元スレモバP「みくにゃんのファンをやめます」

みんなの評価 : ☆
1 :
アイドルマスターシンデレラガールズの前川みく+高峯のあのSSです
2 :
誰だよ
3 :
もう日付変わるで
4 :
代行サンクス 日付変わったから投下します
5 = 4 :
――2月22日、夜
モバP「みく、お前に大切な話があるんだ」
みく「わ、わかったにゃ」
モバP「俺、みくにゃんのファンをやめます」
みく「…え、ひどくない?」
6 = 4 :
――話は遡り、22日朝、事務所にて
みく「PチャンPチャン、おはようだにゃ!今日もライブのお仕事頑張るにゃ!」
モバP「・・・あぁ、みくか」
みく「どうしたにゃ?Pチャン、元気がないにゃ」
モバP「ん、なんでもない。すこし考え事を、な」
みく「考え事って?」
7 :
モバP「いや、みくたちは今日のライブ大丈夫かな、って思ってさ」
みく「失礼だにゃ。ライブはPチャンと一緒に何十回も経験してるにゃ」
みく「それに、今回は2人でのライブだし、鬼に金棒にゃ」
モバP「猫に小判、ってことは?」
みく「地味にPチャンがひどいこと言うにゃ!」
8 = 4 :
みく「ところでPちゃん、今日は何の日か知ってるかにゃ?」
モバP「今日は、ええっと、何日だったっけか?」
みく「2月22日だにゃ」
モバP「なにか大切な日だった気がするけど、なんだっけ」
9 = 4 :
みく「ヒントはいるかにゃ?」
モバP「そうだな、できれば頼む」
みく「大ヒントだにゃ。今日は2が3つあるんだにゃ」
モバP「なるほど、語呂合わせだな」
10 = 4 :
モバP「・・・そうか、思い出したぞ」
みく「じゃあ、Pチャン、答えをどうぞだにゃ」
モバP「夫婦(22)にっ(2)こりで、食器洗浄機の日だ、そうだろ」
みく「違うにゃ!いや、本当はそうかもしれないけどみくが求める答えと違うにゃ」
11 = 4 :
モバP「じゃあ、ふーふーふー(222)で、おでんの日か?」
みく「それも違うにゃ」
モバP「あとは、ヘッドホンの日、なんてのもあるらしいな」
みく「だーかーらー、もっと特定の誰かの大切な記念日だにゃ!」
12 = 4 :
のあ「……それくらいにしておいたら?」
モバP「お、の、のあ…?」
のあ「……なにを固まっているの?」
モバP「いや、どうしたんだそのメイド服」
13 = 4 :
のあ「……なにか、問題でも?」
モバP「いや、格好が斬新すぎてな」
のあ「……ライブでの、猫耳メイド服は見慣れていないの?」
モバP「そんな正統派メイド服は、もう別枠だ」
14 = 4 :
みく「のあさん、似合っているにゃ!」
のあ「……ふふ、ありがとう、みく」
のあ「……そうね、お茶を入れたの、どうぞ」
モバP「あ、あぁ、ありがとう」
15 = 4 :
のあ「みくも、ぬるめにしておいたわ。お茶を」
みく「のあさん、ありがとうだにゃ」
のあ「……それと、みく」
みく「どうかしたにゃ?」
16 = 4 :
のあ「……誕生日、おめでとう」
みく「の、のあさん…!うれしいにゃ!」
のあ「それと、誕生日プレゼント、今渡すわ」
みく「これは入手難易度が高い、マニア垂涎、『猫鍋写真集』」
17 = 4 :
みく「ありがとうだにゃ!大切に読むにゃ」
のあ「……そう、喜んでもらえたのね」
みく「絶版になってて、前から欲しかったんだにゃ!」
のあ「……探した甲斐があったわ」
18 = 4 :
みく「それにくらべてPチャンときたら」
モバP「はは、もちろん覚えてたに決まってたさ、みくの誕生日」
みく「むぅ~、ホントかにゃ~?」
モバP「ほんとだって」
19 :
続きを期待しているのでみくにゃんのファンやめます
20 = 4 :
のあ「ちなみにその本の情報をくれたのは……」
モバP「あ、あ~!の、のあ、今日の準備は大丈夫か?」
のあ「……えぇ、問題ないわ」
みく「?」
21 :
きたい
22 :
23 = 4 :
のあ「……みく、今日も頼むわね」
みく「任せるにゃ!猫耳どうし、頑張るにゃ」
モバP「みくとのあのダブル猫耳ユニット、かなり人気だからなぁ」
のあ「……意外だったわ、こんなに人気になるのは」
24 = 4 :
みく「最初は、『なんでのあさんが猫耳衣装!?』って思ったにゃ」
モバP「気づいたら、みくにゃんのファンが減ってたしな」
『ファンのみなさん「「「みくにゃんのファンをやめます」」」』
みく「あれは嫌な事件だったにゃ…」
モバP(…まぁ、実際に減るわけがないんだけど、黙っておこう)
26 = 4 :
モバP「みくとのあ、キュートとクールの組み合わせ」
モバP「この2つの相乗効果で、人気は波に乗ってる」
みく「お仕事もライブも、いっぱい増えたにゃ」
モバP「新規のファンも取り込めたし、大成功だったな」
のあ「……そうね、誰かに喜んでもらうのはうれしいもの」
27 = 4 :
モバP「これも、俺のプロデューサーとしての手腕のおかげ、だな」
みく「そうかにゃ?みくとのあさんの魅力あってこそにゃ」
モバP「のあはどう思うんだ?」
