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    元スレモバP「ここが風都か……いい風だな……」

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    タグ : - アイドルマスター + - クロスオーバー + - モバマス + - 仮面ライダーW + - 南条光 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    101 = 1 :

      ……どうやら、話し合いとはいかないらしい。

      相棒の遺したドライバーを腰に当てると、ガチャリとベルトがしまる。
      懐に入っているメモリを取り出すと、見せつけるように手首をひねり、ポーズをとる。


    翔太郎「……変身」

            ≪Joker!≫

      ガイアウィスパーが込められた記憶の名を叫ぶと、メモリをベルトに挿し横へ倒す。
      ドライバーを通して純化された力が体を覆い、変質させていく。


    ジョーカー「……さぁ、お前の罪を数えろ」

    白い怪人「……!!」


      指をさし、決める。……なにやら動揺しているらしい。どういうことだ?
      俺の知り合いじゃなく、仮面ライダーを知っているってことか……

    103 = 1 :

    白い怪人「……罪、わるい、こと……そんなこと、してないッ!」

    ジョーカー「お前は……取り返しのつかないことをしでかす寸前だったんだぞ」

    白い怪人「うる、さい……うるさい! うああああぁぁぁぁ!」


      白い怪人が叫ぶと同時にとびかかってくる。
      すさまじい速度とパワーだ。まともにぶつかれば力負けするのは間違いない。

      だが――

    ジョーカー「フッ……ハァッ!」

    白い怪人「ッ……グ、うぅ……!」

      寸前で身を躱し、拳を打ち込む。
      仮面ライダージョーカーは、ダブルほどのパワーもスピードもない。
      ただ、これまでの経験とメモリに込められた技を純粋に増幅させているだけだ。

      だから、単純な動きで突っ込んでくるだけの相手ならば相手をするのは簡単だ。
      カウンターとしてかなり大きなダメージを与えたらしく、ドーパントはたたらを踏んで後ずさる。

    104 = 48 :

    105 = 91 :

    黒いライダーと白い怪人
    色々と思い起こすものがあるなぁ

    106 = 1 :

    白い怪人「う……なん、で………なんで……!」

    ジョーカー「……お前がなんなのかはわからねぇが、やりすぎちまいそうになったのはメモリの毒のせいだ。そんなもんに頼るのはやめろ」

    白い怪人「毒……? そんなの、聞いて……う、ぐ……」


      ……聞いてない、ってことはこいつにメモリを売った人間がいるってことか?
      つまり、この街にはまだ……街を、人々を泣かせるようなやつがいるってことになる。

      だとすれば、このドーパントも被害者だ。今ならメモリブレイクしなくとも更生できる可能性が多分にある。

    ジョーカー「……大丈夫だ。まだ」

    白い怪人「いや、だ……やだ……ヒーローに……正義の、味方に……正義に……!」

    ジョーカー「ッ……! やめろ!」

      急にドーパントの体からあふれるエネルギーの量が大きくなる。
      メモリの力に飲まれかけている……! 早くメモリブレイクしねぇとまずい!

          ≪Joker!MAXIMUM DRIVE!≫

      腰のマキシマムスロットへとメモリを移動させ叩くと、エネルギーが爆発的に増加して足へと集中する。

    107 = 1 :

    ジョーカー「ライダーキック……!」

      飛び上がり、エネルギーの集中した足でドーパントを貫こうとしたその時。
      ドーパントの身体の色が白から銀へと変わり、手には赤く輝く剣が握られていた。

      真正面からその剣にぶつかることになるが、おかしい。
      マキシマムドライブのエネルギーがまるで、吸い取られるみたいに……!


    白い怪人「……あぁぁっ!」

    ジョーカー「ぐっ……!」

      白い……いや、銀の怪人が剣をふるうと、弾き飛ばされる。
      急激にパワーアップしやがって……こいつ……!


