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元スレ咲「ノドカの牌?」
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――和・自宅
和「これ……間違いなく照さんですよね。他のお二方は……プロの方でしょうか。『K』さんと『sato』さん? 佐藤というプロ雀士なら何人か心当たりがありますけど」
咲(たぶん……他の二人も宮永照と同じくらい強いよ。箱の向こうからすごい気迫を感じる)
和「勝てますか?」
咲(あはっ、和ちゃん、誰にモノを言ってるの? 私が子供相手に負けるわけないよ)
和「前に照さんと打ったときはなんか切羽詰ってたじゃないですか」
咲(かもね。でも……不思議なんだ。この感じ……懐かしいよ。今なら、誰と打っても負ける気がしない)
和「あ……始まりますよ」
咲(うん。第一打は……二索――!!)ゴッ
和「これ……間違いなく照さんですよね。他のお二方は……プロの方でしょうか。『K』さんと『sato』さん? 佐藤というプロ雀士なら何人か心当たりがありますけど」
咲(たぶん……他の二人も宮永照と同じくらい強いよ。箱の向こうからすごい気迫を感じる)
和「勝てますか?」
咲(あはっ、和ちゃん、誰にモノを言ってるの? 私が子供相手に負けるわけないよ)
和「前に照さんと打ったときはなんか切羽詰ってたじゃないですか」
咲(かもね。でも……不思議なんだ。この感じ……懐かしいよ。今なら、誰と打っても負ける気がしない)
和「あ……始まりますよ」
咲(うん。第一打は……二索――!!)ゴッ
――小鍛治邸
照(す……すごい……前に原村さんに負けたときよりも……高い壁を感じる……!!)
照(全ての力を注いでもなお……簡単に弾かれる。先生と同じ……トッププロ中のトッププロ……驚異的な支配力だ……)
照(ま……まずい……何を切っても……当たる気がするっ!! せめて、トビだけは……百点でも点数が残っていれば……チャンスはある……耐えるんだっ!!)
――大阪某所
?「これは無茶ですわ~。先生でも勝てへんでしょ、こないな化けモン」
赤阪「ええからええから~。憩ちゃんもたまにはボロ負けしときや~」
憩「ひどいですわー、うちなんていつも先生にボコられとるやないですかー」
――東京某所
智葉「ダヴァン先生……感謝しますよ。照にはああいったけれど……これは確かに、プロ試験なんかより大事な一局です」
ダヴァン「今年ノプロ試験ハキット歴史ニ残リマスヨ。合格者筆頭三名……ソノ三人ガ三人トモ、本戦初日ヲスッポカシテ、ネットデ遊ンデイタナンテネ」
智葉「そうですね……これで試験に落ちたら、私、もう麻雀を辞めてもいいですよ」
ダヴァン「オー、ソレハ困リマス」
照(す……すごい……前に原村さんに負けたときよりも……高い壁を感じる……!!)
照(全ての力を注いでもなお……簡単に弾かれる。先生と同じ……トッププロ中のトッププロ……驚異的な支配力だ……)
照(ま……まずい……何を切っても……当たる気がするっ!! せめて、トビだけは……百点でも点数が残っていれば……チャンスはある……耐えるんだっ!!)
