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元スレ菜々子「お兄ちゃんのおともだち!」 陽介「ああ!」
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偉そうに言ってるがお前らの中に一人でも陽介のスペック越えてる奴がいるのかよ!?
陽介よりも菜々子を幸せに出来る奴がいるってのかよ!?
陽介よりも菜々子を幸せに出来る奴がいるってのかよ!?
陽介お兄ちゃんはこの春から正式にジュネスの社員になったそうです。
ないてい?が出た時は雪子お姉ちゃんの旅館に集まってみんなでうちあげをしました。
陽介「そういや菜々子ちゃん、昼飯もう食べた?」
菜々子「あ、まだ……」
陽介「じゃあ俺も昼休みだからフードコートで何か食べようぜ。
おごるからさ」
菜々子「……いいの?」
陽介「遠慮はナシ!」
菜々子「……じゃあ、行く!」
これは殺戮決定ですわ
陽介のせいで貴重なホムンクルスが消費されまくった恨みを晴らさせて貰いましょうか
陽介のせいで貴重なホムンクルスが消費されまくった恨みを晴らさせて貰いましょうか
…………
………………
……………………
―――ジュネスは毎日がお客様感謝デー!
―――来て、見て、触れてください!
菜々子「エヴリデイ、ヤングライフ、ジュ・ネ・ス♪」
陽介「ハイ、やきそばお待たせ!」
菜々子「!
あ、ありがとう、陽介お兄ちゃん」
いつものようにジュネスの歌を口ずさんでいたら陽介お兄ちゃんが戻ってきました。
…………聞かれたかな。
陽介「にしてもアレだな」
菜々子「?」
陽介「菜々子ちゃんはホントにこの店が好きなんだね」ニッ
菜々子「!!」カァァァ
聞かれてたみたいです。
陽介「でも菜々子ちゃんも中学生かぁ。もうこんな店じゃ物足りないんじゃない?
去年だっけ?デスティニーシーに行ったの」
菜々子「うん」
去年の夏休み、お兄ちゃんの所へ遊びに行った時、
デスティニーシーへ連れて行ってもらいました。
それは楽しい、夢のような一日でした。
だけど。
陽介「それに中学生って言ったら、これから楽しいことばっかりだし……」
菜々子「それでも、私はジュネス好きだよ」
陽介「え?」
菜々子「特に、このフードコートは大好き」
だって……
菜々子「だって、ここにはお兄ちゃん達がいたから」
陽介お兄ちゃんに、千枝お姉ちゃん、雪子お姉ちゃん。
完二お兄ちゃんに、りせちゃんに、直斗お姉ちゃん。
そして、クマさんとお兄ちゃん。
菜々子「みんなが遊んでくれた思い出があるから、ジュネス大好き!」
陽介「……菜々子ちゃん……ありがとう…………ウウッ」
菜々子「陽介お兄ちゃん!?どこか痛いの?」
ど、どうしよう!
陽介お兄ちゃんが泣いちゃいました!
菜々子、そんなにひどいこと言ったかな……
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>お兄ちゃんが都会へ行ってから6年になりました。
賞味期限が切れて興味を失ったんだろ
賞味期限が切れて興味を失ったんだろ
>>73
その男子達は後日死体となって発見されました
その男子達は後日死体となって発見されました
陽介「ゴメン……ズズッ……すげー嬉しくてさ。
菜々子ちゃんがオレらのことそんな風に思っててくれたのが」
菜々子「?」
陽介「アイツだけじゃなくて、オレも里中も天城も、あと完二やりせや直斗も、
みんな菜々子ちゃんのこと本当の妹みたいに思ってっからさ」
菜々子「!!
ほ、ホント?」
陽介「もっちろん」
菜々子「………えへへ///」
陽介「あ、わかった。今のメールで皆に送ろ」
菜々子「だ、ダメ!!」アタフタ
陽介「あと『ジュネスで菜々子ちゃんと昼飯なう』って……
あ、ダメだ。相棒に殺されるわ。逆切れからのジオダインで」
菜々子「じお……?」
陽介「あーーーっとっと……何でもない、何でもない」
ジュネスが嫌われてるってよりは菜々子だけは盗ってはいけないってことじゃね?
