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    元スレ悪魔「ふぇぇ…死んじゃいますよぉっ」

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    1 :

    悪魔「寿命が足りないですぅ!」

    悪魔「こ、これはっ…ぐふっ…もう時既に、遅いというやつですかぁ…」

    悪魔「……」トボトボ

    悪魔「も、もう…やるっきゃないんでしょうか…」

    悪魔「誰からか寿命を奪うことを…」

    悪魔「……死にたくありませんしね」

    2 :

    30年くらいやるよ

    3 :

    アザゼル「パイ揉みさせてくれたら分けてやってもええでぇ」

    4 = 1 :

    悪魔「誰から寿命をいただきましょうか、ふむ」キョロキョロ

    悪魔「あの人は…サラリーマンですね、あわわ、顔色が大変なことになってますぅ!」

    悪魔「この人は、ぬぁっ!? な、なんですぅ!? なんで裸で外を出歩いてるんですかぁ!?」

    悪魔(さ、最近の人間はよくわかりません!)

    悪魔「うぅ…どうしましょう…」

    悪魔「………」

    悪魔「あんまり、人間からは寿命は取りたくないんです…」

    悪魔「こんなこと、言っちゃうなんて。悪魔失格ですね、ほんっと」

    悪魔「はぁ~」

    5 :

    なにしてるんですか小暮さん

    6 = 1 :

    五日後

    悪魔「ぉごごっ…」

    悪魔(視界が真っ暗闇に覆われてます…やばいですねこれ…)

    悪魔(悪魔は死んだらどうなるんでしょうか…気になりますけれども、体験はしたくありません…)

    チューチュー

    悪魔「あ…ネズミさん…」

    悪魔(ふふ、なんですぅ? 私がみえるなんて、不思議なネズミさんですね)

    チュチュ

    悪魔「よしよし…」

    がぶっ!

    悪魔「あいたぁっ!?」

    7 :

    天使に転職しろよ

    8 :

    悪魔「なんで噛むんですかぁ!? い、いたいですぅ!?」ばっ!

    悪魔「………?」

    悪魔「あ…」

    悪魔「や、やってしまいました…うそです、そんな…」

    悪魔「ネズミさん…ご、ごめんなさい…私そんなつもりじゃなくって…」

    悪魔(寿命を取ってしまいました…)

    悪魔「………」

    ~~~

    悪魔「よいしょっと。うんしょうんしょ」ゴソゴソ

    悪魔「ふぅ…こんな感じでしょうか」

    悪魔「立派なお墓じゃあないですけれども、これぐらいしか私にはできません…」

    悪魔「…ありがとうございます、ねずみさん。貴方の寿命は大切に使わせて頂きます」

    9 :

    何?デスノート持ってるの?

    10 = 8 :

    悪魔「……」

    悪魔「…頑張りましょう、頑張って今日も生き抜きましょう」

    「──あーもう、ほんっと見てらんないわね」

    悪魔「ふぇっ!?」

    「いちいちネズミごときの命を惜しまないでよ。見てて、嫌になるからさぁ」

    悪魔「あ…こ、こんにちわ! 天使さん!」

    天使「はいはい。こんにちわ、今は夜だけども」

    悪魔「そうでしたね! すみません…」ぺこり

    天使「っはぁ~」

    悪魔「えへへ。あの、その、お久しぶりですね」

    天使「ん、そうだったかしら」

    悪魔「はい! 以前は二十年前にお会いしましたよ!」

    11 :

    なんだデーモン小暮か

    12 = 8 :

    天使「…時間の経過なんて人間の概念じゃない。よく覚えてられるわね、アンタ」

    悪魔「そうでしょうか? 私は外界での生活が多いので」

    天使「なるほどね、あたしだって前まで一般天使だったから
       外界にはしょっちゅう使いに行って、時間に常に追われてたわ」

    悪魔「ですがその衣装と…その杖! 偉くなられたんですね!」

    天使「ふふん。これがあたしの実力ってもんなの!」

    悪魔「すごいです!」

    天使「今じゃバンバン人間の魂を回収しちゃってるわよっ」

    悪魔「ほぉ~」

    天使「…てか、その仕事はあたしみたいな役持ちがすることんじゃないんだけど」

    悪魔「そうなんですか?」

    13 :

