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元スレわたし「人類なんて衰退してしまえばよいのに……」
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わたし「学舎生活、全然馴染めない……」
ガキ「やーいやーい、ほうき頭ほうき頭!」
わたし「……」
ガキ「背と乳ばっかりでかくて、みっともないと思わないのかよ!」ドンッ
わたし「……」
ガキ「何とか言ったらどうなんだよ、こいつ」「無駄だぜ。俺たちとは口も聞けないってさ!」「あはははは」「もういこうぜ」
わたし「……背はともかく、む、胸は標準的です」
わたし「そして入れ違いにやってくるのが」
巻き毛「お、お姉さん。大丈夫ですか?」
わたし(鬱陶しい……)
ガキ「やーいやーい、ほうき頭ほうき頭!」
わたし「……」
ガキ「背と乳ばっかりでかくて、みっともないと思わないのかよ!」ドンッ
わたし「……」
ガキ「何とか言ったらどうなんだよ、こいつ」「無駄だぜ。俺たちとは口も聞けないってさ!」「あはははは」「もういこうぜ」
わたし「……背はともかく、む、胸は標準的です」
わたし「そして入れ違いにやってくるのが」
巻き毛「お、お姉さん。大丈夫ですか?」
わたし(鬱陶しい……)
わたし「大丈夫です。これぐらい、どうって事ありませんから」
わたし(何て言えればいいんですけど、人目がある仲で言えばいじめが加速しますよね……)
巻き毛「ひ、ひどいです。髪の毛にガムつけられて……と、とってあげ」
わたし「……」バッ
巻き毛「あ、ごめんなさい……」
わたし(早く午後のカリキュラムにならないかな……あ、でも午後も地獄でした)
巻き毛「……お姉さん、わたし、わたし、こういうのじかんが解決してくれるって、しんじてます」
わたし「……」
キーンコーン……カーンコーン……
巻き毛「チャイム鳴ったんで、戻りますね」
わたし「……」
わたし(何て言えればいいんですけど、人目がある仲で言えばいじめが加速しますよね……)
巻き毛「ひ、ひどいです。髪の毛にガムつけられて……と、とってあげ」
わたし「……」バッ
巻き毛「あ、ごめんなさい……」
わたし(早く午後のカリキュラムにならないかな……あ、でも午後も地獄でした)
巻き毛「……お姉さん、わたし、わたし、こういうのじかんが解決してくれるって、しんじてます」
わたし「……」
キーンコーン……カーンコーン……
巻き毛「チャイム鳴ったんで、戻りますね」
わたし「……」
わたし「午後のカリキュラムは文化的活動の時間……わたしには、まさに地獄」
教師「はい、それじゃあ二人組作って練習してくださいねー」
わたし(うぐ……)
巻き毛「お、お姉さんっ。わたしと一緒にやりませんか?」
わたし「いいです、別に」
巻き毛「そんな……で、でも、お姉さんいつもひとりで……」
わたし「やめて」
巻き毛「はい?」
わたし「……分かってるなら、放っておいて下さい」
わたし(巻き毛の優しさはクラスメイトの反感を買う材料になるのです。無垢な優しさは毒ですよ。無垢なのかどうか知りませんけれど)
巻き毛「わ、わかりました。じゃあ、また今度お誘いしますね、お姉さんっ」
教師「はい、それじゃあ二人組作って練習してくださいねー」
わたし(うぐ……)
巻き毛「お、お姉さんっ。わたしと一緒にやりませんか?」
わたし「いいです、別に」
巻き毛「そんな……で、でも、お姉さんいつもひとりで……」
わたし「やめて」
巻き毛「はい?」
わたし「……分かってるなら、放っておいて下さい」
わたし(巻き毛の優しさはクラスメイトの反感を買う材料になるのです。無垢な優しさは毒ですよ。無垢なのかどうか知りませんけれど)
巻き毛「わ、わかりました。じゃあ、また今度お誘いしますね、お姉さんっ」
教師「あら、ミス……えーと、貴女、ペアの子はどうしたの?」
わたし「……」
わたし(孤独には耐えられますが、孤独を指摘されるのはかなり辛いのです)
教師「勉学だけでなく、協調性も学ぶのも大事な事ですよ。自分から率先して声を掛けていかないと」
わたし「はい、先生。年齢差もあって上手く馴染めていないので、今後、良好な関係を築けるように善処します」
