元スレP「Zzz…Zzz…」真「お、起きないとキスしますよー…」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
51 :
のワの「ウッ、ふぅ……」
52 = 38 :
のワの「」バキィッ
53 = 4 :
真(い、いやいや……ダメだダメだ!)
真(ボクはアイドルで、プロデューサーはプロデューサーなんだから……)
真(たとえもし仮に万が一、ボクがそうだとしても……、真面目なプロデューサーが許してくれるわけ……)
真(さっきあんなこと言ったのも、アレはただの寝言であって……)
真「――ああぁぁもうっ!!」
バタン
真「……なぁ……、どう思う……?」ジー
のワの「……」
真「……」
真「……ま、まぁなんていうか、うん」
真「ボクは立派な女だし、乙女オーラはもうバリッバリに出てるけど」
真「い、いつかはわからないけど……来たるべきそのときの為に、練習することも必要、かもね! うん!」
真「さっきはうまく出来なかったし……その、きき、キスの練習、を……」
54 = 51 :
のワの「…どうぞ」
55 = 4 :
真「……」
のワの「……」
真「……よ、よし」
ソー……
『ハァ……ハァ……』
真(……うう、思い出しちゃうよ……さっきのプロデューサーの、息遣い)
真(初めてあんなに近くで見た、プロデューサーの顔……)
真(い、いやいやいや! 今はそんなこと、全然関係ない――!!)
真「……ごくり」
――ちゅっ
のワの「……///」
真「……――!!」ジタバタ
真(――関係ない、はずなのに……うぅ、なんでこんな、こんな……!)
56 :
涼ちんちんぺろぺろ
57 :
貴音かわいいよ貴音
58 = 24 :
のヮの「わっほい」
59 = 4 :
真「うわああああ恥ずかしいぃいぃぃ!!」
ブンッ
ヒュルルル……バキッ
のワの「ウッ」
真「あぁ! ご、ごめんね!」
真「……はぁ」
真(なんか……ほんと、ボクらしくないな)
真(こんな苦しい気持ちになるなんて……今までなかったよ)
真(明日どんな顔して、プロデューサーに会えばいいんだろう……)
真「……も、もう、寝ちゃおう……うん」
真「寝て起きれば、きっと全部忘れちゃってるはずだよね」
真「……おやすみなさい」モゾモゾ
60 = 4 :
おなか減ったのでコンビニ行って来る
30分くらい席外します
62 = 40 :
早く帰って来るピヨ
63 :
走ろうね
64 :
のヮのさんをしゃべらせんなwww
65 = 31 :
66 = 40 :
>>65
なんだこりゃwww真の家から逃亡中かw
67 = 51 :
自分ルールか
68 :
私怨
70 = 4 :
保守すみませんでした
食べ終わったので再開する
71 = 4 :
【翌日、765プロ事務所】
ガチャ
真「おはようございまーっす!」キラッ
P「お、おあひょう真!」
真「!!! ぷ、プロデューサー!?」
P「じゃ、じゃなくて……おはよう、真」
真「…………は、はい……」
真(ボクとしたことが、なんてことだ!)
真(目が覚めてから事務所に顔出すこの瞬間まで、本当に昨日のこと忘れてるなんて……)
真(覚えていれば、ちょっとは心構えも出来たっていうのに……!)
74 = 4 :
真「……あ、あの……」
P「ど、どうした? ああ、スケジュールの確認か? えーと、今日はだな」
真「ち、ちがいます!」
P「え……」
真「……プロデューサー、昨日のこと……その、覚えてますか?」
P「……」
P「…………な、何かあったかな?」
P「起きたら目の前に可愛い顔があったってことくらいしか、記憶にないんだけど」
真「そそ、そうですか! あははっ、あ、いや、それならいいんです!」
P「な、何があったんだい?」
真「う、ううん! まこりん何も知らない見てない、だから何もなかったナリよ☆」
P「そっかー! あは、あははは!」
真(なんでこんなときに乙女モードになっちゃうんだよぉ!)
75 = 4 :
真(って……あれ?)
真「――プロデューサー、いまなんて言いました?」
P「へ?」
真「……起きたら、何があったって……?」
P「えっと……起きたら目の前に、真の可愛い顔があったって……」
真「か、かわ……!!?」
P「う、うん」
真「……ボクが、ですか?」
P「他に誰がいるんだ……」
真「…………」
P「ま、真? 俺、また何かへんなこと言ったか?」
真「え!? あ、い、いいえ! べつにそういうわけじゃなくて……!」
76 = 4 :
真「…………」
真(……そうだよね。プロデューサーは、いつだってこうやって……)
真(それなのにボクがこんなんじゃ……、ダメだ!)
