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元スレ剣士「大丈夫かい、アンタ」女剣士「なぜ助けたのです?」
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酒場──
ギャハハハ……! ワイワイ……!
剣士(さっきの仕事、どうすっかな……)
剣士(引き受けるべきか、断るべきか……)
剣士(話を聞いた限り、一人だとちょっとキツイかもな)
剣士(どっかにそれなりに腕が立つ剣士はいないものか……)チラ…
「そしたらよぉ~」 「え~マジっすか!?」 「もっと酒持ってこい!」
剣士(ま、ろくな奴がいないわな)
剣士(こんな酒場で探す方がおかしいってもんだ)グビッ
剣士「……ん」
ギャハハハ……! ワイワイ……!
剣士(さっきの仕事、どうすっかな……)
剣士(引き受けるべきか、断るべきか……)
剣士(話を聞いた限り、一人だとちょっとキツイかもな)
剣士(どっかにそれなりに腕が立つ剣士はいないものか……)チラ…
「そしたらよぉ~」 「え~マジっすか!?」 「もっと酒持ってこい!」
剣士(ま、ろくな奴がいないわな)
剣士(こんな酒場で探す方がおかしいってもんだ)グビッ
剣士「……ん」
チンピラ「げへへ、姉ちゃんよ」
チンピラ「一人でミルク、ツマミにチーズなんて寂しすぎるにも程があんだろ!?」
チンピラ「どうよ、俺がちょっと付き合ってやろうか!?」
女剣士「結構です」モグモグ…
女剣士「全く寂しくなどありませんし、仮に寂しいとしても──」
女剣士「あなたとご一緒するぐらいなら、寂しい方がマシですから」モグモグ…
チンピラ「な、な、な……!」
女剣士「分かったら、お引き取り下さい」
チンピラ「ざけんじゃねえ! このアマ、ブッ殺してやるッ!」
チンピラ「一人でミルク、ツマミにチーズなんて寂しすぎるにも程があんだろ!?」
チンピラ「どうよ、俺がちょっと付き合ってやろうか!?」
女剣士「結構です」モグモグ…
女剣士「全く寂しくなどありませんし、仮に寂しいとしても──」
女剣士「あなたとご一緒するぐらいなら、寂しい方がマシですから」モグモグ…
チンピラ「な、な、な……!」
女剣士「分かったら、お引き取り下さい」
チンピラ「ざけんじゃねえ! このアマ、ブッ殺してやるッ!」
剣士A(さっきの仕事、どうすっかな……)
剣士B(引き受けるべきか、断るべきか……)
剣士C(話を聞いた限り、一人だとちょっとキツイかもな)
剣士D(どっかにそれなりに腕が立つ剣士はいないものか……)チラ…
「そしたらよぉ~」 「え~マジっすか!?」 「もっと酒持ってこい!」
剣士E(ま、ろくな奴がいないわな)
剣士F(こんな酒場で探す方がおかしいってもんだ)グビッ
剣士G「……ん」
剣士B(引き受けるべきか、断るべきか……)
剣士C(話を聞いた限り、一人だとちょっとキツイかもな)
剣士D(どっかにそれなりに腕が立つ剣士はいないものか……)チラ…
「そしたらよぉ~」 「え~マジっすか!?」 「もっと酒持ってこい!」
剣士E(ま、ろくな奴がいないわな)
剣士F(こんな酒場で探す方がおかしいってもんだ)グビッ
剣士G「……ん」
剣士「あ、兄さん、こんなとこで会うなんて奇遇だね」
チンピラ「おい、お前・・・」
剣士「また、そんなことしてるんだ、前にわかれた時と全く変わってないね」
チンピラ「う・・・」
剣士「母さん心配してたよ、家戻って仕事継げば?」
チンピラ「おい、お前・・・」
剣士「また、そんなことしてるんだ、前にわかれた時と全く変わってないね」
チンピラ「う・・・」
剣士「母さん心配してたよ、家戻って仕事継げば?」
剣士「やめとけって」
チンピラ「あァ!?」
剣士「なんなら、俺がお付き合いしてやろうか?」
チンピラ「うるせ──」
ドシュッ!
チンピラ「ひっ……!」
剣士「おおっと……突き合いどころか一発で終わっちまうとこだったな」
剣士「次は頬をかすめるだけじゃなく、刺しちまうぞ」
チンピラ「う、ぐっ……! く、くそっ……!」ダッ
剣士「大丈夫かい、アンタ」
チンピラ「あァ!?」
剣士「なんなら、俺がお付き合いしてやろうか?」
チンピラ「うるせ──」
ドシュッ!
