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    元スレ妹「近親恋愛支援機構……」

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    1 :

    職員「はい。通称≪サポーター≫です」

    「本当にこんな大金、もらえるんですか?」

    職員「まあ、現金支給ではなくポイント制ですが」

    「……ネット通販サイトで使えるんですよね?」

    「バカっぽいけどマジだよ。実際、私も使ってるしね」

    (友ちゃんがもう少しバカじゃなければ信用するんだけどね……)

    2 = 1 :

    職員「一応、もう一度最初から説明しますが」

    職員「パートナー登録していただいた異性の家族に対し、この表にある行為――」

    職員「手料理、手をつなぐ、添い寝……えー、以下は略しましょう」

    職員「それらの行為をしていただくと、表に書かれたポイントが加算されます」

    職員「実行時には、このストラップ風の装置を起動し、達成後に表示される認証コードを読み込んで完了」

    職員「コード内には登録者情報もありますので、携帯・スマホで読み込めば自動でポイントが加算されます」

    職員「もちろん、≪サポーター≫への登録後にも近親恋愛行為をしない自由はあります」

    職員「ただし。機構の存在を他人に漏らす、パートナーに機構の存在を知られる」

    職員「これらは即登録抹消、ポイント没収です。自主的な登録消去も可能ですが、再登録は不可です」

    職員「以上です。登録しますか?」

    4 = 1 :

    「率直に聞きますけど、このシステム、誰が得するんですか?」

    職員「誰も得しないでしょうね。上司は『私は知らん。適当に説明しておけ』と言っていましたが」

    「何十万円分も買い物できるんだし、別にいいじゃん?」

    (ここまで怪しい相手に、気軽に個人情報を渡しちゃダメでしょう……)

    職員「一応、この喫茶店の向かいが本部ですから、何かありましたらどうぞ」

    「お、大きいビルですね」

    職員「……本当、こんなふざげた業務なのに、なんであんなに大きいんだろう。僕も毎朝不思議で仕方ない」

    (素に戻るくらい不思議なんだ……)

    職員「ああ、それでどうします?」

    (……私の個人情報に、何十万円分の価値ってある?)

    (それに、一回手を繋いだだけで1000円分のポイント……)

    「……わかりました、登録します」

    5 = 1 :

    ここまで書いて力尽きた。後頼んだ

    7 = 1 :

    ひ?

    9 = 1 :

    ふ?

    10 = 1 :

    へ?

    11 :

    いもスレは文化

    12 = 1 :

    13 = 1 :

    設定考えるので満足しちゃったから誰か書こうぜ

    14 :

    「あ、あの…お金とかってかかりますか?」

    受付嬢「いえ、一切かかりませんよ」

    「……」

    受付嬢「近親恋愛をご検討中ですか?」

    「え…!?えーと…」

    受付嬢「よろしかったらご利用ください。こちら資料になりますので」

    「はい。ありがとうございます…」

    受付嬢「またお越しください」

    「…失礼します」

    「近親恋愛かぁ…」キュウウッ

    「(大好きなお兄ちゃんと…恋愛できるのかな?)」キュウウッ

    15 :

    な  ん  か  違  う

    16 = 1 :

    これはこれで良い

    17 :

    もともと好きな設定でもいいが
    そこまで恋愛感情がなくてこの近親恋愛支援を使っていくにつれて
    本当に好きになっちゃうバージョンも書いておくれ

    19 = 14 :

    「おー、お帰り。遅かったな」

    「う、うん…ちょっとね」

    「彼氏とデートとか?」

    「違うもん。私、彼氏いないじゃん」

    「いや…青春だなぁ」

    「もう!また、からかってるゅ!」

    「はは、すまんすまん」

    「……」

    「ん…」

    「…私、彼氏なんていらないからね」

    20 = 6 :

    ふむ

    21 = 14 :

    期待には応えられなかったようだ…
    風呂

    22 = 1 :

    そんな殺生な

    23 = 1 :

    >>2
    >ストラップ風の装置を起動し

    >ストラップ風の装置が作動し
    に。自動でいいべ

    24 = 1 :

    (あーあ、登録しちゃった……)

    「これからガンガン儲けよう!」

    「そうね」

    (儲けるって言っても、地道に稼ぐしかないのよね)

    (携帯に送ってもらったポイント一覧) カチカチッ

    『メール 5ポイント』

    (5円分のポイントか……消費税にしかならないわね)

    「オススメは添い寝! 3000ポイントだよ!」

    「考えておく」

    (これから帰る……送信、と)

    「あ、認証コード出てるよ? 送っといてあげる!」

    「えっ? もう?」

    (一体どういう仕組みなの、これ?)

    25 :

    いいのかい?俺が乗っ取っちゃうよ?

    26 = 1 :

    7秒差か……いいぜ、乗っ取って

    27 :

    いいからかけよ

    28 :

    お前が書くべきだと思いますから早くしろ

    29 = 1 :

    「ただいま」

    (挨拶も5ポイントだったわね)

    「おかえり。そういやさっきのメール、どうしたんだ?」

    「別に。なんとなくメールが送りたかっただけ」

    (この調子じゃ1000円分も稼げなさそう)

    「登録しちゃったし、適当に頑張るかな」

    「何が?」

    「別に」

    (メール、挨拶……他に私にもできそうなのは、手料理くらい?)

