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元スレ久「大阪へ行きたいかー!」 咲「お、おおーっ///」
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洋榎「気付いとったんか。だったら」
久「だったら何?いったい私はどうすればいいの?」
久「慰めでもすればよかったかしら」
洋榎「ぐっ、すまん、確かにやることないわ」
久「……私も、今のはごめん。カっとなっちゃって」
バタン タダイマー
洋榎「お、帰ってきた。おかえりー」
絹恵「あら、まだ風呂はいっとらんの?」
洋榎「ああ、お前ら先に入ったらええ」
絹恵「よっしゃ、咲ちゃん一緒に入るで」
咲「ふぇ?よ、よろしくです」
絹恵「ほな行くで」グイ
ズドドド
洋榎「何が『よっしゃ』じゃスケベ」ボソ
洋榎「これ」
久「今日の牌譜?漫さん字が丁寧ね」
洋榎「そんなんどうでもええ。最後に書いてある咲の局中聴牌率見てみ」
久「67%!? でも咲は、」
洋榎「三半荘やって6回しか上がってない」
洋榎「そのうえ三回とも二位終了や」
洋榎「これを見る限りツモ運は半端なく良い。ならばなぜあがれへんのか」
洋榎「途中、当たり前のように崩してる。両面待ちだろうが、三面待ちだろうがな」
久「他の面子は?咲が崩したとき聴牌してるの?」
洋榎「それも計算してみた。およそ九割ってとこやな」
久「要するに超防御麻雀ってことかしら」
洋榎「聴牌速度は速いんやけど、最後のツモがなかなかけーへん。それは自覚してるみたいや」
洋榎「後ろで見てて気味悪かったで。聴牌嗅ぎつけたらすごい勢いで安牌集めだすんや」
洋榎「そして振込みはうちに2000と久に1000だけ」
久「それで、崩した後裏めった回数は?」
洋榎「十七回中に二回」
久「化け物だわ……」
洋榎「そんでな、まだあんねん」
洋榎「一回目の半荘、ラス親咲ん時に久でかいの振り込んだやろ」
久「満貫直撃の?」
洋榎「あんとき、嫌な気せんかった?」
久「振り込んだら誰だってそうよ」
洋榎「そうやない。何か頭ん中覗かれてるような気味の悪さ」
久「……確かにあったわ。その後、読みがぶれて咲に二回も振り込んだ」
洋榎「その二回、どちらも久が聴牌した後、リーチかけてんねん」
久「そうだった。……私に勝負させた?」
洋榎「ああ、あれはどう考えても狙い打ちやった。しかも三面待ちの好形でな」
洋榎「それまで咲の悪待ちを知ってたから、無意識に強気に打ってたやろ」
久「そういわれてみればそうね」
久「咲はなぜ、私を狙ったのかしら」
洋榎「いろいろ理由は考えられるな。一番長く打ってる人間だからクセを把握してるとか」
洋榎「その中でも、これうちの勝手な推測なんやけどな、久を狙えば安定して二位抜けができるって考えかもしれん」
久「私が一番弱いってこと?」
洋榎「ちゃうわ! ……あーごめん、久は絹や漫よりも全然うまいで」
久「ありがと」
咲は自分の麻雀捨てても他人の麻雀を臨機応変に真似できたらそれはそれで強いな
洋榎「安定感があるんや、あの二人に比べて。あいつら爆発するときはほんま稼ぐけど、それ以外はさっぱりや」
洋榎「だから安定して二位以上を確保していた久を狙う」
洋榎「二位にぶち当てれば場合によるけど、基本は三位飛び越え二位にあがれる」
久「二位抜けでいいルールなら合格ね」
洋榎「遊びのつもりやったけど、あいつは徹底しとった」
洋榎「そして、悪待ちを使ったブラフ……」
洋榎「なぁ、あいつは前からこんな気持ち悪い打ち方できたんか?」
久「いえそんなことは」
キャアアアアア
久「!?」
洋榎「絹の声や!」
すいません、こんな時間かかると思ってなかったので区切りがいいところで一旦中断します。
