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    元スレ令嬢「ご指導、よろしくお願いしますわ」武術家「よろしく」

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    タグ : - 武術家 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    201 :

    なん…だと…?

    202 = 184 :

    まさか美形は…!

    203 = 95 :

    令嬢「…………」スゥゥ…
    美形(な、なんだ?)

    令嬢「はあっ!」

    令嬢が息を吐き出すと同時に繰り出した突きが──



    ズドンッ!!!



    美形「ぐっ……はぁっ!」

    蹴りで動きの鈍っていた美形に炸裂した。

    ドザァッ……!

    美形「が、がは……っ!(な、なぜ女の突きがこれほどの……!?)」ピクピク…

    「今のは──」
     (昔、兄ちゃんが編み出したスキだらけの技……!)

    武術家「…………!」

    武術家(乳首をつねって相手を怒らせ、怒った相手に蹴りをブチ込み、
        ダメージを受けた相手に深呼吸拳──!)

    武術家(令嬢……とんでもないコンビネーションを開眼しやがった!)

    204 = 192 :

    陥没乳首!?

    205 :

    乳首拳と名付けよう

    206 = 173 :

    乳首ありきかよwwwwwww

    207 = 95 :

    美形「が……ぐっ……」ググッ…

    武術家「おい審判! 西の道場を勝たせたいんだろうが、ありゃもう無理だ!
        これ以上やらせたら、それこそ大問題になるぜ!」

    審判(私は息子の治療費と引き換えに、西の道場への肩入れを約束した。
       だがそれはあくまでも、判定決着の時のみ──やむをえん……!)

    審判「……それま──」

    美形「ま、待てっ!」ゲホッ

    美形「ボ、ボクは……ボクはまだやれるっ! やれるんだっ!」ヨロッ…

    武術家「やめとけ。上段蹴りをモロに受けて、あの突きを喰らったんだ。
        多分俺でも立てねえよ」

    武術家「別に俺たちはてめえらの看板なんざ欲しくもねえ。
        看板の話ならなかったことにしてやるから、大人しく寝とけ!」

    美形「う……うるさいっ!」

    美形「ボクはなんとしても……なんとしても!
       君たちの道場を……潰さなきゃならないんだ……絶対!」ヨロッ…

    色黒「美形さん、もう──」
    鉢巻「立たない方がいいッスよ……!」

    令嬢「ハァ……ハァ……」
    武術家(令嬢だってもう限界なんだ。これ以上やらせるわけにゃいかねえ!)

    208 = 95 :

    美形「さあ……続きを……!」ハァハァ…
    武術家「てめえ、しつこいぞ! 男だったら、いさぎよく負けを認めろ!」

    美形「ふふ……男なら、か……」

    武術家「?」

    色黒(まさか!)
    鉢巻(いうんスか、ここで!?)

    美形「あいにくボクは……男じゃない、女だっ!!!」

    武術家「……は?」
    「へ?」
    令嬢「…………」

    武術家「なにをいうかと思えば、とうとう頭おかしくなったのか、てめえ!」

    令嬢「武術家さん。彼……いえ彼女のおっしゃっていることは事実ですわ」

    令嬢「露出の少ないゆったりとした道着でごまかしていますが、
       先ほど触れた美形さんの胸は、紛れもなく女性のものでした」

    武術家「な!?」

    色黒(そう、これは──私や鉢巻のような古株しか知らない)
    鉢巻(西の道場の秘密ッス……)

    209 :

    しえん

    210 = 177 :

    随分と性格のわりぃ女だな

    211 :

    かりんとリュウかなにか?

    212 = 192 :

    女だから性格わりぃんだろ

    213 = 95 :

    武術家「でもなんで男のフリなんか……趣味か?」

    美形「な、わけあるか……! ボクは、ボクは──」

    すると──

    ガラッ!

    道場主「もうやめるんだっ!!! ……娘よ」

    色黒&鉢巻「先生!」

    道場主「全て私のせいだ……私が悪いのだ……すまなかった」

    美形「と、父さん……」

    ザワザワ……

    道場主「私と東の道場の師範が、若い頃ライバル関係だったというのは知っておろう。
        だが、実際にはライバル関係などではなかった。
        私と彼の実力には大きく隔たりがあり、私は勝ったことがなかった」

    道場主「だから私は鍛錬よりも道場の経営に力を入れ、
        結果として東の道場よりも規模を大きくすることができた」

    道場主「だが──」

    216 = 95 :