    (でも料理って苦手なのよね)

    30 = 11 :

    いもちゅしえん

    31 = 1 :

    「はい、兄さん。晩御飯」

    「この真っ黒な食パンは何だ?」

    「だから晩御飯」

    「……」

    「妹の手料理が食べられないの?」

    「はぁ。わかったよ、捨てるのも持ったないしな」 ガリッ

    (これで手料理はクリアされたはずだけど……) カチカチッ

    (5ポイント? 挨拶の分だけ?)

    「うぇ……次やる時は火の加減位しろよ」

    「はいはい、わかったから」

    (おかしいな。壊れてるの?)

    32 :

    お前ならできると信じていた

    34 = 1 :

    職員『料理として認識しなかったんでしょう』

    「……」

    職員『故障したわけではないようなので失礼』

    「待ってください、まだ呼称じゃないと決まったわけじゃ……」

    職員『いやもうぶっちゃけ僕、就業時間外なんで。カスタマーセンターに電話してください』 ブツッ

    「……最低」

    (料理もダメ。それじゃ、後は……手をつなぐ?)

    「……バカじゃないの、子供じゃあるまいし」

    (手料理よりも少ないけど、手をつなぐだけで1000ポイント……か)

    「別に、減るものじゃないし。バイト1時間と同じだと思えば……」

    36 = 1 :

    「兄さん」

    「ふぁんだー?」 ゴシゴシッ

    「……手、つないで」

    「あとれな」 ゴシゴシッ

    (人が決心して言ってるのに!)

    「ガラガラガラガラ……ぺっ」

    「死ね」

    「はぁ?」

    「……」

    「お前、やけに情緒不安定だな。生理か?」

    「この……っ」 バシンッ

    「……ってぇな!」

    「うるさい、死ね!」

    38 = 1 :

    (どうしてこうなるわけ……) ズーンッ

    (ただ手をつなぐだけのはずが、なんで……)

    「もうやめようかな……あれ? 認証コードが出てる」 カチカチッ

    「1000ポイント? どうして……あっ」

    『喧嘩する 1000ポイント』『仲直りする 1000ポイント』

    (私は今、すごい錬金術を見つけたかもしれない……)

    40 = 1 :

    「兄さん!」

    「あ?」

    「さっきはごめんなさい!」 ペコリッ

    「い、いや、そんなに謝らなくていい。俺もちょっと無神経だった」

    (仲直り成功? よし……)

    「やっぱり許さない」

    「はぁ?」

    「兄さんは最低、バカ、クズ!」

    「お前マジで何したいんだ? おい?」

    「ふんっ」

    (この繰り返しで無限に1000ポイントが手に入るはず……)

    41 = 25 :

    ただいまー

    支援物資投下

    43 = 1 :

    「手に入るはず、がないよね……」 ガクリッ

    (この装置、どういう仕組みなんだろう……) カチャッ

    「もう少し詳細がわかれば、ポイント稼ぐのも楽なのに」

    (友ちゃん、に聞いても絶対何もわからないし、やっぱりあの人かな)

    「……あ、もしもし、職員さん」

    職員『いい加減怒りますよ』

    「この装置ってどういう仕組みなんですか?」

    職員『人の話聞いてませんね。そんなの僕も知りません』

    「職員さんって何も知りませんよね」

    職員『全部上が悪いんです。苦情はカスタマーセンターにどうぞ』

    (こんな胡散臭い会社、苦情を言ってどうにかなると思えないし)

    職員『一応忠告しますが、その装置、不正の匂いに敏感です。不正は無視されます』

    「精度は?」

    職員『やたら凄いです。それでは友達と飲んでる所なので』 ブツッ

    (使い慣れてくしかない、か)

    45 :

    いいぞ

    46 :

    妹のキャラいいぞ

    47 = 1 :

    (今後の方針)

    (挨拶は欠かさないこと。これで毎日20ポイントは狙える)

    (メールのやり取り。面倒だけど、こまめにすれば50ポイントくらい?)

    (手料理、は……はぁ……練習、しようかな)

    (手をつなぐのは無理。それ以外も無理なのばっかり)

    (喧嘩は……仲直りできそうな時だけ、たまに狙ってみようかな)

    「目標は、一ヶ月で10000ポイント!」

    (その前に、喧嘩と仲直りで手に入った2000ポイントで、本でも注文してみようかな) ポチッ

    (一応、使えるかどうか試しておかないとね)

    48 = 1 :

    (そう決めたはずなのに……)

    「なあ、なんで毎回パンを焼くだけでこんなになるんだ?」

    「私に聞かないでよ」

    「……」 ガリッ

    (認証コードは、出ないよね……)

    (10000ポイント、このままじゃ無理かな)

    50 = 1 :

    「コツ?」

    「そう」

    (まさか友ちゃんを頼る日が来るなんて……)

    「普通に仲良くすればいいだけでしょ?」

    「その普通がわからないから聞いてるんじゃないの」

    「早起きしてパパを起こして、作ったご飯食べさせてあげて、ネクタイ結んであげて……」

    「ちょ、ちょ、ちょっと待って、そんないっぱい言われても!」

    「……?」

    (この娘、想像以上に女子力が高い……っ)


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