たぶんあと10レスぐらいです。
続きは来週のまた同じ時間にたてると思います。
長い間保守してもらったり読んでもらったのに、本当にすいません。
たぶんあと10レスぐらいです。
続きは来週のまた同じ時間にたてると思います。
長い間保守してもらったり読んでもらったのに、本当にすいません。
ガラッ
洋榎「どした、――うお、」
久「咲、その髪……」
咲「あはは、やっぱり自分で毛染めするとだめですね」
咲「昨日は洗っても大丈夫だったのになぁ。なんでだろう」
久「真っ白、」
洋榎「いつからや、それ」
咲「長野に帰ってきてからです。起きたらこんな風になってました」
久「照は?それのこと知っているの?」
咲「夜中に染料買いに行ったから、たぶん見つかってないと思います」
絹恵「う、うちがお湯かけたらこ、こここんな」
洋榎「落ち着け」ペシ
絹恵「あう」プルン
洋榎「とにかく、風邪ひかんように洗うとこ洗ってからでてき。ほら絹」
絹恵「う、うん」
ぷるぷる絹ちゃんやべぇ
次は最後まで書き溜めてから立ててほしいなって
次は最後まで書き溜めてから立ててほしいなって
洋榎「えーというわけで、緊急会議です」
久「何を会議するの」
洋榎「何色に染めたら可愛いか、グエ」
久「ちょっと! 何当たり前にいじる路線に入ってんの」ヒソヒソ
洋榎「アホか、このままお通夜みたいな雰囲気嫌や。ここはいじるのが大阪としては」ヒソヒソ
久「いやいや傷心旅行言ったでしょう」ヒソ
咲「ふふ、」
久「!」
洋榎「ほらな、こういうときは無理に慰めなくてええねん。提供されたネタはおいしくいただかんと」
咲「本当面白いです。もっとひかれるかと思いました」
洋榎「んなことあらへん。関西人はな、落ちてるババにもつっこみ入れな死ぬんやで?」
絹恵「おねえちゃん、下品や」
久「ババって?」
洋榎「うんこ」
久「なるほど」
絹恵「それにしても、綺麗に真っ白やなー」サワサワ
洋榎「おう出たで、セクハラおっぱいや」
絹恵「うち、染めんでもええと思うよ」
洋榎「いや、ここは紅のように真っ赤にな」
久「だったら濃橙で」
絹恵「もし染める方向なら淡い青を入れてな、こう外巻きにすると可愛いと思うんよ」ムフー
洋榎「収集つかんから、この話ここまで!」
久「あなたが振ったんじゃない。ま、サイケな色にして帰ったら照が卒倒するわね」
咲「はは……」
洋榎「染料が落ちるってのは髪質的な問題やな。なんなら自然体で通したらええ」
久「そうね、うっかりばれるよりもカミングアウトしたほうが精神的にいいもんね」
絹恵(ほんまこの人たち他人ごとやなー)
絹恵(つってもおねーちゃんたちの言う事も一理あんな)
洋榎「ほいじゃ寝るか。明日もあるし。で、咲はどっちの部屋で寝るん?」
咲「どっち?」
洋榎「うちはお客さん用の寝室空けてないから、久と咲がうちと絹恵の部屋どちらかで寝てもらうんや」
絹恵「んなもん咲ちゃんはこっちにきまっとるやろ」
絹恵(竹井さんと同じ部屋で寝たら絶対ヤバイわ。主に、貞操が)
洋榎「ま、そうなるわな。……て、久なんやその顔」
久「そんなことわかりきってんのに、なんでいちいち聞くのかなーなんて」ツーン
洋榎「ああもうなんでお前はいじけとんのや」
久「洋榎が私と寝るのいやなのかなー、て」
洋榎「いやいやいや、別にお前と寝るのが嫌じゃない……ってぇ!何言わすんじゃ!」
久「え、同じ部屋で寝るだけでしょ?それ以外になにか?」ニヤニヤ
洋榎「~~~~~っ、このアホぉ!」ゴチン
久「いったぁ、……またぶったー」ウルウル
洋榎「う、ちょっとやりすぎたわ。――え、え?マジ泣き?ごめんごめん、ほんま悪かったって」
久「うう、」ウル
洋榎「久、とりあえず部屋いこう、な?……絹、咲、おやすみっ!」
