元スレ京子「ゴメン…」結衣「…」

みんなの評価 : ☆
1 :
中学三年、冬――――
京子「あーコミケ終わったー」
「原稿ぎりぎりだったなぁ~…」
結衣「…ちゃんと勉強やってるのか?」
京子「大丈夫大丈夫、ちゃんとやってるってー」
結衣(これはやってないな…)
「一応私たち受験生なんだからさ」
「ちゃんと勉強しなきゃダメだぞ」
京子「分かってるって!」
結衣「…」
「本当に大丈夫かな…」
京子「ラムレ買いに行こー!」
結衣「しょうがないな、あと1問だけやったら付き合ってやるよ」
京子「さっすが結衣~!」
「話が分かるねぇ」
結衣「ったく、調子のいい奴」
2 :
たてにげじゃないなら支援でござる
3 = 1 :
―――――――――――
京子「おっす、結衣ー」
結衣「お…結果どうだった?」
京子「そりゃ勿論受かったよ~」
「私が落ちるわけないじゃん?」
結衣「っていっても、これは私立だろ?」
「本番はあと2か月後だぞ」
京子「まぁ、本番も大丈夫だって!」
「だって私立ヨユーで受かっちゃったんだよ!」
結衣「私立は大目に人をとるからな…」
「ここで調子に乗って勉強しないなんてことになるなよ」
京子「ふっふん、最後まで抜かりないのが私だよ」
結衣「…ま、とりあえずおめでとう」
「ラムレーズン買っておいたぞ」
京子「おー!さすが、私の言いたいことが分かってるねー」
結衣「何年一緒だったと思ってるんだよ」
京子「へへへ~」
4 = 1 :
――――――――
京子「んー…やる気起きないな」
京子「あっ、そういえば…」
「昨日漫画買っておいたんだった♪」
京子「~♪」
京子「ぷっ、あはははっ、バッカでー」
京子「ん~」
京子「はぁ、面白かった」
京子「おっと、勉強は…」
京子「…」
京子「まぁ、いいか」
(明日ちゃんとやるから大丈夫)
京子(…何なら、一夜漬けでも行けたりして…)
京子(…)
京子「それはさすがにまずいよなー」
京子「とりあえず今日は寝よう…」
5 :
アンタッチャブルか…
6 = 1 :
―――――――――
京子「おはよう結衣ー」
結衣「おはよう…」
「昨日は夜更かししてないだろうな」
京子「ふっふ、珍しいことに、10時半にはちゃんと寝ました」
結衣「そっか、ならいいんだけどさ」
京子「今回は(まぁまぁ)勉強したから~」
「私立よりもヨユーで受かっちゃいますよ!」
結衣「お前、フラグじゃないのか、それ」
京子「そ、そんなことないしー!」
結衣「あははっ、冗談だって」
「ほら、行こう」
京子「あっ!」
結衣「どした?」
京子「受験票忘れた!」
結衣「えぇっ!?」
7 = 1 :
京子「なんてのは冗談でー」
結衣「…」
「…お前」
京子「す、スンマセン…」
結衣「ほんと、タチの悪い冗談はやめろよな」
「縁起でもない」
京子「へへへ…」
「すこしでも緊張がほぐれるかな~なんて」
結衣「逆にドキドキしたって」
京子「申し訳ねぇ…」
結衣「まぁ、いいや」
「ほら、行くぞ」
京子「おう!」
結衣「…」
8 = 2 :
ふむひふむし
9 = 1 :
―――――――――――
「では、チャイムが鳴ったらはじめてください」
キーンコーンカーンコーン
「はじめっ!」
バサ、カランッ
バサバサッ
結衣「…」
「ん…」
京子「…」
「っと…ここは」
京子「…えっと…」
京子(アレ…何だっけ)
京子(えっ…と…)
京子(やばい、思い出せない)
10 :
チッ…チッ…チッ…
京子(えっと、えっと…っ)
京子(何だっけ…どうやって…解くんだっけ)
カリカリカリ…ガサッ
ガサガサッ
京子(みんな…どんどん解いてる)
京子(マズイ…まずいって)
バサッ、カリカリッ
チッ…チッ…チッ…
京子(あぁ、もう、うるさい…!)
