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    元スレモバP「拾った」

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    101 = 1 :

    「呼んでこようか?」

    拓海「いや、呼ばなくていいからな!」

    「写真集や巻頭巻末グラビアもそこそこ増えてきたってのに」

    拓海「少し売れてきてるらしいな……なぁ、アタシが売れたら嬉しいか?」

    「そりゃ嬉しいよ、プロデューサー冥利に尽きるってもんだ」

    拓海「そうか……ならもっと仕事持って来い!」

    「おお、頼もしいな」

    拓海「それはいいとしてよォ……こんなカッコして誰が喜ぶんだ?」

    「デビュー時はかわいい系で攻めたから今回は大人の魅力だ!」

    拓海「ハァ!?」

    「いいじゃないか、社交界に行けるレベルだぞ」

    102 = 1 :

    「すごくいいと思うけど」

    拓海「アンタがいうなら、女の色気も悪くない……かもな」

    「そのドレスは拓海用に用意した特注品だ、お前にしか着こなせない、お前の為の衣装だ」

    拓海「アタシにしか着こなせない、か……Pは口が上手いな」

    「悪いけど、俺撮影の間ちょっと抜けるな。 打ち合わせあるんだわ」

    拓海「アンタに見られてると調子狂うから丁度いい、わかったよ……撮られてくる」

    ―――――

    ―――

    103 = 49 :

    しえん

    104 = 1 :

    「お疲れ」

    拓海「おう」

    「じゃあ飯食いに行こうか」

    拓海「まだ着替えてないぞ、待ってろ」

    「いや、そのままでいいんだ」

    拓海「ハァ!?」

    「ドレスコードがあるからなー」

    拓海「おい、どこに連れて行くつもりだ」

    「ココ」

    拓海「ブッ!? ここここんな高そうな所だぁ!?」

    106 = 1 :

    「おうよ、まぁ報告も色々あるんだ」

    拓海「わかったよ、ふぅ……」

    「それじゃあ……俺も初めてだから緊張してんだよ」

    拓海「あはは、何だよそれ」

    「いい笑顔だ、行くぞ」

    拓海「お、おう」

    ―――――

    ―――

    107 = 1 :

    拓海「箸にしてくれたぞ」

    「マナーわからんから仕方ないだろ」

    拓海「おい、話って何だよ」

    「ああ、お前めっちゃ売れてるよ」

    拓海「はぁ? なんだそんな事か」

    「そんな事ってお前なぁ……」

    拓海「アンタがしっかりしてるからアタシなんかでも売れたんだよ」

    「そうか」

    拓海「話ってのはそんだけか?」

    「あと、もう一つ」

    拓海「むぐむぐ……なんだ?」

    108 = 1 :

    「弁償終了だ」

    拓海「あー、あの事故のか」

    「そう、40万、耳揃えて返してもらったよ」

    拓海「へー、それで?」

    「いや、お前芸能活動から手を引いてもいいんだけど……」

    拓海「……オイ」

    「何だ?」

    拓海「アタシが嫌々やってるように見えたか?」

    「そうは見えなかったな」

    拓海「そういうことだ、アタシはアンタに拾われたんだ、義理は果たす」

    「へ? じゃあいつまでだ?」

    拓海「アンタが1番になるまで頑張ってやるよ」

    109 = 1 :

    「……くくっ、それは頼もしいな」

    拓海「いいから食っちまおうぜ、ここ1階だから通りすがりの美世たちにでも見られたら……」

    「どうしたいきなり無言になって……」

    美世『はぁい♪』

    早苗『うひひひ……』

    『わぁ……拓海さん綺麗……』

    乃々『……ずるーぃー』

    拓海「うおおお!?」

    「拓海、しー! しー!」

    拓海「す、すまねェ……」

    110 = 1 :

    「とりあえず急いで食べちゃおう」

    拓海「そ、そうだな……」

    (窓際がお洒落だと思って取ったのに……)

    拓海(何かデートみてェだなこれ)

    ―――――

    ―――



    早苗「いやいや、若いですなぁ……」

    拓海「あああ面倒くせェ……」

    美世「こーんなお洒落して……デートいいなー」

    111 = 1 :

    拓海「デートじゃねぇっての!」

    「拓海さん……すごく綺麗ですね」

    乃々「う、うん……」

    「だろ? あいつはあんなコトも出来るんだよ」

    拓海「うるせェ! おいPこいつら何とかしてくれ!」

    「あははは」

    拓海「笑ってんじゃねェ!」





    113 = 1 :

    乃々「……」

    ぺら ぺらり

    乃々「……」

    拓海「よォ、何読んでるんだ?」

    乃々「……あ、拓海……さん……」

    拓海「あとは帰るだけで暇なんだ、1冊貸してくんねェか?」

    乃々「……いいですけど……どうぞ……」

    拓海「ありがとよ」

    ぺら ぺら

    乃々「……」

    拓海「……」

    114 = 1 :

    ぺら ぺら

    乃々「……」

    拓海「……!?」

    ぺら ……

    乃々「……」

    拓海「な、な、な……」

    乃々「?」

    拓海「何なんだこれはよおおお!?」

    乃々「ひぃっ!?」

    拓海「最近の少女マンガってのはこんなに刺激が強いのかァ!?」

    115 = 1 :

