元スレ佐天「写輪眼を開眼する能力かぁ」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
51 = 1 :
担任「そんなの決まっているだろ。お前の能力を開発するにはこの学校の授業では無理なんだ」
佐天「………」
担任「分かったか」
佐天「……でも」
担任「駄々をこねるな。お前は我が中学始まって以来の強能力者なんだ。分かってくれ。それに聞いた話ではまだ伸び代があるみたいじゃないか。
それにもしかすると大能力者、いや超能力者になりうる可能性を秘めているんだ」
佐天「………」
佐天(私は普通が良いのに、もしかして御坂さんもこんな気持ちだったのかな?)
52 = 1 :
放課後。
佐天「………」
佐天(……疲れた。慣れない環境だったからかな。はやくウチに帰って休みたいけど、この後まだ芳川さんのところに行かないといけないんだよね)
佐天「…はぁ」
54 = 1 :
とある研究室。
芳川「ふふ、遅かったわね」
佐天「…はい、ちょっと色々あって、すいません」
芳川「冗談よ。どう? コーヒーでも飲む?」
佐天「あ、はい。お願いします」
芳川「砂糖はどれくらい?」
佐天「えっと、多めでお願いします」
芳川「分かったわ」
55 = 1 :
芳川「はい、出来たわよ」コトッ
佐天「ありがとうございます」
芳川「それで随分と疲れた表情をしているけど、何かあったのかしら?」
佐天「えっと、まだちょっと慣れなくて…ふー…ふー…ズズズ…あっ、おいしいです」
芳川「ふふ、それはよかった」
58 = 1 :
佐天「それで能力開発はいつ頃はじめるんですか?」
芳川「………」
佐天「…芳川さん?」
芳川「私はそのままでも十分に使える能力だとは思うけど、それじゃあダメなの?」
佐天「………強くなれるならもっと強くなりたいです!」
芳川「………そう。分かったわ。それじゃあそろそろ能力開発を始めましょうか」
佐天「はい!」
60 = 1 :
天井の高い広々とした部屋。その室内には障害物となるものが一切ない。
佐天「あの、芳川さん。ここは」
芳川「佐天さん。あなたはここであるひとと戦ってもらうわ」
佐天「あるひと?」
芳川「…ええ。あなたにとっては最悪の相手かもしれないわね」
佐天「最悪の相手?」
芳川「…それじゃあまた後で」
その言葉を佐天に掛けて芳川は、その部屋を後にした。
61 :
続きがきになる
62 :
写輪眼佐天とか何番線時だよ
63 = 1 :
佐天「えっと、あの、私はここで誰と戦えば良いんですか…!」
佐天(返事はない。芳川さん、どこに行ったんだろ)
佐天「あのー! よーしーかーわーさーん!!」
シーーーン
佐天「お願いですから返事してください!!」
その時、向かいの扉からひとりの少女が入ってきた。頭に花飾りを乗せ、柵川中の制服を着たショートカットの少女。その少女の容姿を佐天は知っていた。
佐天「えっ、うそ、なんで…ここに」
あまりのことに動揺を隠せず、思考をそのまま口に出してしまう。
佐天「……初春。なんで、今日は御坂さん達と…」
65 = 1 :
佐天の視線の先にいる少女“初春飾里”は何も答えない。
佐天「ね、ねぇ、初春? もしかして今日のこと怒ってるの?」
初春「………」
佐天「ごめんね。明日こそ絶対に―――」
その時、佐天の言葉を遮るようにマイク音声が響き渡った。
『―――これより佐天涙子の能力の開発を始めます』
佐天「…へ?」
『佐天涙子が大能力者になる方法。それは佐天涙子が最も大切に思っている友達を殺害することです』
佐天「っ!?」
『それでは始めてください』
佐天「な、何を言って! そんなことできるわけっ―――」
その直後、佐天の頬が横一線に切れた。咄嗟に回避行動を取らなければ眼球が潰されていた。
初春「………」