京子(うぅ…!!!)
キーンコーンカーンコーン
「解答やめっ!」
「筆記用具を机の上においてください」
12 = 10 :
―――――――――
結衣「あ…京子」
「お疲れ、どうだった?」
京子「…えっ?あ、うん…」
「まぁまぁ…できた、かなー!」
結衣「そっか、それならよかった…」
京子「結衣は?」
結衣「私もまぁまぁ。ちょっとだけ間違っちゃったところあったけど、大丈夫だったかな」
京子「そっかー!」
「よーっし!試験も終わったし」
京子「ちょっと、ファミレス行かない!?」
「なんかたべよーぜ!」
結衣「そうだな、行こっか」
京子(…うん)
(大丈夫、だよね)
(きっと)
だって、今までずっと一緒だったんだもん。
離れるわけないよ。
13 = 10 :
――――――――――発表、当日
京子「おー人やべー」
結衣「…ど、どう?」
京子「んー、まだ貼られてないっぽい」
結衣「そっか…」
京子「なに、緊張してんのー?」
結衣「そりゃそうだろ…」
「一応私立も受けたけど、行きたいのはこっちなんだから」
京子「まぁ、そうだね」
「…て、おー?きたっぽい?」
結衣「うっ…そ、そうか」
京子「大丈夫だってー」
「一緒に見よう!」
結衣「あぁ、うん…」
キャー ワー
オメデトー
オメデトーゴザイマース
15 :
このパターンはありそうでなかったな
16 = 10 :
京子「よーっし、じゃあ見るぞー」
結衣「あ、あぁ…」
京子「いっせー…」
「のっ!!」
結衣「…」
京子「…」
(…私の番号…私の番号…)
結衣「あっ…」
京子(301…304…307…)
京子(31・・……)
結衣「あった…」
結衣「あったぞ、京子!!」
結衣「…京子?」
18 :
この時期にこのスレ
19 :
京子(318…318…!)
『311 312 315 318』
京子「あった!」
結衣「やったな!二人共合格だ!」
京子「わーい!」
GOOD END
20 = 10 :
京子「…」
京子「ゴメン…」
結衣「…」
「京子…お前…」
京子「…へ、へへっ」
「私、落ちちゃったみたい」
結衣「…うそ…だよな」
京子「あれー、おっかしいなあ。受かってると思ってたんだけどな~」
「見間違えちゃったかな?」
結衣「そ、そうだろ」
「冗談なんだよな」
結衣「ちょ、ちょっとお前の番号見せてみろ…!」
結衣「…312…312…」
結衣「…」
京子「あーそっか…はは」
落ちちゃったのか、私。
21 :
櫻子じゃないんだから
22 = 10 :
結衣「…う、嘘だ」
「こんなの絶対…」
結衣「そ、そうだ、印刷ミスとか…!」
結衣「それか…去年のを張り出しているとか…」
結衣「だって、お前…勉強、頑張ってたよな」
結衣「受かってるって…」
結衣「受かってないはずないって…」
京子「…」
京子「おめでとう」
京子「結衣」
結衣「…そんなの…」
結衣「私だけが受かったって…」
結衣「意味ない…」
23 = 10 :
京子「そんなことないよ」
京子「結衣はさ、行きたい高校に行けるんだよ」
京子「よかったじゃん!」
結衣「よくない…」
結衣「私は、お前と…いっしょの高校に…」
「行きたかったのに…」
京子「お、寂しがり屋さんか~?」
京子「別に一生離れるわけじゃないんだからさー」
京子「ほら、メールとかでもできるじゃん?」
京子「だから…」
京子「ね」
結衣「…」
結衣「…っ…ぅっ…」
京子「…なっ、何で泣いてんだよ!」
「結衣にとってめでたい日なんだよ!」
京子「何で…」
24 = 10 :
―――――――そのあとの帰り道は、二人とも何も話さなかった。
いつもの通学路を、いつも通りに。
歩いて帰っていくのに
何だか、いつもよりもその道は冷たくて、静かだった。