――大阪某所
?「これは無茶ですわ~。先生でも勝てへんでしょ、こないな化けモン」
赤阪「ええからええから~。憩ちゃんもたまにはボロ負けしときや~」
憩「ひどいですわー、うちなんていつも先生にボコられとるやないですかー」
――東京某所
智葉「ダヴァン先生……感謝しますよ。照にはああいったけれど……これは確かに、プロ試験なんかより大事な一局です」
ダヴァン「今年ノプロ試験ハキット歴史ニ残リマスヨ。合格者筆頭三名……ソノ三人ガ三人トモ、本戦初日ヲスッポカシテ、ネットデ遊ンデイタナンテネ」
智葉「そうですね……これで試験に落ちたら、私、もう麻雀を辞めてもいいですよ」
ダヴァン「オー、ソレハ困リマス」
――終局・小鍛治邸
照「……彼女だ……」ポツリ
照(いや……違う。原村和じゃない。しかし、一打一打……打ち出される捨て牌の向こうに……どうしても原村の姿がチラつくのはなぜだ……わからない……けど……わかったことも……ある……)
照「あ……な……た……は……」カタカタ
――終局・和自宅
和「ダイレクトメッセージ……? えっと……『あなたは宮永咲ですね?』……ちょっと……これどういうことですか!? 咲さんの正体がバレてる? あの、咲さん……?」
咲(………………)
和「ど、どうしました?」
咲(いや……ごめん。なんでもないよ)
和「どうして……照さんは咲さんのことわかったんでしょう。というか、この『teru』はやっぱり照さんなんですよね? どうですか、照さん、あれから強くなってましたか?」
咲(ああ、うん。そうだね。宮永照は強くなってたよ……けど、それ以上に……)
和「咲さん……?」
咲(……私が……強くなったみたい……)
和「えええ!? それ以上強くなってどうするつもりですか!? 神様でも倒すつもりですか!?」
咲(それいいね。倒しちゃおうか、神様)
照「……彼女だ……」ポツリ
照(いや……違う。原村和じゃない。しかし、一打一打……打ち出される捨て牌の向こうに……どうしても原村の姿がチラつくのはなぜだ……わからない……けど……わかったことも……ある……)
照「あ……な……た……は……」カタカタ
――終局・和自宅
和「ダイレクトメッセージ……? えっと……『あなたは宮永咲ですね?』……ちょっと……これどういうことですか!? 咲さんの正体がバレてる? あの、咲さん……?」
咲(………………)
和「ど、どうしました?」
咲(いや……ごめん。なんでもないよ)
和「どうして……照さんは咲さんのことわかったんでしょう。というか、この『teru』はやっぱり照さんなんですよね? どうですか、照さん、あれから強くなってましたか?」
咲(ああ、うん。そうだね。宮永照は強くなってたよ……けど、それ以上に……)
和「咲さん……?」
咲(……私が……強くなったみたい……)
和「えええ!? それ以上強くなってどうするつもりですか!? 神様でも倒すつもりですか!?」
咲(それいいね。倒しちゃおうか、神様)
和「何を世迷言を……」
咲(和ちゃん)
和「なんですか?」
咲(私、しばらくネット麻雀はいいや。夏休みも終わるんだし、和ちゃんも、これからどうするか考えなきゃだしね)
和「私……ですか」
咲(うん。和ちゃんも、この夏で大分強くなったし……また色々な可能性が広がったと思うんだ)
和「そうですね。まずは……優希と一緒に清澄中学の麻雀部に行こうと思います。それで……インターミドルベストエイトのお祝いをします」
咲(この夏……あの子たちも頑張ってたんだね)
和(夏……夏が終わりますね)
咲(和ちゃん)
和「なんですか?」
咲(私、しばらくネット麻雀はいいや。夏休みも終わるんだし、和ちゃんも、これからどうするか考えなきゃだしね)
和「私……ですか」
咲(うん。和ちゃんも、この夏で大分強くなったし……また色々な可能性が広がったと思うんだ)
和「そうですね。まずは……優希と一緒に清澄中学の麻雀部に行こうと思います。それで……インターミドルベストエイトのお祝いをします」
咲(この夏……あの子たちも頑張ってたんだね)
和(夏……夏が終わりますね)
――――
優希「嫌だじょっ!!!」
和「ゆ、優希……ごめんなさいっ!!!」
優希「やだやだやだ!! 私はのどちゃんとインターミドルに出るんだじょ!!! もう決めたんだじょ!!!」ポロポロ
和「本当に……ごめんなさい……」
すばら「優希、和が決めたことです。寂しくなりますが、笑って送り出しましょう」
優希「だって……だってのどちゃんは……!!」ポロポロ
