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    元スレキノ「安価の国?」

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    タグ : - キノの旅 + - 安価 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    どこまでも続くという言葉が似合いそうな緑の道。そこを一台のモトラド(二輪車、空を飛ばない物だけを指す)が走っていた
    上に乗る一五、六歳の髪の短い人間は眠気に負けそうになりながらまぶたをひらいたりとじたりを繰り返している

    エルメス「ちょっとキノ、こけないでよね、この道にはワックスも新しい塗装材も落ちてないんだよ?」

    キノ「解ってるよエルメス、ただちょっとドリフトの練習をしていただけさ」

    エルメス「どちらにしても止めて欲しい事には変わりはないけどね」

    キノ「まあ、どんな練習がどんな風にやくだつかは解らない、きっとこれもやくにたつ」

    エルメス「なるほど、備えあったら売り物ほしいってことだね?」

    キノ「……備えあれば憂いなし?」

    エルメス「そうそれ、あ、そうだ、キノに聞きたかったんだけどさ」

    キノ「なんだい?」

    ついでにエルメスはたずねる

    エルメス「今から行く国はどんな国なんだい?」

    キノはニヤリと笑って言った

    キノ「聞いて驚け、今から行く国は>>4の国さ」

    3 :

    似てない

    4 :

    黄泉

    5 :

    キノを性奴隷にしたい人の国

    6 = 1 :

    エルメス「黄泉の国?」

    キノ「うん、噂話の国のおじさんが言ってたんだ」

    エルメス「キノはさぁ……黄泉って何か知ってる?」

    キノ「当然、死んだ人が集まる場所だね」

    エルメス「……そんな場所が本当にあると思うのかい?」

    キノ「さあ?行って見なきゃ解らない、それに」

    エルメス「それに?」

    キノ「そんな場所があるなら、是非とも見てみたい」

    エルメス「……まったく、口がないモトラドにため息をつかせるのは世界広しでもキノくらいだよ」

    キノ「そりゃどうも」

    7 :

    ちょっと期待

    9 = 3 :

    無理して地の文入れたのにもう無くなってるじゃねえかwwww
    もっと読んでから来い

    10 = 1 :

    エルメス「そう言えばキノ、食べ物は大丈夫なのかい?」

    キノ「まあ、次の国に着くぶんくらいはあるけど」

    エルメス「そりゃ大変だ!キノの旅はここで終わってしまう!」

    キノ「どういうことだい?」

    エルメス「知らないのかい?黄泉の国の食べ物を食べた人間は、一生黄泉の国から出ることは出来ないんだ」

    キノ「それは大変だ!せっかくの美味しい物が食べられないじゃないか!」

    エルメス「悲しむのはそこかい」

    11 = 1 :

    キノ「まあ、万が一のために携帯食料はとっておくよ」

    エルメス「そうするのがいいと思う、本当に黄泉の国が存在するなら」

    キノ「それは心配ないと思うよ」

    エルメス「なんださ」

    キノ「国境だ」

    12 :

    いつかの麻薬的なものってオチだったりしないよな

    13 :

    地の文が1レスで無くなってワロタ

    14 :

    なんださw

    15 :

    地の文がある本格的なやつかと思ったら

    まぁ期待支援
    頑張ってくれ

    16 = 7 :

    なんださ
    こんなのエルメスじゃないやい!

    17 = 2 :

    支援しない

    18 = 1 :

    キノが巨大な門の前でモトラドを止めると、辺りにちらほら開いている小穴から、黒い服で全身を覆った人間が出てきた
    彼らは普通では考えられないような鈍い動きでゆっくりとキノに近づこうとしている

    キノ「どうも、僕はキノ、こっちは相棒のエルメス、3日間の入国許可をいただきたいのですが」

    その言葉を聞いた黒服達は、変わらない鈍い動きでお互いの顔を見合わせ、そのあと二人が門の前に付いている車輪を回し始め
    他の黒服達は各自また元の穴に戻っていった

    キノ「……これは入国許可は貰えたのかな?」

    エルメス「たぶん」

    キノ「……一つ思うんだけどさ」

    エルメス「なんだいキノ」

    キノ「あの門をあの早さで車輪を使って開けるには相当な時間が掛かる気がするのだけど」

    結局キノは入国できたのは食事を二回挟んだあとになった

    19 = 15 :

    地の文キター!!

