元スレ女「男くんおかえりなさい^^」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
301 = 198 :
女「男くんの変態ー^^ えっち、すけべ、痴漢野郎^^」
男「は…………? え、あ……何……?」
女「痴漢野郎^^」
男「ひっ!?」ガバッ
男「それは……お前の勘違いじゃないか、ていうか記憶違いっていうか」
男「僕はあの子を助けもしなかったが、触ってもいないよぉ……面白くねぇ冗談はやめろって」
女「私は本当のことしか言わないよ。だって男くんの私だもん」
女「次はもう一つの質問に答えてあげるネ」
男「や、やめろよ……いいよ、もう……十分だって」
女「段々と思い出してきたわね。自分を取り戻してきたっていうかー」
男「はぁ、はぁ……はぁ、はぁ……」
女「きみは痴漢をしたときはあの子に恋愛感情なんて持ってなかったよ」
女「ただ 性的な目でしか見てなくて、好きにしたい、滅茶苦茶にしたいって」
男「やめろよ……もういいんだよ……!?」
302 :
パンツおろした^^
303 :
右手スタンバイした^^
305 = 302 :
お外が明るくなってきたよ^^
306 = 198 :
女「どうして私があの子の姿してるのか分かるかな」
女「きみって女を意識するようになってから、女の子にまだ触ったことなかったんだよ」
女「彼女もできない、ずっと童貞、女の人にどう接すれば自分の好意に気づいてもらえるかわからない」
女「そうだったよね?」
男「そうだよ……そんな男探さなくてもそこら辺にいっぱいる! 別におかしくない!」
女「うん、おかしくはないよ^^」
女「初めて性的目的で触れた女の子はあの子だった。そうだよね」
男「……」
女「痴漢してるときに男の人が間に割り込んできて怖かったよね。あの時期は色々あって自棄だったとはいえ、捕まるのは嫌だって」
女「運良く逃げることはできたけれど、ずっと、ずーっと痴漢した罪悪感をさいなまされ続けて、あんまり学校に行かなくなって」
女「授業についていけない。友達とは距離ができる。みんな、自分を置いてけぼりにしていっちゃったね」
男「あ、あああ……ああ……」
307 :
今北産業
308 = 295 :
男どんだけメンタル弱えんだよ
309 = 198 :
女「両親の仲もどんどん崩れていって、何もかも上手くいかなくなってきて」
女「痴漢した罪悪感に構っている場合じゃなくなってきた。だから心の奥底にその気持ちを沈めて閉じ込めた」
男「忘れていたわけじゃなかったんだ……無かったことに、忘れている振りをしていただけだったんだ……」
女「そうだよ^^」
女「自分自身に絶望し始めて、自分を追いこんで男くんはちょっと心がおかしくなっちゃったのよ」
女「それでも幸せが自分に訪れるように毎日思っていた。ずっと、ずっと」
男「……だからお前が僕の前に現れたんだ」
女「うん、そうだよ^^」
女「初めて触れた欲望のままに触れた女の子。痴漢をしたという罪の現れの象徴」
女「もう分かったよね。私がどうしてあの子と同じ姿をしているのか」
男「僕を幸せにするために現れたくせして……その姿だとせっかく忘れた罪を思い出しちゃうじゃないか」
310 :
で、なんで女が消えても料理は存在してたの?
312 = 250 :
サイレントヒル行ったらど偉いクリーチャー産み出しそうだなこいつ
313 = 198 :
女「だから追求しない方がいいよって教えてあげたじゃない」
女「私のことを何も知らずに暮らしていた方が幸せだったのに」
女「これじゃあまたあの頃に逆戻りだわ」
男「……なんか頭が痛くなってきたかな」
男「少し休むよ……せっかくバイトも休みなんだから、いいだろ?」
女「別にいいと思うよ。休憩しようよ。自分をこれ以上追い込んだらもっとおかしくなっちゃうわよ」
男(……こいつはストーカーでも何でもなかった。知らなければ僕はまだ幸せでいれたのかもしれない)
男(女ちゃんを勘違いさせたまま、あの子ヒーローになって僕は彼女を手に入れられたのかもしれない)
男(……思えば、女ちゃんと一緒にいるときこいつのことばかり思っていたのは好意だけが原因じゃない)
男(あの子への罪の意識が裏返って 結果的にこいつの存在が僕の頭の中をぐるぐる回っていた)
男(僕は痴漢から少女を救ったヒーローじゃなかった。ただのゲスな痴漢だ)
女「おやすみ。ビデオ、しっかり撮れてるといいね^^」
315 = 198 :
男(昼寝から起きると部屋の中は真っ暗闇に包まれていた。もう夜になっていたんだな)
男(明かりをつけて『あいつ』の姿を探すと、いない)
男(代わりに机の上にラップをかけられたサンドイッチが見つかる。前回のように傍らには一枚メモが残されていた)
『おはよう男くん。きっと起きたときにお腹が空くだろうと思って作っておいたよ^^』
男「…………」
男(僕はいまだ録画し続けているビデオの停止ボタンを押し、テレビに線を繋いでビデオが撮り続けた映像を画面へ映した)
