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元スレ律子「彼氏のフリをしてください!」

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P「……さて、このあとどうする?」
律子「そうね~……ちょっと早いけど、ご飯でも食べにいきますか」
P「そうだな。それじゃあ、この辺なら……」
テクテク
涼「……」トボトボ
涼「……知らなかった方がいい世界を、知っちゃった気がする」
涼「……でも……」
涼「いつか、僕に対して告白してきた男の子がいたけど……」
涼「あれは決して、おかしい感情じゃなかったんだ」
涼「愛という気持ちに、性別は関係ないんだね……!」
涼「ふふっ……それを知れただけでも、収穫はあったかな」
涼「……って、あれ!?」
キョロキョロ
涼「……ぎゃおおん!!」
通行人「」ビクッ
涼「律子姉ちゃんたち、どこ!? 見失っちゃったよぉ!」
涼「僕ってば、夢中になっちゃって……!」
涼「……」
涼「……ま、いっか」
涼「どうせ付き合ってるんだろうし、適当に報告しよう……」
涼「それよりはやくレンタルショップに行って、猿の木星の前作を借りないと……!」タッタッタ
>>109
何となくだけど時間すげえ
何となくだけど時間すげえ
P「あ! す、すまん……少し待っててくれるか?」
律子「どうしたんですか?」
P「いや、社長に伝言があったのをすっかり忘れてて。ちょっと電話してくる」
律子「……ふふ、わかりました」
P「悪いな。すぐ戻るから」
律子「急がなくてもいいですよ。行ってらっしゃい」
P「ええ、はい……そうです、以前……ああ、本当ですか! よかった……」
律子「……」
律子「やっぱり、あなたはプロデューサーなんですね……」
律子「こういうときも仕事、仕事」
律子「……まあ、なんでもいいけどね……私は、今日だけの彼女だし」
律子「……うん、そうよ……べつに、気にしてなんか……」
P「お待たせ」
律子「なんの話だったんですか?」
P「ん、ああ……その、な。今度の千早たちの――」
律子「ああ、そういうことなら言わなくても結構ですっ」
P「えっ」
律子「……あなたがプロデュースするユニットの話でしょう? 秘密にしたいこともあるでしょうから」
P「……。うん、そうだな」
律子「こんなこと、簡単にライバルユニットのプロデューサーに言っちゃダメですよ」
P「ライバルって……まあ、そうだけどさ」
P「でもそれを聞いたって、律子は竜宮小町のプロデュースに利用したりしないだろ?」
律子「ふっふっふ……わかりませんよ~? 私は、使えるものはなんでも使う女ですから」
P「……」
律子「なーんて……ま、自分で聞いておいてあれですけど、本当に言わないでください」
律子「そんなことで、あなた達との勝負において有利になんて、なりたくありませんから!」
P「……わかった」
律子「さ、そんなことより……ご飯、行きましょう?」
P「……そうだな。でもやっぱりちょっとさ、どこかで時間潰してから行かないか?」
律子「え? どうして急に……」
P「いやぁ実は、ポップコーンがまだ腹に残ってるんだよ。ははは」
律子「……」
P「美味しいご飯を食べるのは、空腹になってるときが一番だ。あ、でも、律子はそうでもないか?」
律子「うーん……そうでも、あるかも……割とおなかに溜まるのよね、ポップコーン」
P「だろ? このへんはショッピング街だし、いくらでも暇もつぶせるだろうから」
律子「……いいんですか?」
P「なにが?」
律子「……デート、長引いちゃいますよ? 家に帰るのが遅くなるわ」
P「だから言っただろ、律子とのデートは望むところだってさ!」
律子「ま、またそういう……もう、わかりました。どこへなりと連れてってください!」
P「よしきた! それじゃあまずは……」
P(……よかった。なんとか納得してくれたみたいだ)
【オシャレで高級な洋服屋さん】
律子「ず、随分オシャレで高級な洋服屋さんですね」
P「たしかに……」
律子「たしかに、って……あなたが入ろうって言ったんじゃないですか」
P「いや、入りやすそうな雰囲気だったじゃないか……」
律子「……うわ。私の知ってる洋服の値段より、0がひとつ多いわ……」
P「なるほど、律子の服はそれくらいなのか」
律子「そーいうこと、計算しないでください」
P「……」
律子「……うわあ。やよいが見たら卒倒するんじゃないかしら」
律子「これで何回……これ買うくらいなら……」ブツブツ
P(……選択をミスしてしまった感がある)
P「ま、まあ見るだけならタダだし、さ!」
律子「そうですけど……」
P「律子は、こういうの憧れないのか?」
律子「……そりゃあ、私も女ですから」
律子「こういうハイブランドで身を固めてみたいって気持ちも、まあ、なくはない……かな」
P「でも買わない、と?」
律子「何か特別な日でもない限りね」
P「そうか……」
律子「……」チラ
P「……試着、してみたらどうだ?」
律子「ええ!? ほ、本気で言ってるんですか?」
P「さっきから見てるそのジャケット。きっと似合うって」
律子「で、でも……」
P「あ、店員さん、これいいですか? ええ、この子に試着を……」
律子「あーもう、勝手に話を進めないでくださいっ!!」
シャッ
律子「うう……」
P「……綺麗だ」