絹恵・咲「「おやすみ」なさい」
久「……」ニヤリ
バタン
絹恵「最後、竹井さんわらっとったな」
咲「ですね」
絹恵「長野県の人はこういう、なんていうかな、弱みに付け込むのがうまいんか?」
咲「長野県民の名誉のために誓って言いますけど、そんなことないです」
絹恵「あの人、魔性やで。何人あれで落としたんや」
咲「結構いるかと。たぶんうちのお姉ちゃんも」
絹恵「は!?チャンプも?」
咲「この前、会ったばかりなのに部長のことずっと聞いてきて、うんあれは、たぶんそう」
絹恵(アカン)
絹恵「咲ちゃんは大丈夫なん?」
咲「私は別に……。たぶん部長は身内の人間には手を出さないようにしてるんだと思います」
絹恵「なんで?」
咲「嫌われたくないから……かな」
咲「部長、いつもふわふわしててつかみどころがないけど、麻雀に対しては本気だし、部員のことだっていつも考えてくれてます」
咲「尊敬してます。部長のこと」
絹恵「そっか。ええね。そういう関係」
絹恵「部員少ないほうが絆が強いんやろな」
絹恵(――清澄、か)
絹恵「そろそろうちらも部屋行って寝よか」
咲「はい」
◇◆◇◆◇◆
絹恵「ほな、電気消すで。マメ電付けといたほうがええかな」
咲「あ、どっちでも大丈夫です」
絹恵「ほい」カチ
絹恵「おやすみ」
咲「おやすみなさい」
ゴソゴソ
咲「絹恵さん、」
絹恵「んー」
咲「やっぱりそっち、行ってもいいですか?」
絹恵「え?」
咲「長野に帰ってきて毎晩夢を見るんです」
咲「私が決勝卓で跳満ふりこんだ一挙一動、何を思って、何を言われたか」
咲「焼きついた記憶が延々と流れて、怖いんです」
絹恵「……」
咲「こんなこと言われて気持ち悪いかもしれないですけど、今日だけでいいんです、」
咲「一緒に寝てくれませんか」
絹恵「」ツー
絹恵(あ、やば、鼻血。シーツ汚れちゃう)
絹恵(いや、咲ちゃんがいってんのはそういう意味ちゃう。何を妄想してんのや。ほんまうちお姉ちゃんの言うとおりスケベかも)
咲「絹恵さん?」
絹恵「おいで」ポンポン
咲「ありがとうございます」ゴソゴソ
絹恵「うん――あっ」
咲「ちょっとくっついてもいいですか?」ギュー
絹恵(ンゴゴゴゴゴゴゴwwwwww)
――原村邸――
エトペン『うああああああっ』
バズンッズババババパァーン
和「え、なに!?」ガバ
残骸「」
和「こ、これ」フルフル
和「エトペーン!」ガク
和「……くっ」
和(これは間違いなく咲さんへの『危機』ッ!)
和「エトペン、あなたの命がけの行動ッ! 私は敬意を表します!」
和「大阪……、それでは荷造りを始めましょう。危機ならしょうがないですよね危機なら」キラキラ
残骸「……」
――宮永邸――
グラグラグラ
照「うわーーー」
父「地震!?」
照「咲ぃ、怖いよ怖いよ」
父「お、収まったか。結構強かったけど震度いくつだ?」ポチ
父「……」
父「あれ?どこも速報やってないぞ……」
照「!、 咲が危ない!」
父「は?」
照「咲が危ないのー!」
父「いや、意味が」
照「この時間夜行バスでてるかなぁ」
絹恵(何も考えるな何も考えるな何も考えるな)
クンカクンカ
絹恵(あー、咲ちゃんの髪ええ香り……じゃないじゃない)
絹恵(煩悩を排除するんや)
絹恵(無心)
サワサワ
咲「んっ、……お姉ちゃん」ボソ
絹恵(寝言か? はうあー。生殺しやろこれ)
咲「怖いよ助けてよ私を見捨てないで」
絹恵「……」
絹恵(ほんま最低やなうち。こんな子に手え出したら地獄に落ちるわ)
絹恵「ここにいる間はうちがおねえちゃんの代わりなるからね」
絹恵「うちが守っちゃる」
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