のあ「……それは貴方がよく知っているから、答える必要はないわ」
28 = 4 :
みく「え~、のあさんはみくの味方だと思ってたのに…」
のあ「私はどちらの敵でもないわ、いままでも、これからも」
モバP「だ、そうだ。この話は平行線だな」
みく「むぅ…、にゃんか納得いかないにゃ」
29 :
あ
30 = 4 :
のあ「……そういえば、みく、ライブの衣装は直ったの?」
みく「はっ、そうだにゃ、確認するの忘れてたにゃ!」
モバP「あぁ、この前のライブの時に裾がほつれたってやつか」
みく「Pチャン、ちゃんと直ってるかにゃ!?」
31 = 4 :
モバP「たしかちひろさんが手配してくれてたと思うんだが」
みく「じゃあ、ちひろさんに聞いてくるにゃ」
モバP「そうだな、確認してきてくれるか?」
みく「わかったにゃ、行ってくるにゃ!」
ドタドタドタドタ・・・
32 = 4 :
モバP「ふぅ、慌ただしいな、みくは」
のあ「……それがあの娘らしさ、ね」
モバP「はは、それもそうだな」
のあ「……えぇ、あれが素、よ」
33 = 4 :
のあ「……ところで、少し話があるのだけど」
モバP「どうしたんだ?」
のあ「となり、座るわ…」
モバP「ん、あぁ」
34 = 4 :
のあ「……さっきの誕生日プレゼント」
モバP「あぁ、あれか。あんなに喜んでもらえるとはな」
のあ「……話さなくてよかったの?」
モバP「何をだ?」
のあ「”貴方”がみくのために選んでくれたこと」
35 = 4 :
モバP「俺はのあに相談されたから、アドバイスしただけだ」
モバP「それに、実際に探して見つけたのは、のあ、お前自身だ」
のあ「……だから、話さなかった?」
モバP「あぁ、そんなところだ」
36 = 4 :
のあ「……違うわね、もっと別の理由」
モバP「…ん、わかるのか?」
のあ「ただ単に、恥ずかしかった」
のあ「あの娘のために、何かをしてあげることが」
のあ「……どうかしら?」
37 = 4 :
モバP「ははっ、わかるか」
のあ「……そうね、それなりに長い付き合いだから」
モバP「みくの前だと、特に本音を出すのが恥ずかしいんだよな」
のあ「……本音を出すのは難しいもの、誰でも」
38 = 4 :
モバP「みくは、俺が最初にプロデュースしたアイドルだからな」
モバP「初めて社長にプロデューサーとしてスカウトされてから」
モバP「若造なりに、一緒にいろんな仕事をやってきて」
モバP「一緒に楽しんで笑って、苦しいことも共有して」
モバP「そして、一緒に大きくなってきたんだ」
39 = 4 :
のあ「……でも、今の貴方は仮面をつけて本音を隠している」
モバP「ん、どういうことだ」
のあ「……時間を共有した男女」
のあ「……苦楽を共にした男女」
のあ「……そこに特別な感情が生まれるのは、必然」
40 = 29 :
あ
41 = 4 :
のあ「……でも、今の貴方は仮面をつけて本音を隠している」
モバP「ん、どういうことだ」
のあ「……時間を共有した男女」
のあ「……苦楽を共にした男女」
のあ「……そこに特別な感情が生まれるのは、必然」
42 = 4 :
モバP「俺、そんなにわかりやすいか?気をつけているつもりだったが」
のあ「……事務所の誰も気づいていない、私だけ。ちひろも知らない」
モバP「確かに気づかれたら、騒がれてるか」
のあ「……そう、だからこれは私と貴方の秘め事」
43 = 4 :
モバP「でもな、俺はプロデューサーで、あいつはアイドルだ」
モバP「”こういう感情”はもっちゃいけないんだ、俺は」
のあ「……だから貴方は選んだのね」
のあ「……仮面をつけて、自分の思いを隠すことを」
45 = 4 :
モバP「半分は、まぁ、そんな感じだな」
のあ「……残り半分は?」
モバP「なに、恋に未熟な男の子によくあることさ」
モバP「思いを告げて、それが叶わないことが怖い、っていう、な」
46 = 4 :
のあ「……変なところで臆病なのね、貴方」
モバP「そうだな、自分でもそう思うよ」
のあ「……私もそうなのだけれど」
モバP「ん?」
のあ「……なんでもないわ」
47 = 4 :
のあ「……でも、仮面をつけるのは疲れるわ」
のあ「……そして、必ず限界を迎える」
モバP「はは、辛くないといえば嘘になるけど、それでもやっていくさ」
モバP「なに、のあにしか気づかれてないんだ、これからも…」
48 = 4 :
のあ「……私は、心配。貴方が、それで壊れてしまうことが」
モバP「そっか?それは大げさじゃない、か」
のあ「……それに、私も今のままは」
モバP「ん?」
のあ「……そうね、貴方に隠していても、仕方がないわね」
50 = 4 :
のあ「……貴方、今、私がなんでこのメイド服を着てるか、わかる?」
モバP「ん、単なる気まぐれじゃないのか?」
のあ「……覚えてないかしら、私が初めてライブの衣装を着たとき」
モバP「あぁ、あのときか」
みんなの評価 : ☆
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