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中学三年、冬――――
京子「あーコミケ終わったー」
「原稿ぎりぎりだったなぁ~…」
結衣「…ちゃんと勉強やってるのか?」
京子「大丈夫大丈夫、ちゃんとやってるってー」
結衣(これはやってないな…)
「一応私たち受験生なんだからさ」
「ちゃんと勉強しなきゃダメだぞ」
京子「分かってるって!」
結衣「…」
「本当に大丈夫かな…」
京子「ラムレ買いに行こー!」
結衣「しょうがないな、あと1問だけやったら付き合ってやるよ」
京子「さっすが結衣~!」
「話が分かるねぇ」
結衣「ったく、調子のいい奴」
京子「あーコミケ終わったー」
「原稿ぎりぎりだったなぁ~…」
結衣「…ちゃんと勉強やってるのか?」
京子「大丈夫大丈夫、ちゃんとやってるってー」
結衣(これはやってないな…)
「一応私たち受験生なんだからさ」
「ちゃんと勉強しなきゃダメだぞ」
京子「分かってるって!」
結衣「…」
「本当に大丈夫かな…」
京子「ラムレ買いに行こー!」
結衣「しょうがないな、あと1問だけやったら付き合ってやるよ」
京子「さっすが結衣~!」
「話が分かるねぇ」
結衣「ったく、調子のいい奴」
―――――――――――
京子「おっす、結衣ー」
結衣「お…結果どうだった?」
京子「そりゃ勿論受かったよ~」
「私が落ちるわけないじゃん?」
結衣「っていっても、これは私立だろ?」
「本番はあと2か月後だぞ」
京子「まぁ、本番も大丈夫だって!」
「だって私立ヨユーで受かっちゃったんだよ!」
結衣「私立は大目に人をとるからな…」
「ここで調子に乗って勉強しないなんてことになるなよ」
京子「ふっふん、最後まで抜かりないのが私だよ」
結衣「…ま、とりあえずおめでとう」
「ラムレーズン買っておいたぞ」
京子「おー!さすが、私の言いたいことが分かってるねー」
結衣「何年一緒だったと思ってるんだよ」
京子「へへへ~」
京子「おっす、結衣ー」
結衣「お…結果どうだった?」
京子「そりゃ勿論受かったよ~」
「私が落ちるわけないじゃん?」
結衣「っていっても、これは私立だろ?」
「本番はあと2か月後だぞ」
京子「まぁ、本番も大丈夫だって!」
「だって私立ヨユーで受かっちゃったんだよ!」
結衣「私立は大目に人をとるからな…」
「ここで調子に乗って勉強しないなんてことになるなよ」
京子「ふっふん、最後まで抜かりないのが私だよ」
結衣「…ま、とりあえずおめでとう」
「ラムレーズン買っておいたぞ」
京子「おー!さすが、私の言いたいことが分かってるねー」
結衣「何年一緒だったと思ってるんだよ」
京子「へへへ~」
――――――――
京子「んー…やる気起きないな」
京子「あっ、そういえば…」
「昨日漫画買っておいたんだった♪」
京子「~♪」
京子「ぷっ、あはははっ、バッカでー」
京子「ん~」
京子「はぁ、面白かった」
京子「おっと、勉強は…」
京子「…」
京子「まぁ、いいか」
(明日ちゃんとやるから大丈夫)
京子(…何なら、一夜漬けでも行けたりして…)
京子(…)
京子「それはさすがにまずいよなー」
京子「とりあえず今日は寝よう…」
京子「んー…やる気起きないな」
京子「あっ、そういえば…」
「昨日漫画買っておいたんだった♪」
京子「~♪」
京子「ぷっ、あはははっ、バッカでー」
京子「ん~」
京子「はぁ、面白かった」
京子「おっと、勉強は…」
