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    元スレキョン「長門って自分の性格を弄れるのか?」長門「可能」

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    タグ : - キョン + - 涼宮ハルヒの憂鬱 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    51 = 1 :

    翌日 学校

    キョン(朝から長門の様子を見に行くべきか……。しかし……)

    谷口「おーっす、キョン」

    キョン「谷口……」

    谷口「どうしたんだよ? 誰かを出待ちしてるのか?」

    キョン(いつもながら勘だけは鋭いやつだ)

    谷口「違うなら教室に行こうぜ。遅刻しちまうぞ」

    キョン「いや、ちょっと待ってくれ」

    谷口「はぁ? おい、誰を待って……」

    長門「……」

    キョン「長門!」

    長門「……」

    谷口「長門有希か。やっぱり、お前ら……」

    キョン「断じて違う。長門、もう大丈夫か?」

    長門「……遅刻するから。またあとで」

    52 = 32 :

    面白い

    53 = 1 :

    キョン(まだ直ってなさそうだな……)

    谷口「なんだよ、キョン。長門有希ってあんな冷たい感じだったか?」

    キョン「いや、違うと思う」

    谷口「だよな。何を考えているか分からないところはあったけど、人を突き放すような言い方はしないはずだ」

    キョン「そうなのか?」

    谷口「おうよ。A-の女を調べない俺じゃないからな」

    キョン「でも、他人とは関わらないようにしているんだろ?」

    谷口「入学当初はそうだったみたいだが、それは長門本人の雰囲気の所為もあったみたいだぜ。近寄りがたいし、無口だし」

    キョン「実際はどうなんだ?」

    キョン(教室では愛想を振りまいているなら驚愕するしかないが)

    谷口「基本的にどんな頼みごとも引き受けてくれるみたいでな。まぁ、あまりに引き受けるもんで最近は周囲が遠慮して、どうしてもってときだけ長門有希に頼むのが暗黙の了解になってるらしい」

    キョン(長門の人柄がそうさせるんだろうか)

    谷口「それに誰がどう見ても美少女だし、無害だ。大切にされているみたいだぜ。まぁ、涼宮の我侭なところが1割でもあれば殊更良かったかもしれないがな」

    キョン「そんなもんかね」

    谷口「お、やべえ、早く行くぞ! 岡部がきちまう!」

    54 = 28 :

    なんか谷口がかっこいい

    56 = 1 :

    教室

    ハルヒ「何してたの?」

    キョン「おはようが先じゃないか?」

    ハルヒ「おはよう。で、何してたの?」

    キョン「長門の様子を見に行ってたんだよ。昨日の今日だからな」

    ハルヒ「ふぅん。そうなの。で、怒ってた?」

    キョン「ああ。まだ不機嫌そうだった」

    キョン(ハルヒみたいにな)

    ハルヒ「なにかしらね。全く、心当たりが無いんだけど……。もしかして私の知らないところで有希に迷惑をかけていたのかしら……」

    キョン「そう思うんなら、謝っとけ。無駄じゃないだろうぜ」

    キョン(俺だったら土下座されてもそうそう機嫌は直らないだろうが)

    ハルヒ「ねえ、キョン。なんとかして有希がどうして怒っているのか調べられないかしら? このままじゃSOS団きっての無口キャラが、ただの不機嫌キャラになっちゃうわ」

    キョン「お前とキャラが被るな」

    ハルヒ「私は別にそんなキャラじゃないでしょ!! キョンが私を不愉快にさせてるのよ!!」

    キョン「そうか。悪かった」

    57 = 1 :

    昼休み

    ハルヒ「探してくる!!」ガタッ

    キョン「この世の不思議をか?」

    ハルヒ「このアホキョン!! 有希が怒った原因をよ!!」

    キョン「時間の無駄だからやめとけって」

    ハルヒ「あんたはこれでいいと思ってるわけ!?」

    キョン(探したってないんだよ、そんなもの)

    ハルヒ「とにかく色んな人に聞きこみしてくるわ。何か分かったら教えてあげるから!」

    キョン「ああ」

    ハルヒ「ふんっ!!」

    キョン(ハルヒも長門のことが心配なんだろうな。長門よ、元に戻ってくれ……)