二人が分かれる道に着いたとき
結衣は口を開いた。
結衣「京子」
京子「…なに?」
結衣「…学校…始まっても」
「メールとか…電話とか…」
結衣「しても平気だよな」
京子「も、勿論!」
「毎日、しても良いんだぞ!」
京子「当然だろ!」
26 = 10 :
結衣「…そっか」
結衣「休日…とか」
結衣「遊べるときには…遊ぼうな」
京子「…おう!」
「私もさ…」
京子「たまに、遊びに行っても良いよな」
結衣「当然だろ…」
結衣「また、泊りに…来いよな」
京子「おう!」
結衣「…」
京子「…」
京子「…じゃあ」
結衣「…あぁ」
京子「…バイバイ」
結衣「…」
「またな」
27 = 10 :
―――――――――――――――高校1年、春
私は、二塚高等学校に入学した。
新しい制服に身を包んだ私は
自転車に乗って学校に向かう。
見慣れた通学路を通るのだけれど
その隣に、結衣の姿はなかった。
一人って…
結衣がいないって…
京子「こんなに…寂しかったんだな」
とっくに涙は枯れていたと思ったのに
また、私の目からは涙がこぼれてきた。
28 = 14 :
鬱エンドやれてくれよ
29 = 21 :
進研ゼミだかの小冊子漫画みたくなってきた
30 = 10 :
学校が始まると、元から人見知りをしなかった私には
新しい友達がどんどんとできた。
自分の性格に感謝した。
というより、自分の性格を変えてくれた結衣に感謝した。
友達はたくさんできる。
お弁当も、授業も
私の周りには、誰かがいる。
でも、大事な何かがすっぽりと抜け落ちている。
それは紛れもなく、結衣の存在だった。
その1つの存在は、私にとって大きな存在だった。
失ってから気付くって、こういうものなんだなー
なんて、思いながら、毎日を過ごした。
って、依存症かよ。
33 = 10 :
結衣とは、毎晩電話したり、メールしたりしていた。
メールの内容は、学校でのこと、友達のこと、昨日見たテレビのこと
雑誌のこと…話せることは、なんでも話した。
結衣は、小さいころは活発だったけど、中学生になってからは
だいぶクールと言うか…落ち着いた感じになっていたから
友達ができるかどうか心配になっていたけれど
ちゃんと、友達ができたらしい。
聞くところによると、お弁当も、授業も
いっしょに食べたり、受けたりする親しい友人ができたらしい。
ちくしょう。
その席は、私のだからな!!
って思ったけれど、口には出さなかった。
京子「私も大人になったんだよー」
結衣『あー…はいはい』
34 = 10 :
京子「そういえばさー」
「来週の日曜、あいてる?」
結衣『ん?あぁ…』
『空いてる…な』
京子「よし、ならどっか行こうぜー!」
結衣『そう、だな』
結衣『どこ行く?』
京子「結衣んち」
結衣『おいっ』
『平日でも来れるだろ…』
京子「そうでした…」
「じゃあ、買い物行こうぜ!」
京子「夏物、買いに行こう!」
結衣『んー…そうだな』
『じゃあ、集まる場所はあそこでいいか?』
京子「おっけー」
「じゃあ、せいぜい楽しみにしておくんだよ、結衣君」
結衣『はいはい、まったく…』
35 :
ふむ
36 :
学年違うから仕方ないけど、あかりも似たような経験してるんだよな
37 = 10 :
――――――――――――――――――日曜日
私は、15分前に待ち合わせ場所に来ていた。
今までの自分じゃ考えられないことだ。
自分のしたいこと全部放り投げてでも
私は結衣との時間を作りたくなっていた。
結衣「おっ、早いな、京子」
京子「へっへーん、まぁねー」
結衣「それじゃあ、行くか、買い物」
京子「おう、行こう行こう!」
結衣の姿は、中学生の時より、大人びて見えた…たぶん。
髪を伸ばしてるな?
