のくす牧場
コンテンツ
牧場内検索
カウンタ
総計:127,057,118人
昨日:no data人
今日:
最近の注目
人気の最安値情報
    VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。

    元スレ咲「新道寺の……赤木さん」赤木「……ククク」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - アカギ + - + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
    ←前へ 1 2 3 4 5 6 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitter

    51 = 1 :

    セーラ「ドッカーン! 4000オールやでー!」ニカー

    江口セーラ……ツモ・イーぺーコー・ピンフ・ドラ1・赤ドラ1

    「ぐっ……!」(九巡で満貫ツモ和了……!)チャラ

    (ドカンと来るねぇ)チャラ

    尭深「……」チャラ

    (いけない、それよりまた親でツモられた……!)

    (……ってことは、千里山は分かってないってこと……? 新道寺はどうだろ……)

    (今の一本場で、東場までで合計六局。最悪でも九牌か……)

    (まさか江口セーラに『渋谷尭深はオーラスでそれまでの牌掻き集めて役満和了るから』
    とか説明する訳にもいかんしなぁ……いや、それとも知ってるかもしれん。知った上で、
    役満ツモられても耐えられる点数を掻き集めている、か……)ヤレヤレ

    (まあいい、それは所詮道程の途中にある障害物に過ぎない。……オレの目的は、一位奪取!)

    54 = 1 :


    阿知賀  95400
    千里山  87500
    新道寺  98000
    白糸台 119100


    東四局 一本場

    (よし、この局は見えた……!)

    尭深「……っ」

    「……っ!」(何かヤな予感……)

    セーラ「……」

    東四局 一本場 十一巡目

    ドラ
         
     ┌─┐
     │②│
     │筒│
     └─┘

    57 = 5 :

    アコチャーにみゆきが乗りうつっとる

    59 = 1 :


    恒子「おっと。二萬捨てなら、白・三色・ドラ一つで満貫手ですが……」

    健夜「ただし、二萬は江口セーラ選手の高めロン牌だね。安牌の南を捨てて手代わりを待つか、
    それとも思い切って二萬を打つか……」

    健夜「捨て牌だけだと、二萬も六萬も危険度的にはほぼ同等かな。
    降りないなら、打二萬が普通の人の打ち筋じゃないかと」

    「……」チラリ
                                                         
     ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
     │  │三│三│三│  │  │  │七│  │  │  │③│  │
     │  │萬│萬│萬│  │  │  │萬│  │  │  │筒│  │
     └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘

    (打点の高さが売りの江口セーラなら三ハン、ツモって満貫が最低手だ……端の伏せ牌と
    三萬の暗刻から考えるに、変則的な一・三・三・三か、あるいは二・三・三・三……高めで
    一通って可能性が高いな……)

    (となれば、この二萬は切れん。おおよそ考え得る最悪の一牌だ。それに……次巡、
    江口セーラがツモるのは……)

    60 :

    続編か・・・ククク・・・支援だ・・・

    61 = 1 :


    「リーチ……!」

    恒子「おっと、浅井選手。追っかけリーチです! 捨てたのは――」

    浅井 打
         
     ┌─┐
     │六│
     │萬│
     └─┘

    健夜「六萬、か……」

    恒子「捨てたのは六萬! 江口セーラのリーチを潜り抜けましたー!」

    (二人リーチか……どちらも高そうだし、ここはオリ)

    セーラ「一発で……ツモれんかー」(ぐぅ、よりによってこの牌か……)

    江口セーラ 打
         
     ┌─┐
     │三│
     │萬│
     └─┘

    62 = 1 :


    「……おっと、悪いね。ソレだよ」

    セーラ「……へ?」

                                                                
     ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ ┌─┐
     │二│四│④│⑤│⑥│.4 │.5 │.6 │  │  │  │  │  │ │三│
     │萬│萬│筒│筒│筒│索│索│索│南│南│白│白│白│ │萬│
     └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ └─┘
                   赤