    乃々「そ……そうですけど……」

    拓海「あー……これはだめだ、返す」

    乃々「そ、そうですか……」

    拓海「あとな、男が居るところであまり読まないほうがいいぞ」

    乃々「……?」





    116 = 1 :

    「今日は少し時間に余裕がありますね」

    ちひろ「そうですね……あら、雨が……」

    「あー、ちょっと拓海を迎えに行ってきます」

    ちひろ「わかりました」

    ばたん

    ちひろ「入れ込んじゃって、まあ……ふふっ」

    ―――――

    ―――



    拓海「ったく……雨たァついてねェな……傘あってよかった」

    117 = 1 :

    にー

    拓海「……ん?」

    にー にー

    拓海「……猫、か」

    にー

    拓海「お母さんはどうした? はは、ずぶ濡れじゃないかお前……」

    ひょいっ

    にー?

    拓海「寒そうだな……胸元つっこんどくか……」

    にー にー

    拓海「コラ、暴れんなって……」

    にー!

    118 = 1 :

    拓海「お前はかわいいな、それに比べて……オイ、いつから見てた」

    「ん? 猫に話しかけたあたりから」

    拓海「はぁぁぁぁ……」

    「まぁいいさ、乗れ」

    拓海「……迎えにきたのか? アタシを?」

    「じゃあ猫だけ乗せてくわ」

    拓海「減らず口だな……わかった、行くよ」

    「それでいいんだよ」

    拓海「ふん……」

    ―――――

    ―――

    119 = 1 :

    拓海「なァP、お前飼ってみねーか?」

    「お前をか?」

    拓海「アタシじゃねーよバカか!」

    「あはははは! 生憎猫アレルギーでな」

    拓海「そうか……どうすっかな」

    「知り合いの猫カフェに持っていってみるか?」

    拓海「顔広いな」

    「ダテに業界人じゃないってことよ」

    拓海「ふぅん……」

    「……」

    拓海「なァ……」

    「どうした」

    120 :

    >知り合いの猫カフェ
    みくにゃん登場フラグですか!

    121 = 1 :

    拓海「アンタは、アタシらしくないって言わないのか?」

    「んー?」

    拓海「そんなキャラじゃないとか、言わないのかって」

    「別に、拓海は優しいからキャラじゃないとかじゃないだろ」

    拓海「バカっ……」

    「乃々とかの面倒も良く見てる姉御肌、猫を助けたって何の不思議も無い」

    拓海「流石だよ、アンタは」

    「何がだ?」

    拓海「いや、こっちの話だ……ふふ」

    「あー、制服姿はお前らしくないや」

    拓海「言うなァ!」





    122 = 7 :

    長い間お疲れ様です
    支援

    123 = 1 :

    拓海(皆帰ったな?)

    カチッ ~~♪

    拓海「右足出して、前向いてターンして……」

    拓海(いい調子だな、これならもうちょっと難易度上げて)

    拓海「ボックス踏んでからクロスさせてうぎっ!?」

    ばたん

    拓海「痛てててて……」

    がちゃ

    「拓海!?」

    拓海「んな……なんでいるんだよォ!?」

    「事務所の明かりが点いてたから泥棒でもいたかと思ったんだよ!」

    拓海「ったく……」

    124 :

    ブロロロン(おはよう)

    125 = 1 :

    「それで、足は?」

    拓海「こんなのちょろ痛っ!?」

    「動くなよ」

    拓海「お、おいィ!」

    「動くなっての!」

    拓海(これって乃々がされてたお姫様抱っこじゃねーか……)

    「まだ痛むか?」

    拓海(アイツの漫画には確かこの後……いやいや忘れろ忘れろ!)

    (なんで暴れないのこいつ、気まずい……)

    拓海(あ……あれ? コイツってこんなに格好良かったっけか?)

    (あれ? こいつこんなしおらしかったっけ?)

    127 :

    ヘイヘイヘイヘーイ

    128 = 1 :

    拓海(やば……ちょっと待てよ何でドキドキしてんだアタシはよォ!?)

    「大丈夫か?」

    拓海「も、もう下ろしてくれ……」

    「お、おう」

    拓海「着替えるから……終わったら呼ぶから……外で待っててくれ」

    「わかった」

    ばたん

    拓海「っはー! 何なんだよ一体!」

    拓海「アタシが、アイツに……?」

    がちゃ

    「お、大丈夫そうだな」

    拓海「あ、ああ……悪いけど送ってくれ……あまり歩けねェ」

    130 = 1 :

    「わかった、肩貸してやる」

    拓海「世話になりっぱなしですまねェ……」

    「何言ってんだ娘っ子が、まだ未成年だろ」

    拓海「そう言われたらそうだけどよ……」

    「頼れるだけ頼れよ、特攻隊長」

    拓海「へへっ、懐かしいな」

    「さあ、乗れな」

    拓海「ああ、そうだP……今度ツーリング行こうぜ」

    「いいな」

    拓海「へへ、約束な」

    「おうよ」





    131 = 1 :

