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元スレあずさ「飲み屋あずさ」
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あずさ「いらっしゃいませ~…律子さんじゃない!お久しぶりね~」
律子「こんばんわあずささん…今日も相変わらず男の人がいっぱいですね」
あずさ「はい、おかげさまで、あ、カウンター席でいいかしら?」
律子「はい…よいしょ……ははは、もうよいしょなんて言っちゃう歳になってしまいましたね」ストン…
あずさ「あらあら、まだ全然お若いですよお客様」
律子「それは嫌味ですか?あずささんはいつまで経ってもキレイですもんね」
あずさ「そんなことないわよ、最近はお化粧することが増えたもの、困っちゃうわよね」
律子「……最近まですっぴんでお店を回していた人は流石ですね」
あずさ「ふふふ、ご注文を聞きましょうか?」
律子「それじゃあ鳥の軟骨と烏龍ハイで」
あずさ「はーい、少々お待ちくださいねー」
律子「こんばんわあずささん…今日も相変わらず男の人がいっぱいですね」
あずさ「はい、おかげさまで、あ、カウンター席でいいかしら?」
律子「はい…よいしょ……ははは、もうよいしょなんて言っちゃう歳になってしまいましたね」ストン…
あずさ「あらあら、まだ全然お若いですよお客様」
律子「それは嫌味ですか?あずささんはいつまで経ってもキレイですもんね」
あずさ「そんなことないわよ、最近はお化粧することが増えたもの、困っちゃうわよね」
律子「……最近まですっぴんでお店を回していた人は流石ですね」
あずさ「ふふふ、ご注文を聞きましょうか?」
律子「それじゃあ鳥の軟骨と烏龍ハイで」
あずさ「はーい、少々お待ちくださいねー」
あずさ「お待たせしましたー」
律子「おいしそう…それにしてもあずささん、一人でこれだけのお客を相手にして大丈夫なんですか?」
あずさ「これだけって言っても4、5人じゃない、まだ現役の頃の方がつらかったわ」
律子「私にはそうは見えませんでしたけどね…ホント、いつまでお若くて羨ましいです」
あずさ「もうそのお話はいいじゃないですか……最近はどうなんです?」
律子「あぁ…テレビ見れば分かる通り、大人気ですよ…一時期は他のアイドルに抜かれましたけどなんとか盛り返せましたね」
あずさ「あちらは不祥事が絶えなかったからね、自業自得というものね」
律子「ははは…ウチだって前までいつ不祥事が起きてもおかしくはなかったじゃないですか」
あずさ「でもあの人はちゃんとしてましたからそういう心配はありませんでしたね」
律子「んっ…んっ……あずささん、本当は残念じゃなかったんですか?」
あずさ「……あ、い、いらっしゃいませー」
律子「あ…逃げた」
律子「おいしそう…それにしてもあずささん、一人でこれだけのお客を相手にして大丈夫なんですか?」
あずさ「これだけって言っても4、5人じゃない、まだ現役の頃の方がつらかったわ」
律子「私にはそうは見えませんでしたけどね…ホント、いつまでお若くて羨ましいです」
あずさ「もうそのお話はいいじゃないですか……最近はどうなんです?」
律子「あぁ…テレビ見れば分かる通り、大人気ですよ…一時期は他のアイドルに抜かれましたけどなんとか盛り返せましたね」
あずさ「あちらは不祥事が絶えなかったからね、自業自得というものね」
律子「ははは…ウチだって前までいつ不祥事が起きてもおかしくはなかったじゃないですか」
あずさ「でもあの人はちゃんとしてましたからそういう心配はありませんでしたね」
律子「んっ…んっ……あずささん、本当は残念じゃなかったんですか?」
あずさ「……あ、い、いらっしゃいませー」
律子「あ…逃げた」
あずさ「別に逃げたわけじゃありませんよ…」
律子「そうですかぁ?こういう席ではもう少し正直にならないと」
あずさ「……律子さんってそういう話あんまり好まなかったような…」
律子「今じゃあ結構あせってますからね、興味津々ですよ……ホント気づくのが遅かったですよ」
あずさ「律子さん……それじゃあ私達ってやっぱり行き遅れ組なのかしら」
律子「失礼な…でもあずささんならホイホイ捕まえそうですけど」
あずさ「もう!それこそ失礼ですよ!……運命の人はそこら辺にホイホイ居るわけじゃないんですから」
律子「へー…まだ追いかけてたんですか」
あずさ「……やっぱり今更何を夢見てるのかしらね、私」
律子「うーん…いいんじゃないですか?逆にあの頃、運命の人って言ってたのがおかしかったんですよ……このくらいの歳の方がセリフ的にピッタリですよ、あずささん」
あずさ「今遠まわしで馬鹿にされてるのかしら…私…」
律子「そうですかぁ?こういう席ではもう少し正直にならないと」
あずさ「……律子さんってそういう話あんまり好まなかったような…」
律子「今じゃあ結構あせってますからね、興味津々ですよ……ホント気づくのが遅かったですよ」
あずさ「律子さん……それじゃあ私達ってやっぱり行き遅れ組なのかしら」
律子「失礼な…でもあずささんならホイホイ捕まえそうですけど」
あずさ「もう!それこそ失礼ですよ!……運命の人はそこら辺にホイホイ居るわけじゃないんですから」
律子「へー…まだ追いかけてたんですか」
あずさ「……やっぱり今更何を夢見てるのかしらね、私」
律子「うーん…いいんじゃないですか?逆にあの頃、運命の人って言ってたのがおかしかったんですよ……このくらいの歳の方がセリフ的にピッタリですよ、あずささん」
あずさ「今遠まわしで馬鹿にされてるのかしら…私…」
律子「でも未だにそういうのに前向きなのは素直に尊敬しちゃいますよ…私なんか未だにベタな『仕事が恋人!』を盾にして生きてますから」
あずさ「ふふ、なら私はお客様が皆恋人かしら」
律子「それ皆さんに言ってあげて下さい、このお店もっとおっきくできるかもですよ」
あずさ「言いませんよもう…仕事が恋人……私もあの時はアイドル一筋で頑張ればよかったかもしれないわ」
律子「………」
