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    元スレ女幽霊「あなたを殺して私が生き返る」

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    タグ : - シリアス + - 哀しい + - 幽霊 + - + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    「もうこんな時間か、寝よ」

    「……」zzz

    ドンッ

    「?」

    幽霊「……」

    「あら……」

    幽霊「……こんばんわ」

    「あ、ああどうもこんばんわ」

    「あれ……もしかして空き巣の方ですか?」

    幽霊「空き巣に見えますか」

    「見えないですけどこの時間帯からして可能性としてはアリかと……」

    幽霊「お化けです」

    「ああ、そっちもあり得るか……ふむふむ」

    「でていけ、警察を呼ぶぞ」

    幽霊「あ、え、ちょっと待ってよ」

    2 = 1 :

    「なに焦ってんの?もう嘘下手すぎ、警察呼ぶわ」

    幽霊「べ、別にいいけど貴方が困るだけよ?」

    「ああいいよ別に、逃げないように縛り付けてやる」

    幽霊「縛る……///」

    スカッ

    「えっ」ゾクッ

    幽霊「ね?」

    「あ、あれ……触れない……?」

    幽霊「いや、だから幽霊なんだって、さっきからいってます」

    「それは知ってるよ、でも幽霊って……」

    幽霊「はい……」

    「……」

    幽霊「……」

    「ぎy」

    幽霊「叫んだらころします」

    3 = 1 :

    「わ、わかった、待ってくれ、ちょっと頭の整理をさせてくれ」

    幽霊「どうぞ」

    「ふう」

    「で、幽霊が俺になんか用で?」

    幽霊「はい、私と貴方は初対面ですね……?」

    「う、うんそうみたいだな」

    幽霊「……」

    幽霊「はぁ……」ボソッ

    「は?」

    幽霊「私、すごい可愛そうな死にかたしてしまって神様にチャンスを与えられたんです」

    幽霊「誰かを呪い殺したら私生き返れるみたいなんですよ」

    「へぇー」

    幽霊「で、ここに来たんですけど」

    「うんうん」

    幽霊「ええ」

    5 :

    見てるよー

    6 = 1 :

    「え?お終い?」

    幽霊「はい」

    「いや、だからなんでここにきたんだ?」

    幽霊「いやだから今、言ったじゃないですか」

    「はぁ?意味わからん」

    幽霊「まぁようするにですよ、貴方を殺して私が生き返るんです」

    「……」

    「……」

    「ちょっとお母さんきt……!」

    幽霊「大きな声だしたら殺しますよ……念力強くしてもいいですか……」

    「いてててて……!わ、わかったから首圧迫するのやめろ……!」

    幽霊「お母さんて……」

    「ぐ、その力……まじでお前幽霊なの……?」

    幽霊「はい……やっと信じてもらえましたか……」

    「っ……」

    7 :

    考えてみたら人間は出来ないのに幽霊が人間に干渉できるのはおかしいよな

    8 :

    SSにおける幽霊って必ずと言っていいほど敬語だよね

    10 = 1 :

    「……」

    幽霊「わかってもらえましたか」

    「ちょ、ちょっと待ってくれよ……俺を殺すって?」

    幽霊「神様がそういう制度を作ってくれたんです」

    「なんて神様だ、お前たぶんそれだまされとるぞ」

    幽霊「嘘じゃないみたいです、現に私幽霊ですし……」

    「ああそうだな、そうそう、でも待て、なんで俺を?」

    幽霊「……」

    幽霊「いや、ここ通りかかったから……ここでいいかなーって」

    「お前を選んだ神様の面を見せろ」

    幽霊「いや声だけだったのでわかんないです」

    「はぁ……」

    「じゃあ俺になんの怨みもなんだよな?じゃあさ、頼む俺はやめてくれ」

    幽霊「えーなんでですか」

    12 = 1 :

