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元スレ咲「レズから逃げ切ったら10万円?」
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末原「そもそも本当に襲われてるとしても、悲鳴あげる時点でもう絶望的な状況やろ」
末原「助けに行ったって無駄で、あとは自分も捕まりに行くだけや」
穏乃「で、でももしかしたら助ける事だって……!」
末原「これ、鬼に支給されてる専用の手錠」ジャラ
穏乃「っ……」
末原「こいつかけられた時点で獲物側のゲームは終了。救済システムもない」
末原「あとは本部に売られるか、誰かの元で可愛がられるのを待つだけ」
穏乃「そ、そんな……」
末原「このゲームにおいて誰かを助けるのはほぼ不可能やし、そんなことしようとしてたら自分までも捕まってまう」
末原「よう覚えとき」
穏乃「……は、早く憧たちにも知らせなきゃ……そうじゃないと、憧たちも……!」
末原「……そいつが鬼ってことは考えへんの?」
穏乃「!!」
末原「助けに行ったって無駄で、あとは自分も捕まりに行くだけや」
穏乃「で、でももしかしたら助ける事だって……!」
末原「これ、鬼に支給されてる専用の手錠」ジャラ
穏乃「っ……」
末原「こいつかけられた時点で獲物側のゲームは終了。救済システムもない」
末原「あとは本部に売られるか、誰かの元で可愛がられるのを待つだけ」
穏乃「そ、そんな……」
末原「このゲームにおいて誰かを助けるのはほぼ不可能やし、そんなことしようとしてたら自分までも捕まってまう」
末原「よう覚えとき」
穏乃「……は、早く憧たちにも知らせなきゃ……そうじゃないと、憧たちも……!」
末原「……そいつが鬼ってことは考えへんの?」
穏乃「!!」
末原「まあ、誰かは知らんしどういう経緯でこのゲームに参加したかも知らんけど」
穏乃(あ、憧が……? みんなが……? そんなの、そんなのって……)
末原「心を強く持つ事やな。走れんようになったら終わりやで」
穏乃「……」
末原(……はぁ。無駄に時間使ってもうた。早くウチも本命探さんと……)
末原「それじゃ、頑張りな。もう見かけても助けへんで」
穏乃「待ってください!」
末原「?」
穏乃「どうして……助けてくれたんですか? 親切にいろんなこと教えてくれたし……」
穏乃「私のこと狙ってたんですよね……?」
末原「まあ、そうなんやけど……」
穏乃(あ、憧が……? みんなが……? そんなの、そんなのって……)
末原「心を強く持つ事やな。走れんようになったら終わりやで」
穏乃「……」
末原(……はぁ。無駄に時間使ってもうた。早くウチも本命探さんと……)
末原「それじゃ、頑張りな。もう見かけても助けへんで」
穏乃「待ってください!」
末原「?」
穏乃「どうして……助けてくれたんですか? 親切にいろんなこと教えてくれたし……」
穏乃「私のこと狙ってたんですよね……?」
末原「まあ、そうなんやけど……」
末原ちゃんは純粋に金目当てだったりして
もしくは洋榎ちゃんを守るために敢えて鬼の側とか
もしくは洋榎ちゃんを守るために敢えて鬼の側とか
>>156
凡人の私がどこまでやれるんか、少し楽しみです
凡人の私がどこまでやれるんか、少し楽しみです
>>159
あ、その名言を忘れてた。サンキュー
あ、その名言を忘れてた。サンキュー
穏乃「……どうしてですか?」
末原「……」
末原「君のそういうまっすぐなところとか、正義感強いところとかが……私の好きな人に似てたから、かな」
穏乃「その人も、このゲームに参加してるんですか?」
末原「……たぶん」
穏乃「あなたはどうしてこのゲームに……?」
末原「……ある人を守るため、かな」
穏乃「!」
末原(なに言うとるんやろウチ……)
末原「こ、今度こそ行くわ」
穏乃「ま、待って! 最後にお名前訊かせてください!」
末原「……姫松高校麻雀部3年、末原恭子」
穏乃「末原、恭子さん……」
末原「……」
末原「君のそういうまっすぐなところとか、正義感強いところとかが……私の好きな人に似てたから、かな」
穏乃「その人も、このゲームに参加してるんですか?」
末原「……たぶん」
穏乃「あなたはどうしてこのゲームに……?」
末原「……ある人を守るため、かな」
穏乃「!」
末原(なに言うとるんやろウチ……)
末原「こ、今度こそ行くわ」
穏乃「ま、待って! 最後にお名前訊かせてください!」
末原「……姫松高校麻雀部3年、末原恭子」