律子「い、いきなり何を言ってるんですか!? それにこの場合、綺麗って表現はふさわしくないです!」
P「じゃあなんて言えばいいんだよ?」
律子「……そうね、似合ってる、とか?」
P「似合ってるよ、律子」
律子「ほーんと、口が軽いんですねっ!」
P「本音だって……ああもう、律子はかわいいなあ!」
律子「!?」
P「あ、いや……」
律子「……」
律子「……こんなの、全然かわいくなんてないわ」
P「えっ、実際着てみたら気に入らなかったか?」
律子「そういうわけじゃないですけど……確かに、生地も良いし、デザインも私好み」
律子「でも……」
P「……」
律子「……今日の私の格好に、合ってないです。恥ずかしいわ……」
P「そんなことないだろ」
律子「いーえ、そんなことあります。ワンピースの上にこういうジャケットって、普通はナシなんですっ」
P「そういうもんなのか……全然、不自然じゃなく見えるけどな」
律子「そういうのは疎いんですね……ステージ衣装のことは随分詳しいのに」
P「あはは……」
律子「……まあ、あなたが褒めてくれたのは、その……ちょ、ちょっとは嬉しかったですけど」
律子「でも、出来ればもっと……、ちゃんとしたくて……だから……」
P「あ、店員さん。このシャツとスカートも……ええ、この子に。いいですか?」
律子「本当にあなたって人は、私の話をへんな風に解釈するんですねっ!!」
シャッ
律子「うう……」
P「……綺麗だ」
律子「い、いきなり何を……って、もういいですこのやり取り!」
P「今度はどうだ? 気に入ったかな」
律子「……」
律子「ま、まあ、それなり……、かな。やれば出来るんですね、あなたも」
P「そうか、それはよかった! 服も喜んでるよ!」
律子「ったく、まーた軽々しくそんなこと言っちゃって……」
P「今度はこれはどうだ? 試着してる間に見つけたんだけど」
律子「私は着せ替え人形じゃないですっ! ……それに、それはダメ」
P「えっ」
律子「それなら、こっちの方が……あ、でも、こういうのも合うかもしれないわね!」
P「……」
P(なんだかんだで楽しんでる律っちゃんかわいい!)
りっちゃんかわえええええええええ
アイマス3ではりっちゃんをちゃんとプロデュースさせろやちくしょおおおおおお
アイマス3ではりっちゃんをちゃんとプロデュースさせろやちくしょおおおおおお
イチャラブSSは食傷気味
そんな風に考えていた時期が俺にもありました
そんな風に考えていた時期が俺にもありました
ありがとうございましたー
律子「……あれだけ色々着て、結局何も買わなかったですね」
P「でも結構、楽しんでたじゃないか」
律子「……まあね」
P「やっぱりなんだかんだ言って、律子も女の子なんだな。ショッピングが好きなんだ」
律子「当たり前ですっ。もう……なんだと思ってたんですか?」
P「あ、いや、深い意味はないんだけど……気を悪くしたならすまん」
律子「べつに、怒ってるわけじゃないですけど……自分でも、珍しいとこ見せちゃったと思うし」
P「……」
律子「プロデューサー?」
P「……悪い、ちょっと催した。トイレ行ってくるよ」
律子「……ふふっ。ほーんと、突然ですね。ごゆっくりどうぞー」
りっちゃんはなんだかんだ、結構ダメ人間との方が合うと思うんだ
だから俺と結婚してくれ
だから俺と結婚してくれ
P「お待たせ」
律子「いーえ。でも随分、時間かかりましたね」
P「ま、まあな! 大きい方だったか――」
律子「ていっ」
ピコッ
P「あ痛っ!? な、なんで……!?」
律子「そーいうことは、女の子の前じゃ言わないの。まったくもう……無神経にも程があるわ」
P「でも本当のことだったから……」
律子「また蹴りを食らいたいんですか?」
P「……なんでもないです」
律子「さっきの反省を踏まえて、デコピンにしてあげたんですからね。ふふっ」
P「うん、ありがとう……?」
律子「何言ってるんですか、ありがとうって……ふふふっ♪」
律子「それじゃあ次は、どこに行きます? プロデューサー殿っ」
P「そうだなぁ……じゃあ――」
あずさ「あら?」
律子「……」
P「……」
あずさ「まぁ、千早ちゃんを探していたら、律子さんたちに会えるなんて~! ふふ、こんにちは」
律子「お、おはようございます……あずささん」
あずさ「もう、律子さん? 今はお仕事じゃないんだから、おはようございますじゃないでしょう?」
律子「……そうですね……あはは……」
P「……き、奇遇ですね」
あずさ「そうですね~。プロデューサーさんたちは、どうしてここに?」
P「そ、それは……」
P「……おい、どうする……?」ヒソヒソ
律子「どう、って言っても……」ヒソヒソ
あずさ「?」
P「ここは、正直に事情を話したほうがいいんじゃないか?」ヒソヒソ
律子「……そうですね。あずささんのことだから、ポワポワしてへんな風に誤解しちゃうかもしれないし」ヒソヒソ
P「だな。よし……」
P「あずささん! 実は俺たち――」
あずさ「……あ、そうだったわ!」パンッ
P「え」
あずさ「私、元々あなたたちを追いかけていたんですー。千早ちゃんを探すのに夢中で、すっかり忘れていました」
律子「私達を……?」
あずさ「ええ。ふふっ、律子さんたちが秘密でデートするって聞いていましたから、確かめようと思って~」
P・律子「「!?」」
あずさ「……あ」
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