昨日までのあらすじ

竹井久のもとに届いた一通の折り込みチラシ。
そこには『レズから逃げ切ったら100万円』という挑戦的な謳い文句が書かれていた。
久は私欲（海外バカンス）のため部員をそそのかしてこのデスマッチに参加する。

開始直後から同校内での裏切り行為が勃発し、ゲームは波乱の予感を見せ始める。
鶴賀の加治木ゆみは後輩のステルスレズに追いつめられるも、宮守の厨二系女子・臼沢塞の手を借り、なんとか難を逃れる。
その後二人は、隠れる場所の多いという南区画へと歩を進めたのであった。

ルール１
逃走者は正午から日が沈むまでの間、追跡者（レズ）から逃げ切らなければならない。

ルール２
逃走者には、同校の者同士のみ通信が可能なトランシーバーが付与される。

ルール３
捕まったものはエリア中央の『百合の檻』に閉じ込められ、『辱め』を受け続ける。

ルール４
最後まで逃げ切った者には100万円が与えられる。

深堀「お待たせ」

12:36

恒子『さぁ、ついに始まった『レズから逃げ切ったら100万円』企画・通称『レズ逃げ』！」

針生（略称あるのかよ）

恒子「放送席からは元気がモットー・期待の若手アナウンサー福与恒子と！」

針生「……同アナウンサー針生えりでお送りします」

恒子「東区画ではさっそく仲間同士の裏切りが発生し、波乱の予感を見せているぞー！」

恒子「この展開をどう見ますか針生アナ！？」

針生「……結局人は金の誘惑にはあらがえないってことでしょうかね」

恒子「針生アナからなにかどす黒いオーラが噴き出ていますがこの際それは無視しておきましょう！」

針生（だ、誰のせいだっつーの！）ｷﾞｷﾞｷﾞ

しえん

しえん

④

恒子「そして北区画においても騙し騙されの争いが繰り広げられています！」

針生（そこメインじゃないでしょうが……）

恒子「おおーっと！？ 早くも清澄高校の生徒がピンチに陥っているようです！」

針生「……囲まれていますね」

恒子「こちらからは顔が確認できませんが、2，3人の追跡者に包囲されています！」

恒子「いつまでも私たちの実況をウダウダ聞いていても楽しくないと思うので、ここでさっそく現場のカメラに映っていただきましょう！」

針生（それアナウンサーとしてどうなんだ）

恒子「……ところで針生アナ」

針生「……なんですか」

恒子「さっきの紹介で仰っていた『同アナウンサー』というのは若手ってところも含めての意味ですか？？？」

針生「……」ﾋﾟｷﾋﾟｷ

こーこちゃんウザかわ・・・ウザイ！

アラフォー世代なんだよなえりさん

12:36　北区画

久「くっ、囲まれたわ」

春「……大人しく捕まって」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

霞「痛いようにはしないわ」ﾆｯｺﾘ

巴「ワカメを許すなワカメを許すな……」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

咲「ど、どうしましょう、部長……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

まこ「ぜ、絶体絶命じゃあっ！」

優希「このままだとタコスが！ 10年分のタコスが失われるじぇ！」

池田「とりあえず誰かが囮になってその隙に逃げるしかないし！」

咲「でも誰が？？」

しえん

池田ァ！

支援やで

俺の鶴賀はやっぱり仲良しだなー

久・まこ・優希「……」

池田「……なんでこっち見るし！！」

久「ごめんなさい、池田さん」

まこ「短い付き合いじゃったの」

優希「お前のことは一生忘れない。心に刻み込んでおくじぇ」

池田「なんで勝手に決まってんだし！！ ここは公平にじゃんけんで……！」

霞「あの、もういいかしら？ 私たちは戦隊物の敵みたくいつまでも悠長に待ってないわよ？」