教師「そ、そう。頑張ってね。あなたには期待しているのだから」
わたし「はい、先生」
わたし(一刻も早く進級しなければ……)
わたし「……」
わたし(孤独には耐えられますが、孤独を指摘されるのはかなり辛いのです)
教師「勉学だけでなく、協調性も学ぶのも大事な事ですよ。自分から率先して声を掛けていかないと」
わたし「はい、先生。年齢差もあって上手く馴染めていないので、今後、良好な関係を築けるように善処します」
教師「そ、そう。頑張ってね。あなたには期待しているのだから」
わたし「はい、先生」
わたし(一刻も早く進級しなければ……)
わたし「着替えが無い……」
わたし「旧文明の体操着(デザインは想像にお任せします)のまま、明日からの授業を受けろと……?」
わたし「いや。その前に恒例の帰りの会とかいう儀式がありました。もう、早く部屋に帰りたい……」
教師「……あら、あなた、どうしてまだ体操着のままなのかしら?」
女子「……クスクス」
男子「おいおい、クリケットの熱が入りすぎて着替える時間なくなったのか?」「いや、あいつ一人で練習してるだろ?」「まじかよ……」
わたし「じ、時間が無くて……あとで自室で着替えます、先生」
教師「ならいいのだけど」
わたし(先生方は、わたしが過酷な状況に置かれている事に全く気付いていないご様子。気付かないようにしているのかもしれませんが)
わたし「旧文明の体操着(デザインは想像にお任せします)のまま、明日からの授業を受けろと……?」
わたし「いや。その前に恒例の帰りの会とかいう儀式がありました。もう、早く部屋に帰りたい……」
教師「……あら、あなた、どうしてまだ体操着のままなのかしら?」
女子「……クスクス」
男子「おいおい、クリケットの熱が入りすぎて着替える時間なくなったのか?」「いや、あいつ一人で練習してるだろ?」「まじかよ……」
わたし「じ、時間が無くて……あとで自室で着替えます、先生」
教師「ならいいのだけど」
わたし(先生方は、わたしが過酷な状況に置かれている事に全く気付いていないご様子。気付かないようにしているのかもしれませんが)
わたし「はあ。……あ、そうだ夕食。それまでに制服を探さないと、面倒な事になってしまう……」
わたし(朝食と違い、夕食は先生方も揃う厳格なもの。規律を重視する夕食の場で、一人体操着は大変にまずいのです)
わたし「進級にも関わるやもしれませんし、一刻も早く探さなければ」
わたし「うーん、家畜の死体遺棄洞窟やらゴミ箱を漁っても見つからないとは。前回はそこにあったんですけどね」
巻き毛「お姉さん……?」
わたし「……」
巻き毛「制服、無くなったんですよね。あの、クラスの女子が噂してました。時計塔の男子に渡したって……」
わたし「そうですか」プイッ
巻き毛「わたしも一緒に探しますっ」
わたし「結構です。あなたがいると迷惑です」
巻き毛「……えっ」
わたし「近付かないで」
わたし(人気者のあなたと、いじめられっ子のわたしは水と油の関係なのです。交じり合うなど、あってはならないのです)
わたし(朝食と違い、夕食は先生方も揃う厳格なもの。規律を重視する夕食の場で、一人体操着は大変にまずいのです)
わたし「進級にも関わるやもしれませんし、一刻も早く探さなければ」
わたし「うーん、家畜の死体遺棄洞窟やらゴミ箱を漁っても見つからないとは。前回はそこにあったんですけどね」
巻き毛「お姉さん……?」
わたし「……」
巻き毛「制服、無くなったんですよね。あの、クラスの女子が噂してました。時計塔の男子に渡したって……」
わたし「そうですか」プイッ
巻き毛「わたしも一緒に探しますっ」
わたし「結構です。あなたがいると迷惑です」
巻き毛「……えっ」
わたし「近付かないで」
わたし(人気者のあなたと、いじめられっ子のわたしは水と油の関係なのです。交じり合うなど、あってはならないのです)
わたし「……」スタスタ
巻き毛「……」ソワソワ
わたし「……」スタスタ
巻き毛「……」ソワソワ
わたし「つ、つけられている……」
わたし「一定の距離を取ってますけど、いざって時に絶対口出ししてきますよね、あれ……」
