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    元スレキョン「長門って自分の性格を弄れるのか?」長門「可能」

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    タグ : - キョン + - 涼宮ハルヒの憂鬱 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    152 = 131 :

    キョン(今までこんなことを言ってくる奴じゃなかったから、ハルヒも対応に困ってるな)

    キョン(ハルヒの中で長門がどう映っていたのかは推し量るしかないが、最も従順な団員とは少なからず思っていたはずだしな)

    長門「一考を」

    ハルヒ「ちょっと、キョン!!」

    キョン「なんだ?」

    ハルヒ「有希ってこんな子じゃなかったでしょ!! もっと可愛かったじゃない!!」

    キョン「それは長門に向かって言えよ」

    ハルヒ「……有希っ!!」

    長門「なに?」

    ハルヒ「な、生意気よ!!」

    長門「……」

    ハルヒ「……」

    長門「そう。ごめんなさい」

    ハルヒ「あ……いや……」

    長門「意見はしない」

    153 = 131 :

    ハルヒ「キョン、有希になんとかいってよ」

    キョン「でも、長門のほうが正しいからな」

    ハルヒ「団長の私に逆らうこと自体がおかしいと思わない!?」

    キョン「お前、長門には弱いのか?」

    ハルヒ「ち、違うわよ。有希がこんなに向かってきたことなんてなかったから」

    キョン「対応に困るわけか」

    ハルヒ「……そうよ」

    キョン(まぁ、委員長モードの長門だからな)

    長門「……」

    キョン(朝倉じゃねえよな、長門?)

    ハルヒ「もう……有希っていつから、こんなに可愛げがなくなったのかしら」

    キョン「昼は可愛かったんだろ?」

    ハルヒ「今だけよ」

    キョン「バーゲンセールみたいにいうな」

    朝比奈「――すいません、おくれちゃいましたぁ」

    157 = 131 :

    ハルヒ「……」

    朝比奈「涼宮さん、お茶です」

    ハルヒ「ん」

    朝比奈「……キョンくん、何かあったのぉ?」

    キョン「長門に言い包められて不貞腐れているだけですよ」

    古泉「長門さんに?」

    朝比奈「やっぱり、今の長門さん、朝倉さんみたいになってるの?」

    キョン「ええ。委員長といったほうがいいですね」

    古泉「朝倉涼子ではなくですか?」

    キョン「古泉」

    朝比奈「あ、あの……」オロオロ

    古泉「……申し訳ありません。冗談です」

    キョン「笑えないな」

    古泉「……」

    朝比奈「えっとぉ……えっとぉ……」

    163 = 131 :

    ハルヒ「――決めた!!」

    キョン「急にどうした?」

    ハルヒ「やっぱり、やるわよ!! みくるちゃんファッションショー!!」

    朝比奈「ひっ」ビクッ

    キョン「おい、ハルヒ」

    ハルヒ「有希がなんと言おうとあたしはやるからねっ!!!」

    長門「……」

    ハルヒ「ねっ!!」

    長門「わかった」

    キョン(いいのか、長門。長門の言うことなら素直に聞いてくれるんだぞ)

    古泉「場所はどうするのですか?」

    ハルヒ「そうね……。まずはどんな感じになるのか見ておきたいし、まずは部室でやってみましょうか」

    朝比奈「え? もも、もしかしてこ、これから……?」

    ハルヒ「当然よ!! ぬげー!!!」

    朝比奈「ひょえぇぇぇ!!!」

    166 = 131 :

    廊下

    ハルヒ『ぬげー!! ぬげー!!』

    朝比奈『じ、じぶんでぬぎま……きゃぁー!!!』

    古泉「楽しそうですね」

    キョン「おい、古泉」

    古泉「なんでしょうか?」

    キョン「警戒しているのは分かる。わかるがな」

    古泉「気分を害されたのなら謝ります。ですが僕としても最悪の事態だけは避けたいのです」

    キョン「そんなことは分かってる。だからって長門に敵愾心むき出しにするのはどうなんだ」

    古泉「敵愾心なんて。警戒心です」

    キョン「俺にはその判別ができなくてね」

    古泉「長門さんが朝倉涼子になっていないという確証が僕は欲しい」

    キョン「……どうやれば分かる?」

    古泉「はっきり言えば調べる方法はありません。長門さんが本当のことを言うとは限りませんし、他の端末も全面協力とはいかないでしょうからね」

    キョン(お手上げってことか)

