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元スレP「平和だったはずの1日」
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* * *
[同時刻、15:51]
<ラーメン桜、中目黒本店>
貴音(たかねぇ………)
貴音「う……うぅ……………ひび……き………」
[同時刻、15:51]
<ラーメン桜、中目黒本店>
貴音(たかねぇ………)
貴音「う……うぅ……………ひび……き………」
* * *
[しばらくして、16:10]
<品川、765プロ事務所>
<事務室>
P「固定電話は繋がるけど、携帯はやっぱりまだ無理だな……。」
P(響の家には固定電話無いし、真と雪歩の家には連絡したが外出しているとのことだった……。)
春香「ツイッターでとりあえず皆にはDMを一斉送信したけど、まだ返信はありませんね。」
P「ああ、律子からはフォローの連絡はあったが、それっきりだな。」
プルルルル プルルルルルルルル
P「おや、また律子か?」
[しばらくして、16:10]
<品川、765プロ事務所>
<事務室>
P「固定電話は繋がるけど、携帯はやっぱりまだ無理だな……。」
P(響の家には固定電話無いし、真と雪歩の家には連絡したが外出しているとのことだった……。)
春香「ツイッターでとりあえず皆にはDMを一斉送信したけど、まだ返信はありませんね。」
P「ああ、律子からはフォローの連絡はあったが、それっきりだな。」
プルルルル プルルルルルルルル
P「おや、また律子か?」
響『もしもし、ぷ、プロデューサーか……!?』
P「ひ、響か!今どこに居るんだ?」
響「じ、自分は今大倉山駅前の公衆電話からだぞ……やっと繋がったぞ……うぅ……。」
P「そうか、何より無事で良かった!自宅に居たんだな?」
響「そうだぞ!!家族の皆もとりあえず無事さー、それでプロデューサー、貴音は!?」
P「貴音か?……まだ連絡は無い。この時間だと中目黒のラーメン店でロケ中のはずなんだが……。」
響「そうか……。」
P「響は自宅で今日はゆっくりするんだ。明日もオフで良い。仕事はとりあえずキャンセルだと思ってくれ。」
響「ええ!?そんな!貴音を助けにいくぞ!」
P「ひ、響か!今どこに居るんだ?」
響「じ、自分は今大倉山駅前の公衆電話からだぞ……やっと繋がったぞ……うぅ……。」
P「そうか、何より無事で良かった!自宅に居たんだな?」
響「そうだぞ!!家族の皆もとりあえず無事さー、それでプロデューサー、貴音は!?」
P「貴音か?……まだ連絡は無い。この時間だと中目黒のラーメン店でロケ中のはずなんだが……。」
響「そうか……。」
P「響は自宅で今日はゆっくりするんだ。明日もオフで良い。仕事はとりあえずキャンセルだと思ってくれ。」
響「ええ!?そんな!貴音を助けにいくぞ!」
P「何言ってるんだ。電車も動いてないし、まだ余震があるかもしれないから危険だ。とりあえず家に居ろ。」
P「連絡はTwitterでする。繋がるはずだ。貴音から連絡があったらちゃんと報告する。響からも声をかけてみてくれ。」
響「う……わ、わかったぞ。とりあえず家に戻る。順番待ちの人が居るから切るぞ。」
P「おう。気をつけてな。また連絡する。」
ツー ツー ツー
小鳥「助けに行くって……響ちゃんらしいですね。」
P「ああ、だが今はあんまり勧められないな。……密に連絡を取って落ち着かせよう。」
春香「響ちゃんきっと、今は寂しくて辛いはずですよ……。私からもメッセージ送りますね!」
P「ありがとう、春香……。」
P「連絡はTwitterでする。繋がるはずだ。貴音から連絡があったらちゃんと報告する。響からも声をかけてみてくれ。」
響「う……わ、わかったぞ。とりあえず家に戻る。順番待ちの人が居るから切るぞ。」
P「おう。気をつけてな。また連絡する。」
ツー ツー ツー
小鳥「助けに行くって……響ちゃんらしいですね。」
P「ああ、だが今はあんまり勧められないな。……密に連絡を取って落ち着かせよう。」
春香「響ちゃんきっと、今は寂しくて辛いはずですよ……。私からもメッセージ送りますね!」