    「裏ドラ一枚載って、8000は8300……!」

    浅井銀……リーチ・一発・白・赤1・裏ドラ1

    セーラ「うげーっ!?」

    (……二萬を捨てていれば、三色もついてたはずなのに……)

    尭深(二萬が当たり牌と読んで躱した。その上で、千里山さんが一発で三萬を出すと
    踏んだんだ……)

    尭深(裏ドラ表示牌も3索……)

    尭深(やっぱり、「3」が怪しい……)

    63 = 1 :


    ――千里山女子控え室

    竜華「……どう見る、怜?」

    「うちと同じ……ようで違うわ。うちはあくまで一巡先がどうなるかが分かるだけ。
    相手の捨て牌は普通に読むけど……この浅井ちゃんは、多分相手の手牌も読んでる」

    船久保浩子「……みたいですね。先ほどのプロとの対戦動画、フルverを手に入れて、
    今チェック中ですけど、相手の手牌が見えているとしか思えない和了り方がときどきあります」

    浩子「例えばですけど、これ見て下さい」

    浅井銀――手牌
                                                         
     ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
     │四│五│六│六│.2 │.3 │.3 │.4 │.5 │.6 │④│⑤│⑥│
     │萬│萬│萬│萬│索│索│索│索│索│索│筒│筒│筒│
     └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘

    浩子「ドラは三索。
     この手牌で、浅井銀は七萬を鳴きます。そして四・六のカンチャン待ちでテンパイ」

    64 :

    銀二のガン牌は能力じゃなくて技術の方が良いだろうよ

    65 = 24 :

    記憶有るみたいだし技術のほうでも出来そうだが

    66 = 1 :


    「……こ、これでか?」

    竜華「ほぼ三色確定の手牌やないの」

    浩子「そして、相手が五萬を捨てて……和了り」

                                                              
     ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐       ┌─┬─┐
     │四│六│.3 │.3 │.4 │.5 │.6 │④│⑤│⑥│ ┌──┤五│六│
     │萬│萬│索│索│索│索│索│筒│筒│筒│ │七萬│萬│萬│
     └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ └──┴─┴─┘

    浩子「タンヤオ三色ドラドラ。親の11600点でカッチリ逆転。プロの方は7索の在処が
    全部見えてたから、567の三色はないと決めての五萬切り……」

    「そのプロの五萬への完全決め打ちやな……」

    浩子「これは一番分かりやすいっちゅうか意味不明の局のものを選びましたけど、
    他にも牌の在処を知っているとしか思えない和了が度々あります」

    竜華「……」

    「それやったら、無敵じゃないですか……」ドンヨリ

    68 = 1 :


    浩子「思考停止すな、泉! 心配せんでもええ。全部の牌が分かってる訳じゃないのも
    確定や。この子、七対子やると普通にミスってるわ」

    「あ、ホントだ。……表情を見ても『しまった』って感じしてますね」

    竜華「顔の表情に頼るのは危険やけど、これは明らかなミスやな……」

    浩子「……問題は、牌の在処をどこまで知ってるかっちゅうことですね」

    竜華「怜のように、一巡先が分かる訳やない」

    「やけど、牌の在処を知っている……と」


    ――白糸台女子控え室

    「三だね……」

    「そうだな。確実に三の在処を看破している」

    「ずっるいなー」

    誠子「手牌構成においては七と並んでキーとなる牌ですね……」

    「うん。だから、もしかすると三だけじゃなくて、七の在処も分かっているのかも」

    69 = 1 :


    ――阿知賀女子学院

    晴絵「うーん、憧の得意技である鳴きの速攻が凄く絞られるのよねー、それ」

    「三も七も、一通では必須だし、三色でも頻度が高いですからね……」

    晴絵「つまり、手牌の順子 1-2-3 2-3-4 3-4-5 5-6-7 6-7-8
    7-8-9が分かるってことだからね。4-5-6以外の全部って言った方が正しいか」

    「……どうするの?」

    晴絵「七対子を狙いたいところだけど、あれはあくまで牌勢とツモ次第のところがあるからね……」

    「アコちゃん、大丈夫かな……今の、早く教えてあげなきゃ……」

    穏乃「……大丈夫、憧はちゃんと分かってるから」


    (三・七限定の能力ね……できれば三だけであって欲しいけど、そんな希望的観測は避けた方がいい。
    ひとまず、三と七がある面子は優先的に作る。2-3 あるいは3-4 のような待ち方はなるべく避ける!)

