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元スレ久「大阪へ行きたいかー!」 咲「お、おおーっ///」
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トントン
照「咲、起きてる?朝ごはんできてるから」
照「あと、咲が欲しがってた牌譜、ドアの前に置いておくね」
照(返事なしか、まだ寝てるのかな)
照「――咲」
照「インハイの決勝、あれはしょうがないことだった」
照「こんなこと慰めにならないかもしれないけど」
照「お前は弱くないぞ」
照「だから、出てきてくれ」
照「もうこんなの嫌だよ……」
照「咲、起きてる?朝ごはんできてるから」
照「あと、咲が欲しがってた牌譜、ドアの前に置いておくね」
照(返事なしか、まだ寝てるのかな)
照「――咲」
照「インハイの決勝、あれはしょうがないことだった」
照「こんなこと慰めにならないかもしれないけど」
照「お前は弱くないぞ」
照「だから、出てきてくれ」
照「もうこんなの嫌だよ……」
咲「私は」
『テルの妹って聞いたから期待してたけど』
咲「私は、足手まとい」
『たいしことなかったね。がっかりだよ』
咲「麻雀以外ろくにできないのに」
『それで宮永を名乗るのはちょっと恥ずかしいんじゃないの』
咲「麻雀もヘタクソだった」
『ねぇ、』
咲「私は、」
『ポンコツさん』
咲「ぁあああぁあっあああああああぁぁぁあ!」
照「!! 咲!」ガチャ
『テルの妹って聞いたから期待してたけど』
咲「私は、足手まとい」
『たいしことなかったね。がっかりだよ』
咲「麻雀以外ろくにできないのに」
『それで宮永を名乗るのはちょっと恥ずかしいんじゃないの』
咲「麻雀もヘタクソだった」
『ねぇ、』
咲「私は、」
『ポンコツさん』
咲「ぁあああぁあっあああああああぁぁぁあ!」
照「!! 咲!」ガチャ
◇◆◇◆◇◆
ピンポーン
照「……」ガチャリ
久「あら照。こんにちは。咲いる?」
照「いるよ。帰ってきてからずっと。一歩も外を出ようとしない」
久「ちょっと会わせてほしいんだけど、いいかな?」
照「いい、けど、たぶん会話にならないと思う」
久「インハイ終わった時からずっとあの状態?」
照「……うん」
久「そう。照はいつまで長野に?」
照「学校始まるまでだからあと二週間かな」
久(二週間か……、あんまり長く連れていくのは気が引けるわね)
照「なぁ、私にはわからないんだ。咲は私と会うために麻雀を始めたのだろう?」
照「だったらなんで、私といっしょにいるのに壊れてるんだ?」
照「咲にとって麻雀は手段じゃないのか?」
照「だから麻雀なんて、」
ピンポーン
照「……」ガチャリ
久「あら照。こんにちは。咲いる?」
照「いるよ。帰ってきてからずっと。一歩も外を出ようとしない」
久「ちょっと会わせてほしいんだけど、いいかな?」
照「いい、けど、たぶん会話にならないと思う」
久「インハイ終わった時からずっとあの状態?」
照「……うん」
久「そう。照はいつまで長野に?」
照「学校始まるまでだからあと二週間かな」
久(二週間か……、あんまり長く連れていくのは気が引けるわね)
照「なぁ、私にはわからないんだ。咲は私と会うために麻雀を始めたのだろう?」
照「だったらなんで、私といっしょにいるのに壊れてるんだ?」
照「咲にとって麻雀は手段じゃないのか?」
照「だから麻雀なんて、」
久「逆転の跳満振込み」
久「これが全てよ。あの子は大星さんに壊されたの」
照「あ、淡をせめるのか!?あいつは勝つために全力でやったんだぞ」
久「現に咲はその後個人戦で一勝もできなかった。嶺上牌に愛される事なんてなかったのよ」
照「それを私に納得しろと言うのか」
久「そうよ。それが現実」
照「っ、」