    国木田「キョン、一緒に食べよう」

    キョン「おう」

    谷口「おい、キョン。長門有希が来てるぞ」

    キョン「なに?」

    59 = 1 :

    長門「……」

    国木田「本当だ。珍しいね」

    キョン「ちょっと行ってくる」

    谷口「やっぱり付き合ってんのか?」

    国木田「変な女に該当するっけ、長門さん」

    長門「……」

    キョン「よう、長門。どうかし――」

    長門「きて」グイッ

    キョン「お、おい!! ネクタイをひっぱるな!!」

    長門「……」

    キョン(な、なんだ、こりゃあ!? まるっきり、ハルヒじゃねえか!?)

    キョン「待てよ、長門! どこに連れて行く気だ!?」

    長門「貴方に発言権はない」グイッ

    キョン「な……。分かったから、ネクタイは引っ張らないでくれ」

    キョン(長門だから許すんだからな。ハルヒだったらチョップしているところだぞ、長門)

    60 = 1 :

    部室

    キョン「部室か……」

    長門「……」

    キョン「ここで、なにかするのか?」

    長門「別に」

    キョン「じゃあ、どうして連れて来た?」

    長門「……貴方には関係のないこと」

    キョン「それじゃあ納得できないな。何か理由があるんだろ?」

    長門「……」

    キョン(本を読み始めた……。分けがわからない……)

    長門「……お茶、飲むなら、どうぞ」

    キョン「そうだな。長門も飲むか?」

    長門「いらない」

    キョン「そうかい」

    キョン(やっぱりこの長門は違うぜ)

    61 = 1 :

    長門「……」

    キョン(こうして眺めている分にはいつもの長門なんだがなぁ……)

    キョン「長門」

    長門「黙って」

    キョン(これだ……。まぁいい。こんなことさっさと終わらせないとな。俺だけじゃなく、ハルヒや朝比奈さん、ついでに古泉も心配しているんだからな)

    キョン「なぁ、誰もそんなこと望んじゃいないぜ? 長門はいつもの長門が一番なんだよ」

    長門「……」

    キョン「分かったか?」

    長門「黙って」

    キョン「いい加減にしないと、俺だって泣くぞ」

    長門「……」

    キョン「いいか? 朝比奈さんの良さがあるように、長門の良さがあるんだ。それをハルヒをコピーすることによって、長門の長所を殺してしまうようなことはあってはいけない」

    長門「……」

    キョン「千差万別、十人十色って言葉あるようにな――」

    長門「うるさい」

    62 :

    ふむ

    63 :

    >>56
    素直におはようを言うハルヒ可愛い

    65 = 1 :

    キョン「あー、そうかい。長門、俺は愛想がつきたぜ」

    長門「……」

    キョン「そこまでいうなら長門の好きにしろよ。でもな、俺は長門がそのままでいるなら、もう話しかけたりしないぜ。今までの恩もあるが、それは今までの長門に対してだ。今の長門にはなんの義理もない」

    長門「……」

    キョン「だから、ここまでだ。俺は長門を見限る。いいな」

    長門「勝手にすればいい」

    キョン「よし。勝手にする!!」

    長門「どうぞ」

    キョン(ちょっと言い過ぎたか……。だが、ハルヒにはこれぐらい強く言ったほうがいいときもあったしな……)

    長門「……」

    キョン(このまま出て行ったら、本当に長門は俺と口をきいてくれなくなるんじゃないだろうな。それだけは絶対に嫌だぞ)

    長門「……」

    キョン「出て行くぞ、いいな?」

    長門「どうぞ」

    キョン(くっ。長門、絶対に放課後謝りに来るから。すまん)

    67 = 1 :

    教室

    国木田「キョン、おかえり」

    キョン「おう」

    谷口「どうしたんだよ。長門に引き摺られていくなんて尋常じゃねえな」

    キョン「色々あるんだよ」

    国木田「大変だね」

    キョン「全くだ。ハルヒは?」

    谷口「まだ帰ってきてないぜ? さっき猛スピードで前の廊下を走っていったけどな」

    国木田「すごい形相だったよね。鬼気迫るってああいうのを言うのかも」

    谷口「確かに。あれじゃあ、Aランクに格下げだぜ」

    国木田「それでもAランクなんだね」

    谷口「それだけのツラだからな」

    キョン(ハルヒは本当に探ってるんだな……。ありもしない原因を……)

    キョン(いや、まてよ……。さっきのやり取りで本当に長門がヘソを曲げていたらどうする? 長門がおかしくなった原因が完全に俺ってことにならないか……?)

