元スレほむら「こんな、こんなはずじゃ……!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
101 = 76 :
マミ「派手ね、暁美さん。羨ましいくらいに……!」
杏子「ばかなこといってねーで次だ!」
さやか「はい杏子もちゃんと合わせなよー」
杏子「うっせえ!」
対艦ミサイルがワルプルギスの夜に叩き込まれ、再び激烈な爆発を起こして夜を地に落とした。
ほむら「………」
一千を越えるクレイモア地雷が一挙に爆裂、夜を業火へと巻き込む。
杏子「ひゃっほー燃えろ燃えろォッ!」
跳んだ杏子を追うように巨大な槍が地面をぶち抜いて現れる。
さやか「いっけえ杏子ぉっ!」
102 = 76 :
杏子「ここがテメエのゴルゴタだッ!」
巨大な槍がワルプルギスの夜へと突き込まれ、貫いて磔にした。
杏子が戻る途中でマミとハイタッチを交わす。
ほむら「………」
突如、土煙を破って黒い衝撃が急襲。
さやか「ほむら、危ないっ!」
電光のように反応したさやかに突き飛ばされ、ほむらはそれを回避した。
使い魔【キャハハハハハハ!】
さやか「あぐっ!」
片足を喰われて転がるさやか。
103 :
ほ
104 = 76 :
ほむら(まだなの……っ?)
杏子「さやかぁっ!」
さやか「へーきへーき……! こんなの屁でもないってば!」
回復した足で地面を踏みしめ、さやかは使い魔らを斬り捨てた。
マミ「さぁ見なさい! すべての悲劇の幕は、ここに下ろされる!」
宙を舞っていたマミが全力を込めた巨砲を生み出す。
マミ「終わりよ! ティロ・フィナーレッ!」
槍に縫いとめられたままかすかに身じろぎしていた夜に、最大火力が命中した。
ほむら「………」
ほむらはゆっくりと起き上がった。
105 = 76 :
マミ「やすらかに眠りなさい……」
ほむらの隣に着地したマミが満足げに紅茶を飲んだ。
同時に、垂れ込めていた暗雲が吹き払われた。
杏子「おっ……」
突風が吹き荒れ、砂塵を巻き上げていく。
それが晴れたあとに、ワルプルギスの夜の姿は、なかった。
杏子「おっしゃあーっ!」
さやか「やったあーっ!」
ほむら「倒した……? ワルプルギスの夜を、倒した……」
マミ「ええ、そうよ。私たちなら、できるって信じてたわ」
ほむら「やっと、やっと……!」
106 = 76 :
抱き合って喜ぶさやかと杏子を横目に見ながら、マミは微笑んで紅茶を飲み干した。
ほむら「……マミさん!」
マミに抱きつくほむら。
驚いたマミの手から落ちたティーカップがリボンに変わって消える。
マミ「あ、暁美さんっ!?」
ほむら「や、やりました! 私、やっと、まどかを救うことができました!」
マミ「え、えぇ、そうね……? えぇっと、鹿目、さん?」
さやか「おやおやぁ? 転校生ってばまどかにご執心かーい?」
杏子「いやつーかなんかキャラ違くね?」
ほむら「まどか、そうだ、まどか! まどかに会いたい!」
がばりとほむらはマミから身を離し、満面の笑みで青空の下、駆け出した。
107 :
なんとなくバッドな展開を予想してしまったが外れてくれよ…
109 = 73 :
すでに魔女になる準備は出来ている
110 = 76 :
ガチンッ
111 :
……そっち?