久「照はどうしたいの?」
照「どうしたいって、何が」
久「咲をどうしたいの?また一緒に笑って姉妹で仲良くしたいんでしょ?」
照「それは、そうだよ」
久「私も可愛い後輩が廃人状態だなんてシャレにならないわ」
久「相談があるの」
照「うん?」
久「彼女を三日ほど借りたいのだけど」
照「それは今の咲の状態を変えられるの?」
久「少なくとも良くはなるわ。でも期待はしないで。気休め程度にしかならないかも」
照「そ、それでも!」
照「私はもうあんな咲は見たくないよ。助けて、久」グイ
久「ち、近いわ照」
照「あ、ごめん……」
久「……嘘。おいで。今までなにもしてあげられなくてごめんね」ダキ
照「……こ、」
照「こわ、かったんだ。咲が、わ、私の前でっ、あんな」グス
久「うん。本当は部長の私がすぐにでも彼女を助けてあげられればよかった」ヨシヨシ
照「うぁあ」ポロポロ
久「一人でつらかったのね」
◇◆◇◆◇◆
久「悪いのだけど、私一人で話をさせてくれない?」
照「うん、私は部屋の外にいる」ズルル
久「鼻水出てるわよ。はいティッシュ」
照「うん」チーン
久「(かわいい)、……お邪魔します」ガチャ
咲「……」ブツブツ
久「っ!?なにこの――印刷用紙?これ」ピラ
久「牌譜……」
照「咲が、インハイの牌譜が全部ほしいって言うから、その、がんばって印刷したんだ」
久「この量、普通じゃないわ。個人戦も全部!?」
照「……うん。ご、ごめん」
久「謝ることではないわ。でも、」
久(やっぱり、肉親の保護は毒にしかならないのかしら)
久「咲」
久「悪いのだけど、私一人で話をさせてくれない?」
照「うん、私は部屋の外にいる」ズルル
久「鼻水出てるわよ。はいティッシュ」
照「うん」チーン
久「(かわいい)、……お邪魔します」ガチャ
咲「……」ブツブツ
久「っ!?なにこの――印刷用紙?これ」ピラ
久「牌譜……」
照「咲が、インハイの牌譜が全部ほしいって言うから、その、がんばって印刷したんだ」
久「この量、普通じゃないわ。個人戦も全部!?」
照「……うん。ご、ごめん」
久「謝ることではないわ。でも、」
久(やっぱり、肉親の保護は毒にしかならないのかしら)
久「咲」
咲「……」ブツブツ
咲「……そっか」
咲「この安牌ドラ切りでわざわざオリのふりを見せて、他家につっぱらせたんだ」
咲「それで逃げ切り二位。そっかそっか」
咲「次の局、次の局」ガシ
久「あなた、おかしくない?何やってるの?」
久「長野に帰ってきて一週間よ。ずっとこんな事してるの?」
咲「放して」ブン
久「……」
咲「放せ」ギロ
久「放さないと言ったら?」
咲「……」
咲「部長にはわからないです」
久「何が?」
咲「部長は私じゃないからわからないです。私が振り込んで大会の決勝で負けたのに」
咲「あんな惨めで、重圧で頭おかしくなりそうで」
咲「それがわから」バチン
久「なにそれ、むかつくわね」
久「立ちなさい」
咲「……」
久「あなたが負けたのは団体戦よ?」
久「団体戦はあなただけで勝つの?」
久「咲が背負って咲が振り込んだら咲が全部責任をとるの?」
久「そんなのおかしくない?」
久「私達のことなんかこれっぽっちも期待してなかったてわけ?」
咲「そ、そんなこと」
久「だったらもっと人に頼りなさい。人のせいにしなさい。他人に逃げなさい」
咲「それでも、あれは全部私が悪くて、」
久「」ブチッ
久「歯、食いしばって」スッ
ガシッ
照「これ以上殴るのは勘弁してほしい。私の大切な妹なんだ」グググ
久(いいタイミングだったわ)
久「照、下に行きましょう」
照「もう話はいいの?」
久「ええ。……咲、あなたが私達に迷惑をかけたと思うのなら」
咲「……」
久「明後日の朝六時に清澄高校に来なさい」
久「さようなら」
久「はっきり言って重症ね」
照「そんなはっきり言わないでよ……」
