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    元スレ恒子「すこやんと宮永照ってどっちが強いの?」

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    101 = 1 :

    十数年前  奈良

    赤土「和。シュレーディンガーの猫って知ってるかい?」

    「はい。物理学者エルヴィン・シュレーディンガーが指摘した、量子力学のコペンハーゲン解釈のパラドックスの事ですね。」

    赤土「そう。かいつまんで言えば、観測者は箱を開いて中を見るまで、箱の中の猫が生きているのか死んでいるのかわからないという例え話さ

       これはオカルトだと思う?」

    102 = 1 :


    「……量子力学は、科学的根拠があります。猫、という例えは大げさですが、原子の状態は重ねあわせとして表現され、一つの状態に固定出来ない、完全な偶然に支配されているということはオカルトではありません。」

    赤土「山から牌をめくって確認する時……その時、牌は確定する。山に積まれた牌の状態は誰にも分からない

      自分が次にツモる牌……配牌すらも開く時まで分からない
      
      和には経験があるかい?自分の次にツモる牌が、何であるか、ふと予感を感じる事」
      
    「ありませんね。もし、自分のツモる牌を予知出来るのなら、麻雀という競技は成立しません。

      ただ、どの牌が来ても、一番期待値が高くなる確率を計算して打ち回すよう心がけています」

    103 = 28 :

    十数年前って遡り過ぎだろ

    104 = 1 :

    赤土「フ……それが正しいんだろーな……もし山の中で、重なりあった状態で存在する牌を支配できる人間がいるとすれば?」

    「そんなオカルトありえません」

    赤土「いや、ただの思考実験さ。どう思う?」

    「絶対に負けませんね……でも、そんな神さまのような人がいたとして……その人は麻雀を楽しめるのでしょうか?」


    (私から見て、小鍛治プロの手牌は、箱の中の猫……?あの人が手牌を開くまで、全ての待ちが重ねあわせのように存在している……

      あの人の手牌には、今、ありうる全ての可能性がある……?

      もしあの人が、赤土さんが言う、運命を支配する人間なら……)
      

    105 :

    小学生にもなってないじゃないか

    106 :

    バルクハウゼンもびっくりの量子力学解釈

    107 :

    麻雀ってなんだっけ?

    108 = 1 :


    赤土「なあ、和。例えばお前は第一打目、どちらを捨てても牌効率に影響しない不要牌があった時……どちらを切っても全く確率が等しい時……どうやって捨てる牌を選ぶんだ?」


    「王牌はドラ表示牌とその裏以外は誰にも触れる事が出来ない神聖な牌……カンをして嶺上牌をツモる時……私は神を感じる

      それでも、めくることが許されない牌はある
      
      それを覗く行為は、神様が許さないんじゃないかな」
      

    「牌山は積まれた時に、すでに決まっているというのなら

      もし全ての人間が、確率に忠実に麻雀を打つというのなら
      
      勝負は牌が積まれた時、すでに決しているはずよね
      
      でもそうじゃない。それが麻雀の面白いところじゃないかしら?」
      

    (……みなさん……私には分からない)

    109 = 28 :

    印南連れてこよう(提案)
    黒練牌ガン牌して牌を確定すれば支配系打破できるだろ

    110 = 1 :


    ――生まれてはじめて彼女は自分の直感のみに従って牌を切った

    (全く……私は、何も考えずに……でも、コレで当たるのでしたら……)

    すこやん「ロン」

    (もし私の気の迷いで、隣の牌を切っていたとしても  和了られる未来しか存在しなかったのかもしれません)

    111 = 1 :


    恒子「小鍛治プロ圧勝ー!原村選手は、二回牌を捨てただけ!それで勝負は決まってしまいました!(すこやん……勝ったのに、あまり嬉しそうじゃない……)」

    戒能(話には聞いていたけど……こりゃ人間じゃなねーわ)


    赤土「うう……穏乃に続いて和まで……」ポロポロ

    (はるちゃん……)

    熊倉「失礼するよ」がたん

    赤土「トシさんっ……!穏乃が……和が……あの子達……麻雀が嫌いになっちゃったかな……?」

    112 = 89 :

    強すぎワロタ

    113 = 3 :

    レジェンドかわいい

    114 = 1 :


    熊倉「……そんな弱い子達に見えないけどねぇ……でもアレは少しやりすぎた……」

    「トシ……?さん?」

    熊倉「晴江……私の全盛期はとうに終わったけど……このオーラを見てくれ」キュイイイイイイイイイン

    (研ぎ澄まされたオーラッ!私が今まで見たオーラの中で一番……)

    「あったかいオーラ……」

    115 = 18 :

    そもそもオーラなんて表現がまずおかしい

    116 = 31 :

    えっ

    117 = 1 :


