元スレ苗木「超高校級の……犬?」アマテラス「ワン!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
1 :
苗木(希望ヶ峰学園で目覚めた僕を出迎えたのは、異質な雰囲気を放つ教室)
苗木(鉄板で打ち付けられた窓)
苗木(そして……)
犬「クゥン……」
苗木(一匹の大きな白い犬だった)
2 :
ダンガンスレ多いな
3 = 1 :
苗木(なんだか、元気が無いみたいだな。具合でも悪いんだろうか?)
苗木「……大丈夫?」
犬「クゥン……」
ぐぎゅるるるるる
苗木「……一応、大丈夫みたいだね」
苗木(どうやらお腹が空いているみたいだ)
4 :
大神さんが二人になっちゃうじゃないか!
5 = 1 :
苗木(でも、困ったな。調度良く食べ物なんて持って……)
苗木(あれ? ポケットに保存用の携帯食が……なんでこんなもの持ってるんだ?)
苗木(……腐ってはいないみたいだけど)
苗木「これで良かったら、食べるかい? なんて……」
犬「ワン!」
苗木「うわぁ!?」
苗木(無理やり奪い取る形で、その犬はレーションにかぶりついてきた)
6 :
>>4
1人と1匹だから問題ない
7 = 1 :
犬「ガツガツガツ!」
苗木「お、美味しい……?」
犬「ワン!」
苗木「そっか、良かった」
――
【レーション】ピョロロー
軍事用の非常食
味が良いとは言えないが、腹に入れば同じこと
8 :
超高校級の太陽神
9 = 1 :
苗木(その犬はあっという間にレーションを平らげてしまった)
犬「ワンワン!」
苗木「あはは、元気になったみたいで良かったよ」
犬「クゥン!」
苗木「うわわ!」
苗木(犬が僕に向かって抱きついてきた)
苗木(どうやら、食べ物をあげたからか懐かれてしまったらしい)
10 = 8 :
アマテラスの子供のチビテラスの父親になりたい
11 = 1 :
犬「クゥン!クゥン!」
苗木「あ、あはは、あは。く、くすぐったいよ」
パサッ
苗木「ん? なんだろう、この紙?」
苗木(その紙には、もうすぐ体育館で入学式が始まると書いてあった)
苗木「体育館か。とりあえず、行ってみないとな」
犬「ワン!」
苗木「お前も行きたいの?」
12 = 1 :
犬「コクコク」
苗木「そうだな……」
苗木(とりあえず、入学式の会場なら誰かいるだろうし)
苗木(それに、こんな得体の知れない場所に置いていくのも可愛そうだよね)
苗木「よし、行こうか」
犬「ワン!」
苗木(嬉しいのかな? はは、可愛い奴)幸 幸
――
超高校級の幸運 ナエギマコト
14 = 1 :
――体育館
苗木(体育館には既に僕以外の入学生の姿があった)
葉隠「お、また新入りが来たべ」
山田「これで全員ですかな。15人……と、一匹?」
犬「ワン!」
不二咲「ひぁっ……!」
江ノ島(え、えっ……? なにあの犬……?)
15 = 1 :
石丸「君! 非常識じゃないか! ペットを学校に連れ込むなんて!」
苗木「い、いや……この犬は僕のじゃなくて……」
十神「何でもいいが、こちらに近づけるなよ。獣臭さくてかなわん」
腐川「ひ、ひぃぃぃ……デカくて、白い……!」
大和田「そりゃ大型犬だからな」
舞園「うわぁ! 可愛いですね!」
桑田「舞園ちゃん! あんま近づくと噛み付かれるって!」
16 = 1 :
モノクマ「うぷぷぷ! みんな集まったよう……あれ?」
犬「クゥン!」
朝日奈「わわわ!? なんで私ばっかり抱きついてくるの!?」
大神「この犬……あまり朝日奈を困らせると……」
霧切「……一体どういう教育をしてるのかしら?」
苗木「だから! あれは僕の犬じゃないんだって!」
17 :
大和田大喜びだろ
18 = 1 :
モノクマ「ちょっとちょっとちょっとぉ!! なぁにいきなり和気あいあいとしてるのさ!!」
セレス「あら、今度はクマが出ましたわ」
十神「動物園かここは……」
葉隠「なに言ってんだ、動物園に犬は居ないべ!」
十神「馬鹿は黙っていろ」
モノクマ「もぉぉぉぉ!! 話を聞けよぉぉぉ!!」
19 = 4 :
さすがおっぱい大好き女神のはずなのにな・・・
21 = 1 :
モノクマ「ここは動物園でもペットショップでもありません!」
モノクマ「希望ヶ峰学園! 世界の希望が詰まった希望が峰学園!!」
モノクマ「そしてボクはモノクマ! この希望が峰学園の、学園長なのだぁぁぁあああああ!?」
犬「ハッハッハ!」
不二咲「い、犬がクマを舐めまわしてる……!」
山田「い、今の台詞、もう一回、ねっとりとした口調でプリーズ」幸
桑田「オメーは黙ってろブーデー!!」
22 :
なにこの和やかな雰囲気
23 = 1 :
モノクマ「こ、この犬ぅ……! よくもボクのふつくしい毛並みをベタベタにしてくれたなぁ……!」
犬「くぅん?」
モノクマ「『くぅん?』じゃないよぉ! 可愛ければ何でも許されると思ってるような姿しやがって!」
セレス「それはギャグで言っていますの?」
モノクマ「えぇい、かくなる上はぁ……!!」
江ノ島「て、ていうかさぁ! 人呼び出しておいて放置とかあり得なくない!?」
24 = 1 :
モノクマ「ハッ!」
江ノ島(盾子ちゃん! 戦場では冷静に、冷静にー!)