    道場主「道場を建て、せっかく生まれた一人娘にも、私は来る日も来る日も愚痴ばかり。
        師範や東の道場への劣等感をいつも口ずさんでいた」

    道場主「そしてある日、まだ物心ついてまもない娘が──」



    『おとーしゃん、あたしおとこのこになる!』

    『ひがしのどーじょー、やっつけるまで!』



    道場主「たしかに道場の上に立つなら、女より男の方が都合がいい。
        東の道場に勝てるような強い道場にするには、なおさらだ」

    道場主「だから私は幼い娘の心づかいにつけ込み、娘を男として育てた……!
        知っているのはそこの色黒や鉢巻といった、一部の高弟だけ……。
        すまなかった、娘よ……」ガクッ

    武術家(マジかよ……)
    令嬢「そんなことが……」

    さらに──

    師範「うむ。ワシも道場主さんから全てを聞いた」ザッ

    217 = 192 :

    続々集まってくるな
    今夜はパーティか

    218 = 95 :

    ザワッ……

    武術家「お、親父まで!?」
    「お城に行ってたんじゃ……」

    師範「長年の因縁がある東西の道場が看板をかけて試合をするんだ。
       ワシのいる城にまで、ウワサは伝わってきたわ!」

    師範「話を聞くなり、ワシはすぐに城を飛び出した!」

    師範「おおかたワシを呼び戻すとワシの名誉にかかわると思っておったんだろうが」

    師範「自分がおらぬ間に自分の道場が瀬戸際になっている方が、
       よっぽど名誉にかかわるわ! ……余計な気遣いをしおって!」

    武術家&弟(た、たしかに……)

    師範「それに、道場がなくなって一番困るのはワシらではない。
       今まで道場に通っていた門下生たちだ!」

    武術家&弟(おっしゃる通り……)

    師範「まったく、こんなことも分からぬとは……バカ息子どもが!
       あとで久々にワシが“地獄稽古”をつけてやるかな」

    武術家「ひ、ひぃぃ……! ま、待ってくれよ!」
    「あれだけは勘弁して……!」

    令嬢(武術家さんがあそこまで怯えるなんて……)ゴクッ…

    220 = 95 :

    師範「──だが、褒めておきたい部分もある」

    師範「弟よ、敗れはしたが──日頃の門下生との稽古が実ったいい試合だった。
       みごとだったぞ」

    「う、うん! ありがと、父ちゃん(見てたんだ……!)」

    師範「武術家!」

    武術家「なんだよ親父」

    師範「城で今日の試合のことを聞いた時、真っ先に心配したのはお前のことだ。
       怒りのままに西の道場に乗り込んだり、
       試合で相手を必要以上に痛めつけるのではないか、とな」

    師範「だが、終始落ち着いて試合に臨んでいた。成長したな」

    武術家「……と、当然だろ」

    師範「そして、令嬢さん」

    令嬢「は、はい!」

    師範「格闘技を覚えてまだまもないというのに……いい試合をしてくれた。
       なにより、バカ息子二人を助けてくれて本当にありがとう……」

    令嬢「いえ、そんな。私から武術家さんに、出たいとお願いしたのですから」

    221 :

    222 :

    もしもしばっかりの気持ち悪いスレがあると聞いて

    223 = 95 :

    師範「──そして、看板がなくなって門下生が困るのは西の道場も同じこと」

    師範「今日の試合に関する一連の事件については、全て水に流す。
       これが先ほど、ワシと道場主さんで話し合った結論だ」

    武術家「……分かったよ」
    「オッケー」
    令嬢「はい!」

    色黒「かまいません」
    鉢巻「了解ッス」

    師範「審判さん、あなたのやったことも同じく水に流しましょう」
    審判「面目ありません……!」

    美形「でも……これじゃ、なんのためにボクはずっと男のフリして……」ウルッ…

    令嬢「本当は女として生きたかったんですのね?」ギュッ…

    美形「……な、なにするんだ!」

    令嬢「大丈夫、今からでも十分間に合いますわ。そうだ、今度私の家に遊びにいらして。
       女性のたしなみを、レッスンしますから」

    美形「……うん」グスッ

    ワイワイ……

    「とりあえず一件落着、だね」
    武術家(くそっ、美形のヤツ一発殴りたかったのに、タイミング逃した……)

    225 = 95 :

    すると──

    ガラッ!

    富豪「ハァ、ハァ、ハァ……」

    令嬢「お父様!」
    師範「おお、これは富豪殿。どうされたのですかな?」

    富豪「どうもこうもない! あなたのところの武術家君が、
       私の娘を女子同士の試合だとウソをついて、
       よりによって道場同士の真剣勝負に出場させたのですぞ!」

    師範「え!? いや、それは──」
      (バカ息子め、ちゃんと許可を取っていたのだと思っていた……)

    富豪「言い訳は結構! この件については、あとで徹底的に追及──」

    美形「その必要はありませんよ」

    富豪「ん!? だれだ君は!?」

    美形「令嬢さんの相手はボク──あたしだったんです。
       女子同士の試合だというのは、ウソじゃありませんよ」ピラッ…

    富豪「(胸がある……ホントに女だ)な、なんだ……そうだったのか」

    富豪「ならばいいんだ。師範さん、変なことを申してすみませんでした」

    師範「い、いえいえ。ワシらの方こそ」ホッ…

    226 :

    あれ?割と真剣につまんない。なんでだろ?