チンピラ「ひっ……!」
剣士「おおっと……突き合いどころか一発で終わっちまうとこだったな」
剣士「次は頬をかすめるだけじゃなく、刺しちまうぞ」
チンピラ「う、ぐっ……! く、くそっ……!」ダッ
剣士「大丈夫かい、アンタ」
女剣士「なぜ助けたのです?」
剣士「は?」
女剣士「あの程度の暴漢、私一人でも十分制圧することができました」
女剣士「なのになぜ、余計な手出しをしたのですか?」
女剣士「私が女だからと、侮っているのですか?」
剣士「いや……そんなんじゃねえって」
剣士「悪いことしてない奴が一方的に絡まれてんなら、助けるのが人間ってもんだろ」
女剣士「果たして、本当にそうでしょうか」
剣士「……どういうことだよ」
剣士「は?」
女剣士「あの程度の暴漢、私一人でも十分制圧することができました」
女剣士「なのになぜ、余計な手出しをしたのですか?」
女剣士「私が女だからと、侮っているのですか?」
剣士「いや……そんなんじゃねえって」
剣士「悪いことしてない奴が一方的に絡まれてんなら、助けるのが人間ってもんだろ」
女剣士「果たして、本当にそうでしょうか」
剣士「……どういうことだよ」
女剣士「例えばもし、私がぶ厚い鎧をつけた筋骨隆々の大男だったら」
女剣士「あなたは助けましたか?」
剣士「いや、それは……」
女剣士「でしょう? やはりあなたは私を侮っていたのです」
剣士「…………」
剣士「……でもさ」
女剣士「はい?」
剣士「筋骨隆々の大男に、絡み酒をするチンピラはいねえだろ」
女剣士「…………」
剣士「…………」
女剣士「……たしかに、そうですね」
剣士「だろ」
女剣士「あなたは助けましたか?」
剣士「いや、それは……」
女剣士「でしょう? やはりあなたは私を侮っていたのです」
剣士「…………」
剣士「……でもさ」
女剣士「はい?」
剣士「筋骨隆々の大男に、絡み酒をするチンピラはいねえだろ」
女剣士「…………」
剣士「…………」
女剣士「……たしかに、そうですね」
剣士「だろ」
女剣士「…………」
女剣士「なるほど、どうやら舌戦は私の敗北のようです」
剣士(舌戦ってほどのことでもない気がしたが……)
女剣士「ですが私とて剣士のはしくれ、このままでは収まりがつきません」
女剣士「舌で敗れた一敗、この剣で取り戻すことといたしましょう」チャキッ
剣士「は?」
女剣士「表に出て下さい」
女剣士「勝負です」
剣士(コイツ……大人しそうなツラしてえらい好戦的だな……!)
女剣士「なるほど、どうやら舌戦は私の敗北のようです」
剣士(舌戦ってほどのことでもない気がしたが……)
女剣士「ですが私とて剣士のはしくれ、このままでは収まりがつきません」
女剣士「舌で敗れた一敗、この剣で取り戻すことといたしましょう」チャキッ
剣士「は?」
女剣士「表に出て下さい」
女剣士「勝負です」
剣士(コイツ……大人しそうなツラしてえらい好戦的だな……!)
酒場の外──
女剣士「さて、始めましょうか」
女剣士「剣を使う者同士、正々堂々と戦いましょう」
剣士(なんでこんなことになってんだ……!?)
剣士(しかもこの女……)
剣士(構えで分かる……。実力は間違いなく本物……!)
女剣士「では──」シュッ
ギィンッ!
剣士(力はさほどじゃないが、速いっ!)
キィンッ! ギィンッ! ギンッ!
剣士「──くうっ!」ギンッ
女剣士「…………」キンッ
女剣士「さて、始めましょうか」
女剣士「剣を使う者同士、正々堂々と戦いましょう」
剣士(なんでこんなことになってんだ……!?)
剣士(しかもこの女……)
剣士(構えで分かる……。実力は間違いなく本物……!)
女剣士「では──」シュッ
ギィンッ!
剣士(力はさほどじゃないが、速いっ!)
キィンッ! ギィンッ! ギンッ!
剣士「──くうっ!」ギンッ
女剣士「…………」キンッ
キィンッ! キンッ!
剣士(くそっ、こっちからも攻めに出たいが……)
剣士(激しく動いたら酔いが回ってきやがった……! クラクラしやがる!)クラッ
剣士(しかも女の方はどんどんペースを上げてきたし……ヤバイ!)
剣士(もうこっちから攻撃なんて絶対無理だ! 絶対斬られる!)
キンッ! キィンッ!
剣士(女のスタミナが切れるまで、凌ぎ切れるかっ!?)
女剣士「……なるほど、そういうことですか」スッ
女剣士「やめにしましょう」
剣士「え?」
女剣士「攻撃に転じず、勝負なしにしようというおつもりですね」
女剣士「あくまでも、あなたは私を侮られているのですね」
剣士(い、いや違うんだけど)
剣士(くそっ、こっちからも攻めに出たいが……)
剣士(激しく動いたら酔いが回ってきやがった……! クラクラしやがる!)クラッ
剣士(しかも女の方はどんどんペースを上げてきたし……ヤバイ!)
剣士(もうこっちから攻撃なんて絶対無理だ! 絶対斬られる!)
キンッ! キィンッ!
剣士(女のスタミナが切れるまで、凌ぎ切れるかっ!?)