P「ありがとう、春香……。」
春香「あっ、ちょうど今真美からDMが来ました! 無事だそうです。今は秋葉原のイベント会場の控え室で待機してるみたいです。」
P「ほ、本当か!無事で良かった……。」
春香「でも……『これからどうすればいいの?帰れるの?亜美に会えるの?』……だそうです。」
P「そうか、不安だよな……。」
P(もうすぐ日も暮れる……。電車は一向に動く気配もないし、停電は続いてる。それぞれ皆の寝床と帰る手段が必要か……。)
P(どうすれば良いんだ……。暗くなったら一人で歩かせるのも考えものだし……TVで見る限りタクシーやバスも大変そうだ。)
プルルルルル プルルルルルルルルル
小鳥「あ、……今度は誰ですかね、良い知らせだと良いんですけど。」
P「はい、765プロですが。」
P「ほ、本当か!無事で良かった……。」
春香「でも……『これからどうすればいいの?帰れるの?亜美に会えるの?』……だそうです。」
P「そうか、不安だよな……。」
P(もうすぐ日も暮れる……。電車は一向に動く気配もないし、停電は続いてる。それぞれ皆の寝床と帰る手段が必要か……。)
P(どうすれば良いんだ……。暗くなったら一人で歩かせるのも考えものだし……TVで見る限りタクシーやバスも大変そうだ。)
プルルルルル プルルルルルルルルル
小鳥「あ、……今度は誰ですかね、良い知らせだと良いんですけど。」
P「はい、765プロですが。」
* * *
[同時刻、16:15]
<京橋駅付近、株式会社Minase Sound Entertainment>
<16F 社長秘書室>
高木社長「ああ、キミかね。ようやく連絡ができたよ。」
P『社長、ご無事で何よりです!!』
高木社長「ああ。さっきレコード会社に戻って、そこの電話を借りている。」
高木社長「それよりアイドルの皆は無事かね?」
P『あ、いえ……竜宮小町と律子、響、真美の無事が確認できましたが、後は事務所に居る3人だけです。』
P『それ以外はまだ連絡が取れていません。』
高木社長「そうか……心配だな。ふむ。」
[同時刻、16:15]
<京橋駅付近、株式会社Minase Sound Entertainment>
<16F 社長秘書室>
高木社長「ああ、キミかね。ようやく連絡ができたよ。」
P『社長、ご無事で何よりです!!』
高木社長「ああ。さっきレコード会社に戻って、そこの電話を借りている。」
高木社長「それよりアイドルの皆は無事かね?」
P『あ、いえ……竜宮小町と律子、響、真美の無事が確認できましたが、後は事務所に居る3人だけです。』
P『それ以外はまだ連絡が取れていません。』
高木社長「そうか……心配だな。ふむ。」
高木社長「まぁ、それで今後なんだが、君たちはとりあえず事務所に居て、引き続き皆の連絡を待ちたまえ。」
高木社長「この様子ではキミも天海くんも音無くんも、今日のうちに家に帰るのは厳しいだろう……。」
高木社長「場合によっては事務所に泊まることになる。」
高木社長「竜宮小町の皆を除いて、都内に居る仕事中のアイドル達も、一旦事務所に帰した方がいいだろう。」
高木社長「できるかね?」
P『わかりました……善処します。』
高木社長「それでは、私もこれから徒歩で事務所に向かう。なあに、品川までならそれほどかからないだろう。」
高木社長「この様子ではキミも天海くんも音無くんも、今日のうちに家に帰るのは厳しいだろう……。」
高木社長「場合によっては事務所に泊まることになる。」
高木社長「竜宮小町の皆を除いて、都内に居る仕事中のアイドル達も、一旦事務所に帰した方がいいだろう。」
高木社長「できるかね?」
P『わかりました……善処します。』
高木社長「それでは、私もこれから徒歩で事務所に向かう。なあに、品川までならそれほどかからないだろう。」
P『わかりました。……あ、社長待ってください。社長はTwitterアカウントは持っていらっしゃいますか?』
高木社長「つ、ヒウィッヒヒー? いや、私はわからんな……」
P『インターネットのソーシャルネットサービス……それなら連絡がつきやすいんです。Facebookとかありませんか?』