巻き毛「……」
わたし(時計塔には悪ガキがいっぱいなのです。わたし一人出向くだけでも事故必至なのに、巻き毛がいると災害が起きます)
わたし「……ついてこないで下さい」
巻き毛「で、でも……」
わたし「あなたがわたしを想ってくれているなら、ついてこないで下さい。そうでないなら、どうぞご自由に」
巻き毛「うぅ……」
わたし「迷惑なんですよ、本当に。あなたのせいでわたしがどれだけつら……とにかく、もう関わらないで下さい」
巻き毛「お、お姉さん……」
巻き毛「……」ソワソワ
わたし「……」スタスタ
巻き毛「……」ソワソワ
わたし「つ、つけられている……」
わたし「一定の距離を取ってますけど、いざって時に絶対口出ししてきますよね、あれ……」
巻き毛「……」
わたし(時計塔には悪ガキがいっぱいなのです。わたし一人出向くだけでも事故必至なのに、巻き毛がいると災害が起きます)
わたし「……ついてこないで下さい」
巻き毛「で、でも……」
わたし「あなたがわたしを想ってくれているなら、ついてこないで下さい。そうでないなら、どうぞご自由に」
巻き毛「うぅ……」
わたし「迷惑なんですよ、本当に。あなたのせいでわたしがどれだけつら……とにかく、もう関わらないで下さい」
巻き毛「お、お姉さん……」
>>19
どこが衰退してんのこれ
どこが衰退してんのこれ
わたし「何とか撒きました。そして時計塔到着……」
悪ガキ「――でよぉ、あのほうき頭が」「――まじかよ! ウケるなそれ!」「――目の保養ぐらいにしかなんねー!」「――いえてるいえてる!」
わたし「マセガキどもが……」
わたし「ともあれ、巻き毛の情報を信じるならばわたしの制服はここにあるはずです」
わたし「問題はどうやって取り返すかですが……」
カンカンッ
わたし「わわっ、お、降りてくる!」サッ
わたし(咄嗟に箱の裏に隠れましたが、これバレますよね……しかも、最高にみっともない形で)
悪ガキ「ま、いいや」「そろそろエサの時間だなー」「あ、そういや制服どうする?」「明日泥水で洗っておくわ」「ぎゃはははは」
わたし(……そうなる前に取り返さなければ)
悪ガキ「あ、俺この箱の裏に忘れ物したんだわ」
わたし「――!?」
悪ガキ「――でよぉ、あのほうき頭が」「――まじかよ! ウケるなそれ!」「――目の保養ぐらいにしかなんねー!」「――いえてるいえてる!」
わたし「マセガキどもが……」
わたし「ともあれ、巻き毛の情報を信じるならばわたしの制服はここにあるはずです」
わたし「問題はどうやって取り返すかですが……」
カンカンッ
わたし「わわっ、お、降りてくる!」サッ
わたし(咄嗟に箱の裏に隠れましたが、これバレますよね……しかも、最高にみっともない形で)
悪ガキ「ま、いいや」「そろそろエサの時間だなー」「あ、そういや制服どうする?」「明日泥水で洗っておくわ」「ぎゃはははは」
わたし(……そうなる前に取り返さなければ)
悪ガキ「あ、俺この箱の裏に忘れ物したんだわ」
わたし「――!?」
>>18
アニメ11話から出てくる学舎時代のわたしのヤンデレ後輩
アニメ11話から出てくる学舎時代のわたしのヤンデレ後輩
悪ガキ「うわっ! なんでここにほうき頭がいんだよ!?」
わたし「……」
悪ガキ「え、なになに?」「こええ、つうか隠れてもデカすぎてバレっから!」「鏡見たことあんのかよ」「鏡は屈まないと胸までしか映らないんじゃね?」「ぎゃはははは」
わたし(口を開けば罵詈雑言。しかし、わたしには日常的なのでした。朝起きたら歯を磨くのと同じぐらい、当たり前のイベントなのです)
悪ガキ「丁度いいじゃねえか、あれ使えよ」「え、まじかよ」「ここで使うと威力半減じゃね?」「まあいいだろ」
悪ガキ「じゃあ取ってくるから、こいつ逃がすなよ」
わたし(悪ガキの一人が階段を上っていき、残りの悪ガキたちがわたしを罵倒し続けて数分後――)
悪ガキ「持ってきたぜ」
わたし「!」
悪ガキ「これ浴びせたら、こいつも女みたいに喚くんじゃね?」「こいつ全然声出さないからな」「喉潰れてるんじゃねーの」
わたし(そ、そのおぞましいのを浴びせる……? じ、冗談じゃありません。絶叫どころで済めば幸いというレベルじゃないですか!)