女剣士「……なるほど、そういうことですか」スッ
女剣士「やめにしましょう」
剣士「え?」
女剣士「攻撃に転じず、勝負なしにしようというおつもりですね」
女剣士「あくまでも、あなたは私を侮られているのですね」
剣士(い、いや違うんだけど)
女剣士「侮られて黙っていられるほど気は長くありませんが」
女剣士「戦意のない者に刃を向け続けるほど、愚かでもありません」
女剣士「先ほどのチンピラへの突き、手加減したものでしょうがかなりの鋭さでした」
女剣士「あなたとは是非とも全力で戦ってみたかったのですが、残念です」
女剣士「さようなら……」ザッ
剣士(た、助かった……)ホッ
剣士(でも……なんだか後味悪いな)
剣士(それに剣の実力は俺に引けを取らない……)
剣士「待てっ!!!」
女剣士「はい?」クルッ
剣士「なあ、俺と一仕事やってみないか?」
女剣士「!」
剣士「俺はアンタを侮ってなんかいないし」
剣士「ましてや侮ってる奴に、仕事の協力を頼むほどバカじゃねえ……」
剣士「どうだ?」
女剣士「戦意のない者に刃を向け続けるほど、愚かでもありません」
女剣士「先ほどのチンピラへの突き、手加減したものでしょうがかなりの鋭さでした」
女剣士「あなたとは是非とも全力で戦ってみたかったのですが、残念です」
女剣士「さようなら……」ザッ
剣士(た、助かった……)ホッ
剣士(でも……なんだか後味悪いな)
剣士(それに剣の実力は俺に引けを取らない……)
剣士「待てっ!!!」
女剣士「はい?」クルッ
剣士「なあ、俺と一仕事やってみないか?」
女剣士「!」
剣士「俺はアンタを侮ってなんかいないし」
剣士「ましてや侮ってる奴に、仕事の協力を頼むほどバカじゃねえ……」
剣士「どうだ?」
女剣士「どうだ、といわれても」
剣士「え?」
女剣士「仕事の内容を聞いてもいないうちから、とても返事などできません」
剣士「あっ……そ、そりゃそうだよな、悪かった」
剣士「えぇっと……かいつまんで説明すると、ある商人の商品保管庫が」
剣士「ならず者集団に占拠されちまったから、追っ払ってくれって依頼なんだ」
女剣士「妙ですね」
女剣士「そんな商売の命運にも関わるような一大事、なぜ国の兵士に頼まないのです?」
剣士「……実は商人っていうのは、武器商人なんだ」
剣士「かなり非人道的な、法に違反するような刀剣類も取り扱ってるらしい」
剣士「国なんかに頼んだら、自分の首を絞めることになりかねないんだ」
剣士「それでなくとも、今王国軍は無数の派閥ができてゴタついてるって聞くしな」
女剣士「そういうことでしたか」
剣士「え?」
女剣士「仕事の内容を聞いてもいないうちから、とても返事などできません」
剣士「あっ……そ、そりゃそうだよな、悪かった」
剣士「えぇっと……かいつまんで説明すると、ある商人の商品保管庫が」
剣士「ならず者集団に占拠されちまったから、追っ払ってくれって依頼なんだ」
女剣士「妙ですね」
女剣士「そんな商売の命運にも関わるような一大事、なぜ国の兵士に頼まないのです?」
剣士「……実は商人っていうのは、武器商人なんだ」
剣士「かなり非人道的な、法に違反するような刀剣類も取り扱ってるらしい」
剣士「国なんかに頼んだら、自分の首を絞めることになりかねないんだ」
剣士「それでなくとも、今王国軍は無数の派閥ができてゴタついてるって聞くしな」
女剣士「そういうことでしたか」
剣士「腕自慢が危険な刀剣が山ほどある武器庫を占拠……厄介なのは間違いない」
剣士「かといってせっかく来た話、断るのももったいない」
剣士「最近は俺たちみたいな稼業に、国の目も厳しくなってるしな」
剣士「だから、一緒に戦える心強い相棒が欲しかった」
剣士「そこにアンタが現れてくれた……」
剣士「さて、これで俺は話すべきことは話したぜ」
剣士「もう一度聞こう。どうだ?」
女剣士「いいでしょう」
女剣士「女である私との直接対決を望んでいないあなたに」
女剣士「私の実力を示すいいチャンスでもありますしね」
剣士(それは誤解なんだが……まあいいや)
剣士「決まりだな」
剣士「んじゃあ明日、俺と商人の屋敷に同行してくれ」
女剣士「分かりました」
剣士「かといってせっかく来た話、断るのももったいない」
剣士「最近は俺たちみたいな稼業に、国の目も厳しくなってるしな」
剣士「だから、一緒に戦える心強い相棒が欲しかった」
剣士「そこにアンタが現れてくれた……」
剣士「さて、これで俺は話すべきことは話したぜ」
剣士「もう一度聞こう。どうだ?」
女剣士「いいでしょう」
女剣士「女である私との直接対決を望んでいないあなたに」
女剣士「私の実力を示すいいチャンスでもありますしね」
剣士(それは誤解なんだが……まあいいや)
剣士「決まりだな」
剣士「んじゃあ明日、俺と商人の屋敷に同行してくれ」
女剣士「分かりました」
商人の屋敷──
商人「さて約束通り、一晩待ったが、返答はいかがかな?」
