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    元スレ咲「新道寺の……赤木さん」赤木「……ククク」

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    みんなの評価 : ★★
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    101 = 88 :


    何も賭けない麻雀……何も失わない麻雀……馬鹿馬鹿しい……下らない……!

    オレたちがやってきたのは、そんなチンケな麻雀ではない……断じて……断じてだ!

    だが、高校生女子の時分で雀荘に行けるはずもなく……オレたちは無為に日々を過ごしていた……!

    自分たちが、何故かつての自分を覚えているのかも分からぬまま……ただ、無為に……!

    そんな折り……彼女に出会ったのだ……。

    そう……花田煌に……!

    「新部員の皆さま、お疲れ様です!」スバラッ

    全員「お疲れ様です」

    僧我(かったるいな……)

    原田(アホらし……)ファァ

    「すばらな返事、ありがとうございます! わたくし、二年の花田煌と申します」

    原田(すばらって何や……?)

    103 :

    続ききてたのか

    104 = 88 :


    「さて、皆さん。この新道寺女子高校は北部九州では最強、鹿児島永水と並び称される
    伝統ある麻雀部です」

    僧我(へっ、アホらしい……)

    「練習は厳しく、レギュラーの座を射止めるのも大変。去年は百人ほどいた新入部員が
    見る見る内に減ってしまいました」

    原田(へいへい、お定まりの体育会系封建社会ってとこやな……)

    「それは、とても寂しいことです。すばらでないです。
    なので、皆さんにどうか一つだけお願いがあって、こうして話させて戴きます」

    (幽霊部員になってもいいから、辞めるなってことか……)ケッ

    「辛くなったら泣いても構いません、サボったって構いません。
    どうしてもついていけなくなって、
    他のことをやりたくなって、辞めたくなっても――それは、仕方のないことです」

    三人「……」

    「でも、どうか一つだけ。――麻雀を、嫌いにならないでください。好きであり続けて欲しいのです。
    麻雀はすばらに楽しいものだと、そう思っていて欲しいのです」

    105 :

    実にすばらな挨拶。

    106 :

    すばら・・・!

    107 :

    俺がすばらちゃんに惚れたのは間違いなくこのスレのせい

    108 :

    すばらぁ!

    109 :

    流石ぐう聖のすばらさんや!俺たちにできないことを平然とやってのける!

    110 = 88 :


    (……え?)

    ――麻雀を、嫌いにならないでください。

    「厳しいトレーニングを続けていると、麻雀が好きなのか嫌いなのか。楽しいのか楽しくないのか、
    それが分からなくなってくる日がきっと来ます」

    「その時は、どうか楽しかった日々を思い出してください。私たちが麻雀部で費やした時間は、
    決して無駄ではなかったと……そう、思って欲しいのです!」

    「どうかお願いします、私からは以上です。後は、部長の訓辞がありますのでもうちょっと
    待っていて下さいね。ではっ」スバラッ

    原田「……」

    僧我「……」

    「……」

    それから新入部員に対する部長の訓辞が始まったが、まるで耳に入らなかった。

    全てが終わったオレたちは校舎裏に隠れ、無言で顔を突き合わせていた……。

    111 :

    「悔しかよ」

    112 :

    煌先輩マジ聖人

    113 :

    ずばらっ!

    114 = 109 :

    >>111
    貴方ドMですから放置プレイも平気なんじゃないですかね……

    115 = 88 :


    原田「……」

    僧我「……」

    ふと、先ほどから思っていたことを口に出す……。

    「……なあ、お前ら。オレたち……あの娘みたいに……麻雀、楽しんでたかな……?」

    原田「な、何や急に! オレたちは麻雀に命を捧げたようなもんやろ!
    僧我だってそうや!」

    僧我「……」

    「ああ、そうだな。大金を賭けて、命を懸けて、鎬を削った……イカサマも何でもやって、
    死に物狂いで勝とうとした……!」

    「でも……本当に、それは楽しんでたのか……?」

    原田「そ、それの何処が悪いんや! 勝つためや! しょうがないやろ……勝たなきゃ……
    勝たなきゃ、あかんかったんや……!」

    「だけどよ。……これってもしかして、金が欲しかったんじゃねえのか……?
    名誉が、そして何よりただ単純に『勝ちたかった』だけじゃないのか……!」

    116 = 88 :