    熊倉「アレがプロにいた時……私はとっくに現役を引退して、後進の育成にあたってたからねぇ……直接やりあった事はないんだけど……

      10年前、アレと戦ったお前に聞こう。忌憚ない意見を述べてくれ。
      
      小鍛治健夜と比べて、どうかね?」キュイイイイイイイイイン
      
    赤土「……トシさん……申し訳ないんだけど、和了ることすらできないと思う。私が和了れた直後の彼女のマジのオーラは……この世の不吉の全てを孕んでいた」

    熊倉「ホッホッホッ この年で挑戦者か 血湧く血湧く♪」

    「まさか……!?トシ、あんた……」

    118 :

    10年前でもおかしくね

    119 = 31 :

    おいなんかおかしくなってきたぞ

    120 = 28 :

    トシさんが舞空術で会場に飛んでいきそうな展開になってきちゃったぞ

    121 = 1 :


    恒子「三回戦東一局、池田選手、小鍛治プロの役満に振り込んでトンだー!圧倒的、圧倒的すぎるッ!女子高生にアラフォーの壁はあまりにも高いっ!」

    池田(まるで悪夢だし……3巡で国士十三面待ちテンパイ……私の手牌はボロボロのヤオ九牌だけ……何を切っても当たっていたし……ひどすぎる……なんでこんな不幸な事が私の身にばかり……)ぐにゃあ

    恒子「あ、あまりにも試合の進行が早いので、ここで一旦休憩とします!お茶の間のみなさんはインターハイの名場面ダイジェストを見て、お待ちください!」

    戒能「グッバーイ」

    122 = 75 :

    トシさんて歳幾つなんかな?
    教員やってるってことは還暦はまだだとは思うんだが

    123 = 118 :

    >>122
    還暦超えても教師続けてる人なんてたくさんいるで

    124 = 89 :

    このトシさん体内に爆弾仕込んでるだろ

    125 = 24 :

    >>1深夜テンション入って来たな

    126 = 1 :


    恒子「すこやん、お疲れ様……疲れた?」

    すこやん「ううん。現役の頃は48時間耐久麻雀とかやってたし……こーこちゃん。どうする?今、あなたとっても悲しそうな顔してる」

    恒子「すこやん……あなたはずっと、こういう麻雀をしてきたの?」

    すこやん「うん。嫌われている事はわかっている。でも、私にはこんな麻雀しか出来ない。

        だから、生まれてはじめて負けた時……私は真剣勝負の場から下りたんだ」
        
    恒子「すこやんに勝った相手……?今はどうしてるの?」

    すこやん「終局と同時に、こと切れたよ。あの子には明るい未来があった……それを全て、私との東風戦一局に捧げて……」

    すこやん「もう二度と、あんな思いはしたくなかったから……」

    恒子「すこやん……」

    127 :

    穏乃は強化系
    憧は変化系
    灼は具現化系

    っぽい

    128 :

    命を奪うすこやん

    129 = 31 :

    実質すこやんが世界1位じゃないか

    130 = 1 :

    戒能「未来・才能・命……全てを犠牲にして、東風戦一回やっと互角になれるってわけよ

       捨てるモノが大きければ大きいほど、麻雀の力は強くなる。
       
       悪いことは言わないよ、末原ちゃん。今すぐ棄権しな」
       
    末原「戒能プロ……私の立場ならどうします?」

    戒能「棄権するねぇ……それが長生きのコツさ」

    赤坂「すっえはらちゃ~ん。棄権しても誰も責めへんよ~」

    131 = 74 :

    すこやん「麻雀って楽しいよね(笑)」

    132 :

    もう二度と麻雀を打てなくてもいいという覚悟があればすこやんにワンチャンある

    133 = 1 :

    末原「……私は、プロになりません。でも……このまま、逃げるっちゅうことは、インターハイで死力を尽くして戦った姫松の仲間や……全ての高校生への侮辱になると思うんです」

    戒能「犬死するだけだと思うけど」

    赤坂「まあまあ、戒能ちゃん~すえはらちゃんの覚悟は本物やな~

       なら、いいこと教えたる。善野さんを再起不能にさせたのはな…‥」
       
    末原「……!そんな……」

    134 = 28 :

    コマ割りできるくらい一気に髪伸ばせば麻雀に強くなれるんですね

    135 = 1 :


    トシ「邪魔するよ」

    戒能「熊倉さん。お久しぶりです、戒能です」

    トシ「久しぶりだねぇ。で、アレは今対局室に?」

    戒能("熊"Tシャツ……熊倉トシが本気で戦うときにだけ身に付けるという勝負服。あの噂は本当だったんだ。それにしてもダセェ)

    トシ「もう年だけどねぇ。この問題は、若いモン達に委ねようと思っていたけど。あとこのTシャツは登別クマ牧場で買えるよ」

    戒能「プロ協会が黙っちゃいませんよ、あなたが出張るなんて」

    136 :

    ちょっと登別クマ牧場行ってくる

    137 = 75 :

    >>136
    俺の分も頼むわ

    138 :

    あらたそのアライグマはこの人のせいか

    139 = 1 :



    熊倉トシ  40歳 冬

    己の肉体と雀力に限界を感じ悩みに悩み抜いた結果、彼女がたどり着いた結果は感謝だった
    自分を育ててくれた麻雀への限りなく大きな恩。自分なりに少しでも返そうと思い立ったのが、
    一日一万回、感謝のツモ切り!!

