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    元スレP「誰だお前?」美希「そんな……ひどすぎるの!」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - アイドルマスター + - 星井美希 + - 春香 + - 美希 + - 雪歩 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    501 = 365 :


    「だ、だからやめようって言ったんだよ!」ブルブル

    美希「だ、だめなのミキ……。ここで引き下がったら……」ブルブル

    真美「あ、亜美……。真美は相当ヤバいことに首突っ込んじゃったっぽいよ……」ブルブル

    「あ、真美、そういえば亜美は?」

    美希「いつも一緒なのに」

    真美「……亜美は置いてきた。はっきり言ってこの闘いにはついて来れない」

    美希「竜宮小町のお仕事が忙しいんだね……」

    503 = 424 :

    506 :

    四条たかたかちゃん!

    507 = 365 :


    「とりあえず、貴音を詮索するのはもうやめにしよう」

    真美「うん! 真美的にもちょっと残念だけど、この事件は迷宮入りがいいって思う」

    美希「……もう、遅いよ」

    真美「え?」

    美希「ミキね、今日朝やる気満々すぎてね」ブルブル

    「……!」

    美希「貴音のバッグの中に盗聴器しかけちゃったの」ガクガクブルブル

    真美「……さっきので、真美達三人が何か企んでるってのはすでにバレてる!」

    「何かあれば自分ら三人がやったってすぐ分かっちゃうぞー!」

    美希「そう。もう、後には引けないってことなの…………!!」

    508 = 365 :


    美希「もう貴音は仕事に行ったの。おそらく今日は事務所に帰ってこない」

    「つまり盗聴器を回収できるのは明日ってこと?」

    美希「そう。物的証拠がある限り、ミキ達に平和は来ないの。だから、盗聴器を何事もなかったかのように回収し、ミキ達は何もしてないと言い通すの! 名付けて……」

    美希「オペレーションTAKANE!!」

    真美「あんまかっこよくない!!!」

    509 = 365 :


    「とりあえずじゃあ明日の朝一に集合ってことか?」

    美希「そう。そして貴音が事務所にやって来次第、……ミッションを開始する!」

    真美「オ、オペレーションじゃなかったの!!?」

    美希「まずフェイズ1にて響と真美は貴音を引き付ける。出来るだけバッグから遠ざけて」

    「わ、分かった!」

    美希「そしてフェイズ2でミキが貴音のバッグから、盗聴器を抜き取る! それ以降は貴音に何を聞かれても『何もしてない』の一点張りなの!」

    真美「な、なんかミキミキが頼りになる!」

    美希「一年皆より多く経験したからなの!」

    「種を撒いたのは自分だけどな」

    美希「うっ……」

    510 = 365 :


    美希「とりあえず、ここは協力してピンチを脱する時なの!」

    「ああ。そうだな。絶対全員で生き残るぞ!」

    真美「どんな時だって、真美達三人は仲間だ」

    美希「絶対に裏切ったり、見捨てたりしない!」

    「死ぬときは皆一緒さー!」

    真美「団結した真美達に、怖いものはなにもないYO→!!!」

    美希「じゃあ行くよ! せーの」

    三人「ファイト! おー!!」

    511 :

    512 = 506 :

    あれ、これ美希以外巻き込まれただけなの

    513 = 365 :



    美希(せっかく仕掛けたから一応聞くの)

    美希(貴音の声? いや、違う!!)

    美希(しかも一人だけの声じゃない……。貴音以外に、かなりたくさんの人間がいる)

    美希(時刻はもう12時を回っているの!)

    美希(こんな時間に何を!? 事件の臭いなの!)

    美希(……っ! この声、聴き覚えがある!)







    美希「…………これ、ダウンタウンの浜田の声なの……!!!!」

    美希「って深夜バラエティ見てるだけか!!」

    514 :

    おい、仮にも芸能界に居てダウンタウンを呼び捨ては

    515 = 356 :

    まあ本人の目の前でもないしいいだろ

    516 = 365 :


    翌朝

    美希(遅くまで盗聴してたせいで寝過ごしちゃったの。みんなごめんなの!)

