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    元スレ久「大阪来て良かったやろ?」 咲「せやなー」

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    51 :

    平和じゃなくね?

    52 = 3 :

    >>51
    ミスッタ
    平和ぬきで

    53 = 3 :

    ◇◆◇◆◇◆
    半荘三回終了後

    「はい、じゃあ休憩とりまーす。終わってる卓から20分間とってください」

    洋榎「おー、様になってるやないか。うちらがいなくなっても安心やな」

    「愛宕先輩にまともに褒められると、鳥肌たってしまいますわ。あ、いい意味でですよ?」

    洋榎「悪意しか伝わらんわあほ。……恭子はどした?」

    「五分ほど前にトイレいったきりです。あの、先輩、」

    洋榎「うちが見に行くわ。心配せんでもあいつは折れん。漫は部活のことだけ考えておけ」

    洋榎「みんなー、聞いてー。言い忘れとったんやけど、この階の一番近い曲がり角んところのトイレ今清掃中なんや」

    洋榎「悪いけど下の階いってくれー。忘れんといてなー」

    「……」

    洋榎「だから心配すんなって!」

    54 = 3 :

     
    洋榎「恭子、最初トップとったのにだんだん崩れってたな……」

    洋榎「あそこまで精神削られてる恭子を見たのはインハイぶりや」トボトボ

    洋榎「咲と、やらせんほうがよかったかな」

    洋榎「トラウマの払拭で良かれと思って受け入れたけど、恭子にはマイナスにしかならんかったのか……」

    洋榎(でも……、咲を乗り越えにゃ恭子は進むことはできん。手を抜かれても一緒。うちはどうすりゃええんや)

    洋榎「きょうこー? おるかー?」


    末原「ん?おりますよー。どうしたんですか?」

    洋榎「え?あれれ?」

    末原「?」

    洋榎「もう、休憩入ったからな。それ伝えようと思って」

    末原「もしかして、」

    末原「心配してきてくれたんですか?」

    洋榎「」ドキリ

    55 = 3 :

    洋榎「す、すまん! 結構きつそうにしてたし、もしかしたらこの前のインハイみたいに、」

    末原「そうですか、心配かけてすいません」

    洋榎「……恭子?」

    末原「宮永、最初粘ることもせず、簡単に二位和了りを選んだ」

    末原「でもその後は全然リンシャンとか槓とかせーへんのにすごい強くて」

    末原「最初の半荘だけトップとることができたけど、その他は場の支配力が尋常じゃなかった」

    末原「オカルト抜きで化け物。そんなやつ、憧れてしまいますわ」

    洋榎「……咲な、長野帰ってきてずっと閉じこもってたらしいんよ。ひたすら牌譜貪って、久が連れ出すまで廃人みたいな状態だったんやって」

    洋榎「うちは怖い。そこまでして得るものが正しいのか。そしてあんな打ち方する咲が」

    洋榎「思考誘導――あいつの普通じゃない読みと勘。うちはあれがオカルトの塊にしか見えへん」

    洋榎「それでもお前は、「あっ、」


    「ここ、あの、清掃中のとこでしたっけ?あれ?」

    57 = 3 :

    洋榎「さ、咲!? どうしたんここまできて」

    「トイレ探してて、それで私方向音痴だから、」

    洋榎「あーそっかそっか。そういやそんな属性あったな、忘れとったわ。丁度今な清掃終わったとこやねん」

    末原「せいそう……?」

    洋榎「よし、恭子ジュース飲みいこ。ほら休憩終わってまうで」

    洋榎「じゃあな咲。戻り方はわかるよな」

    「それぐらいなら大丈夫です。あと、末原さん」

    末原「ん」

    58 :

    咲はある意味衣常態か
    魔物がドンジャラやめて麻雀を打ち始めてしまった

    60 = 16 :

    リャンペーコーって末原さんへの二回戦の意趣返しにしか見えん

    61 = 3 :

     
    「最初の半荘にトップとられたの、すっごい悔しかったです。あとでもう一戦お願いしますっ」

    洋榎(ヒャー)

    末原「うん。またトップ取ったるわ。本気で潰すつもりでこい」

    「ありがとうございます」ニコ


    洋榎「……恭子お前、成長したな」

    末原「そうですか?」

    洋榎「……あと、もううちら引退やから敬語はやめてくれ」

    末原「それもそう――やな」

    62 = 3 :