    銀の怪人「……フォームチェンジ」

    ジョーカー「なにっ!?」

      ベルトへ手をやったかと思うと、今度は銀の怪人が水色の水晶のような質感へと変わる。
      剣は消えたが、こんどは速度が爆発的に上がっていて目で追うのがやっとだ。

    108 = 9 :

    これは胸熱

    支援

    109 = 1 :

    ジョーカー「野郎ッ……!」

    銀の怪人「ぐぅっ……ぅ、ぅぅ……ま、負けちゃ、だめだ……あきらめない……アタシ、は……!」

      ギリギリのところでカウンターを入れるが、浅い。
      怪人は再びベルトに手をかけている。銀の時の剣はまずい……まともに打ち合うのは骨が折れそうだ。

      止めようとするが、すさまじい速度で後退していく。
      なら今度こそカウンターを決めようと身構えたが様子がおかしい。


    銀の怪人「うぅ……ち、がう……ヒーローは、正義の味方は、こんなっ……!」

    ジョーカー「お前、まだ……」

    銀の怪人「――――ッ!」


      何かを叫んだかと思うと、高く飛び上がり銀の怪人はどこかへと逃げていった。
      追いかけることも考えたが……

    ジョーカー「……怪我人がいるんだったな。病院に運ぶか」

      ベルトを元に戻し、メモリを抜く。
      纏っていたエネルギーが解放され、元の体へと戻っていく。

    翔太郎「あいつは……なんだったんだ……?」

    111 :

    ――――

    P「……おかしいな。光が遅刻なんて……?」

    「………ご、めん。プロデューサー。遅くなった」

    P「おぉ、遅かったじゃ……お前、どうした?」

    「遅刻した理由なら……ちょっと、困ってる人を助けててさ……」

    P「そうじゃない、顔色も悪いし……熱でもあるんじゃないか?」

    「平気だ。安心してよ……大丈夫、だから」

    P「……光」

    「ほらっ、この通り! ぜんぜ、んっ……」

    P「……こんな調子でいっても周りに迷惑をかけるだけだ。今日はもう休め」

    112 = 111 :

    「なっ……」

    P「あのな、無理をすること自体は悪くない……それで、他のみんなも、自分自身にもプラスになるなら、だ」

    P「だけど……今の光が無理をしても、周りにも、光にもいい結果にはならない。俺はまだまだ半人前だろうけど、それはわかる」

    「……でもっ、そうしたら、休んだら困る人もたくさんいるじゃないか!」

    P「それは俺の責任だ。……監督責任は俺にある」

    「平気だよ、ぜんぜん……ピンピンしてる。だから!」

    P「ダメだ。きちんと休むこと……これはプロデューサーとしての命令だ」

    「……なんで……アタシは、ただ」

    P「いいから、ほら」

    「……」

    113 = 111 :

      ブロロロ…

    「ん……すぅ……」

    P「……寝ちゃったのか?」

    「……………」

    P「……やっぱり、ひどく疲れてたみたいだな」

    P「だけどいったいどうしたっていうんだ……? また、休憩時間か……」

    P「………」

    P「探偵さんを信じて、俺は俺ができることをしなくちゃな」

    114 :

    ガンバ

    115 :

    (俺がモバマスとライダーのクロスSSを見つける音)

    (書き溜めが共鳴し始める音)

    116 = 111 :

    ―― 数日後

    「うん、もう大丈夫だ!」

    P「そうか? 無理は……」

    「してない。それより今は外で体が動かしたい!」

    P「……元気だなぁ」

    「あぁ、正義の味方は体も強くなくちゃな!」

    P「それで無理を押して何かするっていうのはだめだぞ?」

    「うん、気を付ける」

    P「よし。今日はリトルヒーローの収録もあるしきっちり決めてこい!」

    「ああ!」

    117 :

    あげ

    118 = 111 :

    ――――

    ――


    「南条光の、リトルヒーロー! おたよりもいっぱいだな」

    「小さないいことを重ねるって、とっても大切だと思う。アタシは、このおたよりや、誰にも知られていないような小さな親切をすごいことだなって思ってる」

    「……いいことって、なんだろう。悪いことをしないのと、いいことをするのって別のことなのかな」

    「なんて……あんまり、アタシらしくないか。それじゃあおたよりを読んでいくぜっ!」

    「PN.あじさいプリンスさんから。最近、白の怪人に助けられました……」

    「あ。また白の怪人だね……結構、いろんな人を助けてるみたいだしすごい、よな」

    「すごい、のかな……難しいね」

    「……うん。だけど、感謝の気持ちがあるっていうことはすごいことだよな!」

    「アタシもちゃんとありがとうって言えるようがんばるぜ!」

    119 = 114 :

    ゆっくりでいいのよ?