あずさ「あ、いらっしゃいませー」
律子「……アイドルの方にもっと意識を傾けさせられなかったのは私の責任ですね」
あずさ「そんな…律子さんのおかげで私はあそこまで頑張れたんです……ただ私が世間を少し軽く見てただけってことですよ……じゃあちょっと離れるわね」タッタッタ…
律子「………」
あずさ「いらっしゃいませ、ご注文はお決まりでしょうか?」
律子「あのあずささんが一人でお店……未だにあんまり信じられないなあ」
あずさ「ふふ、なら私はお客様が皆恋人かしら」
律子「それ皆さんに言ってあげて下さい、このお店もっとおっきくできるかもですよ」
あずさ「言いませんよもう…仕事が恋人……私もあの時はアイドル一筋で頑張ればよかったかもしれないわ」
律子「………」
あずさ「あ、いらっしゃいませー」
律子「……アイドルの方にもっと意識を傾けさせられなかったのは私の責任ですね」
あずさ「そんな…律子さんのおかげで私はあそこまで頑張れたんです……ただ私が世間を少し軽く見てただけってことですよ……じゃあちょっと離れるわね」タッタッタ…
律子「………」
あずさ「いらっしゃいませ、ご注文はお決まりでしょうか?」
律子「あのあずささんが一人でお店……未だにあんまり信じられないなあ」
あずさ「ふぅ…今日はこのくらいかしらね」
律子「何がです?」
あずさ「お客様、もうこの時間帯になるとほとんど出入りがなくなっちゃうの」
律子「意外ですね…こういう時間帯からこのお店本気出すのかと思ってました」
あずさ「?……どういう意味ですか?」
律子「いや、じゃあいいです」
あずさ「?」
律子「そういえば、最近皆と会ってます?」
あずさ「あ、あー…律子さんは?」
律子「私以外でですよ、私の方は春香や千早、響辺りとはよく会うわね」
あずさ「あの娘達はまだ全然テレビに出てるわよね」
律子「はい…千早はまだまだ現役ですよ、来週にも音楽番組に出る予定ですから」
あずさ「そうなの…元気でやってるのね、安心したわ」
律子「何がです?」
あずさ「お客様、もうこの時間帯になるとほとんど出入りがなくなっちゃうの」
律子「意外ですね…こういう時間帯からこのお店本気出すのかと思ってました」
あずさ「?……どういう意味ですか?」
律子「いや、じゃあいいです」
あずさ「?」
律子「そういえば、最近皆と会ってます?」
あずさ「あ、あー…律子さんは?」
律子「私以外でですよ、私の方は春香や千早、響辺りとはよく会うわね」
あずさ「あの娘達はまだ全然テレビに出てるわよね」
律子「はい…千早はまだまだ現役ですよ、来週にも音楽番組に出る予定ですから」
あずさ「そうなの…元気でやってるのね、安心したわ」
律子「春香達はもうバラエティアイドル……というかもうタレントになっちゃってますね」
あずさ「数年前までアイドルだったって知ってる子供は少ないでしょうね」
律子「そこまで時間経ってませんってば……でももうその三人もあの頃と比べればめっきり事務所に来ることも無くなって…」
あずさ「そうなんですか…ちょっぴり寂しいですね」
律子「そうでもありませんよ、他のアイドルの娘達が皆いい娘達ばかりだからこんな私にも優しくて……なんだか小鳥さんの気持ちがちょっとだけ分かっちゃいましたよ」
あずさ「そういえば音無さんは元気にしてます?」
律子「さぁ…何だかんだで嫁いでしまいましたから…今頃イケメン富豪のところで元気にしてるはずですよ」
あずさ「……私、あの人が事務員じゃないということがあんまり信じられないわ」
律子「同感です、今若い子がしてるんですけどあまり慣れなくて……やっぱりすごい影響力あったんですね、あの人」
あずさ「ええ、また会いたいわ…一回飲みにきてくれないかしら」
あずさ「数年前までアイドルだったって知ってる子供は少ないでしょうね」
律子「そこまで時間経ってませんってば……でももうその三人もあの頃と比べればめっきり事務所に来ることも無くなって…」
あずさ「そうなんですか…ちょっぴり寂しいですね」
律子「そうでもありませんよ、他のアイドルの娘達が皆いい娘達ばかりだからこんな私にも優しくて……なんだか小鳥さんの気持ちがちょっとだけ分かっちゃいましたよ」
あずさ「そういえば音無さんは元気にしてます?」
律子「さぁ…何だかんだで嫁いでしまいましたから…今頃イケメン富豪のところで元気にしてるはずですよ」
あずさ「……私、あの人が事務員じゃないということがあんまり信じられないわ」
律子「同感です、今若い子がしてるんですけどあまり慣れなくて……やっぱりすごい影響力あったんですね、あの人」
あずさ「ええ、また会いたいわ…一回飲みにきてくれないかしら」
律子「そ・れ・で、あずささんの方はどうなんです?」
あずさ「うーん…正直に言っちゃうとあんまりもう……ね?」
律子「でしょうね…ここいいお店なのに皆あんまり知りませんもんね」
あずさ「そうね…やっぱり教えたほうがよかったのかしら?」
律子「それはそれで…元アイドルが何度も出入りする飲み屋っていうのも…」
あずさ「まあ元アイドルが経営してしまっている時点で……ねぇ?」
律子「ふふ、それもそうですね…あずささんも座って一緒に飲みましょうよ」
あずさ「んー…そうね…来るかもしれないお客様には申し訳ないけど今日は早めにお店閉めちゃおうかな」
律子「ありがとうございます…でもいつの間にかお酒を誘うのが逆になっちゃって変な感じですね」
あずさ「私はとっても嬉しいですよ、昔はいっつもしかめっ面で律子さんったら断るんだもの」
律子「未成年なら普通に断ります……それじゃあ改めて、思い出話を肴に乾杯」
あずさ「はい、乾杯」
カンッ…
あずさ「うーん…正直に言っちゃうとあんまりもう……ね?」
律子「でしょうね…ここいいお店なのに皆あんまり知りませんもんね」
あずさ「そうね…やっぱり教えたほうがよかったのかしら?」
律子「それはそれで…元アイドルが何度も出入りする飲み屋っていうのも…」
あずさ「まあ元アイドルが経営してしまっている時点で……ねぇ?」
律子「ふふ、それもそうですね…あずささんも座って一緒に飲みましょうよ」