高木社長「ふむ………、そういえば一昔前に、みくしぃとやらを使ったことがあるな。音無君に誘われて。」
P『……!本当ですか!そうしましたら、何かあったらmixiの方で連絡するので、確認してください!』
高木社長(はて……パスワードは何だったかな……汗)
P「それと社長、もう1つお願いがあるのですが……」
高木社長「つ、ヒウィッヒヒー? いや、私はわからんな……」
P『インターネットのソーシャルネットサービス……それなら連絡がつきやすいんです。Facebookとかありませんか?』
高木社長「ふむ………、そういえば一昔前に、みくしぃとやらを使ったことがあるな。音無君に誘われて。」
P『……!本当ですか!そうしましたら、何かあったらmixiの方で連絡するので、確認してください!』
高木社長(はて……パスワードは何だったかな……汗)
P「それと社長、もう1つお願いがあるのですが……」
* * *
[ちょっと時間は遡って、15:50]
<表参道、ミナセショッピングモール>
<西側エレベーター内>
真「ふう……冬なのにちょっと暑くなってきた……。」
雪歩「真ちゃん……水飲む?」
真「雪歩……ありがとう。」
雪歩「うん……それにしても救助はまだかなぁ……。もう1時間くらいたったよね?」
真「そうだね……。丁度地震の時にエレベーターに乗ってたなんて、運が悪かったね……。」
雪歩「うぅ……それは私がそろそろ帰ろうって言ったから……私のせいで……。」
[ちょっと時間は遡って、15:50]
<表参道、ミナセショッピングモール>
<西側エレベーター内>
真「ふう……冬なのにちょっと暑くなってきた……。」
雪歩「真ちゃん……水飲む?」
真「雪歩……ありがとう。」
雪歩「うん……それにしても救助はまだかなぁ……。もう1時間くらいたったよね?」
真「そうだね……。丁度地震の時にエレベーターに乗ってたなんて、運が悪かったね……。」
雪歩「うぅ……それは私がそろそろ帰ろうって言ったから……私のせいで……。」
なんと言えばいいのか、懐かしいな
岩手宮城辺りの人には悪い言い方だが、あれはもう二年前の出来事なんだな
岩手宮城辺りの人には悪い言い方だが、あれはもう二年前の出来事なんだな
雪歩「こんな駄目駄目な私は……穴掘って埋まってますぅぅぅぅぅ」サッ
真「ああああ雪歩!!ここで穴掘ったらみんなで下まで真っ逆さまだよ!!」
男A「………え!?」
ザワザワ ザワザワザワザワ
真「えっと……あ、すみませんでした……。」
真「そ、それより雪歩……男の人それなりに居るけど……大丈夫か?」ヒソヒソ
雪歩「う、うん。大分慣れてきたよ……だけど真ちゃん、もう少し壁になって欲しい……」ギュッ
真「う、うん、わかった……(か、かわいい……ってダメダメこんな時に!!)」
雪歩「さっきのおじさんが救助の電話してから、まだかかるのかなあ。」
真「そうだね……今何時かな、他の皆はどうしてるんだろう」パカッ
真「ああああ雪歩!!ここで穴掘ったらみんなで下まで真っ逆さまだよ!!」
男A「………え!?」
ザワザワ ザワザワザワザワ
真「えっと……あ、すみませんでした……。」
真「そ、それより雪歩……男の人それなりに居るけど……大丈夫か?」ヒソヒソ
雪歩「う、うん。大分慣れてきたよ……だけど真ちゃん、もう少し壁になって欲しい……」ギュッ
真「う、うん、わかった……(か、かわいい……ってダメダメこんな時に!!)」
雪歩「さっきのおじさんが救助の電話してから、まだかかるのかなあ。」
真「そうだね……今何時かな、他の皆はどうしてるんだろう」パカッ
* * *
[時間は戻って、16:30]
<BBSテレビ お台場スタジオ>
<5F 第3出演者大部屋控え室>
やよい「千早さん……どうしたらいいでしょう……。」
千早「そうね……、収録はもう延期になっちゃったし、帰るしか無いわね。」
やよい「でもどこに……どうやって?」
千早「……電車も止まってるし、交通機関はマヒしてる。」
千早(歩いてもいいのだけれど、私と高槻さんの家は方向が真逆ね……一人にさせるわけには行かないわ。)
[時間は戻って、16:30]
<BBSテレビ お台場スタジオ>
<5F 第3出演者大部屋控え室>