剣士「引き受けましょう」
商人「おお、ありがとう!」
剣士「ただし、報酬を二人分用意して欲しいのですが」
商人「二人分?」
女剣士「はじめまして」
商人「ほう、女性の剣士とは……珍しい」
剣士「昨夜酒場で──」
女剣士「この方とは何度も仕事をこなしており、女ではありますが腕は保証いたします」
商人(二人か……ま、大丈夫だろう)
商人「分かった。こちらとしても早いところ商売を再開したいのだ」
商人「奴らを撃退してくれたら、報酬は二人分用意しよう!」
商人「さて約束通り、一晩待ったが、返答はいかがかな?」
剣士「引き受けましょう」
商人「おお、ありがとう!」
剣士「ただし、報酬を二人分用意して欲しいのですが」
商人「二人分?」
女剣士「はじめまして」
商人「ほう、女性の剣士とは……珍しい」
剣士「昨夜酒場で──」
女剣士「この方とは何度も仕事をこなしており、女ではありますが腕は保証いたします」
商人(二人か……ま、大丈夫だろう)
商人「分かった。こちらとしても早いところ商売を再開したいのだ」
商人「奴らを撃退してくれたら、報酬は二人分用意しよう!」
剣士「首尾よくいったな」
剣士「でも、なんで俺と何度も仕事をこなしたなんて、ウソをついたんだ?」
女剣士「あの商人は私が女ということで、怪訝な表情をしていました」
女剣士「それでなくとも、昨日今日あなたと知り合った人間に、追加で金を出すほど」
女剣士「商人も甘くはないでしょうから」
剣士「あ、なるほど……」
女剣士「ウソをつくのは本意ではありませんが、仕事で真実にすればいいだけのこと」
女剣士「さっそくあの商人の武器庫に向かいましょう」
剣士「武器庫は国の目をくらます意味もあって、町外れの森の奥にある」
剣士「さっさと行って、とっとと追っ払っちまおう」
剣士「でも、なんで俺と何度も仕事をこなしたなんて、ウソをついたんだ?」
女剣士「あの商人は私が女ということで、怪訝な表情をしていました」
女剣士「それでなくとも、昨日今日あなたと知り合った人間に、追加で金を出すほど」
女剣士「商人も甘くはないでしょうから」
剣士「あ、なるほど……」
女剣士「ウソをつくのは本意ではありませんが、仕事で真実にすればいいだけのこと」
女剣士「さっそくあの商人の武器庫に向かいましょう」
剣士「武器庫は国の目をくらます意味もあって、町外れの森の奥にある」
剣士「さっさと行って、とっとと追っ払っちまおう」
武器庫──
槍使い「オイ、また商人に雇われたバカが来たぜ」
槍使い「今回は二人だ」
赤目「ほぉう、珍しいですね」
赤目「あの手の野良犬は、たかがならず者退治など一人で十分だと」
赤目「過信と功名心から単独で動くことが多いのですがね」
首領「慎重な野良犬も、中にはいるということだ」
首領「だが、俺たち三人が出るまでもあるまい」
首領「キサマらでケリをつけろ」
「はっ!」 「了解しました!」 「必ずや!」
槍使い「オイ、また商人に雇われたバカが来たぜ」
槍使い「今回は二人だ」
赤目「ほぉう、珍しいですね」
赤目「あの手の野良犬は、たかがならず者退治など一人で十分だと」
赤目「過信と功名心から単独で動くことが多いのですがね」
首領「慎重な野良犬も、中にはいるということだ」
首領「だが、俺たち三人が出るまでもあるまい」
首領「キサマらでケリをつけろ」
「はっ!」 「了解しました!」 「必ずや!」
剣士「おっ、ゾロゾロ出てきやがった」
女剣士「大それたことをしただけあって、一応統率は取れているようですね」
ならず者「何の用だ?」
ならず者「まさか俺たちを倒そうなどと、寝言をほざくつもりではあるまいな?」
剣士「そのつもりだが」
女剣士「あいにく寝てはおりません」
ならず者「チッ、野良犬風情が……!」
剣士「ふん、他人の物置を占拠するお前らよりはマシだろ」
ならず者「あいにくここにある武具の数々は、俺たちの今後に必要なのだ」
ならず者「明け渡すわけにはいかん」
女剣士「大量の武器で何かよからぬことを企んでいるようですが」
女剣士「私たちがここに来た以上──」
女剣士「あなたたちの野望は、ここで頓挫する運命ということですね」
女剣士「大それたことをしただけあって、一応統率は取れているようですね」
ならず者「何の用だ?」
ならず者「まさか俺たちを倒そうなどと、寝言をほざくつもりではあるまいな?」
剣士「そのつもりだが」
女剣士「あいにく寝てはおりません」
ならず者「チッ、野良犬風情が……!」
剣士「ふん、他人の物置を占拠するお前らよりはマシだろ」
ならず者「あいにくここにある武具の数々は、俺たちの今後に必要なのだ」
ならず者「明け渡すわけにはいかん」
女剣士「大量の武器で何かよからぬことを企んでいるようですが」
女剣士「私たちがここに来た以上──」
女剣士「あなたたちの野望は、ここで頓挫する運命ということですね」
ならず者「かかれぇっ!」バッ
ワアァァァァァ……! ウオォォォォォ……!