    キョン(朝比奈さんはともかく、ハルヒと古泉からの事情聴取は避けられない。やっぱり、あの方法は間違いか……)

    68 = 1 :

    部室

    キョン(早めに謝っておくか……)

    キョン「長門――」ガチャ

    長門「……」ギュッ

    キョン(長門が髪を結おうとしている……。この光景、どっかで……)

    長門「なに?」

    キョン「さっきは悪かった。言い過ぎた」

    長門「……」

    キョン「というか、正直言おう。そんな長門も良いと思う。昨日の別れ際とか、思わず見惚れたぐらいだ」

    長門「……」

    キョン「でも、ずっといてくれとは思っていない。飽く迄も長門の新しい一面を褒めているのであってだな」

    長門「そう」

    キョン「おう」

    長門「わかった」

    キョン(何が分かったんだ……)

    70 :

    性格が性別に見えてホモスレだと思ってたのに……


    シエン

    71 = 1 :

    放課後 部室

    ハルヒ「ゆきー? バナナ食べる?」

    キョン(どっから持ってきたんだ)

    古泉「長門さんの好きな食べ物を必死にリサーチしていたようですよ」

    キョン「食べ物で機嫌をとるって、小学生じゃないんだぞ」

    古泉「ですが、長門さんのことを悪くいうような人はこの学校には存在しません。褒めることはあっても、陰口を叩くことは誰もしないのです。加えて友人間で話題になるほど長門さんの存在感はありません」

    キョン「つまり、何気ない一言で長門が傷ついたり、機嫌を損ねる可能性は低いってことか」

    キョン(谷口も言っていたな。近寄りがたいが頼りにされていて、大切にもされていると。確かにそんな人物に対して何か悪辣な言葉は出ないだろう)

    古泉「故に涼宮さんはああいう手段に頼るしかなかったわけです」

    キョン「そうは言っても……」

    ハルヒ「あーん」

    長門「……」パクッ

    ハルヒ「お……。美味しい?」

    長門「割と」

    ハルヒ「よかった……」

    73 = 1 :

    ハルヒ「みくるちゃん!! バナナに合うお茶をいれなさい!! 今すぐ!!」

    朝比奈「はぁーい」

    キョン「ん? もしかして、戻ったのか?」

    古泉「僕も今、そう思いました」

    キョン(昼間の説得が功を奏したか)

    古泉「一安心、と言いたいところですが、何故長門さんが性格を変えたのかが気になりますね」

    キョン「それはそうだが、長門だってたまには気分を変えたいときもあるんじゃないのか?」

    古泉「髪型を変えるように性格を変えられたら、我々が困ります。接し方をその都度対応していかなければならないのですよ」

    キョン「まぁな」

    古泉「あとで理由を訊いておきましょう。これは大事なことです」

    キョン「わかったよ」

    朝比奈「いれましたー」

    ハルヒ「有希、ほら、飲んで。美味しいわよ。ふーふー、してあげるから」

    長門「……」

    ハルヒ「ふーふー。はいっ」

    75 :

    赤でオナシャス!

    76 = 1 :

    ハルヒ「今日は終わり!! それじゃあね!!」

    キョン(今度の商店街コスプレショーを忘れてくれていればいいんだが)

    古泉「さて、長門さん。お聞きしたいことがあります」

    長門「……なに?」

    古泉「無論、何故性格を変えたのかです」

    長門「それは……」

    朝比奈「長門、さん……?」

    キョン「まて、古泉」

    古泉「なんでしょうか?」

    キョン「長門が怯えてないか?」

    古泉「そんなこと……」

    長門「……いえない……謝罪、する……」

    古泉「これは……」

    キョン「……」

    朝比奈「長門さん、どうしたんですかぁ? どこか痛いんですかぁ?」オロオロ

    77 :

