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    元スレ岡部「未来へ……か」 鈴羽「リンリーン!」

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    タグ : - Steins;gate + - 岡部 + - 鈴羽 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    151 = 1 :

    岡部「何、言って……」

    鈴羽「君にとっての主観の世界が正しいんだとしたら、2036年に戻った時点であたしは消失することになる」

    鈴羽「逆にあたしにとっての主観……いや、2036年の君にとっての主観の世界こそが正しいのだとしたら、今の君が消失しちゃうのかなぁ……」

    鈴羽「それって……すごく悲しいよね……」

    岡部「そんな……はずは……。消えるわけ……無いと思うが」

    岡部「お、俺にはちゃんと今まで生きてきた記憶がある。そしてそれはこれからも続く──そのはずだ」

    岡部「お前にだって2036年まで生きてきた軌跡があり、その記憶もあるはず……そうだろ?」

    鈴羽「そうなんだよね……。2017年に産まれて今まで、あたしは橋田鈴羽として生きてきた……」

    鈴羽「もちろん、全部覚えてる訳じゃないけど、今までの18年間であったことを思い出せる」

    鈴羽「でも……世界線が変わることで記憶が再構築されるなんて、神がかり的な現象があるんだとしたら……」

    鈴羽「あたしの今までって”世界によって作られた記憶──作られたあたし”なんじゃないかなぁって……」

    鈴羽「そんなあたしは”2010年にタイムトラベルしてきたと世界に承認されたことで”ようやく自我を持つことができた!! ……とかさ」

    岡部「……」

    鈴羽「あーもう! なんだかこんがらがってきちゃったや!」

    岡部「言わんとしてることはなんとなくわかるが……」

    152 = 1 :

    鈴羽「……」

    鈴羽「ずっと……」

    岡部「え?」

    鈴羽「ずっとここにいようかな……」

    岡部「お、おい……だが……」

    鈴羽「……」

    鈴羽「2036年には戻らず……ずっとここに……君のそばに……」


    ……そうか。
    不安なのだな。

    もしかしたら自分が消えてしまうかもしれない。
    その恐怖に怯えているのだな。
    だとしたら俺は──

    153 = 1 :

    鈴羽「ごめん……」

    岡部「え?」


    鈴羽が胸に頭を押し付けてくる。


    岡部「なぜ謝る……」

    鈴羽「君に悲しい思いをさせてしまった……、君をこれから26年間縛り付けてしまう」

    鈴羽「それだけじゃない、未来の君をずっと……ずっと縛り付けてきたんだあたしは……」

    鈴羽「バカだバカだ、何がタイムトラベラーだ……あたしが過去になんて飛ばなかったら……」

    鈴羽「知らなければよかった」

    鈴羽「……いや知れてよかった。君に謝ることができてよかった……」

    鈴羽「君のそばにいてあげたい……」

    154 = 1 :

    鈴羽「でも……未来の君にも謝りたい……謝らなきゃ……いけないのに、そばにいてあげたいのに……」

    鈴羽「あたしは……どうしたら良いのか……わかんない、わかんないよ岡部倫太郎……」


    あぁ──そうか。

    不安だったんじゃない。
    消えるのが怖かったんじゃない。
    こいつは──

    2010年の俺。
    2036年の俺。
    どちらの俺にも孤独と戦う日々を味あわせたくなかったんだな。


    岡部「泣いて……いるのか?」

    鈴羽「ごめん、ごめんね……」


    全く……抜けているかと思いきや勘が鋭かったり。
    強い意志を持っているかと思いきや泣き虫だったり。

    155 = 1 :

    岡部「…………」

    岡部「フッ……案ずるな、お前は何も心配しなくていい、全て”俺”が決めたこと、そうだろう?」

    岡部「お前は……戻るのだ──お前の両親や、お前を助けた”俺”がいた時代へと……」

    鈴羽「で、でも……」

    岡部「2036年こそ、お前の生きる場所なのだから」

    鈴羽「でも! ……これから君は26年間、あたしのいない世界であたしのために……」

    鈴羽「そんなの……そんなのって……」

    鈴羽「そんな君を残して未来へ帰るなんて……」

    岡部「…………」


    やれやれ。
    やはり世話のやける……。


    岡部「泣くなバイト戦士ぃ!」

    鈴羽「……え?」

    156 = 1 :

    岡部「この狂気のマッドサイエンティスト鳳凰院凶真、世界の支配構造の変革こそが我が野望!」

    岡部「SERNとの戦いは! まだ終焉を迎えたわけではなぁい!」

    岡部「フゥーハハハ、自惚れるな! 貴様のためだけに送る26年間ではないのだっ!」

    鈴羽「岡部倫太郎……」

    岡部「……それに、こっちにはラボのみんなだっている。それまで上手くやっていくさ」

    岡部「だから……お前は向こうの俺を支えてやってくれ」

    鈴羽「……」

    岡部「お前は戦士なのだろう?」


    ガシガシと、少しクセのある髪を撫でてやる。


    鈴羽「…………」

    鈴羽「そうだね……そうだよね」

    鈴羽「あはは、君にはホント、元気……もらってばっかり、だよ」

    157 = 1 :