やよい「千早さん……どうしたらいいでしょう……。」
千早「そうね……、収録はもう延期になっちゃったし、帰るしか無いわね。」
やよい「でもどこに……どうやって?」
千早「……電車も止まってるし、交通機関はマヒしてる。」
千早(歩いてもいいのだけれど、私と高槻さんの家は方向が真逆ね……一人にさせるわけには行かないわ。)
アイドルA「え!Twitter見れたの!?」
アイドルB「そうそう!やっとお母さんと連絡取れた!迎えに来れたら来るって!」
千早「……!確か春香はまだ事務所に居るはずよね?」
やよい「え、そうだけど……どうしたの?」
千早「これで連絡が取れるはず。」ポパピプペ
千早「あ、先に春香から連絡が来てたみたいね。」
アイドルB「そうそう!やっとお母さんと連絡取れた!迎えに来れたら来るって!」
千早「……!確か春香はまだ事務所に居るはずよね?」
やよい「え、そうだけど……どうしたの?」
千早「これで連絡が取れるはず。」ポパピプペ
千早「あ、先に春香から連絡が来てたみたいね。」
ーーーTwitter Direct Messageーーーーーーーーー
To @Chihaya_Blue
プロデューサーから伝言です!自宅に居る人はそのまま待機!
仕事中の人は、頑張って事務所まで戻ってくること!
ただし無理はしないで、一人きりにはならないように!気をつけて!
駄目だと思ったら泊まるところ見つけて、もしくは連絡して!
これを見たら心配なので無事かどうかだけでも連絡ください!
from @Kakka_Harukakka
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
やよい「よかったぁ、春香さんは無事なんですね。他の皆さんからは連絡来てるのかな?」
千早「とりあえず指示に従いましょう。まずはスタジオから出ましょう。」
To @Chihaya_Blue
プロデューサーから伝言です!自宅に居る人はそのまま待機!
仕事中の人は、頑張って事務所まで戻ってくること!
ただし無理はしないで、一人きりにはならないように!気をつけて!
駄目だと思ったら泊まるところ見つけて、もしくは連絡して!
これを見たら心配なので無事かどうかだけでも連絡ください!
from @Kakka_Harukakka
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
やよい「よかったぁ、春香さんは無事なんですね。他の皆さんからは連絡来てるのかな?」
千早「とりあえず指示に従いましょう。まずはスタジオから出ましょう。」
自宅でTV見るまで自分の地域が震源だと思ってた
何より信号機が動いてないのがヤバい
何より信号機が動いてないのがヤバい
~ ~ ~
千早・やよい「お先に失礼します。」
ディレクター「大丈夫?気をつけてね?」
千早「はい、ありがとうございました!」
千早「やよい、行くわよ!」
やよい「うっうー!事務所に戻りますー!」
千早(ここから事務所まではそれなりにあるわね……しっかり高槻さんをリードしないと)
千早・やよい「お先に失礼します。」
ディレクター「大丈夫?気をつけてね?」
千早「はい、ありがとうございました!」
千早「やよい、行くわよ!」
やよい「うっうー!事務所に戻りますー!」
千早(ここから事務所まではそれなりにあるわね……しっかり高槻さんをリードしないと)
* * *
[同時刻、16:40]
[品川、765プロ事務所]
[事務室]
春香「あ、千早ちゃんとやよいちゃんからも連絡きましたー!」
P「本当か!?なんだって?」
春香「今から事務所に徒歩で向かうとの事です。」
P「そうか……、暗くなってきたし気をつけるように言ってくれ。」
春香「わかりましたー、じゃあ掃除に戻りますね。……次は資料を片付けないと。」
小鳥「わわわわわ!!!!まって春香ちゃん!!!その棚は私がやりますぅ……!」
春香「え!?あ、そうですか!?わかりました、じゃあ私は応接室の方に行きますねー!」
小鳥(ふぅ……危なかったピヨ……私のコレクションは守られたピヨ。)