剣士「どいつもこいつも、見たこともない武器で武装してやがる」
剣士「気をつけろよ」チャキッ
女剣士「今の言葉、そっくりお返しします」チャッ
キィンッ! ザクッ! ズバッ! ブオンッ! ギインッ!
ヒュンッ! ドサァッ! ビシュッ! キンッ! ドゴッ!
ワアァァァァァ……! ウオォォォォォ……!
剣士「どいつもこいつも、見たこともない武器で武装してやがる」
剣士「気をつけろよ」チャキッ
女剣士「今の言葉、そっくりお返しします」チャッ
キィンッ! ザクッ! ズバッ! ブオンッ! ギインッ!
ヒュンッ! ドサァッ! ビシュッ! キンッ! ドゴッ!
武器庫──
バタンッ!
ならず者「た、大変ですっ!」
ならず者「今回の二人組……つ、強すぎます!」
ならず者「もうすでに30人のうち、20人以上が……」
槍使い「はぁ? マジかよ!?」
赤目「おやおや、だらしないですねぇ……」
首領「なかなか優秀な野良犬のようだな」
首領「だがいくら強かろうとしょせんは野良犬、駆除される定めにある」チラッ
槍使い「たしか男女のコンビだよな? 女は俺がもらうぜ」スクッ
槍使い「一度女の肉にコイツを突き刺してみたかったんだ」
赤目「では私はもう一人を相手しましょう」スクッ
赤目「どんな猛者をも一撃で死に至らしめる、この剣でね」
バタンッ!
ならず者「た、大変ですっ!」
ならず者「今回の二人組……つ、強すぎます!」
ならず者「もうすでに30人のうち、20人以上が……」
槍使い「はぁ? マジかよ!?」
赤目「おやおや、だらしないですねぇ……」
首領「なかなか優秀な野良犬のようだな」
首領「だがいくら強かろうとしょせんは野良犬、駆除される定めにある」チラッ
槍使い「たしか男女のコンビだよな? 女は俺がもらうぜ」スクッ
槍使い「一度女の肉にコイツを突き刺してみたかったんだ」
赤目「では私はもう一人を相手しましょう」スクッ
赤目「どんな猛者をも一撃で死に至らしめる、この剣でね」
剣士「ふぅ~……団体さんは片付いたな」
女剣士「倒した人数は私が17、あなたは13、私の方がやや上ですね」
剣士「ぐっ……」
剣士「アンタのが剣が速いんだから、当然だろ」
剣士「ところで、一応全員生かしてるか?」
女剣士「とりあえずは」
剣士「そろそろ手強いのが出てくる頃合い──」
槍使い「おうおう、よくもやってくれたな! 次は俺たちが相手だ!」
赤目「この剣の威力、試させてもらいますよ」
剣士「……やっぱな」
女剣士「この二人がリーダー格のようですね」
女剣士「倒した人数は私が17、あなたは13、私の方がやや上ですね」
剣士「ぐっ……」
剣士「アンタのが剣が速いんだから、当然だろ」
剣士「ところで、一応全員生かしてるか?」
女剣士「とりあえずは」
剣士「そろそろ手強いのが出てくる頃合い──」
槍使い「おうおう、よくもやってくれたな! 次は俺たちが相手だ!」
赤目「この剣の威力、試させてもらいますよ」
剣士「……やっぱな」
女剣士「この二人がリーダー格のようですね」
槍使い「そっちの女、俺のタイプのツラしてやがるぜ」ヒヒッ
槍使い「コイツを、てめえの柔らかそうな肉に刺したらどうなるかなぁ~?」ブオンッ
剣士(なんだ、あのデカイ槍は……)
剣士(しかも先端の刃、刺すってより“刺しえぐる”って感じだな)
剣士(あんなもんで刺されたら、もし助かっても一生傷は回復しねえだろう)
剣士「オイ、ヤツとは俺がやる。アンタはあの真っ赤な目をしたのを頼む」
女剣士「槍使いは、私がやります」
剣士「だが、腕力のある俺の方が、あのデカイ槍には相性がいいし──」
女剣士「私がやります」
剣士「わ、分かった、分かった」
剣士「んじゃ、そっちの赤い目の野郎は俺が相手してやるよ」
赤目「相手……になればいいですがねぇ」
槍使い「コイツを、てめえの柔らかそうな肉に刺したらどうなるかなぁ~?」ブオンッ
剣士(なんだ、あのデカイ槍は……)
剣士(しかも先端の刃、刺すってより“刺しえぐる”って感じだな)
剣士(あんなもんで刺されたら、もし助かっても一生傷は回復しねえだろう)
剣士「オイ、ヤツとは俺がやる。アンタはあの真っ赤な目をしたのを頼む」
女剣士「槍使いは、私がやります」
剣士「だが、腕力のある俺の方が、あのデカイ槍には相性がいいし──」
女剣士「私がやります」
剣士「わ、分かった、分かった」
剣士「んじゃ、そっちの赤い目の野郎は俺が相手してやるよ」
赤目「相手……になればいいですがねぇ」
槍使い「オラオラァッ!」
ブオンッ! ビュウンッ!