悪ガキ「おまえ汚れてるからさあ。この虫で綺麗にしてやるよ」
わたし(たミミズやら何やらがビッシリと詰まったパンドラの箱が、わたしの頭上で解き放たれたのです……)
わたし「……」
悪ガキ「え、なになに?」「こええ、つうか隠れてもデカすぎてバレっから!」「鏡見たことあんのかよ」「鏡は屈まないと胸までしか映らないんじゃね?」「ぎゃはははは」
わたし(口を開けば罵詈雑言。しかし、わたしには日常的なのでした。朝起きたら歯を磨くのと同じぐらい、当たり前のイベントなのです)
悪ガキ「丁度いいじゃねえか、あれ使えよ」「え、まじかよ」「ここで使うと威力半減じゃね?」「まあいいだろ」
悪ガキ「じゃあ取ってくるから、こいつ逃がすなよ」
わたし(悪ガキの一人が階段を上っていき、残りの悪ガキたちがわたしを罵倒し続けて数分後――)
悪ガキ「持ってきたぜ」
わたし「!」
悪ガキ「これ浴びせたら、こいつも女みたいに喚くんじゃね?」「こいつ全然声出さないからな」「喉潰れてるんじゃねーの」
わたし(そ、そのおぞましいのを浴びせる……? じ、冗談じゃありません。絶叫どころで済めば幸いというレベルじゃないですか!)
悪ガキ「おまえ汚れてるからさあ。この虫で綺麗にしてやるよ」
わたし(たミミズやら何やらがビッシリと詰まったパンドラの箱が、わたしの頭上で解き放たれたのです……)
わたし「――っ!」
ぞわぞわ、ざわざわ、ぬるぬる、ねちねち、ぐねぐね、じゅるじゅる、するする……
わたし「……っ。……!」
わたし(声にならぬ声で、わたし絶叫。悪ガキどもはこれがロックだと言わんばかりに頭を振って大はしゃぎです)
悪ガキ「うわっ、これヒクわー」「きめえ」「なあ、もう行こうぜ」「言っとくけど、バラしたらもっと酷い事してやるからな」「ぎゃはははは……」
わたし「ぅ、く……くう」
わたし(悪ガキ達の姿が消えると、わたしは時計塔の内側に駆け込んで扉を施錠します。身体中に、虫が這っていました。最悪)
わたし「は、離れてっ……!」
わたし(今度のいじめは度を越しています。わたしは体操着を脱ぎ捨て、ほうき頭とさんざん言われた髪の毛に迷い込んだ虫を追い払います)
わたし(こんなところ、見られたらまた馬鹿にされて……そう想像すると、苦手な虫を触るのにいちいち躊躇していられないのでした)
ぞわぞわ、ざわざわ、ぬるぬる、ねちねち、ぐねぐね、じゅるじゅる、するする……
わたし「……っ。……!」
わたし(声にならぬ声で、わたし絶叫。悪ガキどもはこれがロックだと言わんばかりに頭を振って大はしゃぎです)
悪ガキ「うわっ、これヒクわー」「きめえ」「なあ、もう行こうぜ」「言っとくけど、バラしたらもっと酷い事してやるからな」「ぎゃはははは……」
わたし「ぅ、く……くう」
わたし(悪ガキ達の姿が消えると、わたしは時計塔の内側に駆け込んで扉を施錠します。身体中に、虫が這っていました。最悪)
わたし「は、離れてっ……!」
わたし(今度のいじめは度を越しています。わたしは体操着を脱ぎ捨て、ほうき頭とさんざん言われた髪の毛に迷い込んだ虫を追い払います)
わたし(こんなところ、見られたらまた馬鹿にされて……そう想像すると、苦手な虫を触るのにいちいち躊躇していられないのでした)
わたし「はぁ、はぁ……これで、全部?」
わたし「うぐ、酷い……なんで、こんな事出来るんでしょう。わかんない……」
わたし(身体中に残る掻痒感。虫達のか細い足が肌を撫でるような感覚はいつまでも残り続けます)
わたし「もうやだ……全然、学舎楽しくない」