京子「…」
京子「まぁ、いいか」
(明日ちゃんとやるから大丈夫)
京子(…何なら、一夜漬けでも行けたりして…)
京子(…)
京子「それはさすがにまずいよなー」
京子「とりあえず今日は寝よう…」
―――――――――
京子「おはよう結衣ー」
結衣「おはよう…」
「昨日は夜更かししてないだろうな」
京子「ふっふ、珍しいことに、10時半にはちゃんと寝ました」
結衣「そっか、ならいいんだけどさ」
京子「今回は(まぁまぁ)勉強したから~」
「私立よりもヨユーで受かっちゃいますよ!」
結衣「お前、フラグじゃないのか、それ」
京子「そ、そんなことないしー!」
結衣「あははっ、冗談だって」
「ほら、行こう」
京子「あっ!」
結衣「どした?」
京子「受験票忘れた!」
結衣「えぇっ!?」
京子「おはよう結衣ー」
結衣「おはよう…」
「昨日は夜更かししてないだろうな」
京子「ふっふ、珍しいことに、10時半にはちゃんと寝ました」
結衣「そっか、ならいいんだけどさ」
京子「今回は(まぁまぁ)勉強したから~」
「私立よりもヨユーで受かっちゃいますよ!」
結衣「お前、フラグじゃないのか、それ」
京子「そ、そんなことないしー!」
結衣「あははっ、冗談だって」
「ほら、行こう」
京子「あっ!」
結衣「どした?」
京子「受験票忘れた!」
結衣「えぇっ!?」
京子「なんてのは冗談でー」
結衣「…」
「…お前」
京子「す、スンマセン…」
結衣「ほんと、タチの悪い冗談はやめろよな」
「縁起でもない」
京子「へへへ…」
「すこしでも緊張がほぐれるかな~なんて」
結衣「逆にドキドキしたって」
京子「申し訳ねぇ…」
結衣「まぁ、いいや」
「ほら、行くぞ」
京子「おう!」
結衣「…」
結衣「…」
「…お前」
京子「す、スンマセン…」
結衣「ほんと、タチの悪い冗談はやめろよな」
「縁起でもない」
京子「へへへ…」
「すこしでも緊張がほぐれるかな~なんて」
結衣「逆にドキドキしたって」
京子「申し訳ねぇ…」
結衣「まぁ、いいや」
「ほら、行くぞ」
京子「おう!」
結衣「…」
―――――――――――
「では、チャイムが鳴ったらはじめてください」
キーンコーンカーンコーン
「はじめっ!」
バサ、カランッ
バサバサッ
結衣「…」
「ん…」
京子「…」
「っと…ここは」
京子「…えっと…」
京子(アレ…何だっけ)
京子(えっ…と…)
京子(やばい、思い出せない)
「では、チャイムが鳴ったらはじめてください」
キーンコーンカーンコーン
「はじめっ!」
バサ、カランッ
バサバサッ
結衣「…」
「ん…」
京子「…」
「っと…ここは」
京子「…えっと…」
京子(アレ…何だっけ)
京子(えっ…と…)
京子(やばい、思い出せない)
チッ…チッ…チッ…
京子(えっと、えっと…っ)
京子(何だっけ…どうやって…解くんだっけ)
カリカリカリ…ガサッ
ガサガサッ
京子(みんな…どんどん解いてる)
京子(マズイ…まずいって)
バサッ、カリカリッ
チッ…チッ…チッ…
京子(あぁ、もう、うるさい…!)
京子(うぅ…!!!)
キーンコーンカーンコーン
「解答やめっ!」
「筆記用具を机の上においてください」
京子(えっと、えっと…っ)
京子(何だっけ…どうやって…解くんだっけ)
カリカリカリ…ガサッ
ガサガサッ
京子(みんな…どんどん解いてる)
京子(マズイ…まずいって)
バサッ、カリカリッ
チッ…チッ…チッ…
京子(あぁ、もう、うるさい…!)
京子(うぅ…!!!)