    「なんでですかってお前ふざけてんn!?いててててて……!」

    幽霊「静かにしてください、親御さん起しちゃいます……!」

    「幽霊のくせにそういう気遣いすんな……!」

    幽霊「とにかく私、あなたと決めたので」

    「……っ」

    幽霊「いいですか、準備は」

    「えっ、さっそく殺すの?」

    幽霊「じゃあいきますよ、せーの」

    「まってまって……!頼む!俺は見逃してくれよ!」

    幽霊「……」ピタッ

    「俺まだ生きたいんだよ……!したいことだってたくさんあるんだ!頼むから他をあたってくれ……!」

    幽霊「……」

    幽霊「じゃあ私の条件をクリアしたらいいですよ」

    「な、なんだよ!?なんでも言う事きくから!」

    幽霊「付き合ってください」

    13 = 1 :

    幽霊「……」

    「え……」

    幽霊「前から貴方の事が好きでした、付き合ってください」

    幽霊「これがいやなら死んでください」

    「なんて無茶なセリフをはくんだ」

    「いやいや、お前幽霊だろ!?っていうか前からってなんだよ!」

    幽霊「どうしますか、死にますか、私と付き合いますか」

    「ぐ……」

    「つ、付き合うってどういうこと?触れもできない幽霊のあんたとつきあうの?」

    幽霊「いえ私が生まれ変わってその体と付き合ってください」

    「生まれ変わるってあんた……0歳からだろ?」

    幽霊「はい、記憶は引き継がれるみたいなので心配なく」

    「お前がもし男に生まれたら?」

    幽霊「別に私は問題ないので」

    「大ありだよバカ」

    14 = 1 :

    幽霊「さあどうしますか、死にますか?付き合いますか?」

    「っ……」

    (夜中になんのイベントだ……!夢か?もし現実ならまじで殺されるみたいだ)

    (ここは殺されないためにも形だけ付き合うしかない)

    「あ、ああわかった!付き合おう、そのかわり殺すなよ?」

    幽霊「……」

    幽霊「ほんとうですか、ちゃんとききましたよ///」

    「あ、ああ」

    幽霊「もし約束をやぶったら貴方の事、即殺しますので覚悟しておいてください」

    「げ……」

    幽霊「はい?」

    「い、いやなんでも……?」

    幽霊「それでは貴方もお疲れでしょうから、私はこれで」

    幽霊「おやすみなさい」ニコッ

    「……」

    16 = 1 :

    ◇翌日◇

    「はぁ……」

    (夢なのか……現実なのか……いまだにわからない)

    (でもなんか夢っぽいな、明晰夢って奴?これが幽体離脱か?)

    (かなりリアルな夢をみたな……ああ疲れた……気味悪い……あとちょっと幽霊可愛かった)

    「今日も社畜頑張るか……」

    「おはようございます」

    上司「おい、男君、昨日頼んだ書類は?」

    「は、はい?」

    上司「はい?なんだその抜けた返事は、まさか忘れてないだろうな」

    「あ゛っ」

    上司「ふん……またか男君……」

    「あああ……い、いや、あのい、家にちゃんとありますっ!ちゃんとやったんですっ!」

    上司「ここは小学校じゃないんだ、結果がすべてなんだよ、今日も残業だな、おつかれさん」スタスタ

    「……あああ、嘘だ……」

    18 = 1 :

    「はぁぁぁぁぁ……」

    「くそおおおお……昨晩の事が気になって忘れてしまったぁぁぁぁ……」

    「しくしく……」

    「おはようございます」

    「あっ、お、おはようございますっ」

    「どうしたの?すごい泣いてるけど」

    「い、いや汗ですよ!!あははは!ううう……」

    「あらあら、まぁ、だれだって失敗はあるよ、そんなに落ち込まないで」

    「今日は男君だけに特製のお茶いれてきたから」

    「本当ですか、ありがとうございます……」

    (ああ女先輩は優しいなぁ……こんな人が彼女だったらどれだけいい事か……)

    「はぁ……ん?」

    「……」

    「……」ガタッ

    22 = 1 :

    「……」ドクンドクン

    「……」キョロキョロ

    「っ……」

    「な、なんで……?なんで机に書類が……?」

    「これは昨晩徹夜でやったものだ……確かに自分の家でやった筈……」ペラペラ

    「なんでここに……?」

    上司「おい、朝礼だぞ、男君、君は夜まで居残りなんだから朝からそんな気合いでは」

    「あ、ありましたありました!!すみませんありました!!」

    上司「むっ、なんだあったのか……本当に抜けてるな、しっかりしなさい」

    「す、すみません……!」

    (なんか知らんがあってよかったー!!!)