男「部屋の中に僕しかいない……僕しか喋ってないじゃないか……」
男(僕しか喋っていない。あいつの声は映像の中には入っていなかった)
男(代わりに僕があいつが話したことをそっくりそのまま同じ口調で話している)
男(まるで滑稽な一人劇だった。ただ、それを自分が演じていたことを知ると寒気がして仕方がない)
男(話の様子は録画され、最後に僕が布団へ入り「寝る」言って部屋は静かになった)
男「……え」
男(が、突然僕が布団を蹴飛ばし台所へ向かう映像が続く。しばらくして手にサンドイッチを持って現れた)
男(サンドイッチを机におくと、ペンを持ってメモに何か文字を書く。終えるとまた布団へ入っていき 僕は寝始めた)
男「へ、へへ…………何だこれ……」
317 = 295 :
やっぱ頭がおかしいやつだったか
318 = 198 :
男「そりゃ あいつがいなくなっても作った食べ物は残るよな、僕が僕のために自分で朝起きて作った食事なんだから……」
男「そして、あいつが食べ物を口にするわけがない。全部僕だったんだから……!」
男「全部が全部、僕の一人遊びだ……! あいつも僕だ! 確かに僕の目にはあいつが映っていたのかもしれない!」
男「でも他の奴らに見えるわけないよな! だって幽霊どころか僕が勝手に想像してそこに存在させた女の子なんだから!」
―『男くんは昔から想像力豊かだから合うかもしれないね』―
男「豊かなんてもんじゃないぞ! 今じゃそれが病気みたいになっちゃったんだもんなぁ!!」
男「うう、ううう……こわい……自分がこわいよぉ……」
ピンポーン
男「ひっ!?」
319 = 299 :
>>316
正論ワロタ
320 = 204 :
おもしろいよ
321 = 198 :
男「誰だよ……新聞の勧誘か何かだよな……」
男「こんなタイミングで、今何時だ……? もうすぐ8時になるぞ!」
男「くそっ……居留守だ、居留守……」
コンコンコン、ピンポーン
男「うるさい、うるさい、うるさい!」
「男さーん……? 留守ですか?」
男「…………えっ」
「携帯のアドレス聞いておけばよかった…」
ガチャリ
男「…………女ちゃん」
女「あ、いたんですね。良かったぁ……」
322 :
くそう
寝れない
324 = 198 :
男「こんな時間にどうした……僕に何か用か?」
女「えっと……このあいだ変な風に帰っちゃったことあやまりたくて」
男(謝りたいだけでこんな時間にわざわざ一人で来たのか? そんなバカな話があるもんか……)
女「あの時は本当にごめんなさい。わたし、その……まだ経験なくて……」
男「は?」
女「だからぁ……ごにょごにょ……それで、その 緊張してて 何言われたのか自分でも理解できなかったみたいで……」
男「…………あは、はははは」
男(本気で言ってるのかは分からない。だけど、なんて素直なで良い子なんだろう)
男(悪いと思ったらしっかり、いくら時間がかかっても謝ろうとする気持ちが残っていて)
男(また僕みたいなキチガイになにされるか わかったもんじゃないのに、避けようともせずに面と向かって謝りに来てくれた
男「あやまるのは僕の方じゃないかな……」
女「えっ、とんでもないです! わたしがあの時は悪くて!」
男「いや……悪いのは最初から最後まで僕だけだったよ……」
男「ありがとう。こんな奴とまた会ってくれて……ごめん……ごめんなさい、ごめんなさい……」ポロポロ
女「お、男さん!? どうして泣くの!? え、えぇっ」バタバタ
326 = 198 :
男(僕はこの子にとってもうヒーローなんかじゃない。ただの変態だ)
男(だけど、そんなことは僕が隠し通して女ちゃんに合わせていればけしてバレることはない……)
男(正直に自分の罪を明かしてこの子を傷つけるか、罪を隠してこの子の笑顔を守ってあげるか)
男「…………う、ううっ」
女「急に泣いちゃってびっくりですよ……また体調崩しちゃったんですかね……?」
男「ちがう、そうじゃないよ、そうじゃないんだぁ…!」
男「ごめん。本当にごめんなぁ……悪かったよぉぉ……!」ガク
女「どうしてあやまっているんですか……大丈夫ですよ、この部屋にはわたしが自分の意思で来たんですから」
女「何も、全然傷ついてなんかいませんよ。大丈夫だから……」
男「ちがうっ、ちがうんだって……ごめん、ごめんな……!」
男(もう「ごめん」しか言えなくなった。この子に真実を告げるなんて僕にはできない)
327 = 214 :
普通にセックスしたいんだけどって言えばやらせてくれそうな女の子だな
328 = 198 :
男「ううっ……ごめん……」
女「もう……いい加減にしてください!!」
男「ひっ!?」
女「男さんらしくありませんよ! わたし、そんな男さんは好きじゃない!」
女「……だから、もうあやまらなくていいから いつもの男さんになってくださいよ」
男(いつもの僕って何だ!? この子の目にいつも僕は映っていたんだ!?)