    122 = 111 :

    「――それじゃあ今日はここまで! また聞いてくれよな!」



    P「お疲れ様、光……何か悩みでもあるのか?」

    「ううん、大丈夫……だけど、プロデューサー。このあとって空いてるよね?」

    P「そうだな……もう家に送っていくつもりだったけど、どこか行きたい場所でもあるのか?」

    「………」

    P「送っていくぞ? 昼間とはいえ心配だし」

    「いや……大丈夫だよ。アタシなら、平気だ」

    P「でもほら、歩くと疲れたりとか――」

    「いいから!」

    P「ひ、かる?」

    「あっ……いや、本当に平気なんだ! だから、ねっ!」

    123 :

    ブレイクしたらモノによっては酷い副作用が襲うメモリもあるよな

    124 = 111 :

    P「光……」

    「それに、ほら、あれだよ! アタシだって女子なんだからプライバシーは気にしてくれなきゃさ!」

    P「……そうだな。ごめん」

    「ううん、大丈夫だから」

    P「でも気を付けろよ?」

    「平気だよ。正義の味方だって、いるからさ……」

    P「光……?」

    「あ、あはは。それじゃあ、いってきます」

    125 = 117 :

    126 :

    しえん

    127 = 111 :

    「………」

    「昨日の……真っ黒のは、仮面ライダー、なのかな」

    「でも噂だと二色だって聞いてたのにな……本当は、悪いやつが成りすましてた、とか……」

    「そう、だ。アタシが、正義が、間違ってるわけないし、あれは仮面ライダーじゃないんだ」

    「だったら、正義の味方はやっぱりアタシが……」

    「……ち、がう……そうじゃない、たぶん、アタシ、悪い、こと………」

    「うぅぅぅ………聞かなきゃ……あの、人に……」

    「メモリ、毒って……いってた……」

    「毒……あれ? あの人、どこかで……みたっけ……」

    「確か、えっと……あれ、は……」



    翔太郎「……あの人ってのは、誰のことだ?」

    「っ……!」

    128 = 126 :

    頑張ってほすい

    129 = 111 :

    「……あ……昨日、の……じゃなくて、えっと……」

    翔太郎「……嬢ちゃん、お前が白い怪人の正体だな?」

    「う……ぅぅ……」

    翔太郎「ラジオの時は……少し、普通に聞こえたがもう限界だろ? メモリを渡せ。ゆっくり療養すればまだ間に合う」

    「………」

    翔太郎「安心しろ。パートナーは……だいぶ、お嬢ちゃんのことを思ってる。誰も責めない」

    「あぁ……そっか、思い出した……」

    翔太郎「照井にも話さねぇといけねぇから、どこでメモリを手に入れたのかは聞かせてもらうが――」

    「探偵のお兄さんだ……初めて、会った時の……」

    翔太郎「……?」

    130 = 111 :

    「……嬉しかった。いろんな名所を教えてくれて、親切にしてくれて、助かった」

    翔太郎「おい……嬢ちゃん……?」

    「でも……アタシは……正義の味方だから……」

    翔太郎「やめろ……使うな! そいつを渡せ!」

    「悪いやつはやっつけないといけないんだ……正義の力を、奪うなんて……」

    翔太郎「ッ……ちっくしょう!」

    「悪いやつ、だもんな」


       ≪Justice≫

    131 :

    奴を倒すことで俺の正義が完成する

    133 :

    彼女が使ったのは、地球に眠る正義の記憶を封じ込めてある、奇しくも左翔太郎と同じJのメモリだった

    134 :

    >>132
    あんたメモリの毒素がなくても
    もっととんでもねえだろ

    135 = 111 :