まこ「ひぃっ！」

久「っ！ みんな、全力ダッシュよ！」ﾀﾞｯ

優希「わーーーっ！」ﾀﾀｯ

>>15
もう仲間割れしてただろ！いい加減にしろ！

>>17
むっきーカワイイから許す
うんこだけど

春「追いかけるの面倒だからとっとと捕まって」ﾀﾀｯ

久「そ、そう簡単に捕まってたまるもんですか！」

久（あれ、そういえば咲は……？）



咲「……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ



優希「咲ちゃん、まだ逃げられてないじょ！」

まこ「あいつなにやっとるんじゃ！」

久「仕方ないわ、もともと咲の運動神経には期待できなかったしここは見捨てましょう！」

まこ「そうじゃな！」

優希「咲ちゃん、すまんじぇ！」

池田「お前らそれでも仲間かよ！」

しえん

まこ「ていうかわりゃなんで一緒の方向に走っとるんじゃ池田ァ！」

優希「そうだじょ！ 相手は3人、このままじゃ全滅も免れないじぇ！」

池田「はぁ！？ あんな多数決の暴力で囮になるなんてまっぴらごめんだし！！」

久「あんたってほんと最低のクズね！」

池田「お前にだけは言われたくないし！」

巴「はぁ、はぁ……捕まりなさいっ！！」ﾀﾀｯ

まこ「ひぃっ！」

優希（……さっきからあの赤髪モブの追跡者、染谷先輩のことを狙ってるじょ）

優希（あのチョココロネヘアの娘は部長狙いっぽいしここは……）

優希「部長、ここいらで二手に分かれるのはどうだ！？」

やっぱりキンクリは恨まれてたんですね

久「たしかにこのままじゃ埒が明かないわね」

まこ「つーてもどう分かれればいいんじゃ！」

優希「池田と私、部長と染谷先輩がいいと思うじょ！」

池田「なんであたしがお前と一緒なんだし！」

優希「他校なのに頭数に加えられただけ感謝しろ！」

まこ「ま、とりあえずそれでいくかのう！」

久「……」

優希「それじゃあのY字路を私らは右に行くじょ！」

まこ「わしらは左か！ 了解した！」

ふむ　タコスあざといな

タタッ

優希「よし、いまだじょ！」ﾀﾞｯ

巴（ちっ……二手に分かれられた！ ここは……）

春（狙いを一点に絞る……！）ﾀﾞｯ

久「くっ、やっぱり！」

まこ「やっぱりってどういうことじゃ！？」

久「優希に騙されたのよ！ あの二人はどちらも私たちに所縁のある人物……それを知ってわざとペアを組ませたんだわ！」

まこ「く、くそう！ 優希のやつめ！」

春「ﾎﾟﾘﾎﾟﾘﾎﾟﾘﾎﾟﾘ」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞｯ

久（か、加速した……！？ まずい！）

タコスと池田ァはだれとも所縁ないから安心だね

久（仕方ないわ……この手はできれば最後まで残しておきたかったけど）

ドンッ

まこ「えっ……」

恒子『清澄の竹井久、なんとなんと仲間を後方に突き飛ばしたぁあああああ！』

久（……グッバイマッコ）

春「くっ……！」

春（避けられない！）

どっしゃーん！

まこ「くぅ～……」

まこ（な、なにが起こったんじゃ……）

巴「やっと捕えた……」ﾆﾏｧ

まこ「ひぃぃいい！！」

ゲスすぎぃ！

下衆の極み

ファッキューヒッサ

この久はバチが当たりますね

前に似たようなｓｓあったな

巴「フフフ……お仕置きの時間ですよ」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

まこ「いやじゃ、いやじゃー！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

恒子『ここで早くも脱落者が1名！ 清澄高校・染谷まこ選手、無念の敗退！』

春「み、見失った……」