男(今の僕はただの気違えたクズなんだぞ……これが本当の僕なんだよ……!?)
男「…………きみには僕ってどう見えてた? どんな僕?」
女「え?」
女「頼りがいがあるお兄さんでわたしの……ひ、ヒーロー」
女「そ……そんなあなたが、大好きです。好きなんです」
男「えぇ……?」
331 = 198 :
女「だから、好きだって!!」
男「こ、声が大きい……!」
女「あっ! う~……だって聞こえてないと思って」
男(聞こえた。しっかり聞こえてたよ)
女「…………それで、返事」
男「い、今か……今返さなきゃ……ダメ……?」
女「ダメ!」
男「…………好きだよ。僕もきみが好きだ」
男「……前から好きだったんだ。ずっと見ていた、ずっと」
女「はい……」
男「好きだ(彼女が僕に彼女の中のヒーローを求め続けているのなら)」
男(僕は彼女が満足するまで抱いた象が壊れるまで、彼女の僕を演じよう)
男(それが僕が今彼女にできる最大限の償いだ……きっと)
332 :
おい せっかくの日曜日なのに惰眠を貪るはめになったまう
333 = 231 :
女「男さんが、変なんです!」
田代「なんだチミは」
334 = 214 :
セクロスシーンはきっちり20レス使ってかけくだしあ
335 = 206 :
おはよぅ
まだ続いてた
336 :
おいもう5時になっちまったぞ
337 = 198 :
男「…………遅いな」
女「男さぁーん! ごめんなさい!」
男「あっ、いいよ。僕も丁度さっき来たところだしな」
女「またそんなバレバレな嘘ついたりして。わたし、男さんのことなら何でも分かっちゃうですからねっ!」
男「ひっ……!」
女「え、どうかしたの……男さん、顔色悪いですよ……?」
男「い…いや、何でもないよ。ちょっとびっくりしただけで」
男(『あいつ』はあの日を境に僕の部屋にあらわれることはなかった)
男(今はこうして誓った通り 彼女の僕を演じて、二人は交際を始めたわけだ)
男(彼女といるととても楽しくて幸せでいられる。けれど、彼女の顔を見るたびに後ろめたさを感じて自己嫌悪に陥りそうになった)
男(これがはたして幸せだといえるのかは僕にはわからない)
女「映画館人いっぱいですねー、やっぱり期待の新作だからどうしても休日はこうなっちゃいますよね…」
女「……逸れないように手繋いでてもいいですか」
男「……ああ、いいよ。繋ごう」 『男くんの幸せってなにかな^^』
338 = 299 :
もう寝るからお願いします俺は虹色で
339 = 198 :
男「はっ!?」
女「……ん? あ、わたしよく手冷たいって驚かれるんですけど、もしかしてそれ?」
男「そ、そうじゃないって。違うから……別に……」
女「ふふっ、なら良かったです。男さんの手は大きくてあったかいですね」 『男くんは変態くんだったよね^^』
男「……そっか……うれしい、よ……」 『ほら、前にできなかったこと今日しちゃおうよ^^』
女「うん。わたしも何だかうれしい。へへ、よくわかんないけど」 『この子滅茶苦茶にしたかったんでしょ^^』
男「あははは…………」 『やろうよ。脳無しできそこないの男くんに、こんなに可愛い彼女ができたんだよ^^』
『じゃないと嬉しくないでしょう。ていうか、男くんこの子と一緒にいても全然嬉しそうじゃないね^^』
『幸せじゃないんだよ。自分でもわかるわよね^^ 男くん自分を誤魔化して生きたって辛いだけだよ^^』
『男くんが男くんにとっての幸せを求め続ける限り私は何度でも男くんの前にあらわれるからね^^』
男「…………」 『えへへっ ^^』
おわり
340 = 330 :
おつ
最後怖いよ
341 :
外が明るい…
344 = 206 :
なげーよ
乙
347 = 341 :
乙
女の匂いを記憶する特技は何だったんだ
348 = 290 :
結局理屈もなくオカルト的な感じで女の存在を最後まで明かさなかった駄作
もう二度と書き込まなくていいよ
つまんないから
349 = 219 :
最後まで読んじゃって感想まで言ってあげちゃってこのこの
支離滅裂にキレたり異常な言動とったりしてんのに痴漢から救ってくれたからスキってのは
ちと盲目すぎると思ったが、終わり方といいホラーチックで中々面白かった、乙
でもなげーよ^^
350 :
解離性同一障害とはちょっと違うか
みんなの評価 : ☆
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