    美希「おはようございますなの! 二人とも遅れちゃってごめんなの」ガチャ



    貴音「――――おそかったですね。美希」

    美希「た、貴音!?」


    そこには手と足を完全に拘束され、目を塞がれた響と真美がいた。

    美希「ひ、ひどい! なんてことを! これじゃまるでタリバンに捕まったアメリカ人記者なの!」

    美希「二人とも大丈夫!!」ダッ

    貴音「無駄ですよ、美希。今の二人には私以外のどんな声も届かない。そうしてあるのです」

    美希「くっ! 卑怯者!!」

    517 = 365 :


    貴音「卑怯者……ですか。その卑怯者が誰かを今から確かめましょうか」

    美希「どういうことなの?」

    貴音「響、私の声が聞こえますか?」

    「た、貴音ぇ! 許してくれ! 自分が悪かったぞ!」

    貴音「響……反省しているのですね。では、もしこの質問に答えてくれたら、響を許してあげましょう」

    「ほ、ほんとか! よかった、よかったぞ!」

    貴音「ええ。響。私の鞄に、盗聴器なるものを仕掛けたのは誰ですか?」

    「そ、それは…………」

    貴音「教えてください、響」

    「い、いくらなんでもそれは無理さー! 自分は絶対言わない!! 絶対に仲間を裏切らないって誓ったんだ! そんな簡単に仲間を売る訳ないぞ!」

    貴音「そうですか」

    518 = 424 :

    貴音恐ろしい子

    519 = 356 :

    貴音さんは恐ろしいお人やでぇ

    520 = 365 :


    貴音「今、同じ質問を真美にしているのですが、響と同じようになかなか答えてくれなくて」

    「当たり前だろ! 自分たちの結束は完璧だからなー!!」

    貴音「だから、二人のうち先に質問に答えてくれた方だけ、許してあげることにしようと思います」

    「……っ!」

    貴音「代わりに言うのが遅かった方には、きつーいお仕置きを用意しなきゃいけませんね」


    美希(やられた!! これは!!)

    ――――囚人のジレンマ

    有名な自白の取り方だ。
    それぞれお互いを認識できない状況で、二人に自白の早い者勝ち競争をさせる。
    それはまさに強い絆をあざ笑うかのように相手を締め付ける。卑劣な拷問。

    貴音は響に言ったのと全く同じことを、真美にも囁いた。

    521 = 365 :


    (真美だって絶対、仲間を裏切ったりしないはずだ! だから自分も信じる……)

    (待てよ……。だけど真美はああ見えてずるいところとか適当なところあるし……)

    (律子から二人が逃げてるところとかから推察すると、絶対にお仕置きとかは受けたくないタイプだ)

    (うん。やっぱりよく考えるとお仕置きを回避するためには手段を厭わない……そういうやつだ)

    (もしかしたら早々に自白しているかもしれない……)

    (いや、だけどまだ自分はお仕置きされてないぞー? ってことは、まだ真美は自白していないってことだ)

    (でも……今まさに自白しようとしているところかもしれない)

    (そしたら貴音のお仕置きを受けることになるのは……自分……)

    (なら先手を打って自白してしまった方が得なんじゃないか?)

    (もう悩んでる時間なんてない……こうして考えている一瞬のタイミングで真美が自白するかもしれない!)

    (ど、どうすれば……もうこれしか手段は……)

    522 = 502 :

    響ェ・・・・・・・

    523 = 356 :

    おおう…これは…

    524 :

    けどこれって響が仲間って言ってる時点でほぼ美希確定してね?
    前日に3人で会話してて、うち2人が捕まってるのに

    525 = 365 :


    時間にして数分
    二人がどれほどの不安と焦りに苛まれながら、友情と自己愛を天秤にかけているかが、遠くから見つめている美希にも手に取るように分かった。
    苦悩に歪む二人の表情。
    見ていられなかった。

    昨日の約束を思い出す。

    ――――どんな時だって、真美達三人は仲間だ
    ――――絶対に裏切ったり、見捨てたりしない!
    ――――死ぬときは皆一緒さー!

    ――――ファイト! おー!!


    二人はあの約束を守るために、必死に戦っているのだ。
    すぐに自白すれば心も罪も軽くなる。だが、二人は逃げずに重圧を背負い込み、今まさに戦っているのだ。

    それなのに自分は何をしている?