    とりあえず解説丸出しの地の文やめれ

    227 = 171 :

    もう少しで終わりそうだから我慢しろ

    228 = 95 :

    そして──

    色黒「先ほどは君のことを侮辱してすまなかった。眼中にない、などと」

    「え、いや、そんな」

    色黒「さっきの試合……正直いって君の勝ちだった。だが、次は負けん。
       いつかまた試合をしよう」

    「はい!」

    美形「……いいか、武術家君!」

    美形「もう東の道場を潰そうなんて気はないが、
       まだボク……あたし、ボクには東の道場を倒したいという気持ちはある!」

    美形「今度こそ君たちに勝ってみせる!」

    武術家(ボクかあたしか、どっちかに統一しろや)
       「いいぜ、対抗戦でもなんでもいつでも受けて立ってやるよ!」

    令嬢「ふふふっ……」

    美形「じゃ、みんな帰るぞ!」ザッ

    色黒「はい!」
    鉢巻「うッス!」
    道場主「うむ……」

    229 = 222 :

    >>227
    フォローになってねえwwwwww

    230 = 184 :

    陥没乳首の美形娘か…

    231 = 95 :

    一ヶ月後──

    <豪邸>

    この日、東西の道場の和解を祝し、パーティーが開かれていた。

    シェフ「どんどん食べて下さいね! 料理はたっぷりありますから!」

    富豪「こんなに大勢の客を招くのは初めてだわい、ハッハッハ」
    夫人「皆さん元気がよろしくて、いいわねえ~」

    ワイワイ…… ガヤガヤ……

    令嬢「私がドレスをコーディネイトしてみたの。いかがかしら?」

    美形「ど、どうかな……?」フワッ…

    「すごくキレイですよ! 道場の跡取りってのが信じられないくらい!」
     (本当にキレイだ……なんだか惚れちゃいそうだよ)

    武術家「うん、いいんじゃねえか?」
       (ダメだ、今までの印象があるから女装にしか見えねえ……)

    美形「あ、ありがとう!」

    令嬢「ふふふっ」

    ワイワイ…… ガヤガヤ……

    232 = 171 :

    >>229
    しーっ

    233 = 209 :

    最後まで頑張ってくれ

    235 = 95 :

    <豪邸の外>

    二人きりで外に出た武術家と令嬢。

    武術家「……悪いな、楽しんでるとこ呼び出して」

    令嬢「いえいえ」

    武術家「みんなの前じゃどうしてもいいにくかったからさ……」

    武術家「そ、その……今までいえなかったけど……」

    令嬢「?」

    武術家「ありがとう」

    令嬢「! ──いえ、今回のパーティー、費用を出し合ったのは皆さまですし、
       お礼をいわれることなど──」

    武術家「いや、そうじゃない」

    武術家「西の道場とうまい具合に和解できたのは……いや。
        俺がこんなにも和やかでいられるのは……みんな、令嬢のおかげだ」

    武術家「令嬢と出会わなきゃ、俺は今も身勝手な格闘美学を振りかざしてただろう」

    令嬢「……こちらこそ」

    令嬢「あなたのおかげで、こんなに強くなれたんですもの……」

    236 = 171 :

    >>234
    中途半端にやめられたら気になって困るからだ
    余計な口出しするなボケ

    237 = 222 :

    >>236
    必死すぎ
    落ち着けよもしもし

    239 :

    自動保守の方を読んでたが
    居なくなってからは惰性で更新してるだけだな
    本編?は読んでない

    240 = 209 :

    これだけ煽られても続けるのは素晴らしい
    支援

    241 = 95 :

    武術家「お、俺は……」

    令嬢「?」

    武術家「俺、は……俺、は……」ゴクッ…

    武術家「俺はアンタのことが、好き、だっ!」

    令嬢「!」

    令嬢「はい、私もですわ……」

    武術家「…………」スッ…

    令嬢「…………」ギュ…



    日頃の稽古で幾度も肌を合わせ、胸を触り合ったこともある二人であったが──

    手を繋ぐのは今日が初めてだった。





                                       ~おわり~

    242 = 95 :

    色々ありましたが終われました
    ありがとうございました!

    243 = 222 :

    >>239
    桐生「なんだ今の感触は・・・」
    でググれ

    245 = 221 :

    胸を触りあった に笑ったww

    248 :

    完走したのはナイス 乙

    249 :

    面白かった乙


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