真「……へへっ! よーっし! なんだか、やる気がドカーンと出てきましたよ!!」パンッ
P「おお、そっか!」
真「プロデューサー! 今日もガツーンと、バリバリ頑張っていきましょう!!」
P「ああ!」
真(……ボクは、この人にプロデュースしてもらっている……アイドルなんだから!)
真(ボクの気持ちはどうあれ、プロデューサーの期待に全力で応えないと!!)
77 = 38 :
シェン
78 = 4 :
【テレビ局】
P「今日は音楽番組のゲストだ。トークも少し入ると思うけど……」
真「落ち着いて質問に答えて、それでなおかつ自分をアピールするんですよね!」
P「うん、頼もしいな! ソロでの仕事は慣れないかもしれないが、頑張れよ!」
真「まっかせといてください! ……あ、そうだ!」
P「ん? どうした」
真「プロデューサー! ちょっと拳、出してもらっていいですか?」
P「拳? ……あ、なるほどな」
スッ
真「へへっ、じゃあ行きますよーっ!」スッ
P・真「「……だーんっ!」」
コツン
真「これで気合いはバッチリです! それじゃ、行ってきますねーっ!!」タタッ
P「ああ!」
80 = 4 :
P「……ふぅ」
P(……あぶないあぶない、あやうくボロが出るところだった)
P(真がいつもの調子になってくれたから、なんとかこっちも合わせられたけど……)
P(今朝の俺は、完全に動揺してたもんな……情けない)
P(プロデューサーがいつもこんな調子じゃ、真も本気を出せないだろうし……)
P「……お、収録、始まったみたいだな……」
P「よし、俺もスタジオの様子を見に行くとするか!」
82 = 4 :
* * *
司会『それでは、続きまして……久しぶりの登場です菊地真ちゃんどうぞ!』
パチパチパチ……
真『ご紹介ありがとうございまーす! 皆さんっ、こんにちは! 菊地真です!』キラッ
キャー!
司会『おぉ、相変わらずお嬢さん達の黄色い声援が……』
真『あはは……みんな、ありがとー!』
司会『そういえばソロでの登場は初めてだったねぇ。お、髪切った?』
真『あ、やだなぁ、伸びたくらいですよ』
アハハ……
* * *
P(うんうん、いい感じだ)
P(司会の人は大御所だけど、それに怖気ずに、いつも通りの真でいられてるな)
84 = 4 :
* * *
司会『新曲、ということだけど……』
真『はい! 来週水曜日、コ○ンビアから発売される……』
司会『あっはっは、さっそく宣伝かい』
真『ああ! すみません、つい……えへへ』
アハハハ……
司会『真ちゃんらしい、爽やかな曲だね。これを歌うのに、どんなところを気を付けたの?』
真『そうですね~……いっつもボクを応援してくれる、大切な人のことを思い浮かべながら』
司会『ん? 大切な人?』
ドヨ……
真『あぁっ! えーっと、つまり……ファンの皆さんのことですよ!』
司会『あっはっは、まぁそういうことにしておこうか』
真『あは、は……』
* * *
P「……う、うん……大丈夫だな……うん」
85 = 4 :
司会『それじゃあ、そろそろ準備してもらおっか』
真『は、はい!』
女子アナ『それでは……菊地真さんで、来週水曜日発売される新曲』
女子アナ『チアリングレターです、どうぞ……』
―――
真『…………』
真(ボクのことを応援してくれる、大切な人……か)
真(ボクは、誰のことを想像したんだろう)
真(事務所のみんな? 小鳥さん? 社長? やっぱり……、ファンのみんな?)
