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    元スレ絢辻「まさか手帳落とした…?」

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    みんなの評価 : ★★
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    601 = 509 :

    絢辻「えっ……あ、森島先輩…?」

    森島「はろー! 可愛い可愛いキュートな飼い主ちゃん!」

    絢辻「えっ?」

    森島「むむむ? 違うのかしら? あのわんぱくな犬ちゃんの飼い主じゃないのかな?」

    絢辻「えっと…その、ええ、まあ…」

    森島「わお! やっぱりね!」

    絢辻「…それで、森島先輩。三年生の持ち場に行かなくてもよろしいんですか?」

    森島「…あ」

    絢辻「…急いで戻った方がいいと思います」

    森島「あわわっ…! このままじゃひびきゃんに怒られるわっ…!」がくぶる

    絢辻「あはは…」

    森島「───でも、その前にひとつだけ」

    絢辻「え?」

    森島「お姉さんから、貴方に……教えてあげることがあるの」

    602 :

    ラブリーまじラブリー

    603 = 478 :

    森島「あの子死相が出てるわ」

    604 = 509 :

    ~~~~~~~

    絢辻「はぁっ…! はぁっ……!」たったった!

    絢辻「はぁっ…馬鹿、馬鹿…!」たったった!

    「きゃっ…!?」どっ…

    絢辻「ごめ、んなさいっ…急いでるので…!」だっ

    絢辻「んくっ……はぁっ! …なによ、馬鹿!」

    ~~~

    森島「──彼は、体調が悪いと思うわ」

    森島「──触ってみて分かった。体温が凄いの、これでもかってぐらいに」

    森島「──だけど彼はなにも言わないでって、眼で訴えてたから」

    森島「──だから私は、飼い主の貴女だけにこの事を伝えておくわね? バーイ!」

    ~~~

    絢辻「──なによっ……馬鹿じゃない、のっ…!」だだだっ

    絢辻「具合、良くなって無いじゃないっ…! なのに、なのにっ…!」

    605 = 238 :

    ハッピーエンドだよね?

    606 :

    あれ

    607 = 536 :

    橘君はあなたのだけど
    ジョンはわたしのものよっ!とか言うかと思った

    608 = 595 :

    ラブリーが ^o^ で再現されて困る

    610 :

    完全に御前の声で再現される不思議

    611 = 509 :

    絢辻「…馬鹿っ…!」たったった…!


    『…ただの風邪だよ。何にもない、ただの小さな風邪だから』


    絢辻「なによっ……!」


    『ちゃーんと学校に戻ってくるから、そして、絢辻さんの所へ戻ってくるよ』


    絢辻「うそ、ついてたじゃない…!」


    『でも、約束は守った。ちゃーんと、絢辻さんの傍に居る』


    絢辻「このあたしにっ……わたしにっ…!」


    『僕は嘘をつかない、絶対に』


    『どんなことがあろうとも、もしかして僕が死んで───』
    『───幽霊になってでも、絶対に戻ってくる』


    絢辻「っ……橘くん…ッ!」

    613 = 209 :

    でも紳士は死んでも死なないからなあ

    614 = 481 :

    いい紳士は死んだ紳士だけだ

    615 :

    もし自分がこのクラスにいたらなら手帳になんて書かれてだろう…

    617 = 509 :

    ~~~~~~

    絢辻「はぁっ! はぁっ! はぁっ!」

    絢辻「ひっぐっ……はぁっ! はぁっ!」

    絢辻「どこにも、居ないっ…! 保健室にもっ…どの教室にもっ…!」

    絢辻「ッ…っはぁ…っはぁ……」

    絢辻「──一体っ……何処にいるのっ…」


    『…もっとこの匂いに、包まれて居たいな』


    絢辻「っ……」


    『…いつまでもずっと、ずっとずっと』

    『僕はこの匂いの中で……僕は、僕は…』

    『……出来ればそのまま、僕は…───』


    絢辻「っ……まさか…!」

    618 = 478 :

    >>615
    「きょうも出席せずっと」

    620 = 536 :

