☆
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について