    長門はボスラッシュでもしてるのか

    78 = 25 :

    朝比奈か

    79 :

    ハルヒ「お……」が可愛い

    80 :

    もし長門の口から「…好き。貴方が好き。」と俺に対して発せられたら
    俺は持てる力の全てを使って長門を抱き締めるね

    そして俺も長門が大好きだ!って何度も何度も叫ぶ

    そしておもむろに長門を見ると、そこには宇宙1優しい笑顔でニコッとする長門

    そしてソッと目を閉じる長門
    重なる唇、お互いがお互いを離さない抱擁

    俺は考えるのをやめるね

    81 = 1 :

    キョン「古泉……」

    古泉「考えていることは同じでしょう。申し訳ありませんが、長門さんの手を握ってもらえますか」

    キョン「そうだな……」

    長門「なに……?」

    キョン「長門」ギュッ

    長門「やめてっ」バッ

    キョン「あ……」

    長門「謝罪する。不快というわけではない」

    キョン「これは朝比奈さんか」

    朝比奈「ええ!? 私ぃ!?」

    キョン「はい。間違いないと思います」

    朝比奈「長門さん、私になったんですか?」

    長門「……」

    朝比奈「えっと、キョンくん、長門さんにうっすらと涙が……」

    キョン(ハルヒが終わったら、朝比奈さんか。何がしたいんだ……)

    82 = 77 :

    ジョークってやつか

    83 = 79 :

    長門「んっふ」

    84 = 1 :

    古泉「長門さん。説明してもらえますか? 何故、こんなことを」

    長門「それは……」

    古泉「我々としましても前例があるだけに、貴方の行為を無視するわけにはいかないのです」

    長門「……」

    古泉「貴方はそれだけの影響力が――」

    朝比奈「や、やめてぇ!」

    古泉「え……」

    キョン「朝比奈さん?」

    朝比奈「い、今、なら、な、長門さんの気持ち……わ、わかりますから……」

    キョン「気持ち?」

    朝比奈「わ、私もよくわからないことなのに、いっぱい質問されると、なんだかよくわからなくなって……それで……ひっぐ……それで……うぐっ……」

    キョン「あ、朝比奈さん!?」

    朝比奈「こ、これ以上、長門さんを……うぅ……いじめないで……あげてぇ……」ギュゥゥ

    長門「……」

    古泉「しかし……。いや、分かりました。長門さんが混乱しているということは信じられませんが、攻め立てるのも僕の本意ではありません」

    86 = 1 :

    キョン「どうするつもりだ?」

    古泉「貴方に一任します。長門さんから上手く聞き出してもらえますか?」

    キョン「いいのか?」

    古泉「忘れておられるかもしれませんが、長門さんや朝比奈さんとは決して味方同士ではないのです」

    キョン「おい」

    古泉「僕や朝比奈さんの耳に触れては困るようなことも含まれているのかもしれません。なれば、貴方が聞き出すのが最も手っ取り早いかと」

    キョン「そういわれてもなぁ……」

    朝比奈「長門さん、涙を拭いてください。ハンカチならありますから」

    長門「……感謝する」

    朝比奈「いえ、そんな」

    長門「洗浄して返却する」

    朝比奈「そこまでしなくてもいいですから」

    キョン(朝比奈さんと同じような性格ってなると……。すぐに涙ぐんでしまうってわけで、なんかこう尋問すればするほどこっちが悪者になってしまいそうな気がするんだが)

    古泉「お願いします」

    キョン「やれるだけのことはやる。でも、あまり期待はするなよ」

    88 = 1 :

    通学路

    キョン「長門?」

    長門「なに?」ビクッ

    キョン「ハルヒの性格になったり、朝比奈さんの性格になったり、どうしちまったんだ?」

    長門「禁則事項」

    キョン「言いたくないのか、言えないのか、どっちなんだ?」

    長門「禁則事項」

    キョン「長門!! いい加減に――」

    長門「……っ」ビクッ

    キョン(ダメだ。怯えてる……。これで何かを聞き出すなんて無理だろ)