わたし(泣きながらも、足は自然と時計塔の上に向かいます。ここまでされて、当初の目的を破棄するわけにはいかないのです)
わたし「……あ、あった」
悪ガキ「Zzz……」
わたし「……」
わたし(悪ガキの頭の下で、枕にされているのがわたしの制服だったのです)
わたし「うぐ、酷い……なんで、こんな事出来るんでしょう。わかんない……」
わたし(身体中に残る掻痒感。虫達のか細い足が肌を撫でるような感覚はいつまでも残り続けます)
わたし「もうやだ……全然、学舎楽しくない」
わたし(泣きながらも、足は自然と時計塔の上に向かいます。ここまでされて、当初の目的を破棄するわけにはいかないのです)
わたし「……あ、あった」
悪ガキ「Zzz……」
わたし「……」
わたし(悪ガキの頭の下で、枕にされているのがわたしの制服だったのです)
わたし「しまった……体操着、もって来ればよかった」
わたし(既に悪ガキは退散していたものと思っていたので、いちいち体操着は着用していなかったのです。なんたるミス)
悪ガキ「……ん?」
わたし「うっ」
悪ガキ「……」ジー
わたし「……」
悪ガキ「んぁ……風邪引くぞ、あほかおまえ。服着ろよ服」
わたし「……はい?」
悪ガキ「おれ、先降りてるから……夕食遅れんなよ。またセンコーにうるさく言われ……むにゃむにゃ」
わたし(寝惚けていたようです。わたしをよりによって自分の仲間と思い込み、彼は階下に消えていきました……)
わたし「そのまま転んで……」
わたし(その先は言ってはいけない気がしたので、すんでのところで口を閉ざします)
わたし(既に悪ガキは退散していたものと思っていたので、いちいち体操着は着用していなかったのです。なんたるミス)
悪ガキ「……ん?」
わたし「うっ」
悪ガキ「……」ジー
わたし「……」
悪ガキ「んぁ……風邪引くぞ、あほかおまえ。服着ろよ服」
わたし「……はい?」
悪ガキ「おれ、先降りてるから……夕食遅れんなよ。またセンコーにうるさく言われ……むにゃむにゃ」
わたし(寝惚けていたようです。わたしをよりによって自分の仲間と思い込み、彼は階下に消えていきました……)
わたし「そのまま転んで……」
わたし(その先は言ってはいけない気がしたので、すんでのところで口を閉ざします)
たなかろみお
たなかろ みお
たなまろ みお
つかまろ みお
束麻呂澪
たなかろ みお
たなまろ みお
つかまろ みお
束麻呂澪
わたし「はあ。なんかもう制服も色々ベトベトです……幸い、虫関係は無いみたいですけど」
わたし(最悪の着心地の制服を身にまとい、簡単に身なりを整えて食堂へ向かうと――)
Y「ん?」
わたし「……げ」
Y「随分遅いじゃん、ほうき頭。もうオメーの飯ねーから」
わたし「……」
わたし(分かっていたんですけどね……。規則規則の学舎で、夕食に遅れる行為はもう飯抜き上等宣言に等しいのです)
Y「じゃあな」ドン
わたし「わっ」バタ
Y「ふん」ゲシッ
わたし「……っ」
わたし(惨めに転んだわたしの隣を、せせら笑う声が通り過ぎていきます。いち、に、さん、よん……)
わたし(中にはわたしの身体をさり気無く蹴りつける人もいました。慣れっ子です)
わたし(最悪の着心地の制服を身にまとい、簡単に身なりを整えて食堂へ向かうと――)
Y「ん?」
わたし「……げ」
Y「随分遅いじゃん、ほうき頭。もうオメーの飯ねーから」
わたし「……」
わたし(分かっていたんですけどね……。規則規則の学舎で、夕食に遅れる行為はもう飯抜き上等宣言に等しいのです)
Y「じゃあな」ドン
わたし「わっ」バタ
Y「ふん」ゲシッ
わたし「……っ」