    170 = 131 :

    ハルヒ『キョーン、古泉君。もういいわよー』

    古泉「失礼します」ガチャ

    ハルヒ「じゃーん!! どう!! 園児みくるちゃーん!!」

    朝比奈「ひ、ひぃん……」モジモジ

    キョン(鼻血出そうです)

    長門「……」

    キョン(長門……)

    ハルヒ「これで商店街を歩くってどう思う?」

    古泉「僕からはなんとも」

    朝比奈「わ、わたしは……こんなの……あのぉ……」モジモジ

    キョン「やっぱり目の毒だ。ハルヒ、やめようぜ」

    ハルヒ「目の毒ってどこが? 目の保養になっていいじゃない」

    キョン「お前はなんでそういちいちおっさんの目線なんだよ」

    長門「……その服装での外出は好ましくない」

    ハルヒ「む……」

    171 :

    あとでゆっくり読むわ。

    172 :

    駄コテは黙って猿よけしてろや能無しアスペ

    174 = 131 :

    長門「朝比奈みくるにのみ衆目を集めることになる。それを軽減させる方法としては私が同じ衣装を着るか、場所の変更を提唱する」

    ハルヒ「あのね、有希。これは大事なことなのよ。みくるちゃんのためでもあるの」

    長門「朝比奈みくるにとってはマイナス要素が多い」

    ハルヒ「どうして有希がそんなこというのよ。やってみないとわからないでしょ?」

    長門「実行せずとも理解は可能なレベル」

    ハルヒ「……っ」

    朝比奈「あ、あれ……あの……」

    古泉「……」

    キョン(空気が悪いな。長門が思いのほか朝倉の……いや、委員長としての色が濃くなってる所為か。そういえばハルヒのやつ、朝倉には興味なさそうだったもんな。性格が合わなかったのかもしれないが)

    長門「一考を」

    ハルヒ「有希が着ればいいのね?」

    長門「……」コクッ

    ハルヒ「有希はそういうの似合わないと思うんだけど?」

    長門「やってみなければ評価は下せない」

    ハルヒ「……言うじゃないの」

    176 = 131 :

    キョン「ハルヒ、もういいだろ?」

    ハルヒ「キョンは黙ってて。――有希、今日はやけに突っかかってくるけど、何か私に不満でもあるわけ?」

    長門「違う。私は提案しているだけ。決めるのは貴方」

    ハルヒ「じゃあ、何も言わないで。有希に言われると、なんかショックなのよ」

    長門「……そう」

    ハルヒ「もういいわ。今日は終わりにしましょう。本番は明後日だし、今日のうちにルートの下見もしておきたいしね」

    キョン「本気か、ハルヒ?」

    ハルヒ「キョン。ちょっと付き合って」

    キョン「下見にか?」

    ハルヒ「みくるちゃんも」

    朝比奈「は、はい……」

    古泉「涼宮さん、僕と長門さんはよろしいのですか?」

    ハルヒ「ええ。古泉くんと有希は帰っていいわ。おつかれ」

    古泉「分かりました」

    長門「……」

    178 = 131 :

    駅前

    ハルヒ「……はい、切符」

    朝比奈「ど、どうも」

    キョン「金なら払うぞ、ハルヒ」

    ハルヒ「ねえ、有希のことだけど」

    キョン「どうした?」

    ハルヒ「……私のこと、嫌いなのかしら」

    キョン「え……!?」

    朝比奈「……!」

    ハルヒ「……」

    キョン(何で気がつかなかった。ハルヒがこんなに落ち込んでるのに……。朝比奈さんもそれには気がつかなかったようだが)