    支援やで
    頑張って

    20 :

    叩かれてもくじけないメンタルはある意味一番重要な才能かもしれんな

    21 = 15 :

    22 :

    すごく… メガテンになりそうです…

    23 = 1 :

    エルメス「黒い」

    朝になりようやくの入国を果たしたキノが一番最初に町を見ていった
    けして、町が黒に染められているわけではない、むしろ、白や黄色など、鮮やかな色が目立つ、しかし

    エルメス「うん、黒いね」

    その町を歩いている住人、彼らは入国管理者が着ていた全身を覆う黒い服、それとまったく同じ物を全員が来ていたのだ
    さらには、彼らは動く早さすら、入国管理者と同じような早さだった

    キノ「どうしたのかな?ボクらだけ早くなったとか?」

    エルメス「それはないと思うよ」

    キノ「……まあとりあえず」

    エルメス「聞き込みかい?」

    キノ「ホテルだ、久しぶりのシャワーだ」

    エルメス「さいで」

    24 = 15 :

    せやな

    25 :

    つまりッッ!!!!

    今のキノは何日も風呂に入ってない状態なのかッッッッ!!!?????

    26 = 22 :

    首飾りもって踊ってるねーちゃんとか居そう

    27 = 12 :

    体は拭いているだろうがたしかにそうだな

    28 :

    キノの10巻ぐらいとアニメを大体見たことあるけど今も続いてるの?

    29 :

    安価だらけのスレかと思ったら普通のSSスレだった

    30 = 1 :

    ホテルのチェックイン(これすらいつもの十倍は時間がかかりさすがのキノも怒りが顔に出かけていた)をすまし、じっくりとシャワーを浴びて(受付にかかった時間の10倍はかかり、さすがのエルメスも怒り心頭であった)キノ達は町に出た
    キノはまず最初にパースエイダーの弾を補充し、そのあと携帯食料を補充した
    なおその時にエルメスは

    「黄泉の国からは出られないはずなのになんで携帯食料が売ってるのさ」

    などと言ったが、キノの

    「あって文句を出すことはないさ」

    と言う言葉に黙らされていた

    さらに、キノはエルメスのタンクを満たし、そのあとに剥がれかけていた塗装を塗り直すために塗料を購入した

    それだけで昼過ぎとなった

    31 = 15 :

    この>>1は周りの意見を地味に反映している
    これでこそVIPでやる意味があるというもの

    32 = 1 :

    キノは公園に座ってつぶやいた

    キノ「……おかしい」

    エルメス「とっくに気づいてるよ」

    キノ「あまりにもゆっくりすぎる、それに、彼らは話かけても言葉自体は聞こえているみたいだけど反応を返してくれない」

    エルメス「キノが生きてるからじゃない?」

    キノ「……あるかもしれない」

    キノが真面目な顔でそういうのを見て、エルメスは吹き出した

    エルメス「まったく、そんなことあるわけないよ、キノもアイツ等も生きてる、それは事実だ」

    そこに、一人の黒服が近づいてきた、黒服は普通の早さでキノの横に座ると、キノに明るく挨拶してきた

    「よう旅人さん、この国はどうだい?」

    キノ「こんにちは、不思議ですよ、何もかも全部」

    黒服「だろうな」

    苦笑の表情を言葉に交えつつ黒服は言った

    33 = 15 :

    34 :

    あ、あはは・・・そうだよね・・・でもそういう人もいるみたいだよ?
    あ、それより入須先輩! 早く着替えないと!
    ちょっと伝えるの遅れちゃったからみんなもうみんな着替え終わってるよ!

    36 = 15 :

    どういう誤爆だ

    37 = 1 :

    黒服「どうだ?よければ俺がこの国の歴史を説明するが」

    キノは当然

    キノ「ありがとうございます、お願いしてもいいですか?」

    と答えた、黒服はうれしそうな空気を出したがすぐに

    黒服「ああいや、やっぱり実物を見てから解説したほうがいいだろう、今日の深夜にこの町を見てくれ、言っておくが絶対に外に出ちゃダメだ、ホテルの窓から、こっそり見て欲しい、そのあとでもかまわないかい?」

    キノ「わかりました」

    黒服「なら、また明日この時間に会おう」

    そう言って黒服は去っていった

    38 = 15 :

    39 = 1 :

    それからキノは、パースエイダーの試しうちをしたり、読書したりして時間を潰した、さらにエルメスの塗装を塗りかえている内に、あたりはすっかり夜になった

    エルメス「キノ?もうそろそろじゃない?」

    キノ「そうだね、エルメス」

    キノはそう言って、防音ガラスを開けた、その瞬間

    黒服「○○○ちゃーん!また会えてうれしいわっー!今日も○○○ちゃんの大好きのお料理をたくさんつくってあげるからねっー!」

    黒服「うおーっ!×××!好きだぁー!愛してる!おまえも一生一緒にいるんだーっ!」

    黒服「はい、△△△君、お弁当、今日もお仕事頑張っていってらっしゃい、いってきますのキスだよ」

    黒服「あはははは、□□□とずっといっしょ、いつもいっしょ、どこまでもいっしょじゃないとゆるさないんだからー!」

    キノ「…………エルメス、ボクの目が正しければ」

    エルメス「うん、あいつらたった一人でしゃべってるよ」

    40 = 15 :