112 = 76 :
ほむら「え」
―――時間遡行。
―――
――
―
ほむら「えっ?」
病室でほむらは目覚めた。
風にはためくカーテン、白いふとん、マーカーで消されたカレンダー。
どこまでも、何度も見た病室だった。
ほむら「……戻、った?」
113 = 103 :
あばばばばばば
115 = 89 :
えー
116 = 73 :
ほむほむの願いが完璧に叶うとすればこうなるよなあ
117 = 76 :
ほむら「………」
上半身を起こしてめがねをかけ、カレンダーをじいっと見つめる。
何度確かめても、やはり時間は戻っていた。
ほむら「うそ、よ」
声が震えた。
ほむら「こんな、こんなはずじゃ……!」
思わず頭までふとんをかぶって目を瞑る。
夢なら覚めてと、心の中で叫びながら。
118 = 107 :
これはほむほむ廃人コースやで…
119 = 76 :
ほむら「………」
だが、なにも変わらなかった。
空腹を覚えて、ほむらはのそのそと起き出した。
置いてある病院食のトレイをベッドへと運んで、食べ始めた。
ほむら「………。ふぇ」
ぽろ、とその目から涙がこぼれた。
ほむら「うぅぅ、ぐすっ、ひくっ、うぁぁぁ」
ぼろぼろと泣きながら、ほむらは食事を終えた。
120 :
本編は戦闘中に砂が落ちきってたし、自分の意思で留まる選択くらいは出来そう
121 = 76 :
最近の週ならば即刻退院して活動を始めていたのだが、今回はまったくやる気が起きず、
病院から出ることなく転校初日を迎えた。
学校にいったのは、いつかと同じように惰性というほか無かった。
挨拶のときにまどかの顔を見て泣きそうになるのをこらえるのが大変であった。
ほむら(それでも……ワルプルギスの夜は倒せるということはわかった)
自宅でほむらは考え込んでいた。
ほむら(まどかを契約させず、三人と協力すれば、あいつは倒せる……!)
ほむら(もう一度、もう一度よ……! 必ず、まどかを救ってみせる!)
睡眠導入剤を服用して、ほむらは床に就いた。
122 :
これは辛い
123 = 76 :
その後、ほむらは前回と同じように三人に協力を取り付け、まどかの契約を阻止して、ワルプルギスの夜を迎えた。
戦略も同じ。
そして、結果も同じだった。
杏子「おっしゃあーっ!」
さやか「やったあーっ!」
ほむら「………」
ほむら(やはり倒せる……でも……)
マミ「やったわね、暁美さん。私たちなら、できるって信じてたわ」
微笑むマミを無表情に見返すほむら。
その左腕で盾が音を立てた。
ほむら(あぁ――)
―――時間遡行。
124 = 76 :
―――
――
―
ほむら「どうして、なの」
病室でほむらは目覚めた。
風にはためくカーテン、白いふとん、マーカーで消されたカレンダー。
やはり、時間が戻っていた。
ほむら(ワルプルギスの夜を倒しても、時間が戻ってしまう……!)
ほむら(これじゃ何度あいつを倒したって、意味が無い……)
ベッドの上で、ほむらはまた静かに泣いた。
まどかをその手で殺めてから出ることの無かった涙が、今取り戻されるようだった。
ほむらは泣きつかれて眠った。
126 = 73 :
エンドレスマンス
127 = 76 :
夢を見た。
何度も何度も見た、悪夢。
―――まどか「うぅぅああぁぁっあぁっ!」
―――マミ「たす、たすけて、あけみさん、いたいの、ねえ、ねえ! あけみさん!」
何度も何度も、数えるのを諦めるくらいに見てきた、仲間たちの苦しむ姿と、死。
マミが錯乱する姿。
絶望していくさやか。
杏子の魔女。
撃ち殺したまどかの最期の顔。
そして、それらすべてを背負って、冷徹に魔女を狩る自分自身。
ほむらは震えながら夢から覚め、朝まで一睡もすることができなかった。
128 :
愉悦
129 :
無駄なグロ描写
何の説明もない理不尽な鬱展開
どうせ最後は魔女化オチなんだろうな
130 = 73 :
さすがに可哀想になってきた
131 = 76 :
それから数度、ほむらは同じ方法でワルプルギスの夜を撃退した。
そして、同じ数だけ時間遡行し、病室で目覚めた。
ほむらは朦朧とした意識で考えた。
ほむら(なにがいけないの……どうすればいいの……)
ほむら(とにかく……試せるものはすべて試すしかない……)
まず、一ヶ月間分の時間を一気に使ってみた。
砂がすべて落ちきった時点で、やはり、時間が巻き戻った。
次に、時間停止をほとんど使わずに過ごしてみた。
