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    元スレキョン「朝比奈さんなら今、俺の隣で寝ているが?」

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    101 = 1 :



    キョン「明日ですね……」

    朝比奈「そうですね。あの、キョンくん」

    キョン「はい」

    朝比奈「ダメなんですね?」

    キョン「……」

    朝比奈「前のキョンくんも辛そうな顔してましたから、何となく覚悟はあったんです……」

    キョン「……すいません」

    朝比奈「ごめんなさい」

    キョン「え?」

    朝比奈「私の所為でキョンを困らせてしまって。私っていつもドジで……」

    キョン「違います」

    朝比奈「ごめんなさい。ねえ、前もそうだったんですけど……。今日はキョンくんの隣で寝てもいいですか?」

    キョン「朝比奈さん……」

    朝比奈「今度こそ消えるんじゃないかって思うときもあるんです。何かの拍子に消えてしまうかもって……。だから、こんやだけ……おねがいします……」

    102 = 1 :

    翌日

    古泉『おはようございます。古泉です』

    キョン「分かってる。携帯電話っていうのは相手の名前が表示されるんだぞ」

    古泉『申し訳ありません。朝比奈さんは?』

    キョン「……朝比奈さんなら今、俺の隣で寝ているが?」

    古泉『そうですか。真実は告げられたのでしょうか?』

    キョン「ああ。言っておかないと、困るだろ」

    古泉『申し訳ありません。貴方にこのようなことを……』

    キョン「だが、俺は諦めたわけじゃないからな」

    古泉『だからこその決断だった。それはわかっています』

    キョン「朝比奈さんは?」

    古泉『僕の隣にいますよ』

    キョン「早いな」

    古泉『んふっ。今日も貴方の奢りになってしまいそうですね』

    キョン「いつものことだ。もう慣れた」

    104 :

    支援
    久々に面白いハルヒSSを見た

    105 = 1 :

    キョン「うぅ……」

    朝比奈「キョンくん、キョンくん」

    キョン「ん……?」

    朝比奈「起きて、キョンくん」

    キョン「うわぁ!? な、なんで朝比奈さんが!?」

    キョン(可愛い女の子が起こしにくるなんて、どこのラブコメだ!?)

    朝比奈「あの、どうして私がここにいるか、分かりますか?」

    キョン「さっぱりです。昨日、俺の家に遊びに来ましたか? それで俺がなぜか前後不覚……」

    朝比奈「いえ! キョンくんはそれでいてくれないと私が困るというか……今日は木曜日ですし……」

    キョン「は?」

    朝比奈「とにかく、キョンくんにお伝えしないといけないことが沢山あるの。聞いてください」

    キョン「は、はぁ……」

    朝比奈「質問はあとで何でも答えますから。まずは私の話を聞いて」

    キョン「わ、わかりました」

    キョン(なんだこの状況……。何か俺の周りで起こったのか……)

    106 :

    いちいち二人称で呼び過ぎ

    107 = 104 :

    108 = 1 :

    キョン「――要約すると、貴方はどこかの時間軸で亡くなっていて、でもハルヒの力で色々な時間軸を彷徨っているってことですか」

    朝比奈「昨日の夜、キョンくんにそう説明されました」

    キョン「同じベッドで?」

    朝比奈「はい。少し、恥ずかしかったです……キョンくんの体はとても温かったですけど……」

    キョン(許さん!! 他次元の俺!!)

    朝比奈「それはともかく、キョンくん」

    キョン「しかし、長門からも古泉からも匙を投げられたってことですよね」

    朝比奈「そうなります……」

    キョン「朝比奈さん。やはり前回の俺の案を採用するべきじゃないですか?」

    朝比奈「それって……」

    キョン「試していないことを試していきませんか。確かに危険な賭けではあるかもしれませんが」

    朝比奈「でも、土曜日に何が起こるのか私はまだしらなくてぇ……」

    キョン「そうも言ってられませんよ。今回で終わらせるんです」

    朝比奈「キョンくん……」

    キョン「前回の俺がどんな想いで朝比奈さんに話したのかは分かりませんが、貴方を託されたってことは分かりますから」

    110 = 93 :

    時間の流れがわからん
    >>105でループしたんだよな?

