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元スレ咲「ノドカの牌?」
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――院生室
和「新初段シリーズ?」
シズ「そう。プロ試験を合格した三人と、タイトルホルダーが対局するっていう、名物行事」
和「じゃあ、それに照さんが出るということですか?」
憧「照……さん?」
和「えっ?」
玄「ああ、ごめんね、和ちゃん。憧ちゃん、去年対局をすっぽかされてから、宮永さんの名前聞くとこの通りなの」
憧「ふん、あんなやつ、ギッタギタにされればいいんだ」
和「(何回かギッタギタにされたところを見たことがあるのでなんともコメントし難い……)で、その新初段シリーズっていうのはいつ行われるんですか?」
シズ「一週間後」
和「もうすぐじゃないですかっ!!」
和「新初段シリーズ?」
シズ「そう。プロ試験を合格した三人と、タイトルホルダーが対局するっていう、名物行事」
和「じゃあ、それに照さんが出るということですか?」
憧「照……さん?」
和「えっ?」
玄「ああ、ごめんね、和ちゃん。憧ちゃん、去年対局をすっぽかされてから、宮永さんの名前聞くとこの通りなの」
憧「ふん、あんなやつ、ギッタギタにされればいいんだ」
和「(何回かギッタギタにされたところを見たことがあるのでなんともコメントし難い……)で、その新初段シリーズっていうのはいつ行われるんですか?」
シズ「一週間後」
和「もうすぐじゃないですかっ!!」
保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内
00:00-02:00 15分以内
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09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内
全員に花持たせようとするからややこしくなる。
一方的に凹られるほうがまだ展開として面白かった。
一方的に凹られるほうがまだ展開として面白かった。
――新初段シリーズ・当日
「はーい、では皆さん並んでください! そうですね、中央は赤阪三元、その隣に宮永さんで、荒川さんと辻垣内さんは二人の左右に……そう、そんな感じですっ!」
赤阪「いや~なんや対局が始まる前から疲れてまうね~」ニコニコ
照「いえ、これくらいは、全然」エイギョウスマイル
赤阪「そうなん? うちが新初段やったときは緊張して大変やったわ~。写真撮影もインタビューもしんどくてな~」
照「そうですね……けど、程よく気持ちがほぐれるので、むしろ有難いです」
赤阪「ふ~ん~?」
「はーい、では皆さん並んでください! そうですね、中央は赤阪三元、その隣に宮永さんで、荒川さんと辻垣内さんは二人の左右に……そう、そんな感じですっ!」
赤阪「いや~なんや対局が始まる前から疲れてまうね~」ニコニコ
照「いえ、これくらいは、全然」エイギョウスマイル
赤阪「そうなん? うちが新初段やったときは緊張して大変やったわ~。写真撮影もインタビューもしんどくてな~」
照「そうですね……けど、程よく気持ちがほぐれるので、むしろ有難いです」
赤阪「ふ~ん~?」
憩「ちゅうか先生、先生が新初段やった頃って写真機あったんですか? 百歩譲ってあったとして、それカラーですか?」
赤阪「憩ちゃ~ん? そういうジョークは石戸さんに言うてや~? ほな、あんたは今日トビ決定やから~」
憩「えー? 新初段シリーズでトビとかカッコ悪いやないですかー? 辻垣内さん、辻垣内さんも一緒にトバされましょー」
智葉「勘弁してくれ。ただでさえハンデをもらってるんだ。簡単にトばされては対局が盛り上がらないだろ」
照「そうですよ、荒川さん。色んな人が見てくれているんです。少しでも善戦しなくては、せっかく私たちのために打ってくれる赤阪三元に申し訳ない」
憩「おっ、なんや二人ともやる気に満ち溢れてはりますなー。先生、これはオモロいですよ。どうやら、うちら全員、今日は先生に勝つ気みたいですわー」
赤阪「ははは~憩ちゃんはオモロいこと言うな~」
照・憩・智葉「はははは」
赤阪(さ~て~、こいつら全員どうやって血祭りに上げたろかな~……)
赤阪「憩ちゃ~ん? そういうジョークは石戸さんに言うてや~? ほな、あんたは今日トビ決定やから~」
憩「えー? 新初段シリーズでトビとかカッコ悪いやないですかー? 辻垣内さん、辻垣内さんも一緒にトバされましょー」
智葉「勘弁してくれ。ただでさえハンデをもらってるんだ。簡単にトばされては対局が盛り上がらないだろ」
照「そうですよ、荒川さん。色んな人が見てくれているんです。少しでも善戦しなくては、せっかく私たちのために打ってくれる赤阪三元に申し訳ない」
憩「おっ、なんや二人ともやる気に満ち溢れてはりますなー。先生、これはオモロいですよ。どうやら、うちら全員、今日は先生に勝つ気みたいですわー」
赤阪「ははは~憩ちゃんはオモロいこと言うな~」
照・憩・智葉「はははは」
赤阪(さ~て~、こいつら全員どうやって血祭りに上げたろかな~……)
今更だけど江戸時代に取りついた人の名前じゃなくて宮永咲が有名なんだな
取りついたやつにそう名乗らせてたのか?