まこ「引き止めてどうするんじゃ。和は麻雀を続けるんじゃろ? ほいで、われも麻雀を続ける。これからいくらでも遊ぶ機会はあるじゃろうて」
優希「でも……でも!!!」
純「あああああもう、ごちゃごちゃうるせえんだよ!!」
優希「うるさいのはお前だ、ノッポ!!」
純「おい、原村。お前、院生になるんだよな。だったら、この部室にはもう来るな。
お前の進む道はこっちじゃねえんだろ? こんなチビは放っといてとっとと行きやがれ」
優希「嫌だじょっ!!!」
和「ゆ、優希……ごめんなさいっ!!!」
優希「やだやだやだ!! 私はのどちゃんとインターミドルに出るんだじょ!!! もう決めたんだじょ!!!」ポロポロ
和「本当に……ごめんなさい……」
すばら「優希、和が決めたことです。寂しくなりますが、笑って送り出しましょう」
優希「だって……だってのどちゃんは……!!」ポロポロ
まこ「引き止めてどうするんじゃ。和は麻雀を続けるんじゃろ? ほいで、われも麻雀を続ける。これからいくらでも遊ぶ機会はあるじゃろうて」
優希「でも……でも!!!」
純「あああああもう、ごちゃごちゃうるせえんだよ!!」
優希「うるさいのはお前だ、ノッポ!!」
純「おい、原村。お前、院生になるんだよな。だったら、この部室にはもう来るな。
お前の進む道はこっちじゃねえんだろ? こんなチビは放っといてとっとと行きやがれ」
和「あ……あの……今日は、実はもう一つお願いがあってきたんです。
図々しいのは承知なんですけど、その、院生試験を受けるために配譜を三枚用意しなければいけなくて……だから、皆さんと打ちたいなと」
純「牌譜ぅ?」
優希「ふん!! 私は打たないじょ!! 院生になっちゃうのどちゃんなんかとはもう二度と麻雀を打たない!!」
すばら「優希、我儘を言ってはいけません」
まこ「ま、ようは三局打てばええんじゃろ? いくらでも付き合うわ」
純「けっ、こっちだって次の大会に向けての練習で忙しいんだよ。出て行くやつのために半荘を三回もやってられっか。
おい、透華、智紀、一、お前らもぼさっとしてないで、ある卓全部原村のとこに集めるぞ」
透華「了解しましたわ。ハギヨシ、歩!!」
ハギヨシ「はっ!」
歩「はいっ!」
和「な、何をするつもりですか?」
純「何って、三卓打ちだよ」
和「三卓打ち……!?」
純「ここに三つ麻雀卓がある。一つはオレと一と智紀、一つはチビと染谷と花田さん、もう一つは透華とハギヨシと歩だ。お前は、その三つの卓の全てに入ってひたすら打て」
和「そ、そんな無茶苦茶なっ!!?」
図々しいのは承知なんですけど、その、院生試験を受けるために配譜を三枚用意しなければいけなくて……だから、皆さんと打ちたいなと」
純「牌譜ぅ?」
優希「ふん!! 私は打たないじょ!! 院生になっちゃうのどちゃんなんかとはもう二度と麻雀を打たない!!」
すばら「優希、我儘を言ってはいけません」
まこ「ま、ようは三局打てばええんじゃろ? いくらでも付き合うわ」
純「けっ、こっちだって次の大会に向けての練習で忙しいんだよ。出て行くやつのために半荘を三回もやってられっか。
おい、透華、智紀、一、お前らもぼさっとしてないで、ある卓全部原村のとこに集めるぞ」
透華「了解しましたわ。ハギヨシ、歩!!」
ハギヨシ「はっ!」
歩「はいっ!」
和「な、何をするつもりですか?」
純「何って、三卓打ちだよ」
和「三卓打ち……!?」
純「ここに三つ麻雀卓がある。一つはオレと一と智紀、一つはチビと染谷と花田さん、もう一つは透華とハギヨシと歩だ。お前は、その三つの卓の全てに入ってひたすら打て」
和「そ、そんな無茶苦茶なっ!!?」
純「これから院生になろうってやつが、なんのハンデもなしにオレらアマと打つつもりかよ。プロをナメんな」
和「けど、三卓同時なんてやったことないですし……」
純「ぐだぐだ抜かすな!! さあ、始めんぞ!! 各卓、一斉にサイコロ回せっ!!」
和「う……わ!! 配牌三つ分って……そんなちょっと待ってください……」
純「おい、タラタラすんな、こっちはもう理牌終わってんぞ」
和「ちょ……ちょっと……待ってくださいっ!!」
純「待たねえ!!」
和「一打目! 一打目だけでいいんです。あとは全部ノータイムで打ちますから……!!」スゥ
花田(和……三つ分の配牌を見て、深呼吸……空気が変わりましたね。すさまじい集中力です……)
まこ(ほう……しばらく顔を見せずに何をやっとったと思うたら、随分と逞しくなったみたいじゃの)
優希(わ……私は認めないじょ。そうだじぇ! ここで私がのどちゃんに勝てば、のどちゃんだって院生になるのを諦めるかもしれないっ!!)