わたし(惨めに転んだわたしの隣を、せせら笑う声が通り過ぎていきます。いち、に、さん、よん……)
わたし(中にはわたしの身体をさり気無く蹴りつける人もいました。慣れっ子です)
わたし「……はあ、今ので最後ですか」
巻き毛「お、お姉さん!? ど、どうしたんですか、そんなにボロボロになってっ」
わたし「!?」
巻き毛「夕食の間、居ないからしんぱいになって……なにかあったんです?」
わたし「……な、何も」
巻き毛「う、嘘ですっ。だってお姉さん、泣いてます……!」
わたし「っ!」
わたし(指摘されて目元を拭います。幸い、涙はすぐに止まりました)
巻き毛「わたし、待っていたんです。でもじかんになって、お姉さんも来なくて……だから、今日はご飯ぬきになっちゃいました」
わたし「え……」
巻き毛「お姉さんの分もおいておいたんですけど……あ、今からでも先生たちにごそうだんして……」
巻き毛「お、お姉さん!? ど、どうしたんですか、そんなにボロボロになってっ」
わたし「!?」
巻き毛「夕食の間、居ないからしんぱいになって……なにかあったんです?」
わたし「……な、何も」
巻き毛「う、嘘ですっ。だってお姉さん、泣いてます……!」
わたし「っ!」
わたし(指摘されて目元を拭います。幸い、涙はすぐに止まりました)
巻き毛「わたし、待っていたんです。でもじかんになって、お姉さんも来なくて……だから、今日はご飯ぬきになっちゃいました」
わたし「え……」
巻き毛「お姉さんの分もおいておいたんですけど……あ、今からでも先生たちにごそうだんして……」
>>43
もちろん
もちろん
巻き毛「そ、そうですっ。ちょっとおそいですけど、先生たちにたのめば、ご飯食べるじかんぐらいはいただけるかもっ」
わたし「どうして、あなたがそんな事するんですか」
巻き毛「え……? そ、それはお姉さんが」
わたし「……わたしが!」
巻き毛「っ!」ビクッ
わたし「……わたしに、構わないで下さい。あなたのせいで、わたしの学舎生活は台無しです。全部、全部全部あなたのせいで……」
わたし(どうしようもない鬱屈とした感情が、弾けたようにドス黒い炎として燃え上がります)
わたし「クラスの人気者のあなたには分からないんです。わたしが、どれだけあなたの優しさで苦しめられているのかが!」
巻き毛「わ、わたし……そんな、つもりじゃないですっ」
わたし「だったら尚更迷惑です。自覚もなしに人を傷つけて……身体も心もボロボロにして、わたし、こんな所来なければ良かった!」
わたし「どうして、あなたがそんな事するんですか」
巻き毛「え……? そ、それはお姉さんが」
わたし「……わたしが!」
巻き毛「っ!」ビクッ
わたし「……わたしに、構わないで下さい。あなたのせいで、わたしの学舎生活は台無しです。全部、全部全部あなたのせいで……」
わたし(どうしようもない鬱屈とした感情が、弾けたようにドス黒い炎として燃え上がります)
わたし「クラスの人気者のあなたには分からないんです。わたしが、どれだけあなたの優しさで苦しめられているのかが!」
巻き毛「わ、わたし……そんな、つもりじゃないですっ」
わたし「だったら尚更迷惑です。自覚もなしに人を傷つけて……身体も心もボロボロにして、わたし、こんな所来なければ良かった!」
こんな過去があったと知ることで
現在のわたしちゃんがより魅力的に見えてしまうのも人の業か
現在のわたしちゃんがより魅力的に見えてしまうのも人の業か
巻き毛ちゃんはわたしちゃんが自分に懐いて来ないか観察中なのです
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