    >>619
    なんかウメちゃんに見える

    621 = 509 :

    ~~~~~

    「───無理し過ぎたかな…」

    「…いや、そうでもないよね」

    「僕が出来ることなんて、これぐらいだし」

    「なにもかも、これでよかったんだよ」

    「あー……頭がぼうってする…ヤバいのかな、これ」

    「……まあ病院から抜け出したらそうなるよね」

    「……あの時、絢辻さんが来た時びっくりしたなぁ」

    「どうにかお宝ビデオって誤魔化せたけど…」

    「──薬の容器、持ってたら心配するだろし……」

    「……これでよかったんだよね、うん」

    「全部よかったんだよね、絢辻さん……」

    「あ、眠たくなってきた……おお、これがあれのかな…」

    「嫌だなぁ…もうちょっとだけ、ほんの少しだけ…」

    「絢辻さんとイチャイチャしたかったなぁ」

    622 = 202 :

    待ってくれよぉ・・・
    そりゃないぜ大将ぉ

    623 = 503 :

    大将!こんなところで…終わっちまっていいのかよぉ!

    624 = 509 :

    「……絢辻さん」

    「貴方は本当に……綺麗な人だった、可愛くて、いじっぱりで」

    「器用だけど、やっぱり不器用で……あはは、なんだかどうしようもない人みたいだ」

    「だけど、好きでした」

    「…ずっとずっと、貴女のことが好きでした」

    「こんな愛しい人が……僕の彼女になってくれるなんて、本当に夢のような日々で」

    「…貴女を腕に抱くたびに、幸せでいっぱいでした」

    「本当に、僕は幸せ者でした」

    「…だから、これからも」

    「もっともっと、幸せになれると思うから…だから、だから」

    「───ずっとずっと、笑顔でいてください」

    「あは、こんな風に語れるなんて…僕も幸せものだね、本当に」

    625 = 595 :

    おいおい殺してお涙頂戴とか許さないぜ

    626 = 509 :

    ざああああ……

    「…ああ、雨が」

    「冷たいなぁ…雨ってこんなにも冷たかったかな…創設祭大丈夫かな…平気かな…」

    「でも、絢辻さんも……薫も田中さんも梅原も…クラスのみんなも…居るから大丈夫だよね」

    ざああああっ…

    「……」

    「…匂いが、消えてく……」

    「彼女の匂いが……消えて……」

    「……悲しいな、やっぱ───」

    「───ごめんなさい、絢辻さん……」

    ざあああああああああっ……

    「…約束、守れなくて…ごめんなさい」

    「嘘ついて、ごめんなさい………ごめんなさい…ごめんなさい…tね」



    「───橘くんっ!!」

    627 = 217 :

    紳士は死なないと誰かが言ってた

    628 = 202 :

    629 = 507 :

    死んだら許さんぞ橘

    630 = 509 :

    「っ……あれ…?」

    「たちっ…げほっ……たちばな、くんっ!? 何処に居るのっ!?」

    「この声──……ああ、夢か…それなら仕方ない…」

    「橘くぅうんっ!!? 何処に居るのよ!! ここに居るんでしょう!!」

    「……あ、え…?」

    「っ……居た…ッ!」

    ざっざっざっ…!

    「はぁっ…はぁっ…」

    「……あはは…これって、夢なのかな? 絢辻さん…?」

    「はぁっ……夢、じゃないわよっ…!」

    「…そうなの? それは大変だ……」

    「はぁっ…はぁっ…」

    「絢辻さんが泣いてるじゃないか…現実なら、慰めないと…」

    「はぁっ……んっ…ばか、ばかっ!」

    631 = 615 :

    >>618
    マジでそうだったから困るwww
    おかげで4年行ったぜ…orz

    632 = 202 :

    紳士は死なないって信じてるぜ

    634 = 509 :

