私的良スレ書庫
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元スレ奉太郎「もう卒業……か…」
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胸がキュっとなった。ここで来るかと思いきや引っぱるねぇ、気になるわ
えるちゃんと結婚したら
お金持ちになって一生安泰や
究極の省エネや
お金持ちになって一生安泰や
究極の省エネや
……………
………
…
プルルル
奉太郎「里志?」
プッ
奉太郎「もしもし」
里志「奉太郎、今日、千反田さんと川辺でなにをしていたんだい?」
奉太郎「わざわざ言う必要性がない。切るぞ」
里志「僕に聞かれちゃ困るようなことだったのかい?」
奉太郎「……ただの世間話だ」
里志「ただの世間話ならどうして千反田さんが泣いていたんだい?」
奉太郎「…」
………
…
プルルル
奉太郎「里志?」
プッ
奉太郎「もしもし」
里志「奉太郎、今日、千反田さんと川辺でなにをしていたんだい?」
奉太郎「わざわざ言う必要性がない。切るぞ」
里志「僕に聞かれちゃ困るようなことだったのかい?」
奉太郎「……ただの世間話だ」
里志「ただの世間話ならどうして千反田さんが泣いていたんだい?」
奉太郎「…」
奉太郎「千反田が泣いてた? それは気付かなかったなあ。なにかの間違いじゃないのか? 目にゴミが入った……」
里志「奉太郎!」
奉太郎「…」
里志「いったい千反田さんになにを言ったんだい?」
奉太郎「色恋沙汰には興味ないと言った。それだけだ」
里志「そんな! どういう話からそうなったのかは知らないけど、それはつまり奉太郎が千反田さんを振ったってことじゃないか!?」
奉太郎「はじめからそれを意図して言った」
里志「?」
里志「奉太郎!」
奉太郎「…」
里志「いったい千反田さんになにを言ったんだい?」
奉太郎「色恋沙汰には興味ないと言った。それだけだ」
里志「そんな! どういう話からそうなったのかは知らないけど、それはつまり奉太郎が千反田さんを振ったってことじゃないか!?」
奉太郎「はじめからそれを意図して言った」
里志「?」
奉太郎「里志、お前は正しかった」
奉太郎「自分で言うのもなんだが今日確信した。千反田はオレに対して好意を抱いてくれている」
里志「だったら!」
奉太郎「だからこそオレはそれを切り捨てた。仮にオレがここでなにかにおわすようなことを言ってみろ」
奉太郎「それが受験に響くかもしれない。特に千反田は今は追い込みの時期だ。ストレスも溜まってるだろう。これ以上余計な心配事を増やさせたくない」
里志「そんなの間違ってる!」
奉太郎「自分で言うのもなんだが今日確信した。千反田はオレに対して好意を抱いてくれている」
里志「だったら!」
奉太郎「だからこそオレはそれを切り捨てた。仮にオレがここでなにかにおわすようなことを言ってみろ」
奉太郎「それが受験に響くかもしれない。特に千反田は今は追い込みの時期だ。ストレスも溜まってるだろう。これ以上余計な心配事を増やさせたくない」
里志「そんなの間違ってる!」
奉太郎「間違えてる?」
里志「そうさ、奉太郎は千反田さんの気持ちにこたえてないじゃないか!」
奉太郎「データベースは結論を出せないんじゃなかったのか?」
里志「そ、それは…」
奉太郎「反論ならもっと論理的に示してくれ。いつものお前らしくないぞ」
里志「…」
奉太郎「今日は千反田にとって辛かったかもしれない。でも今日の辛さは時の流れの中で時効になる」
里志「時効?」
奉太郎「そう、時効だ。大体、頭脳明晰、眉目秀麗の豪農のお嬢様とオレじゃ住む世界が違う」
里志「そうさ、奉太郎は千反田さんの気持ちにこたえてないじゃないか!」
奉太郎「データベースは結論を出せないんじゃなかったのか?」
里志「そ、それは…」
奉太郎「反論ならもっと論理的に示してくれ。いつものお前らしくないぞ」
里志「…」
奉太郎「今日は千反田にとって辛かったかもしれない。でも今日の辛さは時の流れの中で時効になる」
里志「時効?」
奉太郎「そう、時効だ。大体、頭脳明晰、眉目秀麗の豪農のお嬢様とオレじゃ住む世界が違う」
奉太郎「じゃあもう切るぞ」
里志「待って! 奉太郎!」
奉太郎「なんだ?」