和「…………失礼しました。では……行かせていただきます」ヒュン
和「けど、三卓同時なんてやったことないですし……」
純「ぐだぐだ抜かすな!! さあ、始めんぞ!! 各卓、一斉にサイコロ回せっ!!」
和「う……わ!! 配牌三つ分って……そんなちょっと待ってください……」
純「おい、タラタラすんな、こっちはもう理牌終わってんぞ」
和「ちょ……ちょっと……待ってくださいっ!!」
純「待たねえ!!」
和「一打目! 一打目だけでいいんです。あとは全部ノータイムで打ちますから……!!」スゥ
花田(和……三つ分の配牌を見て、深呼吸……空気が変わりましたね。すさまじい集中力です……)
まこ(ほう……しばらく顔を見せずに何をやっとったと思うたら、随分と逞しくなったみたいじゃの)
優希(わ……私は認めないじょ。そうだじぇ! ここで私がのどちゃんに勝てば、のどちゃんだって院生になるのを諦めるかもしれないっ!!)
和「…………失礼しました。では……行かせていただきます」ヒュン
――三卓麻雀中
純「おい、花田さんよ、手を緩めんなよ。厳しく行け。考えさせろ」
すばら「手を抜いているつもりはありませんよ……(和……本当に強くなった)!」
ともきー(これは……どこかで見たことのある打ち筋……まさか……原村さんが『のどっち』……?)
透華(智紀も気付いたみたいですわね。そうですわ……原村から確かに『のどっち』を感じますの……。
『saki』の話題に埋もれていましたが……この夏彗星のように現れたデジタルの権化。
もし仮に原村が『のどっち』なら……下手なプロよりよっぽど強い……いくらわたくしでも楽勝はできませんの……!!)
一「以前雀荘で打ったときとは別人だな……けど、この打ち方のほうが、ボクは好きだね……!!」
まこ(第一打で少し悩んだあとは、ホントにノータイムで切ってくる……驚いたのう。元々計算力はあるやつじゃと思っとったが……何が和をここまで変えたんじゃ?)
優希(のどちゃん……強い……東場でも私と同じくらいだったじぇ……このまま南場になったら……)
純「チビ、集中切らすな。これが、お前とこいつがまともに打てる最後の一局になるかもしれねえんだぞ!」
優希「わ、わかってるじぇ!!!」
和「」ヒュン
ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン
純「おい、花田さんよ、手を緩めんなよ。厳しく行け。考えさせろ」
すばら「手を抜いているつもりはありませんよ……(和……本当に強くなった)!」
ともきー(これは……どこかで見たことのある打ち筋……まさか……原村さんが『のどっち』……?)
透華(智紀も気付いたみたいですわね。そうですわ……原村から確かに『のどっち』を感じますの……。
『saki』の話題に埋もれていましたが……この夏彗星のように現れたデジタルの権化。
もし仮に原村が『のどっち』なら……下手なプロよりよっぽど強い……いくらわたくしでも楽勝はできませんの……!!)
一「以前雀荘で打ったときとは別人だな……けど、この打ち方のほうが、ボクは好きだね……!!」
まこ(第一打で少し悩んだあとは、ホントにノータイムで切ってくる……驚いたのう。元々計算力はあるやつじゃと思っとったが……何が和をここまで変えたんじゃ?)