P「小鳥さん、さっき少し見ちゃいましたけど、あんまり溜め込まないでくださいね……」
小鳥「ピヨ……」
[同時刻、16:40]
[品川、765プロ事務所]
[事務室]
春香「あ、千早ちゃんとやよいちゃんからも連絡きましたー!」
P「本当か!?なんだって?」
春香「今から事務所に徒歩で向かうとの事です。」
P「そうか……、暗くなってきたし気をつけるように言ってくれ。」
春香「わかりましたー、じゃあ掃除に戻りますね。……次は資料を片付けないと。」
小鳥「わわわわわ!!!!まって春香ちゃん!!!その棚は私がやりますぅ……!」
春香「え!?あ、そうですか!?わかりました、じゃあ私は応接室の方に行きますねー!」
小鳥(ふぅ……危なかったピヨ……私のコレクションは守られたピヨ。)
P「小鳥さん、さっき少し見ちゃいましたけど、あんまり溜め込まないでくださいね……」
小鳥「ピヨ……」
~ ~ ~
P(さて、あれから事務所の電話はなるが、仕事の延期や中止の連絡ばかり。)
P(これは……今月の仕事は大幅に減るな……。スケジュールを調整しないといけない。)
P(世の中は自粛ムードに向かうだろうし……しばらくは苦しい戦いになりそうだ。)
P(……西日本方面や北海道に活動場所を絞ってみても良いかもしれない……。)
P(……いや、今はアイドル達の安否確認の方が先か……)
プルルルル プルルルルルルルル
P(今度はどの仕事がなくなるかなぁ……はぁ。)
P(さて、あれから事務所の電話はなるが、仕事の延期や中止の連絡ばかり。)
P(これは……今月の仕事は大幅に減るな……。スケジュールを調整しないといけない。)
P(世の中は自粛ムードに向かうだろうし……しばらくは苦しい戦いになりそうだ。)
P(……西日本方面や北海道に活動場所を絞ってみても良いかもしれない……。)
P(……いや、今はアイドル達の安否確認の方が先か……)
プルルルル プルルルルルルルル
P(今度はどの仕事がなくなるかなぁ……はぁ。)
P「はい765プロ、プロデューサーの……」
美希『は、ハニィィィィ!!!!助けてなの!!!!!うぅぅぅぅぅ』
P「み、美希か!!どうしたんだ?」
美希『うぅぅぅ……ハニーのバカぁ……』
P「泣いてちゃわからんぞ……今どこにいるんだ!?」
美希『よくわからないの……とりあえず撮影は中止になって、一人になっちゃったから歩いてたんだけど……。』
美希『どっちに行ったらいいかわからなくて、携帯も電池切れちゃって、怖くて、寂しくて……。』
美希『そ、そしたら知らない人に声かけられて……。』
P「ええっ!?」
美希『は、ハニィィィィ!!!!助けてなの!!!!!うぅぅぅぅぅ』
P「み、美希か!!どうしたんだ?」
美希『うぅぅぅ……ハニーのバカぁ……』
P「泣いてちゃわからんぞ……今どこにいるんだ!?」
美希『よくわからないの……とりあえず撮影は中止になって、一人になっちゃったから歩いてたんだけど……。』
美希『どっちに行ったらいいかわからなくて、携帯も電池切れちゃって、怖くて、寂しくて……。』
美希『そ、そしたら知らない人に声かけられて……。』
P「ええっ!?」
美希『そしたらその人がカフェの店長さんで……、カフェの電話使っていいって。ジュースも出してもらって……。』
P(ホッ、良かった……良い人だったんだな)
美希『もうミキ、怖くて一人はヤなの。だから迎えにきて!』
P「そ、そう言われてもだな……」
美希『お願いなの、ハニー、助けてよ……。』
P(こんな時だし、一人では危ないし、暗くなってくるし……。仕方ない。)
P「で、今どこに居るかはわからないんだな。なんか目印になるような建物見えるか?」
P(ホッ、良かった……良い人だったんだな)
美希『もうミキ、怖くて一人はヤなの。だから迎えにきて!』
P「そ、そう言われてもだな……」
美希『お願いなの、ハニー、助けてよ……。』
P(こんな時だし、一人では危ないし、暗くなってくるし……。仕方ない。)
P「で、今どこに居るかはわからないんだな。なんか目印になるような建物見えるか?」
美希『カフェの名前はミナセコーヒーなの。』
P「どこにでもあるチェーン店だから目印にはならないな……」