取りついたやつにそう名乗らせてたのか?
――院生室
和「し、新初段シリーズは……!?」
シズ「おっ、和。やっと対局終わったんだね」
和「本当に大急ぎでしたよ……勝てたからよかったですが。と……よかった、まだ東一局、始まったばかりですね」
憧「始まったばかりねぇ、本当にそうかなぁ?」
和「え……? うわ、な、なんですかこれ……東一局……十二本場……?」
赤阪『ツモや~。ツモのみ~。500オールに十二本つけてや~』
和「じょ、冗談ですよね……?」
玄「冗談じゃないよ。赤阪三元、起家で、さっきからツモのみしか和了らないの」
和「あの、私、本当に麻雀について知らないことばかりなのですが、もしかして、トッププロって皆さん妖怪か何かなんですか? そういうのが常識なんですか?」
トシ「そんなことはないよ、たまたまあの魔女が非常識なだけさ」ガラッ
憧「く、熊倉五花……!!?」
トシ「まったく、心配になって来てみたら、やっぱりだよ。あの魔女……誰か今年の新初段に気に入らない子でもいたのかねぇ(たぶん全員なんだろうけど)」
和「し、新初段シリーズは……!?」
シズ「おっ、和。やっと対局終わったんだね」
和「本当に大急ぎでしたよ……勝てたからよかったですが。と……よかった、まだ東一局、始まったばかりですね」
憧「始まったばかりねぇ、本当にそうかなぁ?」
和「え……? うわ、な、なんですかこれ……東一局……十二本場……?」
赤阪『ツモや~。ツモのみ~。500オールに十二本つけてや~』
和「じょ、冗談ですよね……?」
玄「冗談じゃないよ。赤阪三元、起家で、さっきからツモのみしか和了らないの」
和「あの、私、本当に麻雀について知らないことばかりなのですが、もしかして、トッププロって皆さん妖怪か何かなんですか? そういうのが常識なんですか?」
トシ「そんなことはないよ、たまたまあの魔女が非常識なだけさ」ガラッ
憧「く、熊倉五花……!!?」
トシ「まったく、心配になって来てみたら、やっぱりだよ。あの魔女……誰か今年の新初段に気に入らない子でもいたのかねぇ(たぶん全員なんだろうけど)」
>>421
そもそも宮永咲が江戸時代生まれとしか捉えられないんだけどなぜ取り付いたと思ったのかな?
そもそも宮永咲が江戸時代生まれとしか捉えられないんだけどなぜ取り付いたと思ったのかな?