あずさ「んー…そうね…来るかもしれないお客様には申し訳ないけど今日は早めにお店閉めちゃおうかな」
律子「ありがとうございます…でもいつの間にかお酒を誘うのが逆になっちゃって変な感じですね」
あずさ「私はとっても嬉しいですよ、昔はいっつもしかめっ面で律子さんったら断るんだもの」
律子「未成年なら普通に断ります……それじゃあ改めて、思い出話を肴に乾杯」
あずさ「はい、乾杯」
カンッ…
―――
――
―
あずさ「んっ…んー……今日も暑いわねぇ」
あずさ「9月なんだから早く秋にならないのかしら…」
あずさ「地球さんも困った人…ふふ…」
真「何言ってるんですかあずささん?」
あずら「あら?真ちゃんじゃない!お久しぶりね!」
真「はい…いやぁ~ごめんなさい、最近は全然お店に顔出せなくて」
あずさ「いいのよいいのよ、来てくれただけでうれしいわ…さ、入って入って」
真「それじゃあお邪魔しますね…」
あずさ「そういえば朝からこんな所でどうしたの?」
真「夫がまだ実家から帰って来ないので久々にジョギングを……ついでに朝ごはんを作るのも面倒だったので寄らせてもらいました」
あずさ「そう、じゃあちゃっちゃと作っちゃうわね」
真「はい、お願いします」
――
―
あずさ「んっ…んー……今日も暑いわねぇ」
あずさ「9月なんだから早く秋にならないのかしら…」
あずさ「地球さんも困った人…ふふ…」
真「何言ってるんですかあずささん?」
あずら「あら?真ちゃんじゃない!お久しぶりね!」
真「はい…いやぁ~ごめんなさい、最近は全然お店に顔出せなくて」
あずさ「いいのよいいのよ、来てくれただけでうれしいわ…さ、入って入って」
真「それじゃあお邪魔しますね…」
あずさ「そういえば朝からこんな所でどうしたの?」
真「夫がまだ実家から帰って来ないので久々にジョギングを……ついでに朝ごはんを作るのも面倒だったので寄らせてもらいました」
あずさ「そう、じゃあちゃっちゃと作っちゃうわね」
真「はい、お願いします」
あずさ「はい、どうぞ」コト…
真「はあ…相変わらずおいしそう…私もこれぐらいおいしいものを作りたいなあ」
あずさ「あら?真ちゃん、変えちゃったのね?」
真「?何がです?」
あずさ「ボクから私、何だか違和感感じてしまうわ」
真「あぁー…流石にママになってボクっていうのは恥ずかしくて……今だけでも戻しましょうか?」
あずさ「真ちゃんの好きな方で、私はボクの方がいいけれど」
真「それじゃあボクしかありませんね…でもボクって治す時は結構苦労しちゃいましたよ」
あずさ「あら?そうなの?」
真「はい…夫と何度も矯正訓練を頑張りました……でも全然ダメで」
あずさ「ふふ、いい人じゃない」
真「はい、ボクなんかにはもったいないくらいですよ…それで子供を授かったときに思ったんです…ボクって今からお母さんになるんだなって」
真「それからです、自然にボクが私になっちゃって……あの時の感覚は今でも忘れられないなぁ」
真「何だか今までのボクという殻から抜け出したような…とても不思議な感覚でした」
真「はあ…相変わらずおいしそう…私もこれぐらいおいしいものを作りたいなあ」
あずさ「あら?真ちゃん、変えちゃったのね?」
真「?何がです?」
あずさ「ボクから私、何だか違和感感じてしまうわ」
真「あぁー…流石にママになってボクっていうのは恥ずかしくて……今だけでも戻しましょうか?」
あずさ「真ちゃんの好きな方で、私はボクの方がいいけれど」
真「それじゃあボクしかありませんね…でもボクって治す時は結構苦労しちゃいましたよ」
あずさ「あら?そうなの?」
真「はい…夫と何度も矯正訓練を頑張りました……でも全然ダメで」
あずさ「ふふ、いい人じゃない」
真「はい、ボクなんかにはもったいないくらいですよ…それで子供を授かったときに思ったんです…ボクって今からお母さんになるんだなって」
真「それからです、自然にボクが私になっちゃって……あの時の感覚は今でも忘れられないなぁ」
真「何だか今までのボクという殻から抜け出したような…とても不思議な感覚でした」
この前のことがあるからどうせまた最後までやらずに消える未来しか思い浮かばないんだが
あずさ「ふーん…いい話じゃない」
真「ははは…何だか恥ずかしいですね、この歳になってこんな痛い発言…」
あずさ「そんなことないわよ、私なんて未だに運命の人を探しているのだから」
真「そうなんですか……ははは…あずささんは変わってないなあ」
あずさ「そうなの…はぁ…私を覆ってる殻がどんどん厚くなっていく気がするわ…」
真「大丈夫ですよ、あずささんはきっと見つけますから…その時はママの先輩としてみっちり教えてあげますからね」
あずさ「お手柔らかにお願いしますね…それじゃあ今度来るときはその人とお子さんを一緒にね」
真「はい…あっ…でもあの人、絶対あずささんに惚れちゃいそう…」
あずさ「ふーん、それじゃあ取っちゃおうかしら」
真「っ!な、何言ってるんですかもう!そ、そういう冗談やめてくださいよっ!」ガタッ
あずさ「ふふ、真ちゃんも案外変わってないわね、一途で可愛い所」
真「うっ……この歳で可愛いって言われるとは思いませんでした」
真「ははは…何だか恥ずかしいですね、この歳になってこんな痛い発言…」
あずさ「そんなことないわよ、私なんて未だに運命の人を探しているのだから」
真「そうなんですか……ははは…あずささんは変わってないなあ」
あずさ「そうなの…はぁ…私を覆ってる殻がどんどん厚くなっていく気がするわ…」
真「大丈夫ですよ、あずささんはきっと見つけますから…その時はママの先輩としてみっちり教えてあげますからね」
あずさ「お手柔らかにお願いしますね…それじゃあ今度来るときはその人とお子さんを一緒にね」
真「はい…あっ…でもあの人、絶対あずささんに惚れちゃいそう…」
あずさ「ふーん、それじゃあ取っちゃおうかしら」
真「っ!な、何言ってるんですかもう!そ、そういう冗談やめてくださいよっ!」ガタッ
あずさ「ふふ、真ちゃんも案外変わってないわね、一途で可愛い所」