    ◇◆◇◆◇◆
    洋榎「そろそろ戻らんと」

    末原「……」

    洋榎「どした?」

    末原「なんか昔に戻れた感じがして」

    洋榎「恭子は色々背負ってたからな。うちは好き勝手やってたからそんなことあらへんけど」

    末原「部長になれ言われた日の夜は眠れんかった」

    洋榎「恭子らしいわ。そうやって責任を感じるのはええとこや。うちにない素質やな」

    末原「うち自身は単なるびびりかと思ってたけど、そう言ってもらえるとうれしい」

    洋榎「のびのび打つ麻雀もええやろ」

    末原「せやね。ほんま久しぶりやわ」

    末原「そういやさっき、なんか言いかけたやろ」

    末原「宮永が来て、えーっとなんやったっけ」

    洋榎「ああ、――なんやったけなー」

    洋榎「うちも忘れたわ。感情のまま口走ってたし、たいしたことじゃないんよ。たぶん」

    末原「ふーん」

    63 = 3 :

      
    ガヤガヤ

    洋榎「なんか部室騒がしいな」ガチャ

    洋榎「戻ったで、え、あれ?なんか多くない?」

    由子「おかえりのよー」

    「おかえりです」

    郁乃「おかえんさ~い」

    「ああ洋榎、この二人、」

    「初めまして、咲さんと同じ清澄高校一年の原村です」ズイ

    「宮永咲の姉の宮永照です。うちの咲が迷惑をかけてないか心配で、」ズズイ

    「なにいってるんですか!咲さんは他人に迷惑なんてかけません!」

    「原村さん。会って半年もたたないあなたが私の咲についてどうこう言う資格があるのかな」

    「お姉さんだって二年もほったらかしにしといて、いまさら保護者面ですか」

    「……そこに触れるのは人としてどうかと思うよ……?」ギュルルルル!

    洋榎(うっわ、めんどくせー)

    64 = 16 :

    愛宕ネキと末原先輩の関係いいな

    65 = 3 :

     
    「はいはいストーップ。ここは現責任者の私が保護者も兼ねているので、これ以上の『咲は私のもの議論』は不毛でーす」

    洋榎「おいおい、火に油注ぐな」

    絹恵「う、うちも大阪にいる間は咲ちゃんの仮のお姉ちゃんやから、」

    洋榎「絹も黙っとき」


    ギャーギャー


    郁乃「末原ちゃ~ん、ほんまこの子らおもろいな~」

    末原「代行、楽しんでないであんた唯一の大人なんだからこの状況なんとかしてください」

    末原「というか今日は奈良行って知り合いと飲む言ってたじゃないですか」

    郁乃「あれは、いろいろあって中止したんよ~。それに団体トップ4と個人チャンプが来るなんて面白そうやん」

    66 = 3 :

     
    郁乃「それと、末原ちゃん。あんた今ええ顔しとるな。なんかあったん?」

    末原「解放されたん言うのはちょっと違うけど、久しぶり好き勝手麻雀打たせてもらって、その、気持ちよかったです」

    郁乃「せやか。元気になってもらえると私もうれしいで~」

    末原「そんで……、あの二人は?」

    郁乃「高校前でうろうろしてたから連れてきたんよ~。宮永さんが心配で長野からかけつけたらしいで」

    末原「へ、へぇ」

    ガチャ

    「もどりましたー。……あ」

    67 = 3 :

     
    照・「「!?」」

    「どうしたんだ、その髪!」

    「綺麗……じゃなくて、誰にやられたんですかっ」

    「こ、これは、」

    「久を信じて送り出したのに……。咲がグレた」ウウッ

    「だから私もついていけば良かったんです」

    「だからなぜ君は咲をどうにかできると思っている。結局、肉親の私がいかなきゃダメだったのか」

    「お姉さんは期待されてませんよ。それに一緒について行くという選択肢を放棄したのはお姉さんですよね」

    「放棄したわけじゃない。久が『私だけで大丈夫』って、」

    「部長がたらしなの知らないんですか?よく平気で妹さんを預けられたと思いますよ」

    「……」

    「そんなこと言ったって、久があんな目をして言うから安心しちゃったし、それに君だってうまく言いくるめられたんじゃないか。人のこと言えるの?愛があれば押し切れたはず」