    長門「……嫌悪感を持つのなら、これで終わりにする」

    キョン「え?」

    長門「私も……貴方に叱責を受けたくはない……」

    キョン「……」

    キョン(可愛い……)

    91 = 80 :

    可愛いなぁ

    92 = 1 :

    キョン(ハルヒからの朝比奈さんだからなぁ、魅力が上がってやがる)

    長門「……」

    キョン「なぁ、長門。俺がお前に性格を弄れるかどうか聞いちまったから、こんなことをしているのか?」

    長門「……」

    キョン「別に怒ってないぞ? 遊びなら遊びだって言ってくれ。そのほうがすっきりする」

    長門「嫌?」

    キョン「嫌じゃない。長門は可愛いぞ。ハルヒの性格であっても、朝比奈さんの性格であってもだ。でも、長門自身の性格も俺は好きだ」

    長門「そう」

    キョン「どうしてこんなことをするんだ?」

    長門「禁則事項」

    キョン「それは通じない。お前に何らかの制限なんてかかってないだろ?」

    長門「……」コクッ

    キョン「素直だな。ああ、いや、それはいいんだ。で、どうして性格を変えた? 理由を言ってくれるならいくらでも長門に付き合ってやるから」

    長門「……」

    キョン「嘘じゃないぞ。長門に振り回されるなら臨むところだ」

    93 :

    いままでスレタイの性格をずっと性器だと勘違して呼んでた

    96 = 1 :

    喫茶店

    長門「パーソナルデータを書き換えることによって周囲の負担の軽減できると判断した」

    キョン「どういうことだ?」

    長門「発端は私という個体に対するクラスメイトの接触パターンの変化だった。4月当時、私に対する彼らの接触頻度は低かった。これは私から接触を極力避けていたため」

    長門「5月になり、多くの生徒が私に対して興味を抱いたようだった。そのときから声をかけられる頻度が急激に高くなった。これは私が涼宮ハルヒと行動を共にした時期と合致する」

    キョン(あの奇人涼宮ハルヒと友人関係なのかって思ったら、そら興味の一つも沸くだろう。だが、それで長門まで奇人にされてはかなわないぜ)

    長門「その後、彼らは私の学習能力を徐々に探っていた。定期的に行われる知能テスト時もそうだった」

    キョン「テストの点数でもみられたのか?」

    キョン(長門だから100点ぐらい取りそうだが)

    長門「とある生徒から学習中に使用しているノートの貸借を求められた」

    キョン「貸したのか?」

    長門「……」コクッ

    キョン「それでどうなった?」

    長門「多くの生徒が感嘆していた。理由は私がノートに教師の発言、塗板に書かれた内容を全て記録しているためだと思われる」

    キョン「そりゃ、驚くだろうな」

    99 = 1 :

    長門「それからは彼のコミュニケートする回数が大幅に増大した。特に学習に関することで彼らは私と接触を図る」

    キョン「そうだろうな。隠れた逸材がいたわけだからな」

    長門「しかし、文化祭後、彼らに明らかな変化が生じた」

    キョン「変化?」

    長門「彼らの接触頻度が低下した」

    キョン(もしかして谷口が言ってたやつか。みんなが遠慮してるっていう)

    長門「何故、そのような変化が生じたのか個人的に興味があった。人間を知る上では調査するべきかもしれないと考えた私は、その原因を探ることにした」

    キョン「分かったのか?」

    長門「彼らが私に物事を依頼するのを躊躇っていることが分かった。私のパーソナルデータに問題があったことも同時に判明した」

    長門「私は朝倉涼子のように対人とのコミュケートは万能ではない」

    キョン「大体分かった。なんだ、長門はあれか、もっと頼ってもいいぞという意味で性格を変えたってことか?」

    長門「貴方の発言で解決の糸口を得た」

    キョン「性格を変えればまたクラスメイトが頼ってくれるんじゃないかって思ったのか。と言うか長門、頼りにされたいのか?」

    長門「……」コクッ

    キョン(なるほどな。俺もそうだが、頼りすぎているからこそ長門にはもっと楽にしていてほしいって思ってるけど、本人はもっと胸を借りにこいって感じで待ってるんだな)

    100 :

    長門の胸を貸してもらえると聞いて


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