真「うっ……この歳で可愛いって言われるとは思いませんでした」
真「けど一途か…プロデューサーは今何してるんでしょうかね」
あずさ「さぁ…まだ現役なのかしら」
真「どうなんでしょうかね…でも会いたいですよ…ボクが好きだった男の人」
あずさ「あら、結構ザックリ言っちゃうのね」
真「もう今更なんで……あー…でも流石に何言ってるんだろうボク…久々に走ったせいで色んな所が熱持っちゃったかな」
あずさ「こういう話、前にも律子さんとしたばっかりなの……こんな歳で色気づくなんてみっともないかしら?」
真「全然、女の人はいつだって恋に燃えていますから……ボクも毎日燃えてるんで…へへへ」
あずさ「ふふ、やっぱり真ちゃんは本質的な所は変わってないわね……本当はお母さんになったからちょっと遠くに感じてしまっていたけれど、安心したわ」
真「そうだったんですか…けど遠く感じちゃうのも仕方ありませんよね…あの頃、皆が仲良かっただけに」
あずさ「……そうね…本当に遠くなったものね」
あずさ「さぁ…まだ現役なのかしら」
真「どうなんでしょうかね…でも会いたいですよ…ボクが好きだった男の人」
あずさ「あら、結構ザックリ言っちゃうのね」
真「もう今更なんで……あー…でも流石に何言ってるんだろうボク…久々に走ったせいで色んな所が熱持っちゃったかな」
あずさ「こういう話、前にも律子さんとしたばっかりなの……こんな歳で色気づくなんてみっともないかしら?」
真「全然、女の人はいつだって恋に燃えていますから……ボクも毎日燃えてるんで…へへへ」
あずさ「ふふ、やっぱり真ちゃんは本質的な所は変わってないわね……本当はお母さんになったからちょっと遠くに感じてしまっていたけれど、安心したわ」
真「そうだったんですか…けど遠く感じちゃうのも仕方ありませんよね…あの頃、皆が仲良かっただけに」
あずさ「……そうね…本当に遠くなったものね」
―――
――
―
真「それじゃあご馳走様でした、また今度顔出しに来ますね」
あずさ「はい、ご家族一緒で大歓迎よ」
真「へへへ…ではまた」
あずさ「はーい、またいらしてくださいねー」
あずさ「………」
あずさ「よぉーっし!お昼に向けて準備しなきゃ!」
あずさ「………」
あずさ「子供か…いいなぁ…」
――
―
真「それじゃあご馳走様でした、また今度顔出しに来ますね」
あずさ「はい、ご家族一緒で大歓迎よ」
真「へへへ…ではまた」
あずさ「はーい、またいらしてくださいねー」
あずさ「………」
あずさ「よぉーっし!お昼に向けて準備しなきゃ!」
あずさ「………」
あずさ「子供か…いいなぁ…」
スーパー
あずさ「ふぅ~…やっと着いたぁ…」
店員「おや?あずささんじゃないですか、今日はどのくらいで着きました?」
あずさ「聞いて驚かないでくださいね、42分ですよ」
店員「おぉー、そりゃまたすごいですねぇ、前は確か56分くらいだっけ」
あずさ「はい!私は日々進化しているってことですよ~」
店員「それじゃあそのまま頑張ってくださいねー、あっ!今日は卵安いですからお買い求めくださいね」
あずさ「あら、情報ありがとうございます…卵卵~♪」
???「あっ!あずささんじゃないですか!」
あずさ「ん?……まさかやよいちゃん!?」
やよい「はい!お久しぶりですね」
あずさ「とってもキレイになって……一瞬分からなかったわ」
あずさ「ふぅ~…やっと着いたぁ…」
店員「おや?あずささんじゃないですか、今日はどのくらいで着きました?」
あずさ「聞いて驚かないでくださいね、42分ですよ」
店員「おぉー、そりゃまたすごいですねぇ、前は確か56分くらいだっけ」
あずさ「はい!私は日々進化しているってことですよ~」
店員「それじゃあそのまま頑張ってくださいねー、あっ!今日は卵安いですからお買い求めくださいね」
あずさ「あら、情報ありがとうございます…卵卵~♪」
???「あっ!あずささんじゃないですか!」
あずさ「ん?……まさかやよいちゃん!?」
やよい「はい!お久しぶりですね」
あずさ「とってもキレイになって……一瞬分からなかったわ」
やよい「あずささんもとってもキレイですよ!」
あずさ「ふふ、相変わらず優しいのね…今日はやっぱりお買い物?」
やよい「はい、弟が部活の大会に出るのでお弁当を…」
あずさ「そうなの?それじゃあ気合を入れて作らないとね」
やよい「そうなんですよ~……でも…」
あずさ「?…でも?」
やよい「お弁当作るためにはウチじゃ少し狭いし色々足りなくて…」
あずさ「足りない?どういうことかしら?」
やよい「いえ…部活仲間の子達の分も作らなくちゃいけなくて…でもそれじゃあウチのコンロだけじゃ火力が足りなくて間に合わないんです…」
あずさ「仲間の子達の分まで…」
やよい「はい…私が作る料理を気に入ってくれて……でもやっぱりオーケーしちゃったのは間違いだったかもしれません…うー…」
あずさ「ふふ、相変わらず優しいのね…今日はやっぱりお買い物?」
やよい「はい、弟が部活の大会に出るのでお弁当を…」
あずさ「そうなの?それじゃあ気合を入れて作らないとね」
やよい「そうなんですよ~……でも…」
あずさ「?…でも?」
やよい「お弁当作るためにはウチじゃ少し狭いし色々足りなくて…」
あずさ「足りない?どういうことかしら?」
やよい「いえ…部活仲間の子達の分も作らなくちゃいけなくて…でもそれじゃあウチのコンロだけじゃ火力が足りなくて間に合わないんです…」
あずさ「仲間の子達の分まで…」
やよい「はい…私が作る料理を気に入ってくれて……でもやっぱりオーケーしちゃったのは間違いだったかもしれません…うー…」
あずさ「うーん…じゃあウチの厨房でよかったら使う?」
やよい「え?あずささんのお家の厨房ってそんなに大きいんですか?」
あずさ「ええ、私今、お店やってるから」
やよい「!そ、そうなんですか!あずささんすごいですね!」
あずさ「ふふ、知らせられなくてごめんなさいね」
やよい「そんな…でも行きたいなぁ…あずささんのお店」
あずさ「それなら決定ね、今日は私がやよいちゃんを借りちゃうってお家の人達に連絡しておいて」