久「でも、意外だったわ。麻雀が嫌いになったのかと思った」
照「それは私もびっくりした」
久「むしろ飢えてたわね。あんだけ牌譜を読み漁っていた。ならなぜ打たないのかしら」
照「……」
久「何か心当たりある?」
照「……いや、わからない」
久「そう。咲のリハビリを考えてたのだけど、ちょっとプランを変えようかな」
照「リハビリ?さっき言ってた清澄で何かやるのか?」
久「大阪に連れて行くの」
照「大阪?なんで?」
久「最初は気分転換のつもりで、無理やり旅行にでも連れて行こう思ったんだけど」
久「情熱が失われていないならそれはそれで結構だわ」
久「だから、彼女に二日分の着替えと旅行セット持たしてほしいの。もちろん頼めるわよね」
照「うち、お金があんまり……」
久「全国ベスト4の部に学校が何もしないと思う?それに私は議会長なの」
照「職権濫用?」
久「ま、そうなるわ。別に悪いことだなんて思ってないけどね」
照「……ありがとうございます」ペコ
久「え?ちょっと頭下げないで。私そんなつもりじゃあ、」
照「あんな妹ですが、よろしくお願いします」
久(なんか変わってる。この人も)
久「顔上げて。あと敬語もやめて」
照「うう」ズルズル
久(ま、また泣いてる)
久「照ってなんだか、思ったよりやわらかい性格なのね。会ってまで二週間もたってないけど」
照「よく言われる」ズズズッ
久「なんていうか、ギャップ萌え?」
久「可愛いわぁ」ボソ
照「!?」ビクッ
久「ねぇ、話は変わるんだけど」
久「照は、女の子同士ってどう思う?」
◆◇◆◇◆◇
その日の夜
和『なぜ私がついていっちゃまずいんですか』
久「まずいとは言ってないじゃない。意味がないと言ったのよ」
和『――っ、私は咲さんにとってそれほど無価値なのですか?』
久「ろくに言葉も話さず、やせ細った咲を見て冷静でいられるの?」
久「どうしてこうなるまで放っておいたんだと怒鳴り散らすんじゃない?」
久「咲の家まで行って照にね」
久「あなたは優しすぎるわ。悪い事じゃないけど感情的になりすぎる」
和『結構いいますね』
久「あなたのためでもあるのよ。鬱は感染するって言うし」
その日の夜
和『なぜ私がついていっちゃまずいんですか』
久「まずいとは言ってないじゃない。意味がないと言ったのよ」
和『――っ、私は咲さんにとってそれほど無価値なのですか?』
久「ろくに言葉も話さず、やせ細った咲を見て冷静でいられるの?」
久「どうしてこうなるまで放っておいたんだと怒鳴り散らすんじゃない?」
久「咲の家まで行って照にね」
久「あなたは優しすぎるわ。悪い事じゃないけど感情的になりすぎる」
和『結構いいますね』
久「あなたのためでもあるのよ。鬱は感染するって言うし」
和『う、鬱!?咲さんが!?』
久「言葉の綾、のつもりだけど言い切れないかもしれない」
和『そんな……』
久「……ま、私がなんとかするから。お土産楽しみにしてて」
和『部長』
久「なに?」
和『咲さんがもっと悪くなったら、部長のこと許せないかもしれないです』
和『勝手なこといってすいません。でも、そうでもしないと私の中で納まりつかないんです』
和『異常だと思ってもかまいません。私は――咲さんが好きです』
久「告白は本人に言ってね」
久「それにあなたは咲に比べたらよっぽど正常だわ」
久「帰ってきたらまた電話する。じゃあまたね」
和『……はい』ピッ
久「……」
久「……重い」ズーン
久「最悪、照と和の恨みを買いそう……」
久「はー、言いだしっぺなんだから頑張らないと!」
久「可愛い後輩たちのためにも」
◇◆◇◆◇◆
久「おはよう照、――咲」
照「おはよう。ちょっと不安だから学校まで着いていくことにした」
久「そんなに妹の貞操が心配?」フフン
照「そ、そういうわけじゃないよっ。この前だって何かあったてわけじゃないでしょ」