穏乃「末原、恭子さん……」
末原「……君は」
末原「って言っても、ホンマは知っとるんやけどね。高鴨穏乃さん」
穏乃「えっ……ど、どうして……!?」
末原「インターハイベスト4、阿智賀高校の大将の一人やからね。麻雀やってる子やったら大体は知っとるよ」アハハ
穏乃「名前、呼んでくれれば良かったのに……」
末原「初対面やから」
末原「そんじゃ、幸運祈っとくわ。高鴨さんの知り合いとか捕まえてまうかもやけど恨まんとってな」
穏乃「はい! 末原さんなら酷いことしないと思うんで心配してないです!」
末原(目的のためやったら割と容赦なく扱うつもりやけど……)タハハ
穏乃「本当にありがとうございました! それじゃあ!」タタッ
末原(……さて。時間使ってもうた分取り戻さなな)
末原(私以外に捕まらんとってくださいよ、主将……)
末原「って言っても、ホンマは知っとるんやけどね。高鴨穏乃さん」
穏乃「えっ……ど、どうして……!?」
末原「インターハイベスト4、阿智賀高校の大将の一人やからね。麻雀やってる子やったら大体は知っとるよ」アハハ
穏乃「名前、呼んでくれれば良かったのに……」
末原「初対面やから」
末原「そんじゃ、幸運祈っとくわ。高鴨さんの知り合いとか捕まえてまうかもやけど恨まんとってな」
穏乃「はい! 末原さんなら酷いことしないと思うんで心配してないです!」
末原(目的のためやったら割と容赦なく扱うつもりやけど……)タハハ
穏乃「本当にありがとうございました! それじゃあ!」タタッ
末原(……さて。時間使ってもうた分取り戻さなな)
末原(私以外に捕まらんとってくださいよ、主将……)
今のとこの状況整理
鬼→末原、姉帯
逃げる側→咲、久、シロ、穏乃、洋榎
確定してるのはこんな感じか
鬼→末原、姉帯
逃げる側→咲、久、シロ、穏乃、洋榎
確定してるのはこんな感じか
―――――――――――
咲(スタートして2時間半。いつ終わるんだろうこれ……)
咲(小瀬川さんずっと寝てるし……緊張感ないなぁ……)
シロ「ん、ぅ……」スヤスヤ
咲(休めるときに休むのって、すごく大切だと思うけど……)
咲(私には無理だよ……)
ガサッ
咲「!」
咲(な、なに……?)
咲(さっき、変な音が……)
シロ「……宮永さん。走る準備しといて」ボソッ
咲「へっ……?」
シロ「すぐ近くに誰かいる。たぶん複数」
咲「そ、そんなっ……」アワアワ
咲(スタートして2時間半。いつ終わるんだろうこれ……)
咲(小瀬川さんずっと寝てるし……緊張感ないなぁ……)
シロ「ん、ぅ……」スヤスヤ
咲(休めるときに休むのって、すごく大切だと思うけど……)
咲(私には無理だよ……)
ガサッ
咲「!」
咲(な、なに……?)
咲(さっき、変な音が……)
シロ「……宮永さん。走る準備しといて」ボソッ
咲「へっ……?」
シロ「すぐ近くに誰かいる。たぶん複数」
咲「そ、そんなっ……」アワアワ
シロ(……完全に囲まれてる気がする)
シロ(ダルいなぁ……)
咲「こ、小瀬川さん、どうすれば……!」
シロ「慌てないで。まだ鬼に気付いてないフリしてて」
咲「で、でもこのままじゃっ……」
シロ「……ちょっとタンマ」
咲(は、早く逃げないと……)
咲(うっ……また、この感じ……姉帯さんに狙われたときみたいな……)
シロ「……宮永さん。私がここから左に向かって全力で走るから、宮永さんはあっちに向かって走って」
咲「えっ……そ、それだとはぐれて……!」
シロ「一緒にいられる方法考えたけど……二手に分かれないと両方とも助からないと思う。だから」
咲「そんなっ……」
シロ(ダルいなぁ……)
咲「こ、小瀬川さん、どうすれば……!」
シロ「慌てないで。まだ鬼に気付いてないフリしてて」
咲「で、でもこのままじゃっ……」
シロ「……ちょっとタンマ」
咲(は、早く逃げないと……)
咲(うっ……また、この感じ……姉帯さんに狙われたときみたいな……)
シロ「……宮永さん。私がここから左に向かって全力で走るから、宮永さんはあっちに向かって走って」
咲「えっ……そ、それだとはぐれて……!」
シロ「一緒にいられる方法考えたけど……二手に分かれないと両方とも助からないと思う。だから」
咲「そんなっ……」
シロ「別の場所でまた会おう。大丈夫、二人とも絶対に逃げ切れるから」
咲「小瀬川さん……」
シロ「それじゃあ、先に行くね」
咲「……」
シロ「……竹井さんには気をつけて」
咲「えっ? あっ、小瀬川さ……!」
シロ「塞! 私はこっちだよ!」ダダッ
塞「なっ……!?」
咲(お、鬼……!?)