    「……」ピタッ

    「あっ……まさか……」

    (昨夜のお化けか……?まさか……)

    24 = 1 :

    ◇昼休み・屋上◇

    「……」

    「おい、いるんだろ?でてこい」

    シーン

    「……」

    「いるのはわかってるんだぜ?」

    同僚「ちょっとなにあれ……きも……」ヒソヒソ

    「ぐっ」

    (あーもー!あほか俺は!!)

    「はぁ……」

    「男君」

    「あ!先輩、ど、どうしたんですかこんな屋上に!」

    「い、いや、その……」

    「え?」

    「ちょっとお昼間違って買いすぎちゃったの、よかったらたべない?」

    25 = 21 :

    26 = 1 :

    「お……」

    「い、いや、いやないならいいんだけどね!」

    「なに言ってるんですか!!いるですよ!絶対いります!」

    「そ、そう……じゃあはい///」

    「あ、ありがとうございます!いただきます!///」

    「……」タタタッ

    (うおおおおおおなんか知らんけどラッキー!今日はついてる!?)

    「女先輩からもらったお昼ご飯とか食べるの勿体ないなぁ……家宝にでもしようかなぁ」

    「……」

    「……」

    「……誰だ」クルッ

    「……」

    「……」

    「……」

    「何やってだ俺、なんか病人みたいだな……」

    27 = 5 :

    おもしろい

    28 = 1 :

    ◇自宅◇

    (今日、机に書類があったのは、俺が無意識のうちに机にだしたんだよ)

    (それ以外考えられない、だいぶ疲れてるみたいだな俺……)

    「……」

    「……」クルッ

    「……」

    「……」

    (落ち着かない……)

    (誰かに監視されているような気がする……)

    「む……」

    「あーもう寝よう!明日こそ気合いいれて!」

    「おやすみ!」パチッ

    「……」zzz

    30 = 1 :

    ◇会社◇

    「おはようございます」

    上司「む、おはよう、昨日はよく眠れたかね」

    「はい!これからは絶対忘れ物とかしないようにがんばります!」

    上司「よしよし」

    (昨日はぐっすり眠れた、やっぱ疲れてたみたいだな俺……)

    「お、おはよ」

    「あ、おはようございます」

    「はい、お茶」

    「あれ?今日もなんか違いますね」

    「うんっ、それおいしいから飲んでみて」

    「いただきます、うわおいしい」ズズッ

    「……///」ニコッ

    32 = 1 :

    同僚「おいお前」

    「なんだ」

    同僚「お前、最近ふざけんじゃねーぞ」

    「だからなんだよ」

    同僚「あー腹立つなお前!なにデキちゃってんだよあの先輩と!!」

    「は……?」

    同僚「お前自覚ないの!?嘘だろ!?」

    「あの先輩って……女先輩の事……?」

    同僚「はぁぁぁぁ……お前いつからそんな嫌味なやつになったんだ……?」

    「ばっ!なにがだよ!あほか!デキてるわけねーだろ!?」カアァ

    同僚「もうフラグびんびんたってんだよ、なんでお前のお茶だけ特製なんだ?もうこれだけで十分アプローチとして成立してるだろ」

    「なっ……お、俺だけ……?」

    同僚「ああ、お前だけだよ……畜生なんでお前なんかに……ぎぎぎ……」

    「……お、俺だけに」ドキドキ

    (あの女先輩が……?)

    33 :

    みそボン

    34 = 1 :

    「……」ソワソワ

    「……」

    「あ、あのっ」

    「は、はいっ!!!?」

    「ひっ、あ、ごめん!おどろかせちゃった!?」

    「い、いえっ!なんでもないであります!!なんですかっ!?」

    「あ、あの今日その……あの……」

    「えっ……な、なんですか……?」ドキドキ

    「いや、あのっ……///」

    「……っぁ」

    (おいおいまじかよ……!!!なにかくる……!!??)