キーンコーンカーンコーン
「解答やめっ!」
「筆記用具を机の上においてください」
―――――――――
結衣「あ…京子」
「お疲れ、どうだった?」
京子「…えっ?あ、うん…」
「まぁまぁ…できた、かなー!」
結衣「そっか、それならよかった…」
京子「結衣は?」
結衣「私もまぁまぁ。ちょっとだけ間違っちゃったところあったけど、大丈夫だったかな」
京子「そっかー!」
「よーっし!試験も終わったし」
京子「ちょっと、ファミレス行かない!?」
「なんかたべよーぜ!」
結衣「そうだな、行こっか」
京子(…うん)
(大丈夫、だよね)
(きっと)
だって、今までずっと一緒だったんだもん。
離れるわけないよ。
結衣「あ…京子」
「お疲れ、どうだった?」
京子「…えっ?あ、うん…」
「まぁまぁ…できた、かなー!」
結衣「そっか、それならよかった…」
京子「結衣は?」
結衣「私もまぁまぁ。ちょっとだけ間違っちゃったところあったけど、大丈夫だったかな」
京子「そっかー!」
「よーっし!試験も終わったし」
京子「ちょっと、ファミレス行かない!?」
「なんかたべよーぜ!」
結衣「そうだな、行こっか」
京子(…うん)
(大丈夫、だよね)
(きっと)
だって、今までずっと一緒だったんだもん。
離れるわけないよ。
――――――――――発表、当日
京子「おー人やべー」
結衣「…ど、どう?」
京子「んー、まだ貼られてないっぽい」
結衣「そっか…」
京子「なに、緊張してんのー?」
結衣「そりゃそうだろ…」
「一応私立も受けたけど、行きたいのはこっちなんだから」
京子「まぁ、そうだね」
「…て、おー?きたっぽい?」
結衣「うっ…そ、そうか」
京子「大丈夫だってー」
「一緒に見よう!」
結衣「あぁ、うん…」
キャー ワー
オメデトー
オメデトーゴザイマース
京子「おー人やべー」
結衣「…ど、どう?」
京子「んー、まだ貼られてないっぽい」
結衣「そっか…」
京子「なに、緊張してんのー?」
結衣「そりゃそうだろ…」
「一応私立も受けたけど、行きたいのはこっちなんだから」
京子「まぁ、そうだね」
「…て、おー?きたっぽい?」
結衣「うっ…そ、そうか」
京子「大丈夫だってー」
「一緒に見よう!」
結衣「あぁ、うん…」
キャー ワー
オメデトー
オメデトーゴザイマース
京子「よーっし、じゃあ見るぞー」
結衣「あ、あぁ…」
京子「いっせー…」
「のっ!!」
結衣「…」
京子「…」
(…私の番号…私の番号…)
結衣「あっ…」
京子(301…304…307…)
京子(31・・……)
結衣「あった…」
結衣「あったぞ、京子!!」
結衣「…京子?」
結衣「あ、あぁ…」
京子「いっせー…」
「のっ!!」
結衣「…」
京子「…」
(…私の番号…私の番号…)
結衣「あっ…」
京子(301…304…307…)
京子(31・・……)
結衣「あった…」
結衣「あったぞ、京子!!」
結衣「…京子?」
京子(318…318…!)
『311 312 315 318』
京子「あった!」
結衣「やったな!二人共合格だ!」
京子「わーい!」
GOOD END
『311 312 315 318』
京子「あった!」
結衣「やったな!二人共合格だ!」
京子「わーい!」
GOOD END
京子「…」
京子「ゴメン…」
結衣「…」
「京子…お前…」
京子「…へ、へへっ」
「私、落ちちゃったみたい」
結衣「…うそ…だよな」
京子「あれー、おっかしいなあ。受かってると思ってたんだけどな~」
「見間違えちゃったかな?」
結衣「そ、そうだろ」
「冗談なんだよな」
結衣「ちょ、ちょっとお前の番号見せてみろ…!」
結衣「…312…312…」
結衣「…」
京子「あーそっか…はは」
落ちちゃったのか、私。
京子「ゴメン…」
結衣「…」
「京子…お前…」
京子「…へ、へへっ」
「私、落ちちゃったみたい」
結衣「…うそ…だよな」
京子「あれー、おっかしいなあ。受かってると思ってたんだけどな~」
「見間違えちゃったかな?」
結衣「そ、そうだろ」
「冗談なんだよな」
結衣「ちょ、ちょっとお前の番号見せてみろ…!」
結衣「…312…312…」
結衣「…」