塞「み、みんなシロそっち逃げた! 追って!」
塞「くっ、あとちょっとだったのに……!」ダダッ
咲「こ、小瀬川さんもしかして……私のために……」
咲「小瀬川さん……」
シロ「それじゃあ、先に行くね」
咲「……」
シロ「……竹井さんには気をつけて」
咲「えっ? あっ、小瀬川さ……!」
シロ「塞! 私はこっちだよ!」ダダッ
塞「なっ……!?」
咲(お、鬼……!?)
塞「み、みんなシロそっち逃げた! 追って!」
塞「くっ、あとちょっとだったのに……!」ダダッ
咲「こ、小瀬川さんもしかして……私のために……」
待てシロー!! って足はや!?
早く追って! 逃げちゃう逃げちゃう!
咲(わ、私も逃げなきゃ……! )
菫「そう簡単には逃がさんよ」ザッ
咲「……!?」
菫「結構な大人数で囲んでいたのに、まさかあんな風に突破されるとはな……」
咲(この人、白糸台の……)
菫「しかし、人数的にはまだまだ有利。果たして君に逃げ切れるかな……?」
咲「きゃああああ!?」ダダ
菫「そっちに行ったぞ! 回り込め!!」
早く追って! 逃げちゃう逃げちゃう!
咲(わ、私も逃げなきゃ……! )
菫「そう簡単には逃がさんよ」ザッ
咲「……!?」
菫「結構な大人数で囲んでいたのに、まさかあんな風に突破されるとはな……」
咲(この人、白糸台の……)
菫「しかし、人数的にはまだまだ有利。果たして君に逃げ切れるかな……?」
咲「きゃああああ!?」ダダ
菫「そっちに行ったぞ! 回り込め!!」
咲(捕まっちゃダメだ……! 小瀬川さんのためにも、絶対に……!)
菫(くっ、速い……! ここまで走れるようには見えなかったが……!)
咲「はぁ……! はぁ……!」ダダッ
咲「ってあれは……!」
衣「咲、ここで捕まってもらうぞ」ダッ
咲(衣ちゃん……! どど、どうしよう! 後ろにはあの人で、前からは……!)
衣「止まれ咲! 捕まって私の物になるんだ!」
咲「いい、嫌だよ!?」
衣「えっ」ガーン
菫「何してるんだ! 取り押さえろ!」
衣「ま、待って咲!」
菫(くっ、速い……! ここまで走れるようには見えなかったが……!)
咲「はぁ……! はぁ……!」ダダッ
咲「ってあれは……!」
衣「咲、ここで捕まってもらうぞ」ダッ
咲(衣ちゃん……! どど、どうしよう! 後ろにはあの人で、前からは……!)
衣「止まれ咲! 捕まって私の物になるんだ!」
咲「いい、嫌だよ!?」
衣「えっ」ガーン
菫「何してるんだ! 取り押さえろ!」
衣「ま、待って咲!」
咲「誰か助けてー!!」ウワーン
菫「そっちに行ったぞ亦野、渋谷! 逃がすな!」
衣「純、一! 咲を取り押さえて!」
咲(む、無線で連絡取り合うとかアリなの!?)
純「たっく、何やってんだアイツ……」
一「衣に真正面から捕まえろっていうのは無理な話だよ」アハハ
亦野(弘世先輩が追いつけないなんて……一体何者……?)
尭深「……来た」
咲(えええ!? 四人もいる!?)
菫「そっちに行ったぞ亦野、渋谷! 逃がすな!」
衣「純、一! 咲を取り押さえて!」
咲(む、無線で連絡取り合うとかアリなの!?)
純「たっく、何やってんだアイツ……」
一「衣に真正面から捕まえろっていうのは無理な話だよ」アハハ
亦野(弘世先輩が追いつけないなんて……一体何者……?)