京子「色気づいたか!?」
結衣「いきなり何言ってんだ」
38 = 10 :
私は、色気づいた結衣とともに、色々な場所を歩いて回った。
ブティックも行ったし、友達が言っていたパフェの店にも行った。
勿論、電話で話していた通りに、夏物もちゃんと見に行った。
結衣の選ぶセンスが、だんだんと大人っぽくなってきた…と思う。
京子「やっぱり色気づいてんじゃん!!」
結衣「ついてねーよ」
京子「それにしては大胆なような…」
結衣「…」
「やっぱやめるか…」
京子「じょ、冗談!冗談!」
「めっちゃ似合ってるって!」
結衣「…っ」
「あー、ナシなし!これは無しだ!」
顔を赤くして、服をもとの場所に戻す姿は
反則的に可愛かった。
京子「…んっ?」
39 :
ガチゆりくる!?
40 = 10 :
まてよ、私。
可愛い?
色気づいてる?
私って、そんな感じで結衣のことを見ていたっけ…?
…中学生のころは、ちなっちゃん可愛いナーとか思っていたけれど
結衣は…どうだったかな?
京子「んー…」
結衣「どうした?」
「また何食べようか迷ってるのか?」
京子「…はっ!ち、違うって!」
京子「わ、私はー…えーと…えっと…」
京子「ラムレ
結衣「メニューに無いだろ…」
42 = 10 :
最後は、いつものファミレスでしめた私たちは
いくつかの紙袋を持ちながら、帰路に着いた。
帰ってから、私は結衣にまた電話した。
結衣は「さっき会ったばっかりだろ」とか言っていたけれど
なんだか、嬉しそうだったから、よかったかなーって思った。
ベッドに寝転がった私は
ふと、さっきの感情を思い出す。
京子(…そういえばー)
京子(結衣…可愛かったな)
京子(あの服…似合ってたな。でも結局買わなかった…勿体な…)
京子(いやいやいや、あんな服誰かに見せるなんて!)
京子(誰かが気を持ったらどうする…)
京子(…)
京子(…あー…)
これってもしかして…アレ、ですか…
43 = 10 :
まさかよりによって、大親友である結衣に
こんな感情を抱くことになるとは…。
昔は、マスコット的な可愛さに惹かれて…ちなっちゃんによく絡んだものだけれど
これは…
京子(……)
京子「うー…」ドックンドックン
マジな…方っぽい。
そういえば今日、手つながなかった?
結構密着したよね…。
食べさせ合った…ような気もする…。
京子「う、うわぁ…!!」
意識し始めてしまった私は
取りあえず枕を抱いて、ベッドを転げまわった。
お母さんがうるさい!っていう頃には、もうすでに私は眠っていた。
44 = 41 :
乙女可愛い支援
45 :
寝るのかよ・・・・
オナニーシーンなしとか・・・
46 = 10 :
――――――――――――高校2年、夏
2年生に上がった私は、だいぶ大人になった…成長した、と思う。
そして、私の結衣に対する気持ちも、大いに成長した。
毎日のメールが楽しみで、すぐ返信してしまって
結衣に「はやすぎる、勉強しろ」と返されてしまったり
電話では、無料通話にどれほど助けられたかわからない。
案の定、今晩も、長電話になっていた。
京子「あー、来週の日曜楽しみだなー」
結衣『そうだな…晴れると良いな」
京子「うん、せっかくの海だしねー」
結衣『って、来週の話かよ』
『今日はまだ月曜日だぞ?』
京子「いいじゃんいいじゃん、楽しい話はいつしたって良いんだって!」
結衣『まったく…』
47 = 10 :
―――――――――――日曜日
天気は快晴。絶好の海日和。
前日、眠れなくなるほどに、わくわくしていた私。
小学生かよ。
案の定、目の下にちょっとクマができていた。
結衣「お前、今日眠れなかったろ」
京子「…っ、み、見ないでくだせえ!」
結衣が私の目を見つめて…じゃなくて、目の下のクマを見ながら言ってきたので
とても恥ずかしくなって、ちょっとごまかすように答えた。
海に着いてすぐ、水着に着替えたのだけれど
結衣の水着姿は、とてもセクシーだった。
京子「…さらにおっきくなったな」
結衣「うるさい」
50 = 45 :
はよ
この時期は寒い
みんなの評価 : ☆
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