やよい「はい!あの…本当にありがとうございます!とっても助かります!」
あずさ「いいのいいの、その代わりやよいちゃんには頑張ってもらうつもりだから」
やよい「?」
あずさ「ふふ、楽しみねぇ~」
やよい「え?あずささんのお家の厨房ってそんなに大きいんですか?」
あずさ「ええ、私今、お店やってるから」
やよい「!そ、そうなんですか!あずささんすごいですね!」
あずさ「ふふ、知らせられなくてごめんなさいね」
やよい「そんな…でも行きたいなぁ…あずささんのお店」
あずさ「それなら決定ね、今日は私がやよいちゃんを借りちゃうってお家の人達に連絡しておいて」
やよい「はい!あの…本当にありがとうございます!とっても助かります!」
あずさ「いいのいいの、その代わりやよいちゃんには頑張ってもらうつもりだから」
やよい「?」
あずさ「ふふ、楽しみねぇ~」
やよい「鳥のからあげ、お待たせしましたー」
おっさん「おぉ!やよいちゃんじゃないか!アイドル辞めても元気してたぁ?」
やよい「はい!おじさん達が応援してくれたおかげで私は今も元気ですよ!うっうー!」
おっさん「おうおういい事言ってくれるじゃないの…よーっし!今日はやよいちゃんに免じて俺が奢ったるよ!」
後輩「「おぉぉぉぉぉぉ!!!」」
やよい「あずささん、からあげ持っていきました!」
あずさ「うん、ありがとう…ウチの常連さんなのあの人」
やよい「それに私のことを覚えててくれました……今でも覚えててくれて本当に嬉しいです」
あずさ「そうよね、本当手放したくないお客様だわ…あっ、今度は左端の座敷のお客様達に生ビールお願い」
やよい「はーい!……お待たせしましたー!」
あずさ「……これからもバイトで頼もうかしら」
おっさん「おぉ!やよいちゃんじゃないか!アイドル辞めても元気してたぁ?」
やよい「はい!おじさん達が応援してくれたおかげで私は今も元気ですよ!うっうー!」
おっさん「おうおういい事言ってくれるじゃないの…よーっし!今日はやよいちゃんに免じて俺が奢ったるよ!」
後輩「「おぉぉぉぉぉぉ!!!」」
やよい「あずささん、からあげ持っていきました!」
あずさ「うん、ありがとう…ウチの常連さんなのあの人」
やよい「それに私のことを覚えててくれました……今でも覚えててくれて本当に嬉しいです」
あずさ「そうよね、本当手放したくないお客様だわ…あっ、今度は左端の座敷のお客様達に生ビールお願い」
やよい「はーい!……お待たせしましたー!」
あずさ「……これからもバイトで頼もうかしら」
やよい「お疲れ様でしたあずささん……ふぅ…」
あずさ「はい、お疲れ様やよいちゃん…いい働きっぷりだったわ」
やよい「あ、ありがとうございます…えへへ…今日も運んだだけなのにすごく疲れちゃいました…」
あずさ「そういえばやよいちゃんはお仕事どうしてるの?」
やよい「小さな会社でお茶を配ったりする雑務を……やってることは同じなのにすごく疲れましたぁ…」
あずさ「ふふ、それはきっとウチの常連客様達がやよいちゃんのこと大好きだからじゃないかしら?」
やよい「……どういうことですか?」
あずさ「だって一緒に飲んでいたじゃない…普通飲食店で従業員がお客様と一緒に飲んじゃうなんて以ての外なんだから」
やよい「うぅ…ごめんなさい…」
あずさ「いいのいいの、それだけ皆がやよいちゃんのことを気に入ってくれたってことなんだから」
やよい「……えへへ…そうだったら嬉しいな…」
あずさ「でもまだ寝るのには早いわよやよいちゃん、明日の準備準備」
やよい「は、はい…今起きます…」
あずさ「はい、お疲れ様やよいちゃん…いい働きっぷりだったわ」
やよい「あ、ありがとうございます…えへへ…今日も運んだだけなのにすごく疲れちゃいました…」
あずさ「そういえばやよいちゃんはお仕事どうしてるの?」
やよい「小さな会社でお茶を配ったりする雑務を……やってることは同じなのにすごく疲れましたぁ…」
あずさ「ふふ、それはきっとウチの常連客様達がやよいちゃんのこと大好きだからじゃないかしら?」
やよい「……どういうことですか?」
あずさ「だって一緒に飲んでいたじゃない…普通飲食店で従業員がお客様と一緒に飲んじゃうなんて以ての外なんだから」
やよい「うぅ…ごめんなさい…」
あずさ「いいのいいの、それだけ皆がやよいちゃんのことを気に入ってくれたってことなんだから」
やよい「……えへへ…そうだったら嬉しいな…」
あずさ「でもまだ寝るのには早いわよやよいちゃん、明日の準備準備」
やよい「は、はい…今起きます…」
やよい「んっ…んん…」zzz…
あずさ「でも結局寝ちゃうのね…こんな所で寝ちゃうと風邪引いちゃうわよ~」
やよい「んん……んふぅ…」zzz…
あずさ「ふふふ、仕方ないわねもう…おやすみなさい」ファサッ…
あずさ「よし、それじゃあ仕込みしちゃおうかしら、お店とお弁当の」
あずさ「今日は夜更かし決定ね、お肌がボロボロになっちゃったらどうしましょ」
やよい「………」zzz…
あずさ「さて、私の味も気に入ってくれるかしら……これも将来の花嫁修業みたいなものよね」
あずさ「独身、三浦あずさ、頑張るわよー!」
あずさ「でも結局寝ちゃうのね…こんな所で寝ちゃうと風邪引いちゃうわよ~」
やよい「んん……んふぅ…」zzz…
あずさ「ふふふ、仕方ないわねもう…おやすみなさい」ファサッ…
あずさ「よし、それじゃあ仕込みしちゃおうかしら、お店とお弁当の」
あずさ「今日は夜更かし決定ね、お肌がボロボロになっちゃったらどうしましょ」
やよい「………」zzz…
あずさ「さて、私の味も気に入ってくれるかしら……これも将来の花嫁修業みたいなものよね」
あずさ「独身、三浦あずさ、頑張るわよー!」
―――
――
―
やよい「……んっ…あれ?どこですかここ…」
あずさ「ごめんなさいやよいちゃん、カウンター席なんかで眠らせちゃって」ジャッジャ…
やよい「……あっ…あぁ!ご、ごめんなさい!私寝ちゃってました!」
あずさ「いいのよ、でも私なんかがでしゃばって良かったかしら?」