久「あらそう。……咲、ちょっと顔色良くなったわね。ご飯食べてる?」
咲「……」コクン
久「なら結構。もうちょっと顔見せてもらっていい?」
咲「う、」カクレ
照「あ、どうしたんだ。……まったく」
久「ねぇ照」ヒソヒソ
照「なに?」
久「もしかして咲、幼児退行してる?」ヒソヒソ
照「いや、これはたぶん久にびびってるんだと思うよ」ヒソヒソ
久「あらー、この前の一発効いてる感じ?」ヒソヒソ
照「うん、顔殴られたことないから」ヒソヒソ
久「あちゃー」
照「ごめんね。嫌な役押し付けちゃって」
久「いいのよ。こっちは恩返しでもあるんだから」
照「恩返しって、ああ、全国キップのこと」
久「彼女のおかげが大きすぎるからね」
照「そうか。自慢の妹を持ててよかった」
久「あなたもいいお姉さんよ。私は一人っ子だからこういうのよくわからないけど、」
久「少しだけ羨ましいな。あ、タクシーきた。行ってくるね」
照「行ってらっしゃい。咲も気をつけるんだぞ」
咲「……うん」バイバイ
◇◆◇◆◇◆
久「やーっと新幹線のれたー」バタ
咲「……」
久(さっきから全然会話ができない……)
久「咲は、今回の旅行の目的はわかる?」
咲「はい」
久「照から?」
咲「……聞きました」
久「なら話は早いわ。一応観光も兼ねて姫松の方々と三日間打ちます」
久「姫松の愛宕さんが二つ返事でオーケーしてくれたから、変に気を使わなくていいわよ」
久「気楽にね。また元気な咲がみたいのよ。私も部のみんなも」
咲「部長は、」
咲「部長はなぜそこまでしてくれるんですか?」
久「あー、『もう引退で部とは関係なくなるのに』はナシね」
咲「全国に行けたからですか?」
久「そのお礼もないってことはない。だけどそれ以前に私達、部の仲間でしょ?」
久「部員が集まって、団体で大会に出られるってだけでも十分だった」
久「たとえ県大会で終わっても、それはそれで満足」
久「あなたたちへの個人的な評価は変わらないわ」
久「結構ね、おせっかいなのよ私」
久「一度仲間と思い込んだらずっと離れられなくなるの。心配性でいっつも他人の顔色ばかり見てる」
久「重いかな、やっぱり」
咲「……重い、です」
久「こら、もうちょっとオブラートに包みなさい」
咲「でも、うれしいです」
咲「私、みんなに嫌われたと思って」グズ
久「バカね、誰もあなたを嫌いになったりしないわよ」
久「寝たほうがいいわ。着いたら起こしてあげるから」
咲「……はい」
久(咲痩せたわ、本当に、可哀想なぐらいに)
久(――大星淡、か。なんだろうこの感情)
久(殺意かな)
◇◆◇◆◇◆
――新大阪駅――
久「どう?大阪は初めて?」
咲「修学旅行で駅だけなら着ました」
久「そう、じゃあここでお好み焼きとか、たこ焼きとかは初めてなわけだ」
「おーい」
久「あ、洋榎!やっほー」
洋榎「ほんまおっそいからこっちまで来てしもうたわ」
久「これでも時間どおりのはずなんだけど」
洋榎「こっちの人間はせっかちやからな。時間通りなんて甘っちょろいこと言うってっと生きていけへんで」
久「(テンションたかっ)はいはい。私は生粋の長野県民だからね。一生関係なさそうだわ」
洋榎「卒業したらうちの嫁来んのかと思うとったわ」
久「……」
洋榎「だ、だまんな!これじゃあうちピエロやろっ!」///
久「いやぁ、それもいいかなーって」
洋榎「はっ!?」
久「そこはちゃんとつっこまないと。なんでビックリしてるの」
洋榎「えっ?ああ、ホンマ卑怯やわ久は……」
久「洋榎は面白いわね」
洋榎「……むぅ、そういや、一人置いてけぼりくらっとたな」
久「咲、あれ?」
咲「……こ、こんにちは」カクレ
洋榎「んん?久に隠れてどしたん?堂々せえや」
久「えっとね、電話でも言ったけど咲はちょっと傷心中で」
