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    元スレ兄「地上最強の武道とは!?」妹「もちろん“妹道”よ」

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    51 = 32 :

    天罰だな

    52 = 18 :

    あれ?妹単体で十分強くね?

    53 = 1 :

    空手家「ぐっ……効いたぜ……」

    空手家「まさかオレを打撃で倒すとはな……先が楽しみなお嬢ちゃんだ」

    「大丈夫ですか?」

    空手家「オレはしばらく休めば、平気だ……」

    空手家「問題は……オメーの兄ちゃんだな」

    「うげぇぇぇっ!」ゴロゴロ

    「うごぉぉぉぉっ!」ゴロゴロ

    「あがっ! あがぁっ! 胃が、内臓がぁぁぁ!」ゴロゴロ

    「大丈夫です。兄は丈夫ですから」

    「私だって、投げられたり、剣や盾にされましたし」

    空手家(実は仲悪いんじゃ……この兄妹)

    54 :

    妹は勁使いかなにか?

    55 :

    兄wwww

    56 = 1 :

    合気道道場──

    合気道家「妹道とやらで小生と勝負したい、と?」

    「ああ」

    「受けてもらえるだろうか」

    合気道家「知ってのとおり、この道場は護身術を教える道場だ」

    (やはり無理か……)

    合気道家「他流試合……大歓迎だよ」ニコッ

    「えっ?」

    合気道家「中途半端道場の挑戦も退けられずして、なにが護身術だからねえ」

    「む……!」

    57 = 20 :

    この丁度いいバカさ加減がいい

    58 = 1 :

    合気道家「さあ、来たまえ」ス…

    「行かせてもらうっ!」ダッ

    「だりゃっ!」ブンッ

    合気道家「よっと」ヒュッ

    手首を掴み、四方投げにて兄を床に叩きつける合気道家。

    ドダンッ!

    「あがが……っ!」

    (くっ……俺の突きの威力を、完全に返された! ──強い!) 

    合気道家「微妙な突きだったので、投げの威力も微妙だったねえ」

    合気道家「さあ立ちたまえ」

    「妹よっ!」

    「二人で仕掛けるぞ!」

    「分かったわ!」ザッ

    60 = 1 :

    「でりゃあっ!」ビュンッ

    合気道家「はいっ」ヒョイッ

    ドサッ……!

    「えーいっ!」シュッ

    合気道家「ほっ」クルンッ

    ドザッ!

    「はいやぁっ!」ブオンッ

    合気道家「とうっ」チョイッ

    ドデッ……!

    「はああっ!」シュシュッ

    合気道家「ほいっ」ポイッ

    ドダンッ!

    61 = 1 :

    合気道家「妹道……妹を武器とするとは、実に画期的な発想だ」

    合気道家「特に通常の武器術とちがい、武器が自分で動くというところが素晴らしい」

    合気道家「しかし、小生には通用しない」

    「ぐっ……!」ハァハァ…

    「どこから攻めても返されちゃうね」ゼェゼェ…

    合気道家「いずれ君たちは、小生を攻撃する無駄を悟るだろう」

    合気道家「こうして敵を敵でなくする──制することが、合気道の極意なのだよ」ニッ

    (なるほど……敵のままじゃこの鉄壁は崩せない!)

    (だったら──)

    「あの技を使うぞ、妹よ!」

    「分かったわ、兄さん」

    62 = 20 :

    ゴクリ‥

    63 = 1 :

    「合気道家さん、あなたの強さは本物だ!」

    「これからは兄さんと呼ばせて下さい!」

    合気道家「兄さんだって!?」

    「はい、俺はあなたの弟になります!」

    「私は妹になります!」

    合気道家「おお……」ポロッ…

    合気道家「そうか、そうか。ならばこの兄の胸に飛び込んできたまえ!」バッ

    「兄さぁぁぁんっ!」ダッ

    「兄さん……っ!」ダッ

    「妹道“兄妹殴打”!!!」ブンッ

    ボゴォンッ!

    合気道家「がはぁ……っ!」ドサッ

    「これぞ、敵の弟妹になりすます妹道“偽妹”……合気道、敗れたり!」

    64 = 1 :

    合気道家「な、るほど……」

    合気道家「小生の敵のままでは、小生を倒せない、と……」

    合気道家「あえて弟や妹になったフリをしたわけ、か……」

    「いえ、フリじゃありません」

    「あなたは強い。ぜひ本当に兄弟になりませんか」

    合気道家「ふふ……遠慮しておこう……」

    合気道家「将来、我が父が死んだ時、遺産の取り分が……減ってしまうからね……」

    (この人、結構黒いッ!)

    65 :

    黒いwwwww

    66 = 32 :

    遺産は大事だよな

    67 = 1 :

    弓道道場──

    ストンッ……

    矢を的のど真ん中に命中させる、女性弓道家。

    弓道家「何用か?」

    「妹道の使い手として、ぜひあなたと手合わせを……」

    弓道家「貴様らのことは聞いている」

    弓道家「すでにこの道場を除く、四道場の手練を破ったとな」

    弓道家「受けて立とう」スッ…

    「では勝負!」ザッ

    すると──

    ダダダッ!