    (惑わされるな。麻雀は、先に和了ったモノ勝ち!)パンパン

    (速攻……ッ!!)

    71 = 1 :


    南一局

    「チー!」

    「ポン!」

    「ロン!」

    尭深「はい……」チャラ

    恒子「六巡でテンパイ、八巡で和了……新子選手、迅い!」

    健夜「それでも最低で3900はきっちりつけてます。ここら辺は、新子選手の勢いが光ってますね」

    恒子「すこやんには失われてしまった若さ故の勢いですね」

    健夜「そう、若さ故の…………こーこちゃああああん!」

    阿知賀  99300
    千里山  79200
    新道寺 106300
    白糸台 115200

    72 = 4 :

    人気投票に人が言ってるんだろうけど頑張ってくれ!
    このシリーズはめっちゃ楽しみにしてたから

    73 = 1 :

    ――新道寺女子高校

    原田「……あの速攻気配、どうやら3・7の能力に気付いたようやな」

    僧我「意外に早いな……もうちょっとくらいは誤魔化されると踏んだんやが」

    原田「まあ……冷静に考えれば当然っちゃぁ当然の話や」

    僧我「うん?」

    原田「こいつらとオレたちでは……麻雀の概念っちゅうか……打ち手の力に対する認識が違う。
    『そういう能力を持つ者が存在する』って前提がまずあるんや……だから、ちっとでも怪しい、
    理に適わぬと見れば、力を持っていると考慮する……!」

    原田「ついでに言うとや。僧我、お前も原因なんやで」

    僧我「あん? 何でワシが……」

    原田「あの白糸台のエース相手に役満ツモ和了った一年生が、そうそうこの世界に存在すると
    思うか……? 銀の奴も、同じ一年……何かあると考える方が自然……!」

    僧我「ふむ。そういうコトか……いやあ、すまんなぁ。ワシが強すぎたせいか……!」ニヤニヤ

    原田「全く、お前のせいでエラいやりにくくなったわ……!」

    74 = 29 :

    くっそこいつら仲ええなぁ……

    75 :

    かわいいおっさ……
    JKどもですね(ニッコリ

    76 = 9 :

    そういやこいつらJKだっけ

    77 = 1 :


    「……あの白糸台相手に、9000点差……き、緊張します……!」ドキドキ

    「でも。あの渋谷尭深は南四局で役満を和了る可能性が常に存在する。
    ……銀ちゃん、頑張ってください……!」

    南二局

    ドラ
         
     ┌─┐
     │  │
     │北│
     └─┘

    江口セーラ……手牌
                                                                
     ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ ┌─┐
     │三│三│四│四│五│⑥│⑦│⑧│.5 │.6 │.7 │  │  │ │四│
     │萬│萬│萬│萬│萬│筒│筒│筒│索│索│索│北│北│ │萬│
     └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ └─┘

    セーラ「……うし。こっちや! リーチ!」

    78 = 47 :

    うぅ・・・JKの姿が全然想像できないですよー

    79 = 64 :

    アカギ世界でもアカギと鷲巣だけは完全にあっち側の世界の住民みたいな扱いされてるけどなw
    能力っていうより嗅覚とか豪運とかそんなんだけど

    80 :

    >>79
    人格も

    81 :

    アカンな、女子高生状態が想像できんわ

    82 = 1 :

                                                            
     ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
     │三│三│四│四│四│⑥│⑦│⑧│.5 │.6 │.7 │  │  │
     │萬│萬│萬│萬│萬│筒│筒│筒│索│索│索│北│北│
     └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘

    恒子「江口選手、平和と高めイーぺーコーを捨てて、三萬・北のシャボ待ちへと変化させたー!」

    健夜「良い判断です。浅井選手の手牌に二萬と五萬が固まってます。その点、三も北も
    まだヤマに残ってますから」

    「……9筒、ポン!」

    恒子「おや? これは……」

    健夜「無理ポンですね。役無しになりますが……恐らく、三萬をツモ和了りされることを防ぐため
    ではないでしょうか?」

    (私の捨てた9筒を鳴いて、江口セーラのツモ牌が三萬……これは捨てられないね)

    83 = 1 :


    セーラ「……おっし。こっち来た!」

                                                                
     ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ ┌─┐
     │三│三│四│四│四│⑥│⑦│⑧│.5 │.6 │.7 │  │  │ │  │
     │萬│萬│萬│萬│萬│筒│筒│筒│索│索│索│北│北│ │北│
     └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ └─┘


    セーラ「ツモ! 裏ドラ……載らずで、2000・4000や!」

    江口セーラ……リーチ・ツモ・ドラ3

    「……ちぇっ、太いツキだ……」チャラ

    (……やっぱり三萬見えてるかー)チャラ

    尭深「……」チャラ

    阿知賀  97300
    千里山  87200
    新道寺 102300
    白糸台 113200

    87 :

    原田って天の中でも結構強かったよな
    副将戦楽しみだわ

    88 :


    阿知賀  89300
    千里山  71200
    新道寺  94300
    白糸台 145200


    ビーッ


    恒子「で、で、で出ました小四喜ーーーーーーっ!! 準決勝二回目の役満です!
    そしてここで前半戦、終了!」

    恒子「これにより、またも白糸台が14万でダントツのトップ! 後を追いかける三校という図式に
    変化しました!」

    ――新道寺女子高校控え室

    原田「お、役満和了られたか……しょうもないやっちゃ」モグモグ

    僧我「ワシなら、アレをアレして絶対ツモらせへんかったのに……」パクパク

    「……うう……銀ちゃん大丈夫でしょうか……」ハラハラ

    89 :

    何食ってんだ二人

    90 :

    そらプロ麻雀せんべいじゃろうて

    91 :

    なにこの新道寺の安心感

    92 = 87 :

    阿知賀空気すぎワロタ

    93 :

    あわあわがよっぽど規格外でもない限り大将戦はワンサイドゲームだろうしなぁ

    94 = 88 :



    四人「お疲れ様でした」


    (渋谷尭深も怖いけど、今は3-7対策!)

    セーラ(もうちょいドカンといったらなー)

    尭深(この半荘は上手くいった……)ホッ

    「……」

    「へっ。役満なんて、どうってことねぇが……」

    「すばらちゃんが、オレが凹んでいるとか考えてハラハラしているのかと思うと、
    心が痛いな……」








    95 :

    すばら先輩が絡むと途端に可愛くなるおっさん共

    96 = 93 :

    雀鬼どもの心をも溶かすすばら先輩マジ聖人

    97 = 88 :


    ――数ヶ月前 春 新道寺女子高校


    「……麻雀部、だとさ」

    この世界に転生して以来、オレたち四人は一切麻雀に手を触れていなかった……。

    アカギはどうか知らないが、オレや僧我、そして原田は『ガキと麻雀なんかやれるか』
    と意見が一致していた……。

    原田「なーにが部活や、アホらしい。子供のお遊びやろ、そんなん」

    僧我「サマもなし、金も命も賭けん。児戯や、児戯……」

    「……オレもそうだとは思うが……もう十年近くロクに牌にも触れてないだろ……」

    二人「う」

    「見学くらいは行ってみようぜ……。何、からかいに行く程度のことさ……!」

    そう……オレたちはハッキリ言って、この世界に失望していた……!

    98 = 89 :

    99 :

    ふんふむ

    100 :

    圧倒的支援…!


    ←前へ 1 2 3 4 5 6 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS一覧へ
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - アカギ + - + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。

    類似してるかもしれないスレッド


    トップメニューへ / →のくす牧場書庫について