洋榎「関係ないなそんなん。あんた恭子ボコボコにしといてその態度はないやろ」
洋榎「あいつ、今でも口開いたら言葉の前と後ろにカタカタがつくんやで」
洋榎「まぁ、それは冗談やけど」
洋榎「……白糸台の大将にぶっ壊されたんゆうのはマジだったんやな」
咲「ご、ごめんなさい」
洋榎「なんで謝んねん!うちが脅してるみたいやろ」
洋榎「いや、これ以上言うてもしゃあないな」
洋榎「さっさと高校行くで。待たすのも悪いし」
久「あーそっか高校でやるんだよね。制服持ってきたほうが良かったかな」
洋榎「別に外部は許可書を首からぶら下げとげば問題ないで」
久「せやろか」
洋榎「せやせや……、て!関西外は関西弁使ったらあかんの!」
久「せやなー。ほらほら急ぎましょ~」
洋榎「こ、これもスルーかい」
咲「……」
◇◆◇◆◇◆
洋榎「うらー 元主将のおでましじゃい!」バタン
絹恵「おねーちゃんおかえりー」
漫「おかえりなさい」
洋榎「あ゛!?恭子と由子はどないした」
絹恵「末原先輩はなんか体調悪い言うて帰ったよ」
漫「由子先輩はドラマ見るから、」
洋榎「あーもう言わんでええ。勝手なやつらやな」
久「そんなこと言わないで。今日まだ部は休みなんでしょ?こっちのお願いだったから悪いのは私よ」
洋榎「それもそうやけど……。えー、おっほん。紹介します。魔境長野から引っ張ってきました。竹井久と宮永咲や。仲良くしといてな」
久「清澄高校元部長の竹井です。本日は私の勝手なお願いでお集まりいただき感謝の言葉もありません」
洋榎「はいおわりおわり~。そんなカチンコチンな言い方せんくてええよ。堅っ苦しいやっちゃなー」
咲「み、宮永咲です。よろしくお願いします」ペコリン
絹恵「よろしくお願いします」
漫「よろしくです」
洋榎「あっちのメガネ巨乳デコが妹の絹恵や。でそっちのロリ巨乳デコが上重漫」
洋榎「みんなお互いにしっとるとは思うてるけど、一応は紹介やっとこんとな」
洋榎「そうしないとド忘れしてたとき相手の名前呼ぶのためらうからなー」
洋榎「『そこの巨乳!』なんて言うたらどっちがどっちかわからへんもん」
絹恵「あかん、自分の発言に自分でフォローしはじめた」
漫「由子先輩いないと延々と一人で喋っとるからなー」
咲のメンへラなんて猿にチートイぶっかけられた奴に比べたらマシだろう
洋榎「立ち話もなんやし早速打とか」
洋榎「最初は漫が牌譜記録しといてや」
漫「ええっ、また私ですか?」
洋榎「安心せえ、後で絹と変わってもらうから」
漫「そ、それはそれで、」
洋榎「はいはい、じゃあカメラのセットも頼むわ」
久「カメラ?すごい、上からとれるのね」
洋榎「せやで。牌譜は咲だけ記録するけど、これならみんなの河がわかるしな」
久「流石姫松」
洋榎「もっとほめい」ドヤッ
久「あなたがドヤ顔してどうするの」
洋榎「やっと久からつっこみもろたわ。信州人はもっと日常的にボケたほうがええで」
久(この子たちも毎日大変ね)
洋榎「今なんか失礼なこと考えとったやろ」
久「毎日騒がしい先輩がいて楽しそうだなーって」
洋榎「ほめてんのかけなしてんのかわからん物言いやで」
絹恵「竹井さん、お姉ちゃん手なずけるのうまいなー」ヒソヒソ
漫「私ら関西人でさえ手に余る存在やからね主将は」ヒソヒソ
洋榎「こらー巨乳コンビ!お前らのおっぱいが振動してこっちまでヒソヒソ声伝わってくんのや!」
「……」
洋榎「うぉおおおい!誰か突っ込まんかい!」
久「それじゃあ始めましょうか」
絹恵・漫「はい」
咲「……はい」
◇◆◇◆◇◆
第一半荘
南三局
親 絹恵 36900
久 24500
洋榎 22000
咲 16600
洋榎(一人浮きの絹をずりおろし、最低二位あがり)
洋榎(想定は団体大将戦の二位抜け勝ち上がりやからな)
洋榎(……)
洋榎(いや、やっぱり二位は癪や。トップがええ!)