やよい「そんなっ…とっても助かります!ほ、本当にありがとうございますあずささん!」ペコペコ…
あずさ「そんなに謝らないで、それにほら、もうそろそろお日様も昇ってくるから早くやよいちゃんも取り掛かって」
やよい「はい!」
あずさ「ふふふ…腕がなるわね」
――
―
やよい「……んっ…あれ?どこですかここ…」
あずさ「ごめんなさいやよいちゃん、カウンター席なんかで眠らせちゃって」ジャッジャ…
やよい「……あっ…あぁ!ご、ごめんなさい!私寝ちゃってました!」
あずさ「いいのよ、でも私なんかがでしゃばって良かったかしら?」
やよい「そんなっ…とっても助かります!ほ、本当にありがとうございますあずささん!」ペコペコ…
あずさ「そんなに謝らないで、それにほら、もうそろそろお日様も昇ってくるから早くやよいちゃんも取り掛かって」
やよい「はい!」
あずさ「ふふふ…腕がなるわね」
―――
――
―
あずさ「ふぅ…終わったわね」
やよい「おいしそう…すっごく…」
あずさ「本当ね、私とやよいちゃんが揃えば最強ね~」
やよい「っ……あ、あずささんっ!」
あずさ「ん~?何?」
やよい「本当に…本当にありがとうございました!あずささんが居なかったら私…私…」ペコペコ…
あずさ「もう…そんなに堅くならないで…やよいちゃんが困ってたら助けるに決まってるじゃない…それとも私が困ってた時はやよいちゃん助けてくれないの?」
やよい「そんな!助けるに決まってますよ!」
あずさ「そうでしょう?だから何度も頭を下げないで……ね?」
やよい「……はい!分かりました!」
あずさ「よろしい、それじゃあ朝ごはん食べましょうか?」
やよい「はい!」
――
―
あずさ「ふぅ…終わったわね」
やよい「おいしそう…すっごく…」
あずさ「本当ね、私とやよいちゃんが揃えば最強ね~」
やよい「っ……あ、あずささんっ!」
あずさ「ん~?何?」
やよい「本当に…本当にありがとうございました!あずささんが居なかったら私…私…」ペコペコ…
あずさ「もう…そんなに堅くならないで…やよいちゃんが困ってたら助けるに決まってるじゃない…それとも私が困ってた時はやよいちゃん助けてくれないの?」
やよい「そんな!助けるに決まってますよ!」
あずさ「そうでしょう?だから何度も頭を下げないで……ね?」
やよい「……はい!分かりました!」
あずさ「よろしい、それじゃあ朝ごはん食べましょうか?」
やよい「はい!」
やよい「今日はありがとうございました!皆きっとこのお弁当、喜んでくれると思います!」
あずさ「うんうん、それじゃあ弟さんに頑張ってって伝えておいて」
やよい「はい!それじゃあまた…」
あずさ「あ、待ってやよいちゃん」
やよい「は、はい?何ですか?」
あずさ「昨日頑張ってくれたから、はい、お給料」ス…
やよい「えぇっ!?そ、そんな…受け止められませんよ!」
あずさ「いいからいいから、受け取ってくれないと私警察に捕まっちゃうわよ」
やよい「……あ、ありがとうございます…あの中見てもいいですか?」
あずさ「はい、どうぞ」
やよい「じゃあ………っ!ま、待ってくださいあずささん!やっぱり受け取れませんよ!」
あずさ「うんうん、それじゃあ弟さんに頑張ってって伝えておいて」
やよい「はい!それじゃあまた…」
あずさ「あ、待ってやよいちゃん」
やよい「は、はい?何ですか?」
あずさ「昨日頑張ってくれたから、はい、お給料」ス…
やよい「えぇっ!?そ、そんな…受け止められませんよ!」
あずさ「いいからいいから、受け取ってくれないと私警察に捕まっちゃうわよ」
やよい「……あ、ありがとうございます…あの中見てもいいですか?」
あずさ「はい、どうぞ」
やよい「じゃあ………っ!ま、待ってくださいあずささん!やっぱり受け取れませんよ!」
あずさ「あら?どうして?」
やよい「こんな大金…昨日の働きに全然見合ってませんよ!ダメです…やっぱり…」
あずさ「ふふ、それじゃあそのお金は後で返しにきてくれるかしら?」
やよい「……後で?」
あずさ「そう、大会終わりにまた皆で……ご馳走をそろえて待ってるわよ」
やよい「っ!あ、ありがとうございました!私…あずささんにまた会えて本当に…本当に良かったです!」
あずさ「私も…やよいちゃんの笑顔が見れてとっても良かったわ……きっとまた来てね」
やよい「はい!絶対来ますね!それじゃあ!」タッタッタ…
あずさ「はい、またね~……よぉーし!今日も頑張るわよー!」
やよい「こんな大金…昨日の働きに全然見合ってませんよ!ダメです…やっぱり…」
あずさ「ふふ、それじゃあそのお金は後で返しにきてくれるかしら?」
やよい「……後で?」
あずさ「そう、大会終わりにまた皆で……ご馳走をそろえて待ってるわよ」
やよい「っ!あ、ありがとうございました!私…あずささんにまた会えて本当に…本当に良かったです!」
あずさ「私も…やよいちゃんの笑顔が見れてとっても良かったわ……きっとまた来てね」
やよい「はい!絶対来ますね!それじゃあ!」タッタッタ…
あずさ「はい、またね~……よぉーし!今日も頑張るわよー!」
伊織「で、アイドルを辞めて何をしているかと思えばこんなちっぽけな飲み屋だなんてね」
あずさ「それで、伊織ちゃん何にするの?」
伊織「そうね…とりあえずお腹が空いたわ、食べ応えのあるものを頂戴」
あずさ「はーい、ただいまー」
伊織「ふーん…やよいが言うから来てみたけどあずさのくせに結構いい店じゃない」
あずさ「そう?伊織ちゃんに認めてくれてよかったわ」
伊織「ふん…まあちゃんと働いてて良かったわ、あずさがアイドルを辞めて世間に出るなんて最初は考えられなかったんだけど」
あずさ「もう…私は立派な社会人よ」
伊織「はいはい、そういうことにしておくわ」
あずさ「……ふふ…やっぱり伊織ちゃんはいつまでも優しいのね」
伊織「なっ!ば、馬鹿言わないで早く作りなさいよ!」
あずさ「はいはーい」
あずさ「それで、伊織ちゃん何にするの?」
伊織「そうね…とりあえずお腹が空いたわ、食べ応えのあるものを頂戴」
あずさ「はーい、ただいまー」
伊織「ふーん…やよいが言うから来てみたけどあずさのくせに結構いい店じゃない」