ワルプルギスの夜が街をめちゃくちゃにしたあと、時間が巻き戻った。
今度は、ワルプルギスの夜から逃げ出した。
学校にも行かずに新幹線で遠くへ移動してみた。
一ヵ月後、時間が巻き戻った。
132 = 129 :
>一ヶ月間分の時間を一気に使ってみた
意味がわからない
133 = 76 :
さまざまな条件を変えて、実験を繰り返した。
それでもなお、時間遡行は止まらなかった。
盾を壊そうとしたこともあったが、壊れた途端に時間が巻き戻った。
ほむら「……まどか」
転校前、まどかの部屋の窓の外にほむらは立っていた。
まどか「えっ? だ、誰?」
ほむら「………」
ゆっくりと、握った拳銃の劇鉄を起こす。
ほむら「ごめんなさい。まどか」
撃った。
まどかが死んでも、一ヵ月後には時間が巻き戻った。
134 :
見てるよ
135 = 73 :
べえさんがいないことに気付いた
136 :
ぶっちゃけアニメのラストはこんな感じになると思ってた
137 = 129 :
>一ヶ月間分の時間を一気に使ってみた
これどういう意味?説明よろ
138 = 76 :
インキュベーターに直接尋ねてみても、もともと彼に契約の記憶は無い。
詳しく説明しても、のらりくらりと逃げられるばかりだった。
どうすることもなくなって、ほむらは呆然とした。
ほむら(………)
ほむら(………)
ほむら(………)
彼女に残っていた最後のなにかが、そっと音もなく溶けて消えた。
ほむら(………)
ベッドから降り立って、ほむらは病院を抜け出た。
139 = 73 :
お兄さんときもちいいことしよう
140 = 134 :
ほむぅ
141 = 76 :
ふらふらと夜の街を彷徨う。
人に突き飛ばされ、罵られ、誘われたりしているうちに、誰もいない墓地へとたどり着いていた。
ほむら「………」
ソウルジェムが反応している。
魔女だ。
力の無い足取りで、ほむらは結界に進入した。
無数のライトに照らされた、誰もいない駅前のような結界。
足元はひたひたと水に満たされている。
ほむらは駅の改札へと近寄った。
静かだ。
改札を通ってホームへ下りると、線路の上に骨にくるまった裸の少女が丸まって眠っていた。
ほむら「魔女……」
今のほむらは変身すらしていない。
ぴくり、と魔女が反応した。
142 = 76 :
骨を引き連れて、少女が起き上がる。
少女には顔が無かった。
それでも、魔女が哂った。
ほむら「ぐっ……」
パジャマ姿のほむらの胸に、腹に、腕に、尖った骨が突き刺さる。
少女がずるずると近づいてくる。
ほむら「………」
血が溢れ、白い肌を伝って床に落ちる。
さらに数本の骨がほむらを傷つける。
ほむら「あぐっ……!」
何本も、何本も。
ほむらは抵抗せずに、されるがままだった。
床に倒れ、少女に顎を掴まれて引き上げられる。
ぼたぼたと血が垂れる。
143 = 122 :
どうなるんだ
144 = 136 :
墓王ニト
145 = 76 :
魔女【ヒャハッ】
びりびりと少女の顔が裂け、その中の真っ赤な唇が開いて、哂った。
ほむらも薄く笑った。
ほむら「……さいよ……」
魔女の唇から伸びた舌がべろりとほむらの顔を舐める。
ほむら「殺しなさいよ……!」
がぱりと魔女の口が頭ごと開き、ほむらを飲み込もうとする。
ほむら「あはは……」
震えて、血を流して、失禁しながら、ほむらは笑った。
146 = 128 :
>失禁しながら
148 = 76 :
まどか「そこまでだよっ!」
可憐な声が響き、魔女の頭が吹き飛んだ。
ほむらはどさりと床に落ちる。
ほむら「っ!」
マミ「ティロ・フィナーレ!」
魔女の体が骨ごと燃やし尽くされた。
まどか「危ないところだったね」
笑いかけるまどかを見て、ほむらは大きな声で泣き出した。
まどかにすがりつく。
まどか「怖かったよね。でももう大丈夫だからね」
149 = 76 :
ほむら「ありがとう」
懐から拳銃を取り出してほむらは撃鉄を起こした。
まどか「え」
マミ「ま―――」
なにか言おうとしたマミのソウルジェムが打ち抜かれて砕かれる。
制服姿に戻ってマミが倒れた。
まどか「ひっ」
ほむら「えへへ。まどか」
拳銃を捨てて、ほむらはまどかを抱き寄せ、その胸元に口を寄せた。
150 :
特に理屈は考えてないけどなんとなく鬱っぽい展開でほむらが病む話にしたいだけ感が伝わってくる
みんなの評価 : ☆
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