洋榎「絹ー振り込ませたるから覚悟しいや」タン
絹恵「もう、二位で我慢しい。それもさせへんけど」タン
洋榎「なんやとこら。泣きみせたるわ」
久「私も一応、トップ狙ってるわよ」タン
洋榎「久は飛ばし圏内やで。きいつけとき」
第一半荘
南三局
親 絹恵 36900
久 24500
洋榎 22000
咲 16600
洋榎(一人浮きの絹をずりおろし、最低二位あがり)
洋榎(想定は団体大将戦の二位抜け勝ち上がりやからな)
洋榎(……)
洋榎(いや、やっぱり二位は癪や。トップがええ!)
洋榎「絹ー振り込ませたるから覚悟しいや」タン
絹恵「もう、二位で我慢しい。それもさせへんけど」タン
洋榎「なんやとこら。泣きみせたるわ」
久「私も一応、トップ狙ってるわよ」タン
洋榎「久は飛ばし圏内やで。きいつけとき」
洋榎「それにしても咲は元気ないなー。そんなんやとツモもよくならへんよ」タン
咲「あ、はい」
洋榎(……、どないしたんやホンマ。焼き鳥やし一度も槓してせえへん)
洋榎(あれだけ副露における明槓率は相当なものやったと思うけど)
洋榎(今回はポンのみ。加槓もない)タン
洋榎「漫、これ終わったら私と交代や」
漫「ええんですか?」
洋榎「ああ、気になることあってな」
咲「……」タン
洋榎「ロン。2000」
咲「はい」ジャラ
洋榎「うーむ……」
南四局
絹恵 36900
久 24500
洋榎 24000
親 咲 14600
洋榎「さてさて、本気出すかー」ドサドサ
絹恵「あ?なんやそれリストバンド?」
洋榎「これ片方5キロするんやで!こいつを外したうちは無敵……」
絹恵「ま、まさか今までそんな重いものを!いったい本気になったおねーちゃんはどうなってしまうんや(棒)」
洋榎「絹、演技下手すぎ!」
久「仲いいわねー」フフフ
洋榎「とまぁ、冗談はおいといてさっさと始めるで」チラ
咲「……」ポチ
洋榎(おいおいおい!ノーリアはあかんやろノーリアは!)
洋榎(わざわざこれの仕込みのために朝から着けてたのに)
洋榎(まぁホントは300グラムもせんからええんやけど……)
洋榎「……」カチャカチャ
洋榎(ずいぶん対子多いなー)
洋榎(チートイ+2飜を絹に直ってもギリまくりなしか)
洋榎(ドラは一枚……)
洋榎(自風きとるし、染めるかトイトイでええか)
咲「リーチ」
“!?”
洋榎(ダブリー!?そんなに待ちええんか?)タン
洋榎(ラス親であれば何順か回して待ちを増やす)
洋榎(安手でも次を狙えるのはでかい。それをしないってことは両面以上の待ち……?)
久「あたったらほんと事故ね」タン
洋榎「久があたれば儲けモンや」タン
久「あなたもやばいじゃない」
洋榎「うちはもともと三位や。失うものなどあらへん」
洋榎(せや、びびって相手の待ち読むのもあほらしい。ここは全つっぱや)
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