里志「最後に聞かせてよ。奉太郎は千反田さんのことをどう思ってるの!?」
奉太郎「なんとも思ってない。ただのかつての部員の一人だ」
里志「でっ、でもそれは……!」
ツーツーツー
奉太郎「これで良かったんだよ……」
里志「待って! 奉太郎!」
奉太郎「なんだ?」
里志「最後に聞かせてよ。奉太郎は千反田さんのことをどう思ってるの!?」
奉太郎「なんとも思ってない。ただのかつての部員の一人だ」
里志「でっ、でもそれは……!」
ツーツーツー
奉太郎「これで良かったんだよ……」
……………
………
…
摩耶花「いよいよ明日だね」
里志「とうとう僕達も卒業か~長いようで短い三年間だったよ~」
える「摩耶花さん! 福部さん! お久しぶりです」
摩耶花「うわあ! ちーちゃん久しぶり~! そういえば自由登校になってから全然会えてなかったよね~」
える「そうです! 思い出しました! 明日、卒業式の後、古典部員で集まって最後のお別れ会をしようと思っていたんです!」
摩耶花「そんな~お別れだなんて。高校が終わっても私達は友達でしょう?」
える「ふふふ、そうですね。でもあくまで形式的なものとして、です」
………
…
摩耶花「いよいよ明日だね」
里志「とうとう僕達も卒業か~長いようで短い三年間だったよ~」
える「摩耶花さん! 福部さん! お久しぶりです」
摩耶花「うわあ! ちーちゃん久しぶり~! そういえば自由登校になってから全然会えてなかったよね~」
える「そうです! 思い出しました! 明日、卒業式の後、古典部員で集まって最後のお別れ会をしようと思っていたんです!」
摩耶花「そんな~お別れだなんて。高校が終わっても私達は友達でしょう?」
える「ふふふ、そうですね。でもあくまで形式的なものとして、です」
データベースと2年越しの恋を叶えた摩耶花とこのSSの序盤のまやかは別人
摩耶花「あれ? ところで折木は?」
里志「奉太郎なら今日は来てないみたいだよ」
摩耶花「折木、今日が登校日ってこと忘れてんじゃないの?」
里志「そうかもしれないね」
える「でもどうしましょう。折木さんにも連絡しておかないと……」
里志「まあさすがに卒業式には来るでしょ。でもまあ僕がいちおう連絡しておくよ」
える「ありがとうございます」
里志「奉太郎なら今日は来てないみたいだよ」
摩耶花「折木、今日が登校日ってこと忘れてんじゃないの?」
里志「そうかもしれないね」
える「でもどうしましょう。折木さんにも連絡しておかないと……」
里志「まあさすがに卒業式には来るでしょ。でもまあ僕がいちおう連絡しておくよ」
える「ありがとうございます」
このデータベースはえるたその好きなひとがほうたると決め付けてるけど許婚がいるとかは考えなかったのかな?
面白いからいいけど
面白いからいいけど
>>72
データベースならその辺はある程度調べてあるんじゃないの?
データベースならその辺はある程度調べてあるんじゃないの?
……………
………
…
プルルル
奉太郎「里志か……」
プッ
奉太郎「もしもし」
里志「奉太郎かい? 今日はなんで来てなかったの?」
奉太郎「今日は登校日っていってももう受験は終わってるしな。省エネだ」
里志「奉太郎らしいね。まあいいや、ところで明日のことなんだけど卒業式の後、古典部でお別れ会をすることになったんだ」
里志「だから卒業式の後、部室に集合だってさ」
奉太郎「そうか。オレは卒業式には行くがそのお別れ会には参加しない。千反田達にはそう言っておいてくれ」
………
…
プルルル
奉太郎「里志か……」
プッ
奉太郎「もしもし」
里志「奉太郎かい? 今日はなんで来てなかったの?」
奉太郎「今日は登校日っていってももう受験は終わってるしな。省エネだ」
里志「奉太郎らしいね。まあいいや、ところで明日のことなんだけど卒業式の後、古典部でお別れ会をすることになったんだ」
里志「だから卒業式の後、部室に集合だってさ」
奉太郎「そうか。オレは卒業式には行くがそのお別れ会には参加しない。千反田達にはそう言っておいてくれ」
里志「奉太郎! どうしてそんな……」
奉太郎「オレはやらなくていいことはやらない」
里志「この期に及んでなに言ってんだよ! 千反田さんと会うのはこれで最後かもしれないんだよ!」
奉太郎「オレには関係ない!」
里志「!」
里志「とっ、とにかく奉太郎! 僕は奉太郎を引っ張ってでも……!」
