元スレキノ「安価の国?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ○
102 :
ガッ
103 = 98 :
ぬるぬるぽっぽ
104 = 53 :
戻ってこないんかな
105 :
普通の人間が平日の昼間にSSなんか書けるわけねえだろ
106 = 47 :
ホッシュ
107 = 79 :
はいはい保守ね
108 = 98 :
ほしゅしんいち
111 :
さほ
112 = 98 :
サポ?(難聴)
114 = 55 :
ガッの国
115 :
キノって俺が読んでた頃はラノベの入門書みたいなトコあったけど今もそんななの?
116 = 43 :
帰ってきました
少々お待ちください
118 = 43 :
道具屋「この国では新しく人間が生まれた時に、その人間の運命を決めるのさ、運命によって決められたことは絶対に守らなくてはならないし、逆に破ってもいけないこの国の人間は全員運命を守って生きている
ちなみに運命は他の人と矛盾が起きないように調節されているんだ、例えばとある主婦の運命が今日は肉料理を作らなくてはならないのに、肉屋が休みになってしまうことはない」
道具屋は自慢気に自分の国について語った、キノはそれに対し質問を返す
キノ「それをする事でどのようないいことが起きるのですか?」
道具屋「なんと運命に沿って生きれば自分の未来が解るんだよ!俺が未来、どれだけの貯金を作って、どんな余生を過ごすかはもう俺の運命に書かれてるんだ!あとは運命通りの事をやるだけさ!」
その言葉を聞いたエルメスは興奮した口調で
エルメス「凄い!社会主義だ!」
と言った、キノはエルメスの方を向いて聞き返す
キノ「社会主義?」
エルメス「そうだ!こりゃびっくりだよ!」
119 :
病気とかどうすんの
120 = 43 :
時間かかるなあ
121 = 43 :
キノ「エルメス、社会主義ってなんだい?」
キノはエルメスの荷台に腰掛けながら訊ねた
エルメス「キノ知らないのかい?この国みたいに国が人にやるべきノルマを決めて、人がその通りにやることで、物価とかお給料とかを安定させて、みんなが幸せになるようにしようって考え方だよ」
キノ「ふーん」
キノは興味なさげに言った、しかしエルメスはそれにも気づかず
エルメス「しかし、職業だけじゃなくて生活とかまで決めちゃうんだ、その運命がイヤになっちゃう人はいないのかい?」
道具屋「その点は大丈夫だ、運命はお金を使って交換することが出来る、まあ、俺は今の運命に満足してるから交換なんてしないけどな」
キノ「病気などで重要な運命を持った人が急に亡くなってしまった場合などはどうするんですか?」
道具屋「ああ、ふつうは運命破りは運命監視委員によって矯正されるけど、死んじまっても大丈夫にはしてある」
キノ「どのように?」
道具屋「イザと言う時の予備に、一二、三で死んじまう運命を持ったヤツを用意しておくんだ」
122 = 43 :
道具屋が続けようとした瞬間、道具屋が道の前に出していた棚が蹴飛ばされ、棚に陳列してあるリンゴが転がっていった
棚を蹴飛ばした犯人である一二、三歳の少女は、一瞬こちらをチラリと見たが、すぐにまた走ってどこかに消えていってしまった
そのあと現れたのは、服が真っ白な男たちだった、彼らは少女を追いかけていたようだが、落ちているリンゴを見ると
「くそっ!あいつリンゴの棚を蹴りとばしやがった!」
「くそっ!ひっとらえてやる!」
「まて!進んだらリンゴを踏むかもしれない!もし間違って踏んで壊して弁償にでもなったら余計な買い物で俺たちまで運命破りになるぞ!」
リーダー格の男が叫ぶと、男たちはハッとした表情になり
急いでリンゴを棚に片づけ始めた
123 :
闇の面が出て参りました
124 = 43 :
キノ「……すいません、あの方たちは」
道具屋はハッとして
道具屋「あ、ああ、あれが運命矯正委員達だ、それに多分追いかけられているのは今年死ぬ運命の子だな、運命破りをしようとしてるんだろう」
キノ「運命破り、ですか」
道具屋「ああ、さっき言いかけたが、あの子達には十二、三で死ぬ運命が与えられている、そのかわり、あの子達には誰かが死んだ時、そのスペアにになって、自分の運命とそいつの運命を交換する権利があるんだ、だが……」
キノ「何があったのですか?」
道具屋「ああ、今年は死んだ人がかなり少なかったんだ、普通なら、死ぬ運命が執行される前にほとんどが運命を交換するんだが……」
キノ「今年は、死の運命を受ける子が大量に出てきてしまった」
道具屋「ああ、そして中にはああして運命破りをしてまで生きようとしているのもいるんだ」
道具屋は、言いにくそうに言った
125 :
大したもんだ
126 = 43 :
飯食ってきます10プン離籍
127 :
種のデスティニープランをよりぎちぎちにした感じかな
128 :
落とさせない
129 = 43 :
道具屋「っと、ウチの国の良さを紹介するつもりだったのに、いつのまにか変な空気になっちまったな、まあこの国を楽しんでくれ」
道具屋は締めくくるようにそう言った、キノがお礼を言うと、今日オマケする運命だった棚のリンゴを一つくれた