美希『うーん……、あ、目の前におっきいレンガの門があるの!あと大学生が多いかな、ってカンジ。』
P(大学生……レンガの門……確か美希は東京タワー付近で撮影だったから、きっと水瀬義塾大学の東門かな。)
P「今のでとりあえず大体わかった。念のためカフェの電話番号を教えてくれ。とりあえず迎えに行く!」
美希『ありがとうなの!ミキはとりあえずここでのんびりしてるね!』
P「ああ、下手に動かないでくれ。それじゃ切るぞ」
P「どこにでもあるチェーン店だから目印にはならないな……」
美希『うーん……、あ、目の前におっきいレンガの門があるの!あと大学生が多いかな、ってカンジ。』
P(大学生……レンガの門……確か美希は東京タワー付近で撮影だったから、きっと水瀬義塾大学の東門かな。)
P「今のでとりあえず大体わかった。念のためカフェの電話番号を教えてくれ。とりあえず迎えに行く!」
美希『ありがとうなの!ミキはとりあえずここでのんびりしてるね!』
P「ああ、下手に動かないでくれ。それじゃ切るぞ」
美希『あ、待ってなのハニー!』
P「ん?どした?」
美希『ハニー、あ・い・し・て・る!』
P「………」ガチャッ
P「小鳥さん……美希を迎えに行ってきますので、申し訳ないですが電話番をお願い出来ますか?」
小鳥「あ、はい……わかりました。気をつけて行ってきてくださいね。」
P「はい……何かありましたらTwitterで。」
P「ん?どした?」
美希『ハニー、あ・い・し・て・る!』
P「………」ガチャッ
P「小鳥さん……美希を迎えに行ってきますので、申し訳ないですが電話番をお願い出来ますか?」
小鳥「あ、はい……わかりました。気をつけて行ってきてくださいね。」
P「はい……何かありましたらTwitterで。」
* * *
[同時刻、16:45]
<表参道、ミナセショッピングモール>
<西側エレベーター内>
真(もう2時間も経った……。)
雪歩「ま、真ちゃん………。」プルプル
真「雪歩?どうしたの……?」
雪歩「あ、あのね……?……ううん、なんでもない。」
真「良いよ、雪歩、遠慮しないで。」
雪歩「う、うん、ありがとう。実はね……。」
[同時刻、16:45]
<表参道、ミナセショッピングモール>
<西側エレベーター内>
真(もう2時間も経った……。)
雪歩「ま、真ちゃん………。」プルプル
真「雪歩?どうしたの……?」
雪歩「あ、あのね……?……ううん、なんでもない。」
真「良いよ、雪歩、遠慮しないで。」
雪歩「う、うん、ありがとう。実はね……。」
駅前は廃墟漁港は死体の山
潮風に乗って腐臭が鼻を刺す
泥水が迫り体温が下がる中コンビニの棚の上に乗って必死にバランスを取って
足や服が出来るだけに水に浸からないようにお年寄りを背負いながら氷点下の夜を過ごす
夜が空けてようやく到着した救助のボートはコンビニより高い位置に浮かんでいた
完全に水没したコンビニの中には流れてきた車によって脱出できなかった人が数人
命からがら抜け出した3月12日の午前5時
潮風に乗って腐臭が鼻を刺す
泥水が迫り体温が下がる中コンビニの棚の上に乗って必死にバランスを取って
足や服が出来るだけに水に浸からないようにお年寄りを背負いながら氷点下の夜を過ごす
夜が空けてようやく到着した救助のボートはコンビニより高い位置に浮かんでいた
完全に水没したコンビニの中には流れてきた車によって脱出できなかった人が数人
命からがら抜け出した3月12日の午前5時
美希ミキはこんな時こそしっかりものな気もするけどな
ハニーをまったく心配してないし
ハニーをまったく心配してないし
>>85
がんばったな…
がんばったな…
雪歩「お、お手洗いに行きたいですぅ……。」
真「ええっ!?い、いつから我慢してるんだい……?」
雪歩「さ、30分前から……」プルプル
真(ど、どうしよう……早く救助来ないかな……)
~ (5分経過) ~
真「ええっ!?い、いつから我慢してるんだい……?」
雪歩「さ、30分前から……」プルプル
真(ど、どうしよう……早く救助来ないかな……)
~ (5分経過) ~
雪歩「う……うぅ……くすん……。」
真(くっ……きゅ、救助はまだか……!!ええい、こうなったら!!)