優希(のどちゃん……強い……東場でも私と同じくらいだったじぇ……このまま南場になったら……)
純「チビ、集中切らすな。これが、お前とこいつがまともに打てる最後の一局になるかもしれねえんだぞ!」
優希「わ、わかってるじぇ!!!」
和「」ヒュン
ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン
のどかのノータイム打ちって次に来る牌の全パターン予測でもやってるんか
牌の種類自体は20個ぐらい?ぽいし
ヶ原さんみたいな感じがする
ちなみに麻雀はよく知らない
牌の種類自体は20個ぐらい?ぽいし
ヶ原さんみたいな感じがする
ちなみに麻雀はよく知らない
――終局
和(つ……疲れました……)フゥ
純「原村の成績は……ふん、一位、二位、二位か。ま、さすがのオレと透華だよな。負けるわけがねえと思ってたぜ」
和「純さんと透華さんには……結局最後まで勝てませんでしたね」
純「当たり前だろ。じゃ、牌譜はパソコンで適当にプリントアウトしろや。それが終わったらさっさと帰れ。あばよ、もう二度と来るな」
和「ありがとうございました」ペコッ
すばら「こちらこそ。和と出会えてよかったですよ。院生になっても頑張ってください」
まこ「まあ、こっちはこっちでインターミドルやインターハイを満喫するけえ、心配は要らん。ひょっとすると、あと何年かしたらプロになるやつも出てくるかもな」
透華「ふん、先に行っているといいですわ。プロ試験は三十歳まで受けられますし」
一「うちの師匠だってプロになったのは二十歳過ぎてからだしね」
ともきー「……応援してる……」
ハギヨシ・歩「ご武運を」
和「みなさん……ありがとうございます」
和(つ……疲れました……)フゥ
純「原村の成績は……ふん、一位、二位、二位か。ま、さすがのオレと透華だよな。負けるわけがねえと思ってたぜ」
和「純さんと透華さんには……結局最後まで勝てませんでしたね」
純「当たり前だろ。じゃ、牌譜はパソコンで適当にプリントアウトしろや。それが終わったらさっさと帰れ。あばよ、もう二度と来るな」
和「ありがとうございました」ペコッ
すばら「こちらこそ。和と出会えてよかったですよ。院生になっても頑張ってください」
まこ「まあ、こっちはこっちでインターミドルやインターハイを満喫するけえ、心配は要らん。ひょっとすると、あと何年かしたらプロになるやつも出てくるかもな」
透華「ふん、先に行っているといいですわ。プロ試験は三十歳まで受けられますし」
一「うちの師匠だってプロになったのは二十歳過ぎてからだしね」
ともきー「……応援してる……」
ハギヨシ・歩「ご武運を」
和「みなさん……ありがとうございます」
予測じゃなくてこういう牌が来たらこうするってのが決まってるの
種類は36な
種類は36な
優希「のどちゃん……」
和「優希……」
優希「プ……プロになれなかったら……その、い、いつでも部室に戻ってきてくれていいんだじぇ?」
和「いえ、それはありえません」
優希「そっか……」シュン
和「プロにならずに戻ってくることはありえません。けれど、プロになってからなら、必ず報告しに戻ってきます。それまで……部室で待っていてくれますか?」
優希「う、うんっ!!」
和「ありがとう、優希。私、頑張ります」
優希「おうっ!!! 院生もプロも……まとめて蹴散らせだじぇ!!」
和「はい。任せてくださいっ!!」
和「優希……」
優希「プ……プロになれなかったら……その、い、いつでも部室に戻ってきてくれていいんだじぇ?」
和「いえ、それはありえません」
優希「そっか……」シュン
和「プロにならずに戻ってくることはありえません。けれど、プロになってからなら、必ず報告しに戻ってきます。それまで……部室で待っていてくれますか?」
優希「う、うんっ!!」
和「ありがとう、優希。私、頑張ります」
優希「おうっ!!! 院生もプロも……まとめて蹴散らせだじぇ!!」
和「はい。任せてくださいっ!!」
>>327
そうでしたお恥ずかしい
そうでしたお恥ずかしい
――自宅
和「……明日、院生試験、受けます。頑張ります……と」
咲(誰?)