    ※※※※

      目の前でガイアメモリの力が解放された。
      少し大げさに腕を振り上げたかと思うと、もう片方の手で服をヘソまでまくりあげた。

      そのまま切腹するようにみぞおちの下あたりにある生体コネクタへとメモリを飲み込ませる。

      少女の体が変質していき、力強い白の怪人へと変身した。
      そのまま静かに構えるとベルトが低くうなりを上げる。

    ジャスティス「……不意打ちは正義の行いじゃない。悪いやつでも、まっすぐ倒してやる」

    翔太郎「……やるしか、ねぇのか」

      ロストドライバーを取り出して腰に装着する。
      力に飲み込まれて、このままでは本人の命すら危ない。

      だったら――間違いをした子供を叩いてやるのも、大人の仕事だ。
      依頼人は嬢ちゃんのことを心底心配していた。力になると約束をした。

    翔太郎「……いくぜ」

      目の前にいる相手に向けて。今はいない、相棒に向けて。
      迷いが生まれそうな自分自身に向けて。

      誰に向けたものでもないが、呼びかけるようにつぶやいた。

    136 = 111 :

      メモリを取り出し、構えをとる。
      メモリの力を解放したことを表すガイアウィスパーが鳴り響くと同時に腕をひねり、ベルトへと挿しこんだ。

    翔太郎「変身!」

      
           ≪Joker!≫


    ジョーカー「……」

    ジャスティス「……いくぞ。悪党!」


      白い体の正義の味方が襲い掛かってくる。
      前回よりもさらに速く、力強い。

      だがやはり単純で、まっすぐな拳は避けやすい。
      ひきつけて躱し、カウンターを打ち込んだ。

      ……しかし、確かに入ったカウンターのダメージがないかのようにその腕をつかまれてしまう。

    ジョーカー「なに……!?」

    137 = 111 :

    ジャスティス「こんなのじゃ……負けない……! 正義の味方は、負けない……!」

    ジョーカー「ぐっ……まずい……!」

      腕をつかまれて逃げ場がなく、力を逃がすこともできない。
      その状態で、相手のパンチをもろに受ける。

      すさまじい衝撃に一瞬意識がとびかけるがどうにか持ち直した。

    ジョーカー「んにゃ……ろっ!」

    ジャスティス「ッ……」

      掴まれていた腕を逆に押し込み、相手の体制を崩すと同時に蹴りをいれる。
      今度は効いたらしく、相手との距離をとることに成功した。

      だが、まだだ。浅いダメージしか与えていない。
      追撃のために接近しようとするが、既に構えなおされてしまっている。

    ジョーカー「ちっ……」

    ジャスティス「……フォーム、チェンジ!」

      ドーパントがベルトに手をやると、身体が銀に輝いていく。
      そして腕には赤く妖しく光る剣が握られていた。

    138 = 117 :

    しえん

    139 = 114 :

    いいね

    140 = 111 :

    ジャスティス「うおおぉぉぉぉッ!」

    ジョーカー「ぐっ……!」

      すさまじい斬撃の嵐をどうにか紙一重でかわし続ける。
      リーチも、速度も相手の方が上だ。このままだとジリ貧になっていくだけだろう。

      大きく一歩飛び下がり、地面を砕くように強く踏みつける。
      そのまま、砕いたコンクリートを蹴りつけるが剣で一閃されてしまう。

      しかし、その振りぬいたタイミングに合わせて踏み込み、左の拳を撃ちこむとドーパントがひるむ。
      その隙を逃さず、身体をひねるようにして剣を持った腕を蹴り上げた。

      がら空きになった体へと何発も拳を叩きこむとドーパントが大きくよろめいた。
      一気にメモリブレイクしようとするが、またベルトへ手をやって体の色が変化したかと思うと大きな距離を取られてしまう。

    ジャスティス「……はぁ……はぁ……!」

    ジョーカー「やめとけ……もう、わかっただろ? これ以上したら、下手すりゃ死ぬぞ!」

    ジャスティス「うるさい……正義は、諦めないんだ!」

      水晶に変わった体で、これまでとは比べ物にならないほどの速度でドーパントが突っ込んでくる。
      しかし、速度が上がった分制御が甘くなっているため見ることに集中さえできれば躱すことは可能だった。

    141 = 111 :

      突進は躱すことに成功したが、続いて拳の撃ちあいになる。

      すさまじい速度の連撃のすべてを避けることはできない。
      だが、致命傷になるような大きな一撃は避け、残りはギリギリのダメージで受け続けることでどうにか均衡を保つことはできている状態だ。