槍使い「女! てめえの細腕じゃよォ、俺の槍を受けたら剣ごとぶっ飛んじまうぜ!」
ビュバッ! ブウンッ!
女剣士(口だけではない……)
女剣士(懐に斬り込むには、一工夫いりますね)
赤目「では、参りますかねぇ」
ヒュッ……!
ガキンッ!
赤目「ほう、私の初太刀を受け止めるとはなかなか……」
剣士「そっちこそな、ちょっとヒヤッとさせられた」
剣士「──ん!?」
ブオンッ! ビュウンッ!
槍使い「女! てめえの細腕じゃよォ、俺の槍を受けたら剣ごとぶっ飛んじまうぜ!」
ビュバッ! ブウンッ!
女剣士(口だけではない……)
女剣士(懐に斬り込むには、一工夫いりますね)
赤目「では、参りますかねぇ」
ヒュッ……!
ガキンッ!
赤目「ほう、私の初太刀を受け止めるとはなかなか……」
剣士「そっちこそな、ちょっとヒヤッとさせられた」
剣士「──ん!?」
グジュグジュ……
剣士(な、なんだ……!? 俺の剣が……黒く……!?)
剣士「毒剣か!」
赤目「おや、博識ですね。野良犬には気づかれまいと侮っていましたよ」
剣士「博識といっても剣限定、だけどな」
剣士(特殊な製法で刃に毒を染み込ませ)
剣士(たとえ敗れても、一太刀浴びせてれば勝者を半月後には死に至らしめるという)
剣士(いや……俺の剣の腐食具合から見て、そんな生易しい毒じゃねえな)
剣士(ほんの切り傷でももらったら、一時間と持たず死ぬだろう)
剣士(あっちのえげつない槍といい……ったく、とんでもねえ依頼人だな)
赤目「おやおや……冷たそうな汗をかいていますね」
赤目「理解できたからでしょう? この剣に少しでも斬られれば、死ぬと!」
シュバァッ!
剣士(な、なんだ……!? 俺の剣が……黒く……!?)
剣士「毒剣か!」
赤目「おや、博識ですね。野良犬には気づかれまいと侮っていましたよ」
剣士「博識といっても剣限定、だけどな」
剣士(特殊な製法で刃に毒を染み込ませ)
剣士(たとえ敗れても、一太刀浴びせてれば勝者を半月後には死に至らしめるという)
剣士(いや……俺の剣の腐食具合から見て、そんな生易しい毒じゃねえな)
剣士(ほんの切り傷でももらったら、一時間と持たず死ぬだろう)
剣士(あっちのえげつない槍といい……ったく、とんでもねえ依頼人だな)
赤目「おやおや……冷たそうな汗をかいていますね」
赤目「理解できたからでしょう? この剣に少しでも斬られれば、死ぬと!」
シュバァッ!
ブオンッ! ビュバッ! ボッ!
槍使い「すばしっこいなァ、オイ!」
女剣士「あなたが遅いだけですよ」
槍使い「まともに突きを当てるのは、難しそうだ」
槍使い「だったらァ!」ブンッ
ドスッ!
女剣士(槍を地面に?)
槍使い「このえぐるような刃は、こんな使い方もできるんだぜ!?」
ドバァッ……!
女剣士(槍で土を巻き上げ──視界をっ!)
槍使い「オラァッ!」ギュルッ
ドゴォッ!
女剣士「ぐぁ……っ!」ゲホッ
槍使い「い~い声で鳴くじゃねえか! 次は柄じゃなく、刃をぶち込んでやるぜ!」
槍使い「すばしっこいなァ、オイ!」
女剣士「あなたが遅いだけですよ」
槍使い「まともに突きを当てるのは、難しそうだ」
槍使い「だったらァ!」ブンッ
ドスッ!
女剣士(槍を地面に?)
槍使い「このえぐるような刃は、こんな使い方もできるんだぜ!?」
ドバァッ……!
女剣士(槍で土を巻き上げ──視界をっ!)
槍使い「オラァッ!」ギュルッ
ドゴォッ!
女剣士「ぐぁ……っ!」ゲホッ
槍使い「い~い声で鳴くじゃねえか! 次は柄じゃなく、刃をぶち込んでやるぜ!」
槍使い「オラ、もう一丁!」
ドスッ! ドバァッ……!