    「…ん、かもね…」

    「はぁっ…なに、やってるのよっ…! こんな河原で…! 貴方は一人で何やってるのよっ…!?」

    「……そうだね、お花の匂い嗅いでたんだ…」

    「…良い匂いだよ、まるで絢辻さんの匂いみたいで……あ、それでわかったの…?
     何時僕……そんなこといったっけ……?」

    「ん、っく………そんなの、言わなくてもわかるでしょっ…」

    「え…?」

    「…愛の力よ、愛の力っ!」

    「…わぁお、かっこいいね絢辻さん」

    「どういたしまして! っすん、げほっ…なにやってるのよ…本当に貴方は…!」

    「…ん、なんだろうね…わかんないや」

    「わからないって……どうみたって、肌が真っ白で…っ…雨、そうだ雨宿りしなきゃ…っ」ぐいっ

    「……絢辻さん、風邪ひいちゃうから」

    「黙ってなさいっ!」

    「…ごめんなさい」

    635 = 212 :

    橘→天使→神になるつもりか…

    636 = 509 :

    すた…すたすた…すた…

    「っはぁ…っはぁ……」

    「…ねえ、絢辻さん」

    「っ…なに、橘くん…!」

    「…僕って、絢辻さんにとって大事な人かな…?」

    「なに、よそれっ…! 当たり前じゃないっ…!」

    「あはは、そっか……こんな風に…肩を持たれて、運ばれてるのに…」

    「…嘘つきで、馬鹿で、どうしようもないのに……」

    「僕は、絢辻さんの大事な人なんだね……ありがと、本当に」

    「っ……やめてよ、喋らないで歩くことだけに集中してないさいっ…!」

    「………」

    「ばかっ……本当に、何考えてるのよっ…! 貴方は、他人のことを心配し過ぎよっ…!」

    637 :


    638 = 195 :

    さるよけ

    639 = 509 :

    「なにもかも一人で背負いこんでっ…! そんな貴方をっ…橘くんをっ!
     好きになってしまった人のことをっ…考えてみなさいよっ…!?」

    「…うん」

    「わたしはっ…わたしは貴方が心配でしょうがなくてっ…!」

    「どうしようもなくって…大事で大事でもう、狂っちゃうぐらいに好きなんだからっ…!」

    「そんな橘くんを見てるとっ…わたしまで具合が悪くなっちゃうじゃないっ」

    「…ごめんね、罰なら何だって受けるから…」

    「はぁっ…はぁっ…じゃあ、まずはっ…元気になりなさい! そして…学校にきちんときなさい!」

    「そしたら存分に甚振ってあげるっ! 踏んであげるし、なんだってしてあげる!」

    「…そっか、嬉しいなぁ」

    「だからっ…だからっ…あ……」ずりっ

    べしゃあ…

    絢辻「痛……あ、橘くん!? 大丈夫!?」

    640 :

    やっぱり橘さんは治ったフリしてたのか

    肺ガンかなんかですか病気詳しいひと推測してください

    641 = 202 :

    紳士ぃぃぃぃぃぃ!!

    643 = 435 :

    これが全て創設祭の出し物としてやっている演劇

    とかならいいのに

    644 :

    あんたはこんなところで死ぬタマじゃねえだろ大将!

    645 = 238 :

    大将が…

    647 = 478 :

    こしふってせっくふ

    648 = 507 :

    死んだら殺す!死んだら殺すぞ橘ああああああ!

    649 = 509 :

    「………」

    絢辻「っ……橘くん…?」

    「……ん、大丈夫…だよ…」

    絢辻「ごめん、なさっ……今、橘くん、気が失って…っ」

    「ううん、大丈夫だって……泣かないで、絢辻さん…」

    絢辻「あっ…うっ…」

    「大丈夫…だいじょうぶだから…ね?」なでなで

    絢辻「たち、たちばなっ……くん…っ…!」

    「ああ、もう……泣き虫だなぁ…絢辻さんは…」なで…

    絢辻「…ひっぐっ…もうちょっとで、救急車がくるからっ…!」

    「…うん、ここでいいよ。平気だよ…」

    絢辻「っ……」

    「……ありがとうね、大好きだよ、絢辻さん」

    650 = 595 :

    この橘さんを死なすくらいならいっそ夢オチでも・・・


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