無言の初春の手には刃渡り15センチ程のナイフがあった。その切り口には真新しい血痕が付着している
66 = 56 :
急にシリアスでワロタ
67 :
バトルロワイヤル彷彿とさせるイキナリっぷりだな
68 = 1 :
佐天「う、いはる…?」
初春「…………」
再度、ナイフを振るう。その動作を見た瞬間、反射的に両目が変わり、写輪眼になる。そして、初春の一閃を屈んで回避した。
佐天「初春! もうやめ、やめて!」
初春によるナイフの連撃を全て紙一重で避け、必死に説得を試みる。その様子に痺れを切らしたのか再びマイク音声が佐天の耳に飛び込んでくる。
『何をしている。はやくそのナイフを奪って首をはねろ!!!』
それに反発するように佐天が怒鳴った
佐天「うるさいッ!」
69 = 1 :
佐天「ね、ねぇ、初春! お願い、もうやめて!」
そんな佐天の心からの叫びなどには一切耳を貸さず、躊躇なく佐天の急所に向け、ナイフを振るう。
佐天「…初春ッ!」
写輪眼のおかげで初春の動きは手にとるように分かる。だけど初春が今考えていることは何ひとつ分からなかった。
佐天(なんで、初春。どうして…)
初春「………」
ナイフの連撃に写輪眼の先読み。流石に二人とも疲労が体に蓄積しているようだ。もはや満身創痍である。
佐天「…はぁ…はぁ…っ…」
佐天(こうなったら……もう…一か八かの賭けにでるしかない)
70 = 1 :
初春「……………」
初春は、佐天の左胸にナイフを目掛けて刺そうとするが、それを読んでいた佐天は、初春の手首を掴み、そのまま後方に回り込んだ。そして、初春のスカートに手をかけ、
佐天「う…いーはーるー!」
勢いに任せてめくりあげた。可愛らしい犬の絵がプリントされたパンツが見えた。
佐天「!?」
佐天が初春の下着に気を取られ、微かに動きが止まった。
その一瞬の隙を見極めて初春はナイフを振るう。それを間一髪で防ぎ、腕に切り傷がついた。
危うく頸動脈をバッサリと切られるところだった。
71 = 67 :
ほ
73 :
万華鏡か
74 = 1 :
佐天「…痛っ」
『佐天涙子。早い内に初春飾里を殺さねば逆に殺されるぞ』
佐天「…ねぇ」
『……なんだ』
佐天「…あの子は誰?」
『何を言っている。それはお前の友人の初春飾―――』
佐天「ううん、あの子は初春じゃない」
『……現実逃避か?』
佐天「ううん、そんなんじゃないよ」
『ならば何故そう思う?』
佐天「……だって」
『………?』
佐天「初春の今日のパンツは水玉模様なんだよ!」
75 = 11 :
そこに気づくとは・・・やはり天才か・・・
76 = 1 :
『……は?』
佐天「それに初春は風紀委員だけど、あんなに運動能力に長けてない」
『…………』
佐天「ねぇ、あの子は誰なの? 初春の双子の妹?」
『なるほど。下着の模様は盲点だった。まさかそんなところで判断されるとは……』
佐天「ね、ねぇ」
『良いだろう。教えよう』
佐天「うん」
『ソレは初春飾里のクローン体だ』
佐天「……えっ?」
『とはいってもソレは未完成だ。寿命も長くて三日。お前に殺される為だけに生まれてきたものだ』
77 :
ションベン漏らしてパンツ替えたかもしれねーだろ
馬鹿か茶店は
78 = 1 :
佐天「く、くろーん? なに言って」
『初春飾里。彼女は佐天涙子の能力開発の役に立つのならとDNAマップを我々に提供してくれた。それを元にそこにある模造品を作り出した』
佐天「………」
『とはいえ、時間が足りなかった。故にソレは未完成のままそこにある。お前に壊される為だけの人形だ。何を躊躇する必要がある。大能力者になりたいのだろう?』
佐天「……誰かの犠牲の上に成り立つ力なんて…そんなのはいらない!」キッ
『………』
80 :
>>79
おまえつまんねーってよく言われるだろ
81 :
え?笑って卵巣潰す佐天さんなら誰かの犠牲とか余裕でしょ?