モノクマ(残姉にたしなめられるとか……絶望的ィ……!) 幸 幸 幸
大和田「お、おい。今度はなんか悶始めたぞ?」
葉隠「や、ヤバいべあのクマ。きっとアレは古に伝わりし呪いの儀式に違いねーべ……」
ヒソヒソヒソ
25 = 1 :
モノクマ「えぇー、コホン。いやー、ボクとしたことが失礼しました」
舞園「あ、戻ってきましたよ」
モノクマ「えーと、どこまで話したっけ?」
江ノ島「アンタがこの学園の学園長ってことまでだけど」
モノクマ「ええぇ!? 全然話進んでないじゃん!」
腐川「は、半分はあんたがその害獣と、あ、遊んでたからでしょうが……」
モノクマ「そだっけ? まぁいいや。とりあえず、皆さんには(以下省略)」
26 = 1 :
モノクマ「……という訳です」
葉隠「どういう訳だべ!?」
舞園「そ、そんな……コロシアイだなんて……」
霧切「しかも、誰かを殺さなければ、私達は一生ここから出られない……」
十神「なかなか面白そうなゲームじゃないか」
不二咲「う、うぅ……やだよぉ……」
モノクマ「そうです」
27 :
犬は朝日奈ちゃんに付いていくんですよね?
28 = 1 :
モノクマ「そうです、そうです……!」
モノクマ「それですよ!!」
モノクマ「そういうシリアスで絶望的な反応を待ってたんですよ!」
モノクマ「うぷぷ。さぁ、それじゃあみんな張り切ってコロシアイ学園生活を――」
朝日奈「や、やぁだぁ!!」
犬「パフパフパフ!」
大神「この犬……もはや許さん……!!」
モノクマ「ちょ」
29 = 1 :
モノクマ「え? 今まで絶望的なカンジだったよね?」
霧切「……最低ね、苗木君」
苗木「だから違うんだって!!」
モノクマ「ちょっとー?」
石丸「犬君! 君のやっていることは立派な不純異性交友だぞ!」
大和田「ん? おい、コイツ雌だぞ」
石丸「ならば不純同性交友だ!!」
モノクマ「おーい?」
30 = 1 :
山田「け、ケモ百合とか……き、キキキキ、キマシタワー!!」
葉隠「流石についていけねーべ……」
モノクマ「もしもーし?」
犬「くぅーん!」
舞園「きゃ!」
不二咲「こ、今度は舞園さんの方に行ったよぉ!?」
桑田「テメコラ犬っころ! なぁに羨ましい思いしてんだよ!?」
モノクマ「 」
31 = 1 :
モノクマ「 」
江ノ島「ど、ドンマイ……」ボソ
モノクマ「うわあああああああ!!」
苗木「うわ!?」
モノクマ「もういいよ! 勝手にしろよ!」
モノクマ「みんな犬の毛が服について取れなくなって絶望してしまえ!!」
腐川「こ、コロシアイに比べて、随分みみっちい絶望になったわね……」
十神「……興が削がれた。くだらん」
32 :
筆調べはどこまで使えるのかね
33 = 1 :
――モノクマが去る
苗木「それで、どうしよう?」
霧切「とりあえず、殺し合いなんて論外ね」
石丸「霧切君の言うとおりだ! ここは皆で団結し、外に出る方法を探そうではないか!」
桑田「ま、やることもねーし、そうするしかないか」
セレス「私としては、ここの生活に順応するべきだと思いますが」
舞園「私は、外に出ることができる可能性があるなら、探してみるべきだと思います……」
34 :
>>32
全部
35 = 1 :
石丸「兎にも角にも、今日は皆色々あって疲れただろう」
石丸「寄宿舎の部屋に戻って休み、明日から探索を開始しよう」
山田「賛成ですな。部屋に戻って頭の中の映像を形にしなくては……!」
苗木「それじゃあ、皆また明日……」
犬「ワン!」
スタスタ
霧切「待ちなさい」
犬「キャイン!」
36 :
>>34
モノクマと元凶合わせて瞬殺できんじゃね?