真(……それとも……)
――♪ ――♪
真『……』
スゥ……
……―― 元気にしていますか 相変わらず突っ走ってますか ――……
86 = 4 :
―――
――
―
真「……あっ、プロデューサー!」
タタッ
P「おお! お疲れさん、真! 大御所さんに、挨拶は済んだか?」
真「はいっ! あ、でも……」
P「どうした、何か心配事でも……」
真「! す、すみません! いやぁ、すっごいいい人で、驚いちゃったってだけですよ!」
真(収録中に言った『大切な人』ってことに、楽屋で聞かれちゃったんだよね)
真(なんとか誤魔化したら、冗談だよって言って笑ってくれたけど……)
真(……これからは、気をつけないとな。ボクは、アイドルなんだから)
87 = 68 :
タモさん…
88 = 4 :
P「よし、それじゃあ帰ろうか」
真「は、はい……」
* * *
――ガチャ
バタン
P「うしろ、乗ったな? さて、と……まずは事務所に寄って」
真「……あの、プロデューサー!」
P「ん?」
真「その……どうでしたか、今日のボク」
P「……そうだな」
89 = 24 :
しえん
90 = 4 :
P「すごく良かったと思うよ。トークも歌もバッチリだったし、言うことない」
真「う、嘘です!」
P「嘘、って……そんなことないぞ。どうしてそんな……」
真「……だ、だって……」
P「……」
真「……ボク、アイドルなのに……ちょっと、へんなこと言っちゃったから」
真「いつものプロデューサーなら、美希にするように……慌てて注意するところでしょう?」
P「……そうかもな」
――ガチャッ
ブロロロ……
真「……」
真(そうかもな、って言って……そのまま黙って、プロデューサーは車を発進させた)
真(やっぱりちょっと、怒ってるのかな……)
91 :
まこりん可愛いのぅ…支援
92 = 4 :
ブロロロ……
P「……なぁ、真」
真「は、はい! あの、ボク、どんなお説教でも……!」
P「あーいや、そうじゃないよ。真……ちょっと変わったなって思ってさ」
真「え? 変わった?」
P「ああ」
真「……そうでしょうか」
P「そうだよ。前までだったら、さっきみたいなこと、気にしなかったというか……気付かなかっただろ?」
真「…………」
P「俺がどんなことを注意するかとか、自分のミスが、とかさ」
P「細かいところに気付くようになった……、それは成長だと思う」
真「成長……ですか。そうかなぁ……あんまり自分じゃよく、実感沸かないというか」
P「あはは、ずっと真を見てきた俺が言うだから、間違いないよ。自信を持っていい」
93 = 4 :
P「……それにさ、俺は嬉しいんだ」
真「え……?」
P「さっきの発言。大切な人、って言ったときさ」
真「!! そ、それって……」
P「あのとき――」
真「や、やっぱり、気付いちゃいましたか!?」
P「へ?」
真「あのっ、ボクっ! やっぱそうかなーって、薄々思ってはいたんですけど!」
真「プロデューサーが言うんだから、間違いないですよね! うん!」
P「え、ちょ、どうした? 俺が言いたいのは……えっと、とにかく落ち着――」
真「やっぱり、そうなんです! ボクが思い浮かべた、大切な人っていうのは……!」
真「プロデューサーのことなんですよ!!」
P「!?」
94 = 4 :
グラッ……
真「うわぁっ!!?」
――キキッ
プップー
P「……っ。あ、あぶな……大丈夫か、真!?」
真「あ、はい……いつつ」
P「ご、ごめんな! ちょっとビックリしちゃって……」
P(え? え? 一体何がどうして、真はこんなこと……!?)
真「っしょ、っと……こっちはもう大丈夫です!」
P「あ、ああ……」
ブロロロ……
95 = 4 :
P「……」
真「……」
真(あれ? いま、ボク、何を……?)
『ボクが思い浮かべた、大切な人っていうのは……! プロデューサーのことなんですよ!!』
真(……大切な人)
真(いやぁ、そりゃプロデューサーは大切な人だけど……)
真(でもこの場合、前後の話の流れを考えて……それってただの大切な人、じゃなくて……)
真「うぅん……?」
ポクポクポク……
ティーン
真「!!!!」
真「…………!!!!」
96 = 4 :
真「あのっ、プロデューサー!!」
P「あ、はい……」
真「そ、その……ちがいますから! 今のはナシです!!」
P「な、なにが?」
真「あぁもう……本当はもっとこう、乙女チックで、ロマンチックなシチュエーションで……」
真「――そうだ、海!!」
P「はぁ!?」
真「今から、海行きましょう、海! 港の見える丘公園!!」
P「え、でも……」
真「いいからいいから! この菊地真、いっしょぉぉ~~……のお願いです!!」
P「わわ、わかったわかった! わかったから……揺らさないでくれ!」
ブロロロロ……
97 :
>>65
元ネタは大槻ケンヂか?
99 = 4 :
【港の見える丘公園】
ザザァ……
ザザァ……
P「……つ、着きましたよ」
真「そ、そそ、そうですね」
P「……」
真「……」
P・真(気まずい……)
真(どど、どうしよう! え、うそだろう!?)
真(まさか本当にこんなことになるなんて……!)
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