    しえん

    14 :

    紫煙

    15 = 8 :

    天使「そうなの。今はちょっと人間とゴタゴタがあってねぇ」

    天使「一般天使はその自体の収拾に追われてるのよ」

    天使「なんでも、神に喧嘩売った阿呆の人間が居るみたいでさぁ」

    悪魔「うッ」パタリ

    天使「アンタも知ってると思うけど、人間界で起こった大地震──ちょっとぉ!?」

    悪魔「あががががっ…!」

    天使「何急にぶっ倒れてんの!?」

    悪魔「ぐにゅにゅにゅ!」

    天使「大丈夫!? ねぇ? ねぇってばっ!」

    ~~~

    16 :

    パンツ見ると生き返る奴?

    17 = 8 :

    悪魔「うぅっ…すみませんでしたぁ…」

    天使「ほんっと馬鹿じゃないのッ? ネズミの寿命吸って身体に合わなくて倒れるとかッ」

    悪魔「ま、前までは木々からも寿命は取れたんですがぁ…年は取りたくないですねぇ…」

    天使「木々って…植物からも寿命とろうとかしてたのアンタ…?」

    悪魔「はいぃ」

    天使「…ほっと馬鹿。悪魔のクセに何やってんのよ」

    悪魔「しゅみませんん…」

    天使「ったく。ほら、これあげるから」

    悪魔「え?」

    天使「人間の魂よ。さっき取ってきたばかりの新品もの」

    悪魔「え…でも…」

    18 = 8 :

    天使「いーのよ別に、仕事として届けるのは既にノルマ達成してるから」

    悪魔「……」

    天使「これはついでに持って行く奴なの。気にしないでいいから、もらっておきなさい」

    悪魔「……いえ」すっ

    天使「はぁ?」

    悪魔「いりません、お気持ちはありがたいんです。ですが、貰うことはできません」

    天使「魂の人間性を心配してんの? 大丈夫よ、これって最高に極悪人の魂だから」

    悪魔「あはは。えっと、そうじゃないんです」

    悪魔「…私は人間からは生命と取りたくはないんです」

    天使「………」

    悪魔「たとえそれで死んだとしても…」

    19 :

    にゃあにゃあ^^

    21 = 8 :

    天使「本気で言ってんの? アンタ?」

    悪魔「本気で言ってます」

    天使「悪魔のクセに人間からは魂は取らない。寿命も取らない、ってワケ?」

    悪魔「…はい」

    天使「なにそれ、最高に馬鹿ね」

    悪魔「あはは…すみません…」

    天使「よくもまぁほんっと。何考えてるんだか…」すっ

    天使「…そんなんだと、ほんとに死んじゃうわよ」

    悪魔「……」

    天使「あとで泣き事言っても助けてあげないからね」

    悪魔「…はい」

    天使「あっそ。ま、そろそろ天界に帰るから。アンタも気をつけてね」

    22 = 8 :

    悪魔「ありがとうございます。わざわざ話しかけてくれるなんて、嬉しかったです」

    天使「……。本当にアンタは悪魔なのかしらね」

    悪魔「え?」

    天使「なんでもないわよ。それじゃあ、また逢えたら」

    悪魔「は、はい! それでは!」ブンブン!

    悪魔「……」

    悪魔「ジュルル…はっ!? ダメですダメですぅ! なにを考えてるんですかぁ!?」

    悪魔「うぅっ…美味しそうでしたねぇ…うぐぐ…」

    トボトボ…

    ~~~

    天使「……」ひゅーん

    天使「…ん?」

    23 = 8 :

    天使(あれって、もしかして)

    天使「…ほんっと馬鹿」ひゅん!

    ~~

    天使「……」バサァ!