京子「あーそっか…はは」
落ちちゃったのか、私。
結衣「…う、嘘だ」
「こんなの絶対…」
結衣「そ、そうだ、印刷ミスとか…!」
結衣「それか…去年のを張り出しているとか…」
結衣「だって、お前…勉強、頑張ってたよな」
結衣「受かってるって…」
結衣「受かってないはずないって…」
京子「…」
京子「おめでとう」
京子「結衣」
結衣「…そんなの…」
結衣「私だけが受かったって…」
結衣「意味ない…」
「こんなの絶対…」
結衣「そ、そうだ、印刷ミスとか…!」
結衣「それか…去年のを張り出しているとか…」
結衣「だって、お前…勉強、頑張ってたよな」
結衣「受かってるって…」
結衣「受かってないはずないって…」
京子「…」
京子「おめでとう」
京子「結衣」
結衣「…そんなの…」
結衣「私だけが受かったって…」
結衣「意味ない…」
京子「そんなことないよ」
京子「結衣はさ、行きたい高校に行けるんだよ」
京子「よかったじゃん!」
結衣「よくない…」
結衣「私は、お前と…いっしょの高校に…」
「行きたかったのに…」
京子「お、寂しがり屋さんか~?」
京子「別に一生離れるわけじゃないんだからさー」
京子「ほら、メールとかでもできるじゃん?」
京子「だから…」
京子「ね」
結衣「…」
結衣「…っ…ぅっ…」
京子「…なっ、何で泣いてんだよ!」
「結衣にとってめでたい日なんだよ!」
京子「何で…」
京子「結衣はさ、行きたい高校に行けるんだよ」
京子「よかったじゃん!」
結衣「よくない…」
結衣「私は、お前と…いっしょの高校に…」
「行きたかったのに…」
京子「お、寂しがり屋さんか~?」
京子「別に一生離れるわけじゃないんだからさー」
京子「ほら、メールとかでもできるじゃん?」
京子「だから…」
京子「ね」
結衣「…」
結衣「…っ…ぅっ…」
京子「…なっ、何で泣いてんだよ!」
「結衣にとってめでたい日なんだよ!」
京子「何で…」
―――――――そのあとの帰り道は、二人とも何も話さなかった。
いつもの通学路を、いつも通りに。
歩いて帰っていくのに
何だか、いつもよりもその道は冷たくて、静かだった。
二人が分かれる道に着いたとき
結衣は口を開いた。
結衣「京子」
京子「…なに?」
結衣「…学校…始まっても」
「メールとか…電話とか…」
結衣「しても平気だよな」
京子「も、勿論!」
「毎日、しても良いんだぞ!」
京子「当然だろ!」
いつもの通学路を、いつも通りに。
歩いて帰っていくのに
何だか、いつもよりもその道は冷たくて、静かだった。
二人が分かれる道に着いたとき
結衣は口を開いた。
結衣「京子」
京子「…なに?」
結衣「…学校…始まっても」
「メールとか…電話とか…」
結衣「しても平気だよな」
京子「も、勿論!」
「毎日、しても良いんだぞ!」
京子「当然だろ!」
結衣「…そっか」
結衣「休日…とか」
結衣「遊べるときには…遊ぼうな」
京子「…おう!」
「私もさ…」
京子「たまに、遊びに行っても良いよな」
結衣「当然だろ…」
結衣「また、泊りに…来いよな」
京子「おう!」
結衣「…」
京子「…」
京子「…じゃあ」
結衣「…あぁ」
京子「…バイバイ」
結衣「…」
「またな」
結衣「休日…とか」
結衣「遊べるときには…遊ぼうな」
京子「…おう!」
「私もさ…」
京子「たまに、遊びに行っても良いよな」
結衣「当然だろ…」
結衣「また、泊りに…来いよな」
京子「おう!」
結衣「…」
京子「…」
京子「…じゃあ」
結衣「…あぁ」
京子「…バイバイ」
結衣「…」
「またな」
―――――――――――――――高校1年、春
私は、二塚高等学校に入学した。
新しい制服に身を包んだ私は
自転車に乗って学校に向かう。
見慣れた通学路を通るのだけれど
その隣に、結衣の姿はなかった。
一人って…
結衣がいないって…
京子「こんなに…寂しかったんだな」
とっくに涙は枯れていたと思ったのに
また、私の目からは涙がこぼれてきた。
私は、二塚高等学校に入学した。
新しい制服に身を包んだ私は
自転車に乗って学校に向かう。
見慣れた通学路を通るのだけれど
その隣に、結衣の姿はなかった。
一人って…
結衣がいないって…