    「それは……」

    「よくも好き勝手言ってくれたわねぇ……。ちょっときなさい」ゴゴゴ

    照・「「ひっ」」

    68 = 16 :

    完全にストーカーの域やで

    70 = 16 :

    白髪咲さんペロペロ

    71 = 3 :

    ◇◆◇◆◇◆

    「ごめんなさい」ペコ

    「すんませんした」ムスッ

    「あらら、教育が足りないみたいねぇ……」

    「!、ごめんなさい許してください」ペコォ

    「謝るのは私じゃなくて咲にだけどね」

    「私としたことが、体の変化に気付けないなんて……。もっと気をつけていれば」サワサワ

    「相談ぐらいしてほしい。私にだったらいくらでも面倒かけてもいいから」サスサス

    「あ、あはは、とりあえず髪の毛触るのやめてもらえるかな……」

    72 = 3 :

     
    洋榎「変態共も大人しくなったし、そろそろ始めよかー」

    「あのお二方どうします? せっかく全国区レベルが来てくれたんやし、卓入ってもらいましょうか」

    洋榎「せやな、あの個人決勝でチャンプにぼこられた借りも返さんとなぁ」ゴゴゴ

    「そうじゃなくてですね、指導回ってもらうって話ですよ」

    洋榎「血が騒ぐわぁ。まさかプロ入り前に一戦交えることができるなんて……」フフフ

    「こらあかんわ」

    73 = 3 :

     
    「と、いうわけで、チャンプ――じゃなくて宮永さんと愛宕先輩と原村さんが卓囲むんですが、あと一人、入りたい人~」

    シーン

    洋榎「新部長!気合みせろや!」

    「ですよねー。うちしかいないですよねー」

    由子「トップとったら焼肉おごるのよー」

    「はい。がんばります」

    洋榎「由子!うちは?」

    「洋榎は缶ジュース」

    「咲さん!絶対トップになります!そしたらあとで髪触らせてください!」

    「させるわけにはいけないな。それに君は少し発言に気をつけたほうがいい」ゴォッ


    「私達はあっちで打ちましょう」

    「そうですね」

    74 = 3 :

     
    ◇◆◇◆◇◆
    二時間後

    「ずるい……。よってたかって私を狙い撃ちするなんて」ションボリ

    「まさか照が二回続けてトップをとれないなんてねぇ。明日は槍でも降るのかしら」

    洋榎「うち、やりきったで……。たのしかっ、たよ」ガクリ

    絹恵「完全燃焼しとるけど、お姉ちゃんもトップとってないやん」

    洋榎「なんでこんな子に育ってまったんや。昔はもっと優しかったのに」ブツブツ

    「咲さん!約束です」ワキワキ

    「うんうん!和ちゃんすごかったよー」

    (ティヒヒ)

    「由子先輩!」

    由子「そのうちね。ちゃんと奢るから、ね。その目怖いのよー」

    郁乃「そろそろ締めようや~」

    75 = 30 :

    まどかがいるぞ

    76 = 16 :

    和ちょっと欲望に忠実すぎんよ~

    77 = 16 :

    漫爆発したか

    78 = 3 :

     
    「今日の部活はここまでですー。今後の日程についてはプリント配布しますんで確認お願いします」

    「それじゃ赤阪監督より一言お願いします」

    郁乃「んー、その前に、久ちゃんと照ちゃんから一言もらいたいな~」

    「……名門だけあってレベルの高い練習が臨めて大変収穫がありました。私はもう引退した身ですが、ここでの経験を東京に帰って後輩たちの糧になるよう生かせたらいいなと思います」

    (流石は二面相の照)

    「私は、そうですねー、やっぱり沢山の女の子たちに囲まれながら打つ麻雀は楽しいです」ニコ

    洋榎(ブレんなホンマにこいつは)

    (やっぱりたらしじゃないですか)

    (今日は何人落としたんだろう)

    郁乃「私からは、来月の練習試合までに新主将決めたいから、いろいろアピールしてや~ってだけ。誰にもチャンスあるで~」

    「以上です。解散」

    79 = 3 :