女剣士(たしかに私では、土を掘り返し目くらましにするような技は不可能……)
女剣士「ですが」
女剣士「舞い上がった土であれば、私にも利用できます」
バシッ!
槍使い(土を弾いた!?)
パサッ……
槍使い「あぐぁっ、目に! このアマァ!」
ブオンッ! ブウンッ! ブァオンッ!
女剣士「そんな大きい槍を、がむしゃらに振り回すものではありませんね」
女剣士「懐ががら空きです」ダッ
ザシィッ!
槍使い「うごぉぉ……っ!」ドザァッ
ドスッ! ドバァッ……!
女剣士(たしかに私では、土を掘り返し目くらましにするような技は不可能……)
女剣士「ですが」
女剣士「舞い上がった土であれば、私にも利用できます」
バシッ!
槍使い(土を弾いた!?)
パサッ……
槍使い「あぐぁっ、目に! このアマァ!」
ブオンッ! ブウンッ! ブァオンッ!
女剣士「そんな大きい槍を、がむしゃらに振り回すものではありませんね」
女剣士「懐ががら空きです」ダッ
ザシィッ!
槍使い「うごぉぉ……っ!」ドザァッ
赤目「どうしました、避けるだけでは勝てませんよ?」ヒュバッ
赤目「もっとも、受けてしまっても勝てませんがねぇ……」ヒュンッ
剣士「毒剣……あまりに非人道的なため、現在では製造・流通が禁止されている」
赤目「おやぁ? 劣勢になったとたん相手の得物を非難とは、情けない」
剣士「だが、闇に葬られた理由がもうひとつ」
赤目「は?」
剣士「そいつは扱いが難しい、諸刃どころじゃねえ剣だってこった!」シュッ
ガッ!
赤目(私の持ち手に──蹴り!?)
サクッ
剣士「あ~あ、剣が頬をかすめちまったな」
赤目「ひっ! ──ど、ど、毒がァ! わわわわわっ!?」
赤目「もっとも、受けてしまっても勝てませんがねぇ……」ヒュンッ
剣士「毒剣……あまりに非人道的なため、現在では製造・流通が禁止されている」
赤目「おやぁ? 劣勢になったとたん相手の得物を非難とは、情けない」
剣士「だが、闇に葬られた理由がもうひとつ」
赤目「は?」
剣士「そいつは扱いが難しい、諸刃どころじゃねえ剣だってこった!」シュッ
ガッ!
赤目(私の持ち手に──蹴り!?)
サクッ
剣士「あ~あ、剣が頬をかすめちまったな」
赤目「ひっ! ──ど、ど、毒がァ! わわわわわっ!?」
赤目「よ、よ、よくもぉぉぉ!」
剣士「んなもんに頼ったお前が悪いんだ、諦めろ」
赤目「くっ!」ジャラジャラ…
剣士(錠剤……解毒剤か……!? えらく準備がいいな……)
赤目(これを飲めば──)ゴクン
赤目「ふぅ……あいにくでしたねぇ、さぁ勝負はここから──」
ガツンッ!
赤目「!?」ドサッ
剣士「戦闘中にお薬……ま、隙だらけだわな」
赤目「あが、が……」ピクピク
剣士「んなもんに頼ったお前が悪いんだ、諦めろ」
赤目「くっ!」ジャラジャラ…
剣士(錠剤……解毒剤か……!? えらく準備がいいな……)
赤目(これを飲めば──)ゴクン
赤目「ふぅ……あいにくでしたねぇ、さぁ勝負はここから──」
ガツンッ!
赤目「!?」ドサッ
剣士「戦闘中にお薬……ま、隙だらけだわな」
赤目「あが、が……」ピクピク
ザッ……!