    ハルヒ「みくるちゃんはどう思う?」

    朝比奈「えっと……そんなことないと思いますけど……」

    キョン「おいおい、ハルヒ。少し意見してきただけでそう言うのはおかしいだろ? そもそも今日は一緒に弁当も食ったわけだし」

    ハルヒ「そうよ。お昼は楽しかったわ。高校入学以来、一番楽しい昼休みだったかもしれない。でもね、やっぱりあれは有希じゃないような気がするのよ」

    179 :

    そうだ、あちゃくらさんの性格でいこう(提案

    181 = 131 :

    キョン「長門じゃないって」

    ハルヒ「有希の皮を被った誰かのような気がするの」

    キョン「そんなことあるわけないだろ」

    ハルヒ「でも、性格が全然違う。君が悪いくらいよ」

    キョン(まぁ、気がつくなってほうが無理だよな)

    ハルヒ「ああいう子じゃなかったでしょ。絶対。あたしに意見するなんて、絶対におかしいもの」

    朝比奈「な、長門さんもその思うところがあってぇ……」

    ハルヒ「それってあたしのことを嫌いとかそういうこと?」

    キョン「まて、ハルヒ。何言ってやがる。嫌いな奴と一緒に弁当を食べるか?」

    ハルヒ「有希はそういうことを直接いうようなことはしないでしょ。今の有希も嫌に社交的だし、そういうことはまず言わないと思うの」

    キョン(朝倉はハルヒに対しても積極的に関わりに行ってたしなぁ。内心は嫌っていたのかもしれない)

    ハルヒ「あたし、ずっと有希に嫌われていたのかしら。この前怒っていたのも、やっぱりあたしの所為……?」

    キョン(ハルヒのやつがこんなに追い込まれるなんて。今の長門はハルヒにとって敵でしかないってことなのか。じゃあ、やっぱり長門は……)

    『間もなくホームに電車が参ります。黄色い線の内側にお下がりください』

    ハルヒ「行くわよ」

    182 = 131 :

    >>181
    ハルヒ「でも、性格が全然違う。君が悪いくらいよ」

    ハルヒ「でも、性格が全然違う。気味が悪いくらいよ」

    183 :

    ハルヒかわいい

    184 = 131 :

    電車内

    朝比奈「……キョンくん。涼宮さん、元気ないですけど、どうしたらいいんでしょうか?」

    キョン「喧嘩寸前までいきましたからね……」

    朝比奈「え?」

    キョン「あいつ、あの性格ですから真っ向からの喧嘩に慣れてないんだと思います」

    朝比奈「そういえば文化祭のときもキョンくんに怒られてずいぶん落ち込んでましたもんね」

    キョン(古泉も言っていたが、俺は、俺だけはハルヒにとって最後まで味方でいるような存在だった。らしい)

    キョン(何でも素直に首肯する長門もハルヒにとってはそういった類の奴だったんだろうな)

    朝比奈「でも、涼宮さんは長門さんにああ言われたから落ち込んでるってことですよね。長門さんは特別なんでしょうか?」

    キョン「それは違いますよ。きっと、朝比奈さんにも古泉にも怒られたらああいう風に落ち込むと思いますよ」

    朝比奈「ほ、ほんとう?」

    キョン「何を言っても最終的にはついて来てくれると、ハルヒは思ってるでしょうからね」

    朝比奈「そうですか……」

    キョン(誰だって、仲がいいと思っていた相手に噛み付かれるとショックだからな。ハルヒも例外じゃなかったのは驚きだが。そういえば閉鎖空間はどうなってるんだ?)

    ハルヒ「……はぁ」

    186 = 131 :

    商店街

    朝比奈「いつきてもい、いっぱい人がいます……。ここをあの恰好であるくんですかぁ……」

    キョン「なぁ、ハルヒ? やっぱり考え直さないか?」

    ハルヒ「……」

    キョン「ハルヒ」

    ハルヒ「聞こえてるわよ。うっさいわね。ここから真っ直ぐ行くわよ」

    朝比奈「ひぃ……」

    キョン「土曜日にやるんだろ? 今日よりも人が多いと思ったほうがいいぞ?」

    ハルヒ「……」

    キョン「なぁ」

    ハルヒ「分かってるわよ!! 邪魔すんなっ!!」

    キョン「……わかった」

    ハルヒ「ふんっ」

    朝比奈「涼宮さん……」

    キョン(さて、どうする。事実を告げるわけにはいかないしな……)