和「シズです。ほら、赤土さん門下の」
咲(ああ、そっか。あの子たち、去年はプロになれなかったんだね)
和「去年は……院生から一人の合格者も出なかったと憧さんが言っていました。
小鍛治門下の照さん、ダヴァン九段門下の辻垣内さん、それに赤阪三元門下の荒川さん……みなさん、師匠の下で修行を積んだ方ばかりだそうです。
院生すらヌルい、とのことで……」
咲(へえ、宮永照以外の子は知らないなぁ。けど、なぜかもう打ってる気がするのはなんでなんだろう)
和「プロ試験……ですか。今はまだ、そんな先のことまでは考えられませんね。とにかく、明日、院生試験に受からないことには……」
咲(頑張ってね)
和「はい。私なりに精一杯」
和「……明日、院生試験、受けます。頑張ります……と」
咲(誰?)
和「シズです。ほら、赤土さん門下の」
咲(ああ、そっか。あの子たち、去年はプロになれなかったんだね)
和「去年は……院生から一人の合格者も出なかったと憧さんが言っていました。
小鍛治門下の照さん、ダヴァン九段門下の辻垣内さん、それに赤阪三元門下の荒川さん……みなさん、師匠の下で修行を積んだ方ばかりだそうです。
院生すらヌルい、とのことで……」
咲(へえ、宮永照以外の子は知らないなぁ。けど、なぜかもう打ってる気がするのはなんでなんだろう)
和「プロ試験……ですか。今はまだ、そんな先のことまでは考えられませんね。とにかく、明日、院生試験に受からないことには……」
咲(頑張ってね)
和「はい。私なりに精一杯」
――院生試験当日・日本麻雀院
和(さ、さすがに緊張しますね)ブルッ
咲(いざとなったら私が試験官を殲滅してあげるよ!!)
和(やめてください)
――個室
?「あらあら。また可愛らしい子が受けに来たわねぇ」
和「あ……えっと、よろしくお願いします(こ、この人……プロ麻雀界最年長雀士って噂が流れてる石戸九段だ……!! でも全然そんな風には見えないっ!!)」
霞(??)「じゃあ、まずは配譜を見せてもらおうかしら」
和「は、はい……」スッ
霞「ふんふむ……」
和(さ、さすがに緊張しますね)ブルッ
咲(いざとなったら私が試験官を殲滅してあげるよ!!)
和(やめてください)
――個室
?「あらあら。また可愛らしい子が受けに来たわねぇ」
和「あ……えっと、よろしくお願いします(こ、この人……プロ麻雀界最年長雀士って噂が流れてる石戸九段だ……!! でも全然そんな風には見えないっ!!)」
霞(??)「じゃあ、まずは配譜を見せてもらおうかしら」
和「は、はい……」スッ
霞「ふんふむ……」
やっぱり、試験官がじょせいなだけでだいぶちがうな
いい意味で
いい意味で
霞(デジタル打ちか……ところどころセンスが光るけれど……少し読みが浅い。
けど、ここまで徹底してデジタルの子は珍しいわね。ブレが皆無と言っていい。相手に左右されないというのは、強みでもあり弱みでもある)
霞(ただ、デジタルにしては打牌が雑なのよねぇ。精神的に未熟な面があるのかも。せめて中学生くらいになれば落ち着いて打てるようになるかしら)
霞(見た限り素質は十分そうね。配譜を見ただけで、少しだけだけど、この子の本質というか恐ろしい部分が感じられる。うちの初美と打たせてみたいわ……)
和(ど、どう思われているんだろう……?)