奉太郎「うるさい!!」
ツーツーツー
………
…
プルルル プルルル
プッ
奉太郎「うるさいと何度言えば分かる!」
える「あっあの、折木さん?」
奉太郎「オレはやらなくていいことはやらない」
里志「この期に及んでなに言ってんだよ! 千反田さんと会うのはこれで最後かもしれないんだよ!」
奉太郎「オレには関係ない!」
里志「!」
里志「とっ、とにかく奉太郎! 僕は奉太郎を引っ張ってでも……!」
奉太郎「うるさい!!」
ツーツーツー
………
…
プルルル プルルル
プッ
奉太郎「うるさいと何度言えば分かる!」
える「あっあの、折木さん?」
ちゃんと携帯持ってなくて誰これ構わず声を荒げている描写はグッドだ
奉太郎「千反田?」
える「急に声を荒げてどうしたんですか? 私、びっくりしました」
奉太郎「あ、いや、なんでもない」
える「ふふふ、でもラッキーでした」
奉太郎「ラッキー?」
える「はい、怒った折木さんなんてはじめてでしたから」
奉太郎「オレだって怒るときは怒る」
える「そうですね。ふふふ」
奉太郎「それで、いったい何の用だ?」
える「はい、なぜ折木さんが怒っていたのかも気になりますが……」
奉太郎「ならん」
える「そうですよね。時間も遅いですし、それは後日にしましょう」
奉太郎(後日……か……)
える「急に声を荒げてどうしたんですか? 私、びっくりしました」
奉太郎「あ、いや、なんでもない」
える「ふふふ、でもラッキーでした」
奉太郎「ラッキー?」
える「はい、怒った折木さんなんてはじめてでしたから」
奉太郎「オレだって怒るときは怒る」
える「そうですね。ふふふ」
奉太郎「それで、いったい何の用だ?」
える「はい、なぜ折木さんが怒っていたのかも気になりますが……」
奉太郎「ならん」
える「そうですよね。時間も遅いですし、それは後日にしましょう」
奉太郎(後日……か……)
える「実は福部さんにも連絡して下さるようにお願いしていたのですが、私も部長としていちおう連絡しておいた方が良いと思いまして」
奉太郎「古典部のお別れ会のことか?」
える「もう福部さんから聞いていましたか?」
奉太郎「ああ、卒業式の後に部室で、だろ?」
える「はい、そうです」
奉太郎「……」
える「折木さん」
奉太郎「なんだ?」
える「絶対、来て下さいね!」
……………
………
…
奉太郎「古典部のお別れ会のことか?」
える「もう福部さんから聞いていましたか?」
奉太郎「ああ、卒業式の後に部室で、だろ?」
える「はい、そうです」
奉太郎「……」
える「折木さん」
奉太郎「なんだ?」
える「絶対、来て下さいね!」
……………
………
…
尾道「卒業生、退場」
パチパチパチパチ
……………
………
…
里志「いや~感動的な卒業式だったね~」
摩耶花「私も少しちーちゃんから貰い泣きしちゃった」
える「えっ、すみません。摩耶花さん……」
摩耶花「いや、別にそんなせめてるわけじゃないから」
摩耶花「あれ? そういえば折木はまだ来てないの? 卒業式のときはいたけど」
里志「……奉太郎なら来ないよ」
摩耶花「えっ? なんで福ちゃん連絡したんでしょ?」
える「折木さんは来ますよ」
里志「?」
える「絶対に来てくれます」
パチパチパチパチ
……………
………
…
里志「いや~感動的な卒業式だったね~」
摩耶花「私も少しちーちゃんから貰い泣きしちゃった」
える「えっ、すみません。摩耶花さん……」
摩耶花「いや、別にそんなせめてるわけじゃないから」
摩耶花「あれ? そういえば折木はまだ来てないの? 卒業式のときはいたけど」
里志「……奉太郎なら来ないよ」
摩耶花「えっ? なんで福ちゃん連絡したんでしょ?」
える「折木さんは来ますよ」
里志「?」
える「絶対に来てくれます」
里志「千反田さん、どうしてそう言い切れるの?」
える「私、折木さんと約束したんです」
里志「(僕には行かないって行ってたのに……やっぱり奉太郎は……)」
摩耶花「まあ確かに折木は約束は絶対守るからね」
里志「……」
える「気長に待ちましょう。いただき物のお菓子を持って来ました。好きにつまんで下さい」
摩耶花「うわ~おいしそう~」
……………
………
…
える「私、折木さんと約束したんです」
里志「(僕には行かないって行ってたのに……やっぱり奉太郎は……)」