    187 = 131 :

    キョン「ここまで約1キロだな。結構歩くぞ、これ」

    ハルヒ「……」

    朝比奈「あの……涼宮さん……」

    キョン「なぁ、ハルヒ? 長門は自分も着るならやるって言ってんだぜ? どうしてその条件を呑まないんだ? どうしてもやりたいなら……」

    ハルヒ「有希が好んで着たいっていうなら、着せるわ。でも、みくるちゃんのために仕方なく着るんじゃ、可哀相じゃない」

    キョン「あのな。なら、朝比奈さんにも着せてやるなよ。嫌がってんだろ」

    ハルヒ「……みくるちゃん」

    朝比奈「は、はい」

    ハルヒ「そんなに嫌?」

    朝比奈「で、できればぁ……」

    ハルヒ「そう」

    朝比奈「え?」

    ハルヒ「文化祭のときも嫌だったの?」

    朝比奈「え、えっと……」

    ハルヒ「どうなの?」

    189 = 131 :

    朝比奈「……」

    ハルヒ「言いなさい」

    キョン「嫌だったって言えば謝罪するのか?」

    ハルヒ「……別に。確認よ。確認」

    キョン(長門の性格改変がハルヒにまで影響し出したな……)

    ハルヒ「で、どうなの?」

    朝比奈「……い、嫌でした」

    ハルヒ「そう……。そうよね。みくるちゃん、ズル休みしようとしてたもんね」

    朝比奈「ごめんなさい……」

    ハルヒ「もういいわ。気分が萎えちゃった。帰りましょう」

    キョン「ハルヒ。いいのかよ」

    ハルヒ「嫌なんでしょ?」

    朝比奈「えっとぉ……そのぉ……」

    ハルヒ「はい、解散。また明日ね」

    キョン(古泉に連絡しておくか)

    190 = 131 :

    駅前

    古泉『いえ、閉鎖空間は確認されておりません』

    キョン「そうかい。それを聞いて安心した」

    古泉『僕に確認するまでもなく、確信していたのではないですか?』

    キョン「そんなことはない」

    古泉『涼宮さんも分かってはいるのですよ』

    キョン「なにをだ」

    古泉『自分の言っていることがどれだけ朝比奈さんや僕、そして貴方を追い込んでいるのかを』

    キョン「信じないね」

    古泉『貴方の考えは正しいと思いますよ。僕も朝比奈さんも涼宮さんにはまず逆らうことはしないですから、涼宮さんも言えばついてくると思っているはずです』

    キョン「身勝手な考え方だ」

    古泉『でも、朝比奈さんの場合ですが、本当に嫌ならば退部しているだろうという考えが根底にあるでしょう。なんだかんだと自分の我侭には付き合ってくれる貴重な存在。そういう見方をしている』

    キョン「それに俺も含まれているのか」

    古泉『文化祭の一件でそれは確定したのでしょう。無論、長門さんも。いえ、長門さんの場合は、ある意味では貴方よりも信頼していたかもしれません。付いて来てくれることに関しては』

    キョン(しかし、今日ハルヒの中で長門神話が崩壊した。ただ閉鎖空間が出ないってことは、心のどこかでそういう不安も持っていたのか。いつかは誰かが愛想をつかすとかハルヒも考えていたんだろうか)

    191 :

    面白い

    192 :

    なんの宣伝をするために商店街をコスプレして歩くの?
    上の方に書いてある?