春（仲間まで売り飛ばすなんて、本当にあの人はゲス……許せない）

------------------------回想------------------------

春「……私を誑かしたのね」

久「あのさぁ……ただ一回ヤったくらいで彼女面しないでよ」

春「……黒糖を食べるあなたの顔がかわいいって……あの言葉は嘘だったの？」

久「ﾌﾟｯ、そんなのお世辞に決まってるじゃない」

久「黒糖ってそもそも黒くてうんこみたいだしパサパサするし、あんなの食べものじゃないわよ」

春「……っ」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

------------------------回想終わり------------------------

春（絶対に捕まえて黒糖をバカにしたことを後悔させてみせる……ッ）ﾎﾞﾘｯ

待ってた

部長畜生すぎんよ
キャプに開眼でうごきふさがれてはるると洋榎さんから犯られちゃえばいいのに

そもそもレズだった

時は遡り……12:45　北区画

咲「ぶ、部長！ 優希ちゃん！ おいてかないで！」

霞「ふふふ、仲間にまで見捨てられちゃってかわいそう」

咲「あ、あわわ……」ｶﾀｶﾀ

霞「そんなに震えちゃって……かわいい。怖がらなくていいのよ？」

霞「すぐに気持ちのいい世界へ連れていってあげるから。ふふふ……」

咲（に、逃げなくちゃヤラれる……！）

？？「咲さん危ない！！」ﾄﾞﾝｯ

霞「ぐっ……だ、だれ！？」

？？「人の恋人を横取りするなんてレズの風上にも置けません」

咲「こ、この声は……！」

助かってる気が全くしない

和「咲さん、お待たせしました」ｷﾘｯ

咲「和ちゃん！」

咲（でもその全身タイツの格好……和ちゃんももしかして……）

霞「あなた、たしか原村和ね。追跡者（レズ）のあなたがどうして私の邪魔をするのかしら？」

咲（やっぱり……）

和「咲さんは私が捕まえるんです！ それは確定事項なんです！」

霞「別に追跡者がだれを捕まえようと自由だわ」

和「ならそれを妨害するのも自由ですよね！？」

本命がやってきましたね

しえん

SIREN の高遠先生思い出した

てるてるうううう　はよきてぇええええ

霞「ふふ……たしかにそうね」

和「ジャマは許しませんよ」

霞「あら、邪魔をしているのはどちらかしら？ ふふ……」

咲「わ、わわ……」

咲（どうしよう……）

和「先手必勝……っ！」ｶﾞｼｯ

霞「あら、意外と力あるのね。やるじゃない……」ｸﾞｸﾞｸﾞ

恒子『おーっと、北区画でまさかの追跡者が取っ組み合いを始めたぁあああああ！！』

針生（こいつら仲間割れしかしないな……）

和「咲さん、逃げてください！ あとで迎えに行きますから！」

咲「えっ……う、うん」ﾀﾞｯ

霞「ちぃっ……」

しえ

迎えに行きますからｗｗｗ

咲「はぁ、はぁ……なんとか助かったよ」

咲「けど、あの様子だと和ちゃんも私のこと……」

咲「……」ﾌﾞﾙﾙｯ

咲「と、ともかくどこか身を隠せる場所を探そう！」

咲（どこか……どこかないかな……）ｷｮﾛｷｮﾛ

「咲、こっちだよ」

咲「ん？」

咲（誰か手招きしてる……）

咲（ど、どうしよう……同じ仲間だったらいいけど、もし追跡者だったら……）

「お菓子もあるよ。お腹すいたでしょ？」

咲（こ、この声……どこかで……）

これは　こうみょうな　わなだ

咲「……もしかして、お姉ちゃん？」

「！？」ﾋﾞｸｯ

咲「……お姉ちゃんなの？」

「……お、オネエチャンジャナイヨ」

咲「……」

咲「……ごめん、6年前冷蔵庫にあったプッチンプリン食べたの私なんだ」

照「な、なんだと！？」ﾊﾞｯ

咲「やっぱり……」

咲（しかも全身タイツ……）

照「あっ……こ、これはその……」ｱﾀﾌﾀ

やはりプリン説だったか……