37 = 1 :
大神「何事も無かったかのように朝日奈に着いていこうとするとは……」
犬「ガタガタブルブル」
石丸「そういえば、犬君の部屋は電子生徒手帳には載っていなかったな」
葉隠「まぁ犬だしトーゼンだべ」
腐川「ど、どうすんのよその害獣……あ、アタシは嫌よ……」
朝日奈「私も……またいやらしいことされそうだし……」
石丸「むぅ、そうなると女子は全滅だな」
38 = 1 :
大和田「じゃ、じゃあ俺の……」
霧切「苗木君の部屋でいいんじゃないかしら」
十神「その駄犬を連れてきたのは奴だしな。問題ないだろう」
苗木「え!? ぼ、僕!?」
霧切「あなた、この犬に餌をやったんでしょ?」
苗木「! ど、どうしてそれを……」
霧切「口元に食べかすが付着していたし、自分の犬じゃないと言っている割に懐いていたから」
39 :
>>36
だって神だもん
40 = 1 :
霧切「苗木君。犬に餌をやったら、責任を取らなくてはならないのが社会のルールよ」
苗木「わ、わかったよ」
霧切「あなたも、いいわね?」
犬「くぅん……」チラッ
朝日奈「うっ……」
大神「……………」ギロリ
犬「コクコクコクコク!!」
霧切「よろしい」
41 = 27 :
なんでもうこんなに仲良いの?
43 :
アマ公かわいい
44 = 1 :
苗木(こうして、謎の白い犬の面倒を僕が見ることになった)
苗木(といっても、寝る部屋が同じってだけで、この犬自身は自由に行動している)
苗木(たまに見かけるけど、皆の手伝いやおつかい何かをしているみたいだ)
苗木(頭の良い犬だけど……食べ物と女の子の胸には目がないらしく……)
苗木(朝日奈さんや舞園さんに飛びついては、霧切さんと大神さんに叱られている)
苗木(何度か、飼い主だからという理由で僕も一緒に怒られた……)
苗木(……こうして、僕達15人と一匹の生活が始まって、そろそろ三日が経とうとしていた頃)
苗木(今まで沈黙していたモノクマが動き出したんだ)
45 = 1 :
――体育館
モノクマ「オマエラどういうつもり!? なんで誰もコロシアイを始めないワケ!?」
霧切「好きにして良いと言ったのはそっちのはずよ」
セレス「お陰で、お気に入りの服に犬の毛が着いて取れなくなりましたわ」
モノクマ「うはは! ざまーみろー! これで清々……するわけ無いでしょーがこのバカちんがぁ!!」
葉隠「やっすいノリツッコミだべ……」
モノクマ「皆この状況分かってんの!? 閉じ込められてるんだよ!? 殺さないと出られないんだよ!?」
山田「……と、言われましても」
モノクマ「ん?」
46 = 1 :
桑田「この犬っころが毎日騒ぎを起こすから……」
不二咲「その対応に、みんな手を取られちゃってぇ」
舞園「それに、そのお陰でみんなと一緒に何かすることが多くてですね」
モノクマ「周りくどいなぁ! つまりどういうこと!?」
大和田「まぁ、もう打ち解けちまって殺しなんてする気になれないってこった。なぁ兄弟」
石丸「その通りだとも、兄弟!」
犬「ワン!」
モノクマ「なん……だと……」
48 = 1 :
山田「しかしアレですな。ここまで打ち解けるのが早いと、まるで昔からの知り合いのような……」
江ノ島「ウエッホウエッホ!!」
苗木「え、江ノ島さん大丈夫!?」
江ノ島「う、うん……大丈夫……」
モノクマ「ぐ、ぐぬぬぬ……! 犬風情がボクの邪魔をしてくれちゃってぇぇえええええ!?」
犬「ハッハッハ!」
不二咲「あ、スゴイ……あんなに、激しく舐められてぇ……!」
山田「フフ……下品なんですが……」
セレス「それ以上言ったら潰しますわよ」
山田「ナニを!?」
49 :
ガンダム>>>>>>>>>犬
50 = 1 :
モノクマ「今度という今度は怒ったよ! 本当はデモンストレーションに使う予定だったけど……」
霧切「何をする気?」
モノクマ「うぷぷ、決まってるでしょーよ。オマエラの『希望の芽』を摘んであげるんだよ!」
苗木「希望の芽って……まさか、やめろ!」
モノクマ「やめません!! 召喚魔法発動! 『グングニルの槍』!!」
ザッ!
犬「!」
苗木「逃げ……!」
みんなの評価 : ☆
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