    (走って逃げた!? ──いや、ちがう! 相手は弓道!)

    弓道家「弓の使い手が近接戦闘の間合いで戦うと思うか?」

    弓道家「これでもう、貴様の勝利はなくなった!」ギリッ…

    68 = 1 :

    ビュッ! ビュッ! ビュッ!

    「おわっ!」チッ

    「とっ!」チッ

    「ひいっ!」チッ

    弓道家「ほう、加減しているとはいえ、私の矢をかすりながらもかわすか……」

    弓道家「微妙にやるではないか」

    「くっ……」ササッ

    妹を待機させていた物陰に隠れる兄。

    「兄さん、大丈夫?」

    「どうにかな……」

    弓道家「どうした、臆したか!?」

    69 = 32 :

    弓道女っていいよね

    70 :

    弓道って人に向けるもんじゃないからァー!

    71 = 1 :

    弓道家「いっとくが、もう手加減はせんぞ!」

    弓道家「次そこから体を出したら、即射抜かれるものと思っておけ!」

    弓道家「それがイヤならば、負けを認めろ!」

    「どうする、兄さん?」

    「俺たちと弓道家の距離は、目算でおおよそ30メートル」

    「これでは“妹投げ”も届かない」

    「走って近づこうとしても、二人とも矢で射抜かれるだけだろう」

    「こうなったら──」チラッ

    「え?」

    72 :

    ボーボボの戦い方

    73 = 1 :

    弓道家「さあ、射抜かれるか、降参するか、選べ!」ギリッ…

    「ああ~っ、やめて、兄さん!」

    弓道家「!?」

    「ダ、ダメ……そこは……ああっ!」

    「ダ、ダメだってば……いやぁっ!」

    「いやぁぁぁっ! あ、あぁんっ! ……ひゃんっ!」

    弓道家(ま、まさか……あの兄め、自暴自棄になり妹に暴行を──)

    弓道家(止めなければっ!)ポイッ

    弓を捨て、二人がいる物陰に向かう弓道家。

    弓道家「やめんか!」

    弓道家「実の兄妹が、そういうけしからんことをしてはならん!」

    74 = 20 :

    ふぅ‥

    75 = 54 :

    真顔でこういう演技してくれる妹ほしい

    76 = 1 :

    「かかりましたね」

    弓道家「え」

    「兄と妹の禁断の愛を演じ、敵を誘い込む!」

    「これぞ、妹道“誘い妹”!」

    弓道家(しまった……! 妹道、なんという戦略性の高い武道なのだ!)

    「はああああっ!」ダンッ

    「待った」

    「兄さん、なぜ止めるの?」ピタッ

    「弓道家さんがここまで近づいてくれたのは、演技をしてたお前を助けるためだ」

    「その弓道家さんに、拳をぶつけるのは武道家として後味がよくない」

    「たしかに……そうね」

    弓道家「くっ……私の負けだ……」

    77 = 72 :

    後味の良かった試合なんか一つもなかった件

    78 = 1 :

    弓道家「他流とはいえ、私を負かした男は貴様が初めてだ」

    弓道家「これからは貴様と武術についての情報交換をしたい」

    弓道家「だがあいにく、私は携帯電話を持っていない」

    弓道家「どうか、交換日記をしてもらえないだろうか」スッ…

    「いいだろう」スッ

    「さて、これでこの町の五道場の実力者を全員下した」

    「きっと明日からは、俺たちの道場に入門志望者がわんさか来るはずだ」

    「やったね、兄さん!」

    79 :

    この兄妹に足りない言葉
     
      正 々 堂 々

    80 :

    >>79
    妹を持たざるものよ
    嫉妬は見苦しいぞ

    81 = 1 :

    道場──

    シ~ン……

    「あれから一週間経ったが……だれも来ない」

    「なぜだ……」

    「柔道、剣道、空手、合気道、弓道、全て倒してみせたというのに!」

    「兄さん」

    「調べによると、この町は一人っ子がほとんどで」

    「まして妹がいる世帯となるとほとんどないみたいよ」

    「これが少子化というやつか……」

    すると──

    82 :

    うむ

    83 = 1 :

    弓道家「おはよう」

    「おお、弓道家。交換日記を届けに来てくれたのか」

    弓道家「それもあるが……大変なことになった」

    「大変なこと?」

    弓道家「総合武道ジム『エンターテイメント武道』が──」

    弓道家「近くこの町に進出するつもりらしい」

    「『エンターテイメント武道』? なんだそれは?」

    「一言でいうなら、柔道や空手を始め色々な武道を教えるジムよ」

    「ものすごい巨大企業で、世界中に支部を出しているの」

    「なんだと……」

    弓道家「他の四人はすでに、町の集会場に集まっている。二人も来てくれ」

    84 :

    交換日記は必要であったのであろうか

    85 = 1 :

    集会場──

    柔道家「ふざけるな!」

    バシィッ!