あずさ「そう?伊織ちゃんに認めてくれてよかったわ」
伊織「ふん…まあちゃんと働いてて良かったわ、あずさがアイドルを辞めて世間に出るなんて最初は考えられなかったんだけど」
あずさ「もう…私は立派な社会人よ」
伊織「はいはい、そういうことにしておくわ」
あずさ「……ふふ…やっぱり伊織ちゃんはいつまでも優しいのね」
伊織「なっ!ば、馬鹿言わないで早く作りなさいよ!」
あずさ「はいはーい」
あずさ「はい、オムソバ」
伊織「オムソバ……まあいいけど」
あずさ「おいしいのよオムソバ、私は好きなんだけどなあ」
伊織「別に嫌いだなんて言ってないじゃない……いただきます」
あずさ「はい、どうぞ」
伊織「………おいしい…」パクパク…
あずさ「あらそう?伊織ちゃんのお口に合って良かったわ」
伊織「まあそうね、この伊織ちゃんがおいしいなんて言うのは珍しいんだから誇っていいわよ」
あずさ「ふふ…ありがとう伊織ちゃん」
伊織「………」パクパク…
???「店主、こちらにも同じ物をいただけますか?」
あずさ「あ、はーいただいま……って貴音ちゃん!?」
貴音「はい、お久しぶりですね、あずさ、伊織」
伊織「オムソバ……まあいいけど」
あずさ「おいしいのよオムソバ、私は好きなんだけどなあ」
伊織「別に嫌いだなんて言ってないじゃない……いただきます」
あずさ「はい、どうぞ」
伊織「………おいしい…」パクパク…
あずさ「あらそう?伊織ちゃんのお口に合って良かったわ」
伊織「まあそうね、この伊織ちゃんがおいしいなんて言うのは珍しいんだから誇っていいわよ」
あずさ「ふふ…ありがとう伊織ちゃん」
伊織「………」パクパク…
???「店主、こちらにも同じ物をいただけますか?」
あずさ「あ、はーいただいま……って貴音ちゃん!?」
貴音「はい、お久しぶりですね、あずさ、伊織」
伊織「何してるのよこんな所で…」
貴音「真から久々に連絡を貰いましたので、あずさの顔を見ようと…」
あずさ「そうだったの…嬉しいわ、ありがとう貴音ちゃん」
貴音「いえ、私こそ今まで音信不通で申し訳ありませんでした」
あずさ「そんなこと今となってはいいのよ…オムソバね、ちょっと待っててね」
貴音「はい、楽しみに待っております」
伊織「で、アンタは今何をしているのよ」
貴音「今でございますか?おむそばとやらを待っておりますが」
伊織「そうじゃなくて…アイドルを辞めて何をしているのかって聞いてるのよ」
貴音「……それはとっぷしーくれっとでございますよ」
伊織「激しく気になるわね…」
貴音「真から久々に連絡を貰いましたので、あずさの顔を見ようと…」
あずさ「そうだったの…嬉しいわ、ありがとう貴音ちゃん」
貴音「いえ、私こそ今まで音信不通で申し訳ありませんでした」
あずさ「そんなこと今となってはいいのよ…オムソバね、ちょっと待っててね」
貴音「はい、楽しみに待っております」
伊織「で、アンタは今何をしているのよ」
貴音「今でございますか?おむそばとやらを待っておりますが」
伊織「そうじゃなくて…アイドルを辞めて何をしているのかって聞いてるのよ」
貴音「……それはとっぷしーくれっとでございますよ」
伊織「激しく気になるわね…」
伊織「でも貴音全く外見変わってないじゃない…」
貴音「そうでしょうか?」
伊織「そうよ…はぁ…貴音って昔っから不思議だったけどここまで来ると人間なのか疑わしくなるわね」
貴音「伊織、人の秘密に土足で踏み入るものではありませんよ」
伊織「それって秘密があるのね…」
あずさ「はい、オムソバお待ちどうさま~」
貴音「来ましたか…卵が麺を包み込むとはなんと奇抜で面妖な……いただきます」
伊織「ふぅ…それにしてもあずさ、アンタっていつになったら運命の人を見つけるのよ」
あずさ「うっ……もうその話は律子さんとしたわよ!」
伊織「はぁ?知らないわよそんなの……で、いい男は見つからないの?」
あずさ「……まだ」
貴音「急ぐ事はありませんよ、運命に選ばれた者はその刻が来た時には現れますよ」
伊織「何言ってんの、そんな悠長なことしてたから今こうやって一人で飲み屋なんて切り盛りしてるんじゃない」
あずさ「………」ズーン…
貴音「そうでしょうか?」
伊織「そうよ…はぁ…貴音って昔っから不思議だったけどここまで来ると人間なのか疑わしくなるわね」
貴音「伊織、人の秘密に土足で踏み入るものではありませんよ」
伊織「それって秘密があるのね…」
あずさ「はい、オムソバお待ちどうさま~」
貴音「来ましたか…卵が麺を包み込むとはなんと奇抜で面妖な……いただきます」
伊織「ふぅ…それにしてもあずさ、アンタっていつになったら運命の人を見つけるのよ」
あずさ「うっ……もうその話は律子さんとしたわよ!」
伊織「はぁ?知らないわよそんなの……で、いい男は見つからないの?」
あずさ「……まだ」
貴音「急ぐ事はありませんよ、運命に選ばれた者はその刻が来た時には現れますよ」
伊織「何言ってんの、そんな悠長なことしてたから今こうやって一人で飲み屋なんて切り盛りしてるんじゃない」
あずさ「………」ズーン…
伊織「でも…あずさが一人でちゃんとやれてて安心したわ…」
あずさ「……私ってそんなに心配されてたの?」
伊織「当たり前じゃない、右に歩けば海に着いて、左に歩けば登山するくらいなんだから」
貴音「なんと、それは真でございましょうか?」
あずさ「まことじゃありません!……でも心配してくれててありがとう…伊織ちゃん」
伊織「別に、一緒にユニット組んだ仲間なんだから当然でしょ……おいしかったわあずさ、ありがと……また気が向いたら来るわね」
あずさ「うん、また来てちょうだいね」
伊織「そうね、その時は……アンタの本当の運命の人と来るかもしれないわね」ニヤッ
あずさ「っ!そ、それって!」
ピシャン…
あずさ「……私ってそんなに心配されてたの?」
伊織「当たり前じゃない、右に歩けば海に着いて、左に歩けば登山するくらいなんだから」
貴音「なんと、それは真でございましょうか?」
あずさ「まことじゃありません!……でも心配してくれててありがとう…伊織ちゃん」