    41 :

    普通に面白そうな題でワロタ

    42 :

    振られたお題でよく書けるもんだ

    43 :

    すまんちと離席してた

    44 = 43 :

    次の日、キノは約束の時間までぐっすりと眠った
    起きたあと日課のパースエイダーの試し打ちと長いシャワーを終えたあと、キノは昨日の黒服と会った公園に向かった

    黒服「よう、昨日ぶりだな」

    黒服は約束の時間より相当早く来ていたらしく、キノが公園にたどり着くころにはすでにコーヒーの紙コップが3杯分空となっていた

    キノ「おはようございます、すいません、待たせてしまって」

    黒服「いやいや、旅人さんのせいじゃない、ただ単に久しぶりに普通に会話出きる人と会うのは久しぶりだからね、ついつい早く家から出てしまった」

    キノ「そうですか、では、お話を聞かせてもらってもよろしいですか?」

    黒服「もちろん、キノさんは、昨日の深夜のアレを見たかい?」

    キノ「はい、見ました、みんな、周りに誰もいないのに一人で会話をしていました」

    黒服「ああ、それなんだが、あれは実は」

    黒服「死者と会話しているんだよ」

    45 :

    たいしたもんだな

    46 = 43 :

    キノは黒服の目の辺りを見て言った

    キノ「死者と会話……ですか」

    黒服「ああ、少し長くなるけど、いいか?」

    キノ「ぜひおねがいします」

    黒服「なら、俺達の国は、こういうのは何だが努力の天才ばかりが集まる国だった、国民たちは皆勤勉で、才能はないがその分を時間と人をかけて埋めていき、最終的に天才を上回る、そんなことを得意とする国だった」

    キノ「なるほど」

    黒服「だけど、俺達には一つだけ弱点があった、それは、俺達は努力で結果を作るが、努力をするには時間が必要で、早急な対応を要求する事柄には弱かったんだ」

    キノ「その事柄というのは?」

    キノの問いに、黒服は恨めしそうに言った

    黒服「流行病、それも感染力が高い物、それに俺たちは対抗することができなかった」

    47 :

    なかなかいい感じ

    49 = 43 :

    黒服「ワクチンが完成したのは、国民の半分が死んだころだった、それでも、俺達は喜んだ、これで国民を救うことができると、でも、現実は違った」

    キノ「なにがあったんですか?」

    黒服「自殺だよ、最初は、身よりがなくなった年寄りや、国の責任者が死んだ、そのうち、病気で家族を失った奴が死んだ、そのうち、自殺をしたやつの家族や知り合いが自殺をするようになった、そして、俺達の人口は最大時の四分の一まで減ってしまったんだ」

    黒服は話す声が涙まじりになっていった、キノは黒服になにも言うことなく、聞き続ける

    黒服「その内、あまりにも死者が多いから喪服が普段着になっていった、ああ、旅人さんは喪服なんて知らないか、俺が着てる真っ黒な全身を覆う服を喪服って言うんだ」

    黒服「とにかく、これ以上人を殺すわけにはいかなかった、だから俺達は、根本的な解決をしようとした、つまり」

    黒服は一息置いて言った

    黒服「死者を生き返らせればいい、まあ、失敗したんだけどな」

    50 = 43 :

    黒服「死者を生き返らせる研究に失敗した俺達は焦った、このままでは自殺の連鎖が止まらなくて国が滅んでしまう、そう考えた俺達は禁忌中の禁忌、催眠の研究に乗り出した
    国民が大切な人が死んだから自殺をするというのなら、やつらに大切な人は死んではいない、という協力な催眠をかけてやればいい、誰かがそう言ったのがきっかけだったな
    その言葉が正しいと信じ込んでしまった俺達は、すぐさま国民に催眠をかけるための研究を始めた、そして、完成した、完成してしまったんだ」

    キノ「催眠……ですか」

    黒服「ああ、俺達はまず町中にスピーカーを仕掛けた、普通なら怪しさだらけだったが、まるで疑われなかったね、そもそも疑う事すら疲れてたんだ
    そして、大音量で催眠できる超音波を流した、俺は確信したよ、これでこの国は救われるとね、でも、違った
    国民はみんな頭に突然現れた矛盾に耐えきれず壊れてしまったんだ」


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