京子「こんなに…寂しかったんだな」
とっくに涙は枯れていたと思ったのに
また、私の目からは涙がこぼれてきた。
学校が始まると、元から人見知りをしなかった私には
新しい友達がどんどんとできた。
自分の性格に感謝した。
というより、自分の性格を変えてくれた結衣に感謝した。
友達はたくさんできる。
お弁当も、授業も
私の周りには、誰かがいる。
でも、大事な何かがすっぽりと抜け落ちている。
それは紛れもなく、結衣の存在だった。
その1つの存在は、私にとって大きな存在だった。
失ってから気付くって、こういうものなんだなー
なんて、思いながら、毎日を過ごした。
って、依存症かよ。
新しい友達がどんどんとできた。
自分の性格に感謝した。
というより、自分の性格を変えてくれた結衣に感謝した。
友達はたくさんできる。
お弁当も、授業も
私の周りには、誰かがいる。
でも、大事な何かがすっぽりと抜け落ちている。
それは紛れもなく、結衣の存在だった。
その1つの存在は、私にとって大きな存在だった。
失ってから気付くって、こういうものなんだなー
なんて、思いながら、毎日を過ごした。
って、依存症かよ。
結衣とは、毎晩電話したり、メールしたりしていた。
メールの内容は、学校でのこと、友達のこと、昨日見たテレビのこと
雑誌のこと…話せることは、なんでも話した。
結衣は、小さいころは活発だったけど、中学生になってからは
だいぶクールと言うか…落ち着いた感じになっていたから
友達ができるかどうか心配になっていたけれど
ちゃんと、友達ができたらしい。
聞くところによると、お弁当も、授業も
いっしょに食べたり、受けたりする親しい友人ができたらしい。
ちくしょう。
その席は、私のだからな!!
って思ったけれど、口には出さなかった。
京子「私も大人になったんだよー」
結衣『あー…はいはい』
メールの内容は、学校でのこと、友達のこと、昨日見たテレビのこと
雑誌のこと…話せることは、なんでも話した。
結衣は、小さいころは活発だったけど、中学生になってからは
だいぶクールと言うか…落ち着いた感じになっていたから
友達ができるかどうか心配になっていたけれど
ちゃんと、友達ができたらしい。
聞くところによると、お弁当も、授業も
いっしょに食べたり、受けたりする親しい友人ができたらしい。
ちくしょう。
その席は、私のだからな!!
って思ったけれど、口には出さなかった。
京子「私も大人になったんだよー」
結衣『あー…はいはい』
京子「そういえばさー」
「来週の日曜、あいてる?」
結衣『ん?あぁ…』
『空いてる…な』
京子「よし、ならどっか行こうぜー!」
結衣『そう、だな』
結衣『どこ行く?』
京子「結衣んち」
結衣『おいっ』
『平日でも来れるだろ…』
京子「そうでした…」
「じゃあ、買い物行こうぜ!」
京子「夏物、買いに行こう!」
結衣『んー…そうだな』
『じゃあ、集まる場所はあそこでいいか?』
京子「おっけー」
「じゃあ、せいぜい楽しみにしておくんだよ、結衣君」
結衣『はいはい、まったく…』
「来週の日曜、あいてる?」
結衣『ん?あぁ…』
『空いてる…な』
京子「よし、ならどっか行こうぜー!」
結衣『そう、だな』
結衣『どこ行く?』
京子「結衣んち」
結衣『おいっ』
『平日でも来れるだろ…』
京子「そうでした…」
「じゃあ、買い物行こうぜ!」
京子「夏物、買いに行こう!」
結衣『んー…そうだな』
『じゃあ、集まる場所はあそこでいいか?』
京子「おっけー」
「じゃあ、せいぜい楽しみにしておくんだよ、結衣君」
結衣『はいはい、まったく…』
学年違うから仕方ないけど、あかりも似たような経験してるんだよな
――――――――――――――――――日曜日
私は、15分前に待ち合わせ場所に来ていた。
今までの自分じゃ考えられないことだ。
自分のしたいこと全部放り投げてでも
私は結衣との時間を作りたくなっていた。
結衣「おっ、早いな、京子」
京子「へっへーん、まぁねー」
結衣「それじゃあ、行くか、買い物」
京子「おう、行こう行こう!」
結衣の姿は、中学生の時より、大人びて見えた…たぶん。
髪を伸ばしてるな?