    193 = 131 :

    朝比奈「キョンくん、これからどうしますか?」

    キョン「朝比奈さんはどう思いますか? 今の長門を」

    朝比奈「私のことを気遣ってくれるので、嫌なんて事はありません。今日も涼宮さんから私を守ってくれましたし」

    キョン「そうですね。ハルヒの力を押さえ込んでいる。形は違いますが、いつも通りの働きを長門はしていることになります」

    朝比奈「ええ」

    キョン「長門の言い分では、クラスメイトたちに気を使わせたくないための処置です。だから、俺たちに長門は責められない」

    朝比奈「そうですよね。長門さんだってクラスの人と楽しく会話したいでしょうし」

    キョン(ここでは古泉の説は出さないほうがいいか。朝比奈さんはそういうことを考えてないみたいだしな)

    朝比奈「私たちに長門さんを説得することはできません。長門さんの考えもわかりますから」

    キョン(長門がクラスメイトと仲良くするためには、今の性格が一番適しているのは長門の話からでも分かる)

    キョン(だが、そうするとハルヒとの軋轢は深まるばかり……)

    朝比奈「キョンくぅん……」

    キョン「どうしましょうか?」

    朝比奈「わかりません……」

    キョン(長門と話すか。だが、万が一、古泉の説が当たっているなら、長門がどう動くかわからない……。あー、くそ。面倒だな)

    195 = 131 :

    長門宅

    キョン(とはいえ、無視できるものでもない。もし朝倉であっても長門は長門だ。なんとかなるだろ)

    キョン「……」ピッ

    長門『はい』

    キョン「俺だ。開けてくれないか」

    長門『用件は?』

    キョン「ハルヒについて。あとお前のことで」

    長門『入って』

    キョン「サンキュ」

    キョン(ここで長門の声を聞いたのは初めてかもしれないな)

    キョン「よし。いくか」

    キョン(まずは長門が朝倉なのかどうかを聞く)

    キョン(そのあと、ハルヒについてどう思っているのかを)

    キョン(悪いなハルヒ。余計なお世話ってことは分かってるが、お前だけの問題でもないんでな)

    キョン(やっぱり古泉ぐらいは連れてくるべきだったか。でも、あいつに言えば止められるだろうしな……)

    196 = 131 :

    長門「どうぞ」

    キョン「おう。お邪魔します」

    長門「お茶、淹れるから」

    キョン「朝倉」

    長門「……」

    キョン「朝倉なのか?」

    長門「……現在のパーソナルデータは朝倉涼子の性質を組み込んでいる。厳密に言えば異なるが、大まかに言えば貴方のいうことは間違っていない」

    キョン「なら、長門なんだな?」

    長門「そうなる」

    キョン「ハルヒのことはどう思う?」

    長門「質問の意図が不明瞭」

    キョン「ここにハルヒはいない。答えてくれてもいいんじゃないか」

    長門「……」

    キョン「今は朝倉なんだろ? 別に長門のことを聞いているわけじゃない」

    長門「……好意を持っているとは言えない」

    199 = 131 :

    キョン「そうか。まぁ、今日のことを見て居ればなんとなくは分かるが」

    長門「それは朝比奈みくるも古泉一樹も――」

    キョン「悪い長門。悪口や陰口を聞きにきたわけじゃないんだ」

    長門「……」

    キョン「不安だったことがある。お前がもし朝倉で、以前俺を襲ったようにハルヒを精神的に追い込んでいる可能性もあったからな」

    長門「……」

    キョン「ただ、今ので分かった。別に敵じゃないんだよな。今の長門も」

    長門「敵ではない」

    キョン「分かってる。俺はそれが確認できればよかったんだ。だから古泉も呼んでないだろ? あいつがいればきっと本当のことを話してくれないと思ったからな」

    長門「私が本当のことを言っている保障は無い。また、私の言うことが真実であるということも貴方には確認する術がない」

    キョン「いや。今回に限っては俺は確信を持っている。ハルヒのことが嫌いなんだろうなってことは」

    長門「どうして?」

    キョン「短い付き合いではあったけど、朝倉の性格はハルヒとは合わないと思うからだ。良くも悪くも朝倉は社交的だ。ハルヒみたいな偏屈には合わせるのに苦労するだろうからな」

    キョン「ハルヒも朝倉が教科書通りの対応しかできなかったからか、興味を示さなかった。あいつは普通の奴はお断りだからな。……だから、今の長門があまり好きじゃないみたいだ」

    長門「……」


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