    111 :

    時間が戻るとわかってるのなら中出しセックルしてしまうかもな

    112 = 89 :

    もう駆け落ちしてしまえ

    >>110
    だろうねぇ

    113 :

    追いついた、なかなか面白い④

    114 :

    これがエンドレス処女か

    116 :

    ループすると体は数日若返るのか?
    何万回もループすれば耳年増のJKババアになるな

    117 = 113 :

    続きはよ

    118 = 89 :

    さては猿ったか

    119 = 1 :

    高校 廊下

    古泉「事情は分かりました。ですが、どのように解決されるおつもりですか? 話を聞く限りでは、非常に難しいことでは?」

    キョン「だから相談しているんだろ」

    古泉「困りましたね。手立てはすぐに思い浮かびません」

    キョン「俺はハルヒが何をしたのかがポイントだと思っている」

    古泉「朝比奈さんを蘇生させたのではないのですか?」

    キョン「朝比奈さんを蘇生させたのなら、どうしてこっちに来ちまってるんだって話だろ?」

    古泉「涼宮さんのことです、朝比奈さんが亡くなってしまうような世界には置いておけないと思ったのではないでしょうか」

    キョン「なら、その世界に朝比奈さんはいないことになるよな」

    古泉「無茶です。どのようにして既に終わったであろう世界に干渉するおつもりですか?」

    キョン「なんとかできないか」

    古泉「そもそも朝比奈さんが亡くなられた時間軸は涼宮さんが破壊したと考えるのが妥当です。つまり、現状では朝比奈さんの行き場がない」

    キョン「うーん……」

    キョン(結局、俺たちがぶつかる壁はそこなんだろう。朝比奈さんの居場所がない)

    古泉「ところで素朴な疑問なのですが、何故朝比奈さんは貴方のベッドで寝起きをされているのですか?」

    122 = 1 :

    キョン「ん? そういえばそれは知らないな」

    古泉「朝比奈さんが亡くなったとき、朝比奈さんを時間移動させたのは涼宮さんでいいでしょう。わざわざ貴方のベッドに移動させる意味は何かあるのでしょうか」

    キョン「それはあまり関係ないんじゃないか?」

    古泉「まぁ、信頼していると言ってしまえばそれまでですが」

    キョン「悪い気はしねえな」

    古泉「それとこれにも言及がないようですが、朝比奈さんの記憶の欠如が何を意味するのか調べたほうがいいのかもしれませんね」

    キョン「土曜日の記憶か? それはまだ目が覚めてないんじゃないのか?」

    古泉「涼宮さんが蘇生させた時間にも何らかのヒントがあると思うのですが……」

    キョン「例えばなんだ」

    古泉「その時間でなければ都合が悪かった、とかです」

    キョン「蘇生させるのに都合の良い悪いがあるのか」

    古泉「分かりません。ですが、意味はあるでしょう」

    キョン(目が覚める前ってことはかなり早い時間に設定していることになるよな……)

    古泉「僕のほうでも調べてみます。長門さんにも相談しておきたいですから」

    キョン「ああ。頼む」

    124 = 70 :

    しえん

    125 = 1 :

    教室

    谷口「おーい、キョン。次の時間、俺が当てられそうなんだ。教えてくれ」

    キョン「国木田に訊けばいいだろ」

    谷口「残念なことに国木田は便所だ。だから、俺は親友のキョンに訊かざるを得ない」

    キョン「なんだその言い方は。癪に障るからおしえん」

    谷口「おい、キョン。当てられて答えられないって最高にかっこ悪いと思わないか?」

    キョン「思う」

    谷口「なら、ダチとして教えておくべきじゃないか? ん?」

    キョン「馴れ馴れしい。国木田がいなきゃなにもできないのか、お前は」

    谷口「何も出来ないってことはねーけどよ。俺ってほら、従順だから」

    キョン(教えを乞う側が従順とは腹が痛いね)

    谷口「おまえのいうことならなんでも聞いてやるってぇ。だから、教えろよ」

    キョン「なら、今すぐ席にもどれ」

    谷口「なんだと!?」

    ハルヒ「うるさい!! こっちは寝てるんだから騒ぐな!! 寝れない!!!」

    126 :

    追い付いた紫煙

    127 :

    >>78
    お前エロいな

    129 = 1 :