    顔を上げる鈴羽。
    目には涙──
    が、先ほどの思いつめた表情とうってかわって眩しそうに笑う鈴羽。



    鈴羽「ありがと、岡部倫太郎」

    岡部「フッ、笑っている方がお前らし──」


    突然──
    柔らかい感触が電流となって走り、脳髄を麻痺させる。
    小鳥がついばむようなキス。

    今度は唇だった。


    鈴羽「エヘヘ。あたしのこと忘れないようにっておまじない!」

    鈴羽「あっはは、……リンリンにバレたらヤキモチ妬いちゃうかな」


    どうなんだろうか。
    今の俺は2036年で、鈴羽が2010年で、あああ、頭が働かない。

    158 = 103 :

    壁の出番か

    159 = 1 :

    鈴羽「それじゃ、今度こそホントに行くね! ありがと、岡部倫太郎! またね!」

    岡部「あ、あぁ……向こうの俺にも宜しく伝えてくれ」


    タイムマシンに乗り込んだ鈴羽は、俺に一瞥すると──


    鈴羽「ありがと」

    岡部「……ああ」

    鈴羽「さよなら」


    数秒後、光がタイムマシンを包みこむように輝き──
    そこにあったタイムマシンは、跡形もなく消えてしまっていた。

    突如──
    周りの景色が琥珀色に包まれ、ぐにゃぐにゃと揺れ始める。
    平衡感覚は失われ、立っていられなくなり──


    岡部「うっ!?」

    160 = 1 :

    岡部「はっ……はぁっ……くっ……」

    岡部「これは……リーディングシュタイナー!?」


    どういうことだ……もしや世界線が変動した?


    岡部「……」

    岡部「…………」

    岡部「ふむ、よく考えてみればなんら不思議なことではない」

    岡部「世界から殺される運命だった鈴羽が、再び無事に2036年に戻ったことにより世界線が変動した。こんなところだろう」

    岡部「そしてその世界線では鈴羽はずっと笑って過ごしている」


    で、いいんだよな?
    そうに決まっている。

    161 = 53 :

    しえん

    162 :

    さる?

    163 = 45 :

    さるったかな
    しえ

    164 = 103 :

    続きそうな予感…

    165 :

    紫煙

    167 = 103 :

    しえん

    168 = 162 :

    へい

    169 :

    ID変わる前に保守

    171 = 142 :

    後はまかせた

    最後の保守

    172 = 1 :

    ふぅ。

    しかし──
    アトラクタフィールドの収束、SERN、ラウンダーの萌郁。
    俺は実際に、それらを観測した訳じゃないから実感は湧かない。

    世界が収束するというのなら、一度会った後、再び鈴羽と会うのは随分先になるのだろうな。
    正直に言うと少し寂しい。
    とはいえ、他でもない未来の俺からの頼みでもある。

    やってやるさ。
    それがシュタインズゲートの選択だというのならな。

    どうせならばSERNを徹底的に壊滅……いや、逆にこの鳳凰院凶真が牛耳ってくれようか。

    うむ、悪くない。
    世間を欺く国際研究機関の影の支配者、実にマッドだ。

    だが……。
    まずすべきことは──



    岡部「ん……?」


    今、何か──

    175 :

    何度目だマーティ

    176 :

    無限ループか…

    177 :

    またかよ!
    というか様子がおかしい。


    鈴羽「うぅー……」


    なんだよ、なんでそんな怪訝そうな顔で俺を見るんだ。
    というか、睨まれてる?


    鈴羽「……」

    岡部「一体どうして……」

    鈴羽「どうしたもこうしたもないよっ!」



    鈴羽「萌姉さんがリンリンは渡さないって言うんだよー!」

    岡部「……」

    岡部「は?」

    178 = 177 :

    鈴羽「だから今のうちにあたしにメロメロバーニングさせておかなきゃ!」

    岡部「な、な、なんだとぅ!?」

    鈴羽「覚悟してよね、リンリン!」

    岡部「と、と言うことはその格好は……」

    鈴羽「まゆ姉さんから借りてきたコスプレ衣装!」

    岡部「ま、待て!」

    岡部「そ、そんなことせんでも俺はお前のことを──」

    鈴羽「問答無用ーっ!」

    179 :

    何度イチャつけば気がすむんですかねえオカリンと鈴羽は(歓喜)

    184 :

    おつおつ

    192 :

    最高やね

    195 :

    まだ続くか


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