    天使「なにやってんのよ、こんなところで」

    悪魔「あ、天使さん…こんばんわ…です…」

    天使「こんばんわ。あれから何日立ったかしらね」

    悪魔「…十年ぐらいで、しょうかね」

    天使「かもね。よくわからないけれど」

    悪魔「……」

    天使「それで? 十年経って、アンタはこんな場所で倒れて何やってんのよ」

    悪魔「……」

    天使「まさかだと思うけど。あの時、あの場所から、ずっとずっとそんな感じだったワケ?」

    24 = 8 :

    悪魔「…そんな感じとは、どういうことでしょうか」

    天使「人から寿命も取らずに。その場凌ぎで命をつないできたのかって、ことよ」

    悪魔「あはは…確かにそのとおりかもしれません…」

    天使「……」

    悪魔「案外…それでも生きられるもんなんですね…」

    天使「ほんっと馬鹿ね」

    悪魔「……」

    天使「ふぅ。それで、アンタはもう消えるつもりなのかしら」

    悪魔「…消える?」

    天使「死よ。存在が消滅する、悪魔にとっての死は存在の霧散化」

    天使「あたし達天使に誘われることもなく。魂の在処も消滅して、全てがなかったことになるワケ」

    25 = 8 :

    悪魔「…そうだったんですね、知りませんでした」

    天使「へぇそうなの。あたしは別にどうでもいいけど、アンタはそれでいいの?」

    悪魔「……」

    天使「悪魔って者はもっと強欲で、強情で、傲慢」

    天使「アンタみたいに死を受け入れる悪魔なんて奴はいないもんだけど」

    天使「──アンタの本質ってものは、死を受け入れられるワケ?」

    悪魔「……」

    天使「生きたいとか、死にたくないとか、そういうこと思わないの?」

    悪魔「……人間を得て生きるのであれば」

    悪魔「私は死を選びます」

    天使「……」

    悪魔「それが私です。ごめんなさい…」

    26 :

    天使のような悪魔か…
    ミッドナイトシャッフルやな!?

    27 :

    >>26
    シルバーウルフかッ!

    28 = 8 :

    天使「あっそ」

    悪魔「ごめんなさい…心配してくださってるのは…わかってるんです…」

    天使「………」

    悪魔「こんな悪魔に…天使さんがお言葉をかけてくれるだけで…」

    悪魔「私は…とってもとっても…まんぞくですから…」

    天使「……」


    「ほんっと馬鹿ね」


    悪魔「え───」

    天使「…寿命、魂、そして命。通称してそれは生命エネルギーと呼ばれるもの」

    天使「舐めてんの? 役持ち天使の生命エネルギー半端無いから」

    29 :

    面白いな

    30 :

    脳内再生はこれていいのか?

    31 = 8 :

    悪魔「これって…」シュウウウ…

    天使「ふぅ。これぐらいでいい? ざっと…そうね、一年分ぐらいあげたけど」

    悪魔「て、天使さん…」

    天使「待ちなさい。感謝とかしないで、悪魔から礼とか聖書ぶっ壊すようなこと簡単にしないで」

    悪魔「ありがとうございますぅっ!! 天使さん…っ! 私! 私っ…!」ぎゅううっ!

    天使「あ、ちょっ! こらぁ!? やめなさいよっ! 抱きつくな!」

    悪魔「ふにゃあー! あびばどうごばいばぶぅー! うぉおおーいおいおい! ぐしゅっ! ぐすっ!」

    天使「…ったく、ほんっと馬鹿ね」

    ~~~~

    悪魔「えへへ。泣いたらすっきりしました」

    天使「あっそ。よかったわね…疲れたわよこっちは…」

    32 = 26 :

    悪魔ちゃんに半チャンラーメン奢ってあげたい

    33 = 30 :

    この悪魔を困らせてみたい

    34 = 8 :

    悪魔「それで、その。本当にありがとうございます、助かりました…」

    天使「いいわよ別に、あたしが勝手にしたことだし」

    悪魔「…その、天使さんの命をもらったわけですし、私は…」

    天使「死んでないから大丈夫よ。もっとも、今はアタシの寿命も一年減ったけどね」

    悪魔「す、すみませんっ!」

    天使「だーから良いってば。すぐに一年ぐらい元に戻るし、平気平気」

    悪魔「…はい」

    天使「ったく、本当に馬鹿ね」

    悪魔「…天使さん」

    天使「あによ?」

    悪魔「そのですね、えっと、わたし…こうやって助けてくださったわけですから…」

    悪魔「──お礼とか、したいんですけど…」

    36 = 8 :