尭深「……来た」
咲(えええ!? 四人もいる!?)
純「ごめんよ清澄の! こっちもお姫様の命令だから容赦なく行かせてもらうぜ」ポキポキ
亦野「宮永咲は何をしてでも捕まえろと言われている。覚悟」スチャ
一「純君ファイトー」
尭深「頑張って、誠子」ズズ
咲(は、端の二人はともかく、あんな二人を真正面から突破するなんて絶対に無理!)
咲「前がダメなら……横に!!」ダダッ
純「あんにゃろう小癪な!」
亦野「待て!!」
一「まあそりゃ横に逃げるよね」アハハ
尭深「……」ウンウン
菫「無駄だ! そっちのルートは宮守勢が固めて……!」
菫(ん、待てよ……宮守の連中は確かもう一人の方に……)
亦野「宮永咲は何をしてでも捕まえろと言われている。覚悟」スチャ
一「純君ファイトー」
尭深「頑張って、誠子」ズズ
咲(は、端の二人はともかく、あんな二人を真正面から突破するなんて絶対に無理!)
咲「前がダメなら……横に!!」ダダッ
純「あんにゃろう小癪な!」
亦野「待て!!」
一「まあそりゃ横に逃げるよね」アハハ
尭深「……」ウンウン
菫「無駄だ! そっちのルートは宮守勢が固めて……!」
菫(ん、待てよ……宮守の連中は確かもう一人の方に……)
菫「さ、先回り出来ていない! 全力で追え!」
衣「くっ、あの白いヤツに掻き乱されたか!」
純「待てコラー!!」
咲「た、助けてぇぇぇー!!」ウワーン
一「なんかちょっと可哀想だよね」アハハ
尭深「うん」ズズズ
―――――――――――――――
シロ「はぁ……はぁ……」
シロ(たぶん逃げ切れたと思うけど……)
衣「くっ、あの白いヤツに掻き乱されたか!」
純「待てコラー!!」
咲「た、助けてぇぇぇー!!」ウワーン
一「なんかちょっと可哀想だよね」アハハ
尭深「うん」ズズズ
―――――――――――――――
シロ「はぁ……はぁ……」
シロ(たぶん逃げ切れたと思うけど……)
見つかったー!?
いないですー! 完全に見失いましたー!
どこいったですかー!
シロ(……まだ近くにいる。しばらくは隠れてよ)
シロ(それにしても……やっぱり塞たち鬼だったか)
シロ(永水の人らも追ってきてたし……はぁ……)
シロ「もう捕まっちゃおうかなぁ……本気でダルい……」
シロ(豊音はああ言ってたけど、別に何されるってわけでもないだろうし……)
シロ「……ん? あれって……」
怜「すぅ……すぅ……」
いないですー! 完全に見失いましたー!
どこいったですかー!
シロ(……まだ近くにいる。しばらくは隠れてよ)
シロ(それにしても……やっぱり塞たち鬼だったか)
シロ(永水の人らも追ってきてたし……はぁ……)
シロ「もう捕まっちゃおうかなぁ……本気でダルい……」
シロ(豊音はああ言ってたけど、別に何されるってわけでもないだろうし……)
シロ「……ん? あれって……」
怜「すぅ……すぅ……」
シロ(確か、千里山の……どうしてこんなところに……)
怜「ん、んぅ……誰……?」
シロ「……大丈夫?」
怜「うーん……大丈夫やないかな……」
怜「病弱やのに随分走らされたから……もう満身創痍やわ……」
シロ「……」
怜「……アンタは鬼? って言っても、鬼やったら私にワッパかけてるか……」
シロ(ワッパ?)
シロ「……よく分かんないけど、一緒にここにいていい?」
シロ「ここ、寝たら気持ち良さそうだし、見つかりにくいだろうし」
怜「……別に私の場所でもないから」
シロ「……そう」
怜「ん、んぅ……誰……?」
シロ「……大丈夫?」
怜「うーん……大丈夫やないかな……」
怜「病弱やのに随分走らされたから……もう満身創痍やわ……」
シロ「……」
怜「……アンタは鬼? って言っても、鬼やったら私にワッパかけてるか……」
シロ(ワッパ?)
シロ「……よく分かんないけど、一緒にここにいていい?」
シロ「ここ、寝たら気持ち良さそうだし、見つかりにくいだろうし」
怜「……別に私の場所でもないから」
シロ「……そう」
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