摩耶花「まあ確かに折木は約束は絶対守るからね」
里志「……」
える「気長に待ちましょう。いただき物のお菓子を持って来ました。好きにつまんで下さい」
摩耶花「うわ~おいしそう~」
……………
………
…
……………
………
…
摩耶花「遅い! 折木の奴なにしてんのよ!」
里志「さすがにちょっと遅すぎるよね」
える「折木さん……」
里志「やっぱり来ないみたいだね」
摩耶花「最後の最後でなんなのよあいつは!」
里志「もう下校時間も近いし、そろそろ学校を出た方がよさそうだね」
摩耶花「仕方ない。今日はこれでお開きね」
える「あの~摩耶花さん、福部さん」
里志「なんだい千反田さん?」
える「せっかくですしこのまま解散というのもちょっと寂しいです。どうでしょう私の家で本格的にお別れ会をしませんか?」
………
…
摩耶花「遅い! 折木の奴なにしてんのよ!」
里志「さすがにちょっと遅すぎるよね」
える「折木さん……」
里志「やっぱり来ないみたいだね」
摩耶花「最後の最後でなんなのよあいつは!」
里志「もう下校時間も近いし、そろそろ学校を出た方がよさそうだね」
摩耶花「仕方ない。今日はこれでお開きね」
える「あの~摩耶花さん、福部さん」
里志「なんだい千反田さん?」
える「せっかくですしこのまま解散というのもちょっと寂しいです。どうでしょう私の家で本格的にお別れ会をしませんか?」
摩耶花「いいね~! じゃあお言葉に甘えて」
里志「駄目だ!」
摩耶花「え?」
里志「千反田さんはまだ後期の試験もあるんだ。僕らが遊びに行ったりしたら迷惑だよ」
える「いっ、いえそんな」
摩耶花「でもほら、ちーちゃんもこう言ってくれてるんだし……」
里志「駄目だと言ったら駄目だ!」
摩耶花「……福ちゃんが怒った」
里志「駄目だ!」
摩耶花「え?」
里志「千反田さんはまだ後期の試験もあるんだ。僕らが遊びに行ったりしたら迷惑だよ」
える「いっ、いえそんな」
摩耶花「でもほら、ちーちゃんもこう言ってくれてるんだし……」
里志「駄目だと言ったら駄目だ!」
摩耶花「……福ちゃんが怒った」
摩耶花「福ちゃんがそこまで言うなら……」
える「そうですね。残念ですが……」
里志「ごめん、ちょっと言い過ぎたよ。じゃあそろそろ帰ろうか」
……………
………
…
摩耶花「福ちゃん? さっきなんであんなにむきになってたの?」
里志「ちょっと色々事情があってね」
摩耶花「……なんか今日の福ちゃん、うれしそう」
里志「ははは、そうかな」
える「そうですね。残念ですが……」
里志「ごめん、ちょっと言い過ぎたよ。じゃあそろそろ帰ろうか」
……………
………
…
摩耶花「福ちゃん? さっきなんであんなにむきになってたの?」
里志「ちょっと色々事情があってね」
摩耶花「……なんか今日の福ちゃん、うれしそう」
里志「ははは、そうかな」
える(なぜ折木さんは今日来てくださらなかったのでしょうか?)
える(やはり二ヶ月のあれが原因なのでしょうか……)
える(このような形で折木さんとお別れになるなんて……)
える(それとも今のこの思いもかつて折木さんがいうように『時効』になっていくのでしょうか?)
える「!」
奉太郎「よう、千反田」
える(やはり二ヶ月のあれが原因なのでしょうか……)
える(このような形で折木さんとお別れになるなんて……)
える(それとも今のこの思いもかつて折木さんがいうように『時効』になっていくのでしょうか?)
える「!」
奉太郎「よう、千反田」
>>94
奉太郎がそんなポーズで呼びかけてる姿想像してワロタwwwwww
奉太郎がそんなポーズで呼びかけてる姿想像してワロタwwwwww
>>94
ヒュ~
ヒュ~
える「折木さん!? どうしてこんなところに?!」
奉太郎「いや~やっぱもう3月とはいえ寒いな~」
える「折木さん、私の質問に答えて下さい」
奉太郎「ああ」
える「……」
奉太郎「けじめをつけるためだ」
える「けじめ……ですか……?」
奉太郎「いや~やっぱもう3月とはいえ寒いな~」
える「折木さん、私の質問に答えて下さい」
奉太郎「ああ」
える「……」
奉太郎「けじめをつけるためだ」
える「けじめ……ですか……?」
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