霞(それと……気のせいかしら。とてつもない『魔』が背後に潜んでいるような……)チラッ
咲()ビクッ
霞(杞憂ならいいけれどね。本当にこれほどの『魔』がいるとしたら、私でも手に負えない。
そういえば……いつだったか健夜ちゃんと晴絵ちゃんが照ちゃんのことでなんだか騒いでいたけれど、それと関係があるのかしら)
霞「では、少し私と打ってみましょう。二人麻雀で少し変則的なのだけれど、構わないかしら?」
和「は、はい。大丈夫です……!」
けど、ここまで徹底してデジタルの子は珍しいわね。ブレが皆無と言っていい。相手に左右されないというのは、強みでもあり弱みでもある)
霞(ただ、デジタルにしては打牌が雑なのよねぇ。精神的に未熟な面があるのかも。せめて中学生くらいになれば落ち着いて打てるようになるかしら)
霞(見た限り素質は十分そうね。配譜を見ただけで、少しだけだけど、この子の本質というか恐ろしい部分が感じられる。うちの初美と打たせてみたいわ……)
和(ど、どう思われているんだろう……?)
霞(それと……気のせいかしら。とてつもない『魔』が背後に潜んでいるような……)チラッ
咲()ビクッ
霞(杞憂ならいいけれどね。本当にこれほどの『魔』がいるとしたら、私でも手に負えない。
そういえば……いつだったか健夜ちゃんと晴絵ちゃんが照ちゃんのことでなんだか騒いでいたけれど、それと関係があるのかしら)
霞「では、少し私と打ってみましょう。二人麻雀で少し変則的なのだけれど、構わないかしら?」
和「は、はい。大丈夫です……!」
――院生室
シズ「和、受かったかな……?」ソワソワ
憧「どうかしらねぇ、石戸九段はけっこう辛口って噂もあるし」ソワソワ
玄「今は祈って待とう……」ソワソワ
――個室
霞(特殊な力を持っているわけじゃない。やはり純粋なデジタル打ち。今まではあまりいなかったタイプかもしれないわ。
なんだかんだで、みんなそれぞれにクセがあるからね。けれど、この子にはそれがない。まるで機械みたいな)タンッ
和()ヒュン
霞(ここまではかなり落ち着いて打てている。配譜のあれがなんだったのかってくらいに。じゃあ……少し揺さぶってみましょうか)
霞「あの、配譜なんだけれどね」
和「は、はいっ!」
霞「ちょっとミスが多いように思ったのだけれど、あなた自身はどう思っているかしら?」
和「そうですね。確かに、見直したときはかなりまずいと思いました。この配譜で試験に受かるかな、と」
霞「別に、他の出来のいい配譜でもよかったのよ?」
和「あ、いえ。周囲に、私と打ってくれる人たちが部活の先輩しかいなくて。
けど……先輩たちはインターミドルが終わったあとで忙しいから……私の我儘で何度も付き合わせるのは申し訳ないなって」
シズ「和、受かったかな……?」ソワソワ
憧「どうかしらねぇ、石戸九段はけっこう辛口って噂もあるし」ソワソワ
玄「今は祈って待とう……」ソワソワ
――個室
霞(特殊な力を持っているわけじゃない。やはり純粋なデジタル打ち。今まではあまりいなかったタイプかもしれないわ。
なんだかんだで、みんなそれぞれにクセがあるからね。けれど、この子にはそれがない。まるで機械みたいな)タンッ
和()ヒュン
霞(ここまではかなり落ち着いて打てている。配譜のあれがなんだったのかってくらいに。じゃあ……少し揺さぶってみましょうか)
霞「あの、配譜なんだけれどね」
和「は、はいっ!」
霞「ちょっとミスが多いように思ったのだけれど、あなた自身はどう思っているかしら?」
和「そうですね。確かに、見直したときはかなりまずいと思いました。この配譜で試験に受かるかな、と」
霞「別に、他の出来のいい配譜でもよかったのよ?」
和「あ、いえ。周囲に、私と打ってくれる人たちが部活の先輩しかいなくて。
けど……先輩たちはインターミドルが終わったあとで忙しいから……私の我儘で何度も付き合わせるのは申し訳ないなって」
霞「インターミドルねぇ。けっこう強い学校なのかしら? 見たところ、この井上さんや龍門渕さんという子はかなりいい筋しているようだけれど」