82 = 1 :
『……仕方ない。分かった。検体番号01番。自害しろ』
佐天「なッ!?」
初春「分かりました」
初春は自らの手にあるナイフの刃先を首筋に押し当て、佐天の制止など聞かず、そのまま頸動脈を切り裂いた。
佐天「―――――――――ッ!!!!!」
首筋からドクドクと溢れ出す血液。直ぐさま佐天は初春を抱き寄せ、止血を試みるが止まる気配がない。
初春の顔色も徐々に色を失っていき、青白くなる。
その時、本人は気付いてなかったのだが佐天の瞳は変化していた。彼女の両方の瞳には六芒星の模様が浮かんでいた。
83 = 11 :
サスケェ・・・
84 = 1 :
ごめんなさい。ごめんなさい。超電磁砲の原作は五巻までしか読んでないんだ。それにアニメも一期しかみてない。本当に申し訳ない
85 = 35 :
>>84
いきなりどうした
86 :
ういはるの名前の件じゃね
87 :
研究所の里が危険
88 = 35 :
取り敢えず続きはよ
89 = 1 :
実験終了後、佐天は芳川の研究室に血濡れた制服のまま体育座りしていた。
芳川「やっぱり友人と全てが同じ遺伝子の子が目の前で死ぬのはショックだった?」
佐天「………」
芳川(それはそうよね。まだ中学一年生なんだもの。それが友達じゃなくてもショックに決まってるわ)
佐天「……あの」
芳川「?」
佐天「……レベルを上げるには…皆こんなことを…?」
芳川「…そうね。皆というわけではないけれど一部のひとはこういうことをしてレベルを上げているわよ」
佐天「そう、ですか…」スクッ
芳川「あら、どこに行くの?
佐天「……すいません。今日はもう…」
芳川「送っていこうか?」
佐天「いえ、大丈夫です」
90 :
一方と違ってその気になれば実験をぶち壊せる力があったわけでもないからな
今はあるけど
91 :
暗澹たる空に薄暗い路地裏。ふらふらと歩いていた佐天は、偶然スキルアウトの者の肩を掠め、因縁を付けられていた。
佐天「…………」
不良A「おいおい、なんだよ。人様にぶつかっておいて謝罪のひとつもなしか?」
不良B「うわー、肩が複雑骨折したよ、死ぬわー、マジ死ぬわー」
不良C「うわっ、これヤバくね? マジ慰謝料もんじゃね? あーあ、やっちゃったなー」
佐天「…………」
佐天(うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、ウルサイ、ウルサイ、ウルサイ、ウルサイ、ウルサイ、ウルサイ、ウルサイ、ウルサイ、ウルサイ、ウルサイ、ウルサイ、ウルサイ――――――うるさい)
92 = 91 :
不良A「んで? どう落し前つけてくれるんだ?」
不良B「うわー、この肩はもうダメかもしんないよー、やばいよ、マジやばいよ」
不良C「あーあ、これは慰謝料だけじゃたんねぇな。そうだ、良いことを考えた。おい、嬢ちゃんよぉ。そのカラダでオレ達を癒してくれよ」
不良A「ギャハハハハ、そりゃあ良い考えだな。流石、オレらのグループでの知将だ」
不良C「そんなに褒めるなよ」
不良B「痛いよー」
佐天「………」
不良たちの馬鹿げた談笑の最中、佐天の瞳は変わった。六芒星の模様が浮かんでいる瞳に頬を伝うように赤い液体が溢れ出る。
佐天(天照!)
93 :
佐天さん必ずスキルアウト殺すね
95 = 91 :
気付いた時にはもう手遅れだった。気付いたときには三人の不良の焼死体の前に呆然と突っ立ていた。
佐天「これは…私が……」
自分が仕出かしたことの重大さを脳が処理した瞬間、彼女はその場にしゃがみ込み、軽い過呼吸に陥っていた。
佐天(どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう)
その時、いきなり彼女の背後から声が聞こえてきた。
「ジャッジメントですの!」
それは普段の彼女にとっては味方だけれど、今の彼女にしてみれば敵である。
佐天は恐る恐る声のした方向に視線を向ける。
佐天「白井、さん」
白井「何やら女の子が不良に絡まれているとの通報がありましたの。ご無事ですか、佐天さん!」
96 = 91 :
佐天「白井さん、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」
白井「えっ、い、いきなりどうしたんですの!?」
佐天「わ、たし、恐くて、やっちゃ…いました」
白井「い、一旦、落ち着いてくださいまし。それで、何をやってしまったんですの?」
佐天「不良のひとたちを…ボワッと…」
白井「???」
97 :
その内失明するんじゃ
98 :
佐天「お鍋の中から…ボワッと…」
99 = 90 :
いーんちきおじさん登場~
100 = 93 :
とほほ あたしゃ人ころしちまったよぉ
みんなの評価 : ☆
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