     
    ◇◆◇◆◇◆

    洋榎「よっしゃ飯食い行こう」

    「お好み焼き!お好み焼き!」ウキウキ

    洋榎「キャラ崩壊しとるで。……せっかくやし道頓堀いこか」

    「大阪といったらって感じね」

    洋榎「言うほど観光するところやないけどな」

    洋榎「恭子たちは?」

    由子「いくのよー」

    「同じく」

    末原「……」

    洋榎「恭子」

    末原「っ、どした?」

    洋榎「大丈夫かお前ー。さっきもずっとだんまりやったし。道頓堀行くけどついてく?」

    末原「お供させてもらうわ」

    洋榎「おうけい。気いしっかりせえよ?」

    80 = 3 :

    ◇◆◇◆◇◆
    鶴橋○月

    「席決めどうする?」

    「咲さんのとなりで」

    絹恵「咲ちゃんの横」

    「咲の横か下」

    末原「あ、うちも宮永さんの横がいい」

    洋榎「なんやて!?」

    「私のとなり?」

    洋榎「ちゃうやろ。めんどいからクジな」

    由子「それもめんどうなのよー」

    洋榎「じゃあ、咲、誰の横がいいか決めて」

    「残酷やなぁ」

    「ええ~~、それじゃあ、末原さんと絹恵さんで」

    絹恵「っしゃあああ!」ガッツポ

    末原「ありがとな」

    81 = 16 :

    しえん

    83 = 3 :

     
    照・「」チーン

    「オススメってある?」

    洋榎「○月焼きっちゅう看板メニューが、まぁハズレなくてええんやないか」

    「じゃあ私はそれ。みんなは適当に頼んで分けましょう」

    「そして支払いは私に任せないさい!」

    おおー

    「ホテル代バックと学校からのお小遣いがあるからね。好きなだけ頼むといいわ」

    「好きなだけ……?」

    洋榎「なんやチャンプ。食い意地はってんのか」

    「私の胃に限界はない。故に最強」

    洋榎「どっちが食えるかやりあうか? さっきのリベンジマッチや」

    「第三回長野焼き芋大食い競争優勝の私にか?」

    洋榎「はん、問題あらへん。底なし沼の洋榎言われたうちや。負けるきせえへんわ。地元やし」

    「かかってこい」

    84 = 16 :

    咲さんハーレムやな

    86 = 59 :

    ええ~とか言いつつ殆ど即答してはる咲ちん

    87 = 3 :

     
    ◇◆◇◆◇◆

    末原「ここの⑨筒切りたいんやけどどう思う?うちはペンチャンより良形持っていきたいんやけど」

    絹恵「うちもそう思います。だけど咲ちゃんはそのままリーチしてますね」

    「はい。ここで部長の視線から推測するに既に張ってました。だから私は――」

    ジュージュー

    「ねぇ、ここまで麻雀にのめりこんでる咲って珍しくない?」

    「すごい楽しそう……」チュー

    「聞いてる?」

    「……聞いてます。正直怖いぐらいです。それとなんというか」

    「魅力的」

    「それは以前からですけど。正確に言えば、より魅力的になった、です。部長狙ってます?」

    「私は不退転の決意があるの。安心して」

    「咲さん、以前より人を惹きつけるなにかがある……。だからみんな樹液に群がるコガネムシの如く咲さんにまとわりつくんです」ヂュゴゴゴ

    「……ドリンク、持ってこようか?」

    「私が行きます」スッ

    88 = 3 :

     
    「あ、咲さんのグラスも空ですね。持っていきましょうか?」

    「いいの?ありがとう和ちゃん」ニコ

    「すいませんグラスを、」

    「待て、私が取ってあげよう。それと私のも頼む」スススッ

    (今、明らかに自分のと咲さんのグラスを入れ替えた!?)

    (いや、あの手馴れた手つき、何千何万とくりかえしているはず。入れ替えた動きさえブラフかもしれない)

    (油断していました。もう少し注視していれば判別できたのに……)

    (こっちの思惑がバレているのか……。ならばこれは『牽制』であり『利用』されているッ)

    「咲と私は『オレンジジュース』。二人とも『オレンジジュース』だぞ?いいか、忘れるなよ……」フフフ

    (二人が同じ内容物なら、お姉さんが受け取った時点で、咲さんに渡すほうを選択するのは、お姉さんですね)

    (だったらこの二つのグラスには差異があるはず。お姉さんだけが見抜ける小さな違い)

    (わからない、一体どうすれば気付けるッ)

    (いっそ運否天賦に……いや、)

    (それでは咲さんのグラスを手に入れる確率は二分の一。ここは確実に獲る!)