>>430
和(で、宮永さんは平安時代の人で、当時は麻雀の指南役をしていて、色々あって未練が残って、意識だけが現世に留まり続けて、
江戸時代に一回同じようにして別の人に取り憑いて麻雀を打ったものの、なんだかんだで今でも成仏できずにいる、と)
こう書いてあるじゃん
和(で、宮永さんは平安時代の人で、当時は麻雀の指南役をしていて、色々あって未練が残って、意識だけが現世に留まり続けて、
江戸時代に一回同じようにして別の人に取り憑いて麻雀を打ったものの、なんだかんだで今でも成仏できずにいる、と)
こう書いてあるじゃん
晴絵「おーい、どうだ、新初段シリーズは盛り上がってるかー?」ガラッ
玄「あ……」
トシ「お、これはこれは……」
晴絵「熊倉五花……いらしてたんですね」
トシ「五花戦、挑戦者になったんだってね、おめでとう」
晴絵「そんな、まるで他人事みたいに。胸を貸りるつもりで戦わせていただきます」
トシ「懐かしいねぇ……そういえば、あんたの新初段は私だったか。あれから……もう何年が経ったんだか。
あんたと同期の小鍛治プロは今や生きる伝説に。あんたもこうしてタイトル戦の常連になった。月日が流れるのは早いもんだよ」
晴絵「早かった、でしょうか。私は……とても長く感じましたけれど」
トシ「ん……?」
晴絵「やっと掴んだ挑戦権です。本当に、全身全霊でぶつかりますよ。熊倉さんもお気づきだと思いますが、今、新しい波が来ています。
あの赤阪三元の心を乱すほどの大きな波……私はそれを、タイトルホルダーとして迎えたい」
トシ「奇遇だねぇ、私も同じことを考えていたよ」
玄「あ……」
トシ「お、これはこれは……」
晴絵「熊倉五花……いらしてたんですね」
トシ「五花戦、挑戦者になったんだってね、おめでとう」
晴絵「そんな、まるで他人事みたいに。胸を貸りるつもりで戦わせていただきます」
トシ「懐かしいねぇ……そういえば、あんたの新初段は私だったか。あれから……もう何年が経ったんだか。
あんたと同期の小鍛治プロは今や生きる伝説に。あんたもこうしてタイトル戦の常連になった。月日が流れるのは早いもんだよ」
晴絵「早かった、でしょうか。私は……とても長く感じましたけれど」
トシ「ん……?」
晴絵「やっと掴んだ挑戦権です。本当に、全身全霊でぶつかりますよ。熊倉さんもお気づきだと思いますが、今、新しい波が来ています。
あの赤阪三元の心を乱すほどの大きな波……私はそれを、タイトルホルダーとして迎えたい」
トシ「奇遇だねぇ、私も同じことを考えていたよ」
晴絵「熊倉さん……私たちがプロになる前から五花といえばあなたのことでした。けれど……それももう今期までです。今が世代交代の時期なんですよ。
申し訳ありませんが、五花の座はどいていただく」
トシ「生意気な口を利くようになったじゃないか。一度は小鍛治に壊されたポンコツが。まだ頭のどこかに後遺症があるんじゃないかい?」
晴絵「私はいたって健康ですよ。あなたのように、七十になってもタイトルホルダーでいたいですから」
トシ「私は九十くらいまでタイトルホルダーでいるつもりなんだけどねぇ」
晴絵「ご冗談を。なんなら、いい介護師を紹介しましょうか?」
トシ「それなら間に合ってるよ……」
ドタドタ ガラッ
塞「あ、先生っ!! もうっ!! 勝手にうろうろしないでください。次の予定が詰まっているんですからね!!」
トシ「じゃ、次は対局室か……楽しみに待っているからねぇ、赤土九段」
ガラ バタン
晴絵「…………だあああああああ!!! 死ぬかと思った!!!! いや、むしろ二回くらい死んだ!!」
玄「先生……大丈夫ですか?」
申し訳ありませんが、五花の座はどいていただく」
トシ「生意気な口を利くようになったじゃないか。一度は小鍛治に壊されたポンコツが。まだ頭のどこかに後遺症があるんじゃないかい?」
晴絵「私はいたって健康ですよ。あなたのように、七十になってもタイトルホルダーでいたいですから」
トシ「私は九十くらいまでタイトルホルダーでいるつもりなんだけどねぇ」