    早苗「どうしたの?」

    美世「相談なんて珍しいじゃないの」

    拓海「あー、すまねェ」

    早苗「まぁまぁ聞いてあげようじゃないか」

    拓海「聞けるのがアンタらくらいしかいなくてな」

    美世「ふーん?」

    拓海「口外すんなよ? そのな、惚れたかもしれねぇんだ……」

    早苗「はぁああああ!?」

    美世「ええ、えええ!?」

    拓海「静かにしてくれ!」

    133 = 129 :

    ほっ

    134 :

    なにこの拓海さんかわいい

    136 = 135 :

    寝たか

    137 = 1 :

    早苗「えー、あの特攻隊長の拓海ちゃんが恋ねぇ……?」

    美世「なんだかんだ言っても女の子だねぇ?」

    拓海「うっせェな!」

    美世「ごめんごめん、それで、どうしたいの?」

    拓海「今度ツーリング行く約束したんだけど、どうしたらいいよ?」

    乃々「それなら……」

    「お弁当ですよ! お弁当!」

    拓海「テメーらどっから沸いた!」

    「細かいことは気にしちゃダメです、まずは胃袋からですよ!」

    乃々「……ロマンス……いいなぁー……」

    「お弁当作るの教えますっ! ささ、寮の私の部屋へ!」

    拓海「お、おいィ!?」

    乃々「わ、私も行きます……」

    ばたん

    138 = 37 :

    大絶賛猿規制中

    139 :

    素敵だ

    141 = 1 :

    早苗「あーあ、拓海ちゃんが女になっちゃうかー」

    美世「アイドルとしてその発言はどうなんですか?」

    早苗「気にしない気にしない」

    美世「拓海ちゃん、かわいくなりましたもんね」

    早苗「そうねー、角が取れて丸々っとしちゃってまー」

    美世「さて、あの鈍感さんは気付くかな?」

    早苗「気付くってか脈アリだと思うよ?」

    美世「ですよね……んん、楽しみだなぁ」

    早苗「どっちが?」

    美世「……どういう意味ですか?」

    早苗「美世ちゃんが一番わかってるんじゃない?」

    美世「……どっちでも、嬉しいかもしれません」

    早苗「正直でよろしい☆」

    142 = 1 :

    ぶろろろろろ

    拓海「よォ、待ったか?」

    「時間通りだな、待ってないよ」

    拓海「じゃあ、行こうぜ」

    「おう」

    拓海「しっかり掴まってろよ?」

    「ああ、わかった」

    ぎゅう

    拓海「……へっ」

    「何だ?」

    拓海「さぁ……行くぜェ……!」

    「おううう!? 早い早い!」

    拓海「言ったろ!? しっかり掴まってろって!」

    143 :

    待ってたぜぇ……この瞬間をよォ……

    144 = 1 :

    ―――――

    ―――



    「いい景色じゃないか」

    拓海「ああ、アイドルになる前はよく来てたからな」

    「穴場ってやつだな」

    拓海「知ってるのは美世とかくらい……のはず」

    「美世も知ってるのか、どうして俺を連れてこようと思ったんだ?」

    拓海「アンタはアタシの恩人だからな、取って置きを見せたってワケだ」

    「それはありがたいな、でも恩人ってのは言いすぎじゃないか?」

    拓海「拾われた恩ってのはデカいんだよ、それとな」

    「?」

    145 = 132 :

    特攻の拓海

    146 :

    ぶろろん

    147 = 1 :

    拓海「べ、弁当作ってきたんだ……食べて……みるか?」

    「何ィ!? おまえ料理できたのか!」

    拓海「うるせェ! 練習したんだよ!」

    「え」

    拓海「……! と、とにかく食ってみろよ!」

    「ありがとな」

    拓海「撫でるなっての」

    「ん……」

    拓海「ど、どう……だ……?」

    「大丈夫、美味いよ」

    拓海「へへへ……そりゃ良かった」

    148 = 1 :

    「で、お前の飯は?」

    拓海「ちゃんと二つ用意したっての」

    「ほう、お約束は無視か」

    拓海「何だよお約束って」

    「弁当に必死で自分のを忘れるってやつ」

    拓海「アホか、んなことする訳ねーだろ」

    「しかし料理の練習といい、弁当といい、女らしくなったな」

    拓海「はァ?」

    「よし、次の撮影のテーマ決めた」

    拓海「こんな所まで来て仕事の話かよ」

    「悪い悪い……卵焼きもきちんと味ついてるな」

    149 = 1 :

    拓海「自信作だからな」

    「将来、いい奥さんになるかもな」

    拓海「な!?」

    「まぁ、その前にグラビアクイーンになって貰わんとな」

    拓海「ぐ……頑張るけどよ」

    「不安か?」

    拓海「アタシが不安がってたら気持ち悪いだろ?」

    「また馬鹿言って、不安なときは言えっての」

    拓海「そのときが来たら言うから心配すんな」

    「うん、それでいい……ごちそうさま」

    150 = 143 :

    いいすなぁこの雰囲気


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