真「すみません!!皆さん、お願いがあります!!」
雪歩「ま、真ちゃん……!?」
ドウシタノ? ザワザワ ザワザワザワ
真「この子、ちょっと持病の発作で……今すぐに脱出しないとちょっと不味いです。」
真「なので、ちょっと手伝って頂けないでしょうか、特に男性の方だと助かります!」
男A「わかった、どうすればいい?」
男B「手伝うが……皆も外に出れるんだな?」
真(くっ……きゅ、救助はまだか……!!ええい、こうなったら!!)
真「すみません!!皆さん、お願いがあります!!」
雪歩「ま、真ちゃん……!?」
ドウシタノ? ザワザワ ザワザワザワ
真「この子、ちょっと持病の発作で……今すぐに脱出しないとちょっと不味いです。」
真「なので、ちょっと手伝って頂けないでしょうか、特に男性の方だと助かります!」
男A「わかった、どうすればいい?」
男B「手伝うが……皆も外に出れるんだな?」
真「はい、大丈夫です。皆さんで外に出ましょう。そろそろ限界です。」
真「それではお兄さん達、ちょっと中腰になって肩を貸していただけませんか?」
男AB「お、おう……?こうか?」
真(靴を脱いで……よっと)
真「そのまま支えててください。」
真(確か、前に出演したドラマではこの辺に金具があって……)
真「それではお兄さん達、ちょっと中腰になって肩を貸していただけませんか?」
男AB「お、おう……?こうか?」
真(靴を脱いで……よっと)
真「そのまま支えててください。」
真(確か、前に出演したドラマではこの辺に金具があって……)
ガチャ
真「よし、やーりぃ!よっと!」
男A「おお!天井が空いた!そこから出られるんだな!」
真(ラッキーだ、丁度目の前が4Fの扉だ!)
真「一人引き上げます!男の人でお願いします!なるべく軽めの人で。」
男C「わ、わかった!私が行こう。」
真「えい!」
真「よし、やーりぃ!よっと!」
男A「おお!天井が空いた!そこから出られるんだな!」
真(ラッキーだ、丁度目の前が4Fの扉だ!)
真「一人引き上げます!男の人でお願いします!なるべく軽めの人で。」
男C「わ、わかった!私が行こう。」
真「えい!」
真「それじゃ、このドア開きますよ!いっせーのーせ!」
ガラガラガラガラ
キャア! ザワザワザワザワザワザワ
真「ほっ、よかった!それじゃ雪歩、引き上げるよ!」
雪歩「は、はいぃぃぃぃぃ」
警備員「君たち、何やってるんだ!危ないじゃないか!!」
男C「あ、すみません……!でも6人閉じ込められてるんです!」
警備員「き、危険な真似を……わかった、とにかく手伝うよ……。」
真「よし、雪歩、先に行くんだ!」
雪歩「は、はいぃぃぃぃ。真ちゃん、ありがとうね……!」
タッタッタッタッ
ガラガラガラガラ
キャア! ザワザワザワザワザワザワ
真「ほっ、よかった!それじゃ雪歩、引き上げるよ!」
雪歩「は、はいぃぃぃぃぃ」
警備員「君たち、何やってるんだ!危ないじゃないか!!」
男C「あ、すみません……!でも6人閉じ込められてるんです!」
警備員「き、危険な真似を……わかった、とにかく手伝うよ……。」
真「よし、雪歩、先に行くんだ!」
雪歩「は、はいぃぃぃぃ。真ちゃん、ありがとうね……!」
タッタッタッタッ
天井から容易に出れるって事は結構旧式のエレベーターだなー
近年のは外側からじゃないと開けられないんだと
近年のは外側からじゃないと開けられないんだと
~ ~ ~
雪歩(真ちゃん……かっこよかったなぁ……あとでお礼しないと)
雪歩(ハッ、そうだ!)
