元スレ左之助「剣心、ついに“百重の極み”が完成したぜ!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
1 :
神谷道場──
左之助「よう、剣心!」
剣心「おお、左之」
剣心「今日はやけに上機嫌でござるな」
左之助「さすが、飛天御剣流の使い手。鋭い読みしてるじゃねえか」
剣心「今の左之を見れば、誰だって分かるでござるよ」
剣心「さては、なにかいいことでもあったでござるか?」
左之助「おう、聞いてくれ」
左之助「剣心、ついに“百重の極み”が完成したぜ!」
剣心「“百重の極み”!?」
2 :
それなんてトリコ?
3 :
ちょっと待ってプレイバック
4 :
剣心「拙者も千頭龍閃が完成したでござるよ」
5 :
モモエノキワミアッーーー!!
6 = 1 :
剣心「五や十ではなく……百でござるか」
左之助「おう」
剣心「しかし、左之」
剣心「おぬしが安慈との決闘の際放った“三重の極み”──」
剣心「拙者、あれが二重の極みの最終到達点とばかり思っていたが」
剣心「これまたずいぶん進歩させたものでござるな」
左之助「まーな」
7 :
どうやって100回も打撃与えるんだよ・・・
8 :
右手終了
9 :
???「加速の為の関節などいくらでも増やせる 百でも千でもなんぼでも」
10 :
2回で十分なのになんで百回も入れないといけないんだよ
11 :
腕がバイブみたいに震えてるの想像してワロタ
12 = 1 :
左之助「俺もせいぜい四重か五重で打ち止めになると思ったんだがよ」
左之助「一度コツが分かるとトントントーンと、な」
左之助「自分でも驚いてるぜ」
剣心「さようでござるか……」
剣心(ふとしたきっかけで、技や術が飛躍的な進歩を遂げる)
剣心(たしかに武芸の世界では、よくある話でござる)
剣心(むろん、日々の積み重ねという土台あってのことではあるが──)
剣心(それにしても、ここまで極端な例はなかなかないでござろう……)
13 :
>>9 よお加藤
14 = 1 :
剣心「──で、今日は何をしに来たでござるか?」
左之助「決まってんだろ」
左之助「俺が編み出した百重の極みを、披露しようと思ってきたんだよ」
左之助「直に見てもらって、お前から助言も聞きたいしよ」
剣心「そういうことなら喜んで……といいたいのだが」
剣心「これから洗濯物を片付けねばならなくてな」
剣心「それからでもいいでござるか?」
左之助「……すっかり家事をこなす姿が板についてきたな、お前」
15 :
>>2
釘パンチか
16 = 1 :
左之助「──そうだ! こういうのは少しくらい見物人を呼んで」
左之助「ド派手にやった方が盛り上がるってもんだ!」
左之助「どうせなら、嬢ちゃんや弥彦も呼んで、パーッと披露してやらぁ!」
剣心「百重の極み披露の後、あわよくば飯や酒にありつこうという魂胆でござるな?」
左之助「うっ……さすが飛天御剣流」ギクッ
剣心「それと、もしもの時のために恵殿を呼んだ方がいいでござるな」
剣心「また右手の損傷が悪化してはまずいでござろう」
左之助「恵か……気は進まねえが、しょうがねえ」
17 :
超振動か?
18 :
でも百「重」だからキャベツの千切りすら出来ないね
19 :
別に衝撃を上乗せするわけじゃないから二重で十分…
20 :
三重の時点で蛇足だったよな…
21 = 1 :
道場に、剣心、薫、弥彦、恵の四人が集まった。
薫「剣心、ヒマを持て余した左之助が、新技を開発したんだって?」
弥彦「働きもせず新技開発とか、プー太郎はお気楽でいいぜ」
恵「まったく……また右手をダメにしたらどうする気なのよ」
剣心「言われ放題でござるな、左之」
左之助「うるせーよ」
左之助「ま、右手に関しては心配すんな!」
左之助「俺の計算じゃ、百重の極みは右手への負担は軽微だからよ」
恵「アンタほど、計算って言葉が似合わない人間もいないわよ……」
22 :
関節はイメージで増やせるからな・・・
23 :
元太「うな重の極み!!」
24 = 1 :
弥彦「とにかく、やってみせてくれよ。百重の極みってやつを」
左之助「おう」
左之助「んじゃ、さっそく──」
薫「ちょ、ちょっと待ってよ、左之助」
薫「私、二重の極みですらよく知らないのに……」
薫「ちゃんと一から説明してちょうだいよ」
恵「そうね。今のままで二重だの百重だのいわれても、凄さが分からないわ」
左之助「ああ、そういやそうだな」
26 = 15 :
ほう
27 = 17 :
そもそも読み方は「ひゃくえ」でいいのか?