それからキノはホテルに行き、変わっている箇所を見つけて、そこにハンド・パースエーダーを向けた
キノ「そこに隠れているのは解っています、出てきて下さい」
その場所とはカーテンの裏だった、パースエイダーを突きつけられた一二、三歳くらいの少女は、パースエイダーにおびえながらも、凛とした声で言った
「私の運命とあなたの運命を交換して下さい」
130 = 55 :
他人から振られたネタとは思えない
安価でスレたてるだけはある
131 = 57 :
誰か俺の一生童貞運命を交換してk…なんだお前らも同じか
132 = 55 :
ほ
133 = 43 :
キノ「ボクの運命とあなたの運命の交換……ですか?」
少女「ええ、このままだと私は運命によって殺されちゃう、だから、あなたの運命と私の運命を交換しましょう?」
キノ「ボクも出来るだけ死にたくはないんですが」
キノはとりあえずパースエイダーを降ろしつつ、しかし警戒の気配は消さずに言った、少女は自身の長い黒髪を触りつつ
少女「大丈夫、やつらを巻くのはちょっと運命を破るような事をさせようとすれば簡単よ、あなたはヤツらから逃げてこの国を出る、私はあなたの真っ白な運命通りに自由に暮らす、どう?」
キノ「……報酬は?」
少女「これよ」
少女が取り出したもの、それは透明な親指ほどもある宝石だった
キノ「……それは」
少女「そう、私のお母さんの形見、3カラットのダイアモンドよ」
134 = 123 :
どんなダメグレードでも100万は下らない高級品である
流石やね
135 = 41 :
偽ダイヤの可能性
エルメス居るから大丈夫そうだけど
136 = 54 :
ほ
137 = 43 :
少女「……私のお母さんは本当に腕がいいジュエリーデザイナーだったわ、それこそ天才と言ってもいいほどだった、でもある時、お客様が持ってきた巨大な原石を加工する仕事の時に、その原石は掘り方次第ではこれ以上ない作品になると気づいてしまった
でも、その月に、お母さんが残りつくっていい宝石の量は残り少なく、あと2カラットだけで、お母さんが作りたかった作品の大きさは3カラット、お客様の要望ではその月中の納品だったから、お母さんは悩んだらしいわ」
少女は手に持っている宝石を見つめつつ言った
少女「そして、結局お母さんはダイアを作った、そして、運命に大きく刃向かった物として、殺されたわ」
ダイアは、ホテル備え付けのライトに照らされて七色に光っている、キノはその宝石を見ながら言った
キノ「ではどうしてそのダイアがあなたの手に?」
139 = 54 :
ほ
140 = 43 :
少女「……このダイアの価値が、ただの石ころと同じ価値を持つと決まったから、私が拾ったのよ」
冷静に話を聞いていたキノもさすがにその一言には驚き
キノ「そのダイアの価値がただの石と同じ!?なぜですか!?」
その言葉を聞いた少女はとても嬉しそうに微笑むと
少女「価値が高すぎたのよ、このダイアは、総合的な価値が作る予定だったダイアの50倍以上あったらしいわ
そして、運命矯正委員はそれによって数多くの人の運命が壊れると判断し、このダイアの価値は石ころ以下となったの」
キノ「なるほど」
そこまで言うと、少女はもう一度キノを見て
少女「お願いします、この宝石で私とあなたの運命を交換してください、そして出来れば、この宝石をきちんとした価値で、売ってあげてください」
キノはたっぷり考えて、言った
キノ「すいませんがお断りさせていただきます」
143 = 43 :
次の日、キノは起きたおと日課のパースエイダーの練習をしたあとシャワーを浴びて、町に出た
町ではまず昨日買えなかった物資を買ったあと、持ち込んだ宝石が今日は売れないか訊ねて、結果に肩を落とした
そのあと役所を見学し、運命矯正委員の話をいくつか聞いたあと、公園でエルメスを水洗いした
ホテルに帰ってから、出されたバイキングと言う食事方法に大層感激し(好きなりょうりを選んで食べることができるため人気らしい)料理をおなかがちぎれそうになるまで詰め込んだ
また、キノの運命が書かれた数冊からなる本をもらったが、真っ白だったためメモ帳に使うことにした
キノがタダで白い紙が大量に手に入ったと笑顔で言ったら、エルメスはあきれはてていた
また、シャワーに温度調節機能が付いていたことにも喜んだ
運命で、入るお湯まで決められているらしい、エルメスが「ズボラなキノは住めないね」と言うとキノはエルメスのボディーを叩いた
そのあと、本を読みつつ寝た
146 = 43 :
書き中
147 = 54 :
キノと一緒にシャワーを浴びる運命
148 = 43 :
そして最終日
キノとエルメスは路地裏に居る少女に会いに行った、少女はキノとエルメスを見て
少女「もしかして、交換してくれる気になった?」
と聞いてきたので、キノは
キノ「いいえ、でも、いい案がありますよ」
と言った、少女は落胆して言った
「何よ、期待したじゃない、まあ一応聞いておいてあげる」
と言ったので、キノは、考えた作戦を話始めた
149 = 123 :
ktkr
みんなの評価 : ○
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