    原田「何やとコラ……!」

    僧我「原田!」

    原田「僧我。お前からも何か……僧我?」

    僧我「もう、やめ……やめえや……」ホロホロ

    僧我「銀の言う通りや。ワシらにとって麻雀は楽しむものなんかじゃなかった……!
    麻雀は武器やった……戦うための、勝つための……!」

    僧我「だって、ワシらにはそれしかあらへんかった……! 麻雀しか……麻雀しか、
    なかったんや……!」

    僧我「そりゃ、麻雀打つのは楽しかった……けどよ……ワシらは……余分なものが、
    あまりに多すぎた……! あまりに、麻雀に何もかも背負わせすぎた……!
    金や人生、命、名誉、悪意……そんなものを、沢山、沢山……!」

    僧我「今分かったよ……ワシは、何でこの世界にこれほど反発していたか……!
    嫉妬してたんだ……! 純粋に麻雀だけを楽しむなんてことができるアイツらに嫉妬……!」

    117 = 93 :

    まぁ裏プロとJKじゃ意識が違うのもしゃーなしだ

    118 :

    俺の曽我がこんなにかわいいわけがない

    119 :

    ボロ・・・ボロ・・・

    120 = 88 :


    原田「うっ……うぅ……」

    僧我「お前だってそうやろ原田……! 向こうの世界じゃ、関西有数暴力団の組長……!
    そんなお前がノーレートで打つ言うても、んなもんただの接待麻雀……!」

    原田「……ぐっ……」

    僧我「お前らかて、打ちたいやろ……純粋に、どっちが強いか……ただそれだけを競い合う……
    ただの麻雀を……!」

    原田「…………」

    原田「……んなモン……打ちたいに決まってるやろ……! アカギ……天、ひろゆき、お前ら
    とも……ずっと、ずっと……普通に、麻雀を打ってみたかった……!」

    「オレ……オレも打ちたい……あの人たちと一緒に……麻雀を、打ってみたい……!」

    僧我「……」

    「もしかすると。オレたちが記憶を残したまま、輪廻転生したのも……そういうコトだと
    思う……いや、思いたい……!」

    オレたちは、麻雀部に入ろうと誓った……この世界では、ただ純粋に麻雀を楽しむと
    ……誓ったのだ……!

    123 = 88 :


    もしこの世界に神とやらがいるのならば……!

    オレたちは、麻雀を楽しめとこの時囁かれたのだろう……!







    (……僧我は、新道寺を勝たせるため……というか、すばらちゃんを悲しませないため、
    心を鬼にして、封印していたイカサマを使ったが……)

    (オレは使わない……。ガン牌は永遠に封印した……)

    (……と思ってたら、全く変な力に覚醒したもんだ……)

    (キー牌が見える程度の能力、ってとこか……初めてのときはびっくりしたぜ……
    無意識にガン牌でもしてるんじゃないかと、何度も何度も検証したもんだ……)

    (ま、この程度なら天江衣や宮永照よりゃマシだよな、多分……)ククク

    (元気にしてるかねぇ、あのチビッ娘……)

    124 = 90 :

    面識あるんか

    125 = 93 :

    なるほど、あくまでクリーンにやりたいから技術じゃなくて能力にしたのか

    126 :

    イカサマ無しだと銀さん正直微妙だからな
    有りならトップクラスなんだけど

    127 = 88 :


    「あのー……後半戦、もうすぐ始まりますよー?」

    セーラ「おい、おっちゃん。寝てるんやないでー!」

    尭深「……一年生だよ?」

    セーラ「いや、何かおっさん臭いしこの娘」

    「おいおいヒデぇな、アンタ。こちとら花も恥じらう女子高生だよ……カカカ」

    ・尭深(確かにオッサン臭い……)

    「――さて、後半戦。始めようじゃねえか!」


    恒子「それでは、中堅戦後半――開始です!」

    ビーッ

    (ぐっ……)

    セーラ(マズいことになったな……ラス親が、よりによって白糸台……!)

    「……」

    128 = 105 :

    ハーヴェストタイムって親番だったり流局した場合ってどうなるんだろうな。

    130 = 88 :


    起家は江口セーラ。彼女の上家に渋谷尭深、下家に浅井銀、対面に新子憧

    (3と7の在処が分かる力……数にすれば、萬子・筒子・索子のそれぞれ八牌×3で
    24牌……136枚ある牌の内、たった2割弱……)

    (だけど、3と7を使って作る順子はほぼ必ず、よほどの配牌でも無い限り存在する。
    3と7を知っていれば、それと捨て牌を組み合わせるだけで相手の手牌を高確率で
    看破できる……!)

    (ぶっちゃけ、卑怯くさいよもう! めげそう……だけど、負けてられないっつーの!)