28 = 7 :
ももえだろ?
29 = 1 :
左之助「んじゃあ、二重の極みや三重の極み──」
左之助「百重の極みがいったいどういう手順で行う技なのか、授業してから」
左之助「ド派手に披露してやらぁ」
左之助「安慈には教え広めるものじゃねえっていわれたが──」
左之助「どうせ真似できるもんじゃねぇし、大丈夫だろ」
弥彦「真似できたってやらねぇよ。俺は剣で強くなるんだからな!」
左之助「いうじゃねえか、弥彦」ニッ
30 = 17 :
じゃあ三重は? みえ?
31 = 9 :
三重の極みがさんじゅうだしひゃくじゅうでいいだろ
32 :
剣心!二重に整形したぜ!
33 = 1 :
左之助「んじゃ、授業開始だ」
左之助「まずは、二重の極みの説明からだ」
左之助「二重の極みってのは、まずこうやって拳を立てて当てて」コツッ
左之助「すぐに、拳を折って刹那の拍子で二連撃を加えることで」ゴッ
左之助「物体の抵抗を無視して拳の威力を伝えるって技だ」
薫「へぇ~、なんか思ったよりずいぶん簡単なのね」
弥彦「真似できないって……俺でもできちまいそうだぜ」
剣心「いや……この極意は言うは易し、行うは難し、の典型……」
剣心「拳で闘う才と、たゆまぬ努力が両立せねば、到底会得はできぬでござるよ」
恵「こんなムチャな技、どうりで右手だけあんなに傷むわけだわ……」
34 = 1 :
左之助「──で、二連撃を加えた後、この五指を一気に弾く!」ピンッ
左之助「コイツが三重の極みだ」
剣心「うむ、ここまでは拙者も見た」
剣心「安慈和尚の拳をも打ち破った、死闘の中で左之が達した境地でござる」
薫「つまり、ここからが──」
弥彦「剣心すら知らない境地ってわけか……」
恵「で? 五指を弾いた後は、どうするのよ?」
左之助「この開いた掌を、ぶつける」バシッ
左之助「これで四重の極みだ」
剣心「なるほど」
35 :
ふたえ、みえ、とくれば百重はももえ?
36 = 8 :
どうやって百まで増やすんだよwww
37 :
左右交互に打ち込むんだろ
38 :
まあ、まだ分かる
39 = 1 :
左之助「んじゃ、こっからは手早く説明してくぜ」
左之助「なんたって百重だからな」
左之助「次は掌を裏返して、右手の甲を当てる! これで五重の極み」ペシッ
左之助「んで、右手首を当てて六重、右前腕を当てて七重」パシッ パシッ
左之助「右肘を当てて八重! そのまま右肩をぶつけて九重!」ゴッ ドッ
左之助「んでもって──」
左之助「右鎖骨を当てて十重!」ゴッ
弥彦「ようするに、十までで右上半身全体を使うわけだな」
剣心「ふむ、理にかなっているでござる」
左之助「んじゃ、次は十一だ」
40 = 17 :
刹那とはなんだったのか
41 :
いやまてや
なんかおかしいだろ
42 = 15 :
なんだこれ・・・
43 :
理に…かなってる…?
44 = 2 :
時間系能力者かよ
46 = 37 :
ここまで素早く動けるなら、そもそもいらないだろw
47 :
バキのパラシュートからの受け身思い出した
48 :
まさか百まで全部説明するのか
49 = 1 :
左之助「左鎖骨と左肩で、十一重、十二重」ドッ ゴッ
左之助「左肘、左前腕で十三重、十四重!」ゴッ パシッ
薫「左半身に移って、ちょうどさっきまでの順序を逆流する感じね」
左之助「左手首で十五重!」パシッ
左之助「左手の甲で、十六重」パシッ
左之助「んでもって、左手の小指、薬指、中指、人差し指の四連撃で」パパパシッ
左之助「二十重の極み!」
恵「ってことは、二十一からは左手の親指から開始ってコト?」
左之助「いや、そうはならねぇんだ」
恵「え?」
50 :
前転体当たりか
みんなの評価 : ★
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