    気を整え、拝み、祈り、構えて、ツモり、捨てる
    一連の動作を一回こなすのに当初は5~6秒、一万回を切り終えるまでに初日は18時間以上を費やした。

    140 :

    大沼プロ「トシはワシのジジイと麻雀して生存しておる唯一の人間じゃし」

    141 = 75 :

    こりゃトシさん死んじゃうわ

    142 = 1 :


    打ち終えれば倒れるように寝る。
    起きてまたツモ切りを繰り返す日々。
    2年が過ぎた頃、異変に気付く。
    一万回をツモ切り終えても、日が暮れていない。

    齢50を超えて、完全に羽化する
    感謝のツモ切り一万回、一時間を切る!!
    かわりに、祈る時間が増えた。

    トシ「ポンッ」 パシィ

    大沼(哭きが……光った!?)

    山を下りた時、トシの打牌は

    トシ「ロンッ」 パララ

    大沼「観音様じゃ……観音様がおる」

    トシ「お金かけてやるかい?」

    大沼「全財産……差し上げまする!かわりに私めを弟子にして下さい!」

    トシ「女の子紹介してくれたらいいよ」

    音を置き去りにした

    143 = 1 :


    トシ「頭の固い大人たちに話は通じないのさ。年甲斐もなく火がついちまったよ……」

    戒能「頼まれたんですか?誰かに。例えば赤土プロ」

    トシ「いや、違うね……教え子達のためじゃなく……私自信の為にッ!……狩りに来たぜ小鍛治健夜」

    戒能(熊倉さんも50年前はすごかったらしいけど。それでも、あのモンスターに勝てる気はしない)

    すこやん「はじめまして」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

    144 = 1 :


    トシ「こちらこそ……国際1on1ルールでいいかい?」

    すこやん「はい」

    この時熊倉は感じる  目の前の小娘が  かつて自分が相対したどの強敵をも凌駕する怪物である予感を

    トシ「放送はなしだ。この勝負……どっちに転んでも地獄さ」

    すこやん「私も……気を引き締めないと」

    恒子「すこやん……」

    すこやん「こーこちゃん。下がってて。大丈夫。私は負けないよ。もう二度と……」

    145 = 1 :


    国際1on1ルール。10万点持ちスタート。両者は対面に座り、一方の点が0になるまで打ち続ける。

    点数の移動はなく、和了られたら点は減り、和了っても点は増えない(リー棒は、和了った場合、自分の分のみ回収できる)

    脇の黒子は中立であり、完全にデジタルで打つことが義務付けられている

    熊倉トシも小鍛治健夜も現役時代、最も得意としたスタイルである

    両者の実力が拮抗する場合、その試合は実に一昼夜に及ぶ場合もある

    146 = 1 :

    恒子「……すこやん……大丈夫かな」

    「トシさん、すっげー気迫だったねぃ」

    恒子「三尋木プロ……来てたんですか」

    「本来なら、あの人がやるべき仕事じゃないんだ、私のような人間が倒さなくちゃいけないんだ

      でも私は逃げ出したんだ。これじゃ針生さんに合わす顔がないけどねぇ」
      
    恒子「で、どう思います!どっちが……勝ちますか!?」

    「わっかんねー……いや、そういっていつも逃げてるんだねぃ、私は。

      十中八九、小鍛治健夜の勝ちだ。ただ、トシさんもタダで終わらす気はないと思う……命と引き替えに……ありゃ、腕の一本は取ってくる、そんな気概だった」

    147 = 28 :

    ツモでもロンでも点は減るんだろ?あっという間に決着つくんじゃねえの?

    148 = 136 :

    >>147
    アガれると思うか?

    149 :

    これに跳満ぶち込むなんてレジェンドは本当にレジェンドだったんだな

    150 = 1 :


    トシVSすこやん  南2局 3本場 親 小鍛治健夜

    トシ 39600点  すこやん 89000点

    すこやん「リーチ」

    トシ(またダブリーかい……攻撃は最大の防御……それを地でいっておる……スピード・火力共に史上最高峰……私も速度には負けない自信があるが……あの火力で来られたら、ちょっと分が悪い)

    トシ「ポン」 パシィ

    すこやん(噂は聞いていたけど……本当に光るんだ……哭きとその捨て牌が……一瞬の迷いもなく……)

    打  4ピン


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