    『エンターテイメント武道』のパンフレットを叩きつける柔道家。

    柔道家「レインボー道着にファッション黒帯だと!?」

    柔道家「武道をバカにするにも程がある!」

    空手家「“これで君も空手も達人だ! 簡単瓦割りセット”だと……笑えねえ」

    剣道家「スターウォーズのコスプレで剣道とは……嘆かわしいですね」

    合気道家「武道が廃れ、スポーツ性や娯楽性に特化していくのが時代の流れとはいえ」

    合気道家「こんな連中に次世代を明け渡すのは、小生としても絶対ゴメンだ」

    ガチャッ……

    弓道家「妹道の二人を連れてきたぞ」

    86 :

    なぜここまで武道を愛する者たちが妹道に突っ込まないのか

    87 = 32 :

    レインボー胴着て

    88 = 1 :

    パンフレットを読む兄。

    「……なんだこれは」ペラッ…

    「想像していたより、ずっとひどいジムのようだな」

    「そうね、兄さん」

    弓道家「武道を冒涜するにも程がある!」

    空手家「こうなったら直談判しかねえ!」

    柔道家「うむ!」

    剣道家「そうですね、この武道の町にこんな輩を進出させるわけにはいきません」

    合気道家「しかし、相手は大資本」

    合気道家「下手に手を出せば、小生ら全員が叩き潰される可能性があるね」

    シ~ン……

    「提案がある」

    合気道家「なんだ?」

    「……この直談判、俺たちに任せてもらえないだろうか」

    89 :

    2対1でしかも妹を盾に使うゲス兄

    91 :

    ぶっちゃけ兄いらないよね?

    92 :

    >>91
    しーっ

    93 = 1 :

    「おそらく『エンターテイメント武道』とやらがこの町に進出を決めたのは」

    「俺たちが五人を倒し、勢力の均衡を崩してしまったのが原因だろう」

    「この機会に進出して、この町の門下生を一気に奪い取ろうという魂胆だ」

    「その責任は俺たちが妹道で、きっちり取る」

    「妹、かまわないな?」

    「もちろんよ」

    「というわけで、俺たちに任せてくれ!」

    柔道家「敗れた我々に、引き止める権利はない」

    剣道家「武道を遊戯に貶めた連中に、武道家の意地を見せてやって下さい」

    空手家「頼むぜ!」

    合気道家「君たちにお任せしよう」

    弓道家「気をつけるのだぞ、二人とも……」

    94 = 1 :

    『エンターテイメント武道』本社──

    社長「オ~ホッホッホ、ついてるわ!」

    社長「あの町は昔から目をつけてたけど古くからの道場がいくつもあって」

    社長「なかなか進出しづらかったのだけど……」

    社長「“妹道道場”が他の道場を倒してくれたおかげで、勢力図が乱れて……」

    社長「一気に進出しやすくなったわ!」

    秘書「これも社長の日頃の行い、ということでございましょう」

    ガチャッ……

    幹部「社長!」

    社長「ノックもしないなんて下品ねえ、どうしたの?」

    幹部「社長に直談判したいという武道家二人が来ておりますが……」

    社長「あら、そろそろ来ると思ってたわ。いいわ、通しなさい」

    95 = 1 :

    社長「──なるほど?」

    社長「つまりアタシたちがやってることは、武道への冒涜だといいたいワケ?」

    「そうだ! あんなふざけた鍛錬では健全な精神は身につかないし」

    「強くだってなれないわ!」

    社長「健全な精神?」

    社長「そんな堅苦しいもの、武道には必要ないわ」

    「!」

    社長「それと、もうひとつ」

    社長「強くなれない? はたして本当にそうかしら」

    社長「なんだったら、勝負してみる? このアタシと」

    社長「もしアナタたちが勝ったら、アナタの町への進出は取り止めにしてもいいわ」

    「……受けて立つ!」

    96 = 4 :

    見てるぞ

    97 = 89 :

    姉道来るか…

    98 = 1 :

    『エンターテイメント武道』武道場──

    ワァァ……! ウォォ……!

    派手に飾られた武道場に、大勢の観客が詰めかけている。

    (こんな場所……とても武を競い合う舞台ではない!)

    (絶対に勝たなきゃ……!)

    社長「アナタたちの相手は──彼よ!」ヒュッ

    ピシィッ!

    女社長が鞭を振るう。

    格闘家「コイツらを叩きつぶせばいいのかい、姉さん」ズイッ

    社長「そうよ」

    「姉さん!? まさか、お前たちは姉弟……!?」

    社長「そう、奇遇ね! アタシもまた、“弟道”の使い手なのよ!」

    99 :

    弟道・・・


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