    天使「……。はぁ、またアンタはそうやって規律をぶち破るようなことを平然と…」

    悪魔「うぅ、だって助けてもらったんですからぁ…!」

    天使「別にいいわよ。勝手にあたし」

    天使「、ちょっと待って」

    悪魔「えっ?」

    天使「………………」

    悪魔「ど、どうかされたんですかぁ…?」

    天使「今──嘘なんで──」

    悪魔「っ? っ?」

    天使「──……はぁ、はいはい。了解です」

    悪魔「あの~?」

    天使「ねえアンタ。お礼がしたいって言ったわよね?」

    37 :

    いいね

    38 = 8 :

    悪魔「は、はいっ! 是非にさせてください!」

    天使「そう、そうなのね。じゃあお願いさせてもらうおかな」

    悪魔「なんでしょうかっ?」

    天使「……」

    天使「──人間の寿命を奪って欲しいの」

    悪魔「……」

    悪魔「え?」

    ~~~

    天使「見えるかしら。一見はそうは見えないけれど、あれは病院なの」

    悪魔「病院…? なんでこんな山奥にあるんですかぁ?」

    天使「それだけの場所ってことよ、それに、それなりの闇も存在してる」

    40 = 8 :

    悪魔「やみですか」

    天使「…意味わかってないでしょ」

    悪魔「わ、わかってますよ! やみですよね、悪魔はやみを好んでますっ!」

    天使「いいわよ無理しなくて…とくにかく、あの山奥にある病院には一人しか入院してないの」

    悪魔「ふぇ? 一人? あんなにでっかいのにですか?」

    天使「そうよ。詳しく説明するとね、とある人間の夫婦が財産と人脈をかけて作り上げた場所」

    天使「──たった一人の息子の病気を治すためにね」

    悪魔「…子供の病気…?」

    天使「どうも病気ではなくて、とある〝チカラ〟なんだけど──それはまぁいいわ、アンタには難しいし」

    悪魔「す、すみません!」

    41 = 26 :

    悪魔ちゃんにミスドのフレンチクルーラー食べさせたい

    42 = 8 :

    天使「そしてあたしがアンタに頼みたいのは、その息子──」

    天使「──あの病院の中心的存在の寿命を奪うこと」

    悪魔「………」

    天使「…出来る?」

    悪魔「……もちろん、したくはありません」

    天使「……。じゃあ今からでも断っていいわよ、アタシなら出来なくもないし、その」

    悪魔「それは、ダメですよ。私はちゃんと天使さんにお礼をしなくちゃいけません」

    悪魔「どっちにしたって…私はあの時、死ぬか人から奪うかしていたはずです」

    悪魔「こうやって生きて、天使さんに優しくしてもらって、今という時間を過ごす代わりとして…」

    悪魔「……私はやらなくちゃいけないんですよ、きっと」

    天使「…ごめんなさい」

    悪魔「えっ? どうして天使さんが謝るんですか?」

    43 :

    ここからバトルに行ったら
    ジャンプのソウルキャッチャーズが流行る

    44 = 8 :

    天使「…アンタの気持ちを逆手に取って──」

    天使「──ううん、なんでもない。忘れて」

    悪魔「は、はい」

    天使「とにかくアタシからの要件は一つだけ」

    天使「子供の寿命を限界まで減らすこと。死なせなくていいわ、それは……」

    悪魔「それは…?」

    天使「…あたしたちの仕事だから」

    悪魔「天使さんの?」

    天使「ごめんなさい。全部は話せないの、だけど、お願いするわね」

    悪魔「…わかりました」

    ~~~

    45 = 8 :

    ちょっとうんこ

    46 = 30 :

    代わりにうんこしとくからはよ

    47 = 14 :

    ししえん

    49 = 8 :

    カツーン… カツーン…

    悪魔「っ……」

    悪魔(く、暗いですっ!? 怖いですよぉ!? なんで独りぼっちなんですかぁ!)

    悪魔(うぅううっ! 天使さんも途中まで付いてきてくださってもいいじゃあないですかっ!)

    ぎぃ!

    悪魔「ひぃいい!!!?」

    悪魔「っはぁ…っはぁ…! だ、だめですよぉ! うぇえーんっ!」

    悪魔「ひっぐ…ぐす…怖いですぅ…ううぅっ…」

    悪魔「ぐゆっ…?」

    悪魔(あれ、もしかしてここですか…? 天使さんが言うには確かここのはずです…)

    悪魔「ゴクリ」


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