      相手が焦れたように大きく振りかぶったタイミングを逃さず、小さなパンチを当てることで力をそらす。
      撃っている数も、当たっている数もドーパントの攻撃の方が多いが、先によろめいたのもまたドーパントのほうだった。

    ジャスティス「くっ……なん、で……」

    ジョーカー「……心配してるやつのことを、忘れちまって。自分勝手にやって。何が正義だ」

    ジャスティス「……」

    ジョーカー「嬢ちゃんと、プロデューサーはパートナーなんだろ? だったら……そのメモリのことも、教えてやるべきだったんじゃねぇのか」

    ジャスティス「ちがう……アタシは、みんなが喜ぶような……かっこいい、ヒーローに、なりたくて……」

    ジョーカー「そんなメモリなんかの力で! ヒーローになるのがお前とプロデューサーの夢だったのか!?」

    ジャスティス「そ……それでも、それでも、アタシはッ……!」

    142 :

    しえん

    144 = 111 :

      どうやら、まだ立ち上がる気らしい。
      そろそろこちらのダメージも大きいし、完全に回復しないうちにメモリブレイクしようとベルトへ手を伸ばす。

      その時、聞き覚えのある声がした。


    P「――待ってくれ!」

    ジャスティス「……プロ、デューサー?」

    ジョーカー「……あんたは」

    P「すみません、どうしても、気になって……追いかけてきちゃったんですよ……」

    ジャスティス「あ………あぁぁぁ……」

    P「光……」


      ……依頼をした、プロデューサー本人だ。
      嬢ちゃんも目に見えて慌てているのがよくわかる。

      しかしいったい、こんなタイミングで出てくるなんてどういうつもりだ?

    145 = 111 :

    ジャスティス「違うんだ、アタシ……だって、正義の味方に、なりたくて……それで……」

    P「……大丈夫だ。怒ってるわけじゃないんだ、ただ……光が、本当に……」

    ジャスティス「う、うあぁぁぁっ!」

      プロデューサーが近づこうとするが、嬢ちゃんが拒絶するように腕を薙いだ。
      ドーパントのパワーはすさまじく、大きな風が起こる。

      小石や、先ほど砕いたコンクリートのかけらがあたってプロデューサーの額からは血が流れた。


    P「っ……ひ、かる……!」

    ジョーカー「おいあんた、生身でそれ以上は……」

    P「だ、いじょう、ぶです……おれ、プロデューサー、ですから……!」

    ジャスティス「ち、ちがう……アタシ、違う……正義の、味方が……まちがう、わけ……」

    P「光!」

    147 = 110 :

    >P「だ、いじょう、ぶです……おれ、プロデューサー、ですから……!」
    一瞬普通に納得しかけた

    150 = 111 :

    P「この、バカ野郎!」

      プロデューサーが思いっきり振りかぶると、グーで嬢ちゃんの頭を殴った。

      ……当然、ドーパントにはダメ―ジはなく、殴ったプロデューサーのほうが手を痛そうにさすっている。
      だが、また錯乱してドーパントとしての意思に飲み込まれる直前だった嬢ちゃんが正気に戻ったらしい。

    ジャスティス「……プロデューサー?」

    P「……すっごい痛い。なぁ、光」

    ジャスティス「………」

    P「秘密の戦士として、やっていくために。その……変身できるアイテムを使って正体を隠してたんだろ?」

    P「……正義の味方ってさ、ヒミツだもんな。ほかの人に言えなくて、内緒にしようとしたのはいい」

    P「だけど……だけどさ、ヒーローだってふるさとが、あるだろ……?」

    P「俺がそうなれる、なんて言わない。だけど、光はおじさんにも、お父さんにも、お母さんにも話をしてなかった」

    P「正義の味方はさ、正義に味方するけど……じゃあ、その正義の味方を助ける……正義の味方の味方がいないと、寂しいよ」

    P「……俺は、情けないやつだ。悪いやつをやっつけたりできない。だけど、お前の味方はできる」

    P「……怒ってるんじゃないんだ。ただ……もう、無理しなくていい。だから、やめてくれ」


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