    谷口「げ、涼宮がおきちまった。退散するか……」

    キョン「ハルヒ、悪かったな。寝てていいぞ」

    ハルヒ「もういいわよ。気分悪いし」

    キョン「……なぁ、ハルヒ。最近、変な夢をみてないか?」

    ハルヒ「え? どうして?」

    キョン「なんとなく」

    ハルヒ「……実はそうなのよね。最近というか昨日の晩にみくるちゃんが血を流してる夢を見ちゃって、おかげで寝不足なのよ」

    キョン「その夢、詳しく教えてくれないか?」

    ハルヒ「詳しくってみくるちゃんが血を流して倒れているのをあたしが眺めてるだけだけど?」

    キョン「どこで?」

    ハルヒ「ど、どこで? 難しいわね……。うーん……住宅街だったと思うけど……」

    キョン「外なのか」

    ハルヒ「それは間違いないわね。って、嫌な夢なんだから思い出させないでよ」

    キョン「よく見るのか?」

    ハルヒ「そうね。今も見たわ。というか、みくるちゃんに会ったらみくるちゃんが血だらけに見えちゃったのよ。ホント、最悪よ。なんなの、これ。誰かのマインドコントロールかしら」

    131 :

    132 = 1 :

    昼休み 部室

    長門「当該時間において大規模なノイズが発生している。涼宮ハルヒの情報因子も確認。涼宮ハルヒによる情報操作が行われたと思われる」

    キョン「これも前回から続いていることなんだよな」

    古泉「ええ。貴方が朝比奈さんから聞いたこととほぼ同じ内容です」

    キョン「朝比奈さんが一度死んでいるって事実がでかすぎて問題にしてなかったが、そもそもハルヒはなんのためにノイズをかけてるんだ?」

    古泉「……」

    キョン「長門。土曜日以降は知ることができないんだよな? 朝比奈さんだけ」

    長門「そう」

    古泉「……待ってください。何故ですか?」

    キョン「どうした?」

    古泉「我々と同じ時間軸にいる朝比奈さんは平穏無事に日曜日を迎えることができることになっているのでは? なのに分からないのですか?」

    長門「観測はできない」

    古泉「長門さん。朝比奈さんの未来を予見できないのですか?」

    長門「正確ではなく不確か情報ではあるが収得可能。断片的なデータではあるが、それを元に朝比奈みくるの救助も実行できる」

    キョン「だから、朝比奈さんは助かり、ループ朝比奈さんは更にループすることになる。はぁ……どうすればいいんだ……」

    133 :

    ループしてるみくるは実はハルヒのみてる夢なんじゃないか

    135 = 1 :

    古泉「長門さん。救助後のことは?」

    長門「観測不能。より多大なノイズが発生している」

    キョン「なに? 何もわからないのか?」

    長門「ない」

    古泉「涼宮さんがノイズをかけている……のではなく、その先がないとしたら?」

    キョン「ないってどういうことだ」

    長門「0」

    キョン「そういうことじゃなくてだな」

    古泉「0になっているのではないですか?」

    キョン「古泉までなにを」

    古泉「朝比奈さんだけが記憶を持っているために前回までの我々は思い違いをしていのかもしれません」

    キョン「どういうことだ」

    古泉「涼宮さんが朝比奈さんの凄惨な現場を見た記憶が残っているのも、おかしな話です。涼宮さんなら真っ先に忘却するはず」

    キョン「そういえばそうだな。こっちの朝比奈さんはそんなことにならないはずなのに」

    古泉「記憶を残した涼宮さん自身が時間軸を移動しているにしろ、新たな時間軸では朝比奈さんは亡くなりません。それでも記憶を持ち続けているのは、同じことを繰り返しているからでは?」

    138 = 1 :

    キョン「おい。それって朝比奈さんが死んでるってことか?」

    古泉「そう考えるほうがいいかもしれません。故に土曜日以降は長門さんにも観測ができない。そこで世界が終わっているから当然ですね」

    キョン「まて、こっちの朝比奈さんが死んでるのか?」

    古泉「それはありえません。長門さんも言ったように救助が可能なのですから」

    キョン「じゃあ……」

    古泉「毎回、律儀に涼宮さんの目の前で息を引き取っているのは、貴方の自宅にいる朝比奈さんのほう、ということになりますね」

    キョン「理由がないだろ」

    古泉「朝比奈みくるを消すということは既定事項となっています」

    キョン「だから殺されたんだろ」

    古泉「前回の僕はそう言ったらしいですが、第一回目、つまりループ現象が起こるきっかけになったとき、何故救えなかったのかも考えねばなりません」

    キョン「そうだ。長門なら救えたはずだよな」

    長門「……」

    古泉「長門さんでも救えない場合もあるでしょう」

    キョン「どんな場合だよ」

    古泉「自害となれば流石の長門さんでも助けることはできないかもしれません。それも突発的なものなら」

    142 = 133 :