    89 = 20 :

    本妻は誰なのか

    90 = 16 :

    変なところで駆け引き始まっとる

    91 = 3 :

     
    (結局ドリンクバー前まで来たのに未だに『差異』に気付けていない)

    (グラスの底も)クルッ

    (目に映る証拠は何一つありません……)

    「目に映る?」

    (まさか、)サスサス

      ”!?”

    (彫ってある……。浅く広くだけど、確実に)

    (右腕の回転パワーを指先まで伝え、擦り傷を残さず削り取ったのですね)

    (文字、でしょう。……『て』、『る』、『の』?)

    (『てるの』、グラスの所有権を主張するものでしょうか)

    (そんなことにわざわざ?印ならここまで複雑な文字をつけなくていい)

    (そうこれは、『照のグラス』ではなく、『照の(物の)咲のグラス』の意!)

    (あのにじみ出る変態性と独占欲から、彼女の持ち物全てに印をつけている可能性すらある)

    (きもちわるい! けどこの勝負、私の勝ちです!)

    92 = 58 :

    どの口が気持ち悪いと言うかww

    93 = 85 :

    同族嫌悪やね

    94 = 16 :

    咲さんは真面目に麻雀の話してるのにこの二人は何してるんですかねぇ・・・

    95 = 3 :

     
    「ふふふ」

    洋榎「なにわらっとんのや。はよ食え」ハムハム

    (今頃原村さんは底の文字に気付き、そして理解し、私を出し抜いたと喜んでいるはず)

    洋榎「さっきの威勢はどうした」

    (しかし、甘いな。なぜ渡したグラス二つのうち一つに咲のが含まれていると考える?)

    洋榎「ほう無視か。ならばこっちにも手はあるで」

    (運否天賦であれば二分の一。そんな可能性にかければ私の敗北もありうる)

    洋榎「こんぐらいの大きさでええかな」

    96 :

    さすが高校生麻雀の頂点やで

    97 = 3 :

     
    (だから、私は用意した。もう一つのグラスを!)

    (店員さんに一つ追加の注文を告げるとき、周りに不審がられないよう注意したおかげで誰も気付いていない)

    (咲のグラスを受け取る瞬間、既にそれは膝元に待機。自分の体で隠しながら取り替える!)

    (そして今、さりげなくバッグにつっこんだ一個こそ、咲の接吻付きグラス!)※犯罪です

    (そして、誰も見てない隙に何食わぬ顔でテーブルの上のと交換し、使用するッッ)

    (会計時に入れ替えたグラスを出せば窃盗にならない。マイブレインイズパァーフェクツ!)


    洋榎「おい口開けろ」ガシ

    「は?」

    洋榎「あーん」ムリヤリ

    「あががががが」フガフガ

    98 :


    面白い

    99 = 3 :

    「末原先輩、なんだか変わりましたね」

    由子「一年坊の頃を思い出すのよー」

    「じゃあ戻ったって感じですか?」

    由子「そうね。強くなるためにひたすら打っていた女だもん。お昼の間もずっと麻雀誌読んでたのよー」

    「トラウマも乗り越えられたみたいやし、彼女ら招待して正解でしたね」

    「へぇー、うれしいこと言ってくれるじゃないの」ズイ

    由子「わっ!びっくりするのよー」

    「あらら、ごめんなさい。ついうれしくなっちゃって」

    「そういや咲ちゃん、引きこもってらしいけど、そんな風には見えませんね」

    「私が会ったときはずいぶんやつれてたけどね。久しぶりに打って調子もどせたんじゃない?」

    「でもあれって、インハイで会ったときと全然ちゃいますよ。今の咲ちゃんと打ってるとなんていうか、どす黒いオーラみたいな」

    由子「失礼なのよー」

    「……否定できないわ」

    100 = 3 :

     
    「竹井さんも感じます?心臓つかまれるようなあの感覚」

    「ええ、相手へのプレッシャーが尋常ではないわね。悪魔と打ってるのかと勘ぐっちゃうわ」

    「でもって卓以外だと普通の女の子なんですよねー」

    由子「ギャップ萌え?」

    漫・久「あ~」

    「だから余計に人を魅了するのかしら」


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