伊織「別に、一緒にユニット組んだ仲間なんだから当然でしょ……おいしかったわあずさ、ありがと……また気が向いたら来るわね」
あずさ「うん、また来てちょうだいね」
伊織「そうね、その時は……アンタの本当の運命の人と来るかもしれないわね」ニヤッ
あずさ「っ!そ、それって!」
ピシャン…
あずさ「………」
貴音「ふふ、意地の悪い言い方をしますね、伊織は」
あずさ「えっ…」
貴音「あの方は今も独りでございますよ…伊織はあの方の連絡先を存じているのでああいうことを言ったのでしょう…伊織ならば存じていてもおかしくはありません」
あずさ「そ、そうだったの…ふぅ…」
貴音「ですがあずさ、あの方があずさの運命の人とは限りませんよ」
あずさ「………まさか」
貴音「……あの方がもし訪れたその時はあずさ、どちらがあの方の伴侶となるべき者か、必ずや決着をつけましょう」
あずさ「…分かったわ……お互い良い戦いになるように頑張りましょ」
貴音「ええ、負けませんよあずさ」
あずさ「ふふ、私だって」
貴音「ふふ、意地の悪い言い方をしますね、伊織は」
あずさ「えっ…」
貴音「あの方は今も独りでございますよ…伊織はあの方の連絡先を存じているのでああいうことを言ったのでしょう…伊織ならば存じていてもおかしくはありません」
あずさ「そ、そうだったの…ふぅ…」
貴音「ですがあずさ、あの方があずさの運命の人とは限りませんよ」
あずさ「………まさか」
貴音「……あの方がもし訪れたその時はあずさ、どちらがあの方の伴侶となるべき者か、必ずや決着をつけましょう」
あずさ「…分かったわ……お互い良い戦いになるように頑張りましょ」
貴音「ええ、負けませんよあずさ」
あずさ「ふふ、私だって」
あずさ「……でも貴音ちゃん」
貴音「はい、何でございましょうか?」
あずさ「どうしてあの人が独身だって知ってたの?」
貴音「……それもとっぷしーくれっとでございますよ」
あずさ「む?まだまだね貴音ちゃん、ここは私の戦場よ、あなたはアウェーって分かってる?」
貴音「?…一体どういう意味でございましょうか…」
あずさ「話してくれるまで……私の武器で攻撃するってことよ」ゴトンッ…
貴音「………これは…」
あずさ「芋焼酎……付き合ってもらうわよ、貴音ちゃん♪」
貴音「………」サー…
貴音「もう……飲めないでございまぁぁすよぉー…」
あずさ「ふふふ…貴音ちゃんったら可愛いんだから」
貴音「はい、何でございましょうか?」
あずさ「どうしてあの人が独身だって知ってたの?」
貴音「……それもとっぷしーくれっとでございますよ」
あずさ「む?まだまだね貴音ちゃん、ここは私の戦場よ、あなたはアウェーって分かってる?」
貴音「?…一体どういう意味でございましょうか…」
あずさ「話してくれるまで……私の武器で攻撃するってことよ」ゴトンッ…
貴音「………これは…」
あずさ「芋焼酎……付き合ってもらうわよ、貴音ちゃん♪」
貴音「………」サー…
貴音「もう……飲めないでございまぁぁすよぉー…」
あずさ「ふふふ…貴音ちゃんったら可愛いんだから」
―――
――
―
あずさ「んっ…んー…また今日の朝も天気いいわぁ~」
あずさ「………」
貴音『わ、私…今まで旅をしていたのでございます…』
貴音『そしてある所に立ち寄った時、そこでろけ番組を行なっていた者達がおりまして、その中にあの方が…』
貴音『私は嬉しく思いまして…ひっく…あの方に話しかけました』
貴音『それから他愛の無い話をして……その時にあの方にはまだその相手がおらぬと…』
あずさ「………まだあの人芸能界で頑張ってるのね…」
あずさ「それにしても一人旅かぁ…羨ましい~…」ノビー…
あずさ「私も運命の人を探すために旅に出ようかしら…なんて」
あずさ「よしっ!もしそういう事態になった時のためにも今日も頑張るわよ!」
――
―
あずさ「んっ…んー…また今日の朝も天気いいわぁ~」
あずさ「………」
貴音『わ、私…今まで旅をしていたのでございます…』
貴音『そしてある所に立ち寄った時、そこでろけ番組を行なっていた者達がおりまして、その中にあの方が…』
貴音『私は嬉しく思いまして…ひっく…あの方に話しかけました』
貴音『それから他愛の無い話をして……その時にあの方にはまだその相手がおらぬと…』
あずさ「………まだあの人芸能界で頑張ってるのね…」
あずさ「それにしても一人旅かぁ…羨ましい~…」ノビー…
あずさ「私も運命の人を探すために旅に出ようかしら…なんて」
あずさ「よしっ!もしそういう事態になった時のためにも今日も頑張るわよ!」
美希「もう!すっごくありえないの!」
あずさ「そ、そうね」
美希「頭きちゃったの…ミキ、まだ水着でも全然いける歳なのに」
あずさ「うーん…その雑誌の人達は美希ちゃんの魅力が分かってないのね」
美希「そう!そうなの!ミキまだお肌も胸もお尻だって他のモデルの娘に全然負けてないのに!」
あずさ「でも美希ちゃんはモデル業界ではトップだから……雑誌も迂闊なことが出来ないって判断したのかもしれないわ」
美希「?…どうして?」
あずさ「だって美希ちゃんが水着になっちゃったら皆がそっちに目が行って、他のモデルの娘が目立たないってことじゃない」
美希「……そっかぁ!うん、ミキもその通りだと思うの!」
あずさ「そ、そうね」
美希「頭きちゃったの…ミキ、まだ水着でも全然いける歳なのに」
あずさ「うーん…その雑誌の人達は美希ちゃんの魅力が分かってないのね」
美希「そう!そうなの!ミキまだお肌も胸もお尻だって他のモデルの娘に全然負けてないのに!」
あずさ「でも美希ちゃんはモデル業界ではトップだから……雑誌も迂闊なことが出来ないって判断したのかもしれないわ」
美希「?…どうして?」
あずさ「だって美希ちゃんが水着になっちゃったら皆がそっちに目が行って、他のモデルの娘が目立たないってことじゃない」
美希「……そっかぁ!うん、ミキもその通りだと思うの!」
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