晴絵「ご冗談を。なんなら、いい介護師を紹介しましょうか?」
トシ「それなら間に合ってるよ……」
ドタドタ ガラッ
塞「あ、先生っ!! もうっ!! 勝手にうろうろしないでください。次の予定が詰まっているんですからね!!」
トシ「じゃ、次は対局室か……楽しみに待っているからねぇ、赤土九段」
ガラ バタン
晴絵「…………だあああああああ!!! 死ぬかと思った!!!! いや、むしろ二回くらい死んだ!!」
玄「先生……大丈夫ですか?」
晴絵「まったく……どうしてこう麻雀界のトッププロってのは妖怪じみたのばっかりなんだ。上に行けばいくほど……自分が凡人だってことを思い知らされる。
なあ、みんなはどうだ?」
憧「そうね、私も、もっとものすごい能力とか魔力とかほしいわよ。でも、持ってないものは仕方ない」
玄「うん。けど……それでも私たちは、この道を歩むと決めたんです」
シズ「相手がものすごく強くても、関係ないっ!」
晴絵「ハハ、ありがとな。来年の新初段シリーズ、今年の赤阪三元と荒川憩みたいに……お前らと私で新初段シリーズをやりたいよな。
そのためには……まず私がタイトルを獲らないとだ……!!」
憧「私たちも……いい加減プロにならないとね」
玄「いつまでも院生の上位にいても仕方ない」
シズ「うおおおおお、なんだか燃えてきたっ!!!」
晴絵「……あれ、ところで和は?」
なあ、みんなはどうだ?」
憧「そうね、私も、もっとものすごい能力とか魔力とかほしいわよ。でも、持ってないものは仕方ない」
玄「うん。けど……それでも私たちは、この道を歩むと決めたんです」
シズ「相手がものすごく強くても、関係ないっ!」
晴絵「ハハ、ありがとな。来年の新初段シリーズ、今年の赤阪三元と荒川憩みたいに……お前らと私で新初段シリーズをやりたいよな。
そのためには……まず私がタイトルを獲らないとだ……!!」
憧「私たちも……いい加減プロにならないとね」
玄「いつまでも院生の上位にいても仕方ない」
シズ「うおおおおお、なんだか燃えてきたっ!!!」
晴絵「……あれ、ところで和は?」
和「あ、あの……熊倉五花……!!」
トシ「ん、あんたは……なんだい?」
和「熊倉五花は……五花というタイトルの由来には詳しいですか?」
トシ「まあ、私が延々守り続けてるタイトルだからね。それなりに愛着はあるつもりだよ」
和「じゃあ、宮永咲……って一体どんな人なのか、わかりますか?」
トシ「あんたが言いたいのは……江戸時代の宮永咲かい? それとも――」
和「えっ……?」
塞「先生、もう時間が……」
トシ「っと、ごめんよ。あんたとはどこかでゆっくり話をしたいもんだ。そうだねぇ……あんたが五花戦の挑戦者にでもなったら……二人きりになれる時間も増えるだろうけど。ま、せいぜい頑張るんだよ」
和「ありがとうございます。お時間とらせてすいません、ではっ!」タッタッタッ
トシ「……というか、宮永咲のことなら宮永照に聞けばいいんだよ。あの子は……宮永家の唯一の生き残りなんだから……」
トシ「ん、あんたは……なんだい?」
和「熊倉五花は……五花というタイトルの由来には詳しいですか?」
トシ「まあ、私が延々守り続けてるタイトルだからね。それなりに愛着はあるつもりだよ」
和「じゃあ、宮永咲……って一体どんな人なのか、わかりますか?」
トシ「あんたが言いたいのは……江戸時代の宮永咲かい? それとも――」
和「えっ……?」
塞「先生、もう時間が……」
トシ「っと、ごめんよ。あんたとはどこかでゆっくり話をしたいもんだ。そうだねぇ……あんたが五花戦の挑戦者にでもなったら……二人きりになれる時間も増えるだろうけど。ま、せいぜい頑張るんだよ」
和「ありがとうございます。お時間とらせてすいません、ではっ!」タッタッタッ
トシ「……というか、宮永咲のことなら宮永照に聞けばいいんだよ。あの子は……宮永家の唯一の生き残りなんだから……」
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