直斗や千枝ちゃんとかだったらここまで荒れない
直斗や千枝ちゃんとかだったらここまで荒れない
…………
………………
……………………
菜々子「ねえ、陽介お兄ちゃん」
陽介「ん?」
菜々子「陽介お兄ちゃんも、ジュネス好き?」
陽介「えっ?」
お昼をごちそうになった後、訊いてみたかったことをきいてみました。
菜々子「陽介お兄ちゃん、ずっとこのお店でアルバイトしてたでしょう?
その上就職までしちゃうなんて、よっぽど好きなんだね!」
陽介「ああ……うん、好きだよ」
菜々子「やっぱりそうなんだ」
陽介「でも、オレと菜々子ちゃんじゃ、好きの理由が違うかな」
好きの理由?
陽介「オレはさ、この町もこの店も大嫌いだったんだ」
菜々子「えっ……」
陽介「親の都合で越してきて、田舎暮らしにうんざりしててさ。
町の人もジュネスを目の敵にするから居心地悪いし。
大事な人も出来たけど、その人もいなくなっちまって。
おまけに自分のすっげードロドロした部分まで見せられてさ………」
陽介「そんな時だったよ。アイツが、菜々子ちゃんのお兄ちゃんが現れたのは」
菜々子「お兄ちゃん?」
陽介「ああ。アイツはすげーヤツだよ。
アイツはたった1年で人を、町を、世界のありかたさえ変えちまった。
オレも仲間も、みんなアイツに感謝してる。みんなアイツに救われたんだ」
菜々子「陽介お兄ちゃん…」
陽介「菜々子ちゃん、信じられる?今日地元物産コーナーでミガワリナス売ってたおじさん、
この店ができる時に反対運動のリーダーやってたんだぜ?」
菜々子「えぇっ!」
陽介「な?すごいだろ?
今は商店街の人もジュネスのイベントに協力してくれるし、
商店街の話し合いにもオレたちを呼んでくれるようになった。
来たばっかのころには考えられなかったけどな」
………知りませんでした。
陽介「さっきは嫌いだったって言ったけど、今はこの町が大好きだ。
アイツが変えた、オレ達で守ったこの町がさ。
だから、オレはオレにできる形で、この町に恩返しがしたいって思ったんだ。
…………それが、オレの志望理由」
菜々子「……かっこいい!」
陽介「えっ?そ、そうかな」ハハ
菜々子「うん!」
陽介「ハハ、ありがと………
つっても、今ん所は肩書がバイトから社員に変わっただけで仕事も何も変わらないんだけどさ」
菜々子「そうなの?」
陽介「そうそう。給料以外はほとんど一緒。
入社1年目なのに現場で1番古株っておかしいだろ……
っとと、やべ。そろそろ休憩おわりだ」
菜々子「あっ、引きとめちゃってごめんなさい」
陽介「いいって。オレも菜々子ちゃんと久しぶりに話出来て楽しかったし。
今度は皆で遊ぼうぜ」
菜々子「うん!お昼ごちそうさま!それじゃあね、陽介お兄ちゃ……」
お礼を言って立ちあがったときに、
菜々子「あっ」
菜々子のポケットから何かがポロッと落ちました。
陽介「アレ、菜々子ちゃん。何か落とし……!」
見ると、菜々子がさっきお姉さんからもらったカードでした。
陽介お兄ちゃんは、驚いた様子でそれを食い入るように見つめています。
陽介「これって……」
菜々子「………?
どうしたの、陽介お兄ちゃん」
陽介「……菜々子ちゃん、このカードどこで?」
菜々子「えっと、ここに来る途中で………」
陽介お兄ちゃんにさっき会ったお姉さんのことを話しました。
陽介「青い服……」
菜々子「陽介お兄ちゃん?」
陽介「ごめん、菜々子ちゃん。このカードちょっと借りるよ」
そう言って陽介お兄ちゃんはカードを切って、
一番のカードをめくりました。
陽介「…………マジかよ……」
菜々子「…………?」
菜々子「…………?」
その札には、
青い背景に、火の玉を抱えたような手と人の目が描かれていました。
あっ、その下に番号も書いてあります。
I……1かな?
陽介「………『魔術師』、か」
陽介お兄ちゃんがそうつぶやくのが聞こえました。
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