剣士&女剣士「!」
首領「これまで幾人もの野良犬が挑戦してきたが」
首領「この二人をのしてみせたのは、キサマらが初めてだ」
首領「さすがは歴戦のコンビといったところか」
剣士「歴戦ってわけでもないがな……昨日知り合ったばかりだしよ」
女剣士「ようやく親玉のお出ましですか」
首領「だが、男の方は自慢の剣を毒でだいぶ腐らされ──」
首領「女の方は槍使いから手痛い一撃をもらっている」
首領「計画に支障はない」
首領「この俺が二人まとめて片付けてやる」
剣士&女剣士「!」
首領「これまで幾人もの野良犬が挑戦してきたが」
首領「この二人をのしてみせたのは、キサマらが初めてだ」
首領「さすがは歴戦のコンビといったところか」
剣士「歴戦ってわけでもないがな……昨日知り合ったばかりだしよ」
女剣士「ようやく親玉のお出ましですか」
首領「だが、男の方は自慢の剣を毒でだいぶ腐らされ──」
首領「女の方は槍使いから手痛い一撃をもらっている」
首領「計画に支障はない」
首領「この俺が二人まとめて片付けてやる」
首領「俺の武器はこれだ」ズンッ
剣士「巨大ハンマーか」
剣士(ハンマーの頭部に、刃が二つついてるのが気になる……)
剣士(アレにも、なにか仕掛けがあるのかもしれねえな)
剣士「オイ、アイツは俺が相手する」
女剣士「いえ、私がやります」
剣士「まあ聞け」
剣士「あのハンマー、絶対になんらかのカラクリがある」
剣士「もし初見で避けられないようなカラクリだった場合──」
剣士「性質を見抜ける可能性は、俺よりもアンタのが高いだろう」
剣士「ここはまず俺にやらせろ。もしやられたら次は頼む」
女剣士「分かりました」
女剣士「…………」
女剣士「気をつけて下さいね」
剣士「おう」
剣士「巨大ハンマーか」
剣士(ハンマーの頭部に、刃が二つついてるのが気になる……)
剣士(アレにも、なにか仕掛けがあるのかもしれねえな)
剣士「オイ、アイツは俺が相手する」
女剣士「いえ、私がやります」
剣士「まあ聞け」
剣士「あのハンマー、絶対になんらかのカラクリがある」
剣士「もし初見で避けられないようなカラクリだった場合──」
剣士「性質を見抜ける可能性は、俺よりもアンタのが高いだろう」
剣士「ここはまず俺にやらせろ。もしやられたら次は頼む」
女剣士「分かりました」
女剣士「…………」
女剣士「気をつけて下さいね」
剣士「おう」
首領「はああああっ!」
ブオォンッ! ブウゥンッ!
剣士(あんなでかいハンマーを軽々と……やるな。剣じゃとても受けられねえ)
剣士(だが斬り込むスキがないわけじゃねえ!)ダッ
首領「…………」ニヤ
シュバッ!
剣士「──つっ!」
剣士「なんだ!? ハンマーについてる刃が動いた!?」
首領「そのとおり」
首領「コイツは……俺が振るうだけでなく、自分で攻撃する機能もあるのだ」
剣士「自分で攻撃する武器……!?」
首領「さあ続きだ!」
ブオォンッ! ブウゥンッ!
ブオォンッ! ブウゥンッ!
剣士(あんなでかいハンマーを軽々と……やるな。剣じゃとても受けられねえ)
剣士(だが斬り込むスキがないわけじゃねえ!)ダッ
首領「…………」ニヤ
シュバッ!
剣士「──つっ!」
剣士「なんだ!? ハンマーについてる刃が動いた!?」
首領「そのとおり」
首領「コイツは……俺が振るうだけでなく、自分で攻撃する機能もあるのだ」
剣士「自分で攻撃する武器……!?」
首領「さあ続きだ!」
ブオォンッ! ブウゥンッ!
首領「俺の武器はこれだ」ズンッ
剣士「巨大ハンマーか」
くすっと来た
剣士「巨大ハンマーか」
くすっと来た
せっかくの特性を自分でしゃべっちゃったよ
見抜こうとしてた女が可哀想
見抜こうとしてた女が可哀想
ブオォンッ!
剣士(かわす!)サッ
ザシッ!
剣士「……ぐっ」
首領「これで傷五つ」
首領「俺のハンマーはかわせても、ハンマーの刃まではかわしきれないようだな」
剣士(くっ、なんでだ……なんであの刃をかわせない!?)
首領「そして六つ目!」ブオッ
ザシュッ!
剣士(しまった──足を!)
首領「これでもう素早く動けまい……まずは一人!」
剣士(かわす!)サッ
ザシッ!
剣士「……ぐっ」
首領「これで傷五つ」
首領「俺のハンマーはかわせても、ハンマーの刃まではかわしきれないようだな」
剣士(くっ、なんでだ……なんであの刃をかわせない!?)
首領「そして六つ目!」ブオッ
ザシュッ!
剣士(しまった──足を!)
首領「これでもう素早く動けまい……まずは一人!」
女剣士「はあっ!」シュッ
首領「ぬっ!」ブオッ
ザシュッ!
「も、う……や、だ……」
女剣士「ぐっ……!」ドサッ
女剣士(今一瞬聞こえたのは……まさか)ググッ…
首領「助けに入ったのはいいが、代償は大きかったな。その傷、かなり深いと見た」
女剣士「えぇ……私としたことがうかつでした」ヨロ…
剣士「すまねぇ、大丈夫か!」
女剣士「大丈夫です……そしておかげで……あのハンマーの秘密が分かりました」
剣士「!」
首領「ほう……?」
首領「ぬっ!」ブオッ
ザシュッ!
「も、う……や、だ……」
女剣士「ぐっ……!」ドサッ
女剣士(今一瞬聞こえたのは……まさか)ググッ…
首領「助けに入ったのはいいが、代償は大きかったな。その傷、かなり深いと見た」
女剣士「えぇ……私としたことがうかつでした」ヨロ…
剣士「すまねぇ、大丈夫か!」
女剣士「大丈夫です……そしておかげで……あのハンマーの秘密が分かりました」
剣士「!」
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