和「私もそう思います。えっと……私がお世話になったところは、今年のインターミドルでベストエイトに入った麻雀部です」
霞「え? ベストエイト?」
和「はい。清澄っていうんですけど」
霞「清澄って……(あの天江五段の弟子が活躍したってところ……?)」
和「まあ、仕方ないです。先輩たちに迷惑をかけるわけにはいかないですし。三卓打ちでも打ってくれた先輩たちには、感謝してもしきれません」
霞「え? 三卓打ち?」
和「ああ、はい。私も初めてで驚いたんですけど。三つ同時にこうひゅんひゅんひゅんって……目が回るかと思いました」
霞(言われてみれば日付が全部一緒ね。
へえ……インターミドルのベストエイトレギュラー……しかも天江五段門下を相手に……初めての三面打ち……それでこの打牌……いやいや、久しぶりにこんなに驚いたわ)
和「私もそう思います。えっと……私がお世話になったところは、今年のインターミドルでベストエイトに入った麻雀部です」
霞「え? ベストエイト?」
和「はい。清澄っていうんですけど」
霞「清澄って……(あの天江五段の弟子が活躍したってところ……?)」
和「まあ、仕方ないです。先輩たちに迷惑をかけるわけにはいかないですし。三卓打ちでも打ってくれた先輩たちには、感謝してもしきれません」
霞「え? 三卓打ち?」
和「ああ、はい。私も初めてで驚いたんですけど。三つ同時にこうひゅんひゅんひゅんって……目が回るかと思いました」
霞(言われてみれば日付が全部一緒ね。
へえ……インターミドルのベストエイトレギュラー……しかも天江五段門下を相手に……初めての三面打ち……それでこの打牌……いやいや、久しぶりにこんなに驚いたわ)
和「石戸九段……?」
霞「ああ、いえ。なるほどね。大体わかりました。明日からでも、こちらに通ってください。一緒にプロを目指しましょう。というわけで、よろしくね、原村さん」
和「えっ? それってつまり……?」
霞「合格よ」
和「ほ、本当ですか?」
霞「うん。そういうわけで、試験はこれでおしまい。手続きのことなんかはあとで郵送で資料を送ります。で、最後に一つだけ、個人的に聞きたいことがあるのだけど」
和「なんですか?」
霞「ちょっと……私の知り合いに巫女がいるんだけど、お祓いとかしてみない?」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
咲(ダメ!!! 絶対ダメ!!!! これはヤバい!!!!)
和「あ……えっと、すいません。ご遠慮させていただきます。ありがとうございます」
霞「そう。ま、必要になったらいつでも言ってね」ニコッ
咲(和ちゃん!! もう二度とこの人に近付いちゃダメだよ!! この人の門下生もたぶん危険だからね!! よく覚えておいて!!)
霞「じゃあ……待っている子たちもいるみたいだし、外に出ようかしら」
和「は、はい」
霞「ああ、いえ。なるほどね。大体わかりました。明日からでも、こちらに通ってください。一緒にプロを目指しましょう。というわけで、よろしくね、原村さん」
和「えっ? それってつまり……?」
霞「合格よ」
和「ほ、本当ですか?」
霞「うん。そういうわけで、試験はこれでおしまい。手続きのことなんかはあとで郵送で資料を送ります。で、最後に一つだけ、個人的に聞きたいことがあるのだけど」
和「なんですか?」
霞「ちょっと……私の知り合いに巫女がいるんだけど、お祓いとかしてみない?」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
咲(ダメ!!! 絶対ダメ!!!! これはヤバい!!!!)
和「あ……えっと、すいません。ご遠慮させていただきます。ありがとうございます」
霞「そう。ま、必要になったらいつでも言ってね」ニコッ
咲(和ちゃん!! もう二度とこの人に近付いちゃダメだよ!! この人の門下生もたぶん危険だからね!! よく覚えておいて!!)
霞「じゃあ……待っている子たちもいるみたいだし、外に出ようかしら」
和「は、はい」
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