    144 = 1 :

    キョン「自害……?」

    古泉「問題は何故、そのような行動をとったか。なのですが……」

    キョン「古泉、おまえの妄言もそこまでいくと清清しいが、確証はあるのか?」

    古泉「前回の僕たちから言われたのでしょう。試していないことを試してくれと。自害という可能性を導き出したのは我々だけということになりますが」

    キョン「お前の考えが正しいなら、ループをしているのは」

    古泉「朝比奈みくるではなく、世界のほう。ということになるかもしれません」

    キョン(朝比奈さんは時間軸に囚われたと言った。それはつまり本人が繰り返しているってことだけでなく、世界中の時計の針が巻き戻ってるときにでも言える)

    古泉「毎回、涼宮さんは朝比奈さんの亡骸を目の当たりにし、そして世界を壊した。朝比奈さんが生きていた時間を僅かに残して」

    キョン「どうして3日間だけなんだ」

    古泉「それだけの期間があれば朝比奈さんを救うことができると考えたからではないでしょうか?」

    キョン「記憶が土曜日だけなくなってるのは……」

    古泉「どのような方法で命を絶つのかはわかりませんが、状況からして飛び降りでしょう。飛び降りる直前の記憶を全て奪えば、再度飛び降りるときに躊躇いが生まれるだろう。そんなことを願ったと僕は思います」

    キョン(一度は勢いで飛び降りたが、二度目なら怖くなってできないだろうって魂胆か。ああ、わらにも縋る感じだな。二日分記憶を残しているのもハルヒなりの配慮か)

    古泉「今晩、この話を伝えてください。今の朝比奈さんには寝耳に水ですが」

    キョン「分かった。言っておく」

    146 = 1 :

    キョン「だが、世界のほうがループしているなら長門はどうなる?」

    長門「……」

    キョン「夏休みのときのようにお前も繰り返しているのか?」

    長門「ない」

    キョン「何故だ?」

    長門「ノイズが多いため正確な情報は得られないが、時間軸がランダムに変化しているためと思われる」

    キョン「完璧なループじゃないのか」

    長門「基盤となる構成情報のみを保存していても、規格改変を行っている場合、我々では観測することが困難」

    古泉「朝比奈さんが亡くなるたびに世界を作り変えているということですか」

    長門「観測不能領域は朝比奈みくるの生存が確認されたのち再構成されると思われる」

    キョン「ハルヒが作った心の保険か」

    古泉「今の涼宮さんにとって大事なのは世界よりも朝比奈みくるということですね」

    キョン「朝比奈さんが自害を踏みとどまったら、元の世界にもどるんだな?」

    長門「可能性は高い」

    古泉「探ってみる価値は十分にあるかと。何故、死に至るのかは朝比奈さんに訊くしかないですが

    147 :

    やっぱ時間遡行ものは面白いな

    148 = 89 :

    さて

    149 = 133 :

    150 = 1 :

    廊下

    キョン(とはいっても、助けを乞う朝比奈さんがどうして自殺なんて道を選ぶんだ? 理由が全く浮かんでこないぜ)

    鶴屋「キョーンくん」

    キョン(朝比奈さんを発作のように身投げさせるなんて……。どうすれば……)

    鶴屋「ストップ、キョンくん!!」ギュゥゥゥ

    キョン「うわぁ!? つ、鶴屋さん!?」

    鶴屋「なにやってるにょろ。前向いてあるかないと、頭ゴチンってなっちゃうよ?」

    キョン「すいません。助かりました」

    鶴屋「そうそう。年上の言うことは素直に聞いておくもんさ、キョンくん」

    キョン「そうですね」

    キョン(貴方の言うことならなんでも聞けてしまいそうですが)

    鶴屋「で、なに考えてたのー? スケベなこと?」

    キョン「そんなわけないです!」

    鶴屋「あっはっはっは。もー、キョンくんってば照れちゃってー」

    キョン(やっぱりこの人には敵わないな)


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