    二人を巻き込んで、そのくせ遅刻して、挙句今は立ち尽くしているだけ。

    聞いてあきれる。なにが――――仲間だ

    526 = 365 :


    「た、貴音ぇ」

    真美「お、お姫ちん」

    二人が口を開いたのはほぼ同時だった。

    貴音「どうしました? やっと言う気になりましたか?」

    「ああ。言う。言うから!」

    真美「真美を助けて!!」

    貴音「じゃあ、せーの、という掛け声に合わせて、犯人の名前をいうのですよ」

    貴音「それじゃあ。せーの」


    美希「――――待てなの!!!!!!」

    528 = 365 :


    美希「二人は、もう頑張った。死ぬほど頑張ったと思うの……。だから、もう許してあげて……。二人の名誉を汚さないであげて……」

    美希「盗聴器を仕掛けたのは、ミキだから!!!!!」

    貴音「……よく言えましたね」

    美希「だから、二人を解放してあげてなの」

    貴音「分かりました」

    貴音「響、真美。終わりましたよ。二人は何も悪くなんてなかった。だから、お詫びに二人が味わった恐怖も苦悩も辛さも、全部忘れさせてあげます」

    貴音「ごめんなさい……二人とも」ボソッ

    529 = 365 :


    ドサッ

    美希「ふ、二人とも大丈夫!?」

    「う、うう。なんか悪い夢でも見ていたみたいだぞー」

    真美「なんか頭痛いよ→」

    美希「よ、よかった。無事なんだね」

    「う、うん。特に大丈夫だけど」

    真美「そんなことより姉ちゃん誰?」

    美希「……っ!」

    貴音「これが、あなたへの罰です」

    美希「そ、そんな……」

    美希の顔は青ざめていく。ついにはその場にへたりこんだ。
    それは恐怖故ではない。悲しみ故ではない。
    絶望故だった。
    せっかく悲しい想いを乗り越えて手に入れた安穏の日々を。
    仲間と共に楽しくトップアイドルを目指せるはずのこの日々を。

    自分はちょっとした好奇心で、捨ててしまったのだ。

    530 = 356 :

    貴音さん本当に何者なんだ…

    531 :

    面妖な…

    532 = 365 :

    美希「…………」

    貴音「分かりましたか? 好奇心は、猫をころすのです」

    パチンッ

    貴音が指を鳴らす。

    貴音「分かったら二度と余計なことに首をつっこまないのですよ」

    そのまま貴音は事務所から出ていった。


    「美希、どうしたんだ? そんなところに座り込んで?」

    美希「え?」

    真美「そだよー。スカート汚れちゃうよ?」

    美希「ふ、二人とも、ミキを憶えてるの?」

    「当たり前さー! ここ一時間くらいの記憶はちょっとあいまいだけど……」

    真美「ミキミキのことは、忘れろって言われても忘れられないYO→」

    響&真美「だって私たちみんな……」

    美希「仲間だもんげ!」

    三人「あはは!」

    533 = 365 :

    翌日

    春香「ねえ、貴音さんってさ、凄い不思議な雰囲気だよね」

    亜美「亜美気になって仕方ないよ→」

    春香「じゃあさ、この三人で密着調査しない? 探偵みたいに!」

    亜美「いいねえ! 探偵と言えばこの美少女探偵双海亜美を忘れちゃいけないYO→」

    春香「よーし、盛り上がってきたあ!」

    美希「ぜ、ぜったいにヤなのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」


    こんどこそ本当に終わり!

    534 = 393 :

    貴音……一体何者なんだ……

    536 = 356 :

    長いこと乙

    面妖な…

    538 :

    おつ

    539 = 365 :


    けっこうスピード上げて投稿してもおさるさんひっかからないんだな。
    最初ビビりすぎてて時間喰ったわ。

    最初はあの花みたいな物語を書こうと思って、あの花を意識して書いてたんだがこんなことになってた。

    540 = 511 :

    >>534
    俺の彼女

    541 = 365 :


    とりあえず最後までみんなありがとう。乙。

    このスレはもう落としてもらって構わないので。
    次があったらまたよろ~。

    542 = 356 :

    まあ何はともあれ半日以上乙だった
    さて俺は寝させてもらうわ

    543 = 531 :


    また頼む


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