京子「色気づいたか!?」
結衣「いきなり何言ってんだ」
私は、15分前に待ち合わせ場所に来ていた。
今までの自分じゃ考えられないことだ。
自分のしたいこと全部放り投げてでも
私は結衣との時間を作りたくなっていた。
結衣「おっ、早いな、京子」
京子「へっへーん、まぁねー」
結衣「それじゃあ、行くか、買い物」
京子「おう、行こう行こう!」
結衣の姿は、中学生の時より、大人びて見えた…たぶん。
髪を伸ばしてるな?
京子「色気づいたか!?」
結衣「いきなり何言ってんだ」
私は、色気づいた結衣とともに、色々な場所を歩いて回った。
ブティックも行ったし、友達が言っていたパフェの店にも行った。
勿論、電話で話していた通りに、夏物もちゃんと見に行った。
結衣の選ぶセンスが、だんだんと大人っぽくなってきた…と思う。
京子「やっぱり色気づいてんじゃん!!」
結衣「ついてねーよ」
京子「それにしては大胆なような…」
結衣「…」
「やっぱやめるか…」
京子「じょ、冗談!冗談!」
「めっちゃ似合ってるって!」
結衣「…っ」
「あー、ナシなし!これは無しだ!」
顔を赤くして、服をもとの場所に戻す姿は
反則的に可愛かった。
京子「…んっ?」
ブティックも行ったし、友達が言っていたパフェの店にも行った。
勿論、電話で話していた通りに、夏物もちゃんと見に行った。
結衣の選ぶセンスが、だんだんと大人っぽくなってきた…と思う。
京子「やっぱり色気づいてんじゃん!!」
結衣「ついてねーよ」
京子「それにしては大胆なような…」
結衣「…」
「やっぱやめるか…」
京子「じょ、冗談!冗談!」
「めっちゃ似合ってるって!」
結衣「…っ」
「あー、ナシなし!これは無しだ!」
顔を赤くして、服をもとの場所に戻す姿は
反則的に可愛かった。
京子「…んっ?」
まてよ、私。
可愛い?
色気づいてる?
私って、そんな感じで結衣のことを見ていたっけ…?
…中学生のころは、ちなっちゃん可愛いナーとか思っていたけれど
結衣は…どうだったかな?
京子「んー…」
結衣「どうした?」
「また何食べようか迷ってるのか?」
京子「…はっ!ち、違うって!」
京子「わ、私はー…えーと…えっと…」
京子「ラムレ
結衣「メニューに無いだろ…」
可愛い?
色気づいてる?
私って、そんな感じで結衣のことを見ていたっけ…?
…中学生のころは、ちなっちゃん可愛いナーとか思っていたけれど
結衣は…どうだったかな?
京子「んー…」
結衣「どうした?」
「また何食べようか迷ってるのか?」
京子「…はっ!ち、違うって!」
京子「わ、私はー…えーと…えっと…」
京子「ラムレ
結衣「メニューに無いだろ…」
最後は、いつものファミレスでしめた私たちは
いくつかの紙袋を持ちながら、帰路に着いた。
帰ってから、私は結衣にまた電話した。
結衣は「さっき会ったばっかりだろ」とか言っていたけれど
なんだか、嬉しそうだったから、よかったかなーって思った。
ベッドに寝転がった私は
ふと、さっきの感情を思い出す。
京子(…そういえばー)
京子(結衣…可愛かったな)
京子(あの服…似合ってたな。でも結局買わなかった…勿体な…)
京子(いやいやいや、あんな服誰かに見せるなんて!)
京子(誰かが気を持ったらどうする…)
京子(…)
京子(…あー…)
これってもしかして…アレ、ですか…
いくつかの紙袋を持ちながら、帰路に着いた。
帰ってから、私は結衣にまた電話した。
結衣は「さっき会ったばっかりだろ」とか言っていたけれど
なんだか、嬉しそうだったから、よかったかなーって思った。
ベッドに寝転がった私は
ふと、さっきの感情を思い出す。
京子(…そういえばー)
京子(結衣…可愛かったな)
京子(あの服…似合ってたな。でも結局買わなかった…勿体な…)
京子(いやいやいや、あんな服誰かに見せるなんて!)