雪歩「たいていのエレベーターでは、地震を感知もしくは停電になると、
予備のバッテリーで最寄りの階に停止するようになっています。
念のため、地震が起こった際には、全ての階数ボタンを押してください。
また、災害時にエレベータを使用するのは控えましょう。
万が一、閉じ込められてしまった場合には、非常用ボタンを押して救助を待ってください。
ドラマや映画の様に、天井から脱出することは危険ですので止めてください。
(というか、通常天井の扉があったとしても鍵がかかっているので開きません!)
良い子は決して、真ちゃんのような真似はしちゃだめだよ!
雪歩お姉さんとの約束です!」キラッ
真「雪歩ー?大丈夫かー?」
雪歩「わわっ!真ちゃん、うん、ありがとう!」
真「へへっ!……ところで雪歩?何か喋ってた?」
雪歩「……う、ううん!なんでもないよ!」
真「そ、そうか、とりあえずこの後なんだけど……」
雪歩(真ちゃん……かっこよかったなぁ……あとでお礼しないと)
雪歩(ハッ、そうだ!)
雪歩「たいていのエレベーターでは、地震を感知もしくは停電になると、
予備のバッテリーで最寄りの階に停止するようになっています。
念のため、地震が起こった際には、全ての階数ボタンを押してください。
また、災害時にエレベータを使用するのは控えましょう。
万が一、閉じ込められてしまった場合には、非常用ボタンを押して救助を待ってください。
ドラマや映画の様に、天井から脱出することは危険ですので止めてください。
(というか、通常天井の扉があったとしても鍵がかかっているので開きません!)
良い子は決して、真ちゃんのような真似はしちゃだめだよ!
雪歩お姉さんとの約束です!」キラッ
真「雪歩ー?大丈夫かー?」
雪歩「わわっ!真ちゃん、うん、ありがとう!」
真「へへっ!……ところで雪歩?何か喋ってた?」
雪歩「……う、ううん!なんでもないよ!」
真「そ、そうか、とりあえずこの後なんだけど……」
* * *
[同時刻、16:59]
[品川、765プロ事務所]
[事務室]
春香「小鳥さん~!真と雪歩から連絡きました!」
小鳥「ほんと?どれどれ見せて?」
ーーーTwitter Direct Messageーーーーーーーーー
To @Kakka_Harukakka
ボクと雪歩は表参道のミナセショッピングモールに居ます!
ずっとエレベータに閉じ込められてましたが、ようやく脱出できました!
電車も電気も止まってるんですね……2人とも家に戻れそうにないので、
これから徒歩で事務所に向かいます!宜しくお願いしまーす!
from @MakkoMakkoRin
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[同時刻、16:59]
[品川、765プロ事務所]
[事務室]
春香「小鳥さん~!真と雪歩から連絡きました!」
小鳥「ほんと?どれどれ見せて?」
ーーーTwitter Direct Messageーーーーーーーーー
To @Kakka_Harukakka
ボクと雪歩は表参道のミナセショッピングモールに居ます!
ずっとエレベータに閉じ込められてましたが、ようやく脱出できました!
電車も電気も止まってるんですね……2人とも家に戻れそうにないので、
これから徒歩で事務所に向かいます!宜しくお願いしまーす!
from @MakkoMakkoRin
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