    東一局 ドラ
         
     ┌─┐
     │.8 │
     │索│
     └─┘

    (……)タンッ

    「おっと、チーだ」

    131 = 106 :

    聖人すばらがすばらすぎてすばら

    133 = 105 :

    やりたい放題だな、銀ちゃんww

    134 :

    きてたのか
    今から読むか

    135 = 88 :


    「7700」

    セーラ(……在処が分かるってのは、便利なことやな……)

    (二・三・四と面子確定しているにも関わらず、敢えてのチー。渋谷尭深の手牌から、
    三萬が余ると踏んだんだなー……もー、狡いったらありゃしない)プンスカ

    阿知賀  89300
    千里山  71200
    新道寺 102000
    白糸台 137500

    (……まあ、この力の一番の問題は手が萎縮すること。今みたいに鮮やかに打たれると、
    三と七の数牌やその周辺を捨てられなくなる……)

    (中張牌は当然、終盤になれば余ってくる。そこを狙われると考えて手を閉じてしまう、
    そんな展開の方が、むしろ致命的……)

    (恐れず打つ! それが大事……!)

    セーラ(……と、それよりも渋谷尭深の最初の捨て牌は……1筒、か。字牌やないんか、
    珍しいな……)

    尭深(あまりに配牌が良すぎた……字牌が出てこないなんて)

    136 :


    わーい
    続ききてた

    137 = 88 :

    東二局

    尭深(また字牌がない……こうなったら)

    渋谷尭深 第一捨て牌
         
     ┌─┐
     │⑨│
     │筒│
     └─┘

    (国士狙い……字牌が無かったみたいね)

    (正直、コイツはバクチだが……これを乗り越えられないなら、白糸台に勝てる訳がない)

    (……とことん、行くぞ……!)ギラリ

    「……ツモ! 1000オール!」

    (ちょ、何やってんのコイツ……!?)

    セーラ(俺と同じく、とにかく徹底的に点数稼ぎまくる方針に切り替えたんか……?)

    138 = 88 :


    東二局一本場

    「ロン。……3900は4200」

    尭深「……」チャラ

    (山越し……徹底的に白糸台へ狙いを絞るつもり……?)

    (なら……こちらも恐れる必要はない)

    セーラ(徹底的に、点棒を稼ぐ……!)

    阿知賀  88300
    千里山  70200
    新道寺 109200
    白糸台 131700

    東二局二本場

    セーラ「ツモ! 2000・4000は2200・4200!」

    140 :

    赤木はまだフラフラ放浪してんの?

    141 = 88 :


    東三局

    (……よし、叩き合いになるな。三人で早い手安い手で東一から南三まで
    グルグル回すって手もあるにはある……)タン

    (しかし、それじゃ……楽しめないよな……)タン

    (何より、そんな根性じゃあ……白糸台にイモ引いてるも同然……!)タンッ

    (ククク……楽しい、楽しいなぁ、麻雀ってやつぁ……!)

    尭深「……」

    「ロ…………ロン! 5800!」

    尭深「はい」チャラ

    阿知賀  91900
    千里山  78800
    新道寺 105000
    白糸台 123700

    144 = 103 :

    たかみーは通常時はあまり強くないのが残念

    145 = 134 :

    追いついた
    逆にアカギは命懸けたことが好きそうだよね

    146 = 88 :


    恒子「三人が、白糸台に狙いを絞りつつあるようですが……」

    健夜「確かに。三人に狙われればそれはそれで危機的状況だと思います。
    しかし……白糸台は、今大会を含めて史上最初の三連覇を狙う、言うなれば全高校の
    頂点に立つべき存在」

    健夜「そのレギュラーともなれば、当然プレッシャーも並大抵ではありませんし――」

    尭深「……」タン

    健夜「相対した三人に狙われることなど、あって当然だと考えているはず……!」

    尭深「ツモ。1300・2600は1400・2700」

    尭深(南四局まで、一歩も退かない……!)

    阿知賀  89200
    千里山  77400
    新道寺 103600
    白糸台 129800

    148 = 88 :


    ――白糸台女子高校

    「尭深の奴、随分気負ってる気がするが……」

    「でも、良い兆候だと思う……」

    「ま、これくらいで音を上げるようでは白糸台レギュラーの座は
    務まらないか」

    「他の三人も、アクセルを踏んで和了の応酬になる……。
    当然、親の連荘も増えていく」

    「そーなったら、たかみスロット炸裂だよねー」

    「……そうだね」

    (ただ……千里山と阿知賀はそれを覚悟の上で和了っているのに対して、
    新道寺……あの目は……)

    149 = 95 :

    しえん

    150 = 88 :


    ※ここよりやや駆け足気味

    東四局

    セーラ「ツモ! 3000・6000」

    千里山 江口セーラ、跳満ツモ


    南一局

    セーラ「ツモ! 3200オール!」

    南一局一本場

    「ロン! 7700は8000!」

    阿知賀  91000
    千里山  99000
    新道寺  89400
    白糸台 120600


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