京子(誰かが気を持ったらどうする…)
京子(…)
京子(…あー…)
これってもしかして…アレ、ですか…
まさかよりによって、大親友である結衣に
こんな感情を抱くことになるとは…。
昔は、マスコット的な可愛さに惹かれて…ちなっちゃんによく絡んだものだけれど
これは…
京子(……)
京子「うー…」ドックンドックン
マジな…方っぽい。
そういえば今日、手つながなかった?
結構密着したよね…。
食べさせ合った…ような気もする…。
京子「う、うわぁ…!!」
意識し始めてしまった私は
取りあえず枕を抱いて、ベッドを転げまわった。
お母さんがうるさい!っていう頃には、もうすでに私は眠っていた。
こんな感情を抱くことになるとは…。
昔は、マスコット的な可愛さに惹かれて…ちなっちゃんによく絡んだものだけれど
これは…
京子(……)
京子「うー…」ドックンドックン
マジな…方っぽい。
そういえば今日、手つながなかった?
結構密着したよね…。
食べさせ合った…ような気もする…。
京子「う、うわぁ…!!」
意識し始めてしまった私は
取りあえず枕を抱いて、ベッドを転げまわった。
お母さんがうるさい!っていう頃には、もうすでに私は眠っていた。
――――――――――――高校2年、夏
2年生に上がった私は、だいぶ大人になった…成長した、と思う。
そして、私の結衣に対する気持ちも、大いに成長した。
毎日のメールが楽しみで、すぐ返信してしまって
結衣に「はやすぎる、勉強しろ」と返されてしまったり
電話では、無料通話にどれほど助けられたかわからない。
案の定、今晩も、長電話になっていた。
京子「あー、来週の日曜楽しみだなー」
結衣『そうだな…晴れると良いな」
京子「うん、せっかくの海だしねー」
結衣『って、来週の話かよ』
『今日はまだ月曜日だぞ?』
京子「いいじゃんいいじゃん、楽しい話はいつしたって良いんだって!」
結衣『まったく…』
2年生に上がった私は、だいぶ大人になった…成長した、と思う。
そして、私の結衣に対する気持ちも、大いに成長した。
毎日のメールが楽しみで、すぐ返信してしまって
結衣に「はやすぎる、勉強しろ」と返されてしまったり
電話では、無料通話にどれほど助けられたかわからない。
案の定、今晩も、長電話になっていた。
京子「あー、来週の日曜楽しみだなー」
結衣『そうだな…晴れると良いな」
京子「うん、せっかくの海だしねー」
結衣『って、来週の話かよ』
『今日はまだ月曜日だぞ?』
京子「いいじゃんいいじゃん、楽しい話はいつしたって良いんだって!」
結衣『まったく…』
―――――――――――日曜日
天気は快晴。絶好の海日和。
前日、眠れなくなるほどに、わくわくしていた私。
小学生かよ。
案の定、目の下にちょっとクマができていた。
結衣「お前、今日眠れなかったろ」
京子「…っ、み、見ないでくだせえ!」
結衣が私の目を見つめて…じゃなくて、目の下のクマを見ながら言ってきたので
とても恥ずかしくなって、ちょっとごまかすように答えた。
海に着いてすぐ、水着に着替えたのだけれど
結衣の水着姿は、とてもセクシーだった。
京子「…さらにおっきくなったな」
結衣「うるさい」
天気は快晴。絶好の海日和。
前日、眠れなくなるほどに、わくわくしていた私。
小学生かよ。
案の定、目の下にちょっとクマができていた。
結衣「お前、今日眠れなかったろ」
京子「…っ、み、見ないでくだせえ!」
結衣が私の目を見つめて…じゃなくて、目の下のクマを見ながら言ってきたので
とても恥ずかしくなって、ちょっとごまかすように答えた。
海に着いてすぐ、水着に着替えたのだけれど
結衣の水着姿は、とてもセクシーだった。
京子「…さらにおっきくなったな」
結衣「うるさい」
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