    「な、なんでもないっ!!」スタスタ

    「ちょ、な、なんですかっ!?」

    「きゃっ、あっ、ごめんなさい、お茶がこぼれちゃった……」

    「だ、大丈夫ですか!?うわ、すごい濡れて……」

    35 = 21 :

    36 :

    幽々子みたいなもんか

    37 = 1 :

    「だ、大丈夫……大丈夫だから……」

    「大丈夫じゃないですよ、と、とにかく拭かないと……」

    「あ、これ!このハンカチつかってください!」

    「……」ドキッ

    「あ、ありがとう……」

    「い、いえ……///」スッ

    バチッ!

    「いだっ!!」

    「えっ!?」

    「は、は!?ハンカチが燃えた!?」

    「え゛!?ま、マジック!?」

    「ま、マジックじゃないですよ!?って、あちちち!」

    「私はいいから早くトイレに!!」

    「す、すみません!!」ダダダダダッ

    「……」ドキドキッ

    39 = 21 :

    40 = 1 :

    「あぢー、なんでハンカチが燃えたんだ……?」

    「俺引火するようなもの身につけてないよな……」

    「バチっって音がして……」

    ガタッ

    「……?」クルッ

    「……」

    「っていうかバチっ……?なんの音だ……?」

    「静電気か……?」

    「それとも――ラップ現象――?」

    ガラガラガラ!!!

    「!?」

    同僚「お、おい!誰かきてくれ!!」

    「どうした!?」

    同僚「棚がいきなり倒れて先輩の足が下敷きになった!持ち上げるの手伝え!!」

    「いたっ、いたい!」

    42 = 1 :

    「な、なんでこんな棚が!?」

    同僚「しらん!!とにかくもちあげろ!せーのっ」

    「っっ……」

    「っ!だ、大丈夫っすか!?」

    「っ、あ、足が……」

    「うわ……もろに受けたみたいですね……」

    「すぐ病院にいきましょう!俺がのせていきますので!」

    「う、うんっ」

    ブツッ

    「わっ」

    同僚「おいおい今度は停電か、どうなってんだよ!」

    「……」

    「……」

    「はやく外へでましょう」

    「えっ……?」

    43 = 1 :

    「い、いたいっ!」

    「が、頑張って!とにかく外に!」

    「なんで?なんでそんなに焦ってるの?」

    「っ、あ、焦ってないですよ!その足が心配なだけです!」

    「タクシーよびましょう!」

    「……」

    「さあのって!」

    「う、うん、でも男君もなんでのるの?私一人で大丈夫よ?」

    「っ……」

    「い、いや……あの……」

    「……?」

    「し、しんp」

    「心配してくれてありがとう、でも大丈夫よ、会社ほう手伝ってあげて」バタン

    「あ、あのっ……」

    ブロロロロ

    44 = 21 :

    うむ

    45 :

    一応見てるだけで

    46 = 21 :

    明日まで

    47 = 1 :

    「……」ソワソワ

    同僚「ふぅ、ほんと一つ調子が狂うと続けて狂うな」

    同僚「おい、なにそわそわしてるんだよ、そんなに先輩が心配なのか?」

    「……」

    同僚「あーあ、これだからな……足怪我したくらいでこんなになっちゃって、死ぬわけじゃねーのに」

    「いやわからない」

    同僚「え?なんだって?」

    「え、い、いや……なんでも……」

    「……」

    (嫌な予感がする……俺が先輩にハンカチを渡したときからだ……)

    (なんだ……ただの偶然……?いやハンカチが燃えるわけがないんだ……これはいったい……)

    上司「なんだって!?うん!女君が!?」

    「……!?」ガタッ

    48 :

    あああ……

    49 :

    「ちょ、なんですか!?どうしたんですか!?」

    上司「で、どうなんだ!?大丈夫なのか!?」

    「ちょっ、かわってください!」ガシッ

    上司「お、おい!君っ!」

    「もしもしっ!?先輩がどうしたんですか!?なにかあったんですか!?」

    病院「あ、え?誰ですか?」

    「いいからどうしたんですか!?」

    病院「……」

    病院「交通事故です、命に別条はありませんが結構ひどい状態です」

    「こうt」

    上司「いつまで話してるんだ、さあかわりなさい!もしもし?」ガッ

    「……」

    「こ、交通事故……?」ブルッ

    50 :

    幽霊強すぎワロタ


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